平成12年12月定例会(第4号) 本文 

1.会議の経過
 午後 2時01分 開議

◯議長(堀田君) 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施しました例月出納検査の結果報告を、お手元に配付のとおり受けておりますので、ご検討をお願い申し上げます。

◯議長(堀田君) これより本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。
 日程第1 議案第91号並びに議案第92号 砺波市乳児及び幼児医療費助成に関する条例の一部改正について外1件を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提出いたしました議案についてご説明申し上げます。
 まず、議案第91号 砺波市乳児及び幼児医療費助成に関する条例の一部改正について申し上げます。
 少子化対策の一環として、9月議会で承認をいただき、幼児の通院に係る医療費助成の年齢を10月診療分から未就学児まで引き上げ、本人負担を無料としたところであります。
 ただし、入院に係る医療費助成については、県の「事業補助要綱」に基づき一部負担をしていただいておりました。このたびの老人健康保険法の改正に伴い、県の要綱改正が今月14日に示され、来年1月診療分からの一部負担適用となります。
 しかしながら、この際、市としては一部負担を廃し、保護者負担を無料とすることによって、さらなる少子化対策の強化と子育て支援を図るため、条例の一部改正を行おうとするものであります。
 次に、議案第92号 区域外の公の施設の設置について申し上げます。
 当市花島地内の一部と隣接する福野町高堀地内における福野町特定環境保全公共下水道事業の実施に伴い、下水道管渠の当市の区域内布設の必要が生じたため、このたび地方自治法の規定により、福野町から公の施設の区域外設置及び他の団体の公の施設の利用について、議会の議決書を添えて協議がありましたので、異議のない旨を回答するものであります。
 何とぞ慎重にご審議のうえ、可決賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(堀田君) これより、ただいま議題となっております議案に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) 質疑なしと認めます。
 ただいま議題となっております議案第91号並びに議案第92号につきましては、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午後 2時05分 休憩

