平成8年9月定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時 5分 開議

◯議長(金堂君) ただいまから、平成8年9月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。

◯議長(金堂君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により議長において、
  10番 堀田 信一君
  11番 河原  誠君
  12番 山岸 銀七君
を指名いたします。

◯議長(金堂君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本9月定例会の会期は、本日から9月20日までの11日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月20日までの11日間と決定いたしました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第46号から議案第52号まで、平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外6件についてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 本日、ここに一般会計補正予算案をはじめ、当面必要となってまいりました諸議案につきまして御審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中にもかかわりませず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 初めに、市政の概要について申し上げます。
 まず、平成7年度一般会計及び特別会計の決算の概要と当面の財政運営について御報告いたします。
 平成7年度一般会計決算は、歳入総額175億720万6,000円、歳出総額168億6,744万円、翌年度へ繰り越すべき財源1億3,177万7,000円で、実質収支では5億798万8,000円の黒字決算となりました。また、特別会計は、国民健康保険事業特別会計で1億1,310万5,000円、同太田診療所特別会計で1,025万8,000円、老人保健医療事業特別会計で2,918万3,000円、下水道事業特別会計で1万1,000円、農業集落排水事業特別会計で30万1,000円とそれぞれ黒字決算となっており、赤坂霊苑特別会計では収支差引残金なしとなっております。
 これらの決算につきましては、ただいま監査委員の審査に付しているところでありますが、後日、その意見を付して御審議を願うこととなりますので、よろしくお願い申し上げます。
 さて、我が国の経済情勢は昨年末以来、景気の緩やかな回復傾向が続いております。公共投資や住宅投資が減少しているものの、設備投資や個人消費が着実に増加し、自立的回復の兆しが見えております。政府はこうした、緩やかではありますが着実な経済活動の進展を支えるため、今後も超低金利政策を維持し、景気回復を図ろうとしているところであります。
 また、我が国の財政は、平成8年度末の国債残高が241兆円になる見込みであり、国債費が政策的経費を圧迫するなど構造的にますます厳しさを増しております。そこで、政府は平成9年度予算編成に当たっては、今後の財政状況を中期的に展望し、構造的借金財政から脱却するため、来年度を財政構造改革元年とすることを目指すこととしております。
 このような財政状況にあるとはいえ、高齢化が進む中で社会資本の整備、災害に強い安全なまちづくり、地域福祉施策の充実等の重要な政策課題を推進するための財政需要はますます増大する一方でありますが、予算の編成に際しては、各種施策について厳しい選択を行い、実施に際しても優先順位をつけて実行することとしており、真に必要な施策に要する財源の確保に努める一方、予算全体を根底から洗い直し、経費の節減・合理化措置を積極的に行うこととしております。殊に、経常的経費のうち、一般行政経費の15%削減や人件費の見直し等を行っていくことが必要であるとしております。
 地方公共団体を取り巻く財政環境も依然厳しい状況にありますが、市といたしましては、財源の確保に全力を尽くし、地方自治の本旨である住民福祉の向上を図るため、政府の予算編成をにらみながら創意工夫を凝らし、適切かつ機動的な財政運営に配慮し、市政の発展に全力を傾注してまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解、御協力をお願い申し上げる次第であります。
