平成15年9月定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時04分 開議

◯議長(石田君) ただいまから本日の会議を開きます。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願い申し上げます。
 次に、御報告を申し上げます。
 先に設置されました決算審査特別委員会において、正・副委員長を互選されました結果、
 委員長に   高 田 隼 水 君
 副委員長に  柴 田 豊 明 君
がそれぞれ選任されましたので、御報告申し上げます。

◯議長(石田君) これより日程に入ります。
 日程第1 議案第57号から議案第62号まで、平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外5件についてを議題といたします。
 これより各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 齊藤源秋君。
  〔産業建設常任委員長 齊藤源秋君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(齊藤君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今9月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第57号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外1議案及び請願1件を審査するため、去る9月12日午前10時より、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第57号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分、議案第59号 平成15年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、受理番号22番 「農家が意欲をもって稲作に取り組むことのできる米政策の実現を求める請願」、以上議案2件並びに請願1件であり、当局から議案等の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 また、請願1件については継続審査とすることに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、議案となっております砺波地域職業訓練センターの駐車場整備についてただしたところ、施設の西側に隣接して建っている元のタイヤ販売会社の建物を撤去し、敷地面積約400平方メートルを駐車場として整備を行うとのことでありました。この駐車場整備により、現在の駐車台数約120台に加えて約20台の駐車が可能となり、駐車場の混雑解消を図るものであるとのことでありました。
 次に、下水道排水設備指定工事店の指定についてただしたところ、制度については平成10年から発足しており、届け出により一定の資格要件を満たしている市内54社を含む県内約170社を指定しているとのことでありました。
 宅地内排水工事は、これらの指定店が施工資格を有するものであり、ほとんどの工事は市内の指定工事店が施工しているが、最近では、市外の指定工事店による工事施工も増えてきているとのことでありました。
 また、最近の新聞報道にもありましたが、市の依頼で来たように装った業者による下水道の宅地内排水管の清掃に関する苦情、トラブルが発生しており、市ではチラシを配布して注意を呼びかけたとのことでありました。
 次に、田園空間整備事業で設置予定の「(仮称)散居村ミュージアム」の運営管理についてただしたところ、県営のコア施設については、県及び事業に関係する7市町村にも一部負担の申し入れを行っているところであり、今後とも協議を重ねてまいりたいとのことでありました。
 次に、主要地方道砺波小矢部線の改良事業についてただしたところ、当該路線の整備を要する区間の市内延長は3.2キロメートルであり、平成14年度に県において交通量等の調査がなされ、中神交差点から十年明鷹栖線までの1.6キロメートルについて、今年度に道路計画案が提示されたとのことであり、その内容は、車道については2車線の対面交通とし、中神交差点から都市計画道路・栄町苗加線までは道路両側にそれぞれ4.5メートルの歩道を設け、幅員20メートル、都市計画道路・栄町苗加線から市道十年明鷹栖線までは道路両側にそれぞれ3.5メートルの歩道を設け、幅員16メートル、市道十年明鷹栖線から若林地内に向けては、道路片側に3.5メートルの歩道を設け、幅員13メートルで整備を計画しているとのことでありました。
 なお、用途地域内である中神地内については、道路整備を含む面的整備により土地の高度利用を図ることが、投資効果も大きく、また地域の発展につながるのではないかとのことで、区画整理事業への理解が深まるよう説明をしていきたいとのことでありました。
 また、国道359号砺波東バイパスの整備についてただしたところ、去る8月27日及び29日に庄東地区において地元説明会を開催したところであり、今後、予備設計調査のため、現場測量に入る予定であるとのことでありました。
 そのほか、老朽化している市営苗加住宅への対応について、砺波市教育環境建築審査会の内容について、杉木土地区画整理事業における工事施工について、上水道における水圧低下対策について、諏訪川の改修事業計画について、土地改良区の合併について等の意見及び要望があったところであります。
 以上、まことに簡単ではありますが、審査結果の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(石田君) 民生文教常任委員長 寺島良三君。
  〔民生文教常任委員長 寺島良三君 登壇〕