 午後 2時38分 再開

◯議長(堀田君) 本会議を再開いたします。
 日程第2 議案第81号から議案第92号まで、平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)外11件を議題といたします。
 これより各常任委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 石田隆紀君。
  〔産業建設常任委員長 石田隆紀君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(石田君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要についてご報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第81号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外6議案及び請願1件を審査するため、去る12月18日現地調査及び委員会を、並びに本日三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、議案第81号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第82号 平成12年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第3号)、議案第83号 平成12年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、議案第84号 平成12年度砺波市水道事業会計補正予算(第3号)、議案第87号砺波広域農業共済事務組合の解散について、議案第88号 砺波広域農業共済事務組合の解散に伴う財産処分について、議案第92号 区域外の公の施設の設置について、受理番号29番 国民の食糧と地域農業を守るための緊急対策を求める請願書、以上、議案7件及び請願1件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 また、請願1件については、不採択とすることに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 株式会社フラワーランドとなみの経営状況の報告の中で、企画運営広報委員会、販売促進開発委員会の設置及び特産品の販売並びに経営の改善についてただしたところ、各委員会は今年8月に、常務取締役と職員とで組織され、民間経営を行っている各常務の皆さんに、問題点の解決策や新たな経営展開を模索するなど、経営のノウハウについて意見を出していただき経営に反映させようとするものであり、具体的な成果としては、先般砺波市で開催されました、第55回国民体育大会及び全国菊花大会会場における物販においても、相当な実績が上がったとのことでありました。
 また、地元の特産品の販売などについては、チューリップ球根及び大門そうめんを中心に行っており、決算において若干の損失が出ているが、郷土の特産品のPR効果、道の駅としての役割など、第三セクターとして使命を果たしているものと考えているとのことでありましたが、当委員会としても、効率の良い経営に努め、特産品の販売拠点として一層努力されるよう要望するものであります。
 次に、除雪の出動基準について、近隣市町村と比較してどうかただしたところ、現在、車道においては10センチメートル以上で、歩道においては20センチメートル以上で早朝除雪を実施しているが、県の基準に準じて出動しているもので、車道については近隣市町村も同様であるとのことでありました。しかし、日中における降雪時においては、交通量の多い一部路線において圧雪となるため、除雪が必要と認められるところがあり、今後は日中除雪、融雪剤の散布などを検討するとのことでありました。
 次に、上程議案に合併処理浄化層の補正が出されているが、今後の見通しについてただしたところ、本年度は、従来からの建築確認申請件数から年間設置数を推定したものであるが、補助の初年度で申請件数の予測しがたい状況にあったので、来年度以降は本年度の実績を踏まえ、できる限り適正に把握し予算計上したいとのことでありました。
 また、誓約書については、申請者に誓約内容を充分認識していただくよう強く指導していくとのことであります。
 また、今後の下水道整備については、昨年見直した下水道マップを基本とし、10年以内に整備できる地域においては特定環境保全公共下水道で実施し、合併浄化槽の設置については、当該地区の実情を充分考慮のうえ、自治省方式で行いたいとのことでありました。
 当委員会としても、環境の保全のため、下水道整備については公平性及び効果的に推進されるよう要望するものであります。
 次に、市街地東部区画整理についてただしたところ、平成8年度から、地元での勉強会が開始され、平成10年度から地元の自主的な世話人会が組織され、今後、住民自らが街づくりを議論する「街づくり協議会」が発足し、その中で協議され、住民自ら区画整理についての議論がされるとのことでありました。
 次に、来年の転作配分が97ヘクタール増加することに伴う農業機械の補助対策についてその対応についてただしたところ、転作作物については、本年度から、国においては麦、大豆及び飼料作物の本格生産を進めており、今回の転作面積の増加に対しては、大豆による対応を考えたいとのことであり、その対応については、となみ野農協や農業改良普及センターなど関係機関で地区の実態を把握し、大豆コンバインなど関連機械の補助導入について県へ要望し、転作の円滑な対応を図っていきたいとのことでありました。
 当委員会においても、転作面積の増加分に充分対応できるよう、転作関連機械の導入について速やかに対応されるよう要望するものであります。
 その他、チューリップフェアの開園時間について、歩道除雪について、耕作放棄田について、サイン計画について、土地改良区の合併について、合併処理浄化槽の排水協力金について、農産物の輸入制限についての意見及び要望があったところであります。
 以上、誠に簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会のご報告といたします。

