平成23年9月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時04分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(稲垣 修君) 定足数に達しておりますので、これより、平成23年9月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(稲垣 修君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
 2番 川 辺 一 彦 君
 3番 山 本 善 郎 君
 4番 島 崎 清 孝 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について

◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本9月定例会の会期は、本日から9月22日までの21日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月22日までの21日間と決定いたしました。

                  日程第3
        施政方針、並びに議案第36号から議案第45号まで、
          認定第1号から認定第9号まで、諮問第1号、
           及び報告第12号から報告第13号まで

◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第36号から議案第45号まで、平成23年度砺波市一般会計補正予算(第3号)外9件について、認定第1号から認定第9号まで、平成22年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外8件について、諮問第1号 地方自治法第238条の7の規定に基づく異議申立てに関する諮問について、及び報告第12号から報告第13号まで、専決処分の承認を求めることについて外1件についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(稲垣 修君) 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 上田信雅君。
  〔市長 上田信雅君 登壇〕

◯市長(上田信雅君) 平成23年9月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました平成23年度一般会計補正予算案を初めとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位を初め市民の皆さん方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 さて、野田新内閣が本日発足する見込みとなっております。新首相には円高、デフレなどの経済対策やマニフェストの見直し、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故からの復旧・復興、社会保障と税の一体改革など課題が山積をしておりますが、総理の人柄を前面に押し出して、チームワークで難局を乗り切っていただきたいと考えております。
 それでは、提出しております平成22年度の一般会計、特別会計及び企業会計の決算の概要と当面の財政運営について申し上げます。
 平成22年度一般会計決算は、歳入総額216億6,648万4,000円、歳出総額203億4,107万4,000円で、形式収支は13億2,541万円の黒字となり、そのうち、翌年度へ繰り越すべき財源は7,972万2,000円で、実質収支は12億4,568万8,000円の黒字決算となりました。
 特別会計では、国民健康保険事業特別会計が1億1,896万1,000円、後期高齢者医療事業特別会計が23万9,000円、霊苑事業特別会計が9万3,000円、下水道事業特別会計が8,346万円のそれぞれ黒字決算となったところであります。
 なお、平成22年度末をもって廃止いたしました老人保健医療事業特別会計につきましては、収支決算額は同額となっております。
 また、企業会計では、損益計算において、水道事業会計が1億1,038万5,000円、工業用水道事業会計が26万4,000円、病院事業会計が5億6,203万円のそれぞれ黒字決算となりました。
 さて、政府が発表した8月の月例経済報告によると、景気は東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にあるものの、持ち直してきているとされておりますが、先行きについては、サプライチェーン(供給連鎖)の立て直しや各種の経済政策などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される一方、電力供給の制約や原子力災害の影響などに加え、為替レートや株価の変動などによる景気の下振れリスクが存在し、デフレの影響や雇用情勢の悪化懸念に注意が必要であるとしております。
 このような中で、政府においては政策推進指針に基づき、大震災がもたらした災禍を、順次、確実に克服するとともに、日本経済の持つ潜在的な成長力を回復するために、平成23年度第1次及び第2次補正予算の速やかな執行等により、震災からの早期立ち直りを図ろうとしております。
