平成25年12月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時04分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(山森文夫君) ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、これより平成25年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(山森文夫君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において
 10番 川 岸   勇 君
 11番 大 楠 匡 子 君
 12番 今 藤 久 之 君
を指名いたします。

                  日程第2
               会期の決定について

◯議長(山森文夫君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月19日までの17日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から12月19日までの17日間と決定いたしました。

                  日程第3
         議案第56号及び認定第1号から認定第8号まで

◯議長(山森文夫君) 次に、日程第3 議案第56号 平成24年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、及び認定第1号から認定第8号まで、平成24年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件についてを議題といたします。

              (特別委員会の審査報告)

◯議長(山森文夫君) 去る9月市議会定例会において決算特別委員会に付託し、継続審査となっておりました砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算特別委員長 稲垣 修君。
  〔決算特別委員長 稲垣 修君 登壇〕

◯決算特別委員長(稲垣 修君) おはようございます。
 それでは、ただいまから決算特別委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 去る9月12日開催の9月定例会本会議におきまして、当特別委員会に付託されました議案第56号 平成24年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、及び認定第1号から認定第8号まで、平成24年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件につきましては、慎重に審査を行うべく、閉会中の継続審査となっていたのであります。
 このため、9月24日、25日、26日、27日の4日間にわたって委員会を開会し、議案第56号及び平成24年度の各会計決算について、慎重に審査を行ったのであります。
 また、審査に当たりましては、監査委員から各会計決算についての審査所見を承り、その後、当局から詳細な決算内容の説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類等の提示を求め、予算執行の適否などについて審査を行ったのであります。
 その結果、議案第56号については、全会一致で原案のとおり可決することに決したのであります。
 また、各会計決算については、議決に基づいて適正に執行されるとともに、所期の事業も計画的に遂行され、行政効果も上げられているものと認め、当委員会に付託されました認定第1号から認定第8号による各会計決算については、全会一致でそれぞれ原案のとおり認定すべきものと決したのであります。
 以下、審査の過程における各委員からの意見、要望等について申し上げます。
