平成19年6月 本会議 定例会(第1号) 本文

 1.会議の経過
  午前10時05分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は全員であります。定足数に達しておりますので、これより、平成19年6月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 地方自治法第243条の3第2項の規定に基づく公益法人等の経営状況説明書について、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団、財団法人砺波市農業公社より、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。
 また、監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(林 忠男君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
 2番 今 藤 久 之 君
 3番 村 岡 修 一 君
 4番 岡 本 晃 一 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本6月定例会の会期は、本日から6月29日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から6月29日までの18日間と決定いたしました。

                  日程第3
        施政方針並びに議案第40号から議案第46号まで、
            及び報告第3号から報告第8号まで

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第40号から議案第46号まで、平成19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外6件について、及び報告第3号から報告第8号まで、専決処分の承認を求めることについて外5件についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(林 忠男君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) おはようございます。提案理由の説明を行います。
 本日、ここに、一般会計補正予算案を初め当面必要となってまいりました議案等につきまして御審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、御多忙中にもかかわらず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 まず、平成18年度一般会計の決算見込みについて申し上げます。
 歳出では、継続事業であった庄川健康プラザや北部苑が完成するとともに、砺波東部小学校増改築事業につきましても校舎棟が完成したところであり、歳出全体として事業の効率的な執行と経費の削減に努め、限られた財源の活用に配慮したところであります。
 一方、歳入では、税収や地方交付税などの財源確保に努めてまいりました。
 このようなことから、平成18年度一般会計歳入歳出を差し引きしますと、実質収支は黒字決算となる見込みであります。
 しかし、国の改革により地方交付税などの削減が続けば、ますます自治体間の格差は広がる一方であり、基本的な運営にも支障を来すことが予想されます。地方の自主性を確保し、財源の均衡を図るという地方交付税制度の根幹を守ることこそが重要であると考えております。つきましては、市長会等を通じまして、地方分権改革の推進を含めて地方財政の健全化を強く要請いたしているところであります。
 以下、主な事業の進捗状況について申し上げます。
 まず、社会福祉事業について申し上げます。
 高齢者福祉につきましては、本年4月に開所いたしました北部苑並びに北部デイサービスセンターは、広く地域の方々に利用されております。また、北部苑内に設置しました地域包括支援センターの北部サブセンターには、毎日午後に保健師1名を配置し、地域における高齢者や障害者の相談、介護予防の推進に努めております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 平成18年度の決算見込みにつきましては、診療報酬のマイナス3.16%の改定や臨床研修医制度などの影響に加え、増改築事業に伴う減価償却費の増加などの要因から、厳しい経営状況にあります。今後、一層の経営の効率化を進めながら、公的病院として、市民の皆さんの安心安全の確保のため、信頼される医療の提供に努めてまいりたいと考えております。
 次に、環境行政について申し上げます。
 去る4月1日、5月27日及び30日の3日間、早朝から市民ごみゼロ運動に協力いただき、約10.4トンのごみを回収しました。市民の皆さんの積極的な御協力に感謝を申し上げたいと存じます。
 また、循環型社会を築いていくため、市民の皆さんの御理解と御協力により、平成18年度のプラスチック製容器の回収量は合計210.7トンとなっており、前年度と比較しますと5.8%増加し、また、ペットボトルの回収量は合計64.6トンとなり、前年度と比較しますと8.8%の増加となっております。
 次に、交通安全対策について申し上げます。
 本年の当市における交通事故の発生件数は、5月末時点で人身事故が116件と前年に比べて3件増加しておりますが、幸い死亡事故は発生していない状況にあります。
 交通安全対策につきましては、交通安全活動団体等と連携して交通安全教育やキャンペーン活動を推進し、市民の交通事故防止と交通安全意識の高揚を図っていきたいと存じます。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 月例経済報告においては、景気は回復基調と言われておりますが、地域間格差や企業間格差が拡大するなど、地方においては引き続き厳しい経営環境にあるものと存じております。