◯民生文教常任委員長(寺島君) 民生文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今9月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第57号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外1議案を審査するため、去る9月16日午前10時より、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催しました。
 それでは、当委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第57号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)、議案第58号 平成15年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)、以上、議案2件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、特別養護老人ホーム砺波ふれあいの杜についてただしたところ、設置主体は社会福祉法人となみ野会(理事長 齊藤大直氏)であり、昨年9月1日に建設に着手し、本年7月31日に完成、9月3日からオープンしているとのことでありました。
 鉄筋コンクリート造り3階建て(一部4階建て)であり、入所80床、ショートステイ20床、デイサービスセンターが標準型15人、痴呆型8人の計23人、在宅介護支援センター、地域交流センター等を備えた施設となっているとのことでありました。
 また、施設整備に際しては、国が2分の1、県が4分の1の補助を行っており、市としても同法人の借入金について債務負担行為を設定し、元利償還金に対する補助を行うとのことでありました。
 なお、同施設には市内から39名の方が入所しているとのことでありました。
 次に、(仮称)砺波市健康センターの運営管理についてただしたところ、これまで健康センターを併設している公的病院をつぶさに調査いたしました結果等も踏まえ、運営管理を委託する砺波総合病院との協議の上、1日当たり30人の一次健診を実施することとし、市民のみならず市外の方々や各職場にもPRを行い、施設の効率的な運用を図ってまいりたいとのことでありました。
 また、砺波総合病院との間でコンピューターシステムの共用化を図ることから、一次健診で病気が発見された場合には、その健診情報をもとに、速やかに砺波総合病院で診察を受けることができるとのことでありました。
 次に、県が運転免許センター砺波出張所を廃止し、来年9月を目途に、高岡市内で県西部運転免許センターを設置するとの新聞報道があったことについてただしたところ、市体育館で毎週木曜日に開設している運転免許証の更新手続については、山間部の利用者の利便性を考慮し平成元年から実施されており、年間約8,000人の高齢者及び砺波、小矢部、井波、福光署管内の優良運転者の方々が利用されているとのことでありました。
 砺波出張所を廃止するものの、70歳以上の高齢者においては、それぞれの所轄の警察署で月曜日から金曜日までの間、更新手続ができるようになり、サービスの向上となりますが、現在、砺波出張所で手続が認められている優良運転者については、高岡市または富山市の運転免許センターで更新手続をすることになるとのことでありました。
 なお、運転免許証については、県西部運転免許センターで更新手続を行った場合は後日交付されるとのことであり、現在の砺波出張所における更新手続と同様であるとのことでありました。県において今後調査が行われ、施設の位置等が決定されるとのことでありました。
 次に、子供の体力低下についてただしたところ、当市においても体格は向上しているものの、体力・運動能力については低下傾向にあるとのことでありました。市ではこうした現状を踏まえ、本年4月に12人の委員による「体力づくり検討委員会」を設置し、その対応策を検討してもらった結果、1)家庭に体力低下の実態を知ってもらう、2)小さいころから体を動かす習慣づけを行う、3)児童生徒に自分の体力を認識させる、4)食生活の改善が大切であるなどの提言をいただいたとのことでありました。
 市ではこれらの提言を踏まえ、1)広報となみ10月号及び11月号で市民に現状を知ってもらう、2)来年度から社会体育指導員等の幼稚園、保育所への派遣を検討する、3)各学校での年1回の体力テストを年2回実施できないかを検討するなどの対応策を実施・検討するとのことでありました。
 次に、新しく完成した学校給食センターの運用状況についてただしたところ、強化磁器食器に変えたこと、また、従来扱っていなかった食器トレーやはしなどを導入したこと等により作業内容が今までと異なることから、準備や片付け等において従来より若干時間を要しているとのことでありました。現在、従来の時間に戻すよう努めているところであり、また、今後とも徹底した安全管理にも努めてまいりたいとのことでありました。
 なお、旧の給食センター施設につきましては、今後、市内各所における遺跡等からの出土品の整理や保管をする場所として活用してまいりたいとのことでありました。
 そのほか、北部総合福祉施設の整備スケジュールについて、次世代育成支援行動計画について、放課後児童教室の運営について、ふれあい号の運行について、在宅福祉の現状について、国民健康保険税の未納者への対応について、介護保険料の減免について、市営バスの修繕内容について、高岡市・福岡町総合斎場について、ホテル建設問題について、全国・北信越中学選手権大会選手派遣補助金について、就学援助申請における関係課との連携について、市連合婦人会創立50周年事業補助金についてなど、質疑・要望があったところであります。
 以上、簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げまして、民生文教常任委員会の報告といたします。

