平成8年6月定例会(第3号) 本文

会議の経過
 午後 2時21分 開議

◯議長(金堂君) 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願いいたします。
 これより本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。
 日程第1 議案第39号から議案第41号まで、平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)ほか2件を議題といたします。
 これより、各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 中西宏一君。
  〔産業建設常任委員長 中西宏一君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(中西君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第39号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分ほか1件を審査するため、去る6月18日午前10時より、三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決しました。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第1号)につきましては、商工費では、全国都市緑化とやまフェア対策費として8月に開催されるカンナフェスティバルのPR用パンフレットの作成並びに案内掲示板の製作費を計上するものです。
 次に、農林水産業費においては、総合型林業構造改善事業として、国道359号頼成山「もりもりハウス」の入口からオガ粉製造施設までの進入路、延長170メートルの道路改良に対して国の補助が追加されたものと、県単独補助事業の権正寺地内の農道改良事業の新規採択による補正であります。
 また、土木費では、公共事業として市道峰中尾線の落石危険箇所の法面防護工事が採択されたことと、市道十年明鷹栖線道路改良工事、また、市道千保東開発線、頼成徳万線歩道新設事業の国の補助額が確定したことに伴う補正を行い、工事を実施するものです。
 次に、都市計画費の土地区画整理推進事業では、深江地区の土地区画整理にかかる組合設立準備に必要となる補助金を追加するものです。
 また、緑化促進事業として新たに砺波市の保存樹の概要冊子を作成する費用と砺波総合運動公園建設事業では、国庫補助の額の確定により、公園西側の池、広場並びに駐車場の整備を行う補正であります。
 次に、農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)では、公共事業の国庫補助の額の確定により、下水管路の布設延長を当初の800メートルから3,200メートルと大幅に変更するものです。
 以上、いずれも当面必要な措置として了としたところであります。
 また、報告事項として財団法人砺波市花と緑の財団経営状況の説明があったところです。
 次に、主な意見、要望等について若干申し上げます。
 今回、新たに作成する保存樹などの概要冊子の作成内容についてただしたところ、市内全域を平成5年から平成7年の3年間にわたってくまなく調査を行い、所有者の同意を得た保存樹等の概要をカラー写真で冊子にするものです。保存樹として指定したものは、樹木が89カ所で130本、樹林15カ所、生け垣10カ所、屋敷林26カ所、合計140カ所となっており、今後、保存樹など指定委員会で取りまとめてもらうとのことでした。
 次に、砺波市開発市道要綱が平成7年4月に定められているが、開発業者に対して適切に指導されているかとただしたところ、この要綱の趣旨は面積が3,000平方メートル以上の開発行為をしようとする事業者に対して、砺波市の散居村形態を考慮し、自然環境を保全しながら計画を立てるよう指導するもので、農業振興地域除外に始まり、農地転用申請さらに関係土地改良区や、地元用排水路管理者等の同意を求めることと、道路、河川、公園、調整池、下水道施設、上水道施設、ごみ集積場などの公共施設管理者と協議を行った後、開発許可申請を行うものとしているが、近年、関係法令手続の簡略化を図るため、計画を細分化して3,000平方メートルを少し下回った開発行為が行われるような例も見られた。これに対して、要綱の適用範囲以外ではあったが、明らかに宅地開発行為であると判断して、起業者を行政指導した経緯がある。このように農地と宅地の混在化が進む地域の開発に対しては、ミニ開発は慎むべきものであるが、今後も良好な生活環境を確保する見地から開発行為をしようとする業者に対して指導、助言をしていきたいとのことでした。
 次に、集落営農の事業化を予定している地区と、市内の実態についてただしたところ、集落営農は農業従事者の話し合いによって集落内の個人所有の農業機械をなくし、共同利用を行い、集落全体のコスト低減を図ることにある。
 しかし、実態としては話し合いにはなかなか難しい面もあり、平成4年から現在までに集落営農型が7地区、中核農家集団型が5地区となっている。また、市の方針としては、集落営農が地域農業の発展に大きな効果が期待できる営農方法であると認識しており、話し合いがまとまった地区から順次事業化を進めていきたいとのことでした。
 そのほか、松くい虫の防除対策、4月に開館したチューリップ四季彩館の利用状況、カンナフェスティバルの事業内容、さらに大和ハウスのホテル建設進捗状況などについて質疑・討論があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、産業建設常任委員会の報告といたします。

