平成9年9月定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時10分 開議

◯議長(柴田君) ただいまから、平成9年9月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。

◯議長(柴田君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により、議長おいて
  17番 金 堂 久 哉 君
  18番 前 田 喜代志 君
  19番 林     絋 君
を指名いたします。

◯議長(柴田君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本9月定例会の会期は、本日から9月22日までの14日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(柴田君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月22日までの14日間と決定しました。

◯議長(柴田君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第59号から議案第64号まで、平成9年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外5件についてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 本日、ここに一般会計補正予算案をはじめ当面必要となってまいりました諸議案につきまして審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中にもかかわらず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 初めに、市政の概要について申し上げます。
 まず、平成8年度一般会計及び特別会計の決算の概要と当面の財政運営について御報告いたします。
 平成8年度一般会計決算は、歳入総額175億3,489万5,000円、歳出総額168億7,186万8,000円、翌年度へ繰り越すべき財源は1億2,041万4,000円で、実質収支では5億4,261万2,000円の黒字決算となりました。
 また、特別会計は、国民健康保険事業特別会計が1億4,768万5,000円、同太田診療所特別会計が795万9,000円、下水道事業特別会計は実質収支で1万2,000円、農業集落排水事業特別会計が実質収支で1,694万2,000円とそれぞれ黒字決算で、赤坂霊苑特別会計は収支差引残金なしとなっております。
 一方、老人保健医療事業特別会計では666万円の赤字決算となり、歳入不足が生じましたので繰上充用をいたしました。
 これらの決算につきましては、ただいま監査委員の審査に付しているところでありますが、後日、その意見を付して御審議を願うことになりますので、よろしくお願い申し上げます。
 さて、我が国の経済情勢は民間需要が堅調に推移し、製造業を中心に景気に底堅さが増し、回復の動きを続けています。しかし、個人消費は消費税率引き上げによる駆け込み需要の反動で消費の低迷が長引いており、先行き不透明な状況にあります。
 一方、我が国財政は依然として構造的赤字財政から脱却できず、抜本的改革を目指し、さきの行政改革会議では、執行機関のスリム化、効率化に向け、中央省庁体制を現行の22府省庁から1府12省庁に再編成する案を決定いたしました。
 また、政府・与党の財政構造改革会議では、地方財政に対しても厳しい歳出抑制をいたしており、特に平成10年度地方財政計画では、公債費を除く政策的経費である一般歳出を対9年度比マイナスとすることを盛り込み、特に投資的単独事業を抑えることで、個々の地方自治体の歳出を抑制する方向を明確に示しております。
 一方、地方分権推進委員会は、7月8日に第2次勧告を橋本首相に提出いたしました。第1次勧告が国から地方への事務権限移譲であるのに対し、第2次勧告は財源移譲が柱であり、勧告では国庫補助負担金の整理合理化や自治体の課税自主権の拡大、地方債発行の許可制度の廃止など、地方税財源の充実策が提言されました。
 しかし、具体策は盛り込まれず、政府が歳出抑制方針として決めた「財政構造改革の推進方策」の枠を踏み出しておらず、地方自治体にとっては満足できるものではなく、今後に課題を残すものとなっております。私は、補助金の整理と地方への財源配分が行われない限り、地方分権社会の実現は中途半端にならざるを得ないと考えております。