 このたび、地方への企業立地促進支援のための富山県地域産業活性化協議会が開催され、県を初め市町村及び関係団体により組織されたものであり、全県的に地域経済活性化のための支援体制の整備に向けて動き出したものであります。
 また、来る8月4日、5日には出町市街地において、新たなまちづくりイベントが開催されることとなっております。このイベントは、砺波商工会議所が主体のまちづくり検討委員会が主管し、町なかへの集客を図ろうとするものであり、今後とも中心市街地活性化のために支援してまいります。
 次に、観光関係について申し上げます。
 今月初旬に開催されました庄川観光祭やとなみ夜高まつりは、県内トップを切っての庄川峡花火大会、庄川音頭街流しや夜高のぶつかり合い、突き合わせなど、多くの人出がありまして、盛況でありました。
 そして、第22回目を迎える花しょうぶ祭りが、今週末の15日から24日まで10日間、県民公園頼成の森で開催されます。会場におきましては、国内最大級の600品種、70万株のハナショウブを観賞できるほか、多彩な催しが繰り広げられます。
 また、8月4日、5日には、流木乗り選手権をメーンイベントとした庄川水まつりが庄川水記念公園を中心に開催されるほか、夏休み期間中には砺波チューリップ公園においてカンナフェスティバルが予定されるなど、年間を通じてさまざまなイベントを開催しながら、より一層魅力のある観光のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
 次に、農林業関係について申し上げます。
 まず、水稲につきましては、米政策改革対策が進められ、産地間競争がますます激化する中、高品質で売れる米づくりに関係機関等とともに総力を挙げて取り組んでいるところであります。
 その一つとして、コシヒカリの田植え時期を5月10日以降に実施するよう関係機関と協力しながら指導してきたところ、本年度は、水田面積の約75%で実施されました。
 また、本年度から始まりました品目横断的経営安定対策の加入状況につきましては、順調に申請手続が進んでおり、今後、多くの経営体が加入されるよう担い手の育成とともに推進してまいりたいと考えております。
 また、本年度から取り組まれている農地・水・環境保全向上対策につきましては、4月27日に砺波市の地域協議会が設立され、北陸農政局の承認を受けて活動が進められているところであり、積極的に支援してまいります。
 次に、国営総合農地防災事業、庄川左岸地区につきましては、本年度から全体実施設計に着手されたところであり、平成21年度の着工に向け、地質調査や測量等の作業が進められることになっております。
 また、水と緑の森づくり税を活用した新たな森林整備事業につきましては、市が実施する里山再生整備事業及び県が実施するみどりの森再生事業の箇所づけがそれぞれあったところであり、土地所有者と県、市の三者で協定を締結して事業を推進することとしております。
 次に、土木事業について申し上げます。
 国道整備につきましては、一般国道156号金屋自歩道事業は、引き続き金屋交差点から小牧方向への用地取得並びに物件移転が進められております。
 一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、庄川に新たにかかる橋の上部工事が発注済みであり、10月ごろから現場での取りつけ工事が始まると伺っております。なお、橋の名称につきましては、となみ野大橋と決定されたところであります。
 また、庄東地域におきましては、現在、主要地方道新湊庄川線までの用地取得が行われるとともに、このほど芹谷野河岸段丘の通過工法が庄東振興協議会の調整において高架橋案となり、現在、地元説明並びに関係機関との協議が進められております。
 次に、県道整備の主なものにつきましては、主要地方道富山庄川線の藤橋上部工の入札が終わり、平成21年度末の完成が見込まれております。
 市道整備の主なものにつきましては、示野上中野線、福山栃上線、小杉狐島線及び千保線の4路線について現在測量中であり、順次関係機関と設計協議を行い、進めてまいりたいと考えております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 杉木土地区画整理事業につきましては、ほぼ計画どおり進捗しており、引き続き、物件移転を初め都市計画道路の築造など、事業の促進に向け技術的支援を進めてまいります。
 出町東部第2土地区画整理事業につきましては、関係各位の御尽力のもと、物件移転交渉が進められているところであり、今後、物件の移転が完了した後、都市計画道路や区画道路など工事が進められることとなっております。
 また、中神地区の区画整理事業につきましては、準備委員会において事業調査が進められており、平成20年中の組合設立に向け、支援を行ってまいります。
 また、(仮称)出町子供歌舞伎曳山会館につきましては、基本設計をもとに、今後、実施設計に着手することとしております。
 次に、上水道事業について申し上げます。
 湯山配水池の紫外線滅菌設備の設置につきましては、去る4月23日に水道法の規定に基づく事業変更認可を受けて工事を発注し、10月末の完成に向け、事業を進めているところであります。
 老朽管更新事業につきましては、下水道事業に関連する工事を4月早々に発注いたしました。残る工事につきましても、早期発注に努めてまいります。
 また、平成18年度の決算見込みにつきましては、給水件数の増加に伴う増収やその他費用の節減などにより、黒字決算となる見込みであります。
 次に、工業用水道事業について申し上げます。
 平成18年度収益的収支の決算見込みにつきましては、費用の節減などにより、黒字決算となる見込みであります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 杉木・出町東部地区の公共下水道事業及び柳瀬地区、太田地区の特定環境保全公共下水道事業につきましては、それぞれ工事を進めており、両方合わせて当初予算の50%強の発注を終えたところであります。残る工事につきましても、早期発注に努めてまいります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 砺波東部小学校増改築事業につきましては、校舎棟新築工事が3月に竣工し、4月からの新学期を新校舎でスタートしたところであります。引き続き昇降口棟及び渡り廊下の工事に着手したところであり、平成20年3月の全体工事完了を目指しているところであります。