 ただ、昨今の歴史的な円高や世界的な株価の下落などにより、日本経済が足踏みする懸念があることから、金融市場の安定の確保等に万全を期すことが大きな課題となっており、新政権による積極的な経済対策と第3次補正予算の早急な成立を期待しているところであります。
 市といたしましても、これら国、県の施策に積極的に対応するとともに、引き続き小中学校の耐震化や地域の支え合い体制の整備、子育て支援などを推進することで経済の活性化と市民生活の安定を図ってまいりたいと考えております。
 次に、主な事業の進捗状況について申し上げます。
 まず、砺波市総合計画後期基本計画の策定について申し上げます。
 来年度を初年度とし、平成28年度までを計画期間とする砺波市総合計画後期基本計画につきましては、基本構想の見直しを行い、去る7月21日に開催された総合計画審議会においてその案を諮問し、8月11日に開催された審議会で答申をいただいたところであります。今後は、新実施計画を作成し、審議会に報告してまいりたいと考えております。
 次に、男女共同参画の推進について申し上げます。
 男女共同参画推進員の皆さんには、各地区で男性料理教室や研修会などの啓発活動に取り組むとともに、12月に開催を予定している男女共同参画推進のつどいに向けて諸準備を進めていただいております。
 引き続き、本年3月に策定した第2次砺波市男女共同参画推進計画に基づき、推進員の皆さんの活動を支援するとともに、男女共同参画社会の実現に向けて諸施策を推進してまいります。
 次に、北信越市長会総会の開催について申し上げます。
 来る10月13日及び14日の両日にわたり、本市において第159回北信越市長会の総会が開催されます。北信越市長会総会は、北信越5県の市長68名が一堂に会し、当面する行政課題について情報を共有し、連携して課題の解決を図ることを目的に、毎年、春と秋の2回開催されております。本市としては、平成元年の春以来、22年ぶりの開催となります。
 この機会をとらえ、散居村展望台やコスモスウォッチング、そしてチューリップ四季彩館や出町子供歌舞伎曳山会館、さらには庄川峡遊覧などの観光スポットを視察していただくとともに、本市の魅力についても積極的にPRしてまいりたいと考えております。
 次に、防災対策について申し上げます。
 本年の砺波市総合防災訓練につきましては、去る8月28日に庄南小学校を訓練の主会場として、防災関係機関・団体並びに多数の市民の皆さんに参加をいただき実施いたしました。
 今回の訓練は東日本大震災後初めての総合訓練であり、大地震を想定し、庄川沿岸地域における水防の技術訓練、中野地区の防災会による避難所の運営訓練、また、災害時相互応援協定を取り交わしている愛知県安城市及び石川県加賀市との応援要請訓練など、より実践的な訓練の場としたところであります。市民の皆さんの関心も高く、防災技術の向上と防災意識の高揚に寄与したものと考えております。
 次に、地域福祉について申し上げます。
 地域福祉の課題を解決するため、本年3月に砺波市社会福祉協議会が中心となって第2次砺波市地域福祉活動計画を策定し、本年度から平成27年度までの5カ年間の取り組みを始めました。
 つきましては、今後の活動について市民の皆さんに広く周知するとともに、計画を着実に進めるため、9月から10月までの2か月間にわたり、社会福祉協議会と市が共同して市内全地区の福祉推進協議会を回り、地域の課題や現状について率直な意見交換を行うことにしております。
 次に、環境政策について申し上げます。
 昨年度から再開いたしました、住宅用太陽光発電システムの設置補助につきましては、自然エネルギー活用の重要性が認識され、今年度においては、8月末現在で50件の申請があり、当初予算を上回る補助申請が見込まれることから、予算を増額補正し、地球温暖化防止への取り組みや省エネルギー対策の普及に努めてまいりたいと考えております。
 また、エコライフ・花と緑いっぱい事業における緑のカーテンの設置補助につきましても、補助申請期限は9月末ですが、8月末までの申請件数はおよそ100件となっており、多数の皆さんに取り組んでいただいているところであります。
 次に、公共交通について申し上げます。
 来る10月1日からの市営バスのダイヤ改正に伴い、事前に市民の皆さんに広く周知するため、広報となみ8月号にはその概要を掲載し、9月号では路線図と時刻表を市内全戸に配布いたしました。また、8月下旬には、各福祉センターにおいて説明会を開催し、利用者への説明を行ってきたところであります。
 なお、10月1日の朝には庄東センター及び庄川支所において、10月3日には北部苑において、それぞれ出発式を行う予定といたしております。市民の皆さんには、今後とも積極的に御利用いただき、市営バスを支えてくださいますようお願いいたします。
 次に、交通安全対策について申し上げます。市では、去る4月21日に交通死亡事故多発緊急対策会議を開催し、交通安全について啓発してきたところですが、残念ながら、その後3人の交通死亡事故が発生し、今年に入って既に6人のとうとい命が失われました。そこで、去る8月19日に緊急対策会議を開催し、9月21日から30日までの秋の全国交通安全運動に先駆けて、交通巡視や街頭監視活動を実施してきたところであり、今後とも交通事故の防止に努めてまいります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 昨日、中国黒龍江省哈爾濱市において、市立砺波総合病院と黒龍江省医院との間で医学友好交流合意書を取り交わしました。これは3年ごとに更新しているものであり、さらなる友好交流のきずなを深めてまいりたいと考えております。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 雇用面においては、有効求人倍率や完全失業率などが、依然と厳しい水準となっていることから、先般、ハローワークとなみと連携して地域ふれあい就職相談会及び面接会を開催し、求職者の就労支援を行ったところであります。合わせて、国の緊急雇用対策事業なども活用し、さらなる雇用の創出に取り組んでまいります。