 今後は、全国市長会などを通じて、真に地方の自主性を高める地方分権を求めるとともに、厳しい財政状況のもと、一般財源の確保に努めながら地方自治の本旨である住民福祉の向上を図るため、行財政改革や広域行政を推進し、市政の発展に努めてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解、御協力をお願い申し上げます。
 次に、本年度の主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、砺波の顔づくり事業につきましては、平成8年度から2カ年継続事業として工事を進めてきましたが、周辺整備を含め、今月末に竣工予定であります。映像画面を組み込んだモニュメントの設置により、チューリップ、カンナ、コスモス畑などの映像やチューリップ四季彩館、美術館、文化会館等のイベント情報、道路情報などをリアルタイムで放映し、当市を訪れる人々へのサービス向上を図ってまいります。
 また、かねてから陸上自衛隊富山駐屯地存置に係る民生安定事業として、コミュニティー施設に対する補助を国に要望しておりましたが、先般、補助内示がありましたので、早期発注に向け努力しているところであります。
 次に、国際交流事業につきましては、日中国交正常化25周年記念として遼寧・大連国際友好都市展示商談会が、来月、大連市で開催されます。市内からは企業3社が参加を予定しており、技術や製品の紹介を通じて、経済交流が深められることを期待しております。
 また、市内在住の日系ブラジル人等の外国人を対象に、8月より第1、第3月曜日の午前中、ポルトガル語が話せる「国際アドバイザー」を窓口に設置いたしました。これにより、外国人の皆さんに十分な行政サービスを提供できると考えております。
 次に、情報化の推進について申し上げます。
 より多くの市民の皆さんに、パソコンやインターネットに触れていただくことを目的に、8月下旬にインターネット体験教室を開催いたしました。夏休み期間中でもあり、小・中学生の友達同士や親子など予想以上の応募があり、定員を超える盛況となりました。内容はごく初歩的なものでありましたが、パソコンに始めて触れる方も、インターネットを楽しく体験でき好評であり、今後もこのような機会を設け、多くの市民の皆さんにパソコン等に親しんでいただき、情報化の推進を図りたいと考えております。
 次に、交通安全対策の推進について申し上げます。
 8月末現在、砺波市内における交通事故発生状況は、昨年同期に比べ、件数、死者、負傷者とも増加しております。特に、交通事故死者数は、本年に入り既に4人と昨年同期より3人増加し、本年の交通事故死者抑止目標である4人と同数になったところであります。特に8月には、2件の交通死亡事故が相次いで発生したことなどから、緊急交通安全対策会議を開催し、「交通死亡事故多発警報」を発令して、交通事故の増加傾向に歯どめをかけるための抑止対策を一層推進してまいりました。
 しかしながら、日没が早くなる9月以降は、夜間事故の多発が懸念される時期であり、今後とも関係機関、団体との連携により、交通事故抑止に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、社会福祉事業について申し上げます。
 高齢者福祉対策につきましては、今年度建設に着手する(仮称)南部福祉センター・デイサービスセンターは、基本設計を終え、現在実施設計を進めております。
 また、(仮称)砺波市シルバーワークプラザにつきましては、先月14日に工事請負契約の締結を行い、事業に着手したところであり、現在鋭意工事を進めております。
 次に、障害者福祉につきましては、さきに高岡市と身体障害者のデイサービス事業の利用にかかわる契約を締結し、高岡市下麻生の身体障害者療護施設「志貴野ホーム」のデイサービスセンターを利用して、市内の重度身体障害者がデイサービスを受けることができるようになりました。現在4人の方々に週1回御利用いただいております。
 次に、児童福祉につきましては、本年4月に定員を30人増やし、総定員を670人としてスタートした公立保育所の入所状況は、先月1日現在635人で入所率は95%となっており、特に3歳未満児の入所数は145人と全体の23%を占め、入所児童の低年齢化が進んでいることを示しております。一方、子育てに対するニーズがますます多様化し、増大しておりますことから、それに対応するため、さらに施設整備、保母の確保、特別保育の充実などに努め、児童の受け入れに万全を期してまいりたいと考えております。