 また、庄川中学校の大規模改造事業につきましては、耐震診断及び補強設計の業務委託を発注したところであり、平成20年度の着工に向け、事業の推進を図ってまいります。
 また、子どもの居場所づくり対策につきましては、本年度から、国の放課後こどもプランによる放課後子ども教室推進事業を15教室で取り組んでおります。
 文化財の保護につきましては、一般国道359号砺波東バイパス建設事業に伴い、頼成地内の遺跡の発掘調査事業に取りかかったところであります。また、散村に係る文化的景観調査事業は2年目を迎え、良好な散村形態が残っている地域を中心に、保護と活用に向けた住民の意識調査などを進めてまいります。
 次に、スポーツの振興について申し上げます。
 このほど、教育委員会において、新砺波市総合計画前期基本計画に合わせ、平成23年度までの5カ年を計画期間とするとなみスポーツプランを策定いたしました。
 次に、チャレンジデーについて申し上げます。
 去る5月30日に、昨年に引き続き、チャレンジデーinとなみ2007を開催いたしましたところ、各地区体育振興会等を中心に積極的な取り組みを賜りまして、当市の参加率は54.5%となり、対戦相手の島根県雲南市の参加率53.7%を上回り、今年度も勝利をおさめることができました。
 次に、日中友好都市卓球交歓大会への選手団派遣につきまして申し上げます。
 この大会は、日本と中国との友好都市がそれぞれペアで卓球チームを編成し、交歓試合を行うもので、今回、日中国交正常化35周年記念として、8月1日から6日までの間、北京市において開催されるものです。
 以上、主な事業の進捗状況等について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出いたしました議案等につきまして御説明申し上げます。
 まず、議案第40号 平成19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ4,274万2,000円を追加補正し、歳入歳出予算の総額は200億5,274万2,000円となるところであります。
 歳出予算の増額の主なものは、
  林道治山事業費              300万円
  都市計画事務費              680万円
  まちづくり交付金事業費      1億2,300万円
  市営住宅管理費              300万円
などであり、その他当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
 また、民間保育所育成費につきましては、平成18年度で追加補正いたしましたので、今回、平成19年度予算を減額するものであります。
 これらの歳出補正に対する財源といたしまして増額するものは、
  国庫支出金         8,246万1,000円
  県支出金            322万3,000円
であり、減額するものは、
  繰越金           2,034万2,000円
  市債                 2,260万円
であります。
 次に、議案第41号 平成19年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、平成18年度の医療費の確定により、支払基金交付金及び県負担金を清算するものであります。
 次に、条例関係につきましては、いずれも法令の改正に伴うものであり、砺波市議会議員及び砺波市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正について外2件であります。
 条例関係以外の案件につきましては、除雪ドーザの更新に係る財産の取得について外1件であります。
 次に、報告第3号 平成19年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、平成18年度の老人医療費が確定し、歳入不足が生じたことにより繰上げ充用が必要となりましたので、専決処分したものであります。
 次に、報告第4号 継続費の逓次繰り越しにつきましては、一般会計における砺波東部小学校増改築事業など継続事業について、それぞれ平成19年度へ逓次繰り越しをしたものにつきまして、法令の定めるところにより、議会に報告するものであります。
 次に、報告第5号から報告第7号につきましては、一般会計、下水道事業特別会計及び水道事業会計において、やむを得ず平成19年度へ繰り越した事業費につきまして、法令の定めるところにより、議会に報告いたすものであります。
 次に、報告第8号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 さらに、公益法人等の経営状況につきましては、法の定めるところによりまして、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団及び財団法人砺波市農業公社の各経営状況につきまして報告書を提出いたしたものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ慎重に御審議の上、可決、承認賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明6月13日から6月19日までの7日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、明6月13日から6月19日までの7日間は、議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、6月20日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時31分 閉議