平成26年2月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時04分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(山森文夫君) ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、これより平成26年2月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(山森文夫君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において
 13番 村 岡 修 一 君
 14番 稲 垣   修 君
 15番 井 上 五三男 君
を指名いたします。

                  日程第2
               会期の決定について

◯議長(山森文夫君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本2月定例会の会期は、本日から3月19日までの21日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から3月19日までの21日間と決定いたしました。

                  日程第3
                特別委員会の報告

◯議長(山森文夫君) 次に、日程第3 特別委員会の報告を議題といたします。
 各特別委員長の報告を求めます。
 城端線活性化等公共交通対策特別委員長 島崎清孝君。
  〔城端線活性化等公共交通対策特別委員長 島崎清孝君 登壇〕

◯城端線活性化等公共交通対策特別委員長(島崎清孝君) 皆さん、おはようございます。
 城端線活性化等公共交通対策特別委員会の御報告を申し上げます。
 当委員会は、これまで特別委員会のほかに委員協議会を開催しております。
 平成25年10月2日には、JR城端線の現状と課題について及び市営バスの現状と課題について協議を実施、11月5日には、射水市「デマンドタクシー」について視察を実施、11月21日には、高岡市「新高岡駅」、「城端線新駅」について現場調査及び協議を実施。その後、「城端線活性化対策について」と題し、となみ野公共交通創造市民会議委員、楠 則夫氏による講演をいただいたところであります。
 また、平成26年2月3日には、これまでの視察調査等の結果について協議を実施したところであります。
 去る2月5日、関係部課長の出席を得て委員会を開催し、JR城端線について、市営バスについてなど、説明を受け、協議を行ったのであります。
 まず、JR城端線について申し上げます。
 初めに、城端線・氷見線の現状及び課題、連携計画の取り組み等について申し上げます。
 城端線・氷見線の現状については、1、沿線人口の減少や高齢化の進展に加え、自動車依存率の上昇や本格化する少子化の影響等により、利用者数は長期減少基調にあること。
 2、運行サービスの点においては、全線単線であることから、線路容量が低く、行き違いができる箇所が限られ、現状のままでは増発が難しいと想定されること。加えて、車両が古く、時代のニーズに合わないことや、ドアが1両につき2カ所しかないことなどから、流動性が悪く、朝夕の通学時間帯の遅延の一因にもなっていること。
 3、駅施設及びその周辺状況については、待合室などの駅施設は全駅に設置されているものの、スペースや椅子の数、売店等が未設置の駅が多い現状にあること。一方、駅周辺に遊休地がある駅も多く、有効活用を図っていくことが期待されること。
 4、ニーズ調査では、事業者、住民、利用者のいずれの調査においても、運行本数の増加及び高岡駅での接続の改善に関する要望が最も多く、鉄道を利用しない人からは、駅周辺の駐車場へのニーズが高い結果になっていることと合わせ、どんな施策を実施しても利用回数は増えないと考える人の割合も高いとのことでした。
 以上のことから、活性化対策を進める上での課題を、1)車両、ダイヤの大幅改善による輸送サービスの向上、2)2次交通結節の改善、強化、3)観光利用の促進、4)マイレール意識の高揚、5)新幹線新駅設置機会の活用、6)遊休地や駅内スペースの活用等に整理し、計画期間を平成24年度から平成28年度までの5年間とする城端・氷見線地域公共交通総合連携計画の基本方針や計画の目標に落とし込み、活動を展開しているとのことでした。
 また、連携計画は、課題に応じ沿線4市が連携して取り組む事業、県やJRを巻き込んで取り組む事業などさまざまでありますが、市単独で取り組む事業として、駐輪場の整備、砺波駅コミュニティープラザ内の観光情報コーナーの設置やコミュニティープラザを活用したにぎわいの創出等が計画されています。
 次に、城端線砺波市利用促進実行委員会(通称:城端線もりあげ隊)について申し上げます。
 これまで市内には、城端線に関する市民レベルでの団体がなかったことから、市民の生活を支えるJR城端線の利用促進策などを実行することを趣旨として、昨年の9月27日に設立し、平成25年度においては、1)JR城端線の利用促進と市街地を活性化する事業、2)「城端線に乗ろう」キャンペーン事業、3)マイレール意識を醸成し、駅周辺をクリーンアップする事業など、大きく三つの事業を実施したとのことでした。
 次に、市営バスについて申し上げます。
 まず、市営バスの利用状況について申し上げます。
 市内12路線の平成24年10月から平成25年9月までの年間利用者数は、全体で5万351人と、前年度の実績5万343人に比べ、ほぼ同数となっている。路線別の内訳では、従来線が前年対比で546人減の98.8%、旧福祉バスが1,197人増の155.3%、旧ふれあいバスが643人減の85.5%の実績であり、旧福祉バスの増加については、沿線地区からの要望などを取り入れたことが主な要因とのことでした。
 次に、今後の取り組みの方向性について申し上げます。
 まず、利便性及び利用実績の向上策については、1)庄川地区4路線について、福祉施設への直通化の要望に対応するなど、福祉施設等へのアクセスの向上、また、福祉施設内で行事終了時刻までの滞在が可能となるようなダイヤ改正、2)冬ダイヤの設定など、積雪時の中高生の通学に配慮したダイヤ改正、3)改正の時期に合わせ、可能な限り沿線の要望に応じたバス停を配置するなど、バス停の新設及び移設等である。また、効率性の向上策として、利用実績が低迷している路線に対し、運行範囲、ダイヤの見直し、他路線との統合などを検討している。少子高齢化社会に対応した今後の運営については、利用実績や他自治体の動きを注視し、高齢者の増加に対応する運営のあり方について、効率性も勘案しながら研究したいとのことでした。
 次に、主な意見、要望について申し上げます。
 JR城端線関連では、まず、城端線の活性化策については、通勤、通学、イベントをそれぞれ切り離して検討すべきであり、中でも、通勤者を対象とした油田駅、東野尻駅の駐車場設置については積極的に推進すべきとの多数の委員からの意見、要望があり、これをただしたところ、平成23年度に作成した連携計画では、沿線各駅の駐車場の整備に関しては、それぞれの市が取り組む事業として位置づけられているが、当市においては、砺波駅の駐車場を優先して利用していただきたいと考えている。油田駅と東野尻駅の駐車場設置については、砺波駅の利用実績を見ながら、スペースや経費等を勘案し、今後考えていきたいとのことでした。
 次に、現行の城端線ダイヤは、本線との接続が悪く、利用したくても利用しにくいダイヤ編成になっていることから、JRに強く要望してほしいとただしたところ、北陸新幹線のダイヤが決定された段階で、沿線市4市で構成する城端・氷見線活性化推進協議会の中で検討し、JRに要望していきたいとのことでした。
 次に、城端・氷見線の直通化に対する取り組みの現状をただしたところ、城端・氷見線直通化事業は、現在、城端・氷見線活性化推進協議会で検討されている。平成24年度から取り組んでおり、平成24年度においては、運行ダイヤや高岡駅構内の状況など、現況把握を中心に取り組み、調査結果を踏まえ、配線計画図の案を作成した。また、概算の工事費については、25億円以上と試算された。平成25年度では、直通化運転をしたときの効果分析調査を実施中であるが、3月までが調査期間であることから、結論が出るのはもう少し先になるとのことでした。
 そのほか、城端線もりあげ隊について、通学等の利便性向上策について、チューリップフェアを活用した魅力ある施策展開について等の意見、要望があったところであります。
 次に、市営バス関連では、まず、視察した射水市では、ガイドラインを設け、1便当たりの乗車人数が5人以下の路線については抜本的な見直しをしていることから、見直しに対する本市の考え方をただしたところ、本市の場合、市営バスが福祉施設の利用に必ずしも応えられていないことが利用者の増加につながらない要因と考えており、福祉目的に添えるように改善を図っていきたい。路線の見直しについては特別なラインを引いておらず、総合的に検討しているとのことでした。
 次に、市内の公共交通に関しては、コミュニティーバスだけではなく、さまざまな交通形態を取り入れるべきではないかとただしたところ、全体的な見直しにより交通空白地帯がある程度解消されており、今後、便数が少ない、あるいは社会環境の変化に合わせた必要性があるとなれば、現行の運行方式の改善に合わせて次の交通形態を考えていく必要があると考えている。市では、平成23年度に大規模な改正を実施し、平成26年度は積み残した部分についての改善を行う予定であり、これらと並行して、新たな交通形態についても、研究をしていきたいとのことでした。
 そのほか、地区要望調査の結果概要について、自由乗降の現状について、運賃収入率の見通しについて、バス運行に関する市民への情報提供について、福祉施設への利便性向上策について等の意見、要望があったところであります。
 以上、当面する課題についての審議の概要を申し上げ、城端線活性化等公共交通対策特別委員会の御報告といたします。

