平成8年第4回臨時会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時09分 開議

◯議長(金堂君) ただ今から、平成8年第4回砺波市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。

◯議長(金堂君) 日程に入るに先立ち、報告事項を申しあげます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告を、お手元に配付のとおり受けておりますので、ご検討をお願い申し上げます。

◯議長(金堂君) これより本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により、
 議長において
   13番  西尾 英宣君
   14番  宮木 文夫君
   15番  柴田 豊明君
を指名いたします。

◯議長(金堂君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) ご異議なしと認めます。よって、本臨時会の会期は本日1日と決定いたしました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第3 議案第52号 決算の認定についてを議題といたします。去る9月市議会定例会において決算審査特別委員会に付託をいたしました各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算審査特別委員長 柴 田 豊 明 君
  〔決算審査特別委員長 柴 田 豊 明 君登壇〕

◯決算審査特別委員長(柴田君) 決算審査特別委員会の審査結果とその概要についてご報告申し上げます。
 去る9月定例会において提案され、当特別委員会に付託された議案第52号決算の認定について、平成7年度砺波市水道事業会計及び平成7年度砺波市病院事業会計の2企業会計決算につきましては、慎重に審査を行うべく、閉会中の継続審査となっていたのであります。このため、10月21日と22日の両日にわたって委員会を開催し、監査委員から適切な審査所見を承り、その後、当局より詳細な決算内容の説明を受け、引き続き関係諸帳簿等を審査いたしたのであります。その結果、当委員会といたしましては、両事業会計とも原案のとおり認定すべきものと決定いたしたのであります。
 以下、審査の概要についてご報告申し上げます。
 水道事業の経営状態につきましては、収益的収支において、収入8億6,823万円、支出8億9,214万円、差引2,391万円のマイナス決算となっています。これは原水費の供給単価アップや、国の水道事業高料金対策補助制度の改正により適用除外となったことに伴う補助金の減額等もあったため、料金の改定がなされたにもかかわらず事業収益収支は7年ぶりに赤字となっている。しかしながら、給水原価228円に対して供給単価は201円でありその差27円が営業収益のマイナス要因となっているが、マイナス幅を昨年より3円減少していることに対しての努力を評価しているところであります。
 また、業務概要について言及してみますと、当年度における給水人口は、前年度より285人増の3万5,599人、また、給水戸数は317戸増の9,048戸となっています。給水状況については、年間総配水量は約479万5,000トンで、前年度より約1,570トンの増加となり、有収水量は前年度より約3万9000トンの増加となっている。
 次に、おもな意見、要望等について申し上げます。
 給水人口が増加しているにもかかわらず、給水普及率が87.85%と前年度より約1%減の結果となっている。その原因と普及率向上の努力を質したところ、給水普及率が伸びなかった理由としては、電算システムの入力プログラム不足により、団体及び会社名義のアパートの情報が的確に把握することができず、人口増加数に比べて給水人口が伸びなく、普及率が減少した結果となって現れている。その後の調査の結果、給水人口は450人余り増加し、給水率は約90%となり、前年度より1%増が実態である。また、普及率の向上については、配水管の布設されていない一部の地域には、資金的な問題もあり早急な施設整備はできないが、下水道事業や道路改良事業などに併せて配水管の整備・延長工事をおこなっている。また、従来から常時井戸を使用している家庭に対しては、地下水の水質の観点から、安全で質のいい水道の併設をPRしている。新たに転入された家庭に対しては、井戸の設備費・維持費が水道料金と大差ないことなどを説明し水道使用を呼びかけ、積極的に普及活動を行っているとのことでした。
 次に、有収率向上には漏水による無駄を少なくする必要があるが、その対策を質したところ、漏水の原因となる石綿セメント管の更新を平成3年度から逐次進めており平城7年度までに10キロメートル完了させ、残りの約52キロメートルにおいても引き続き布設替えを実施していく。さらに、夜間に行う漏水調査も継続し、漏水個所の早期発見、早期修理に努め、有収率の向上を目指していくとのことでした。
 次に、自己水源の水量と災害時の活用について質したところ、自己水源水量は日量8,000トンを確保している。現在は砺波広域水道企業団からの受水量を一部補填するために利用するにとどめているが、非常時及び災害時には点在している自己水源から直接給水が可能であるため、今後も自己水源の維持管理を行っていく。また、緊急時には消雪用井戸及び学校プール用井戸からの応急給水も可能であるので、当面は中学校単位の整備が必要と思われるとのことでした。
 その他、水道料金未払い状況、高料金繰入金制度適用除外の理由、さらに原水費の引き下げ等について質疑、要望等があったところであります。
 次に、病院事業会計について申し上げます。
