平成21年3月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時05分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、これより、平成21年3月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(林 忠男君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
  8番 井 上 五三男 君
  9番 嶋 村 信 之 君
 10番 飯 田 修 平 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本3月定例会の会期は、本日から3月23日までの22日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から3月23日までの22日間と決定いたしました。

                  日程第3
        施政方針並びに議案第4号から議案第28号まで

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第4号から議案第28号まで、平成21年度砺波市一般会計予算外24件についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(林 忠男君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 上田信雅君。
  〔市長 上田信雅君 登壇〕

◯市長(上田信雅君) 平成21年3月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました平成21年度予算案を初めとする諸案件につきまして、その概要と施政方針についての所信の一端を申し上げ、議員各位を初め市民の皆さん方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 さて、我が国の経済は、政府が発表した本年2月の月例経済報告によりますと、企業部門では急速な減産の動きなどが雇用の大幅な調整につながることが懸念されるほか、個人消費が減少しているなど景気は急速な悪化が続いており、厳しい状況にあるとされています。また、世界的な金融危機の深刻化や景気の一層の下降懸念から、株式・為替市場の変動の影響に留意する必要があるとされています。
 一方、地方自治体においては、引き続き厳しい財政状況が続いており、新砺波市総合計画で掲げる将来像「庄川と散居に広がる 健康フラワー都市」の実現のため、市民の皆さんと力を合わせて、計画的に諸施策を推進してまいりたいと考えております。
 まず、平成21年度の予算編成の基本方針について申し上げます。
 国の平成21年度一般会計予算の概算規模は、88兆5,480億円、前年度比6.6%の増となっております。
 また、平成21年度の地方財政の大枠を示す地方財政計画の規模は、82兆5,600億円、前年度比1.0%の減となっております。
 このような中で、本市の平成21年度の当初予算につきましては、国・県の平成21年度予算編成方針、地方財政計画等を勘案しながら、総合計画に基づき編成したところであります。
 歳入につきましては、経済情勢の悪化による個人・法人市民税の減収、3年に一度の評価替えによる固定資産税の減収等により、税収全体では前年度比4%の減を見込んでおります。さらには、国や県からの譲与税や交付金も減収となる見通しであり、財政調整基金等を有効に活用しながら財源の確保を図ったところであります。
 一方、歳出につきましては、厳しい財源の中から市民生活と直結する福祉、医療、雇用、教育を初め、本市の活性化のため観光や農業などにも重点を置きながら、事業の優先度、緊急度、事業効果などを検討の上、財源の重点的かつ効率的な配分に努めたところであります。
 このような基本方針に基づき編成いたしました平成21年度の会計別予算案の規模は、
 一般会計  190億7,500万円
       (前年度比  -4億4,500万円  2.3%減)
 特別会計   72億3,320万円
       (前年度比 -12億4,300万円 14.7%減)
 企業会計  146億2,370万円
       (前年度比  -5億9,620万円  3.9%減)