◯議長(堀田君) 民生病院常任委員長 池田昭作君。
  〔民生病院常任委員長 池田昭作君 登壇〕

◯民生病院常任委員長(池田君) 民生病院常任委員会の審査結果とその概要についてご報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第81号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外2議案を審査するため、去る12月20日及び本日の2日間にわたり、三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 それでは、当委員会に付託されました諸案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、議案第81号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第85号 平成12年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)、議案第91号 砺波市乳児及び幼児医療費助成に関する条例の一部改正について、以上、議案3件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、今回上程されている一般会計補正予算(第5号)所管部分で、(仮称)北部保育所施設備品購入費として1,200万円計上されていることに対しその内容についてただしたところ、(仮称)北部保育所については、北部幼稚園に隣接し現在建設中であり、幼保一元化の管理運営が計画されているところでありますが、その一環として、幼稚園給食の一体調理等も新たに計画されることとなり、調理機器等の購入を図るものであります。さらに、遊戯室においても、スペースを有効に活用するためステージを移動式に変更し設置するなど、幼保一元化運営への補完事業として対応したいとのことでありました。
 次に、病院事業会計補正予算(第2号)の中で、薬品費の補正が大きいこと及び総合病院の増改築事業に伴う患者数の動向、並びに近接市町に計画されている公立病院の影響等についてただしたところ、薬品費の増嵩については本年度上半期の診療の内容において、インターフェロン等抗がん剤等の高額な医療品の使用が増えたこと、また当院での薬品の使用率は、外来では65%、入院では35%となっているところでありますが、増改築事業による病床の減等により当初に比べ入院患者は減少しているものの、外来患者が増加していることなどが薬品費の増嵩原因となっているとのことでありました。
 増改築事業に伴う患者数の動向については、入院患者数が病床数の減により、1日平均10名程度減少傾向にありますが、逆に外来患者数が増加しており、相対的には特別な変化はないものとみておるということであります。
 また、近隣市町で2つの公立病院が計画されておりますが、当病院の性格は砺波地域の急性期病院として、また、高機能病院としての位置づけであり、機能面では競合しないと考えております。
 今後は、病院の医療技術力の向上をいかにして図るかが課題であり、看護婦の増員を図るなど患者サービスの向上に努め、医療の質を高めていきたいとの答弁がありました。
 次に、総合病院の食中毒等における危機管理の他病院との連携体制及び大規模事故における患者の受入体制、並びに災害時の備蓄物品等についてただしたところ、当院では、野菜の利用については、本年の夏季においては熱を通した野菜を、秋季からはオゾン水による洗浄殺菌を行い、食中毒の防止を行っているということでありますが、食中毒等の発生時においては、給食センターの支援などを考えているということであります。また、他病院との連携については、砺波地区公立病院長会議で検討することも考えているとのことでありました。
 また、大規模災害時の患者の受け入れについては、講堂、ロビー等のスペースを活用し、緊急時の受け入れを行いたいとのことであり、さらに熱傷などの特殊な管理が必要な者については、大学病院の熱傷センターへの搬送が可能とのことであります。
 また、災害時の備蓄については、医療機器等については若干の備蓄をしており、さらに燃料、飲料水などについても、西棟完成後は3日間程度確保できるとのことであり、食料品については、今後検討したいとのことでありました。
 次に、容器包装リサイクル法の取り組み状況並びに家電リサイクル法の対応についてただしたところ、国の資源循環型社会を目指す施策として、平成12年4月から容器包装リサイクル法の完全実施、また、平成13年4月から家電リサイクル法が実施されるものであります。
 砺波市の容器包装リサイクルの取り組みとして、平成4年度からガラス瓶、アルミ缶及びスチール缶、さらに平成9年度からは、ペットボトルを資源ごみとして分別収集を行っているところであります。
 本年4月からの容器包装リサイクル法完全実施では、紙製、プラスチック製及びビニール製等の各包装物のすべてを分別し、資源ごみとして収集するよう、国において関連メーカーや自治体を指導しておりますが、当市といたしましては、来年4月から白色トレイの分別収集を実施するとのことでありました。
 また、明年4月から実施される家電リサイクル法については、家電メーカー及び販売店の小売業者において、引取単価等も決定され、実施に向けて準備がなされているとのことでありました。
 当委員会におきましても、資源の節約と循環型社会の立場から、リサイクル対策の一層の向上を要望したところであります。
 その他、来年度の保育所入所数の予測について、保育所の臨時職員の実情について、庄川右岸の地下水位の低下について、近隣市の斎場建設について、元旦の窓口業務について、乳児及び幼児医療費助成についての質疑、要望があったところであります。
 最後に、当委員会は先進地の調査研究として、9月27日から29日まで、佐賀県の唐津市及び江北町並びに福岡県甘木市を行政視察いたしました。
 唐津市では、地域総合保健センターの管理と運営について、また、江北町においては、幼保一元化について、さらに甘木市では、甘木市美奈宜の杜において福祉を主体としたまちづくりについての調査研修をいたしたところであります。
 以上、誠に簡単でありますが、審査結果と研修報告の一端を申し上げまして、民生病院常任委員会のご報告といたします。