 まず、城端・氷見線活性化推進協議会負担金と富山県並行在来線準備会社設立出資金の内容についてただしたところ、推進協議会は、城端線・氷見線沿線の4市、JR西日本及び商工会や商工会議所関係者並びにタクシーやバス等の交通事業者等の関係者で設置しているものであり、車両のラッピングや城端線・氷見線の直通化の可能性調査等の事業を実施している。また、並行在来線準備会社設立出資金については、北陸新幹線の開業に伴い、JRの経営から切り離される現在の北陸本線を第三セクターとして運営する準備会社への出資金である。なお、平成25年度に増資を行い、本格会社へ移行するとのことでありました。
 次に、防災対策費のうち、現在、防災備蓄物品の状況はどのようになっているのか、また、自主防災組織資機材整備補助金の内容と防災士育成費の内訳についてただしたところ、防災備蓄物品については、罹災者数の40%分を市で備蓄することとしており、3日分の食料や防水シートについては整備が完了している。毛布についても、平成25年度で必要数の整備が完了する予定である。自主防災組織資機材整備補助金については、浸水対策としての県の補助事業による土のう袋の整備費用約140万円、林地区への防災資機材整備のためのコミュニティ助成事業補助金200万円などである。また、防災士育成費の内訳については、県が開催する講習会の受講費用、防災士試験の受験料、防災士認証登録料などであるとのことでありました。
 次に、改正により障害者の相談業務の充実が求められている中、平成25年度の身体障害者相談員の減員は理解が得られていないのではないか。また、精神障害者の相談員の配置や相談しやすい体制づくりが必要であれば、どのように考えているのか、あわせて、21地区ごとに相談員がいないことにより、相談しやすい体制づくりについてただしたところ、相談員を県が委嘱していたときの基準では、本市の身体障害者手帳所持者に対する人数は12名で妥当であったことから、身体障害者協会の役員の方々とも何度か協議を行い、了解をいただいた上で平成25年度から12名とした。精神障害の方々については、となみ野家族会が定期的に相談会を実施しており、市としては、相談員の資質向上のための研修の実施等について事業を委託している。相談員については、平成25年度の状況について検証を行い、必要であれば協会の方々とも協議を行うなど、21地区にこだわることなく、配置について考えていきたいとのことでありました。
 関連して、総合計画後期計画の初年度である平成24年度の実績を受け、平成25年度予算編成はどのような工夫や特色があるのかについてただしたところ、平成18年度の障害者自立支援法の施行以来、サービス体系の整備やサービス内容の見直しが行われ、予算の見積もりが難しかったが、ある程度体系整備も山を越えたことから、今後は、サービス利用状況の的確な把握に努め、予算編成を行っていきたいとのことでありました。
 次に、企業誘致施策の内容と成果についてただしたところ、県が東京、大阪、名古屋で開催している企業立地セミナーに出席し、参加企業に対し、企業立地ガイドを用いて、砺波市の立地環境についてPRしたところである。また、中京圏の企業約820社に対し、アンケート調査を実施し、砺波市への企業進出の可能性や会社訪問の可否などを確認し、訪問可能な企業5社を訪問した。市内では、会議所や商工会に加入している企業約120社のうち半数を訪問し、情報収集をした。このほか、平成24年度は、愛知県安城市へ職員1名を派遣しており、安城市内の企業情報の収集に努めた。企業誘致の成果については、企業訪問すればすぐに結果が出るというものではなく、アンケート調査や企業訪問を重ね、地道に誘致活動を実施しているところであり、何度も足を運び、砺波市を知っていただくことが重要であると考えている。最近では、県を通じて未利用地の問い合わせが来ている状況であり、今後とも、ホームページなども活用しながら立地環境のPRを図り、企業誘致施策の推進に努めてまいりたいとのことでありました。
