平成15年12月定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時01分 開議

◯議長(石田君) ただいまから本日の会議を開きます。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願い申し上げます。

◯議長(石田君) これより日程に入ります。
 日程第1 議案第72号から議案第77号まで、平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)外5件を議題といたします。
 これより、各常任委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 齊藤源秋君。
  〔産業建設常任委員長 齊藤源秋君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(齊藤君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第72号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外3議案を審査するため、去る12月17日、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第72号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第74号 平成15年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第2号)、議案第75号 平成15年度砺波市工業用水道事業会計予算、議案第77号 砺波市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について、以上、議案4件について、当局から議案等の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案につきましては、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、本定例会に議案として上程されております工業用水道事業についてただしたところ、全体では今年度から平成17年度までの3カ年計画で、既存の上水道水源等の転用を主力として、約11キロメートルの送水管により、日量最大9,500立方メートルの工業用水を市内に立地している企業等に供給しようとするものであり、全体事業費では14億円を見込んでいるとのことでありました。
 なお、今年度においては、温水プールに隣接する2基の水源を活用し、来年3月までに、日量最大2,500立方メートルの工業用水の供給を目指し事業に着手したいとのことでありました。
 環境影響評価によれば、今年の取水事業の実施による地下水位の低下は1センチメートルないしは2センチメートルとのことであり、地下水の涵養対策として、温水プール前のハス池や総合運動公園東側の調整池等の涵養対応を検討しているとのことでありました。
 現在、庄川右岸においては、県事業による利賀川工業用水道事業も実施されていることから、地下水の涵養対策についても万全を期されるよう要望したところであります。
 次に、米政策改革大綱による水稲作付けの自由化への対応についてただしたところ、国においては、大綱に基づき、20ヘクタール以上を経営する集落営農組織や、4ヘクタール以上を経営する認定農業者などの大規模農業者を基準に施策を実施するとの方針を示していることから、当市にふさわしい水田農業のあり方について、現在、関係機関とともに地域水田農業ビジョンを策定中であり、その中で、担い手農家の育成計画や4ヘクタール未満の農家対策等について検討してまいりたいとのことでありました。
 また、大綱による施策が実施された場合には、個人での米の販売には困難が予想されることから、集落営農化、協業化の推進により、生産コストの低減化を図る必要があるのではないかとのことでありました。
 次に、夢の平スキー場におけるスイセンの植え込み状況についてただしたところ、平成14年度から3カ年計画で取り組んでおり、昨年度は3,000平方メートルに8万球の植え込みを行い、今年度及び来年度は、それぞれ2,500平方メートルに6万球ずつ、計20品種、20万球を植え込む計画であり、4月中旬から5月にかけて開花を迎える予定であるとのことでありました。
 次に、市街地を中心に実施されている土地区画整理事業の進捗状況についてただしたところ、これまで12地区において土地区画整理事業が完了または実施中であり、総面積では240ヘクタールとなっているとのことでありました。このうち既に事業が完了したのは太郎丸中央地区など7地区であり、現在事業を実施している出町地区など5地区についてもおおむね順調に進捗しているとのことでありました。この後、市街地東部地区、中神地区において事業実施を計画していることから、事業主体となる組合の設立に向けて支援をしてまいりたいとのことでありました。
 そのほか、屋敷林の枝打ちへの助成について、樹木医の委嘱について、来年度の水稲作付け数量配分に向けた日程について、フラワーロードの八重桜のPRについて、上下水道工事の施工について、北部地区の水道未普及地域解消事業の進捗状況について、主要地方道砺波福光線の市街地への延伸について等の意見及び要望があったところであります。
 最後に、当委員会は、先進地の調査研究として、去る10月7日から10月9日まで、静岡県の浜松市、島田市及び大井川町を行政視察いたしました。
 浜松市では、浜松市フラワー・フルーツパーク公社の運営について、島田市では、ばらの丘公園とばらの丘フェスタについて、大井川町では、水と緑のまちづくりについて、それぞれ調査研究を行ったところであります。
 以上、まことに簡単ではありますが、審査結果と研修報告の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(石田君) 民生文教常任委員長 寺島良三君。
  〔民生文教常任委員長 寺島良三君 登壇〕

