平成13年3月定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時01分 開議

◯議長(堀田君) 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、ご検討をお願い申し上げます。

◯議長(堀田君) これより、本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。
 日程第1 議案第1号から議案第37号まで、平成13年度富山県砺波市一般会計予算外36件及び報告第1号 専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。
 これより、各常任委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 石田隆紀君。
  〔産業建設常任委員長 石田隆紀君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(石田君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要についてご報告申し上げます。
 今3月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第1号 平成13年度富山県砺波市一般会計予算所管部分外14議案及び報告1件並びに請願1件を審査するため、去る3月12日午前10時から、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 平成13年度富山県砺波市一般会計予算所管部分、議案第6号 平成13年度砺波市下水道事業特別会計予算、議案第7号 平成13年度砺波市農業集落排水事業特別会計予算、議案第8号 平成13年度砺波市水道事業会計予算、議案第10号 砺波市中山間地域振興基金条例の制定について、議案第12号 砺波市企業誘致条例の制定について、議案第19号 砺波市水道事業給水条例の一部改正について、議案第20号 砺波市農業集落排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について、議案第27号 財産の取得契約の締結について、議案第28号 財産の譲渡契約の締結について、議案第29号 市道路線の認定及び廃止について、議案第31号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第7号)所管部分、議案第34号 平成12年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第4号)、議案第35号 平成12年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)、議案第36号 平成12年度砺波市水道事業会計補正予算(第3号)、報告第1号 専決処分の承認を求めることについて、受理番号2番 激増する輸入農産物を抑えるため、一刻も早い「緊急輸入制限」の発動と、対象品目の拡大を求める請願、以上、議案15件及び報告1件並びに請願1件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案などについては、それぞれ原案のとおり可決または承認することに決したのであります。
 また、請願1件については、継続審査とすることに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、当初予算の花づくりクオリティアップ事業についてただしたところ、従来、各地区花壇には季節ごとに一年草を植栽していたが、今後は四季の自然を取り入れ、宿根草を中心とした花壇に改修するため、平成13年度から17年度までの5カ年間にわたり、各地区へ1地区当たり20万円の助成を行うものでありました。
 当委員会におきましても、低コストで花壇管理が容易で、四季を通じて季節の花が咲き誇り、地区民に親しまれる地区花壇の設置を望むものであります。
 次に、今後の工業誘致に関し、工業用水の確保についてただしたところ、今後、当市は、交通の要衝となって工業立地が進むに当たり、豊富な水を供給することが重要な要素となるが、現在の地下水に依存した状況下においては、新たな水の供給が難しくなってきている。そこで、新たな水利を利用した工業用水の確保が重要な課題となってくると思われ、当市といたしましても、今後の工業誘致に対しては、計画的な水源の確保として、地下水以外の工業用水の確保について、十分検討しなければならないとのことでありました。
 また、新たに企業誘致条例の制定について、今後の企業誘致に対する考え方をただしたところ、新たな条例は、従来の比較的大規模な工場の誘致に関するものであった企業誘致条例を全部改正するもので、今回の条例においては、昨今の情報ソフト産業などをはじめとする比較的小規模な企業の育成、誘致までも対象とするとのことでありました。
 砺波市は、県下でも東海北陸自動車道など高規格道路の完成で、主要な都市までの距離の時間的短縮という地理的な特性を生かし、今後、企業の誘致に対するPRを行っていかなければならないと考えており、特に今後はITの時代であることから、情報サービス産業の誘致について力を入れていきたいとのことでありました。
 当委員会としても、第5工業団地の適地を調査する際には、農工一体化事業の導入も考えながら、遊休地とならないよう適切なところを選定されることを要望したところであります。
 次に、出町市街地東部区画整理の今後の進め方についてただしたところ、昨年12月にまちづくり協議会が発足したところであり、その中で住民の活発な協議により、住民自ら面的整備の都市計画決定に向けて、区画整理についての計画内容などを研究されているところであります。今後は、組合施行による区画整理に向け調査されるとのことでありました。
 次に、上水道の老朽管の更新事業についてただしたところ、現在、老朽管の更新実績は、平成12年度末の予定実績として52%と見込んでおり、国の補助事業の活用を図り事業を実施しているところであります。
 平成13年度においては、下水道施工区域との調整を図り、それ以外の区域で、全体で2,350メートルを計画しており、延べ56%の更新となることを見込んでいるとのことでありました。
 その他、小作料の改定について、第50回チューリップフェアのイベント及び出向宣伝について、空き店舗対策について、ベンチャー企業の育成について、中山間地域活性化について、水道水へのフッ素添加について、意見及び要望があったところであります。
 以上、誠に簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会のご報告といたします。

