平成21年6月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時07分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(山田幸夫君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより、平成21年6月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりでございます。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 地方自治法第243条の3第2項の規定に基づく公益法人等の経営状況の説明書について、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団、財団法人砺波市農業公社より、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。
 また、監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(山田幸夫君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
  4番 島 崎 清 孝 君
  5番 川 岸   勇 君
  6番 大 楠 匡 子 君
を指名いたします。

                  日程第2
               会期の決定について

◯議長(山田幸夫君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本6月定例会の会期は、本日から6月26日までの19日間としたいと思っております。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山田幸夫君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から6月26日までの19日間と決定いたしました。

                  日程第3
        施政方針並びに議案第40号から議案第46号まで、
            及び報告第3号から報告書第9号まで

◯議長(山田幸夫君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第40から議案第46号まで、平成21年度砺波市一般会計補正予算(第3号)外6件について、及び報告第3号から報告書第9号までの専決処分の承認を求めることについて外6件についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(山田幸夫君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 上田信雅君。
  〔市長 上田信雅君 登壇〕

◯市長(上田信雅君) 平成21年6月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました平成21年度一般会計補正予算案を初めとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位を初め市民の皆さん方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 まず、平成20年度一般会計の決算見込みについて申し上げます。
 歳出では、平成19年度からの繰越事業でありました庄川中学校大規模改造事業が完了し、出町子供歌舞伎曳山会館建設事業、民具館建設事業等につきましても順調に進捗をしており、歳出全体として事業の効率的な執行と経費の縮減に努め、限られた財源の活用に配慮したところであります。
 一方、歳入では、引き続き市税や地方交付税など財源確保に努めてまいりました。
 このようなことから、平成20年度一般会計歳入歳出を差し引きいたしますと、実質収支は黒字決算となる見込みであります。
 さて、5月の月例経済報告によりますと、景気は依然厳しい状況にあるものの、このところは悪化のテンポが緩やかになっているとされています。
 先行きにつきましては、当面、雇用情勢が悪化する中で厳しい状況が見られるものの、対外経済環境における改善の動きや在庫調整圧力の低下、経済対策の効果が景気を下支えすることが期待されております。
 また、今国会において経済危機対策を盛り込んだ大型補正予算が成立するとともに、その中で地方公共団体への配慮した予算措置が講じられているところであり、市といたしましても、国の施策に歩調を合わせ、積極的な対応を図ってまいりたいと考えております。
 次に、主な事業の進捗状況について申し上げます。
 まず、定額給付金給付事業につきましては、5月末日で対象世帯の約91%から申請があり、今のところ対象世帯の約90%に対して口座振り込みにより、総額で約6億9,740万円の給付を行ったところであります。
 現在、民生児童委員の御協力を得て、一人暮らしの老人等の世帯のうち、未申請の方について申請支援を行っているところであり、6月1日からは、口座振り込みによる給付ができない方に対応するために、現金給付の申請受け付け及び給付を始めたところであります。
 次に、行政改革について申し上げます。
