平成16年9月定例会(第1号) 本文 

1.会議の経過
 午前10時04分 開議

◯議長(松本君) ただいまから、平成16年9月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願い申し上げます。

◯議長(松本君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により議長において
  7番 飯 田 修 平 君
  8番 林   忠 男 君
  9番 柴 田   智 君
 を指名いたします。

◯議長(松本君) 次に、日程第2 会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。本9月定例会の会期は、本日から9月24日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月24日までの18日間と決定いたしました。

◯議長(松本君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第50号から議案第72号まで、平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外22件、及び報告第11号 専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 提案理由の説明を申し上げます。
 本日、ここに一般会計補正予算案を初め当面必要となってまいりました議案等につきまして御審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中にもかかわらず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 まず、平成15年度一般会計及び特別会計の決算の概要と当面の財政運営について御説明いたします。
 平成15年度一般会計決算は、歳入総額187億3,276万5,000円、歳出総額172億2,586万5,000円、翌年度へ繰り越すべき財源は1億6,509万9,000円で、実質収支では13億4,180万1,000円の黒字決算となりました。また、特別会計は、国民健康保険事業特別会計が43万7,000円、同太田診療所特別会計が1,279万5,000円、下水道事業特別会計が31万2,000円、農業集落排水事業特別会計が51万円とそれぞれ黒字決算となり、赤坂霊苑特別会計は収支差し引き残金なしとなっております。一方、老人保健医療事業特別会計は1,800万3,000円の赤字決算となり、歳入不足が生じましたので繰り上げ充用を行っております。
 さて、政府が発表する8月の月例経済報告において、我が国経済は、国内民間需要が着実に増加していることから景気回復が続くものと見込まれております。一方、原油価格の高騰や世界的な金利上昇等が経済に与える影響には留意する必要があると存じております。
 また、政府は「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004」の早期具体化により、構造改革の取り組みを加速・拡大し、平成17年度予算編成に当たっては財政確立への姿勢の明確化、構造改革をさらに進めることとしております。
 一方、三位一体改革に関連し、国は地方への3兆円規模の税源移譲を目指し、その前提となる補助金削減について全国知事会など地方六団体の提案を求めており、市長会においても議論されているところであります。
 また、財務省では平成17年度予算の要求額の上限となる概算要求基準について、一般歳出上限を48兆2,000億円とする方針を閣議で了解されております。平成16年度当初予算に比べ6,000億円増となっておりますが、公共投資関係費を前年度当初予算比3%、政府の判断で増減できる裁量的経費は2%、それぞれ削減することとしており、平成16年度当初予算近くまで削りたい考えであります。
 このような国の歳出削減への取り組みで、地方との調整が続く中、十分な税源移譲が図られないまま地方歳出の抑制が図られる場合もあることから、地方財政の運営に当たっては財源不足が生じることは必至であります。
 さらには、本市においても最も主要な財源である市税収入の増収が見込まれないことから、極めて厳しい現状を踏まえ、行財政の効率化の推進を図りながら市政の発展に努めてまいりたいと考えております。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、市町村合併について申し上げます。
 砺波市と庄川町との合併につきましては、市民各位の御支援によって7月1日に砺波市と庄川町の合併に係る総務省告示が行われ、平成16年11月1日の新「砺波市」誕生が正式に決定されたところであります。ついては、新市建設計画に基づき、新砺波市のまちづくりの理念である「花香り、水清く、風さわやかなまち 砺波」として「庄川と散居に広がる 健康フラワー都市」を築くため、市民の皆様とともに努力いたしたいと存じております。
 次に、国際交流事業について申し上げます。
 友好交流都市の中国盤錦市が市制20周年の記念すべき年を迎えましたことから、盤錦市長から私と市議会議長に招請があり、去る9月1日から5日まで盤錦市を訪問してまいりました。盤錦市の20周年と砺波市の50周年をともにお祝いし、さらに協調しながら発展することを誓い合ったところであります。
 次に、社会福祉事業について申し上げます。
 まず、高齢者福祉について申し上げます。
 北部地区総合福祉施設の整備につきましては、7月に整備検討委員会を設置し、これまで2回の委員会を開催し検討していただいているところでございますが、今後御意見を取りまとめていただき、年内には基本設計を策定いたしたいと考えております。
 次に、児童福祉について申し上げます。
 次世代育成支援行動計画の策定につきましては、公募を含めさまざまな分野の方々から広く意見を聞くため、砺波市、庄川町それぞれ11名の委員から成る策定委員会を設置いたしました。また、事業所部会と子育て部会から成るワーキンググループを庁内に設置し、具体的な計画策定に着手しております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 増改築事業につきましては、今月末ですべて完工する予定であり、10月2日には竣工式典を挙行し、関係の皆様とともに長期にわたった工事の竣工をお祝いしたいと考えております。
 病院経営につきましては、引き続き厳しい経営環境であることから、より一層の経営の効率化と医療技術の向上を図り、地域の皆様に信頼される病院づくりに努めてまいりたいと考えております。