◯議長(金堂君) 文教民生常任委員長 河原 誠君。
  〔文教民生常任委員長 河原 誠君 登壇〕

◯文教民生常任委員長(河原君) 文教民生常任委員会の審査の結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第39号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分ほか1件を審査するため、去る6月19日午前10時より市当局の出席を得て委員会を開催いたしました。まず、当局から議案の詳細な説明を受け慎重に審査をいたした結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決しました。
 以下、審査の概要について主なものを申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第1号)につきましては、衛生費では、健康増進対策費において本年度開設を予定している訪問看護ステーションに必要な医療備品の購入を行う補正であります。
 次に、社会教育費として、ガールスカウト富山県支部30周年記念事業として実施する海外研修に参加する高校生3名、指導者4名に研修助成を行うものと、富山県図書館協会が主催する海外研修に参加する1名の負担金を補正するものです。
 次に、老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、平成7年度の老人医療費の確定に伴い、交付金償還金を繰越金で措置するものです。
 以上、いずれも当面必要な措置として了としたところであります。
 また、報告事項として財団法人砺波市文化振興会経営状況及び財団法人砺波市体育協会経営状況の説明があったところです。ここで、審査の過程で出された要望、意見等について申し上げます。
 現在、出町、北部、般若の3幼稚園で3歳児を受け入れているが、家庭の核家族化や女性の職場進出に伴い低年齢からの入園希望者がますます増加する傾向にある。その受入れ対策として幼稚園と保育所が一体化した体制がとれないかとただしたところ、保育所は、児童福祉の立場から厚生省が監督し、幼稚園は、就学前教育として文部省が監督している立場上、基本的な方針が違うため制度上の一体化は難しいと思われるが、両者間の連携協力体制の整備の必要性を認識するので、今後、検討委員会を設けて調査研究を行いたいとのことでした。
 次に、快適な生活環境を目指して進められている下水道整備として、農村部においては集落排水方式を採用しているが、工事費の軽減から合併処理浄化槽方式を積極的に取り入れるべきではないかとただしたところ、今後、山間部などの整備には集合処理に取り組めない区域も予想されるので、今年度は、栴檀野地区においての農業集落排水事業の基本調査に入るのに合わせて地域の地形、状況を判断し、関係地域で話し合いの上、対応していきたいとのことでした。
 次に、砺波総合病院の改修整備計画を進める上での将来構想の検討と本年度予定事業の進捗状況などについてただしたところ、院内の各部門及び各事業ごとにそれぞれ専門的な勉強会を開催し、具体的な内容を検討する一方、最近建設が進められている他の病院の視察、調査に取りかかっている。また、設計等の委託についてはいろいろな選定方式があるが、最近の各方面の事例によれば、プロポーザル方式が適当でないかと考える。また、設計業者等の選定には審査委員会を設けて審査・選定をしたいとのことでした。
 次に、市営バスの利用者からの要望として、新たにオープンした大型店へのアクセスを便利にするために、現在の砺波駅から砺波総合病院前、さらに西春日町を経て、砺波市役所前終点のバス路線を砺波駅前から砺波総合病院前の交差点を左折して西回りバイパス付近に新たな停留所を設置、そして交差点を右折した後砺波市役所前終点となる路線に変更できないものかとただしたところ、路線変更には陸運局の許可、路線変更による運行時間の延長、従来から西春日町を利用していた乗降客との調整、特に栴檀山線の場合は庄東小学校の児童の登下校の時間帯の調整等、いろいろと難しい問題はあるが、それらを総合して検討してみたいとのことでした。
 そのほか、保育料の改定や文化会館の利用状況並びに美術館の展示企画の構想、生涯スポーツの振興、さらに、となみ野美術展での買上げ作品の管理状況について、また出町文教ゾーン整備計画(案)についての説明、意見、指摘などがあったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、文教民生常任委員会の御報告といたします。