 これまでも、市民で構成する「砺波市行政改革市民会議」において、行政改革の進捗状況の検証や御意見をいただいてまいりましたが、さらにスピードを上げ、民間でできることは民間でという観点から、新たに市民以外の有識者も交えた「砺波市行政改革委員会」等を設置し、幅広い視野で本市の行政改革について御意見をいただきたいと考えております。
 次に、タウンミーティングについて申し上げます。
 去る5月28日の油田地区を皮切りにタウンミーティングを実施しております。
 今後、2カ年間にわたりまして市内全地区で開催し、市民の御意見を直接お聞かせいただくとともに行政からも提案を申し上げ、ともに目指す姿を考えてまいりたいと存じます。
 次に、市民協働について申し上げます。
 本年4月、企画調整課に市民協働・ボランティア支援係を新設し、広報となみ6月号においてボランティア団体等の活動状況を紹介するなど、市民の皆さんに積極的に参加を呼びかけたところであります。今後、市民と行政とが協働で取り組むべき具体的な事業を検討し実施していくこととしております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 平成20年度の決算見込みにつきましては、平成19年度に比べ収支差し引き額は好転したものの、患者数の減少から予定していた医業収益が見込めなかったことや、増改築事業に伴う減価償却費や公的負担金の増加などから厳しい経営状況にあります。今後とも、病院改革プランに基づき、一層の経営の効率化を進めながら、公立病院として市民の皆さんの安心・安全の確保のため、信頼される医療の提供に努めてまいりたいと考えております。
 次に、環境行政について申し上げます。
 去る4月5日、5月31日の2日間、早朝から市民協働による市民ごみゼロ運動を実施したところ、約7.7トンのごみを回収いたしました。市民の皆さんの積極的な御協力に感謝を申し上げるとともに、今後とも環境美化意識の定着に努めてまいりたいと考えております。
 次に、交通安全対策について申し上げます。
 本年の当市における交通事故の発生件数は、5月末時点で人身事故が88件と前年に比べて11件減少しましたが、死亡事故は2件発生している状況にあります。今後とも、交通安全活動団体等と連携し、交通安全教育やキャンペーン活動を推進するとともに、市民の交通事故防止と交通安全意識の高揚を図ってまいりたいと存じます。
 次に、斎場増改築事業について申し上げます。
 斎場増改築事業につきましては、利用の増加に対応するため、待合室の増築や火葬炉の増設を行うものであり、本年3月に実施設計業務が完了いたしました。工事につきましては、今月発注を行い、年度内の完成に向け準備を進めております。
 次に、商工業の振興及び労働関係について申し上げます。
 昨今の経済情勢や雇用状況をかんがみ、市といたしましては、国の経済危機対策における緊急雇用対策などに積極的に取り組むほか、観光、福祉、教育などについて雇用創出を図るとともに、拡充された中小企業融資制度の周知に努めてまいります。
 また、来る9月5日、6日の両日、チューリップ四季彩館において開催される「となみ産業フェア2009」に向け、現在準備が進められております。今回は、中京圏からの企業や商工団体からも出展される予定であり、市といたしましても、商工業の活性化のため積極的に支援してまいりたいと考えております。
 次に、観光関係について申し上げます。
 先週末に開催されました「庄川観光祭」は、県内トップを切っての庄川峡花火大会のほか、庄川音頭街流し、夜高行燈の街練りなどに多くの人出があり盛況でありました。
 また、今週末には「となみ夜高まつり」が開催されるほか、24回目を迎える「頼成の森花しょうぶ祭り」が、6月12日から21日までの10日間、県民公園頼成の森で開催されます。会場では国内最大級の600品種、70万株のハナショウブを観賞できるなど、多彩な催しが繰り広げられることとなっております。
 そのほか、東海北陸自動車道が全線開通したことから、さらに中京方面の情報の収集・発信に努め本市の魅力をPRするとともに、富山県名古屋事務所内の砺波地域情報センターと連携し、積極的な観光交流を推進してまいります。
 次に、農林業関係について申し上げます。
 水稲につきましては、米政策改革対策が進められ、産地間競争がますます激化する中、高品質で売れる米づくりに関係機関等とともに、総力を挙げて取り組んでいるところであります。
 本年も、コシヒカリの田植えを5月10日以降に実施するよう関係機関と連携しながら推進してきたところ、水田面積の約6割で実施されました。
 大麦につきましては、生育もよく平年より早い収穫を迎えたところであり、平年並みの品質、収量が予想されております。
 チューリップ球根につきましては、昨年に比べウイルス感染がやや多く見られたことから、関係機関の指導のもと十分な対策が講じられたところであります。
 また、JAとなみ野が複合経営として新たに特産振興を推進する「たまねぎ」は、生育が順調で、初の収穫作業が進められております。
 農地・水・環境保全向上対策につきましては、平成19年度から取り組まれ現在までのところ、市内農振農用地の約59%に当たる2,690ヘクタール余において環境保全活動が実施されております。また、本年4月から新たに6地区において活動を始められ、現在58組織となっております。