 次に、ニューグルメよごっちの今後の方向性についてただしたところ、ニューグルメよごっちは、砺波らしさの食のアピールと新たな御当地グルメを開発し、情報発信により砺波の食の認知度アップを図る目的で、市観光協会と飲食店組合が共同で開発したものである。平成25年3月に開催した観光推進市民大会において、ニューグルメよごっちの完成までの経緯発表とよごっちの試食を行い、PRをしたところである。販売については、チューリップフェア期間中に毎日100食限定で1,400食を販売し、最近では、やぐら大祭において販売をしたところである。今後の方向については、各種イベントや飲食店において直接販売する予定であるが、メンチカツとよごしの製造には手間と時間がかかることから、業者委託して大量生産し、コスト削減を進めている。現在は、よごっちの製造方法や保存方法、販売単価等について調整中であり、固まり次第販売していきたいとのことでありました。
 次に、地域活性化事業の実施において、自治振興会等からの要望内容と対応についてただしたところ、21地区からの要望については、用水への転落防止柵の設置やカーブミラーの修繕など安全対策に係るものから、地区の公民館や体育館の周辺、あるいは市道以外の生活道路の舗装や側溝整備など利便性を向上させる案件、予算の制約もあって日ごろからなかなか手が届かない側溝や舗装の修繕などがあり、対応した。内訳については、安全に係るものが4件、利便度を向上させるものが9件、修繕、補修に係るものが7件、その他1件となった。また、総額で、1,819万7,550円がこの事業に係る最終の決算額となった。基本的には、年内の事業完成を目指して工事を実施したが、一部地元調整に時間がかかり、年度内完成となったものが3件あったとのことでありました。
 次に、日本スポーツ振興センター負担金・給付金の内容についてただしたところ、児童生徒の学校管理下での不慮の災害等に備えているものであり、児童生徒の負傷や病気に医療費等の給付を保護者に行っているものである。負担金は1人当たり945円で、学校設置者である市が485円、保護者が460円負担しており、保護者の負担金を一旦市に納めていただき、市において、市の負担金と合わせて日本スポーツ振興センターに納めているものである。なお、準要保護世帯については、市が全額負担しているものであり、給付金は、学校管理下で児童生徒が負傷や病気になったときに支払った医療費等について、日本スポーツ振興センターから市を通し保護者に給付されるとのことでありました。
 次に、小学校児童就学奨励費と中学校生徒就学奨励費の各補助金、援助費について人数、対象等、状況をただしたところ、準要保護児童生徒援助費は、対象者が、小学校では207人、中学校では129人である。中学校においては、援助費の対象項目に修学旅行費や生徒会費が加わっていること等により、対象人数が少ないにもかかわらず、小学校と中学校との決算額の差が小さいものである。また、特別支援教育就学奨励補助金は、対象者が、小学校では16人、中学校では4人であるとのことでありました。
 次に、病院事業会計決算において医業費用が減となっており、その理由として材料費、特に薬剤費の減が挙げられているが、その理由についてただしたところ、薬剤費が減ったのは、入院、外来の患者数が減ったこととともに、院外処方の推進が平成24年4月から図られたことによるとのことであり、この院外処方を進めた理由として、国の医療施策により医薬分業を進めることで、患者さんがかかりつけ薬局を持つことの推奨や薬剤師の病棟配置、砺波医療圏内や県内の他の公的病院における院外処方が進んでいることなどが挙げられているとのことでありました。
 次に、院外処方が進むことによる薬剤師の仕事についてただしたところ、平成24年の診療報酬の改定で、薬剤師が病棟で薬物療法に携わることで診療報酬上の評価が得られるようになったとのことであり、これは、以前から診療報酬上にうたっていた医師業務軽減に資すること、また、患者さんの院内における持参薬を含む薬剤管理を行うことで、医師と協働で患者さんに的確な診療を提供できることなどが挙げられており、今後は、薬剤師を確保することによって薬剤師の病棟配置を進めていきたいとのことでありました。
 このほか、民生委員、児童委員の増員について、有害鳥獣被害対策について、市営住宅の管理について、学校給食センターにおける地産地消の推進とアレルギー対策について、適応指導教室の運営体制について、市立砺波総合病院におけるジェネリック薬品の取り組みについてなどの意見、要望があったところであります。
 以上、平成24年度の各会計決算等につきまして、審査の結果と所見を申し上げ、決算特別委員会の報告といたします。