 次に、本年度の主な事業の進捗状況について申し上げます。
 最初に、4月20日のチューリップフェアの開園式に始まり、9月1日の高岡おとぎの森公園の閉会式で幕を閉じました「第13回全国都市緑化とやまフェア」について申し上げます。
 日本海側で初めて開催され、全国でも初めてリレー方式で実施されたこの「とやま緑化祭」が、全国の花や緑を愛する多くの人々に大きな感動を与え、緑化の推進に大いに貢献できたものと思っております。
 135日間の期間中の各会場の入場者数は、春の砺波チューリップ公園会場が45万1,000人、富山県中央植物園会場が9万5,924人、県民公園頼成の森会場が10万2,200人、太閤山ランド会場が12万7,900人、夏の砺波チューリップ公園会場が4万8,100人、高岡古城公園会場と高岡おとぎの森公園会場を合わせて108万8,291人、合計191万3,415人となり、目標の100万人を大きく上回り、盛会裏に終了することができました。
 この成果をもとに、さらに花と緑のまちづくりを推進してまいりたいと考えております。
 次に、富山県総合防災訓練について申し上げます。
 去る9月3日、富山県と共同で砺波広域圏を対象に総合防災訓練を開催いたしました。訓練は、参加機関が72、訓練項目は50を数え、参加総人数1万3,000人、出動車両・航空機は約200台と、大規模かつ広域的に行われました。
 午前7時30分に県西部にマグニチュード7で震度6を感じる直下型地震が発生し、各地で家屋の倒壊や火災が多発し、死傷者も多数発生し、また、水道や電気などのライフラインが各所で寸断されたとの想定で行われました。私は、地震発生後直ちに登庁し、市役所内に災害対策本部を設置し、被害状況の把握に努めるとともに、罹災者の避難誘導、道路交通の確保、上水道の応急対策、避難所の確保など災害救助活動等の指示を行いました。また、県の災害対策本部と緊密に連絡をとり、県知事に対し自衛隊の出動や医療救護班の派遣を要請し、また、周辺市町村に対しては緊急消防援助隊の応援、生活必需物資の支援などの要請を行いました。
 市内の各現場においては、幼稚園、小・中学校において、児童・生徒の避難誘導、給水、炊き出し、救急、消火などの訓練を行い、また、ビル火災を想定して、駅前のビルで昨年導入したはしご車や県防災ヘリコプターによる被害者の救出訓練を行いました。
 中村多目的運動広場においては、倒壊建物からの人命救助、瓦れきの中からの救助工作など数多くの訓練を実施いたしました。しかしながら、これで万全というわけではありませんので、今後、訓練を重ねることが必要であると考えております。
 災害はいつ起こるかわかりませんが、いつかは必ずやって来るものであり、いざというときに慌てることなく、適時適切な対策を迅速にとることができるよう準備態勢を整えておかなければなりません。今回の訓練で得た成果を今後防災対策に十分生かしてまいりたいと考えております。
 次に、国際交流について申し上げます。
 中国盤錦市と友好都市の協定を締結してから本年で5年になることから、これを記念して、来る10月15日、盤錦市において友好都市協定締結5周年記念式典が開催されます。この式典に私と議長、友好交流協会副会長など10名が参加する予定であります。盤錦市とは、これまで親善を深め、数々の交流を進めてまいりましたが、これを契機にさらに両市の友好を深めて国際交流を一層推進してまいりたいと考えております。
 次に、情報化の推進について申し上げます。
 砺波市情報化計画の策定につきましては、計画策定の基礎資料とするためアンケート調査を実施したところでありますが、調査票は約半数が回収され、現在集計中であります。
 また、来る11月7日から10間での4日間にわたり、富山県内において「全国マルチメディア祭,96inとやま」が開催されます。11月8日には「マルチメディアでひらく花のまち となみ」をテーマに「地域情報化フォーラム」が文化会館で開催されます。チューリップを活用したまちづくりにマルチメディアがどのようにかかわり、利用できるかをパネルディスカッションなどを通じて探りたいと考えております。多くの市民の皆様にも参加していただき、地域の情報化について一緒に考えたいと思っております。
 次に、交通安全対策について申し上げます。
 8月末現在の市内の交通事故の発生状況は、事故件数、死者及び負傷者の数とも昨年同期に比べ若干少なくなっております。しかしながら、例年の傾向として日没が早くなる9月以降に、夜間の高齢者の事故が多発しております。しかも、夜間の事故は大事故が多く、死亡や重症につながりやすいと言われております。