 次に、介護保険につきましては、現在参議院の継続審議となっておりますが、今週の臨時国会においてさらに審議がなされると思われます。このような中で、要介護認定等の事務を試行する目的で、高齢者ケアサービス体制整備支援事業のモデル地域指定を当市が受けました。これは、県内4カ所のうち砺波福祉圏では、井波町、庄川町とともに指定されたものであり、おおむね100件(在宅50件、施設50件)について介護認定調査を行い、かかりつけの医師の意見を求め、介護認定審査会を開催し、介護度を判定するモデル事業を県委託金により実施するものであります。
 また、痴呆性老人対策につきましては、的確な診断が重要でありますので、従来までは城端町にある国立療養所北陸病院を紹介しておりましたが、10月からは砺波総合病院に委託し、毎週木曜日の午後に「物忘れ外来」を開設し、初期段階の診察により、個々のケースに応じて対処してまいりたいと考えております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 6月から5回にわたり病院事業特別委員会において御審議をいただいておりました病院の増改築計画につきましては、特別委員会の報告を受け、今後基本設計に着手したいと考えております。
 次に、農業関係事業について申し上げます。
 今年の5月に公表いたしました「アグリTONAMI21」創造プランは、本市農業・農村が21世紀に向けて持続的に発展し、将来にわたって基幹的な産業として次世代に受け継がれていくよう策定したものであり、今後、地域情勢の変化に即応した施策を展開してまいります。
 新生産調整対策事業につきましては、現地確認の結果、929ヘクタールの転作が実施されており、達成率は102%となっております。
 農作物の作柄につきましては、チューリップ球根はやや良、大麦はやや不良となり、収穫が始まりました水稲は、台風等の影響も少なく、8月15日現在の作況は「101」の平年作と発表されております。
 土地改良事業につきましては、市営ふるさと農道整備事業は、今月末をめどに完成の運びとなっております。その他の農道整備についても、測量設計を終え次第、順次発注してまいります。また、県営事業関係の中山間地域総合整備事業は、予定していた生産基盤整備はすべて発注し、かんがい排水事業、土地改良総合整備事業についても順次工事を進めております。
 林業構造改善事業における五谷地内での林道開設については、測量を終え、散居村展望台付近を終点とする全区間の工事を本年度末までに完了する予定であります。
 次に、観光事業について申し上げます。
 まず、第5回カンナフェスティバルにつきましては、8月10日から24日までの15日間チューリップ公園で開催し、2万3,000人の入園がありました。今回は子供に人気の高いカンナ大迷路のほか、四季彩館、美術館、文化会館でもそれぞれ企画展を行い、趣のある企画で来場者に親しんでいただけたものと考えております。
 次に、となみ夢祭りにつきましては、市街地ににぎわいを取り戻すため、会場を従来のチューリップ公園から中心市街地に移し実施されました。今回は商工会議所青年部の若いスタッフが中心となり、町の商店会を巻き込んだ斬新な企画で行われ、歩行者天国として多彩なイベントが繰り広げられ、前夜祭のふるさと盆踊りを含め2万1,500人の参加者で賑わいました。海賊船と子供らのパレードで幕をあけた祭りは、子供たちの夏休みの楽しい思い出になったものと思われます。
 次に、城端線開通100周年記念事業について申し上げます。
 JR城端線は明治31年1月に高岡・城端間が全線開通して以来、今日まで100年間にわたり沿線市町村をつなぐ重要な公共交通機関として大きな役割を果たしてきました。今回の記念事業は、城端・氷見線活性化協議会が昔懐かしいSLを来月10日から12日までの3日間城端線に走らせるものです。期間中は1日1往復させ、3日間で2,000人の乗客のほか、全国から数多くのSLファンでにぎわうものと思われます。
 次に、コスモスウォッチングにつきましては、今回で10回目を迎え、来月5日から12日までの8日間夢の平スキー場で開催されます。1.8ヘクタールの会場には100万本のコスモスが咲き誇り、訪れる観光客の目を楽しませてくれると思われます。毎年懸念される交通対策については、駐車整理券を発行し、交通整理体制を充実させるとともに庄川町への誘導等により、渋滞を緩和させたいと考えております。
 次に、土木関係事業について申し上げます。
 国道156号砺波除雪拡幅事業の荒高屋地内につきましては、地権者に土地価格の提示を行ったところであり、今後は順次用地買収に入りたいと考えております。
 また、国道359号砺波西バイパスにつきましては、今月29日に完成式を予定しており、砺波東バイパスについても、庄下地区において設計協議を行っており、今後は用地測量等に入りたいと考えております。