 総  額  409億3,190万円
       (前年度比 -22億8,420万円  5.3%減)
となっているところであります。
 次に、歳出予算につきまして、新砺波市総合計画の5つの「まちづくりの基本方針」ごとに申し上げます。
 第1に、「笑顔があふれる福祉のまちづくり」について申し上げます。
 まず、健康づくりにつきましては、国の第2次補正予算の生活対策により、妊婦の健康管理の充実及び経済的負担の軽減を図るために、健診費用の心配もせず必要な回数の妊婦健康診査を受けられるように公費負担を拡充することになりました。
 本市におきましては、平成21年4月から妊婦健康診査の公費負担を現在の5回から14回に拡充するとともに、里帰り出産の妊婦についても同様の扱いとする体制を整備してまいりたいと考えております。
 また、在宅療養生活者への支援につきましては、24時間連絡体制により在宅におけるリハビリと看取りの支援を強化し、訪問看護ステーションの利用拡大に努めてまいります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 我が国の医療環境は、医師不足や診療科の偏在などにより、医療に対する住民の不安や医療サービスの低下が深刻な社会問題となっております。また、自治体病院の経営状況は、診療報酬の引下げや患者負担の増大などにより診療抑制などの影響から、大変厳しくなってきております。
 本市の病院事業につきましては、これらの影響と増改築に伴う減価償却費の増大により、厳しい経営状況が続いているところであります。
 このような状況下でありますが、「患者の権利の尊重」「信頼できる医療」「安全な医療」「優しい医療」を基本方針として、新たに策定する病院改革プランに基づき、診療収入の確保や経費の削減など経営の効率化を一層推進するとともに、市民の医療に求める安心・安全にこたえるため、医師などの人材確保を図り、市民との対話により病院の現状理解を深めていただくなど良質な医療を継続的に提供するように努めてまいります。
 次に、子育て環境について申し上げます。
 少子化対策・子育て支援は、国においても重要な課題となっており、その基本となるのが保育所・幼稚園における乳幼児保育であります。
 本市におきましては、0歳から5歳までの幼年人口が横ばいの傾向にあり、今後とも質の高い保育環境を整備してまいります。
 また、児童の健康保持と福祉の増進を図るため、引き続き入院などの医療費に係る助成を実施するほか、市民の皆さんと子育て支援のあり方を検討し、魅力あるサービスの提供に努めてまいります。
 次に、社会福祉について申し上げます。
 本格的な高齢社会を迎え、活力あふれる都市として発展するためには、高齢者や障害者の社会参加を一層推進するとともに、社会全体で支え合いながらだれもが生きがいを持って安心して暮らすことができる社会の実現が重要であります。
 本市の高齢化率は本年1月末で23.5%となり、昨年同月に比べ0.4ポイント上昇し今後さらに高まることが予想されます。このため、高齢者が健康で生き生きとした生活を送ることができるよう砺波市高齢者保健福祉計画に基づき、さまざまな介護予防事業や認知症高齢者対策など、民生児童委員や地域と連携を図り積極的に進めることとしております。
 一方、ひとり暮らし高齢者を初めとする要援護者の見守りにつきましては、各地区でのケアネット事業による取り組みや災害時要援護者マップの更新を行い、安心して暮らすことができる地域づくりを推進してまいります。
 次に、障害者福祉の充実につきましては、障害者自立支援法が施行されてから3年が経過し、今回相談支援体制の充実や障害者が自立した生活ができるように、さらに支援することなど一部制度の見直しが行われます。
 本市におきましては、新たに精神障害者の相談支援と地域活動の拠点となる「(仮称)精神障害者地域活動支援センターとなみ野」を小矢部市、南砺市との共同で設置し、精神障害者が自立した日常生活と社会生活を営むことができるよう支援してまいります。
 第2に、「『人』と『心』を育むまちづくり」について申し上げます。
 まず、学校教育につきましては、教育改革の一環として、新年度から小中学校において新学習指導要領への移行措置が始まるとともに新たに教員免許更新制度が導入されることから、教育現場に混乱を来たすことのないよう努めてまいります。また、心身ともに健康で、知、徳、体がバランスのとれた子どもたちの育成に努めてまいりたいと考えております。