◯議長(金堂君) 総務常任委員長 山岸銀七君。
  〔総務常任委員長 山岸銀七君 登壇〕

◯総務常任委員長(山岸君) 総務常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第39号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分並びに閑静な住宅団地へのパチンコ店進出中止を求める請願ほか1件を審査するため、去る6月20日午前10時より三役をはじめ、所管部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け、審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決しました。また、請願14番 パチンコ店進出中止を求める請願につきましては、農地法の農地転用の関係や、地元関係者、近隣住民の意見、要望、さらに県の農業委員会の今後の見解もあり、しばらく状況を見る必要があるため「保留」といたしました。また、請願21番は不採択といたしました。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第1号)につきましては、追加補正5億3,663万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ159億2,463万6,000円としたものであります。
 所管部分における主なものとしては、総務費のうち、企画費では地域情報化計画を策定するために市民アンケート調査を実施するものと、平成8年8月8日を県民笑いの日とするイベントに対して補助を行う補正であります。
 次に、行政事務費のうち災害防災対策費としては、防災関係の機材整備をするもので、無線機一式と富山県の高度情報通信ネットワークシステムの増設工事を行うものであります。
 以上、当面必要な措置として了としたところであります。
 また、報告事項として砺波市土地開発公社経営状況等の説明があったところであります。
 ここで、審査の過程での主な要望、意見等について申し上げます。
 砺波市地域防災計画の見直し事項の概要と食糧備蓄対策、さらに公共建物の耐震度調査の実施予定についてただしたところ、今回の見直しについては、被害の想定を豪雨、火災、雪害、地震災害と範囲を拡大し、初動体制の確立、市職員の動員配置計画、さらに避難体制づくりとして、一次避難場所と収容避難場所を区別し、市民にわかりやすい避難体制としている。また、ボランティア組織、情報の伝達の確立などを行っている。
 一方、災害時における食料及び物資の備蓄については、まず、2、3日間分は、各家庭に食料があるという想定のため、食料などの備蓄は考えていないが、緊急時には、生活必需物資等を市内の関係業者と補給についての協定を結び、直ちに調達するものとしている。また、市内にある81カ所の公共建物の耐震度調査については、昭和56年度の建築基準法改正以前に建築された建物を対象に順次実施していくが、本年度は市庁舎、消防庁舎、市体育館、出町中学校の調査を実施するとのことであります。
 次に、今日話題となっているコンピューター西暦2000年問題への対応についてただしたところ、西暦2000年問題とは全国レベルの大きな問題であるが、砺波市のコンピューターシステムでは年齢計算や、期間計算を下2桁を採用しているため、計算プログラムでは「00」をエラーとみなし、誤った処理を行うなどの問題が予測されることから、今後、各システムを調査分析し、できるだけ早い段階で修正を終えたいと考えている。西暦2000年になっても、混乱が起きないように万全を期したいとのことであります。
 また、砺波市の地域情報化計画策定のためアンケート調査を企画しているが、その目的と調査内容並びに対象者をただしたところ、高度情報化の波は着実に地方にまで押し寄せてきており、パソコン通信、ケーブルテレビ、さらに最先端のインターネットを利用してさまざまな情報を、いつでも、どこでも、簡単に、より早く手に入れることができるようになった。今後ますます情報通信や情報処理の必要性が高まる中で、砺波市の将来の情報化のあるべき姿を模索する手段として市民に意見を求め、計画に反映させることを目的としている。アンケート調査の対象者は15歳以上の住民2,600人と、市内事業所の中から170事業所を無作為に選んで調査を実施するもので、調査内容については、現在、原案を検討中とのことでした。また、今回のアンケート調査と砺波広域圏全体で取り組もうとしている具体的なケーブルテレビ拡大事業との関連についてただしたところ、市民全体の情報の公平な享受の観点からすれば、最終の到達点は同じであると考えるが、この調査は、市民の現在における情報化に関する意識と定着度を調査するものであり、事業実施の目的とは異なるものであるとのことでした。
 次に、住宅団地、大型物販店やパチンコ店の進出計画があり、農用地以外の土地利用が増加している中、健康で文化的な生活環境の確保と均衡ある土地利用計画をただしたところ、砺波市は、昭和57年に行政区域全体を都市計画区域に指定、さらに市街地周辺に用途地域を指定し、適正かつ合理的な土地利用を図っている。また、平成5年度に計画目標年次を平成12年とし、砺波市の国土利用計画では、産業の発展と緑ある散居の景観保存を図る調和のとれた土地利用計画を基本方針として、土地の利用区分ごとの方向を定めている。今後も、経済、社会等の諸情勢の変化に対応しながら必要に応じて見直しを行っていきたいとのことでした。
 そのほか、平成7年度の市税の決算概要、砺波の顔づくり事業の進捗状況や、職員採用の応募状況並びに砺波市行政改革大綱などについて、意見、質問があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、総務常任委員会の御報告といたします。