◯民生文教常任委員長(寺島君) 民生文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第72号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外2議案及び請願1件を審査するため、去る12月18日及び本日、市長を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催しました。
 それでは、当委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第72号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第73号 平成15年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第76号 砺波市霊苑条例の一部改正について、受理番号36番 「基礎年金への国庫負担を来年度から直ちに引き上げ、国民に安心できる年金制度の改革を求める意見書」、以上、議案3件及び請願1件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け慎重に審議いたしました結果、議案第72号及び議案第73号につきましては原案どおり可決することに決したのであります。
 また、議案第76号 砺波市霊苑条例の一部改正についてでありますが、第2赤坂霊苑の使用料について、委員からどのようにして使用料を決めたのかとの質疑があり、当局から、富山西インターチェンジ近くで近年整備された墓地の売り出し価格が43万円であること、また、昭和61年に整備した現在の赤坂霊苑の1区画5平方メートルの使用料は25万円ですが、当時からの建設工事作業員の人件費の上昇率が1.66倍から1.77倍であること等を勘案し、第2赤坂霊苑の使用料を40万円として議案を上程したものですとの答弁がなされました。
 また、委員から5平方メートルで40万円は高いのではないか。また、富山西インターチェンジ近くで整備されたのは営利を目的とする民間業者によるものであり、市民の福祉向上を目指す行政とでは目的が異なり基準が違うのではないか。また、昨年まで赤坂霊苑の使用料を25万円としていながら、隣接する第2赤坂霊苑が40万円では市民の理解が得られるのか。また、割高感から完売は難しいのではないかとの質疑があり、当局から、第2赤坂霊苑の整備工事費を、今後整備予定を含む全330区画で割り返した金額を精査した結果が38万5,796円となることも勘案したものですとの答弁がなされました。
 以上が、12月18日の委員会において論議された主な部分でありますが、第2赤坂霊苑の使用料については、再度委員会を開催し審査することにしたのであります。
 そして、本日の委員会において、先の委員会での議論、そして市当局から委員会に提出された資料を踏まえ提出された委員からの修正案等についても慎重に審査を行い、採決した結果、議案第76号 砺波市霊苑条例の一部改正については、お手元に配付しました委員会審査報告書のとおり、全員一致で修正案を採択し、第2赤坂霊苑の使用料を修正することに決したのであります。
 なお、修正部分を除くほかの部分については、原案のとおり可決すべきであると決したのであります。
 また、請願1件につきましては不採択とすることに決したのであります。
 その他、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、今定例会に幼稚園、小学校、中学校の遊具の修繕に係る補正予算が議案として上程されておりますが、こうした遊具の修繕費については計画的に点検を行い、本来は当初予算で対応すべきではないか、管理をどのようにしているのかとただしたところ、前回の専門業者による点検後5年を経過したことから、専門業者による調査費を当初予算に計上し、去る10月に点検を行ったところ、修繕が必要な箇所が見つかり、安全面などを考慮し対応したとのことでありました。また、通常の管理経費については当初予算に計上しており、さらには、毎月また各学期が始まる前には、各学校等において教職員による自主点検を実施しているとのことでありました。
 次に、来年4月にオープン予定の健康センターの運営、利用についてただしたところ、検診部門においては、1日当たり30人、年間約6,000人の利用を予定しており、集団検診などを含めた検診内容や利用料を1月までに調整してまいりたいとのことでありました。
 そのほか、介護保険組合の一般管理費負担金等について、駅前駐輪場への防犯カメラの設置について、工業用水道事業に伴う地下水検討委員会の検討結果について、温水プールにおいて上水道水から井戸水への切り替えによる経費節減効果について、インフルエンザワクチンの状況について、学校給食センターの強化磁器食器について、不審者等から通学児童生徒を守る対策について、低学年児童への火の恐ろしさの指導について、住民基本台帳力-ドの発行状況についてなど、質疑、意見、要望がありました。
 最後に、当委員会は先進地の調査研究として、去る10月7日から10月9日まで、秋田県の秋田市、能代市及び青森市三内丸山遺跡を行政視察いたしました。
 秋田市では、福祉複合施設「ウェルビューいずみ」の運営について、また能代市ではスポーツ振興策並びにスポーツリゾートセンター「アリナス」の施設概要について、また青森市三内丸山遺跡では縄文時代遺跡の復元整備について、それぞれ調査研究を行ったところであります。
 以上、まことに簡単ではありますが、審査結果の一端を申し上げ、民生文教常任委員会の報告といたします。