 学校施設につきましては、今後とも安全で安心な教育環境の整備に努めてまいります。施設の耐震化につきましては、昨年度から実施した庄川中学校の耐震補強・改修工事がこのほど完了したところであり、引き続き般若中学校の早期実施に向け作業を進めるとともに、砺波北部小学校の耐震補強計画及び実施設計並びに耐震化が必要な小中学校4校の耐震診断を実施してまいります。
 次に、生涯学習関係について申し上げます。
 青少年の健全育成につきましては、放課後などに子どもたちが安心して活動できる場の確保と次世代を担う児童の健全育成を図るため、引き続き放課後子ども教室推進事業を実施するとともに、青少年育成砺波市民会議や青少年育成地域推進員との連携による事業を実施してまいります。また、地域の発展は若者が元気でなくてはならないという考えのもと、青年層の地域参画、仲間づくりを推進してまいりたいと考えております。
 青少年の国際交流につきましては、4月にオランダ王国リッセ市から中学生使節団を受け入れ、ホームステイなどを通じて交流を深めることとしております。
 地区公民館活動の充実につきましては、引き続き公民館活性化事業、青少年育成地域活動事業、高齢者学習推進事業を全公民館で推進してまいります。
 文化財の保護につきましては、増山城跡が国指定史跡の指定を受けられるよう諸準備を進めるとともに、史跡の保全に係る市民意識の高揚に努めてまいりたいと考えております。また、開発行為などに伴う埋蔵文化財調査、市内の遺跡の分布調査、国道359号線砺波東バイパス建設工事に先立つ徳万頼成遺跡の発掘調査、出町子供歌舞伎伝承者の養成などに引き続き取り組んでまいります。
 (仮称)出町子供歌舞伎曳山会館につきましては、本年10月中のオープンを目指し工事を進めているところであります。
 次に、スポーツの振興について申し上げます。
 生涯を通じたスポーツ・レクリエーション活動の振興を目的とする第23回全国スポーツ・レクリエーション祭が来年10月に富山県において開催され、本市におきましてはターゲット・バードゴルフ競技の会場地に決定をしております。開催に当たりましては、国民体育大会同様、開催前年度のリハーサル大会を実施するほか、ニュースポーツの普及や参加者との交流促進を図るために、全国スポーツ・レクリエーション祭砺波市実行委員会を平成21年度の早い時期に設立する準備を進めているところであります。
 また、来る5月27日に4回目となるチャレンジデーを実施することとしており、2月4日に第1回実行委員会が開催され、地区体育振興会などと連携して市民総参加で取り組んでいくことが決議されました。
 第3に、「庄川と散居に広がる快適なまちづくり」について申し上げます。
 まず、散居景観の保全につきましては、砺波平野の散村に関する文化的景観調査事業を踏まえ、散村景観を考える市民懇話会などの意見に基づき、今後、歴史ある文化的な散村景観を後世に残す方策について取りまとめてまいります。
 また、となみ散居村ミュージアムにおいて建設中の(仮称)民具展示館につきましては、現在、施設整備と合わせて6月中旬の開館に向けた準備を進めております。今後、地域資源である民具などを活用し、交流や学習の場、観光など多目的に利用できる施設として体制を整備してまいります。
 そのほか、桜づつみモデル整備事業につきましては、平成3年度から事業に着手し、本年度中に国の施工による庄川左岸堤防の拡幅盛土工事が完了する予定であります。市といたしましては平成21年度に残り700メートルの桜の植樹を行い、事業完了の記念と合わせて新市誕生5周年記念植樹を実施したいと考えております。
 花と緑の推進につきましては、市民や事業所と協働して緑花活動を展開するとともに、快適な生活環境づくりを推進してまいります。
 次に、環境政策について申し上げます。
 平成18年8月から進めてまいりました砺波市版レッドデータブック作成につきましては、作成委員の皆様の精力的な調査活動により、市内に生息する野生生物の実態が本年度中にまとまる見通しであります。砺波市版レッドデータブックは、本市において絶滅のおそれがある野生動物の保護目的と、郷土に生息、生育する貴重な動植物の理解を深めていただく手引書として平成21年度に発刊したいと考えております。
 次に、消費生活関係について申し上げます。
 今日、消費者をめぐる問題として、振り込め詐欺を初め悪徳商法や多重債務者の増加など、消費者を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。