◯議長(金堂君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。これより、討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 討論なしと認めます。これより、議案第39号から議案第41号の3議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第39号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)、議案第40号 平成8年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)、議案第41号 平成8年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、以上3議案に対する委員長報告は原案可決であります。
 委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第39号から議案第41号の3議案は原案のとおり可決されました。
 次に、日程第2 閑静な住宅団地へのパチンコ店進出中止を求める請願ほか1件を議題といたします。
 請願に対する委員長の審査結果は、お手元に配付してあります審査結果報告書のとおりであります。これより質疑に入ります。
 請願2件に対して質疑の通告がありますので、発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 閑静な住宅団地へのパチンコ店進出中止を求める請願について、総務委員長報告は保留とのことでした。
 パチンコ店の進出については、石丸北自治会としても隣接地の住宅団地への影響も強く、計画のあった6年前より反対の運動があったものであります。自治会へパチンコ業者より、迷惑料を支出されていることや、農地転用もされていない段階から手付金の倍返しもできるのかと、札束とおどかしで反対者に接していることは、将来の砺波市の発展のためにも禍根を残すことになります。県知事へ2,661人、岡部市長に953人、または砺波市農業委員会や富山県公安委員会へ、合わせて5,000人余りの署名がPTAをはじめ多くの人々が反対しているものであります。住民の切実な願いに応えていくことは議会の重要な役割です。私は保留には反対であります。
 次に、寒冷地手当の改悪に反対する意見書採択を求める請願について、県議会をはじめ高岡市、立山町、朝日町、入善町、八尾町、大山町、宇奈月町では3月議会で意見書が出され、6月議会においては、小杉町、富山市、魚津市等に寒冷地手当改悪に反対の意見書が提出されているのであります。6月にも改悪の成案を提示するとしておりますが、寒冷地手当の切り下げは、寒冷積雪地に住む者の生活困難度を低く見積もることであり、地方交付税交付金の寒冷積雪補正予算の切り下げにもつながるものであります。
 私は不採択には反対であります。

◯議長(金堂君) ただいまの質疑に対して回答を求めます。
 総務常任委員長 山岸銀七君。
  〔総務常任委員長 山岸銀七君 登壇〕

◯総務常任委員長(山岸君) 西尾議員の質問にお答えいたします。
 請願14番 パチンコ店の進出中止を求める請願を当委員会が保留といたしました理由は、委員長報告の中にも若干述べましたが、まず農地法第5条の農地転用に伴う行為に対しましては、農業委員会を経て県知事の許可を受けることとなっております。
 農業委員会は、「隣接農地耕作者及び関係土地改良区の同意も整っていることから、やむを得ないものとして処理をし、申請者に対しては周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないこと」との見解を出しております。
 また、風俗営業と交通事故、さらに防犯上の問題指摘でありますが、この問題は公安関係者、警察などにお願いするものでありまして、対策などについては関係機関の調査待ちであります。ネオンサインや騒音の問題提起に対しましても、今後申請者と十分な協議がなされることと思います。このように各方面からの回答及び見解待ちの要素が多いため、当委員会はパチンコ店の進出中止を行政側から要請することに対しての請願を保留といたしたわけであります。
 次に、請願21番につきましては、公務員の寒冷地手当の引き下げ、さらに地方自治財政に影響を与える「地方交付税交付金の寒冷積雪補正の切り下げ」に反対する請願でありますが、生活環境の変化、社会情勢の変化さらに国民全体が国家財政を底支えしていかなければならないことは、西尾議員におかれましても十分理解されていることと思います。一方、人事院の回答にも、現段階では不確定な要素があり、そのことを踏まえて意見書の提出には及ばないものとして不採択といたしました。
 以上、総務常任委員会での審査結果の内容の説明であります。

◯議長(金堂君) 以上で質疑を終結いたします。
 これより、討論に入ります。討論の通告はありません。
 それでは請願14番及び21番を採決いたします。
 お諮りいたします。請願14番 閑静な住宅地へのパチンコ店進出中止を求める請願に対する委員長報告は保留であります。
 お諮りいたします。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立多数であります。よって、請願14番は原案のとおり可決されました。

◯議長(金堂君) 次に、請願21番 寒冷地手当の改悪に反対する意見書採択を求める請願に対する委員長報告は不採択であります。
 お諮りいたします。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立多数であります。よって、請願21番は原案のとおり可決されました。

◯議長(金堂君)  次に、日程第3 議案第42号 砺波市監査委員の選任についてを議題といたします。
  〔河森監査委員退場〕

◯議長(金堂君) 本案についての提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま、追加提案いたしました議案第42号 砺波市監査委員の選任について御説明申し上げます。
 識見を有するもののうちから選任する砺波市監査委員につきましては、現議員の河森正哲氏の任期が、来る6月26日で任期満了となるため、引き続き同氏を監査委員として選任いたしたく議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議いただき、同意賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本案については事情十分御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたします。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第42号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第42号 砺波市監査委員の選任につきましては、原案に同意することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第42号は原案に同意することに決しました。
  〔河森監査委員再入場〕