◯議長(石田君) 総務病院常任委員長 江守俊光君。
  〔総務病院常任委員長 江守俊光君 登壇〕

◯総務病院常任委員長(江守君) 総務病院常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今9月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第57号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外2件について審査するため、去る9月17日午前10時より、市長を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、総務病院常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第57号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分、議案第60号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について、議案第61号 砺波市立小・中学校設置条例等の一部改正についてであります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、消防における防火水槽等の水利対策についてただしたところ、近年、新興住宅団地の整備が進んでいることから、「消防施設等整備計画」の見直しを行うとともに、同計画に基づき、住宅密集地・連檐地を中心に水利状況等を勘案しながら順次整備を行い、安全で安心して暮らせる市民生活の確保を図ってまいりたいとのことでありました。
 次に、期日前投票制度についてただしたところ、公職選挙法の一部を改正する法律の制定に伴い、公示日または告示日の翌日から投票日の前日まで、投票管理者及び投票立会人の立ち会いのもとに期日前投票所を設置し、投票できるようにする制度であるとのことでありました。
 この制度による期日前投票所は、通常の投票所と同様の取り扱いとなることから、従来の不在者投票のように、投票用紙を封筒に入れて、それに署名するといった手続が不要となり、投票がしやすくなるものであるとのことでありました。
 なお、投票時間は午前8時30分から午後8時までであり、本年12月1日から施行されるとのことでありました。
 次に、個人情報保護条例の制定に向けた取り組みと今後の予定についてただしたところ、現在、先進事例についての情報を収集しているところであり、年内には職員によるワーキンググループを設置し、内容等について検討を行うとともに、「情報公開審査会」の各委員からの提言等もいただきながら策定してまいりたいとのことでありました。
 また、庄川町も同条例の制定を検討しているとのことであり、制定に際しては、庄川町とも事前に協議・調整をしてまいりたいとのことでありました。
 次に、旧出町小学校施設の今後の活用方策についてただしたところ、昨年4月の新校舎の完成に伴い、現在、普通財産として管理をしているとのことでありました。具体的な活用方策等については、同施設が生涯学習ゾーンの中にあることなども踏まえ検討を行っているところであり、今後、地元関係者とも協議を重ねながら、可能な限り有効活用を図ってまいりたいとのことでありました。
 次に、砺波総合病院における本年4月からの入院患者及び外来患者の動向並びに医業収益の概況についてただしたところ、健康保険法の改正に伴い、4月から医療費の本人一部負担金が3割になり、受診抑制が働いたこともあり、外来患者数は減少しているものの、入院患者数についてはわずかながら増加しているとのことでありました。その結果、7月までの医業収益は前年度より減少しているとのことでありました。
 次に、市町村合併に伴う新市建設計画及び財政計画についてただしたところ、新市建設計画につきましては、当市及び庄川町の総合計画を基本に、本年4月に実施した「新市まちづくりアンケート」や、8月31日に開催した「新市まちづくりシンポジウム」における各階各層の住民の代表者の方々からの提言及び当日の参加者へのアンケート結果などを踏まえ、年内に素案を作成し、来年3月までには策定してまいりたいとのことでありました。
 また、新市の財政計画につきましては、新市発足後10年間の計画を策定する予定であるとのことでありました。歳入における地方交付税額等の将来の見込みは不透明ではあるものの、過去の実績等を踏まえて推計を行い、県とも協議・検討をしてまいりたいとのことでありました。
 そのほか、出町市街地における住居表示変更地区の内容について、JR砺波駅前交番所の設置について、今年度の市税及び国民健康保険税の収納状況について、来年度の歳入見込みについて等の意見及び要望があり、また砺波総合病院に関して、外来患者の送迎の際の乗降場所・ヘリポート使用時の振動及び騒音の状況・高齢者の高額医療費の払い戻し手続・食堂及び売店の営業時間・駐車場の現状・職員の接遇態度等について意見及び要望があったところであります。
 終わりに、当委員会は、各種先進的事業等の調査及び研究のため、去る8月3日から5日まで、福岡県の宗像市及び香川県の三豊総合病院を行政視察してまいりました。
 宗像市では市町村合併について、三豊総合病院では医療・保健・福祉を統合したケアシステムについて、それぞれ調査研究を行ったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げ、総務病院常任委員会の御報告といたします。