 また、あす開催予定のとなみ伝承やぐら大祭では、市内の伝統文化の紹介や特産品の販売、ものづくり体験などが行われることになっております。大勢の皆さんに来場いただき、市街地の活性化につながることを期待しております。
 次に、観光関係について申し上げます。
 真夏の恒例行事となりました第27回庄川水まつりは、去る8月6日、7日に水をテーマに開催され、全日本流木乗り選手権大会や音と光の花火ショーなど、たくさんの催しが繰り広げられ、多くの来場者でにぎわいました。
 また、8月5日、6日には、本年新たに市民交流協定を締結しました愛知県安城市の安城七夕まつりの会場におきまして、砺波市のイベント、魅力をPRいたしました。この活動を通じて、さらに交流が深まったものと考えております。
 8月1日から開催しました、2011となみカンナフェスティバルでは、カンナでつくった大迷路やクイズラリーを初め、新たなにぎわいづくりとして、チューリップ朝市とカンナ観賞会、さらにはナイトウォッチングとともに納涼祭を行い、夏休み期間中の親子や、お盆に帰省した方々に楽しんでいただきました。また、チューリップ四季彩館では、夏季特別企画展八代亜紀絵画展に多くの方々にお越しをいただいたところであります。
 このほか、第24回を迎える夢の平コスモスウォッチングが、来る10月8日から23日までの16日間、夢の平スキー場で開催される予定であります。
 次に、となみ散居村ミュージアムにつきましては、来る9月10日に砺波市文化会館において、となみ野田園空間博物館の創立5周年記念式典を開催いたします。この式典を通して、散居村の景観保全や活用に関する意識を高め、地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。
 次に、農業振興関係について申し上げます。
 水稲につきましては、主力品種のコシヒカリの生育はほぼ順調でありますが、高温によるカメムシの発生や白未熟粒、胴割米などが懸念されることから、防除、施肥、水管理の徹底を周知、指導してきたところであります。
 タマネギにつきましては、春先に低温が続いたために生育は平年に比べ遅れたものの、育苗技術の改善と栽培管理の徹底により、品質・収量ともに前年を上回るものと見込まれており、引き続き、関係機関とともに苗質の改善や適期の定植、排水の徹底など、栽培技術の向上に努めてまいります。
 チューリップ球根につきましては、雪解けの遅れから生育期間が短かったものの、ウイルス病株の抜き取りや防除の徹底により、品質も良好で反収も平年並みと見込まれております。
 また、本年度から本格実施された農業者戸別所得補償制度につきましては、制度の周知に努めてきたところであり、米の所得補償につきましては約1,600件で、ほとんどの経営体に加入いただいております。
 なお、高品質で均一な売れるとなみ野米を目指し、となみ野農協が建設を進めてきた砺波ライスセンターにつきましては、先月完成し、稼動いたしております。
 また今年度、若手農業者らで組織した、これからの農業を考える会では、講座や先進地視察などを通して、将来の砺波のあるべき農業について研究を進めております。
 次に、森林・林業の再生に向けた取り組みにつきましては、富山県西部森林組合が、森林作業の効率化や低コスト化を図る目的で導入する高性能林業機械に対し、構成する関係5市とともに支援を行ってまいります。
 また、里山再生整備事業につきましても、里山林の維持管理・利用について、地域ぐるみで取り組む7つの地区において、自立に向けた支援を行ってまいります。
 次に、県営経営体育成基盤整備事業につきましては、国、県において厳しい予算の中、事業費の追加配分があったことから、積極的に事業支援を行ってまいります。
 また、国営並びに附帯県営農地防災事業につきましても、引き続き、事業の促進と予算の確保に努めてまいります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、般若地内和田川共同水路以東の残り区間約1キロメートルの用地測量及び栴檀野地区における用地幅ぐいなどの作業に着手されるよう、国土交通省に強く働きかけているところであります。
 また、北陸自動車道(仮称)高岡砺波スマートインターチェンジにつきましては、7月に中日本高速道路株式会社より、柳瀬地区対策委員会に対して事業の説明が行われたところであり、今月中にも地元自治会に対して事業説明が行われる予定であります。今後とも、地元を初め関係機関と協議を進め、連結道路並びに関連市道の整備を進めてまいりたいと考えております。
 県道整備につきましては、市内全域で計画どおり順調に事業が進められており、特に大門地区の砺波庄川線の歩道新設事業につきましては、残りの区間の用地買収及び物件補償の契約が整い、来年度の完成に向けて県に要望しているところであります。
 市道整備につきましては、砺波北部小学校への通学路でもある小杉狐島線において、一級河川岸渡川への歩道橋梁架設工事を発注したところであります。今後とも、通学路である示野上中野線、鷹栖高儀線の用地買収及び物件補償交渉を進め、事業の進捗を図ってまいります。