 主要地方道砺波福光線につきましては、本年度は物件補償を予定しており、また、主要地方道砺波細入線については、中尾地内の橋梁新設工事が平成12年の完成を目指して、下部工の施工が進められております。
 雪寒事業につきましては、五鹿屋地区における地域ぐるみ除排雪施設の建設場所を決定し、近日中に工事発注を予定しております。また、地域ぐるみ除排雪機械更新に対しても補助を行うなど、克雪対策の充実を図りたいと考えております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 街路事業につきましては、西町・末広町地内の国道359号の整備は、地権者の御理解を得まして順調に用地買収が進んでおります。
 また、豊町高道線は、用水路等の工事発注を終えたところであり、今後車道部分の工事を発注し、整備を進めてまいります。
 砺波駅前の自転車駐車場整備につきましては、JR西日本と用地取得について協議しているところであり、今後は施設の実施設計を行ってまいります。
 公園建設事業の砺波総合運動公園につきましては、来月に着工されます(仮称)県西部総合体育館の建設工事との調整を図りながら、園地の造成工事を進めてまいります。(仮称)木舟町公園の整備につきましては、園地の造成・便益施設・植栽等の工事を発注し、整備を進めてまいります。
 組合施行土地区画整備事業につきましては、太郎丸西部地区では工事がおおむね完成いたしましたので、完工式が来年16日に行われる予定になっております。また、砺波駅南地区では、JR砺波駅仮駅舎が7月11日より開業し、7月29日には橋上駅舎・自由通路・コミュニティ施設建設工事の起工式が行われ、現在鉄骨建方の工事が行われております。太郎丸東部地区では、都市計画道路等の築造や舗装工事が進められております。
 一方、非補助による組合土地区画整理事業施行に向けて、砺波税務署南西側約0.84ヘクタールの区域で、中神南部土地区画整理組合設立準備委員会が7月24日に結成されました。市といたしましては、今後組合設立に向け、技術的助言や指導を行ってまいりたいと考えております。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 工事の発注状況につきましては、公共下水道事業、特定環境保全公共下水道事業、農業集落排水事業とも、発注率は90%に達しております。
 農業集落排水事業における般若地区の処理場建設については、11月からの汚水受入れに向けて工事が順調に進捗しており、栴檀野地区においても、来年度工事着工に向けて調査設計業務を進めております。
 次に、学校教育関係事業について申し上げます。
 出町中学校男子バスケットボール部が北信越中学校選手権大会におきまして準優勝し、全国中学校バスケットボール大会に出場し、決勝トーナメントに進む好成績を上げました。また、般若中学校からも、全国中学校柔道競技個人戦に1名が参加し、同じく予選リーグ戦を勝ち抜き、それぞれ全国の強豪と覇を争うとともに、友情の輪を深めてまいりました。2000年国体に向け、若い力が着実に育っていることを力強く感じております。
 次に、学校施設の整備につきましては、出町中学校図書室床張替工事、般若中学校体育館屋根改修工事、出町小学校給水設備改修工事など、緊急を要する工事を夏休み中に完了し、2学期の授業に支障のないよう整備いたしました。
 次に、体育関係事業について申し上げます。
 先月入札が行われました(仮称)県西部総合体育館は、来月着工される見通しとなりました。県西部地域のスポーツ拠点を目指すものであり、2000年とやま国体開催前年の平成11年6月に完成が予定されております。建物は鉄筋コンクリートづくり、延べ床面積1万2,335平方メートル。バスケットボールコート2面、バドミントンコート10面が取れる大アリーナのほか、中アリーナも併設されます。この大・中アリーナの間には三角屋根のユニークな形状をした屋根のある広場、アトリウム、その奥にラウンジや談話コーナー、情報コーナーなど「となみ野フォーラム」と呼ばれる一体的ロビー空間が設けられます。
 市では、これに隣接して温水プールの建設を計画し、同時完成を目指して、現在実施設計の細部について検討しているところであります。
 次に、国民体育大会につきましては、7月8日、(財)日本体育協会理事会において、第55回国民体育大会の富山県開催が正式決定されたことを受けて、準備委員会を実行委員会に改組し、実施体制の確立に向け、先月13日に2000年とやま国体砺波市実行委員会設立総会を開催いたしたところであります。