◯議長(石田君) 決算審査特別委員長 高田隼水君。
  〔決算審査特別委員長 高田隼水君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(高田君) 去る9月10日、本会議において平成14年度の砺波市の各会計決算を審査するため、決算審査特別委員会が設置されました。
 翌9月11日に、議案第62号の平成14年度砺波市水道事業会計及び平成14年度砺波市病院事業会計の各決算が付託となりましたので、これを審査するため、当日直ちに委員会を開催したのであります。
 まず、正・副委員長互選の後、付託になりました議案第62号 決算の認定につきまして、閉会中に継続をして審査することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、決算審査特別委員会の御報告といたします。

◯議長(石田君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 討論なしと認めます。
 これより、順次採決をいたします。
 まず、議案第57号から議案第61号まで、平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外4件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第57号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)、議案第58号 平成15年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)、議案第59号 平成15年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、議案第60号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について、議案第61号 砺波市立小・中学校設置条例等の一部改正について、以上、議案5件に対する委員長報告は原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立全員であります。よって、議案第57号から議案第61号までの議案5件は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第62号 決算の認定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する委員長報告は閉会中の継続審査とするものであります。
 本案を委員長報告のとおり閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第62号 決算の認定については閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(石田君) 次に、日程第2 「農家が意欲をもって稲作に取り組むことのできる米政策の実現を求める請願」を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより、受理番号22番 「農家が意欲をもって稲作に取り組むことのできる米政策の実現を求める請願」について質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 受理番号22番 「農家が意欲をもって稲作に取り組むことのできる米政策の実現を求める請願」について、賛成討論をいたします。
 米は国民の主食であり、日本農業の柱、地域経済の支えです。その需給と価格の安定は農政の基本的課題でした。にもかかわらず、米政策改革はこの位置づけを根本から覆し、市場原理ということで需給と価格の安定を農家、農業団体の責任にしました。輸入や大スーパーなどの買いたたきは野放しにするのですから、不安は当然です。
 政府の米政策に従ってきた全国農協中央会も含め、農業関係者がそろって「米づくりはつぶされるのではないか」と懸念の声が出されています。
 農水省は来年度の政策の具体案の一端を示しました。減反の一律割り当てをやめるとされた需給対策では、生産できる米の量がさらに減らされ、事実上の減反面積は今年の106万ヘクタール、水田面積の48%よりさらに増えていくものです。
 日本農業で深刻なのは米だけではありません。今、日本の食料、農業はWTO協定締結後の輸入の急増と価格政策放棄による生産者価格暴落のため、生産基盤の崩壊がますますひどくなっています。
 農家は1995年の334万戸から今年2月には298万戸と36万戸、11%も減っています。主に農業に従事している専業農家は34%も激減しました。農政が農業で頑張ってきた農家にいかに手ひどい打撃を与えたかは明らかです。
 農作物の作付け面積は43万ヘクタール減りましたが、このテンポで減り続ければ、75年後には国内での作付けがなくなっていきます。わずか40%の食料自給率は回復どころが一層低下しかねません。
 しかも、今年は東北地方を中心に気候不順で大変な不作です。農作物の特性を無視して、米は余るもの、減らすものとした自民党農政の無責任さは明らかです。農政を大もとから変えていかなければならないときです。
 今大事なのは、米生産を続けられる条件をしっかりと整備していくことです。価格暴落対策の強化、アクセス米の削減、備蓄米の確保、麦・大豆の増産など、多くの農業関係者と共同を広げ力を尽くすことこそ大切です。
 当市は田園空間博物館事業の一次指定として、全国17カ所のうちの1カ所に指定されたのも、水田に囲まれたアズマダチの家を後世に残さなければならないということであり、田園空間博物館事業のアドバイザーである富山和子氏は、「米づくりをやめたら環境も文化も失う」と米づくりを訴え続けておられます。
 米政策改革大綱の方向を強行して、生産者を淘汰し、米価格の暴落を招くことがないよう、担い手農家の経営が成り立つ対策とともに、意欲あるすべての農家が米づくりを続けられる施策を講ずること。
 『いのちのふるさと水田稲作-水田は国土と文化を守る-』(実物提示)という、これは一冊の雑誌ですけれども、この表紙に砺波市の散居村が全国に紹介されています。
 21世紀の砺波市をつくっていくためにも、砺波の農業が元気に頑張っていけることこそ大切です。そのためにも、この請願書の賛成を求めて私の討論といたします。