 県では、9月を「反射材普及キャンペーン月間」に指定し、県下一斉に反射材の利用普及運動を繰り広げているところでありますが、当市におきましても、地区自治振興会、交通安全協会の各支部、老人クラブ等関係団体と連携し、強力な普及活動を展開いたしております。
 また、昨年から要望しておりました視覚障害者用信号機につきましては、今年度中に市役所前交差点及び総合病院前交差点に設置される予定であります。交通事故防止のため、今後も関係機関と緊密に連携をとりながら、効果的な交通安全対策を実施してまいりたいと考えております。
 次に、社会福祉対策について申し上げます。
 高齢者福祉対策につきましては、寝たきり高齢者等の在宅における療養生活を支援するとともに、その心身の機能の維持及び回復を図ることを目的として、これまで「訪問看護ステーション」の設置の準備を進めてまいりましたが、このほど医師会との協力体制や県との協議が整い、また、看護スタッフの確保もできましたので市役所内に開設することとし、10月1日から訪問看護事業を開始してまいります。
 児童福祉対策につきましては、東部地区の保育児童数の急増に対応するため、国庫補助を受け、保育室、授乳室等の増築工事を進めておりますが、10月下旬には竣工する予定であります。竣工次第、多様な保育ニーズにこたえるため、0歳児室、5歳児室等として有功に活用してまいります。
 次に、保健衛生関係事業について申し上げます。
 この夏、全国的に猛威を振るった病原性大腸菌「O-157」による食中毒は、9月に入りようやく沈静化しましたが、その感染者は全国で1万人近くに達し、死者の数は10人を超えております。富山県内においては、患者、感染者合わせて21人の発症・保菌が確認されましたが、重症患者、死者がなかったことは不幸中の幸いであります。
 当市の「O-157」等による食中毒対策につきましては、保健衛生課、社会福祉課、教育委員会がその対応のため、おのおの緊急に対策会議を招集し、市民に対する予防方法等のPRや小・中学校、幼稚園、保育所及び給食を実施している福祉施設等における予防対策等を協議いたしました。
 一般市民向けには、その予防方法を市広報に掲載するとともに、啓発リーフレットを作成し、住民検診、地区の健康教室等の機会を利用して、積極的に予防方法の普及啓発を図っているところであります。
 一方、教育施設や福祉施設におきましては、衛生対策の強化措置として、消毒薬散布を徹底すること、一般生鮮食品や検食の保存のための冷凍・冷蔵庫等の備品を点検し、また、新規に購入することにより給食材料等の衛生管理を徹底すること。さらには、園児、児童・生徒、調理員及び教職員の衛生管理を徹底するため、手洗いの励行、生水を飲まない等の指導を行い、発生の防止に最大限努めているところであります。
 特に、学校給食については、9月の献立には生野菜を使用しないこと。焼き物・揚げ物等については中心温度が80度に上がるまで加熱すること。一般の野菜は4回から6回水槽を変えて洗うこと。食材料・保存食は2週間以上冷凍保存する等の対策を講じているところであります。また、8月末には、給食従業者全員について検便検査・健康調査を実施したところであります。
 次に、ごみ処理対策について申し上げます。
 砺波広域圏事務組合において、昨年から建設が進められておりましたクリーンセンターとなみの粗大ごみ処理プラントは9月中に完成の運びとなり、10月1日から稼働することになりました。これに伴い、ごみの出し方や処理量を一部変更することになりました。これまで直接処理場に搬入できる粗大ごみの大きさについて制限を設けておりましたが、その制限の一部を緩和いたしました。例えば、畳、家具などは、これまで規定の大きさに切断して搬入していただいておりましたが、今後は切断の必要はなくなり、そのまま搬入できるようになりました。また、処理量についても、重量による算定方式を改め、個別単価で徴収することになりした。
 次に、病院事業について申し上げます。
 総合病院の業務状況につきましては、本年4月から8月までの外来患者の延べ総数が14万6,641人で、前年同期に比べ5.2%の増、入院患者の延べ総数が6万6,530人で、前年同期に比べ1.9%の増となっております。
 次に、農林業関係事業について申し上げます。
 農作物の生育状況につきましては、水稲では5月と6月に一時的な低温や大雨がありましたが、7月の半ばから好天が続き、気温が高めに推移したことから、少雨の影響で山間地において若干の成育の遅延が見られたものの、全体的には平年に比べて3日程度早めの成育となっております。また、収量につきましては、病害虫や台風の被害が少ないことから、8月15日現在の作況指数は、全国では101、富山県西部でも101の「平年並み」と発表されております。