◯議長(山森文夫君) 観光振興・まちづくり対策特別委員長 今藤久之君。
  〔観光振興・まちづくり対策特別委員長 今藤久之君 登壇〕

◯観光振興・まちづくり対策特別委員長(今藤久之君) 観光振興・まちづくり対策特別委員会の御報告を申し上げます。
 当委員会は、これまで、特別委員会のほかに委員協議会を開催しております。
 平成25年10月4日には、北陸新幹線の開業と当市の観光振興について協議を実施、また、11月18日には、高岡砺波スマートインターチェンジについて協議を実施、その後、「北陸新幹線開業に向けた観光活性化ビジョン」と題し、庄川峡観光協同組合理事長、坂井彦就氏による講演をいただいたところであります。さらには、平成26年1月16日には、景観条例(案)について協議を実施したところであります。
 去る2月5日、関係部課長の出席を得て委員会を開催し、観光振興戦略について、景観まちづくりについてなど、説明を受け、協議を行ったのであります。
 まず、観光振興戦略について申し上げます。
 市では、平成22年12月に砺波市観光振興戦略プランを作成し、通年型・滞在型観光交流を目指すことにより、観光振興によるまちづくりを推進している。このプランの計画期間は、平成23年度から5年間とし、平成27年度を目標年次と定めるとともに、平成26年度開業予定の北陸新幹線による効果等を考慮し、観光入り込み客数を、イベントでは76万人、観光施設等では104万人の合計180万人を目標としている。本年度の取り組みとして、観光資源の魅力の創出施策としては、散居村の魅力創出や四季を通じたにぎわいの創出、観光資源の充実、連携等の事業を実施するとともに、文化や情報の交流促進施策としては、市民交流やコンベンションの誘致、広域観光の推進等を実施している。また、受け入れ体制の充実施策としては、観光案内の充実やおもてなし環境の向上等を図りながら、メディアやIT技術を活用し、情報発信の充実にも努めているところであり、計画最終年度の平成27年度における観光入り込み客数の目標達成を目指しているとのことでありました。
 次に、景観まちづくりについて申し上げます。
 砺波平野に広がる国内最大級の散居景観を初めとする魅力ある景観を守り、次の世代に引き継ぎ、将来にわたり砺波らしさを発展させるとともに、本市の良好な景観の形成を推進するため、砺波市景観まちづくり計画を策定し、砺波市景観まちづくり条例を制定する必要があり、本2月定例会に上程したいとのことでした。
 景観計画(案)においては、全市域を、散居景観区域、散居景観調和区域、市街地区域、河川区域、丘陵山間区域の五つの景観形成区域に区分し、景観まちづくりにおける基準を定めるものであり、一方、景観条例(案)は、散居景観区域とその他の区域における建築物、工作物、開発行為、樹木の伐採等の届け出対象行為を明確に規定するなど、砺波市の景観まちづくりの基本事項と景観法の施行に必要な事項を定めるとともに、市と市民と事業者の協働による景観まちづくりに関する施策を総合的、計画的に推進するために制定するとのことでした。
 次に、主な意見、要望について申し上げます。
 まず、KIRAKIRAミッションの成果、告知方法と期間の延長についてただしたところ、期間中、7万3,000人の来場があり、市内からの来場者が一番多かったが、富山市や高岡市、県外では石川県や福井県からの来場もあり、年齢層では30歳以下が約7割を占め、家族連れも多く大好評であった。また、イルミネーションの美しさが写真に撮られ、スマートフォンやフェイスブックなどにより口コミで広がったこと、さらには情報誌などでのPR効果もあったものと認識している。期間の延長については、雪が積もると電飾が損傷し、地面に設置したものは除雪が必要となることもあり、難しいとのことでした。
 次に、となみ野グルメ弁当等の評判や販売実績についてただしたところ、ニューグルメよごっちの販売については、チューリップフェア期間中に毎日100食限定で1400食を販売し、やぐら大祭においても販売をした。また、となみ野弁当は北陸農政局長賞を受賞するなど、評判もよく、予約販売を承っているとのことでした。
 次に、チューリップフェアとその連携イベントとの効果や課題についてただしたところ、昨年のチューリップフェアは、期間中天候に恵まれたこともあり、3年ぶりに30万人を超え、31万人の来場があった。また、サテライト会場の高波チューリップ祭りやその他、連携イベントのせんだん山水仙そば祭り、庄川木工まつり、出町子供歌舞伎曳山祭りなどにも、多数の来場者があった。今年のフェアでは、合併10周年記念事業として、国内最大級の600品種250万本のチューリップや新たな展望スポットとしての文化会館屋上展望台、チューリップが一面に広がるサテライト会場など多くの見どころがあり、大都市圏などを中心にフェアキャンペーンを行い、誘客に努めるとのことでした。
 次に、景観条例制定のスケジュールと地区説明会の実施状況についてただしたところ、景観条例を本2月定例会に上程し、4月1日からの施行を予定している。あわせて、砺波市景観まちづくり計画を告示するとともに、5月に概要版の発行も予定している。なお、景観まちづくりに係る行為の届出制度については、半年間の周知期間を設け、10月1日から実施する予定である。さらに、景観まちづくりに関する重要事項を審議するため、砺波市景観まちづくり審議会を設置する予定である。また、市内21地区での説明も終えており、今後、近隣市には継続して、散居景観の保全について働きかけていくとのことでした。
 次に、散居景観モデル地域についてただしたところ、屋敷林に囲まれた地域において景観まちづくりを推進するため、自治会等の単位による一定の範囲の区域で、景観まちづくりに関する協定を締結し、保全に取り組む地域に対する支援制度を検討しているとのことでした。
 そのほか、高速道路インターチェンジの戦略的活用について、となみブランド認定について、観光ボランティアについて、中神土地区画整理事業について、マイホームイルミネーション助成について、庄東丘陵・庄川峡観光応援事業について等の意見、要望があったところです。
 以上、当面する課題についての審議の概要を申し上げ、観光振興・まちづくり対策特別委員会の御報告といたします。