 また、十年明千保線及び小杉狐島線(2期)につきましては、来年度からの補助事業採択に向け地元協議を行い、計画線形決定へ作業を進めてまいります。
 冬期に向けた除雪対策といたしまして、金屋5号線、清水水記念公園線の消雪管リフレッシュ工事を実施するとともに、新たに太郎丸地内の消雪管整備工事に着手したところであります。
 次に、都市整備事業について申し上げます。
 チューリップ公園と出町子供歌舞伎曳山会館を結ぶ道路に、バナー付街路灯や歩行者誘導サインの設置工事を発注したところであります。今後は、市街地のにぎわいを創出するシンボルロードとしてふさわしい名称を公募してまいりたいと考えております。
 公営住宅につきましては、砺波市公営住宅等長寿命化計画に基づく高道団地給水方式改善工事を初め、計画的かつ予防保全的な維持管理により、施設の耐久性の向上とライフサイクルコストの低減に努めてまいります。
 また、防災意識の高まりを機に、木造住宅における一層の耐震改修の促進を図るため、県と連携の上、引き続き、木造住宅耐震改修支援事業を実施し、耐震化率の向上に努めてまいります。
 散居景観の保全につきましては、景観計画における景観の保全や形成のため、現在、景観まちづくり研究会などの意見をもとに、各種の基準づくりを行っております。今後は、議会や各地区などから意見をいただき、魅力ある散居景観を次の世代へ引き継ぐ計画となるよう努めてまいります。
 また、来る10月10日に砺波市文化会館において、景観フォーラムを開催することとしており、散居景観の構成要素である家屋をテーマに、新たな生活スタイルを市民の皆さんに広く提案してまいりたいと考えております。
 次に、上水道事業について申し上げます。
 平成22年度からの2カ年の継続事業として施工してまいりました安川配水池築造事業につきましては、8月末で工事が完了し、昨日、竣工式を行ったところであります。また、県道砺波庄川線及び市道東中江波線等の上水道管布設工事につきましても、鋭意進捗に努めており、残る工事につきましても、順次発注してまいります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 中神地区の公共下水道事業及び中野、五鹿屋地区の特定環境保全公共下水道事業につきましては、国の交付決定に基づく工事量の発注をほぼ終えており、引き続き、安全対策に留意して工期内に完了するよう努めてまいります。
 また、北部地域及び種田地区等の未整備地域における100ヘクタール余りの事業計画認可の拡大について、県と協議を進めてまいります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 砺波北部小学校耐震改修事業につきましては、体育館耐震補強・大規模改造工事は9月末の完成に向けて、また、既設校舎の改修工事、地域開放ホール棟新築工事は年内の完成に向けて、それぞれ鋭意進めております。さらには、グラウンド改修工事及び外構工事につきましても、年度内の完成に向けて発注準備を進めているところであります。
 また、出町中学校耐震改修事業につきましては、実施設計を11月末に完了し、早期着工に向けて準備を進めたいと考えております。
 なお、庄川小学校耐震改修事業につきましては、公募型プロポーザル方式による基本設計の業者選定手続を進めているところであります。
 次に、青少年の国際交流につきましては、去る3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射能汚染に対する不安により延期されておりました、オランダ王国リッセ市のジュニア使節団の招請について、8月18日から26日の日程で実施したところであり、このような試練を乗り越えての交流は、より一層のきずなの深まりと友好につながるものと考えております。
 また、青少年育成事業では、となみを“もっと”元気にするために、闘魂元気道場の新規提案事業により、となみチューリップフェア、庄川水まつり、カンナフェスティバル等において、ユニークな企画でイベントを盛り上げていただきました。今後とも、闘魂元気道場を永続的な活動とするために、組織、規定などの整備を図ることとしております。
 次に、文化財保護について申し上げます。
 子どもたちのふるさと学習の契機となるよう、庄川中学校の生徒のボランティアにより、前年度登録したふるさと文化財の標柱を作成いたしました。また、10月30日には、市民協働事業として第3回増山城戦国祭りが予定されており、一層、文化財の保護と利活用について普及啓発に努めてまいります。
 次に、生涯スポーツの推進事業について申し上げます。
 10月10日のスポーツフェスティバルinとなみの開催に合わせ、例年実施しておりますとなみ庄川水辺ウオークは、4キロと10キロの2コースを設け、県のウオーキング協会の認定を受けて開催することとしております。議員各位を初め、多くの市民の皆さんに参加いただきたいと存じます。
 以上、主な事業の進捗状況等について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出しました議案等について御説明を申し上げます。
 まず、議案第36号 平成23年度砺波市一般会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ9,865万円を追加補正し、歳入歳出予算総額はそれぞれ202億4,911万7,000円となるところであります。
 歳出予算の主な増額補正は、
  地域支え合い体制づくり事業費  1,675万1,000円