 森林の保全と環境整備につきましては、水と緑の森づくり税を活用し、これまで庄東地域を中心に、広葉樹伐採や竹林の整理などが実施されたところであります。本年度は、さらに森林の整備や管理、利用について地域の合意が図られたことから、住民が直接維持管理等に参加する事業を含め、14カ所において整備が進められております。
 国営総合農地防災事業庄川左岸地区につきましては、本年4月に市内において建設のための事業所が開設されたところであり、秋の工事着手に向け諸準備が進められております。
 となみ散居村ミュージアムの民具館につきましては、6月28日の開館に向け、民具の展示等の作業を鋭意進めているところであります。今後、地域資源である民具等を利活用した交流や学習の場、観光などの機能を持つ施設として運営することとしております。
 次に、土木事業について申し上げます。
 国道整備につきましては、一般国道156号金屋自歩道事業は、引き続き金屋交差点から小牧方向へ用地取得が進められ、完了したところから鋭意工事が進められております。
 一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、主要地方道高岡庄川線から新湊庄川線までの平成21年度末供用開始を目指し、柳瀬地区では舗装工事、般若地区では盛土工事が進められているほか、となみ野大橋の消雪用さく井工事に着手されたところであります。
 また、主要地方道新湊庄川線以東につきましては、設計協議が整い次第、用地測量に着手される予定であります。
 県道整備の主なものにつきましては、富山庄川線藤橋架橋工事が6月末日までに完成するほか、取りつけ道路や山田湯谷線の拡幅工事が順調に進捗しており、秋ごろの供用開始を目指しております。また、開通に合わせて南砺市と組織している建設促進期成同盟会において、完成式典を開催することとしております。
 市道整備の主なものにつきましては、引き続き上中野4号線、千保線、小杉狐島線等の進捗を図るとともに、鷹栖高儀線及び示野上中野線の用地取得に向け関係者に事業説明を行ったところであります。
 防雪対策につきましては、サンパチ1号線、停車場広上町線の老朽化した消雪管のリフレッシュ事業を行うとともに、庄川町地域の除雪作業車を更新し、冬季間における市民の日常生活に支障を来さないように除雪体制の充実に努めてまいります。
 また、溢水対策につきましては、本年3月に作成しました洪水ハザードマップを広報となみとあわせて全戸へ配布したところであります。今後、市民の安全かつ迅速な避難に活用していただくために、水深50センチメートル以上の浸水が危惧される庄川沿線地区への地元説明会を行うとともに、他地区におきましても、要望に応じて説明することとしております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 中神土地区画整理事業につきましては、仮換地指定が7月中に行われる予定であり、指定後は速やかに都市計画道路の築造など、事業の促進に向け技術的な支援を進めてまいります。
 まちづくり交付金事業で整備する出町子供歌舞伎曳山会館につきましては、10月10日の開館を目指し工事を進めているところであります。
 次に、住宅関係について申し上げます。
 となみ野農業協同組合が整備する地域優良賃貸住宅高齢者型につきましては、名称を「ちゅーりっぷの郷」とされたほか、本年10月の入居開始予定が、一部設計の見直しから来年3月に変更されたところであります。
 次に、上水道事業について申し上げます。
 本年4月から、砺波広域圏事務組合の水道事業所の受水単価が引き下げられたことを受けて、旧砺波市の給水区域における6月メーターの検針分からの水量料金を引き下げて、給水区域内較差の縮小を図ってまいります。
 また、平成20年度の決算見込みにつきましては、上水道事業、工業用水道事業ともに、費用の節減などにより黒字決算となる見込みであります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 杉木及び金屋地区の公共下水道事業並びに中野、五鹿屋及び太田地区の特定環境保全公共下水道事業につきましては、それぞれ工事を進めており、両方合わせて当初予算の約50%の発注を終えたところであります。残る工事につきましても、早期発注に努めてまいります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 般若中学校耐震補強改修工事につきましては、年内完了に向け工事を進めております。
 また、耐震化が必要な残る4校の小中学校につきましては、耐震診断を業務委託したほか、現在、砺波北部小学校耐震改修事業の実施設計の発注に向け準備を進めているところであります。
 次に、文化財保護について申し上げます。
 増山城跡は、国の文化審議会において、国の史跡に指定する答申がされたところであり、県内の中世山城としての初めての国指定史跡となります。今後、市民の宝として保全管理計画を策定することとしております。
 また、散村に係る文化的景観調査事業は、3月に調査報告書を刊行したところであり、今後、散村景観の保護と活用について方策を取りまとめてまいりたいと考えております。
 次に、スポーツの振興について申し上げます。