                  日程第4
    施政方針、並びに議案第1号から議案第33号まで、及び報告第1号

◯議長(山森文夫君) 次に、日程第4 施政方針並びに議案第1号から議案第33号まで、平成25年度砺波市一般会計補正予算(第4号)外32件について及び報告第1号 専決処分の報告についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(山森文夫君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
  〔市長 夏野 修君 登壇〕

◯市長(夏野 修君) おはようございます。
 平成26年2月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました平成26年度予算案を初めとする諸案件につきまして、その概要と施政方針について所信の一端を申し上げ、議員各位を初め、市民の皆さんの御理解と御協力をいただきたいと存じます。
 さて、政府は、長引くデフレからの早期脱却と経済再生を図るため、アベノミクス三本の矢を一体として強力に推進し、その効果により、実質GDPが若干鈍化しながらも、四半期連続でプラス成長となるなど、経済は着実に上向いているとしています。他方、景気回復の実感は、地域経済にはいまだ十分に浸透しておらず、物価動向についてもデフレ脱却半ばであるとしており、今後は、雇用・所得環境などが改善する中で、消費が緩やかに回復するとともに、内需が引き続き堅調に推移し、景気回復の動きが確かなものとなることを期待しております。
 また、経済再生、デフレ脱却と財政健全化の好循環を達成していくため、第三の矢である日本再興戦略の実行を加速、強化することで、日本経済の成長力を強化し、同時に企業収益の拡大を賃金上昇、雇用・投資拡大につなげ、消費拡大や投資の増加を通じてさらなる企業収益の拡大を促す好循環を実現することとしております。
 こうした状況を踏まえ、平成26年度の国の一般会計の総額は、前年度比3.5%増で過去最大となる95兆8,823億円とし、経済再生、デフレ脱却と財政健全化をともに目指す予算、社会保障と税の一体改革を実現する最初の予算としており、平成25年度補正予算と一体的に編成した機動的財政運営を実現するものとしております。
 砺波市といたしましては、このような国の動向を踏まえながら、市民が安全に、そして安心して生活できるまちづくりに努めているところであり、平成26年度におきましても、当面する課題、中長期的な課題等を見極めながら、「もうひとつ上の“となみ”」を実現する施策を積極的に展開し、市民福祉の一層の向上と活力あふれるふるさとづくりにしっかりと努めてまいります。
 それでは、平成26年度の予算編成の基本方針について申し上げます。
 本市の平成26年度の一般会計当初予算の規模につきましては、国の予算動向や地方財政計画等を勘案しながら、総合計画後期計画の第3年次実施計画に基づき編成したところであり、総額は前年度比0.5%減の204億3,000万円としたところであります。
 まず、歳入のうち市税につきましては、市民税の個人の均等割に復興増税分500円が加算されることのほか、固定資産税についても、農用地から宅地への転用、建物の新増築による増収見積もりなどにより、前年度比0.9%増の64億7,000万円を見込んだところであります。
 また、地方譲与税及び交付金につきましては、地方財政計画やこれまでの実績に基づいて見積もったところであり、そのうち地方消費税交付金につきましては、4月からの消費税率の引き上げにより5,000万円増の5億円を、地方交付税につきましては、消費税増額分は全額、交付税算定上減額になることから、5,000万円減の55億5,000万円としたところであります。
 これらの歳入を見積もり、なお不足する財源につきましては、財政調整基金からの繰入金と繰越金で補填することとしたところであります。
 一方、歳出につきましては、総合計画の五つの基本方針に沿って編成したところでありますが、特に「さらに質の高い“となみ”」、「活力がつながる“となみ”」、そして「健全で安心な“となみ”」を3本柱として、「もうひとつ上の“となみ”」を実現する施策について積極的に取り組むこととし、事業の優先度、緊急度、事業効果等を十分に検討した上、財源の重点的かつ効率的な配分に努めたところであります。
 なお、芽出し事業として課題をもって取り組んでいる事業につきましては、検討から計画作成へ、そして一部着手へと、着実に事業を推進させてまいります。また、先例にとらわれない自由な発想により新しい事業を創出してきた「もうひとつ上の“となみ”」づくり事業につきましては、引き続き特別枠を設け、それぞれ砺波らしい特色ある事業を積極的に展開していくこととしております。
 このほか、平成16年11月1日に旧砺波市と旧庄川町が合併して、本年で10周年を迎えることから、昨年、合併10周年を記念するシンボルマークとキャッチフレーズを募集いたしました。市内外から応募いただいた多くの作品の中から選考した結果、10の文字を基調にした親しみやすいシンボルマークとキャッチフレーズ「グッとなみ」を決定し、先般発表したところであります。
 これを契機といたしまして、平成26年度を合併10周年記念イヤーと位置づけ、元気な砺波市づくりへの盛り上がりとより強い一体感を醸成するためのさまざまな企画を計画し、市民の皆さんとともに合併10周年をお祝いしたいと考えており、これらに関連する各種事業につきましては、新年度予算に必要額を計上しております。
 このような方針に基づき編成いたしました平成26年度の会計別予算案の規模は、
 一般会計  204億3,000万円
       (前年度比で1億円、0.5%減)
 特別会計  77億2,960万円
       (前年度比で2億3,640万円、3.2%増)
 企業会計  157億50万円
       (前年度比で1億8,592万円、1.2%減)
 総  額  438億6,010万円
       (前年度比で4,952万円、0.1%減)
となったところであります。
 それでは、歳出予算につきまして、私が公約として掲げております三つの施策ごとに申し上げます。
 一つ目の施策は、「さらに質の高い“となみ”」であります。
 まず、一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、埋蔵文化財包蔵地の発掘調査などを進めるとともに、工事の早期着手に向け、予算の確保等を関係機関に働きかけてまいります。
 次に、北陸自動車道高岡砺波スマートインターチェンジにつきましては、本体構造物等の工事が順調に進められており、平成26年度末までの完成に向けて、関連工事等に取り組んでまいります。