◯議長(堀田君) 民生病院常任委員長 池田昭作君。
  〔民生病院常任委員長 池田昭作君 登壇〕

◯民生病院常任委員長(池田君) 民生病院常任委員会の審査結果とその概要についてご報告を申し上げます。
 今3月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第1号 平成13年度富山県砺波市一般会計予算所管部分外15議案を審査するため、去る3月13日に、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 それでは、当委員会に付託されました諸案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 平成13年度富山県砺波市一般会計予算所管部分、議案第2号 平成13年度砺波市国民健康保険事業特別会計予算、議案第3号 平成13年度砺波市国民健康保険太田診療所特別会計予算、議案第4号 平成13年度砺波市老人保健医療事業特別会計予算、議案第5号 平成13年度砺波市赤坂霊苑特別会計予算、議案第9号 平成13年度砺波市病院事業会計予算、議案第11号 砺波市国民健康保険出産費資金貸付事業条例の制定について、議案第16号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について、議案第21号 砺波市保育所設置条例の一部改正について、議案第22号 砺波市在宅ねたきり高齢者等福祉金支給条例の一部改正について、議案第23号 砺波市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について、議案第24号 市立砺波総合病院並びに診療所の使用料及び手数料条例の一部改正について、議案第31号平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第7号)所管部分、議案第32号 平成12年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第33号 平成12年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)、議案第37号 平成12年度砺波市病院事業会計補正予算(第3号)、以上、議案16件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については全議案原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望等について申し上げます。
 まず、赤坂霊苑墓地の今後の対応についてただしたところ、現在、墓地の未処分区画は6区画でありますが、平成13年度中には全区画の使用許可が完了する見込みであるということであります。さて、市内の総人口は順調に伸びており、今後、墓地の需要も見込まれることから、平成13年度、14年度の2カ年事業で、新たに現在地に隣接して墓地造成をいたしたいとのことであります。
 なお、平成13年度においては、予定地の立木の伐採並びに現況測量と実施設計を行うとのことであります。
 また、新たな造成により見込まれる墓地の数は、今後の実施設計の結果によりますが、計画地面積1.2ヘクタールで150区画程度を見込みたいとのことでありました。
 次に、平成13年度の保育所入所申し込み状況についてただしたところ、各保育所の入所申込者については、出町保育所が138名、鷹栖保育所137名、庄下保育所127名及び途中入所5名、東部保育所については152名及び途中入所3名、油田保育所213名及び途中入所1名、今回初めての募集となります北部保育所においては、定員70名のところ45名及び途中入所11名となり、全体では、入所定員840名に対し途中入所者20名を含め832名となり、ほぼ定数どおりの入所が見込まれるとのことでありました。