◯議長(堀田君) 総務文教常任委員長 村中昭二君。
  〔総務文教常任委員長 村中昭二君 登壇〕

◯総務文教常任委員長(村中君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要についてご報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第81号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外3議案、請願1件を審査するため、去る12月19日午前10時より、三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、総務文教常任委員会に付託されました諸案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、議案第81号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第86号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正について、議案第89号 砺波広域圏事務組合規約の変更について、議案第90号 平成12年度富山県東砺波郡庄川町外一ケ市中学校組合会計決算の認定について、受理番号19番 地区体育施設の建設要望に関する請願、以上、議案4件、請願1件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。また、請願1件については、採択とすることに決しました。
 ここで、要望、意見について申し上げます。
 最初に、上程議案にIT講習推進事業が出されているが、実施内容についてただしたところ、この事業は、国のIT推進対策として国の全額補助で、国民に対してパーソナルコンピューター等の情報通信機器の取り扱いの習熟を目指すことを目的に開催するもので、当市の全体計画としては、平成12年度並びに平成13年度の2カ年間にわたり、市民1,800人程度が対象となり、そのうち国立学校などで講習を受ける者を除き、IT講習会を合計65回開催しようとするもので、本年度内に、そのうち7回140人の講習を行おうとするものでありました。
 当委員会としても、講習会の開催に際し、PRの徹底及び実施会場について充分配慮され、多くの市民が受講し、パソコンに親しみ、インターネット等による行政情報等の閲覧が普及するよう要望するものであります。
 次に、現在計画中の栴檀野地区体育館の建設についてただしたところ、栴檀野地区体育館の建設に関しては、市においては、建築面積720平米で建ぺい率を勘案し、約1000平米の敷地に体育施設を整備するものであり、設置場所等については、地区内で充分に協議され選定されたものである。さらに広い駐車場が必要となる場合は、当該地区において用地を確保される予定とのことでありました。
 また、当初の財源措置としては、地域総合整備事業債で対応する予定であったが、現在、国に対し、さらに有利な補助事業として採択されるよう協議中であるとのことでありました。
 当委員会といたしましても、今後、体育施設が未設置の地区に対し、速やかに建設時期を示されるよう要望したものであります。
 次に、CATVの公共施設での活用についてただしたところ、学校等においては、学校間での遠隔教育、交流事業等への活用が考えられるが、今後、地域イントラネット整備等の国の補助事業等により施設の整備を検討し、地区の公民館も併せて対応したいとのことでありました。
 当委員会としても、今回整備されたケーブルテレビ網を単なる多チャンネルを見るだけでなく、有効な情報伝達の手段として活用できるような条件整備をされるよう要望したものであります。
 次に、先の報道等により、学校の蛍光灯にPCBを使用したものがあるということが報道されているが、当市の状況についてただしたところ、報道があってすぐに市内の学校を調査したところ、出町中学校1校の9カ所において該当器具があり、直ちに現計の予算で器具の取り換えを行ったとのことでありました。
 次に、市の機構改革並びにまちづくり研究会の今後についてただしたところ、市の機構改革については、職員による事務改善委員会を立ち上げ、建設的な意見も出され、その中で充分に検討され、意識の改革を推進しているところであり、また、行政改革市民会議における提言も参考にしているとのことでありました。
 また、総合計画基本構想の策定時に、市民の声としてご協力をいただいたまちづくり研究会については、過日、委員41名にアンケートを行い、その結果等を参考に、今後とも市民主体の調査研究組織を継続的に存続させていきたいとのことでありました。
 当委員会におきましても、都市間競争の時代に打ち勝つため、行政の効率化と市民の意見を取り入れたまちづくりを進めるため、まちづくり研究会等を継続されるよう要望したところであります。
 この他、全国卓球大会の実施内容について、北部幼稚園の増改築について、出町小学校の通学路について、学校クラブ活動について、誘致企業の動向について、学校用地の取得について、質問、意見及び要望があったところであります。
 以上、誠に簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げ、総務文教常任委員会の報告といたします。