  土地改良総合整備事業補助費        1,100万円
  生涯学習推進事業費            1,155万円
などであり、そのほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費につきましては、精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源といたしまして増額するものは、
  国庫支出金                  597万円
  県支出金                 5,107万円
  諸収入                    980万円
  市債                   1,250万円
であり、不足する額1,931万円を繰越金で措置するものであります。
 次に、議案第37号 平成23年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、資格管理システム改修費並びに後期高齢者支援金、前期高齢者納付金の確定等に伴う不足額の補正を行うものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明を申し上げます。まず、議案第38号につきましては、現下の経済状況及び雇用情勢に対応した税制の整備を図るための法改正に伴い、砺波市税条例等の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第39号につきましては、砺波市出町東部第2土地区画整理事業に伴う換地処分により、砺波市農業委員会の委員の定数等に関する条例において規定する選挙区に新たな区域を加える必要があることから、当該条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第40号につきましては、砺波市出町東部第2土地区画整理事業に伴う換地処分により、施設の位置表示が変更となることから、砺波市出町子供歌舞伎曳山会館条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第41号について申し上げます。国民健康保険直営診療所(太田診療所)につきましては、医師不足が深刻化する中で、当該診療所の医師を確保することが困難になったことから、平成22年4月から休止とする一方、当該建物等を民間医療法人に使用許可することにより診療を継続させ、地域医療の確保に努めてきたところであります。この度、民間医療法人による診療所運営を一層安定化させ、軌道に乗せることにより地域医療の確保を図るため、砺波市国民健康保険直営診療所設置条例を廃止し、合わせて、関連条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第42号につきましては、となみ夢の平スキー場ゲレンデ整備用圧雪車の取得について、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、議案第43号及び議案第44号につきましては、杉木土地区画整理事業の換地処分に伴う字の区域の廃止及び新設並びに住居表示区域からの除外について、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、議案第45号につきましては、高岡市長から砺波市の区域内において高岡市道の路線認定の協議がありましたので、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、認定第1号から第6号までの決算の認定につきましては、地方自治法の定めるところにより、平成22年度の砺波市一般会計並びに砺波市国民健康保険事業、砺波市老人保健医療事業、砺波市後期高齢者医療事業、砺波市霊苑事業及び砺波市下水道事業の各特別会計の歳入歳出決算について、監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
 次に、認定第7号から第9号までの決算認定につきましては、地方公営企業法の定めるところにより、平成22年度の砺波市水道事業会計、砺波市工業用水道事業会計及び砺波市病院事業会計の各決算について、監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
 次に、諮問第1号 地方自治法第238条の7の規定に基づく異議申立てに関する諮問につきましては、行政財産(国民健康保険直営診療所)を使用する権利に関する処分について異議申立てがありましたので、同法の規定に基づき議会の意見を求めるものであります。
 市といたしましては、当該処分により異議申立人の法律上の利益が侵害されたとは認められず、申し立てる権利がない者からの異議申し立てであると判断し、この異議申し立てを却下すべきであると考えております。なお、本案件につきましては、速やかな決定通知を行う必要があることから、先議をお願いするものであります。
 次に、報告第12号 専決処分の承認を求めることについてであります。専決処分といたしましては、平成23年度砺波市一般会計補正予算(第2号)であり、職業能力開発センターの改修工事に伴い所要の補正を要しましたので、やむを得ず専決処分といたしたものであります。
 次に、報告第13号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ、慎重に御審議の上、可決、認定、答申、承認を賜りますようお願い申し上げます。