◯議長(金堂君) 次に、日程第4 議案第43号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま、追加提案いたしました議案第43号 人権擁護委員の候補者の推薦について意見を求めることについて御説明申し上げます。
 現人権擁護委員の広瀬哲久氏は、来る12月14日に任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく意見を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議いただき、御意見を賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたします。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第43号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第43号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、広瀬哲久君を適任とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第43号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、広瀬哲久君を適任とすることに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第5 議案第44号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
 本案についての提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま追加提案いたしました議案第44号 人権擁護委員の候補者の推薦について意見を求めることについて御説明を申し上げます。
 現人権擁護委員の竹林順子氏は、来る12月14日に任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として、推薦いたしたく意見を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議いただき、御意見を賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたします。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第44号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第44号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、竹林順子君を適任とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第44号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、竹林順子君を適任とすることに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第6 砺波市選挙管理委員会委員の選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。
 砺波市選挙管理委員会委員に
    山田和生君
    平木丈子君
    林 外弘君
    竹内豊一君
を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
    山田和生君
    平木丈子君
    林 外弘君
    竹内豊一君
を砺波市選挙管理委員会委員の当選人と定めることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました
    山田和生君
    平木丈子君
    林 外弘君
    竹内豊一君
が砺波市選挙管理委員会委員に当選されました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第7 砺波市選挙管理委員会委員の補充員の選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によること決しました。
 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、指名の方法は、議長において指名することに決しました。
 砺波市選挙管理委員会委員の補充員に
    前田松憲君
    瀬尾正勝君
    河合正一君
    白江茂男君
を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
    前田松憲君
    瀬尾正勝君
    河合正一君
    白江茂男君
を砺波市選挙管理委員会委員の補充員と定めることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました
    前田松憲君
    瀬尾正勝君
    河合正一君
    白江茂男君
が砺波市選挙管理委員会委員の補充員に当選されました。
 お諮りいたします。ただいま、砺波市選挙管理委員会委員の補充員に当選されました補充員の順序は、ただいま指名いたしました順序によりたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、補充員の順序は
    前田松憲君
    瀬尾正勝君
    河合正一君
    白江茂男君
と決定いたしました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第8 庄川町外一カ市中学校組合議会議員の選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。
 庄川町外一カ市中学校組合議会議員に飯田貞夫君を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました飯田貞夫君を庄川町外一カ市中学校組合議会議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。ただいま指名いたしました飯田貞夫君が庄川町外一カ市中学校組合議会議員に当選されました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第9 砺波市農業委員会の学識経験委員の推薦についてを議題といたします。
 お諮りいたします。推薦の方法につきましては、議長において指名推薦といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、推薦の方法は、議長において指名推薦することに決しました。
 砺波市農業委員会の学識経験委員に
    初田清一君
    三輪健作君
    松沢和朋君
    飯田貞夫君
    林 茂之君
を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
    初田清一君
    三輪健作君
    松沢和朋君
    飯田貞夫君
    林 茂之君
を砺波市農業委員会の学識経験委員として推薦することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。ただいま指名いたしました
    初田清一君
    三輪健作君
    松沢和朋君
    飯田貞夫君
    林 茂之君
を砺波市農業委員会の学識経験委員として推薦することに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第10 議員提出議案第4号 治水事業の推進に関する意見書の提出についてを議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 16番 中西宏一君。
  〔16番 中西宏一君 登壇〕