 今後は、砺波市開催基本構想に基づき、各専門委員会において基本計画の策定を進めるとともに、全庁的に円滑かつ総合的な推進を図るため推進会議を設置し、国体開催の準備に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に美術館事業について申し上げます。
 今月6日から10月5日まで開館記念事業として「川辺外治の軌跡展」を開催しております。
 川辺先生は砺波高校を退職されるまで一貫して美術教育に情熱を注がれるとともに、富山県洋画連盟や彩彫会の結成に尽力され、市展やとなみ野美術展の生みの親でもあり、多くの市民の皆さんに作品を御覧いただきたいと思っております。
 また、来月11日から26日まで、美術館で初めての「市展」を開催いたします。市民の皆さんから作品を募集する身近な展覧会であり、会期中には地域社会と美術館について語り合うセミナーを計画いたしております。
 次に、消防の広域化について申し上げます。
 去る8月29日第4回富山県常備消防広域化推進委員会砺波広域市町村圏小委員会で実施計画の承認が得られましたので、この計画書を議員各位に提示し、御検討いただくことになっております。
 次に、砺波広域農業共済事務組合の福光町農業共済組合との合併につきましては、去る9月5日に砺波地区農業共済組合等合併推進協議会を設立し、広域合併基本事項等について合併推進協議会委員各位の了承を得たところであります。
 今後は、来年4月1日の新組合発足に向け、合併推進協議会を開催し、新組合の規約、条例、予備契約書の内容等について協議してまいりたいと考えております。
 以上、本年度の主な事業の進捗状況及び当面の課題等について、その概要を申し上げました。
 これより、本議会に提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第59号 平成9年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ3億9,978万5,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額は、164億5,040万5,000円となるところであります。
 歳出予算の増額補正の主なものとしましては、
 コミュニティ施設整備事業費     6,800万0,000円
 林道治山事業費           1,927万9,000円
 市道改良事業費         1億2,420万0,000円
 用地取得事業費           3,130万0,000円
 歩道新設事業費           2,500万0,000円
 土地区画整理公共施設整備事業費   2,208万3,000円
 桜つづみ整備事業費         2,538万0,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源として、
 分担金及び負担金            231万7,000円
 国庫支出金             7,102万2,000円
 県支出金              1,301万5,000円
 寄 附 金             3,350万0,000円
 繰 越 金           1億4,541万4,000円
 諸 収 入               501万7,000円
 市   債           1億2,950万0,000円
などを増額するものであります。
 このほか地方債につきましては、事業内容の変更等により限度額を1億2,950万円増額するものであります。
 次に、議案第60号 平成9年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては歳入歳出それぞれ1,835万5,000円を追加補正し、歳入歳出総額は19億4,055万5,000円となるところであります。
 歳出補正は、療養給付費交付金償還金を増額するものであり、これに対する財源として、繰越金を充当するものであります。
 次に、議案第61号 平成9年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億7,455万9,000円を追加補正し、歳入歳出総額は11億1,885万9,000円となるところであります。
 歳出補正は、一般総務費、般若地区農業集落排水事業費を増額するものであり、これらの歳出補正に対する財源として、分担金及び負担金、国庫支出金、市債を増額するものであります。