                  日程第4
                 諮問第1号

◯議長(稲垣 修君) ただいま議題となっております諸案件のうち、諮問第1号については先議を求められておりますので、他の案件に先立って審議いたします。

                 (質  疑)

◯議長(稲垣 修君) これより、諮問第1号に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(稲垣 修君) 質疑なしと認めます。

               諮問の常任委員会付託

◯議長(稲垣 修君) 諮問第1号 地方自治法第238条の7の規定に基づく異議申立てに関する諮問については、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午前10時44分 休憩

 午後 2時40分 再開

◯議長(稲垣 修君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

                  日程第5
                 諮問第1号

              (常任委員会の審査報告)

◯議長(稲垣 修君) これより、付託いたしました案件について、所管の委員長の審査結果の報告を求めます。
 民生病院常任委員長 今藤久之君。
  〔民生病院常任委員長 今藤久之君 登壇〕

◯民生病院常任委員長(今藤久之君) 民生病院常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 本日、当委員会に付託されました諮問案件について審査をするため、先ほど、市長を初め関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
 付託諮問案件は、諮問第1号 地方自治法第238条の7の規定に基づく異議申立てに関する諮問について、以上、1件であります。
 なお、本案件については、市長において、受理日翌日起算の3カ月以内に申立人に対して決定通知を行いたいとしていることから、本日委員会を開催いたしたものであります。
 それでは、民生病院常任委員会に付託されました諮問の審査結果を御報告いたします。
 当局から、諮問の申し立て内容及び法的な手続について詳細な説明を受け、慎重に審査いたしました結果、付託案件については、全会一致をもって、本件はこれを却下すべきであるとの答申をすることといたしたのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 当委員会といたしましては、まず、資料として異議申立書の原文の確認を行い、その上で、申立人としての立場に的確性があるかの審査を行い、その的確性が認められた場合は、次に、申立内容の審査を行うこととしたものであります。
 つきましては、申立人の的確性において、申立人はこの医療法人社団が運営するものがたり診療所太田にとって1人の利用者ではありましたが、市の行政処分の対象にある医療法人社団とは無関係の存在であり、判例等で申立人に求められる直接の利害関係があるものとは言えない。つまり、太田診療所が医療法人社団で運営されていることで、申立人個人の権利や利益が侵害されたり、今後も、侵害するおそれが生じるとは言えないものであるとの結論に至り、本件申し立ては却下すべきものであるとの意見に達したのであります。
 このほか、診療所のこれまでの経緯及び地域医療の確保について、また、法的根拠、国、県の見解について質疑があったところであります。
 以上、審査の結果と概要について申し上げ、民生病院常任委員会の御報告といたします。