 次に、新年度に北部保育所が開設されますが、保育所と幼稚園との一体運営及び今後の幼保一体化施設の見通しについてただしたところ、北部保育所については、県内の公立の保育所としては初めての試みとして、3歳未満児のみを対象とした定員70名で発足するものであります。また、幼稚園との一体化施設として、遊戯室、屋外運動場、遊具、プール等を共用するものであります。さらに、学習発表及び運動会等の行事等についても共同開催とし、加えて保護者会等も幼保一体としたものを考えているとのことでありました。
 施設面においては、給食の調理について幼稚園と保育所を一括して調理を行うこととし、また、管理面において、事務室を1カ所に設け、また、保育所長と幼稚園長を兼ね、さらに職員においても相互に協力体制をとり、併せて併設の子育て支援センターとの連携を密にした運営に当たりたいとのことでありました。
 また、新年度に予定されている(仮称)太田保育所及び幼稚園の基本計画の作成については、出生数の増加に対応するため、さらに東部及び庄下保育所等の対象者の動向に鑑み実施いたしたいとするものであります。なお、保育所の規模は、対象を5歳児までの90名程度を視野に入れ考えているとのことでありました。
 次に、市立砺波総合病院において、医薬分業の趣旨から院外処方を行うことについてただしたところ、現在、厚生労働省の指導等により、当院においても平成13年7月から院外処方を行うこととし、富山県薬剤師会砺波支部等との調整に入るとのことであります。
 院外処方を行うメリットとしては、かかりつけ薬局による患者の薬歴管理、服薬指導等が考えられますが、また一方、これまでどおり移動することなく院内処方を望む意見もあり、高年齢者及び希望者については、院内での処方も引き続き受け入れるとのことでありました。
 また、院外処方となっても、病院の薬剤師については、入院患者に対する投薬指導などにより、薬価に反映するよう業務の充実を図っていきたいとのことでありました。
 当委員会といたしましても、院外処方の実施に際しては、患者に対しPRを徹底し、希望を尊重するなど、混乱の起こらないよう対応されるよう望んだのであります。
 次に、市立砺波総合病院の第2期工事となる東棟建設作業の予定についてただしたところ、平成13年7月の西棟供用開始後、第1病棟及び中央診療棟の機能を3病棟の1階及び2階に移設する。引き続いて、第1病棟及び中央診療棟を解体し、年度内中に基礎工事のための掘削を行い、この後基礎の免震基礎工事に取りかかりたいとのことでありました。
 次に、国民健康保険税における資産割の税率を10%から5%に引き下げることについて、その理由についてただしたところ、国民健康保険税については、それぞれの市町村において、所得割、資産割、均等割、平等割の4方式を組み合わせて課税しているところであり、その割合は市町村ごとに異なるものとなっております。
 従って、減税の方法はいろいろあると思われますが、今回、資産割の税率を引き下げることのねらいは、所得の少ない高年齢者世帯での資産割の課税軽減を図ったものであるとのことでありました。
 次に、福祉施設建設分担金4,872万5,000円の支出に関連し、今後の対応をただしたところ、これら施設はこれまで広域的に対応してきたが、一応、各市町村での取り組みも一段落したことや、民間サイドや各市町村での動きもあることから、今後慎重に検討してまいりたいとのことでありました。
 その他、クリーンセンターとなみの最終処分場の耐用年数について、在宅要介護高齢者福祉金支給事業について、国民健康保険税などの公共料金の軽減について、国民年金収納推進員の活動内容について、老人の交通安全対策等についての意見及び要望がありました。
 以上、誠に簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げまして、民生病院常任委員会のご報告といたします。