 次に、議案第62号 平成9年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的収支において電算処理システムソフト改造等に要する経費900万円、資本的支出において駐車場用地の取得及び整備等に要する経費7,790万円をそれぞれ増額補正しようとするものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明申し上げます。
 条例関係といたしましては、公営住宅法の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、市営住宅及び共同施設の管理について必要な事項を定めている砺波市営住宅管理条例の全部を改正するもの1件であります。
 このほか、議案第64号 決算の認定につきましては、地方公営企業法の定めるところにより、平成8年度砺波市水道事業会計及び砺波市病院事業会計の決算を監査委員の意見を付して議会の認定をお願いするものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本会議に提出いたしました議案の説明といたします。
 何とぞ慎重に御審議の上、可決、認定賜りますようお願い申し上げます。
 以上であります。

◯議長(柴田君) 次に、日程第4 病院事業特別委員会委員長報告についてを議題といたします。
 病院事業特別委員会は、砺波総合病院の増改築計画及び地域医療に関し調査するため、6月定例会において設置されたところであります。
 病院事業特別委員会に付託されておりました調査事項について、病院事業特別委員会委員長の報告を求めます。
 病院事業特別委員会委員長 梶谷公美君。
  〔病院事業特別委員会委員長 梶谷公美君 登壇〕

◯病院事業特別委員会委員長(梶谷君) 病院事業特別委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 6月定例会以降、病院事業特別委員会を5回開催し、病院当局の説明を受けながら、増改築計画及び地域医療について十分に検討を重ねてきたところであります。
 まず、現在地での増改築については、現在地は市街地の一角にあることから、交通便がよく、これからの地域・高齢化社会における生活支援の利便を考慮いたしますと、これに近い条件で市街地周辺に用地を求めることは、時間的にも事業費的にも難しく、また、現在約50億円の起債残のこともあり、全くの新天地への移転は困難であるとの観点から、これを了解したところであります。
 次に、マスタープランの計画では200床増床とありましたが、今回の計画で、これを100床増床に変更したことについては、近年の厚生省による病院機能類型化の指導や、ここ2年間の周辺の医療環境の変化により、急性期医療に重点を置いた地域医療支援の中核病院として、当病院を位置づける必要性から決定されたものであり、これを了解したのであります。
 また、第1期までの事業費約96億円が今回の計画で163億円へと増嵩したことについては、地域中核病院として救急医療・高度医療に対応するため、手術室をはじめICU、CCU等の設備、機器に高機能なものを求めたことが主な要素であり、さらに平成8年度に指定を受けた災害拠点病院として、建物の耐震構造化やヘリポートの設置など、機能整備の必要性を考慮し、これを了解いたしたのであります。
 次に、資金計画については、診療収益並びに交付税の算定は精査されており、これに伴う実質の一般会計繰出金は平成16年度をピークに、以降、減少する見込みとなっており、これを了解いたしました。
 このほか、増改築後の将来構想、工事中の安全確保、増改築担当者の継続的責任体制等々について、多岐にわたって審議を尽くした結果、現計画を了とするものであります。
 この上は、いち早く計画の具体化に向けて努力され、今までの医業実績を踏まえ、市民からさらに信頼を受け、そして砺波市が地域に誇れる高機能病院の完成を望むものであります。
 なお、当特別委員会は、増改築工事中はもちろんのこと、竣工後においても病院事業全般に対して審査を継続していくものであります。
 以上、審査の一端を申し上げ、病院事業特別委員会の御報告といたします。

◯議長(柴田君) 砺波総合病院の増改築計画及び地域医療に関する調査事項につきましては、ただいまの報告のとおりであります。

◯議長(柴田君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明10日は議案調査のため休会といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(柴田君) 御異議なしと認めます。よって、明10日は休会することに決定いたしました。
 次回は、9月11日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前10時41分 閉議