 このような状況を踏まえ、国では消費者の安心と安全を確保するため、消費者庁の創設も視野に入れた消費者行政の一元化を進めております。また、消費者が必要とする情報を発信するため、情報の収集・分析を行うとともに、各市町村に消費生活センターの設置や消費生活相談の増員などの相談業務の強化が求められております。
 つきましては、より一層の相談業務の強化に向け、環境整備を図ってまいりたいと考えております。
 次に、砺波市斎場の増築について申し上げます。
 昨年10月に発注した斎場増改築事業実施設計業務につきましては、本年度中に完了し、今後利用者の増加に対応できる待合室の増築、火葬炉の増設、汚物炉の更新を進めることとしております。
 次に、森林の保全と整備について申し上げます。
 森林の保全と整備につきましては、水と緑の森づくり税を活用して里山再生整備を行った箇所について市民の参画をいただき適正な維持管理に努めてまいります。また、砺波市森づくりプランに基づき、継続して里山林の再生を目指した整備や混交林化へと誘導を図り、森林が持つ水源の涵養や土砂災害を防止する公益的機能の確保に努めてまいります。
 次に、都市基盤の整備について申し上げます。
 国道整備につきましては一般国道156号金屋自歩道事業の用地取得が進められ、順次工事に着手されております。
 一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、主要地方道高岡庄川線から新湊庄川線までの平成21年度内の供用開始を目指し、本線の改良工事並びにとなみ野大橋附帯設備工事が進められております。主要地方道新湊庄川線以東につきましては、設計協議が整い次第、用地測量及び用地買収が行われる予定であります。
 県道整備の主なものといたしましては、富山庄川線の藤橋の床版工事に取りかかっており、平成21年秋の供用開始を目指しております。
 また、富山戸出小矢部線は2期工区の用地取得に着手、砺波庄川線、砺波小矢部線につきましても継続して進められる予定となっております。
 市道整備の主なものにつきましては、引き続き上中野4号線、示野上中野線、千保線、小杉狐島線などの進捗を図るとともに、鷹栖高儀線の用地取得を新たに進めるほか、国道359号砺波東バイパス関連の権正寺安川線の本工事に着手することとしております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 杉木土地区画整理事業及び出町東部第2土地区画整理事業につきましては、都市計画道路や区画道路の築造など事業の促進を支援してまいります。
 また、中神土地区画整理事業につきましては、引き続き仮換地指定に向け技術的支援を努めてまいります。
 次に、公共交通の充実について申し上げます。
 市営バスの運行状況につきましては、市民の利便性向上のため、昨年10月に栴檀山線及び庄川線の路線延長と全線ダイヤ改正を行いました。今後、市営バス運行が地域の需要に即したものになるよう、乗降調査など市民の利便の確保に努めるとともに、各種団体や自治振興会に乗降を呼びかけ、市街地や主要施設のにぎわいにもつなげてまいりたいと考えております。
 次に、上水道事業について申し上げます。
 水道事業につきましては、平成3年度から進めてまいりました石綿セメント管更新事業が平成21年度で完了することとなります。今後、平成20年度に実施した施設の老朽度調査結果に基づき、老朽度の著しい安川配水場を初め、災害に強い水道施設への更新を順次進めてまいりたいと考えております。
 また、4月から砺波広域圏水道事業所からの受水単価が値下げとなることから、一部の水量料金を改定して給水区域の格差の縮小を図ってまいります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 公共下水道事業につきましては、本年度末で全体計画延長133キロメートルのうち117キロメートルの整備が完了する見込みであり、引き続き杉木、金屋地区の工事を進めるとともに、新たに中神地区での管渠計画を策定してまいります。
 特定環境保全公共下水道事業につきましては、本年度末で全体計画延長199キロメートルのうち168キロメートルの整備が完了する見込みであり、引き続き中野、五鹿屋、柳瀬、太田、東山見、種田地区の工事を進めてまいります。