◯議長(石田君) 総務病院常任委員長 江守俊光君。
  〔総務病院常任委員長 江守俊光君 登壇〕

◯総務病院常任委員長(江守君) 総務病院常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第72号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分及び請願2件を審査するため、去る12月19日、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、総務病院常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第72号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、受理番号35番 「戦闘の続くイラクヘの自衛隊派遣の中止を求める意見書に関する請願」、受理番号37番 「イラクヘの自衛隊派兵は直ちに中止 「国連中心の復興」に切り替え 日本は非軍事人道支援を」、以上、議案1件及び請願2件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け慎重に審査いたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 また、請願2件については、いずれも不採択とすることに決したのであります。
 ここで、主な要望、意見について申し上げます。
 まず、補正予算に計上されている元気とやま推進事業の内容についてただしたところ、NPO法人「地球映像ネットワーク」が、カイニョ倶楽部などと連携しながら、散居村などの自然を学び、保全する活動や自然の映像制作や鑑賞を行い、地域交流を図るため、約1,400万円をかけて頼成地内の民家を改装し、活動拠点として整備するもので、県補助金を得て市が補助するものであります。
 今年は、かいにょ苑で自然映像作品が上映され、今後は自然探求会や自然映像の撮影講習会も計画されるなど、自然環境保全の意識高揚に果たす役割が期待されるとのことでありました。
 次に、総合病院建設事業及び健康センターの進捗状況についてただしたところ、現在、順調に工事が進み、2月末までには外来棟、北棟、健康センター部分が完成し、病院部分は3月15日に引っ越しを予定しており、3月中旬からは管理棟、南棟の改修に入り、北側の外構工事は仮設部分の引っ越しが終了した後、取り壊しにかかるとのことでありました。また、健康センターについては、4月1日にオープンを予定しているとのことであります。
 次に、病院内の売店の運営についてただしたところ、平成の初めまでは個人が経営し、廃業後は職員共済会を設け十数年間運営していたが、増改築事業の完成に合わせ、売店の充実を図るため、民間に売店経営を任せることにしたとのことであります。
 今回、プロポーザル方式で公募したところ10社の申し込みがあり、病院内部、婦人団体、ボランティア団体、公認会計士など7名の審査員を委嘱し、サービス面や処遇の対応、地元の材料、商品の仕入れなどを審査ポイントに業者を1社選定し、来年7月から新体制で臨みたいとのことであります。
 また、売店のパート職員の再雇用と商品価格の設定に当たっては、病院利用者に負担がかからないように強く要望したところであります。
 次に、ヘリポートの利用状況についてただしたところ、現在まで患者が搬送されたのは1回であり、利賀村から搬送されたとのことでありました。
 次に、市役所庁舎の宿日直警備体制についてただしたところ、警備保障会社に警備を委託する方法もあるが、勤務時間外における戸籍の受付業務などの業務上の問題もあるので、現行体制でしばらく対応したいが、今後、庁舎管理上、業務上の観点から、警備委託や職員による当直体制等宿日直業務のやり方を検討していきたいとのことでありました。
 今後、職員と警備員で庁舎管理に当たられる場合には、責任体制を明確にされ、災害等の緊急時にも十分対応できる体制をとられるよう要望するものであります。
 そのほか、救急患者の搬送体制と病院受け入れ体制について、小児救急の利用状況について、産婦人科と小児科の体制について、女性外来科の開設について、総合病院の入院・外来患者数の見通しについて、総合病院駐車場の状況について、総合病院経営意識の職員への徹底と接遇について、総合病院内の流れについて、職員の残業について、個人情報保護条例の見通しと個人情報の把握について、給与体系について、院外処方の状況について、第7次総合計画の実施計画の内容についてなどの質疑・要望等があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げ、総務病院常任委員会の御報告といたします。

◯議長(石田君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 議案第72号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)のうち地方振興費、防犯対策費101万2,000円について賛成できません。
 自転車の盗難防止と若者のたむろを防ぐということを目的に、駅前に防犯カメラを設置するとのことで計画されました。設置場所の地域住民の合意を得ているのでしょうか。犯罪にかかわる場合に限り外部に映像テープを閲覧させるなど、みだりに外部に流出させることのないように、運用規定を策定した上、提案されるべきものであります。
 市民のプライバシーを監視したり、特定の意図を持って利用したりすることを禁止することこそ大切なことであり、もっと慎重に対処すべきことです。防犯カメラよりも防犯灯で明るい町にしていくことこそが犯罪防止になるのではないでしょうか。
 以上の理由により、防犯カメラの設置には反対いたします。