◯議長(堀田君) 総務文教常任委員長 村中昭二君。
  〔総務文教常任委員長 村中昭二君 登壇〕

◯総務文教常任委員長(村中君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要についてご報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第1号 平成13年度富山県砺波市一般会計予算所管部分外9議案を審査するため、去る3月14日午前10時より、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、総務文教常任委員会に付託されました諸案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 平成13年度富山県砺波市一般会計予算所管部分、議案第13号 砺波市職員定数条例の一部改正について、議案第14号 砺波市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について、議案第15号 砺波市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例等の一部改正について、議案第17号 砺波市立幼稚園設置条例の一部改正について、議案第18号 砺波市柳瀬体育館管理条例等の一部改正について、議案第25号 砺波市消防団条例の一部改正について、議案第26号 栴檀山南部辺地に係る総合整備計画の策定について、議案第30号 高速自動車国道に関する救急業務に係る関係関連事務の受託について、議案第31号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第7号)所管部分、以上、議案10件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、要望、意見について申し上げます。
 最初に、平成13年度歳入予算のうち、市税の税収見込みの中で、特に法人市民税について前年を大きく上回る予算計上がなされているが、砺波市内の経済動向をどのように考え、また税収をどのように見積もったのかただしたところ、日本経済の動きについては、ここ最近は大変厳しい状況にあり、また株価の動きにもそれがあらわれているものであり、砺波市内の状況も楽観できない状況であると考えている。平成13年度の法人市民税の予算については、税の収入動向が特定の法人に左右されていない状況であることや、平成12年度の法人市民税の申告実績を踏まえ、全体的に収益動向が改善している現状を勘案し、見積もったものであるとのことでありました。
 また、関連して固定資産税について、安定税目ではあるものの、今後も増収傾向が続くとは考えにくいのではないか。そうした意味から、今後固定資産税の税率を引き下げることを考えるのかどうかただしたところ、固定資産税の税率は、交付税の算定にも用いられる標準税率の1.4%が望ましいと考えるが、市民の皆さんの要望に応える諸施策を誠実に実施するうえにおいて、財源を確保することを考えると、当分の間、現行の税率である1.45%で税収の確保を図りたいとのことでありました。
 次に、補正予算に出されている地域イントラネット基盤整備事業により学校等の公共施設が結ばれるが、その活用についてただしたところ、市内の小中学校及び郷土資料館、美術館等の教育文化施設をCATV網を利用して結び、テレビ会議システム等を構築するもので、学校間の交流授業や遠隔教育の実施、インターネットの活用を計画している。今後このネットワークを通して、各種情報の伝達及び共有の手段として、それぞれの施設、機関において運用方法を検討し、IT時代にふさわしい活用を開発するものであるとのことでありました。
 次に、市内全域に整備されたケーブルテレビ網の加入状況及び行政放送の内容についてただしたところ、現在、広域圏で整備したエリアについては、15.5%で約700件の加入の状況であるとのことであり、TSTが第3次で拡張したエリアにおける加入も併せて増えているとのことでありました。
 また、行政情報の提供については、新年度より市民の協力を得て番組の制作を行っていきたい。また、行政情報として、各種イベントの紹介や行政出前講座のテレビ版を考えているとのことでありました。
 当委員会としても、今後も加入率の向上に努められ、市民に親しまれる番組づくりをされるよう要望するものであります。
 次に、学校週5日制の実施に伴う学校施設の開放と子供たちへの対応についてただしたところ、学校の施設は、体育館、音楽室、家庭科室などを含め、全面開放を行うことを検討しているが、戸締りなど施設の管理面について地元と十分協議を行っていく。また、新たに(仮称)わんぱくスポーツ少年団を設立するなど、児童の受け皿についても検討しているとのことでありました。
 当委員会においても、児童の指導者の確保を含め対応され、児童の休日を有意義なものとして、地域での児童の教育を図られることを要望するものであります。
 次に、新年度の幼稚園児の人数及び預かり保育の実施についてただしたところ、平成13年度の園児数については、3歳児が178名、4歳児が179名、5歳児が191名で計548名が見込まれるが、その他に中途入園が若干見込まれるとのことでありました。
 また、預り保育については、北部幼稚園を除く9園については、夏休み等の休業期間を除き、午後4時までとし、本年4月から幼保一体化施設として運営される北部幼稚園については、幼保に同時就園する子供が5組となることから、親の送迎を考慮し、午後5時までの実施となるとのことでありました。
 この他、フッ素洗口について、インターネットによる副読本の公開について、地区体育館振興会について、生涯学習計画検討委員会について、家庭の日について、辺地計画について等の質問、意見及び要望があったところであります。
 以上、誠に簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げ、総務文教常任委員会の報告といたします。