◯議長(石田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、受理番号22番 「農家が意欲をもって稲作に取り組むことのできる米政策の実現を求める請願」を採決いたします。
 お諮りいたします。受理番号22番 「農家が意欲をもって稲作に取り組むことのできる米政策の実現を求める請願」に対する委員長報告は継続審査であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり継続審査とすることに決しました。

◯議長(石田君) 次に、お諮りいたします。ただいま議案第63号 砺波市教育委員会委員の任命について及び議案第64号 砺波市固定資産評価審査委員会委員の選任についての2件が提出されました。この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 これより、議案第63号及び議案第64号を議題といたします。
  〔教育委員長 桃井千秋君 退場〕

◯議長(石田君) 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第63号 砺波市教育委員会委員の任命について御説明申し上げます。
 現砺波市教育委員会委員桃井千秋氏については、来る9月30日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を砺波市教育委員会委員として任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議をいただき、御同意を賜りますようお願いを申し上げます。
 続いて、ただいま追加提案いたしました議案第64号 砺波市固定資産評価審査委員会委員の選任について御説明申し上げます。
 現砺波市固定資産評価審査委員会委員家城亞告氏については、来る9月27日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を砺波市固定資産評価審査委員会委員として選任いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議をいただき、御同意賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(石田君) お諮りいたします。本議案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、本議案はこの際、直ちに採決することに決しました。
 まず、議案第63号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第63号 砺波市教育委員会委員の任命について、原案に同意することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第63号は原案に同意することに決しました。
  〔教育委員長 桃井千秋君 入場〕

◯議長(石田君) 次に、議案第64号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第64号 砺波市固定資産評価審査委員会委員の選任について、原案に同意することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第64号は原案に同意することに決しました。

◯議長(石田君) 次に、日程第3 議員の派遣についてを議題といたします。
 地方自治法第100条及び砺波市議会会議規則第110条の規定により、派遣する議員についてはお手元にお配りいたしております「議員の派遣について」のとおりであります。
 お諮りいたします。地方自治法第100条及び砺波市議会会議規則第110条の規定により、お手元の配付文書のとおり議員を派遣することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、「議員の派遣について」の配付文書のとおり、議員を派遣することに決しました。

◯議長(石田君) 次に、日程第4 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会からの申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(石田君) 以上で、本定例会に付議されました全議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成15年9月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長からごあいさつがあります。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 市議会の閉会に当たりまして、お礼のごあいさつを申し上げます。
 提案いたしました議案について、企業会計決算につきましては継続審査でございますが、それぞれ可決をいただきました。
 予算としては、次世代育成対策事業あるいは幼保一体化事業、いわゆる少子・高齢化に対応する予算等であります。
 なおまた、国道359号のバイパス並びに街路事業等でございますが、速やかに執行してまいりたい、このように存じておる次第でございます。
 なお、議会中に賜りました御意見、要望につきましては、それぞれ善処してまいりたいと、このように存じておる次第でございます。
 心配しておりました天候も9月に入って回復いたしまして、今、刈り取りの最盛期でございますが、目の前に台風15号が発生したようでございます。平穏な気候が続けばよいなと、こんなことを実は思っておるところでございます。
 なお、明年から米政策改革大綱が始まることや、あるいは庄川町との合併協議もいよいよ本場を迎えております。厳しい事情の中に私どもも頑張ってまりいたいと思いますが、議員各位の今後ともの御指導をお願い申し上げまして、閉会に当たりましてのお礼のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。

◯議長(石田君) これをもって散会いたします。
 どうも御苦労さまでした。

 午後 2時52分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成15年9月19日

      議  長    石 田 隆 紀

      署名議員    吉 澤 那 麿

      署名議員    松 本 恒 美

      署名議員    梶 谷 公 美