◯議長(山森文夫君) 以上をもって、委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)

◯議長(山森文夫君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)

◯議長(山森文夫君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 討論なしと認めます。

                 (採  決)

◯議長(山森文夫君) これより、議案第56号 平成24年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、及び認定第1号から認定第8号まで、平成24年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第56号 平成24年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、認定第1号 平成24年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 平成24年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 平成24年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 平成24年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 平成24年度砺波市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 平成24年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第7号 平成24年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第8号 平成24年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上の案件に対する委員長の報告は、原案のとおり可決または認定すべきであるとするものであります。
 以上の案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(山森文夫君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、委員長の報告のとおり可決または認定することに決しました。

                  日程第4
        施政方針、並びに議案第63号から議案第91号まで

◯議長(山森文夫君) 次に、日程第4 施政方針、並びに議案第63号から議案第91号まで、平成25年度砺波市一般会計補正予算(第3号)外28件についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(山森文夫君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
  〔市長 夏野 修君 登壇〕

◯市長(夏野 修君) おはようございます。
 平成25年12月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました平成25年度一般会計補正予算案を初めとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位を初め、市民の皆さんの御理解と御協力をいただきたいと存じます。
 さて、私が昨年11月に市長に就任して以来、1年が経過いたしました。この間、議員各位の御理解のもと、市職員の力強い協力も得て、市民との協働により市政運営に努めてまいりましたが、概ね市政は順調に推移しているものと思っております。これからも、砺波市の今までの発展にさらに磨きをかけて、「もうひとつ上の“となみ”」の実現を市民の皆さんとともに目指してまいります。今後とも、議員各位を初め、市民の皆さんの一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。
 それでは、最近の経済情勢等について申し上げます。
 11月の月例経済報告では景気の基調判断を、緩やかに回復しつつあると2カ月連続で据え置いているものの、家計所得や投資の増加傾向が続くことから、景気回復が確かなものとなると期待しており、さらに、消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要も見込まれるとしております。
 このような中、政府は、経済の好循環実現に向けた政労使会議を立ち上げる一方、10月1日に消費税率の引き上げを閣議決定するとともに、増税に伴う景気腰折れを回避するための経済対策についても検討しており、駆け込み需要とその反動減を緩和するため、道路や公共施設の老朽化対策などを中心とする補正予算の編成に言及しております。
 市においては、消費税財源の使途とされる社会保障制度の安定化、少子化対策の方向性、あるいは地方財政対策への影響なども見極めながら、砺波市総合計画に基づいた施策を着実に推進するため、現在、新年度の予算編成作業を進めているところであります。また、今年度予算の執行につきましては、国等の動向を見極め、経済対策に伴う補正予算事業に積極的に呼応しながら、公共施設の耐震化などの社会資本整備や住民福祉の向上に向けて、地域経済の活性化と市民生活の安定を引き続き図ってまいります。
 次に、主な事業の進捗状況を申し上げます。
 まず、新たな取り組みのための芽出し事業の一つでありますJR城端線の活性化対策について申し上げます。
 去る9月27日、市民の有志の方々が市との協働により、城端線砺波市利用促進実行委員会、通称城端線もりあげ隊を立ち上げられました。この実行委員会では、イベントとの連携による利用促進事業や地域住民を巻き込んだ市内3駅の美化活動など、マイレール意識を高めるための事業に積極的に取り組まれていますので、引き続き支援してまいります。