 次に、安心スクールゾーン整備事業につきましては、引き続きカラー舗装を進める一方、市道改良事業につきましては、国の補正予算などを活用し、示野上中野線など通学路を中心に事業の進捗を図るとともに、新たに、鷹栖高儀線(II期)や中神東宮森線の歩道整備に向け、調査設計に着手してまいります。
 次に、庄川水辺プラザ整備事業につきましては、芝生広場が今年度末に完成することから、引き続き36ホールのパークゴルフコースの整備を進めてまいります。
 次に、下水道事業につきましては、出町市街地の中神及び一番町地内で公共下水道事業を進めるとともに、五鹿屋、中野及び種田地内において、引き続き特定環境保全公共下水道事業により整備を図ってまいります。
 また、県施行の小矢部川流域下水道事業高岡砺波幹線につきましては、高岡市内から順次幹線工事が進められており、砺波市内の6.6キロメートルにつきましては、引き続き実施設計業務が進められます。本市の枝線管渠の整備につきましても、北部I期地域の区域を設定し、事業を推進してまいります。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 砺波チューリップ公園の再整備につきましては、再整備検討委員会において、今年度内に意見がまとめられる予定であり、新年度において、その意見や市民アンケートの結果などを参考に、再整備基本計画の策定を進めてまいります。
 次に、中神土地区画整理事業につきましては、市街地北側の外部環状線となる都市計画道路栄町苗加線を今年度末に供用開始する見込みであり、公共施設の整備に向け、引き続き技術支援を行ってまいります。また、出町東部第3地区の都市基盤整備につきましては、今年度に実施いたしました現況測量や意向調査の結果を踏まえ、事業手法について地元町内会等と協議してまいります。
 次に、市営住宅につきましては、公営住宅等長寿命化計画に基づき、金屋団地の給水方式を改善するほか、老朽化している東矢木団地につきましては、入居者の安全確保の観点から、入居者の意向を踏まえて他の市営住宅への住みかえを進めてまいります。
 次に、景観保全の取り組みについて申し上げます。
 砺波平野の散居景観は、先人が長い年月をかけて築き上げ、住み継がれてきたものであり、そこに住む人々の豊かな人間性を育んできた、世界にも誇り得る貴重な財産であります。このかけがえのない散居景観を初め、魅力ある景観の保全と創出に向け、景観まちづくり計画と一体となって本市の景観施策を推進するため、今定例会に景観まちづくり条例案を上程いたしました。
 条例では、市、市民及び事業者がそれぞれの役割のもと、協働して景観まちづくりを進めることを基本理念としており、住みたいまち、訪れたいまち、活力あるまちが実感できるまちづくりを目指してまいります。
 また、この施策の推進に当たりましては、引き続き市民や事業者の皆さんに景観保全の意義を十分に周知し、景観に対する意識の啓発を図るとともに、地域ぐるみの取り組みへの支援を行い、魅力ある景観を活用し、全国に発信してまいります。
 次に、新砺波図書館整備計画検討委員会につきましては、昨年12月に第1回の委員会を開催し、去る1月に第2回委員会を開催したところであります。今後、市民や図書館利用者などからの意見も参考にしながら、本市にふさわしい図書館の整備指針等について、さらに検討内容をしっかりと整理し、協議を進めてまいります。
 次に、市営バスの運行につきましては、本年10月に3年ごとの定期改正を予定しており、昨年来実施している地区自治振興会を通じた要望調査や利用実態などを踏まえながら、病院や福祉施設へのアクセスにおける利便性の向上を図るとともに、効率的な運行にも努めてまいります。
 次に、JR城端線の利用活性化について申し上げます。
 北陸新幹線の開業に合わせ、城端・氷見線地域公共交通総合連携計画に基づき、JR城端線の増便を試行する予定であり、沿線自治体を初め、JR西日本並びに関係諸団体と連携を図りながら、より一層利用しやすいダイヤ編成となるよう努めてまいります。
 また、JR城端線の利用促進やマイレール意識の醸成に取り組む城端線砺波市利用促進実行委員会(通称:城端線もりあげ隊)の活動に対し、引き続き支援をしてまいります。
 次に、砺波駅前広場イメージアップ事業につきましては、イメージアップ検討委員会からいただいた意見に基づき、新年度において、より具体的な整備のための基本構想の策定を進めてまいります。なお、それに先立ち、駅前広場隣接通路における照明設備につきまして、新年度において増設を計画いたしております。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 国内の景気は緩やかに回復していると言われており、設備投資や雇用創出などには改善の動きが見られるものの、地方においては依然として厳しさが残っている状況にあります。市といたしましては、現在実施している緊急金融支援措置を、新年度に一部拡充を図りながら継続してまいります。
 また、ハローワーク砺波管内の有効求人倍率は、昨年12月で1.55と改善してきており、引き続き、国の緊急雇用創出事業に取り組むとともに、就職相談窓口の設置や相談会の開催、職業訓練の斡旋など、関係機関と連携を図りながら、雇用対策に積極的に取り組むこととしております。
 企業誘致につきましては、中京、関東方面などの企業に対するアンケート調査や市内外の企業訪問の実施、都市圏で開催される立地セミナーへの参加のほか、展示会などへの出展助成を引き続き実施してまいります。
 次に、観光振興について申し上げます。
 去る2月23日に砺波市文化会館で開催いたしましたとなみブランドフォーラムにつきましては、となみブランドを生かした販売戦略の基調講演やパネルディスカッションのほか、となみブランドの展示販売、試食を実施したところであり、新年度においても、となみブランドの一層の確立に努めてまいります。
 また、となみにグッと誘致事業として、県内最大の観光地である立山黒部の観光関連企業等と連携し、台湾の観光事業者などに対し、チューリップフェアなどを初めとする観光キャンペーンを実施するほか、外国語の観光パンフレットを整備して、冬の庄川峡観光など、本市の特徴ある観光を紹介し、積極的に海外からの観光客の誘致を図ってまいります。
 なお、第63回砺波チューリップフェアにつきましては、「未来へのしあわせ運ぶ愛の花」をテーマに、4月23日から5月6日までの14日間開催いたします。本年のフェアでは、500品種100万本のチューリップを600品種にグレードアップするとともに、サテライト会場を合わせて、国内最大級の250万本の美しいチューリップがごらんいただけます。