◯議長(堀田君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 我が党は、提案されました議案第1号 平成13年度富山県砺波市一般会計予算、同じく議案第31号 平成12年度砺波市一般会計補正予算について反対するものであります。
 安念市長は、就任後4年目を迎えられています。49票差で当選をされ、いよいよ12月には市長選挙を控えておられます。
 国民健康保険税の引き下げや水道料金の引き下げなど、生活の負担減について配慮されたことは、一昨年の固定資産税の引き下げに続き、高く評価するものです。
 森内閣が2001年度予算案を「景気と財政に配慮したもの」としていますが、公共事業優先の従来の枠組みに縛られ、景気と財政のいずれをも悪化に向かわせる「行き詰まり型」と言わなければなりません。失業率が高水準を続け、勤労者の所得が増えず、介護、年金、医療などの社会保障の改悪が相次いでいます。
 公共事業には50兆円、社会保障には20兆円という財政構造を改めていかなければならないと我が党は主張しています。
 欧米諸国の財政と比較すると全く逆さまであり、欧米では社会保障投資の方が公共事業に比べ圧倒的にウエイトが高いのであります。
 我が国の形が、土建国家というゆがみを持つに至りました。砺波市もこの土建国家と強く結びつけられています。これを砺波市予算に置いてみますと、平成10年度予算(安念市長の最初の年)では、普通建設事業費33億円、扶助費11億円、福祉予算1に対して普通建設事業は3倍、平成12年度普通建設事業費37億円に対し扶助費8億円、福祉予算に対し4.6倍、平成13年度予算では普通建設事業費42億円に対し扶助費10億円、福祉予算に対して4.2倍、昨年よりは福祉に対する努力の跡がうかがえますが、市長就任の年と2年目は福祉に力を入れておられたことがうかがえます。岡部市政の時は約5倍でありましたから、変化はしています。
 自民党政府の国家予算に制肘され、地方自治体の本来の業務として、地方自治法に定められている住民の安全、健康と福祉の保持機能を発揮し得るように努力していくことこそ今求められています。
 不況が長引き、企業はリストラ、大型店攻勢で商売はさっぱり、農産物価格下落で大きな赤字を抱えている農家、市民の暮らしは大変厳しい状況で、国保税や水道料金の引き下げはありましたが、税金の滞納について対策が求められています。
 市民の暮らしが大変な時に、市議会議員そろっての中国行政視察に611万円が計上されています。砺波市政にとって今必要な視察なのか。市民からは税金のむだ遣い、大名旅行と批判されています。目的の乏しい海外視察はやめている自治体が多い中で、砺波市議会は4年前のカナダへ、私を除く全議員が参加したことで、マスコミからも厳しい批判をされたことを忘れたのでしょうか。
 その一方で、平成12年度補正予算では、砺波市体育館の用地費に、地元より774万円が寄附金として計上されています。地方財政法第4条の5「地方公共団体は他の地方公共団体又は住民に対し、直接であると間接であるとを問わず、寄附金を割り当てて強制的に徴収するようなことをしてはならない」との規定について、自治振興会、任意団体が行われることだからと済むものではありません。住民からも厳しい批判、訴えが出されています。
 少子化対策として、北部保育所に次いで、太田保育所の建設計画や幼稚園の増設等評価をするものですが、介護保険が導入され安心できると思っていたのに、特別養護老人ホームの待機者50名、ショートステイやデイサービスは満員状況に見られるように、高齢化対策は寂しい状況のようにうかがえます。
 砺波市は、超高速のスピードで高齢化社会に突入、その切実なさまざまな要求は、怒涛のように我々を取り巻き始めています。
 第7次総合計画策定に当たっての市民アンケート結果で、砺波市に望まれる対策の第1位は「社会福祉の充実」33%、第2位は「保健・医療の充実」31%で、1位、2位を占めています。
 介護保険実施後1年が経過しましたが、多くのお年寄りは不安を抱えています。北部にて老人施設の計画で調査費が計上されていますが、市民の願いにかなった施設にすることを求めるものです。
 政府の地方分権推進委員の一人、東京大学の地方財政学専攻の神野直彦氏は、「『入るをはかって出るを制す』が財政運営の原則とされていますが、それは誤りであって、何が本当に住民のために必要なのか、その公共サービス量と質を図って、そのうえで、このようなサービスのためにはこれだけのお金を使うから負担してくださいと、入るを制する必要がある」と主張しています。これこそが、市民ニーズを基本に、必要な公務労働量と予算を立てる正しい考え方だと思います。市民の願いや要求に耳を傾け、むだな公共事業には大なたを振るいつつ、入るを制するという勇断こそが21世紀の砺波市を切り開くものです。
 第7次総合計画のスタートの年、21世紀の幕明けの年でもあり、地方自治の本旨を踏まえて、市民が主役のまちづくりの精神で取り組まれることを求めて、2案件の反対討論といたします。

◯議長(堀田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、順次採決をいたします。
 まず、議案第1号及び議案第31号を採決いたします。
 以上の案件に対する各委員長報告は、原案のとおり可決であります。
 各委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立多数であります。よって、以上の案件は、原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号から議案第30号まで並びに議案第32号から議案第37号まで及び報告第1号を採決いたします。
 以上の案件に対する各委員長報告は、原案のとおり可決または承認であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、原案のとおり可決または承認されました。

◯議長(堀田君) 次に、日程第2 激増する輸入農産物を抑えるため、一刻も早い「緊急輸入制限」の発動と、対象品目の拡大を求める請願を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより、受理番号2番 激増する輸入農産物を抑えるため、一刻も早い「緊急輸入制限」の発動と、対象品目の拡大を求める請願について質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これより、受理番号2番 激増する輸入農産物を抑えるため、一刻も早い「緊急輸入制限」の発動と、対象品目の拡大を求める請願を採決いたします。
 お諮りいたします。激増する輸入農産物を抑えるため、一刻も早い「緊急輸入制限」の発動と、対象品目の拡大を求める請願に対する委員長報告は継続審査であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり継続審査とすることに決しました。