◯議長(石田君) 以上で討論は終結いたします。
 これより、順次採決をいたします。
 まず、議案第72号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第72号 平成15年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)に対する各委員長の報告は原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立多数であります。よって、議案第72号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第73号、議案第74号、議案第75号、議案第77号の議案4件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第73号 平成15年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第74号 平成15年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第2号)、議案第75号 平成15年度砺波市工業用水道事業会計予算、議案第77号 砺波市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について、以上、議案4件に対する各委員長の報告はそれぞれ原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立全員であります。よって、議案4件は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第76号を採決いたします。
 初めに、本件に対する民生文教常任委員長の報告は修正可決でありますので、議案第76号 砺波市霊苑条例の一部改正についてに対する修正案について採決いたします。
 民生文教常任委員会の修正案について賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立多数であります。よって、議案第76号 砺波市霊苑条例の一部改正についてに対する民生文教常任委員会の修正案は可決されました。
 次に、本件に対する修正議決した部分を除く原案について採決いたします。
 修正議決した部分を除くその他の部分を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立多数であります。よって、議案第76号 砺波市霊苑条例の一部改正についての修正部分を除く原案については可決されました。

◯議長(石田君) 次に、日程第2 戦闘の続くイラクへの自衛隊派遣の中止を求める意見書に関する請願外2件を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより、受理番号35番 「戦闘の続くイラクへの自衛隊派遣の中止を求める意見書に関する請願」について質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 受理番号35番 「戦闘の続くイラクへの自衛隊派遣の中止を求める意見書に関する請願」について賛成討論をいたします。
 19日、イラク特措法に基づき、航空自衛隊の先遣隊約40人、26日にもクウェート、カタールに向けて出発させようとしています。
 小泉内閣は米英の無法な戦争と軍事占領に加担して、戦地であるイラクに憲法も国民の反対も踏みにじって派兵する重大な一歩を踏み出しました。
 自衛隊は、航空自衛隊の派遣に続いて陸上自衛隊は1月15日ごろに先遣隊、2月下旬には本隊第1陣の出発を計画しています。実施要綱は派兵時期を明示せず、首相の承認を受けて自衛隊を派遣することになっています。これは、イラクの情勢が先行き不透明であり、安全を確保する保証もないことを示すものです。
 イラクでは、フセイン元大統領拘束後も米軍の作戦と暴力の応酬が激化しており、イラク特措法の言う「非戦闘地域」などないことは明白です。米英軍の侵略戦争と占領支配がイラク国民の怒りと憎しみを呼び起こし、暴力とテロの土壌を広げています。
 小泉内閣が自衛隊をイラクの戦場に送り占領支配に加担することは、自衛隊を米軍とともに怒りと憎しみの対象にすることです。首相が人道復興支援だけでなく安全確保支援活動で米軍を支援する重大さは、とりわけ重武装した米軍の部隊を輸送することに示されています。
 日本が他国の領土で他国民の殺害に手を貸す事態は、武力の行使や武力による威嚇を禁止した日本国憲法を乱暴にも踏みにじるものです。自衛隊のイラク派兵は国連憲章に基づく世界の平和秩序を破壊し、戦争と抑圧の秩序を世界に押しつけるブッシュ政権の野望に追随したものであり、これこそ他国を無視する露骨な覇権主義への加担です。
 イラク派兵計画が圧倒的多数の日本国民の意思に逆らうものであることは、どの世論調査の数字にも示され、安念市長もイラク派遣について慎重に対処されることを求めておられます。自衛隊関係者からも、「夫を、息子を戦場に送らないでください」という声が大きく沸き起こっています。イラクを初め中東、アラブの国民からも、「日本の復興人道支援は歓迎するが、自衛隊は来てほしくない」という声が上がっております。
 イラクへの自衛隊派兵に反対を表明し、政府に派兵見直しを求める意見書や決議が、20日現在で201の地方議会で採択されています。
 県内でただ1カ所自衛隊の基地を抱えている市議会として、イラクへの支援は国連憲章のもとで非軍事の人道復興支援を進めること、意見書を提出することを強く求めて、私の賛成討論といたします。