 市農業技術協議会では、米の品質確保のため、特報や産米改良座談会を通じて刈り遅れや過乾燥米の防止及びカントリーエレベーターの利用を呼びかけております。
 また、大麦につきましては、63ヘクタール余りの作付があり、収量は平年並みとなっております。
 チューリップにつきましては、現在出荷がほぼ完了したところでありますが、一部に裂皮などが見られたものの、天候に恵まれたこともあり、昨年を6%程度上回る収量となる見込みであります。
 次に、農政関係事業では、革新的新技術導入事業としてラジコンヘリコプターを導入し、病害虫等の防除作業に効果を発揮しております。また、機械の共同利用による集落営農体制整備に向け、関係集落内での協議を鋭意進めているところであります。
 土地改良関係事業につきましては、市営農道整備工事など約70%の工事発注率となっております。また、県営事業においても、かんがい排水事業、土地改良総合整備事業、中山間地域総合整備事業等、順次工事を進めております。
 また、11年の歳月をかけて建設した広域営農団地農道砺波中部地区農林区間がこのほど完工し、その完成式が今月5日に行われました。今後は、建設区間の事業を促進し、北側は高岡市の主要道路と、南側は同農道砺波南部地区と連結し、一体的な利用を図ることを目指し、運動を進めてまいりたいと考えております。
 林業関係につきましては、頼成の森付近において林業構造改善事業によるおが粉製造用施設が8月に完成し、砺波森林組合によって10月から操業が開始される予定となっております。
 また、市営の林業構造改善事業としては、五谷地内で林道開設に向け、現地測量等を実施しているところであります。
 次に、商業の振興について申し上げます。
 太郎丸東部土地区画整理事業区域内におけるユニー株式会社の進出計画については、去る7月8日に通商産業大臣に届出がなされたところであり、今後、各種の調整手続が進められることとなっております。
 次に、工業の振興について申し上げます。
 若林工業団地で建設が進められておりました笹谷工業株式会社が先月竣工し、建築延べ面積3,830平方メートルの工場において、従業員数52名で操業が開始されたところであります。
 また、企業誘致に努めておりました第4工業団地につきましては、先般、北陸コカ・コーラボトリング株式会社が進出を決定し、先ごろ報道関係に発表されたところであります。進出計画は、第4工業団地の全敷地である16万8,000平方メートルにおいて、缶及びペットボトル製品のライン工場及び物流センターを建設しようとするものであり、第1期計画として投資額約100億円、従業員数170人を見込んでいるものであります。
 この企業の進出により、砺波市のみならず周辺市町村においても雇用の需要が発生し、また、資材等の消費拡大につながるものと期待しているところであります。
 今後、第4工業団地の造成工事を早期に完成させるよう努力するとともに、北陸コカ・コーラボトリング会社の一刻も早い操業開始を望むものであります。
 今日、企業設備投資が少ない状況下にあって、当市における企業誘致が順調に進展しておりますことにつきましては、まことに喜ばしいことと考えております。これからも就業の場を確保し、活力あるまちづくりを進めるため、企業の誘致に努めたいと考えております。
 次に、観光事業について申し上げます。
 本年6月に砺波市内及び石川県山代温泉を舞台に現地ロケが行われましたテレビドラマ「裸の大将 清の湯煙りそうめん」が、去る9月1日に一般放映されました。視聴率は18%を超えたと聞いており、散居村やチューリップ、大門素麺などがひろく全国に紹介され、砺波市のイメージアップになったのではないかと考えております。
 また、来年5月にカナダ連邦国オタワ市で開催されるカナディアンチューリップフェスティバルにおいて、期間中にジャパンウィークが設けられ、その中で当市が紹介されることになっております。そこで、当市からの参加、出展等について打ち合わせを行うため、10月にオタワ市からフェスティバルの関係者が来日される予定になっております。展示内容や派遣団体等について十分協議を重ね、来年のフェスティバルにおけるジャパンウィークを精いっぱい盛り上げたいと考えております。
 次に、緑化推進について申し上げます。
 ’96となみカンナフェスティバルの期間中、チューリップ公園内において多くの市民の方々に参加、協力いただきました手づくり花壇やプランターにつきましては、彩り鮮やかで多くの人々の目を楽しませ、大変好評でありました。今後も、このような市民参加による手づくり花壇やプランターの設置事業を実施し、花と緑のまちづくりを推進してまいりたいと考えております。