◯議長(堀田君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 平成12年度砺波市一般会計補正予算外5件、議案第81号から議案第86号について反対討論をいたします。
 本案件は、市職員の約6,200万円余りの期末手当0.15カ月、勤勉手当0.05カ月合わせて0.2カ月切り下げるものであります。
 これらの切り下げは、結果として生活保護受給者などの保護の削減、地域最低賃金にも影響を及ぼし、あるいは公務員に準拠して賃金ベースが算定される福祉関係法人の労働者の所得にも打撃を与えるものであって、言うまでもないことながら、結果として地域経済全体に消費購買力を冷却させるものとなります。
 この際付言しておきますが、我が国経済の構造では、消費産業がGDPの60%を占める超消費資本主義経済となっていること。この消費部門を支え、刺激する政策がとられない限り、我が国経済は好況を迎えることができず、最近、さまざまな経済指標では一定の改善がみられるとはいうものの、消費部門は冷却したままであり、我が国の長期にわたる不況を克服できないのであります。市長の12月議会の冒頭の市長提案理由の説明でも、この点を報告する文言があったところであります。
 また、今次の期末手当、勤勉手当の切り下げは、全国的に自治体リストラの一環を形成しており、そのことは本市でも例外ではありません。もちろん、いつの時代であれ、自治体の運営、住民へのサービス、奉仕のありようについては改革、改善は必要であります。しかし、昨年の0.3カ月、そして今回の0.2カ月と相次ぐ職員給与の削減傾向は、自治体財政の悪化も理由とされていますが、この財政悪化の根本的原因は、政府が不況を理由にゼネコン奉仕型の公共事業を続けていることにあります。そして、その公共事業がゼネコン救済の徳政令のような作用をしていることも、各方面から指摘されているではありませんか。しかも直轄事業も中曾根内閣時代に地方の負担率を大幅に引き上げたことが固定されて、自治体の負担の増大によって公共事業を行うという仕組みが固定したままであります。
 加えて、「都市間競争に負けられない」と大型公共事業を推進してきたことです。砺波市においても、インターの出口の大型画面2億円、新幹線が来ると廃止が危ぶまれる城端線の砺波駅の橋上化12億円により、財政を悪化させていることであります。
 昨日の株式は大幅下落、来年度予算大蔵原案を内示したにもかかわらず、景気は一向に良くなっていかない状況の時こそ、公務員の賃金引き下げは、ますます景気を悪化させる方向であります。
 公務員として、住民の皆さんの願いや要望に応える仕事を行っていくためにも、生活を支える給料を保障していくことが大切であります。
 以上で、私の討論といたします。

◯議長(堀田君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより、議案第81号から議案第86号まで、6議案を一括して採決いたしたいと思います。
 お諮りいたします。議案第81号 平成12年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)、議案第82号 平成12年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第3号)、議案第83号 平成12年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、議案第84号 平成12年度砺波市水道事業会計補正予算(第2号)、議案第85号 平成12年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)、議案第86号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正についての委員長報告は原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立多数であります。よって、議案第81号から議案第86号までの6議案は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議案第87号から議案第92号まで6議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第87号 砺波広域農業共済事務組合の解散について、議案第88号 砺波広域農業共済事務組合の解散に伴う財産処分について、議案第89号砺波広域圏事務組合規約の変更について、議案第90号 平成12年度富山県東砺波郡庄川町外一ケ市中学校組合会計決算の認定について、議案第91号 砺波市乳児及び幼児医療費助成に関する条例の一部改正について、議案第92号 区域外の公の施設の設置について、以上6議案に対する委員長報告はそれぞれ原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立全員であります。よって、議案第87号から議案第92号までの6議案は原案のとおり可決されました。

◯議長(堀田君) 次に、日程第3 地区体育施設の建設要望に関する請願外2件を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより、受理番号19番 地区体育施設の建設要望に関する請願について質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 受理番号19番 地区体育施設の建設要望に関する請願について、賛成の立場で討論をいたします。
 学校の統廃合により、地区の小学校がなくなりました。生涯スポーツを推進しなければならない時、旧村ごとに体育館は必要なものであり、高波地区の皆さんの要望にぜひ応えていかなければならないと思います。
 ただ1点懸念されることは、駐車場をもっと大きなものにしたいと各戸から寄附金を強制的に集められることです。
 油田では地元負担はなく、若林地区では徴収され、今、栴檀野地区では1戸当たり2万2,000円集めようとしています。米価は下がり、会社はリストラ合理化で大変厳しく、ボーナスもカットされている時に、地方財政法4条の5「割当的寄附金等の禁止」では、「直接であると間接であるとを問わず、寄附金を割り当てて強制的に徴収するようなことをしてはならない」と規定されています。住民に不平、不満、地域の融和をなくするようなことは絶対にしてはなりません。
 県内でも、市の体育館が狭いからと地元負担を徴収しているのはこの砺波市だけであります。高波地区には、小学校があったところなのにグラウンドをつくるといって地元負担を集めていました。今度は、体育館をつくるといって各戸より徴収することを行わせないようにされることを求めて、私の賛成討論といたします。