◯16番(中西君) 提案者を代表して提案理由の説明をいたします。
 我が国は、欧米諸国と比べても国土が狭く、急峻な地形のため、水害、土砂災害などに対して極めて脆弱で、自然災害が多発する状況にあります。そのため、治水は国土を保全し、安全で快適な生活環境の基盤を形成する上で、最も基本となる根幹的な事業であり、緊急かつ計画的に整備すべき重要な課題であります。
 当市は、岐阜県烏帽子岳を水源とする清流をたたえる1級河川庄川の扇状地に位置した散居村としての緑豊かな農村水田地帯であります。
 この雄大な扇状地の自然を生かしたまちづくりの基本理念を、「散居のなかに花と緑の活力あるまちづくり」を掲げ、豊かな水と自然、恵まれた緑を利用した施設整備として「河川敷・野球ソフトボール公園」や、「桜づつみ堤防」さらに、チューリップ公園内の「五連水車」など個性ある地域づくりを推進しております。
 しかしながら、河川・砂防施設の整備水準は万全といえず、災害に対しては、極めて大きな不安を抱えており、毎年のように発生する豪雨による洪水被害は大小を問わず、あとを絶たない現状であります。
 一方、近年急増する地域開発や宅地開発さらに克雪対策に関連して水需要が増大しているのと、渇水期に備える貯水、流出水量の確保の対策も必要となってきております。このことから、河川における安全な社会基盤の形成と河川改修はもとより、水量の確保を十分に行い、水生植物や野鳥が生息できる堤防づくり、緑化に配慮した水と親しむ環境の総合的な地域づくりを実現するため、緊急かつ着実な施設整備の促進を図ることが必要であります。
 平成9年度を初年度とする第9次治水事業五箇年計画を策定されるのを機会に、これらのことを盛り込んだ積極的な投資規模を確保するとともに、その実現に向けて強力な推進を図られるよう関係機関に意見書を提出いたします。
 以下、意見書を朗読いたします。
            治水事業の推進に関する意見書
 治水事業は、国土を保全し、水害から国民の生命と財産を守り、活力ある経済社会と安全で快適な国民生活を送るための根幹的な事業で、最も優先的に実施されるべきものである。
 我々の生活する砺波地方は、近年、大規模な水害による被害や危険は、上流のダム等での制水のため少なくなっているが、豊かな砺波平野をつくり上げた1級河川「庄川」の堤防においては、まだ一部洗掘箇所がみられ、改修の必要がある。また、1級河川「谷内川」については、未改修区間が多く残っており、予期できない梅雨時期の豪雨には水害の恐れがあるため、早急な調査・改修が必要である。
 一方、夏場の水量不足が特に清流「庄川」にみられ、従来豊富に生息していた淡水魚の激減や、水生植物の成育に影響を与えていることは、まことに憂慮にたえないところである。
 このような地域の実情を踏まえて、庄川水系「利賀ダム」の早期完成はもとより、自然保護を視野に入れた新たな治水事業を強力かつ着実に推進することは、地域社会を水害から守るとともに、砺波市の母なる「庄川」の水資源の確保と、豊かな動植物の自然な生態系、水と親しむことのできる安全なものとなり得る。それが悠久の人間と生物との「共生」を図り、未来の国民生活を安定させ、安全で豊かな地域づくりにつながるものである。
 よって、政府におかれては、平成9年度を初年度とする第9次治水事業五箇年計画を策定し、積極的な投資規模を確保するとともに、その強力な推進を図られるよう強く要望する。
 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

 平成8年6月24日
                              富山県砺波市議会

◯議長(金堂君) これより質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) この意見書は、ダム建設を強力に進めることにつながる第9次治水事業5箇年計画に策定するものであります。
 地方自治体の36兆円の借金に見られるように、公共投資の見直しをしなければならない時です。宇奈月ダムの例に見られるように、ダム建設については環境破壊を起こしていることでもあり、慎重な対応が求められています。
 以上の理由により賛成できないものであります。

◯議長(金堂君) 以上で討論を終結いたします。
 これより議員提出議案第4号を採決いたします。
 お諮りいたします。議員提出議案第4号 治水事業の推進に関する意見書の提出については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第4号は、原案のとおり可決されました。

◯議長(金堂君) 以上をもって、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
 これをもちまして、平成8年6月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長から御挨拶があります。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 13日以来、皆さん方には大変お忙しいところを議会に御出席を賜りまして、いろいろな御意見等賜ったわけでございます。
 本日提案いたしました全議案につきまして、原案どおり可決を賜りまして、また同意を賜りまして本当にありがとうございました。厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 これから本当に今年度の仕事が緒につくわけでございまして、議会の意を体しながら、この執行には万全を期していきたいというふうに思っている次第でございます。
 どうかひとつ、議員各位におかれましては、今後とも御協力賜りますようにお願いを申し上げまして、御挨拶とかえさせていただきます。
 どうもありがとうございました。

◯議長(金堂君) これをもって散会いたします。
 どうも御苦労さまでした。

 午後 3時21分 閉議

地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

  平成8年6月24日

       議  長    金 堂 久 哉

       署名議員    松 本   昇

       署名議員    池 田 昭 作

       署名議員    石 田 隆 紀

  この抄本は、会議録の原本と相違ないことを証明する。