 また、本市を含む関係4市及び富山県で整備した「忍者ハットリくん」のラッピング新車両が、去る11月2日から運行しており、子どもたちやアニメファンの乗車が期待されるところであります。
 待望の北陸新幹線開業まで残すところ1年半を切り、今後、新幹線利用客の2次交通手段として城端線の重要性はますます高まることから、関係機関・団体と連携しながら一層の活性化に取り組んでまいります。
 なお、芽出し事業であります砺波駅前広場のイメージアップ施策につきましては、先般、砺波駅前広場イメージアップ検討委員会から意見書の提出をいただいたところであり、早期実現が可能なものから取り組みを進めております。加えて、昨年度施工しました油田駅に引き続いて計画しておりました東野尻駅自転車駐車場の増設につきましても、来年1月末の完成を目指し、発注したところであります。
 次に、地域福祉について申し上げます。
 今年度は、全国一斉の民生委員児童委員及び主任児童委員の改選の年となっており、本市におきましても、54名の新任の方々を含め、改選前より1名増の104名の方が厚生労働大臣からの委嘱を受け、12月1日から活動を始められております。地域社会における福祉ニーズが増加し多様化している中、高齢者を初め、障害者やひとり親家庭の方々の相談や助言等を通じて、市民と行政とのパイプ役となっていただくなど、安全で安心して暮らせる地域社会づくりのため御活躍いただきますよう期待しております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 病院耐震化整備事業の南棟建設工事につきましては、工程どおり進んでおり、11月中旬に免震ゴムの据えつけが完了しました。今月下旬からは、上部躯体工事である鉄骨建方に取りかかることとしており、来年7月末の完了を予定いたしております。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 地方経済は、緩やかな回復の動きが続いているものの、賃上げ等の状況が見えないなど、依然として不透明な状態が続いていると思っております。本市といたしましては、中小企業や小規模事業者が市や県の融資を受ける際に保証協会へ支払う保証料を全額助成しているところであり、小規模事業者経営改善資金、いわゆるマル経融資につきましても、利子補給を継続するなど、融資制度の活用促進に努めております。
 また、雇用対策としては、ハローワークとなみと連携し、6月に続き2回目の地域ふれあい就職相談会及び面接会を10月に開催したところであり、求職者の就労支援を行うとともに、引き続き雇用創出基金事業を活用し、さらなる雇用の創出に努めてまいります。
 なお、パナソニック半導体工場の売却報道につきましては、直ちに市職員を砺波工場の本社であるパナソニック株式会社AIS社に派遣するなど情報確認に努めているところであり、現時点で売却は考えていないと聞いております。今後とも県、魚津市などと連携し、情報収集に努めるとともに、予断を持たず、事業の継続、雇用の確保などについて万全を期して対応してまいります。
 また、芽出し事業であります農商工連携の推進につきましては、先般の農商工連携推進会議で、新商品開発におけるアンケート調査の結果報告や委員の皆さんから新たな商品開発に取り組む事例について説明を受けたところであり、来年度も継続して取り組んでまいります。
 次に、観光関係について申し上げます。
 まず、芽出し事業でありますチューリップ四季彩館リニューアルにつきましては、チューリップ四季彩館リニューアル検討委員会で取りまとめられた意見書を去る11月1日に提出いただいたところであります。今後、具体的な整備方針を検討し、総合計画に位置づけてまいります。
 また、本年で26回目を迎えた夢の平コスモスウォッチングにつきましては、台風の影響はありましたが、開花の状態もよく、7万3,000人のお客様に100万本のコスモスをお楽しみいただきました。
 チューリップ公園KIRAKIRAミッションにつきましては、多くの市民や団体の皆さんに準備作業や協賛金等に多大な御協力をいただき、今月1日に点灯式を盛大に開催することができました。本年は、輝きをさらにパワーアップして25日まで実施することとしており、砺波の新しい冬の風物詩として、市内外から多くの方が来場されますことを期待するとともに、1年を通じたにぎわいづくりに努めてまいりたいと考えております。
 第63回となる2014となみチューリップフェアは、「未来へのしあわせ運ぶ愛の花」をテーマに、明年4月23日から5月6日までの14日間、砺波チューリップ公園を主会場に開催いたします。今回は、公園に隣接する文化会館の屋上に大花壇の展望施設を設けるとともに、新たに100品種を増やしまして国内最多の600品種とし、サテライト会場を含め250万本の色鮮やかなチューリップで全国のお客様をお迎えできるよう、準備を進めているところであります。
 次に、農業振興について申し上げます。
 今、政府により、40年以上続いた米の生産調整が大きく見直されようとしております。稲作に特化した本市において、今回の米政策の見直し方針は、米価の下落や所得の減少が予想され、農業と農村に大きな影響を与えるのではないかと大変危惧しております。国に対しては、地方の声を十分に聞き、農家が希望や展望を持てる政策となるよう、引き続き県と連携し要請してまいります。
 2年連続で1億円産地づくりを達成したタマネギにつきましては、となみ野農協全体で15ヘクタール増の62ヘクタールが作付されたと伺っており、着実に複合経営の作物として定着してきたものと考えております。
 次に、農地林務関係事業について申し上げます。