◯議長(堀田君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより、受理番号19番 地区体育施設の建設要望に関する請願を採決いたします。
 お諮りいたします。地区体育施設の建設要望に関する請願に対する委員長報告は採択であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立全員であります。よって、本請願は委員長報告のとおり採択とすることに決しました。
 続きまして、受理番号29番 国民の食糧と地域農業を守るための緊急対策を求める請願書について質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 私は、国民の食糧と地域農業を守るための緊急対策を求める請願について採択すべきとの立場から、若干の意見を述べさせていただきます。
 今、全国の農家に米、野菜の価格暴落が襲いかかっています。米は、ここ数年暴落続きで、10アール当たり稲作所得は30年前の水準に逆戻りです。中でも、大規模な農家は深刻な打撃を受けていますが、当市は、国のモデルとして大規模な農家を育成してこられましたから大変です。砺波市の米の販売高を見ても、10年前は60億円、今年の見込みは42億円、20億円も減っています。
 野菜についても、10年前は2億9,000万円、昨年は1億6,000万円、今年は1億5,000万円を切っています。砺波市の特産物チューリップは、10年前は3億8,000万円、今年は1億9,000万円でした。10年前に比べ、野菜にしてもチューリップにしても半分に減っているではありませんか。これはまた、地域経済にも深刻な打撃を与えています。
 価格暴落は、米だけでなく他のほとんどの農産物に及んでいます。砺波市の特産であるチューリップは、最大生産地の富山県と新潟県を合わせて1億球であるのに対し、オランダから2億5,000万球もの安い球根が入ってきており、生産をやめる農家が増え、砺波市の球根栽培農家は60戸余りとなりました。米や野菜の価格暴落は、WTO協定の受け入れ以降年々ひどくなっており、放置すれば、農家経営の破綻を招き、農業の崩壊は必至で、ひいては21世紀の国民の主食、生存基盤を根底から脅かすことにならざるを得ません。このような農産物価格暴落の原因は一体どこにあるのでしょうか。
 米について見れば、95年の新食糧法で市場原理に任せたうえに、政府が米の買い入れ数量をどんどん削減していったことに加えて、3年前からは、自主流通米の入札時の下支えになっていた値幅制限を撤廃してしまいました。このことが歯止めのない値下がりにつながった原因です。一方、96万3,000ヘクタールも減反しながら、ミニマムアクセス米を輸入し続けています。このミニマムアクセス米が価格暴落の原因であることは言うまでもありません。今年8月までに輸入されたミニマムアクセス米は、この5年間で277万トンにも及びます。現在の在庫米280万トンに匹敵するものです。さらに、これからも毎年68万2,000トンが輸入され続けるという事態が、米価暴落の原因になっています。
 政府がこの9月に発表した「緊急総合米対策」の中身は、輸入米には一切手をつけず、在庫が増えたのは国内生産にあるとして、減反面積を史上空前の106万ヘクタールにまで拡大しようというものです。また、政府の在庫米を新米と引き換えに、1俵1,000円程度のえさ米として農家に引き取らせ、処理させようとしています。そのうえ、5万ヘクタールもの青刈りを制度化しました。
 10月に開催された全国農協大会で、各党の農業政策の発表になり、そこで自由民主党農業基本政策小委員会の松岡衆議院議員は、「次期WTOでは、ミニマムアクセスなどという不合理なものは撤回を求めていく」と言わざるを得ませんでした。
 今、各地の地方議会で、自主流通米の値幅制限の復活、ミニマムアクセス米の削減、撤廃、野菜などのセーフガード発動を求める決議や意見書の採択が急速に広がっています。
 砺波市議会において、この請願を採択し、政府、関係機関に働きかけるよう、議員各位のご理解とご協力をお願いいたします。