 次に、環境政策について申し上げます。
 環境基本計画で掲げております「ごみを減らし、循環型社会の輪を広げるまち」を実現するため、平成17年4月から容器包装リサイクル法に基づき紙とプラスチックの分別収集実施に向け、市民各位の御協力と御理解をお願いいたしたく、9月末から10月末にかけて市内全自治会での説明会を開催してまいりたいと考えております。
 次に、交通安全対策について申し上げます。
 去る8月23日開催されました砺波市交通安全対策会議において、9月21日から30日までの10日間実施される「秋の全国交通安全運動」における実施計画が承認され、各種行事や交通安全教室が実施されることとなっております。
 次に、商工業の振興及び労働関係について申し上げます。
 中心市街地の商業振興を図るため、砺波商工会議所が財団法人富山県新世紀開発機構からの補助を受け、景観事業に着手することとなりました。この事業は、市街地の中心商店街で計画されており、植栽やイルミネーションなどにぎわいを創出するものであります。市といたしましても、事業の円滑な実施に協力するとともに、支援に努めてまいりたいと考えております。
 また、工業の振興として、本年4月に工業用水道の給水を開始したことから、環境基本計画に位置づけております地下水の涵養対策として、柳瀬地内の約4,600平方メートルの水田を借用し、水稲の収穫後から農業用水の地下浸透を進めるものであります。この取り組みは県内で初めての試みであり、地下への涵養水量による地下水位の変動などを含め検証し、今年度から継続して実施してまいりたいと考えております。
 そのほか、雇用情勢では、依然として厳しさが残るものの有効求人倍率が緩やかに上昇しており、改善が進んでおります。10月15日には、ハローワークとなみが「再就職セミナー&合同就職面接会」を実施することからその支援を行い、求職者の早期就職の推進に努めてまいります。
 次に、観光事業について申し上げます。
 本年で第12回を迎えました「カンナフェスティバル」は、子供に人気の高いカンナ大迷路のほか、チューリップ四季彩館では「藤城清治の世界展」を開催するなど、多くの来場者に楽しんでいただけたものと存じております。また、「となみ産業フェア」にあわせた「となみ夢まつり」がチューリップ公園で開催されました。関係団体の協力で盛況裡に終えたところであります。
 また、17回目を迎えます「コスモスウオッチング」は、10月2日から17日までの16日間、夢の平スキー場で開催される予定であります。今年もペアリフトを運行し、空中より100万本の色とりどりのコスモスと眼下に広がる散居村を十分に楽しんでいただけるものと存じております。
 次に、農林関係事業について申し上げます。
 農作物の作柄につきましては、チューリップ球根生産については、5月末の降雨等により、球根腐敗病の発生等により予定球数に対する出荷率はやや減となったところであります。今後は、耕種的防除等の見直しにより次年度の作柄安定につながるよう、関係機関と協力のもと指導をしてまいりたいと存じます。
 次に、稲作の主力品種である「コシヒカリ」につきましては、出穂後の異常高温により、乳白粒などの未熟粒の発生が懸念されることから、出穂後の徹底した水管理の指導を行ってきたところであります。また、今年度は高温であったため斑点米や着色米の発生原因となるカメムシが例年より多く発生したようであり、一斉防除の呼びかけを行ったところであります。
 なおまた台風が発生しておりますが、直撃が心配されておるところでございます。
 次に、本年4月から始まった米政策改革大綱での水稲作付達成率は約101%となったところであります。また、産地づくりの取り組みでは、ビジョン目標面積に対し大麦は概ね達成し、大豆は約96%、チューリップ、牧草は約80%の取り組みとなったものであります。今後は、地域ごとの特徴ある農業を生かすため、農家の皆様とお互いに知恵を出し合い、砺波の農業を守り育てていきたいと考えているところであります。
 次に、農山村の整備を図る各事業につきましては、国、県の補助金交付決定に基づき、鋭意事業の推進に努めております。
 また、田園空間整備事業の中で計画されております(仮称)散居村ミュージアムの整備につきましては、県において工事着工に向けた諸準備が進められております。今後とも、県初め関係団体と協議を進めていきたいと考えております。
 次に、市内17地区の土地改良区の統合整備につきましては、去る8月9日に合併予備契約調印式が行われ、その後各土地改良区でそれぞれ合併が議決され、今後は11月に合併認可申請書を県へ提出し、平成17年2月には合併が認可され、「砺波市土地改良区」が発足する予定であります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 国道整備につきましては、国道359号砺波東バイパス事業は太田久泉遺跡の発掘調査中であり、新長大橋の下部工事の年内着手に向け、関係機関との協議が現在進められております。さらに事業進捗のため、庄東地区での芹谷野段丘通過工法の検討が継続して行われております。
 県道整備事業の主な路線として、主要地方道富山戸出小矢部線改良事業では詳細設計がほぼ終わっております。また、主要地方道砺波小矢部線改良事業では設計が大詰めとなっております。
 市道整備事業の主な路線として、鹿島荒高屋線は用地買収を進めており、今年度分の工事発注を行います。また、伏木谷線、権正寺線は工事施工中であり、堀田島線は工事発注済みであります。また、三島町堀田島線の消雪施設を新たに延長整備するとともに、消雪施設リフレッシュ事業として駅南線の工事に着手したところであります。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 県施行の街路事業国道359号の整備につきましては、広上町交差点西側の区間において、物件移転、用地買収がすべて完了し、築造工事が発注されたところであり、引き続き事業促進に努めてまいります。
 次に、土地区画整理事業について申し上げます。
 杉木土地区画整理事業につきましては、計画的に工事発注が行われ、順調に事業が進捗しております。また、太郎丸東部土地区画整理事業につきましては、10月8日に完工式が予定され、年度内には解散が見込まれております。深江土地区画整理事業につきましては、残っておりました物件移転が完了し、今後は道路や公園工事等が行われます。出町東部第2地区につきましては、8月9日に組合設立準備委員会事務所が開設されたところであり、この事務所を拠点として早期に組合が設立されるよう期待しております。