 次に、住宅政策についてを申し上げます。
 地域優良賃貸住宅等整備事業で進めているJAとなみ野の高齢者向け賃貸住宅につきましては、国の基準などにより整備に要する事業費を補助し、適正な事業の推進に努めてまいります。
 次に、防災対策について申し上げます。
 防災行政無線の整備につきましては、現在の設備が旧市町で昭和60年度と平成3年度にそれぞれ整備されたものであることから、防災体制の充実を図るため、周波数の統一とともに無線のデジタル化への対応を含めた基本設計に取り組んでまいります。
 溢水対策事業につきましては、作成を進めております洪水ハザードマップができ上がり次第、各地区自主防災会を通じて全戸配布し、市民の安全かつ迅速な避難に備えていただきたいと考えております。
 急傾斜地崩壊対策事業につきましては、引き続き寺尾地区の対策工事を施工し、本年度中の事業完了を予定しております。
 次に、消防救急体制の充実について申し上げます。
 庄東地域における常備消防力の強化のため整備しております、(仮称)砺波消防署庄東出張所につきましては、本年10月1日からの開設に向け体制を整備してまいります。
 次に、交通安全対策について申し上げます。
 本市の昨年における交通事故の死者数は、一昨年より1人増の2人となり、いずれも高齢者でありました。
 また、交通安全施設の整備、特に信号機の設置につきまして、昨年7月に県及び公安委員会に要望したところ、4カ所の設置が認められ、本年度中に完了する見込みであります。
 次に、防雪対策につきましては、サンパチ1号線、停車場広上町線の老朽化した消雪施設のリフレッシュ事業を行うとともに、庄川町地域の除雪作業車の更新を図り、冬季間の道路確保に努めたいと考えております。
 第4に、「魅力ある産業が発展するまちづくり」について申し上げます。
 まず、農業振興について申し上げます。
 生産調整が未達成にある県があることから不公平感が募っておりますが、国においては食料自給率向上、耕作放棄地対策などから、水田のフル活用対策を講ずることとしております。本市におきましては、認定農業者や集落営農組織等の経営安定のため、大豆・大麦を中心に、関係機関と連携した地域特産物の野菜、果樹、花卉などを含めた複合経営化の推進を図ってまいります。
 平成21年産の米の生産目標数量につきましては、17,907トンの配分を受けたところであり、土づくりなどによる高品質な米づくりや作期の分散、生産コストの削減などについて関係機関と連携し営農指導を行ってまいります。
 また、本市特産のチューリップ球根生産につきましては、富山県花卉球根農業協同組合に働きかけるとともに、砺波市農業公社の機能を十分発揮して、低コスト・省力機械化など経営改善に向けた取り組みを進めてまいります。
 次に、農業農村整備事業につきましては、県営ため池等整備事業などに引き続き協力するとともに、老朽化が著しい用排水路の整備等を行う経営体育成基盤整備事業の施行や計画策定業務に対して支援をしてまいります。
 また、平成19年度から実施されている農地・水・環境保全向上対策につきましては、市内の約5割を超える農地において環境保全活動が取り組まれておりますが、本年4月から新たな地区においても保全活動に取り組まれるなど、実施地区の広がりが進んでおります。
 また、国営総合農地防災事業庄川左岸地区につきましては、平成21年度秋ごろに着手に予定となり、関連する附帯県営農地防災事業につきましても、平成22年度の着工を目指し引き続き関係機関に要請をしてまいります。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 商工業の振興につきましては、砺波商工会議所と庄川町商工会の双方との協力体制のもと、経営指導診断や各種振興事業を通じて活性化に努めていくとともに、本年9月に開催予定のとなみ産業フェアパワー博2009を支援してまいります。
 企業誘致関係につきましては企業立地促進計画を改め、食料品製造業・繊維工業などの指定集積業種の拡大を図るなど、内需型産業の強化に努めているところであります。
 労働関係につきましては、極めて厳しい雇用環境に意を配し、ハローワークとの連携を強化しながら、市内企業において雇用助成金の周知や退職金制度の加入促進などを図るとともに、国の緊急雇用対策等の支援を積極的に活用してまいりたいと考えております。さらに、高校生に就業体験の機会を設けるインターンシップ事業への支援を積極的に進めてまいります。