◯議長(石田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、受理番号35番 「戦闘の続くイラクへの自衛隊派遣の中止を求める意見書に関する請願」を採決いたします。
 お諮りいたします。受理番号35番 「戦闘の続くイラクへの自衛隊派遣の中止を求める意見書に関する請願」に対する委員長報告は不採択であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。
 これより、受理番号36番 「基礎年金への国庫負担を来年度から直ちに引き上げ、国民に安心できる年金制度の改革を求める意見書」について質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 受理番号36番 「基礎年金への国庫負担を来年度から直ちに引き上げ、国民に安心できる年金制度の改革を求める意見書」の賛成討論をいたします。
 年金の与党合意は大幅な負担増と給付減を押しつけ、国民の将来不安を一層増大させるものであり、到底容認できません。
 50%の給付水準を維持すると言うが、これはあくまでモデル年金であり、月額5万円程度の国民年金の受給者など、大多数の定額年金も同様に、大幅な給付水準の引き下げをねらうものであります。しかも、肝心の基礎年金への国庫負担2分の1への引き上げは先送りにし、その財源に定率減税の廃止と消費税増税を充てる道に踏み出そうというものであります。負担増も給付減もという今回の与党合意は、結局、現行制度の枠内だけでの議論の限界を示すものであります。
 基礎年金への国庫負担を国民への約束どおり来年度から2分の1に引き上げ、その財源は道路特定財源の一般財源化など税金の使い方を改めることで賄う、約150兆円の年金積立金を計画的に活用すること、雇用と所得を守る経済政策への転換を図ることを通じて、当面、年金の給付水準を守り、負担増を抑制するように努めることこそ必要です。
 だれもが安心できる老後を送るためにも、この意見書を提出されることを求めるもので、ぜひとも賛成していただきたく、よろしくお願いをいたします。

◯議長(石田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、受理番号36番 「基礎年金への国庫負担を来年度から直ちに引き上げ、国民に安心できる年金制度の改革を求める意見書」を採決いたします。
 お諮りいたします。受理番号36番 「基礎年金への国庫負担を来年度から直ちに引き上げ、国民に安心できる年金制度の改革を求める意見書」に対する委員長報告は不採択であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。
 これより、受理番号37番 「イラクへの自衛隊派兵は直ちに中止 「国連中心の復興」に切り替え 日本は非軍事人道支援を」について質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 討論なしと認めます。
 これより、受理番号37番 「イラクへの自衛隊派兵は直ちに中止 「国連中心の復興」に切り替え 日本は非軍事人道支援を」を採決いたします。
 お諮りいたします。受理番号37番 「イラクへの自衛隊派兵は直ちに中止 「国連中心の復興」に切り替え 日本は非軍事人道支援を」に対する委員長報告は不採択であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(石田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。

◯議長(石田君) 次に、日程第3 庄川左岸水害予防市町組合議会議員の一般選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。
 庄川左岸水害予防市町組合議会議員に、
  高 畑 吉 弘 君
  葭 田 則 雄 君
  安 念 壽 郎 君
  清 原 昇 一 君
を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました高畑吉弘君、葭田則雄君、安念壽郎君、清原昇一君を庄川左岸水害予防市町組合議会議員の当選人と定めることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました高畑吉弘君、葭田則雄君、安念壽郎君、清原昇一君が庄川左岸水害予防市町組合議会議員に当選されました。

◯議長(石田君) 次に、日程第4 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(石田君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(石田君) 以上をもちまして、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
 これをもちまして、平成15年12月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長よりごあいさつがございます。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 12月定例会閉会に当たりまして、御礼のごあいさつを申し上げたいと存じます。
 年末ともなり、御多忙のところでございましたが、定例会には全員おそろいで御出席をいただきまして、提案いたしました議案について、一部修正もございましたが、議決を賜り、御礼を申し上げたいと存じます。
 補正予算につきましては、新しく設置をいたします工業用水道会計が主なものでございます。申し入れ企業に対しまして、確実に送水について対処いたしたい、このように存じておる次第でございます。
 その他、国保の問題であったり、介護の問題であったり、それぞれ高額な費用が必要になってまいります。慎重にこれからも執行させていただきたいと、このように存じておる次第でございます。
 なおまた、代表質問等でございましたように、明年度の予算につきまして、いろいろ議論のあったところでございますが、国の三位一体論の中で、税源移譲等々につきましては、まだ不明確な一面もございます。いずれにしましても、大変厳しい財政運営を強いられるのではないかと、このように心配をしております。したがいまして、予算編成につきましても慎重に対処してまいりたいと、このように存じておる次第でございます。
 なお、庄川町との合併につきましては、順調に話し合いが進みまして、年内にもほとんどの協議項目が決定になると、このように存じておる次第でございます。ついては、議員各位の御足労に対しても深く感謝を申し上げたいと思います。
 さて、先日雪が降りました。職員も頑張っておりますが、私を含めまして、改革の意識や危機感を持って対処いたさなければならないと、このように存じておる次第でございます。何かとまた御指導をいただければありがたい、このように存じます。
 議員各位には御健康でよいお年をお迎えになられるように祈念申し上げまして、閉会に当たってのごあいさつといたします。
 ありがとうございました。

◯議長(石田君) これをもって散会いたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 2時50分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成15年12月22日

      議  長    石 田 隆 紀

      署名議員    齊 藤 源 秋

      署名議員    寺 島 良 三

      署名議員    江 守 俊 光