平成23年第2回 本会議 臨時会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時06分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(稲垣 修君) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより平成23年第2回砺波市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程のとおりであります。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(稲垣 修君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
 6番 大 楠 匡 子 君
 7番 今 藤 久 之 君
 8番 村 岡 修 一 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について

◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、本臨時会の会期は本日1日と決定いたしました。

                  日程第3
             議案第48号及び報告第14号

◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第3 議案第48号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について、及び報告第14号 専決処分の報告についてを議題といたします。

               (提案理由の説明)

◯議長(稲垣 修君) 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 上田信雅君。
  〔市長 上田信雅君 登壇〕

◯市長(上田信雅君) 本日、砺波市議会臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中にもかかわらず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 まず、議案説明に先立ち、震災支援について申し上げます。
 去る3月11日の東日本大震災の発生以来、宮城県名取市に対し、消防緊急援助隊の出動、避難施設への保健師等の派遣、さらには砺波市消防団の皆さんによる炊き出し支援などを行ってきたところであります。
 このような関係から、10月23日から10月24日にかけて、議会、消防団、県花卉球根農業協同組合などの皆さんとともに、市の花であるチューリップを植え込んだプランターを被災者の皆さんにお届けしてまいりました。プランターに貼った市内全中学校の生徒によるメッセージとともに、被災からちょうど1年を経過したころに花を咲かせるチューリップが被災地の皆様の復興の励みとなってくれることを期待いたしております。
 また、11月16日には、市民の皆様から支援品として御提供いただきました毛布、バスタオル等につきましても、これから厳しい冬を迎える宮城県南三陸町に対して、市職員により保有数のすべてをお届けしたところであります。
 さらには、被災地域に対して12月から技術職員を長期派遣することとしており、当市といたしましては今後とも継続した復興支援を行ってまいりたいと考えております。
 以上、震災支援について申し上げましたが、これより、本日提出いたしました議案等について御説明を申し上げます。
 議案第48号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正につきましては、去る9月の国の人事院勧告並びに10月の県人事委員会勧告に基づき、本市の中高年層の一般職の職員の給料月額を減額するもので、12月に支給する期末手当を減額調整することにより、実質的に4月にさかのぼって実施するため改正するものであります。
 次に、報告第14号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 このほか、公益法人等の経営状況につきましては、法令の定めるところにより、株式会社フラワーランドとなみの経営状況について報告書を提出するものであります。
 以上をもちまして、本日提案いたしました議案等の説明といたします。何とぞ慎重に御審議の上、可決を賜りますようお願いを申し上げます。

                 (質  疑)

◯議長(稲垣 修君) これより、ただいま議題となっております議案に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(稲垣 修君) 質疑なしと認めます。

               議案の常任委員会付託

◯議長(稲垣 修君) ただいま議題となっております議案第48号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正については、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託をいたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午後 2時12分 休憩

 午後 3時01分 再開

◯議長(稲垣 修君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

              (常任委員会の審査報告)

◯議長(稲垣 修君) これより、付託いたしました案件について、所管の委員長の審査結果の報告を求めます。
 総務文教常任委員長 村岡修一君。
  〔総務文教常任委員長 村岡修一君 登壇〕

◯総務文教常任委員長(村岡修一君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 今第2回臨時会におきまして、当委員会に付託されました議案1件について審査をするため、本日、市長を初め関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
 それでは、本臨時会において、総務文教常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第48号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について、以上、議案1件であります。
 当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 議案第48号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正につきましては、国の人事院勧告並びに県の人事委員会の勧告を受け、一般職の給料月額の引き下げを実施するものであります。
 具体的には、一般職のうち行政職給料表では、民間と比較して較差のないとされる若年層を除き、中高年層である40歳代以上が受ける給料月額において最大0.5%、平均で0.22%の引き上げとなるものであり、他の給料表においても、医師が受給する給料表を除き同様の引き下げを行うものであります。
 また、55歳を超える所属長等以上の職員の給料及び管理職手当については、さらに、その月額支給額より0.5%を減じるものであります。
 なお、これらの改正については、本年12月1日から施行されるものでありますが、民間との年間給与等の実質的な均衡が年度当初より図られるよう、本年4月から11月までの給料の較差相当分に対しても、12月期の期末手当の支給額において、所要の減額調整を行うものであるとのことでありました。
 以上、審査の結果とその概要の一端を申し上げ、まことに簡単ではありますが、総務文教常任委員会の御報告といたします。
 ちょっと一部間違えまして済みませんでした。「平均で0.22%の引き下げとなるものであり」、以上のように訂正させていただきます。

◯議長(稲垣 修君) 以上をもって、所管の委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)

◯議長(稲垣 修君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(稲垣 修君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)

◯議長(稲垣 修君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 1番 多田裕計君。
  〔1番 多田裕計君 登壇〕