 次に、土木関係事業について申し上げます。
 一般国道の整備につきましては、国道156号除雪拡幅事業及び国道359号の砺波バイパス事業が順調に進められております。
 主要地方道砺波細入線につきましては、栴檀山中尾地内に設置される橋梁新設工事が今年度から着手されることになりました。
 県道及び市道の整備につきましては、それぞれ工事が順調に進められており、一層の事業促進に努めてまいりたいと考えております。
 また、砂防関係事業で長年の懸案でありました川内地内の砂防ダムの建設事業は、調査に一応のめどがつき、今年度中に一部工事に着手される見込みとなりました。
 雪寒事業につきましては、市道幸町山王町線及び神島団地線の消雪工事を予定しております。さらに地域ぐるみ除排雪機械更新に対して補助を行い、克雪対策の充実を図りたいと考えております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 街路事業につきましては、西町・末広町地内の国道359号の整備は、丈量測量及び物件調査を終え、用地買収の交渉に入るところであります。また、豊町高道線は、測量及び設計業務委託を発注し、地元説明を行ったところであり、今年度中に用地買収を完了したいと考えております。
 組合施行土地区画整理事業につきましては、太郎丸西部地区は、現在公園整備事業を進めており、今年度で補助事業が完了することになります。
 砺波駅南地区は、都市計画道路山王町苗加線などの道路の築造工事を進めるとともに、JR砺波駅の南北を結ぶ自由通路やこれに伴う橋上駅舎の内容について、JR西日本と協議を進めております。また、この橋上駅舎に隣接してコミュニティ施設を建設したいと考えており、その計画について検討を進めております。
 太郎丸東部地区は、物件移転を進め、都市計画道路豊町高道線などの築造工事や若林口用水のつけ替え工事を本格的に進めております。
 出町文教ゾーンに関連する深江地区につきましては、組合設立認可申請書を県知事に提出したところであり、諸手続が完了した後、9月22日に組合設立総会が開催され、事業が本格的に促進されることになりました。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 工事の発注状況につきまして、公共下水道事業は効率的な施行となるよう土地区画整理事業にあわせて発注する予定であり、上半期90%の発注見込みであります。特定環境保全公共下水道事業につきましては、約90%の発注率となっております。
 農業集落排水事業につきまして、般若地区の処理場建設工事の発注を終え、管渠工事とあわせて上半期90%の発注見込みであります。また、新規に農業集落排水事業を実施する地区として、栴檀野地区の事業調査を実施してまいります。
 次に、消防施設整備事業について申し上げます。
 東野尻分団に配備する小型動力ポンプ積載車につきましては、さきに購入契約を締結しておりましたが、今月中旬には配備できる予定であります。また、東般若分団消防器具置場の一部敷地の造成工事及び高波地区の防火水槽の新設工事につきましては、現在準備を進めているところであります。
 次に、学校教育について申し上げます。
 出町文教ゾーン整備事業の中の出町幼稚園の建設につきましては、設計作業を進めてまいりましたが、設計が終わりましたので近く入札を行い、工事請負契約の締結については、今議会中に追加議案として提出させていただきたいと考えております。契約後、直ちに工事に取りかかり、来年3月末までに園舎が完成するよう鋭意工事を進めてまいります。
 なお、取り壊した出町小学校の管理棟・特別教室棟部分につきましては、仮設校舎や空き教室への移転も無事に終わり、2学期から支障なく学校運営を行っているところであります。また、教育センターにつきましても、新しく設置されるまでの間、一時的に移転することとし、7月に砺波南部小学校の空き教室に移ったところであります。
 次に、社会教育関係事業について申し上げます。
 「第11回国民文化祭とやま,96」については、9月28日から10月7日まで県内一円で開催されます。会期中は砺波地区で「となみ野お祭り一揆」が開催され、となみ野の文化の探究事業として、市内では10戸の民家と文化財2件が見学者に公開されることになっております。また、9月29日には文化会館において、長浜市、小松市、砺波市の3市による子供歌舞伎競演会が全国で初めて開催されることになっております。
 以上、本年度の主な事業の進捗状況及び当面の課題等について、その概要を申し上げました。