 次に、工業用水道事業について申し上げます。
 パナソニック株式会社、セミコンダクター社砺波工場との供給体制の協議に基づき、同社において必要となる工業用水を順次供給できるよう整備してまいります。
 次に、観光事業について申し上げます。
 チューリップフェアの準備状況につきましては、2月の北海道キャンペーンを皮切りに出向宣伝を展開しているところであります。また、東海北陸自動車道の全線開通後初めてのフェアとなることから、中京方面へのPRを強化するなど各方面への積極的なキャンペーン活動を実施することとしております。
 公園内のチューリップの生育状況につきましては、現在順調に生育しておりますが、平年と比較して暖冬の傾向にあることから、今後の天候次第では遮光ネットによる開花調整を行うなど、関係機関と連携しながら準備を進めてまいります。
 観光事業の推進につきましては、新たにコンベンション開催誘致に助成を行うことにより、観光交流や地域交流を通して滞在型観光を推進して、観光まちづくりと地域の活性化に努めてまいります。
 第5に、「市民と行政が協働するまちづくり」について申し上げます。
 まず、市民と協働のまちづくりの推進につきましては、私が市長に就任以来「市民1人1ボランティア」を提唱し、市民の皆さんに広く市政に参画いただくことの重要性を強調させていただいております。平成21年度からは新たに総合的窓口の係を設け、さらにボランティア活動を推進してまいりたいと考えているところであります。
 また、4月以降に各地区におけるタウン・ミーティングを開催し、市民の皆さんの御意見を直接聞かせていただくとともに市政運営のあり方について提案を申し上げ、ともに目指すべき姿を構築してまいりたいと考えております。経済状況が大変厳しい折でありますが、このようなときにこそ市民の皆さんとの協働により、「人が輝く 活力あふれる砺波」の実現に向けた各種施策を展開していく必要があると考えております。
 次に、広報・広聴事業につきましては、広報となみを初め砺波コミュニティテレビやホームページなどにより、行政情報やイベント案内など市民に身近な情報の提供に努めるとともに、市長への手紙などにより広聴事業を通じての市民の皆さんからの御意見をいただき、今後とも市民本位の市政を運営してまいりたいと考えております。
 次に、男女共同参画の推進につきましては、砺波市男女共同参画推進員の皆さんとともに男女共同参画社会の実現を目指し、地区推進活動の充実と研修機会の確保に努めてまいります。
 次に、行財政改革の推進につきまして平成21年度は、「民間でできることは民間で」という視点のもと砺波市行政改革大綱に照らし、行政改革推進計画において新たな定員適正化計画の検討や行政組織の見直しに取り組み、行政改革市民会議の皆さんや有識者の御意見をいただきながら、より一層簡素で効率的かつ質の高い行政運営に努めてまいります。
 次に、国際交流事業につきましては、引き続き市民交流団体への支援を中心に、トルコ、中国、オランダの姉妹・友好都市との交流を推進してまいります。
 なお、定額給付金給付事業につきましては、地域の緊急経済対策に資するため、市民の皆さんに少しでも早く給付できるよう鋭意事務作業を進めてまいります。
 以上、新砺波市総合計画に掲げる5つの項目ごとに、平成21年度の市政運営に当たっての所信を申し述べましたが、議員各位を初め市民の御理解と御協力を重ねてお願い申し上げる次第でございます。
 次に、その他の案件について申し上げます。
 条例関係につきましては、新たな制定と一部改正するものを合わせて13件であります。
 条例関係以外の案件につきましては、砺波市土地開発公社定款の変更など2件であります。
 以上をもちまして、平成21年度における市政運営の基本方針及び提出いたしました諸議案の説明といたします。
 何とぞ、慎重に御審議の上、可決を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明3月3日から3月10日までの8日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、明3月3日から3月10日までの8日間は議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、3月11日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時46分 閉議