 8月23日から24日にかけての集中豪雨と9月の台風18号により発生した農地・農業用施設災害2件及び林道災害2件につきましては、国による査定が終了次第、早期の復旧に努めてまいります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 まず、一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、残り区間において国土交通省の地質調査、詳細設計が進められております。本市といたしましても、用地を取得したところから順次、埋蔵文化財包蔵地の試掘調査に入っており、早期着工に向けて、引き続き地元調整を行ってまいります。
 市道整備につきましては、通学路となっております庄川小学校線、鷹栖高儀線の改良工事が完成いたしました。現在、出町文教ゾーン内の表町10号線等について調査設計を進めているところであり、今後も通学路に重点を置いた整備を進めてまいります。
 また、本年度の市道除雪計画につきましては、除雪延長及び除雪率が、車道で628キロメートル、総延長の約84%、歩道で92キロメートル、総延長の83%となっており、各地区の除雪委員会等と連携しながら、地域ぐるみで除雪作業に取り組むこととしております。
 次に、都市公園事業について申し上げます。
 芽出し事業であります砺波チューリップ公園の再整備につきましては、先に実施した市民アンケートの結果なども参考にしながら検討し、来年3月には砺波チューリップ公園再整備検討委員会から意見書を提出いただけるよう進めてまいります。また、公園施設長寿命化計画に基づき、今年度から五連揚水水車の改修作業に着手しております。
 次に、下水道事業につきましては、中神地区及び種田地区を中心に工事を実施してきており、年内には管渠工事がほぼ完了する見込みであります。また、小矢部川流域下水道事業高岡砺波幹線の施工に伴い、北部地域の関係地区で推進協議会を立ち上げ、地元での事業説明を順次進めているところであります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 去る11月18日及び20日に、学校給食センターで調理した給食に金属製の異物が混入する事案が発生いたしました。教育委員会では、学校給食センターを初め、給食搬入経路等について徹底した調査を実施するとともに、意図的な混入も視野に、教職員並びに児童生徒等による安全対策を施した結果、その後、異物の混入は発生しておりませんが、引き続き安全対策の徹底に努めることとしております。なお、今回の事案を受けて、砺波市学校給食異物混入対策委員会を設置したところであり、年内には再発防止策等をまとめた対応マニュアルを作成することとしております。
 次に、出町中学校耐震改修事業につきましては、現在、校舎北棟改築工事及び西棟改修工事を施工中であり、今年度末の完了を予定しております。なお、グラウンド改修工事につきましては、新年度4月の完了に向けて施工中であります。
 また、庄川小学校耐震改修事業につきましては、普通教室棟改築工事の基礎工事を完了したところであり、庄南小学校及び庄東小学校につきましては、それぞれ年内完了に向けて耐震補強計画及び実施設計を進めております。
 なお、平成26年度に実施を予定しておりました庄川小学校、庄南小学校、庄東小学校及び出町中学校武道館の耐震改修事業の一部につきまして、今回、有利な財源措置のある国庫補助金の交付決定を受けましたので、それぞれ今年度に前倒しすることとし、本定例会に補正予算案を上程したところであります。
 次に、子ども・子育て支援関係について申し上げます。
 まず、芽出し事業であります保育所、幼稚園の整備計画検討につきましては、7月から10月にかけて4回の保育所・幼稚園整備計画検討委員会を開催し、去る11月8日に保育所や幼稚園の整備方針及び当面の施設整備計画についての意見書を提出いただいたところであります。今後、この意見書を尊重し、地元とも十分な調整を行いながら、総合計画に位置づけて実施してまいりたいと考えております。
 また、新年度において子ども・子育て支援事業計画を策定するため、国の指針に基づき、本年度中に子ども・子育て会議を設置いたしますが、それに先立ち、近くニーズ調査を実施することとしております。この調査結果及び先の整備計画検討委員会で示された方針等を踏まえまして、本市の子ども・子育て支援のあり方について同会議で検討してまいりたいと考えております。
 次に、放課後児童クラブの整備につきましては、砺波南部小学校区において第2教室が完成し、来る12月9日に落成式が行われる予定となっております。このほか、庄川小学校区の放課後児童クラブ建築工事は、来年2月末の完成に向けて順調に進んでおり、庄南小学校区及び庄東小学校区におきましても、建築に向けての準備を進めております。
 次に、生涯学習関係について申し上げます。
 芽出し事業であります新図書館建設に向けての調査研究につきましては、予定しておりました先進図書館の視察を終え、その調査資料等をまとめているところであります。なお、年内には新砺波図書館整備計画検討委員会を立ち上げたいと考えており、現在、その準備を進めております。
 また、JR城端線砺波駅での図書館図書取り次ぎサービスにつきましては、利用者の利便性向上のため、去る10月27日から砺波図書館及び庄川図書館の図書について、JR城端線砺波駅構内での貸し出し及び返却サービスを開始いたしました。これまでのところ、返却サービスを中心に徐々に利用が増えてきている状況にあり、あわせて、このサービスが城端線活性化につながればと考えております。
 次に、文化財の保護について申し上げます。
 去る10月27日に増山城跡観光交流施設増山陣屋が完成し、第5回増山城戦国祭りに合わせオープニングセレモニーを行ったところであり、来場された多くの皆さんに、増山城跡の歴史とその魅力に触れていただけたものと考えております。
 次に、スポーツ施設の整備について申し上げます。
 砺波市陸上競技場について、来年5月の第3種公認競技場としての公認継続検定に向けて、独立行政法人日本スポーツ振興センターのスポーツ振興くじ、通称totoの助成の内定を受け、トラック走路等の改修工事を発注したところであります。