 また、今回のフェアは、砺波市合併10周年記念事業として開催することとしており、会場内では、合併10周年記念のシンボルとしてチューリップなどで市章を描くほか、砺波市文化会館の屋上での新たな展望スポットの整備や北陸新幹線開業PRとしてグランクラスシートの会場内への設置などにより、多くの来場者にお楽しみいただきたいと考えております。
 さらに、4月23日の開幕日には、多くの市民の皆さんや御来賓をお招きして、合併10周年記念式典を開催いたします。また、合併10周年やフェアを盛り上げていただくため、この日は、市民の皆さんの入場を無料とし、さらに期間中にもう一度訪れていただくことを期待しております。
 次に、砺波市文化振興会と砺波市花と緑の財団の両公益財団法人につきましては、本年4月から新たに、公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団としてスタートいたします。この統合を機に、砺波チューリップ公園周辺施設の休館日を年末年始を除き無休とするほか、共通券や割引券の導入など、一体感を持った施設間の連携により市民サービスの向上を図るとともに、さらなる公園の活性化と通年利用の促進に努めてまいります。
 次に、どこでもWi─Fi事業について申し上げます。
 Wi─Fiスポットにつきましては、となみ衛星通信テレビ株式会社と連携して、既に公共施設40カ所、民間事業所100カ所において整備されております。この内、公共施設10カ所においては、誰でもアクセスできるWi─Fiフリースポットとして運用しており、残りの30カ所につきましても、新年度にWi─Fiフリースポットとして運用することにより、本市ならではの生活情報や観光情報等の受発信がスムーズとなり、外国人観光客の要望にも対応できる環境構築に努めてまいります。
 次に、農業振興について申し上げます。
 平成26年産の米の生産数量目標につきましては、生産調整に真摯に取り組む地域への一定の配慮が継続されたことから、対前年比で富山県へは全国の削減率より1.3%低い2.0%の配分がなされました。これを受け本市は、1万6,633トンの生産数量目標通知を受けたところであります。
 農業政策が大きく変わろうとしている中、本市の農業関係者が、これまで国の方針に沿って真摯に取り組んできたことが、これからもしっかりと評価されるよう国に働きかけるとともに、担い手の育成や水稲と園芸作物を組み合わせた複合経営を推進するほか、地産地消の取り組みなどに努めてまいります。また、となみブランドの確立を目指し、球根生産の大幅な省力・低コスト化に向け、オランダで確立されたネット栽培専用デモ機の導入に対し支援してまいります。
 次に、農業農村整備事業について申し上げます。
 県営経営体育成基盤整備事業につきましては、若林地区と南般若地区の2地区が新規採択される予定となっており、必要な事業支援を行ってまいります。
 また、農地・水保全管理支払交付金につきましては、制度が見直され、農業の多面的機能を支える共同活動を支援する日本型直接支払制度が創設されることから、各集落の今後の取り組み要望を取りまとめてまいります。
 次に、人間力のある人材育成について申し上げます。
 教育基本法の改正に始まった教育改革は、道徳の教科化や土曜授業の見直しなどの新しい課題について議論が始まっております。
 市といたしましては、本市の教育委員会の方針に沿って、今後とも教育の本質を見失うことなく、自立と共生の人間形成を目指した学校教育の充実と、知、徳、体の調和のとれた子どもたちを育成するための環境整備に努めてまいります。また、引き続き、心の教育の研究指定や14才の挑戦事業、家庭、地域、学校の連携による小中学校でのいじめ防止講演会などの開催など、社会性を身につけた心豊かな子どもたちの育成に取り組んでまいります。
 二つ目の施策は、「活力がつながる“となみ”」であります。
 まず、まちづくり協働事業について申し上げます。
 まちづくり協働事業につきましては、平成21年度に取り組みを開始して以来、新年度で6年目になります。昨年12月に、新年度において本事業に取り組もうとする団体の募集を行い、審査会を経て、このたび5団体を支援することといたしました。今後とも、地域課題の解決やまちづくりの推進に主体的に取り組まれる団体に対しては、本事業を通じて積極的に支援をしてまいります。
 次に、地域医療、医療連携について申し上げます。
 今国会に提出されております医療介護制度改革の一括法案、あるいは診療報酬の改定方針を見ますと、住みなれた家庭で暮らし続けられるよう、病床機能の再編に向けた取り組みや、病院、開業医及び介護保険サービス事業所などにより、効率的かつ質の高い在宅療養の提供体制の確保が志向されております。
 このため、医療機関同士あるいは他職種との間の機能分担に基づく連携を強化する多職種連携研修会などや、利用者側に対して医療環境などに理解を深める地域医療サポーター研修講座などを開催してまいります。
 次に、地域と連携した官民一体の子育て支援について申し上げます。
 新年度の保育所入所申し込み状況によりますと、核家族や共働き世帯の増加などに伴い、引き続き3歳未満児の入所希望の割合が高まってきており、市といたしましては、2月に設置した砺波市子ども・子育て会議で意見をいただきながら、子どもたちが健やかに育ち、保護者が安心して子育てができる環境を実現するため、新年度において砺波市子ども・子育て支援事業計画を策定してまいります。
 次に、保育施設の整備につきましては、昨年11月に保育所・幼稚園整備計画検討委員会から提出いただきました意見書に基づき、新年度において鷹栖保育所及び東山見保育所の耐震診断事業を行うとともに、五鹿屋、東野尻及び油田地区の施設整備に向けて地域や関係団体等と協議を進めてまいります。
 なお、これまで順次整備してまいりました保育所、幼稚園のエアコン整備につきましては、計画を前倒しして、新年度に全ての保育所、幼稚園の保育室に設置することとし、保育環境の充実に努めてまいります。
 次に、放課後児童クラブにつきましては、庄南小学校及び庄東小学校での新築のほか、新たに出町小学校区での施設整備に向けて協議を進めてまいります。また、子育て世帯の支援につきましては、本年10月から通院に係る医療費の助成を中学3年生までに拡大するほか、新年度から市民税非課税世帯の保育料及び幼稚園授業料を無償化するなど、一層の支援に努めてまいります。
 次に、健康づくりの推進について申し上げます。
 健康寿命の延伸を目指す、砺波市健康プラン21(第2次)の目標実現のため、特に、働く世代の生活習慣病の発症予防と重症化予防に取り組むものとし、地域、事業者ぐるみの働きかけ、受診環境の見直しにより、がん検診受診率の向上を図ってまいります。また、市民が自らの健康データに関心を高めるよう、健康手帳のファイル化に取り組み、早期発見、早期治療につなげてまいります。