 このように各土地区画整理組合は順調に事業が進められており、地方都市のモデルとして、今後とも土地区画整理事業が円滑に実施されるよう技術的援助を進めてまいります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 公共下水道事業につきましては、杉木・太郎丸地内の工事を推進し、特定環境保全公共下水道事業につきましては南般若・庄下地区の工事を進めており、追加予算を含めた両事業の発注率は95%に達しておるところであります。また、栴檀山地区の浄化槽市町村整備推進事業につきましては今年度の工事を終えたところであります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 砺波東部小学校増改築事業につきましては、合併特例債を充てることとして上級官庁と協議を進めてきたところであり、体育館改築につきましては6月15日付で国庫補助の認定を受けたものであり、合併後の新市の予算に計上し、今年度中の着工ができるよう準備を進めてまいりたいと存じます。
 次に、6年目を迎えます「社会に学ぶ14歳の挑戦」事業につきましては、10月4日から実施する予定で、現在、事業所等の協力を得ながら準備を進めているところであります。
 以上、主な事業の進捗状況及び当面の課題等について、その概要を申し上げました。
 これより、本議会に提出いたしました議案等につきまして、御説明申し上げます。
 まず、議案第50号 平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億7,671万2,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額は174億2,128万5,000円となるところであります。
 歳出予算の増額補正の主なものとしては、
 庁舎維持管理費              220万0,000円
 工業団地周辺環境対策事業         164万2,000円
 農道整備事業             2,563万2,000円
 市道改良事業               930万0,000円
 市営住宅維持管理費          1,000万0,000円
 病院会計事業費          1億5,000万0,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源として、
 県支出金               1,043万8,000円
 寄附金                  130万0,000円
 諸収入                  225万4,000円
であり、不足する額1億6,272万円を前年度繰越金で措置するものであります。
 このほか、債務負担行為につきましては、かんがい排水事業に係る元利償還金補助として追加をするものであります。
 次に、議案第51号 平成16年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,135万2,000円を追加補正し、歳入歳出総額は24億7,035万2,000円となるところであります。
 歳出補正は、退職被保険者の療養給付費交付金について、精算の結果、超過額を返還するものであり、これらの歳出補正に対する財源として、財政調整基金繰入などで措置するものであります。
 次に、議案第52号 平成16年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ6万2,000円を追加補正し、歳入歳出総額は35億680万2,000円となるところであります。
 歳出補正は、平成15年度の医療費適正化国庫補助金の確定に伴い、超過額を返還するものであり、これらの歳出補正に対する財源として、一般会計繰入金で措置するものであります。
 次に、議案第53号 平成16年度砺波市霊苑特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ640万円を追加補正し、歳入歳出総額は1,620万円となるところであります。
 歳出補正は、第2赤坂霊苑墓地管理料、永代使用料などの増額に伴い、積み立てを行うものであります。
 次に、議案第54号 平成16年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、資本的収入において、一般会計から1億5,000万円の繰り入れを行うもので、資本的収入の総額が18億5,600万円となるところであります。
 次に、議案第55号 砺波広域圏事務組合の規約変更についてから議案第70号 高速自動車道国道に関する救急業務に係る関係関連事務の受託の廃止につきましては、砺波市と庄川町との合併に伴いまして規約の変更等を行うものであります。
 次に、議案第71号 決算の認定につきましては、地方自治法の定めるところにより、平成15年度富山県砺波市一般会計並びに砺波市国民健康保険事業、砺波市国民健康保険太田診療所、砺波市老人保健医療事業、砺波市赤坂霊苑、砺波市下水道事業及び砺波市農業集落排水事業の各特別会計の歳入歳出決算について、監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
 次に、議案第72号 決算の認定につきましては、地方公営企業法の定めるところにより、平成15年度砺波市水道事業会計、砺波市工業用水道事業会計及び砺波市病院事業会計の各決算について、監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
 次に、報告第11号 専決処分の承認を求めることにつきましては、専決処分第10号 損害賠償に係る和解について外1件であります。
 以上をもちまして、本日提案いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ、慎重に御審議の上、可決、認定、承認を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(松本君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明9月8日から9月13日までの6日間は議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、明9月8日から9月13日までの6日間は休会とすることに決定いたしました。
 次回は、9月14日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時32分 閉議