 来年10月、生涯を通じたスポーツ・レクリエーション活動の振興を目的とする「第23回全国スポーツ・レクリエーション祭」が富山県において開催されます。本市におきましては、ターゲット・バードゴルフ種目を開催することから、去る5月8日、関係諸団体による全国スポーツ・レクリエーション祭砺波市実行委員会を設立したところであり、大会の成功に向け準備を進めているところであります。
 以上、主な事業の進捗状況等について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出いたしました議案等について御説明を申し上げます。
 まず、議案第40号 平成21年度砺波市一般会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ8,579万4,000円を追加補正し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ190億5,330万7,000円とするものであります。
 歳出予算の増額の主なものは、
  緊急雇用創出事業費        1,582万2,000円
  土地改良総合整備事業補助費         1,035万円
  水記念公園施設等管理費           2,500万円
などであり、その他当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源として増額するものは、
  県支出金             2,715万5,000円
  寄附金                      70万円
  諸収入                   2,499万円
  市債                      810万円
であり、不足する額2,484万9,000円を前年度繰越金で措置するものであります。
 次に、議案第41号 平成21年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、平成21年度前期高齢者納付金及び平成19年度老人保健医療費拠出金の確定により、それぞれ増額するものであります。
 次に、議案第42号 平成21年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、平成20年度医療費等の確定により、償還金を増額するものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明を申し上げます。
 まず、議案第43号の条例関係につきましては、民間の夏季一時金との格差を是正するため、人事院勧告に準じ、一般職の職員及び特別職の職員等の平成21年6月の期末手当等を一部凍結する特例条例を制定するものであります。
 次に、議案第44号及び第45号の条例関係につきましては、いずれも法令の改正に伴うものであり、砺波市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律に基づく同意集積区域内の固定資産税の課税免除に関する条例の一部改正について、ほか1件であります。
 次に、議案第46号 財産の取得につきましては、除雪ドーザーの更新に係る財産の取得について、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、報告第3号 専決処分の承認を求めることにつきましては、平成21年6月の期末手当等の特例に関する条例の制定について、人事院の勧告等を踏まえ専決処分をいたしたものであります。
 次に、報告第4号 継続費の逓次繰越しにつきましては、一般会計における継続事業であります出町子供歌舞伎曳山会館建設事業について、平成21年度へ繰り越した事業費につきまして、法令の定めるところにより議会に報告するものであります。
 次に、報告第5号から報告第8号までにつきましては、一般会計、後期高齢者医療事業特別会計、下水道事業特別会計及び水道事業会計において、やむを得ず平成21年度へ繰り越した事業費につきまして、法令の定めるところにより議会に報告するものであります。
 次に、報告第9号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 さらに、公益法人等の経営状況につきましては、法令の定めるところにより、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団及び財団法人砺波市農業公社の各経営状況について報告書を提出するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
  何とぞ慎重に御審議の上、可決、承認を賜りますようお願いを申し上げます。

◯議長(山田幸夫君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明6月9日から6月15日までの7日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山田幸夫君) 御異議なしと認めます。よって、明6月9日から6月15日までの7日間は議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、6月16日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 皆さん、どうも御苦労さまでした。

 午前10時40分 閉議