 次に、高齢者福祉・介護の充実について申し上げます。
 本市においても、団塊の世代が高齢期を迎える中、1月末現在の高齢化率は26.2%と年々上昇しており、要介護認定者とともに認知症高齢者の増加が危惧されております。このため、地域ぐるみの見守り体制を強化する徘徊SOS緊急ダイヤルシステムの導入を昨年7月に行ったところであり、さらに、協力いただく事業者との連携を深めるため、新年度において見守りの輪事業を追加し、家族ともども住みなれた地域で暮らし続けられるよう進めてまいります。
 また、第6期砺波市高齢者保健福祉計画の策定を予定しており、昨年末に成立した社会保障改革プログラム法に基づく今後の方向性を見極めながら、介護予防給付の充実確保、必要と見込まれる介護施設の整備、地域包括ケア体制の着実な構築などを折り込んだ、平成27年度から3カ年間の計画として、多くの高齢者が望む安全・安心な地域づくりに努めてまいります。
 次に、男女共同参画の推進について申し上げます。
 我が国における少子高齢化の進展や近年の社会経済情勢の変化に対応していくためにも、男女共同参画社会の実現は不可欠と考えております。平成22年度に策定した砺波市男女共同参画推進計画(第2次)に基づき、各地区の男女共同参画推進員の活動に対する支援や男女共同参画のつどいの開催など、男女共同参画社会の実現に向けた諸施策を引き続き推進してまいります。
 また、現在の推進計画が平成27年度に最終年度を迎えることから、新年度において、市民の男女共同参画社会に関する意識調査を実施し、新しい推進計画を策定するための準備を進めてまいります。
 次に、国際交流事業について申し上げます。
 姉妹友好都市であるトルコ共和国ヤロバ市及びオランダ王国リッセ市の周年事業に対しては、一層の交流を深めるため、それぞれの市内友好交流協会の方々とともに参加する方向で検討しております。また、合併10周年を記念し、チューリップフェア期間中にトルコ伝統芸術展を開催する予定としており、市内外の多くの方々に異国の文化を楽しんでいただけるものと期待しております。
 次に、青少年の国際交流につきましては、4月末からオランダ王国リッセ市へ中学生使節団を派遣し、ホームステイなどを通じて交流を深める予定であります。
 また、若者や女性の自主的な地域活動への支援につきましては、青年リーダーを養成するとなみ元気道場や砺波市連合婦人会を初めとする各種女性団体の活動について、引き続き支援してまいります。
 次に、郷土の歴史や伝統文化の継承と情報発信につきましては、本年4月から砺波散村地域研究所をとなみ散居村ミュージアム内に移転し、散村に関する情報を共有するとともに、それらを活用して質の高い情報発信に努めてまいります。
 次に、文化財の保護につきましては、国指定史跡増山城跡を適切に保存、管理していくため、本年3月末に増山城跡整備基本計画を策定いたします。また、市内から出土した遺物を収蔵、展示するため、新年度において庄東小学校旧寄宿舎建屋を改修し、新たに、仮称でありますが、砺波市埋蔵文化財センターを整備することとしております。
 次に、生涯スポーツの推進につきましては、合併10周年を記念して、本年11月23日に、砺波チューリップ公園を発着点とし庄川水記念公園を折り返す、となみ庄川散居村縦断マラソンを開催することとし、現在、関係団体と準備を進めているところであります。
 三つ目の施策は、「健全で安心な“となみ”」であります。
 まず、公共施設の耐震化について申し上げます。
 学校施設につきましては、全ての小中学校の建物の耐震化を平成26年度末までに完了させることとしております。
 出町中学校耐震改修事業につきましては、本年3月に校舎棟改築工事及び既設校舎の補強改修工事が、また、4月にはグラウンド改修工事がそれぞれ完成する予定であります。その後、クラブハウスの改修や駐車場舗装工事を行い、全体事業の完成は本年8月を予定しております。また、武道館の耐震改修工事につきましては、年内の完成を予定しております。
 次に、庄川小学校耐震改修事業につきましては、国の補助金の前倒しを受け、補正予算を計上するなど、有利な財源の確保と早期発注に努めており、本年5月末には普通教室棟新築工事が完成し、年度内には、特別教室棟、体育館棟の補強改修工事が完成する見込みであります。なお、残る地域開放ホールの新築及びグラウンド改修工事等の完成は、平成27年9月を予定しております。
 また、庄南小学校及び庄東小学校耐震改修事業につきましても、国の補助金の前倒しを受け、早期発注に努めており、本年3月に入札を執行し、契約締結の議決をいただき次第、速やかに工事着手してまいります。なお、それぞれ平成26年度末までに耐震改修工事を終え、グラウンド改修を含む全体事業の完了は平成27年9月を予定しております。
 次に、非構造部材の耐震化事業につきましては、タイル等の落下による被害のおそれのある外壁の診断や、天井落下による被害が大きいとされる体育館、武道館について、平成27年度の工事施工に向け、新年度において耐震化の設計を行ってまいります。
 次に、県営基幹水利施設ストックマネジメント事業につきましては、継続の庄西1期地区、芹谷野地区に続き、新年度からは、庄川2期地区が新規採択される予定となっており、必要な事業支援を行ってまいります。また、被害を及ぼす可能性のあるため池につきましては、今年度に引き続き国の補助を受け、耐震性調査を実施してまいります。
 次に、農地防災事業庄川左岸地区の国営及び附帯県営事業につきましては、2月の経済対策で追加配分されているところでありますが、計画どおり事業が進捗するよう、引き続き予算確保と地元調整に努めてまいります。
 次に、森林の保全と整備につきましては、造林事業の推進や優良林木の育成に努めるとともに、引き続き水と緑の森づくり税を活用した里山再生整備事業等に取り組んでまいります。
 次に、交通安全対策について申し上げます。
 昨年の本市における交通事故死者数は3名と、一昨年に比べ2名の増となったほか、事故発生件数、負傷者数ともに増加いたしました。今後とも市内の関係団体等と連携し、特に被害が多い高齢者を中心とした事故防止対策を進めてまいります。
 また、地区に設置されている防犯灯につきましては、温室効果ガスの削減に資するため、LED化支援を行ってまいります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 病院の経営につきましては、消費税率の引き上げ等の厳しい環境にある中、政府は昨年12月に、平成26年度診療報酬改定の改定率を決定しました。それによりますと、診療報酬の本体部分は、消費税率の引き上げ対応分を含めて0.73%の引き上げとなるものの、薬品などの薬価部分は0.63%の引き下げとなることから、診療報酬全体では0.1%の引き上げ改定となったところであります。