◯議長(堀田君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより、受理番号29番 国民の食糧と地域農業を守るための緊急対策を求める請願書を採決いたします。
 お諮りいたします。国民の食糧と地域農業を守るための緊急対策を求める請願書に対する委員長報告は不採択であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採決とすることに決しました。

◯議長(堀田君) 次に、日程第4 議員提出議案第3号 「地震防災対策特別措置法」の改正に関する意見書の提出についてを議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 11番 村中昭二君。
  〔11番 村中昭二君 登壇〕

◯11番(村中君) 議員提出議案第3号について、提案者を代表いたしまして、提案理由の説明をいたします。
 地震大国と言われる我が国においては、平成7年の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、地震防災対策特別措置法が制定され、富山県においても地震防災緊急事業5カ年計画が策定され、鋭意進めてまいりました。しかしながら、財政上の制約等により、現行計画の進捗率は低い状況にあります。加えて、今年に入り有珠山、三宅島の火山活動に続き、鳥取県西部地震が発生するなど、防災対策のさらなる整備充実が求められております。また、富山県内にも活断層が確認されており、地域住民の生命と財産の安全確保に、なお一層努めていく必要があります。
 よって、「地震防災対策特別措置法」に基づく地震防災緊急事業の拡充・強化を図るとともに、同法に基づく国の負担または補助の特例措置が、次期の地震防災緊急事業5カ年計画にも適用されるよう要望するものであります。
 砺波市議会といたしましても、適切なご決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。

◯議長(堀田君) これより、提案理由に対する討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) 討論なしと認めます。
 これより、議員提出議案第3号 「地震防災対策特別措置法」の改正に関する意見書の提出についてを採択いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(堀田君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第3号は原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(堀田君) 次に、日程第5 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることにご異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(堀田君) ご異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(堀田君) 以上をもちまして、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
 これをもちまして、平成12年12月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長よりご挨拶があります。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 砺波市12月定例会の閉会に当たりまして、ご挨拶を申し上げます。
 提案いたしました諸議案を全部議決をいただきまして誠にありがとうございました。お礼を申し上げます。特に、急な追加提案、乳児及び幼児医療の補助に関する一部改正など、特別配慮をしていただきまして、議決をいただきましたことにつきましては感謝を申し上げたいと思います。
 さて、いよいよ20世紀も終わることになります。ある評論家は、「戦争と平和が混在した世紀」と評されております。なお一方で、この世紀は「科学と技術の著しく進歩した世紀」であったとも言われておるわけであります。
 次いで、いよいよ新世紀を迎えるわけでございますが、日本の少子高齢化、さらに急激な情報化あるいはボーダレス化、グローバル化など著しい変動があるわけでございます。ついては、この変化を広く私は見極めて、特に地方自治につきましても対処しなければならない、このように存じておるわけでございます。先般も総合計画の構想につきまして議決をいただきましたが、ぜひ議員各位には、今後ともこの新世紀の課題について、何かとご指導を賜りたいとこのように思っております。
 世紀末は、何か起こるのではないかといううわさもありますが、年内も平穏で、そして新世紀の新しい年を健康で皆さん方がお迎えになられるように、祈念申し上げまして、議会の閉会に当たりご挨拶といたします。
 ありがとうございました。

◯議長(堀田君) 以上をもちまして散会といたします。
 どうもご苦労さまでした。

 午後 3時34分 閉会

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成12年12月22日

      議  長    堀 田 信 一

      署名議員    梶 谷 公 美

      署名議員    林   忠 男

      署名議員    柴 田   智