◯1番(多田裕計君) 議案第48号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について、私は賛成するわけにはいきませんので、反対討論をさせていただきます。
 まるで年中行事のように今年も人事院勧告を受け、それに準じての給与引き下げの提案であります。民間企業との格差の問題、この不況で民間企業が大変厳しい中で仕方がないではないかと思われる声は私もよく聞いております。
 しかし、民間の多くは公務員の給与水準というのを1つの指標として給与を決めている実態もあります。公務員の給与が削減をされると民間も下がる。この悪循環はこの間ずっと続いてきていることは否めないのではないでしょうか。
 公務員の水準を民間に合わせるというよりも、今、大変厳しい状況にある民間の給与をきちんと引き上げていく、そのためにどういう手だてが打てるのか、そういう発想に立つことが必要であるという立場から、この議案について認めるわけにはいかないという立場であります。
 公務員の皆さんは、私たちの命や暮らしを守る役割を果たしています。今回の震災でもその大事な役割が発揮をされてきたところでありますし、また、この砺波市においては、行政改革による職員定数の削減を前倒しで実施し、今、さらに追加の削減計画も進めていると、そういう状況下であります。
 民間と比較をして給与の高い層について減額をするということで、具体的には最大で年間約3万5,000円程度の引き下げだというふうに聞いております。総額では共済費等を含めて年間約650万円。この金額を大きいと見るか小さいと見るか、これもまた議論があるところだと思いますが、職員の給与ということで、この砺波市の中で消費行動等で落ちるはずだった金額がまた今年も減っていくということであります。
 また、減額については、この砺波市の職員だけではなく、県内市町村、あるいは県職員、そして国家公務員の方も減額、一体どれだけの金額がこの砺波市から、そして全国では消えていくということになるのでありましょうか。
 砺波市に住んでいる公務員の皆さんも消費者であり、大事なお客さんでありますわね。そうした皆さんの給与を削減、減額していくということでありますから、経済に対する影響も否めないわけであります。
 昨年来も、以前から申し上げておるところでありますけれども、市長におかれましては、砺波市の職員の生活と権利を守る立場に立って、その労働の対価としてふさわしい賃金の算定や、日々の暮らし、子育てに必要な給与水準になっているかということなども踏まえて判断をしていただけることが必要ではないかと思っているところであります。民間を含めた賃下げの悪循環に歯どめをかけるためにも、この砺波市では賃金の引き下げを行わないという選択肢を選ぶことも必要ではないでしょうか。
 常々言っていることなんですが、こうした職員の給与を減額するという場合に、例えばその分を市民サービスの向上、とりわけこの間、市営バスの変更や、あるいはこの12月議会に提案を予定されている使用料、利用料等の見直しなどなど、そしてまた、国の制度の関係も含めて、庶民の負担はどんどん増える一方であります。そうした中で、職員の皆さんにも給与の減額という理解を求めるということであれば、単に人勧に準拠をし、引き下げるということではない提案が必要ではないかと思っておるところであります。
 これもまたいつも言っていることですけれども、最後に市の職員の皆さんに一言。確かに現実の局面を見れば、市職員の給与水準は民間と比べて悪くないところにあるという現実もあることは確かだと思っております。そのことを市民の皆さんの福祉増進のために頑張ってほしいという期待のあらわれであるというふうに受けとめていただき、大いに仕事に励んでいただきたいということを申し添えて、一般職員、市職員の賃下げとなるような条例改正についての反対討論とします。
 以上です。

◯議長(稲垣 修君) 以上で討論を終結いたします。

                 (採  決)

◯議長(稲垣 修君) これより、議案第48号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案件に対する委員長の報告は、原案のとおり可決であります。本案件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(稲垣 修君) 起立多数であります。よって、本案件は委員長の報告のとおり可決されました。

◯議長(稲垣 修君) 以上で、本臨時会に付議されました全案件を議了いたしました。

                閉会のあいさつ

◯議長(稲垣 修君) 市長からごあいさつがございます。
  〔市長 上田信雅君 登壇〕

◯市長(上田信雅君) 本日の砺波市議会臨時会の閉会に当たりまして、お礼のごあいさつを申し上げます。
 当面必要となってまいりました議案について可決をいただきましてまことにありがとうございました。
 来週には12月定例会の招集を予定いたしております。本日可決いただきました職員給与の減額に係る補正予算や行政改革関係議案を提出いたす予定にいたしております。今後とも、議員各位には一層の御指導と御理解、御協力賜りますようお願いを申し上げまして、閉会に当たりましてごあいさつといたします。本日はどうもありがとうございました。

               閉 会 の 宣 告

◯議長(稲垣 修君) これをもちまして、平成23年第2回砺波市議会臨時会を閉会いたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 3時13分 閉会

  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

平成   年   月   日

   議  長   稲 垣   修

   署名議員   大 楠 匡 子

   署名議員   今 藤 久 之

   署名議員   村 岡 修 一