◯議長(稲垣 修君) 以上をもって、所管の委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)

◯議長(稲垣 修君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(稲垣 修君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)

◯議長(稲垣 修君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 1番 多田裕計君。
  〔1番 多田裕計君 登壇〕

◯1番(多田裕計君) 諮問第1号 地方自治法第238条の7の規定に基づく異議申立てに関する諮問について、これは決して太田地区だけの問題というだけではなく、この本質的には、市の行政運営の姿勢が問われる重要な指摘をいただいたという、こういう案件であるという立場から、却下とすることに反対をし、意見を述べさせていただきます。
 原告不的確、平たくいえば門前払いという審査結果でありますが、一般市民の感覚としては大変理解しがたいことであります。市の直営による安定した診療所による診療、これを願う一市民にとって、診療所の利用者というのは、最大の利害関係者ではないのかと思うところでもあります。法律上では、先ほどの委員会の審査結果のようになってしまうということであるならば、一市民の権限が及ぶ範囲の狭さや限界というものを改めて思い知らされてなりません。
 さて、この異議申立てについて議会に諮られているわけでありますが、その内容は的を射ているものであり、単純に却下とするような問題ではないと考えるものであります。
 私は昨年の議会以来、太田診療所の現状のあり方について、民間にただで使わせて丸投げ、そういう批判が出ることは避けられないということの指摘をし、早急に設置条例に基づき、市直営の形にするよう最大限の努力を求めてきたところであります。医師確保の努力が一体どれだけなされたのでありましょうか。
 また、少なくとも民間医療機関が担当するにしても、委託契約等の形がとれればそれは行政が行うことでありますから、今回のような問題は生じなかったところであります。
 さて、地方自治法は、条例または議会の議決による場合を除いて適正な対価なくしての譲渡、または貸し付けを禁止としています。法の主旨からすれば、単なる行政の権限において、ただで貸す、使用させるということは正しくないのであります。
 昨年9月の住民監査請求についての監査結果の中では、行政財産を貸し付けたではなく、使用を許可しているものであるとして、法には使用料を徴収できると指定されているが徴収しなければならないとの規定はなく、条例にも使用料の定めがないのであるから、無料としたことは違法ではないとされています。
 しかし、これはかなり無理のある解釈と言わざるを得ません。明らかな違法ではなくとも、少なくともグレーであることは否定ができません。事実、このような状態が継続することは好ましくないとの指摘を受け、この議会に太田診療所の設置条例そのものの廃止をする議案が提出をされているところであります。もちろん、私はこの解決法自体きわめて大きな問題と考えております。
 市の直営であろうが、民間であろうが、医療の継続が大切であるというふうにおっしゃいますが、行政が直接かかわる市直営の診療所と、市の手を離れた民間の医療法人とは大きな隔たりがあります。太田診療所を行政の手から切り離してしまうようなことは、市民を不安に陥れるだけではないでしょうか。現実に診療が行われているからいいじゃないかといっても、担当している民間医療法人に万一の不慮の事態が起こらないとも限らないではないですか。目的がいいからといって、どのようなやり方でも許されるということが行政の運営にあってはならないということを厳しく指摘をさせていただき、議会としては、この異議申立てについて却下、門前払いということではなく、その内容について取り上げるべきであるということを訴え討論とします。

◯議長(稲垣 修君) 以上で討論を終結いたします。

                 (採  決)

◯議長(稲垣 修君) これより、採決をいたします。
 お諮りいたします。本件に対する委員長の報告は、本件はこれを却下すべきであるであります。本件は委員長の報告のとおり答申することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(稲垣 修君) 起立多数であります。よって、本件は委員長の報告のとおり答申することに決しました。

◯議長(稲垣 修君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明9月3日から9月12日までの10日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、明9月3日から9月12日までの10日間は議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、9月13日午前10時から開会をいたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 大変、御苦労さまでございました。

 午後 2時50分 閉議