◯議長(堀田君) 次に、日程第3 砺波地方衛生施設組合議会議員の一般選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これにご異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
 お諮りいたします。指名につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) ご異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決しました。
 砺波地方衛生施設組合議会議員に、
  安 念 鉄 夫 君
  堀 田 信 一
を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
  安 念 鉄 夫 君
  堀 田 信 一
を砺波地方衛生施設組合議会議員の当選人と定めることにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました
  安 念 鉄 夫 君
  堀 田 信 一
が、砺波地方衛生施設組合議会議員の当選人に決しました。
 ただいま砺波地方衛生施設組合議会議員に当選されました
  安 念 鉄 夫 君
  堀 田 信 一
が議場におられますので、本席から会議規則第31条第2項の規定により当選の告知をいたします。

◯議長(堀田君) 次に、日程第4 議員提出議案第1号 砺波市議会政務調査費の交付に関する条例の制定についてを議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 11番 村中昭二君。
  〔11番 村中昭二君 登壇〕

◯11番(村中君) 議員提出議案第1号について、提出者を代表いたしまして、提案理由の説明をいたします。
 昨年5月に地方自治法が改正され、議員が市政の調査研究に要する経費の一部としての政務調査費の交付については、本年4月1日から条例を制定し、それに基づき交付しなければならないことになったところであります。
 よって、当市においても、砺波市議会政務調査費の交付に関する条例を制定するものであります。
 つきましては、砺波市議会といたしましても、適切なご決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。

◯議長(堀田君) これより、議員提出議案第1号に対する討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) 討論なしと認めます。
 これより、議員提出議案第1号 砺波市議会政務調査費の交付に関する条例の制定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第1号は原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(堀田君) 次に、日程第5 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることにご異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) ご異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(堀田君) 以上をもちまして、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
 これをもちまして、平成13年3月砺波市議定例会を閉会いたします。
 市長よりごあいさつがあります。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 市議会の閉会に当たりまして、お礼のごあいさつを申し上げたいと思います。
 提案いたしました諸案件につきまして、それぞれ可決または承認を賜りまして、御礼を申し上げたいと思います。
 特に予算につきましては、一般会計で171億7,800万円、特別会計及び企業会計を含めますと408億円という前例にない大きい数字となったわけでございます。執行に当たりましては、職員ともども早期に着手するなど万全を尽くしてまいりたい、このように思っております。
 この予算につきまして、反対のご意見もございました。公共事業の行き詰まりなどいろいろおっしゃって、批判はあったんですけれども、扶助費との比較で4倍とか5倍とか勝手な数字を述べられたわけでございます。西尾さんに申し上げたいのですが、支出の款別の数字を見ていただきたいと思います。民生費が約25億円、衛生費が20億円、一般的に言われる土木費が21億円なんです。そして今回、教育費にウエートを置いたわけでございます。公共事業の中に継続でお願いをいたしております出町小学校が実は大きいウエートを占めております。それもこれも反対されますと、教育も、先ほど幼稚園の建設については賛成されましたが、私は矛盾があるのではないかと思っております。
 反対討論の弁解ではございませんけれども、その点を認識していただきたいと思いますし、我々もいろいろ配慮したつもりでございますので、議員各位にはぜひよろしくお願いをいたしたいと思います。
 さて、国政は若干混乱をしておりますが、ぜひとも景気対策等、国家予算を議決していただきたいと念願いたしているところでございます。
 なお、議会中に賜りました収入の確保など多くの要望、ご意見につきましては、それぞれ心してまいりたいと思っている次第でございます。
 なお、市町村合併問題など多くの課題が山積しております。今後とも、ご指導のほどよろしくお願い申し上げ、議員各位のご健勝をお祈り申し上げまして、閉会のお礼のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。

◯議長(堀田君) これをもちまして散会いたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 2時56分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成13年 3月16日

      議  長    堀 田 信 一

      署名議員    齊 藤 源 秋

      署名議員    寺 島 良 三

      署名議員    江 守 俊 光