 本市の病院事業会計につきましては、増改築や高額医療機器の減価償却費の増大、病院耐震化整備事業の旧南棟除却に係る特別損失などにより、厳しい経営状況が続いております。これに、新年度からの地方公営企業会計制度の見直しもあり、さらなる経営改善の取り組みが求められております。
 また、医師不足が叫ばれている中、待望していた救急専従医を本年4月から配置できることになり、今後とも救急医療体制の充実を図ってまいります。
 さらに、院内組織の見直しを行い、現在の地域医療連携室の機能を強化する形で、患者の入退院支援や病床管理を行う、仮称でありますが、患者総合支援センターを院内に今秋オープンさせるため、現在準備を進めているところであり、今後とも市民の皆さんに信頼される病院を目指して、安全で安心できる良質な医療提供に努めてまいります。
 なお、病院耐震化整備事業につきましては、去る1月下旬に新南棟の鉄骨建方が終わり、現在、躯体工事を施工しており、本年7月末の完成、その後外構、植栽や管理棟等の改修を進め、全体工事完了は本年10月末を予定しております。
 次に、上水道事業につきましては、安全・安心な水道水の安定的かつ継続的な供給に向け、市内全域にわたる漏水調査の実施や配水管の耐震化等に努めてまいります。また、水量・水圧不足地域の解消に向け、調査を実施し、仮称でありますが、水道管水圧不足改善事業計画を策定してまいります。
 次に、行財政改革の推進につきましては、砺波市行政改革大綱に基づく行政改革推進計画の内容を着実かつ計画的に実施するとともに、行政改革市民会議の皆さんの意見もいただきながら、市民の皆さんの視点に立った、簡素で効率的かつ質の高い行政運営に引き続き計画的に取り組んでまいります。
 なお、より具体的な行政改革を進めるため、今年度に引き続き新年度においても、行政改革市民会議内に有識者及び市民による専門部会を設置し、建物以外の公共施設の適正配置に関する御意見を伺いたいと考えております。
 以上、三つの施策のほか、先例にとらわれない自由な発想による新しい事業を創出するため、総合計画の事業枠とは別に、「もうひとつ上の“となみ”」づくり事業として特別枠を設け、総額で3,550万円の事業を計上したところであります。
 主なものを申し上げますと、まず、となみ発アキヤミクス推進事業として、地域住民による、地域ブランドを活用した、地域コミュニティーの活性化を図る先導的な取り組みを支援し、空き家の有効活用を進めてまいります。
 また、第2のふるさと発見事業として、古民家の空き家佐々木邸を利用し、散居村の歴史、伝統、文化などを研究する大学生のゼミ合宿を全国から誘致し、本市の住みよさを体感していただき、若者の発信力で砺波の魅力を広めてまいります。本市の魅力は、住みよさランキングが示すように、散居村が育んだ豊かな暮らしであると考えており、地域ブランド、散居景観、古民家など、砺波らしさを生かしながら、交流人口の拡大並びに本市への移住、定住を推進してまいります。
 次に、砺波型地域でつなぐ安心ポケット事業として、医療情報や緊急時連絡先などを記載した情報カードを保管する安心ポケットを全世帯に配布し、緊急時における迅速な情報提供や処置に利用するとともに、要支援者の把握と支援につなげることにより、安心して暮らし続けることができる地域づくりに努めてまいります。
 次に、砺波の魅力アピール事業として、市内各所に配置されているプランターを利用して、「花のまちとなみ」をアピールするPRステッカーを作成、配布し、花と緑のまちづくりを推進してまいります。
 次に、空き店舗再生みんなでチャレンジ事業として、商店街の若手後継者や商工団体と連携を図りながら、空き店舗を利用して開業する事業者に、必要となる経費の一部を支援し、中心市街地の活性化に取り組んでまいります。
 特別枠事業は、いずれも本市の魅力を高める砺波らしさを生かした事業であり、これらの事業を通じて、本市の住みやすさ、暮らしやすさにより一層磨きをかけてまいります。
 以上、私が公約として掲げました三つの施策及び総合計画特別枠ごとに新年度の市政運営に当たっての所信を申し述べましたが、議員各位を初め、市民の皆さんの御理解と御協力を重ねてお願い申し上げる次第であります。
 以上に加えて、国の好循環実現のための経済対策と呼応した平成25年度補正予算を編成したところであり、切れ目のない公共事業の迅速な発注や、臨時福祉給付金など新年度における新たな制度の円滑な準備のため、本定例会の初日である本日、先議をお願いするものであります。
 議案第1号及び議案第2号につきましては、平成25年度一般会計及び下水道事業特別会計の予算の補正を行うものであります。
 まず、一般会計につきましては、歳入歳出それぞれ7億6,658万3,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額をそれぞれ235億9,377万6,000円とするものであります。
 歳出予算の増額補正したものは、
  臨時福祉給付金給付事業費           800万円
  子育て世帯臨時特例給付金給付事業費      200万円
  林道治山事業費              1,500万円
  国営附帯農地防災事業費          5,454万円
  市道改良事業費            1億5,700万円
  小学校耐震改修事業費    5億3,004万3,000円
について精査の上、計上したものであります。
 これらの財源の主なものといたしましては、
  国庫支出金         1億8,442万1,000円
  県支出金                   975万円
  市債                 5億5,180万円
  繰越金             2,061万2,000円
を充てるものであります。
 このほか、継続費につきましては、庄川小学校耐震改修事業費、庄南小学校耐震改修事業費及び庄東小学校耐震改修事業費に係る年割額の変更を行うものであります。また、下水道事業特別会計につきましては、小矢部川流域下水道建設負担金の増額補正等を行うものであります。
 次に、その他の案件について申し上げます。
 条例関係につきましては、砺波市景観まちづくり条例の制定など21件であります。条例関係以外の案件につきましては、富山県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更について外1件であります。この他、専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 以上をもちまして、平成26年度における市政運営の基本方針及び提出いたしました諸議案などの説明といたします。何とぞ慎重に御審議の上、可決いただきますようお願い申し上げます。