 これより、本議会に提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第46号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ5億5,381万6,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額は、164億7,845万2,000円とするものであります。
 歳出予算の増額の主なものといたしましては、
  土地改良総合整備事業補助       1,856万0,000円
  中山間地総合整備事業補助       2,010万6,000円
  農道整備事業             2,127万0,000円
  道路橋梁維持修繕費          1,600万0,000円
  市道改良事業費            3,660万0,000円
  雪寒地域道路防雪事業費        1,998万3,000円
  組合施行土地区画整理事業費    3億4,521万0,000円
などであり、その他、当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
 以上の歳出補正に対する財源として
  地方交付税            1億5,261万9,000円
  分担金及び負担金             154万5,000円
  国庫支出金              2,303万4,000円
  県支出金               2,389万4,000円
  寄附金                  224万7,000円
  市  債             2億8,810万0,000円
などを増額しようとするものでありますが、なお、不足する額6,249万7,000円を前年度繰越金で措置しようとするものであります。
 このほか、地方債については、事業内容の変更等により、限度額を2億8,810万円増額補正するものであります。
 次に、議案第47号 平成8年度砺波市赤坂霊苑特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出予算総額は変わらず、歳出内容について補正しようとするものであります。
 歳出補正の内容は、墓地永代使用料の還付請求があったことから、墓地管理費を増額し、一般会計への繰出金を減額するものであります。
 次に、議案第48号 平成8年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,500万円を追加補正し、歳入歳出予算総額を10億3,600万円とするものであります。
 歳出補正の内容は、下水道事業費を増額するもので、これらの財源として、分担金、市債等を充てるものであります。
 次に、議案第49号 平成8年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ180万円を追加補正し、歳入歳出予算総額を9億6,595万円とするものであります。
 歳出補正の内容は、農業集落排水事業費を増額するもので、これらの財源として、一般会計繰入金を充てるものであります。
 次に、議案第50号 平成8年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、治療に必要な医療器械を緊急に購入する必要が生じたので、予算に定めた重要な資産の取得の内容を変更しようとするものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明申し上げます。
 条例関係といたしましては、新たに制定するものとして、市民の美術に関する知識の普及及び教養の向上に資するため設置する(仮称)砺波市美術館の設置及び管理に関し規定するもの1件であります。
 このほかの議案といたしましては、地方公営企業法の定めるところにより、決算の認定に付するものがあります。
 以上をもちまして、市政の概要と本議会に提出いたしました議案の説明といたします。
 何とぞ慎重に御審議の上、可決を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(金堂君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明11日は議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、明11日は休会することに決定いたしました。
 次会は、9月12日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 どうも御苦労さまでした。

 午前10時46分 閉議