 以上、主な事業の進捗状況について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第63号 平成25年度砺波市一般会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ21億5,195万円を追加し、歳入歳出予算総額を228億2,719万3,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、障害福祉サービス費7,237万6,000円、病院事業会計費1億6,000万円、除雪対策費8,000万円、庄川小学校耐震改修事業費7億137万2,000円、庄南小学校耐震改修事業費5億5,243万7,000円、庄東小学校耐震改修事業費5億233万円、出町中学校武道館耐震改修事業費1億2,230万8,000円などであり、そのほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、国庫支出金7億3,739万円、県支出金6,854万2,000円、市債11億4,810万円などであり、不足する1億9,545万2,000円を繰越金で措置するものであります。
 このほか、継続費の補正につきましては、新たに庄南小学校及び庄東小学校耐震改修事業費並びにこれに伴う庄南校区放課後児童クラブ及び庄東小学校区放課後児童教室建設事業費についてそれぞれ追加するとともに、庄川小学校耐震改修事業費について変更するものであります。
 また、債務負担行為の補正につきましては、平成26年度以降の公の施設の指定管理委託、平成26年度の施設保守管理等業務委託について、それぞれ追加するものであります。
 次に、議案第64号 平成25年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)及び議案第65号 平成25年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、平成26年度の電算保守管理等の業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第66号 平成25年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、前納報奨金の増額に伴う歳入歳出予算の補正及び企業会計移行に向けた業務委託等について、債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第67号 平成25年度砺波市水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、平成26年度の施設保守管理等業務委託について、債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第68号 平成25年度砺波市病院事業会計補正予算(第3号)につきましては、薬品材料費等に係る経費及び研究研修費の追加補正並びに平成26年度の医療器械等賃借及び施設保守管理等業務委託について、債務負担行為を追加するものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明いたします。
 まず、議案第69号につきましては、55歳を超える職員、医師は57歳を超える職員でありますが、の昇給に関して、砺波市職員の給与に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第70号につきましては、法令の改正に伴い、砺波市ひとり親家庭等の医療費助成に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第71号につきましては、土地区画整理事業の換地処分による字の区域の新設に伴い、砺波市農業委員会の委員の定数等に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第72号につきましては、地方税法の一部改正に伴い、砺波市公共下水道事業の受益者負担に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第73号につきましては、同じく地方税法の一部改正に伴い、砺波市農業集落排水事業分担金徴収条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第74号につきましては、庄川小学校耐震改修事業普通教室棟改築・職員室ほか改修工事(建築主体工事)に係る工事請負変更契約の締結について、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、議案第75号につきましては、庄川小学校耐震改修事業普通教室棟改築・既設校舎棟補強改修・体育館補強改修工事(電気設備工事)に係る工事請負変更契約の締結について、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、議案第76号から議案第91号までの指定管理者の指定につきましては、それぞれの施設の指定管理期間が平成25年度末をもって満了することから、平成26年4月からの指定管理者を指定するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案の説明といたします。何とぞ慎重に御審議の上、可決いただきますようお願い申し上げます。

◯議長(山森文夫君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明12月4日から12月10日までの7日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 御異議なしと認めます。よって、明12月4日から12月10日までの7日間は、議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、12月11日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時56分 閉議