◯議長(山森文夫君) ただいま議題となっております諸案件のうち、議案第1号及び議案第2号については先議を求められていますので、他の案件に先立って審議いたします。

                 (質  疑)

◯議長(山森文夫君) これより、議案第1号及び議案第2号に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 質疑なしと認めます。

               議案の常任委員会付託

◯議長(山森文夫君) 議案第1号 平成25年度砺波市一般会計補正予算(第4号)及び議案第2号 平成25年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第3号)については、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午前11時16分 休憩

 午後 1時29分 再開

◯議長(山森文夫君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

              (常任委員会の審査報告)

◯議長(山森文夫君) これより、付託いたしました議案について、所管の各委員長の審査結果の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 山本善郎君。
  〔産業建設常任委員長 山本善郎君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(山本善郎君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 本日、当委員会に付託されました議案2件について審査するため、先ほど、市長を初め関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
 それでは、本日、産業建設常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 平成25年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第2号 平成25年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第3号)、以上、議案2件であります。
 当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 以上、審査の結果を申し上げ、まことに簡単でありますが、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(山森文夫君) 民生病院常任委員長 川辺一彦君。
  〔民生病院常任委員長 川辺一彦君 登壇〕

◯民生病院常任委員長(川辺一彦君) 民生病院常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 本日、当委員会に付託されました議案1件について審査するため、先ほど、市長を初め関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
 それでは、本日、民生病院常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 平成25年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、以上、議案1件であります。
 当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 以上、審査の結果を申し上げ、まことに簡単でありますが、民生病院常任委員会の御報告といたします。

◯議長(山森文夫君) 総務文教常任委員長 川岸 勇君。
  〔総務文教常任委員長 川岸 勇君 登壇〕

◯総務文教常任委員長(川岸 勇君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 本日、当委員会に付託されました議案1件について審査するため、先ほど、市長を初め関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
 それでは、本日、総務文教常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 平成25年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、以上、議案1件であります。
 当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 以上、審査の結果を申し上げ、まことに簡単でありますが、総務文教常任委員会の御報告といたします。

◯議長(山森文夫君) 以上をもって、所管の各委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)

◯議長(山森文夫君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)

◯議長(山森文夫君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 討論なしと認めます。

                 (採  決)

◯議長(山森文夫君) これより、議案第1号 平成25年度砺波市一般会計補正予算(第4号)及び議案第2号 平成25年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第3号)についてを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。以上の案件に対する各委員長の報告は、原案のとおり可決であります。以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(山森文夫君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、各委員長の報告のとおり可決されました。

◯議長(山森文夫君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明2月28日から3月9日までの10日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山森文夫君) 御異議なしと認めます。よって、2月28日から3月9日までの10日間は、議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、3月10日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午後 1時36分 閉議