 平成7年度収益的収支において、収入89億6,957万円、支出90億983万円で、4,026万円の収支差引額が計上され、赤字決算となっています。
 この決算内容について若干ふれてみますと、税抜きの損益収支において、病院事業本来の医業収益は、85億4,203万円と前年度より2.4%増、さらに医業外収益でも10.9%増となり、総収益で89億6,293万円と2.7%伸びている。また、費用については医業費用で研究研修費と減価償却費が増加しており、総費用で90億608万円となっている。
 この結果、医業収支においては、施設設備面の保全と充実を目指した経営努力により、537万円の損失にとどまっていることを評価するものです。
 また、医業外収支においては、収益の増加と費用の減少等により3,779万円の損失となっている。
 入院収益は、薬価診療材料の引き下げによる影響があったが、一般病床の利用率が93.1%のほぼ満床状態であったことから、前年度より7,661万円の伸びを見せています。また、外来収益は診療日数が、244日で、1日当たりの患者数が前年度より34人多い1,365人、1億665万円の増となっている。
 一方、費用については診療支援部門の医療サービスの向上のため増員をはかっているのと、一部医療事務を委託にして徹底した経営努力を行っている。
 また、電算導入計画に基づき食事オーダリングシステムの稼働、物品在庫の一元管理などを行い、材料費及び経費の節減に努めている。
 診療実績については、年間患者総数は49万538人で、前年度より6,917人の増で、その内訳は、外来患者が33万3,157人で9,675人の増となっているが、入院患者は15万7,381人で2,758人の減でありました。また、病床の利用状況としては、486床のうち全体で88.5%と前年度より1.8%低くなっている。
 全体としては、患者の立場に立った午後の診察を実施したり、土曜日の透析をするなどにより患者数の増加がみられ、この事が少ない損失にとどまっていると思われる。
 ここで、意見、要望について申し上げます。
 平成6年度から導入しているオ-ダーリングシステムのうち、稼働を開始した食事オーダーシステムの内容と効果を質したところ、入院患者の食事に関する情報を一元的に管理し病院内の各所で情報の取り出しができ、担当医師からの入退院の指示及び食事の内容を患者の病棟や透析室でも登録できるようになった。これにより、それぞれの患者にあった食事内容や条件を正確に早くデータ化して、効率のいい運用ができるようになったとのことでした。
 次に、医療相談室によせられた患者の病院内外でのいろいろな相談について質したところ、相談総件数1,653件のうち、主なものとしては社会福祉制度に関する相談が357件と最も多く、退院の不安や在宅ケアサービスの活用や施設利用などの退院計画に関するものが266件、患者の心理的問題、療養生活によって生じる家族関係の調整に関するものが148件、退院・転院後の医療機関の紹介や病院間の連絡調整、さらに老人保健施設の紹介が113件となっている。その他、時代を反映して心の医療ケアの相談内容が多くなってきているとのことでした。
 また、医療機器の整備に購入するものとリースするものが有るが、どのように区別しているかを質したところ、従米は高額な医療機器はリースで対応し経費の効率化を因っていたが、近年は、機器購入に地方交付税算入される医療機械整備事業債で購入するものが増えてきているとのことでした。
 次に、医事業務職員の削減による外来窓口業務の委託化を進めているが、患者へのきめ細かいサービス低下につながらないかと質したところ、医事業務に精通している業者に委託しているのと、職員と同様の接遇研修や患者に対する対応教育を定期的に実施し質の向上を図っている。また、今後も患者の意見に耳を傾けながら、業務面・心理面の資質向上を計っていきたいとのことでした。
 その他、救急救命士と病院の連携体制、午後診療の今後の展望さらに人間ドックの利用状況などに質疑、提言等があったところであります。
 以上、水道事業および病院事業の両事業会計決算につきまして、審査の桔果とその所見を申し上げ、当決算審査特別委員会の審査報告といたします。

◯議長(金堂君) ただ今の委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 討論なしと認めます。
 これより議案第52号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第52号、決算の認定について 平成7年度砺波市水道事業会計決算、平成7年度砺波市病院事業会計決算、以上、2会計決算に対する委員長の報告は認定することが妥当であるとするものであります。本決算を、委員長報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立全員であります。
 よって、議案第52号 決算の認定については、委員長報告のとおり認定することに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第4、議案第57号 決算の認定について並びに報告第11号 専決処分の承認を求めることについてを一括議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 岡 部 昇 栄 君
  〔市長 岡 部 昇 栄 君 登壇〕

◯市長(岡部君) 本日、ここに決算の認定に係る議案等につきましてご審議願いたく、市議会臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には、ご多忙中にもかかわらず、ご出席を賜り厚くお礼申し上げます。
 はじめに、富山県知事選挙並びに衆議院議員総選挙について申し上げます。
 今回、衆議院議員総選挙においては、新しい選挙制度の下で初めて行われた選挙であり、かつ富山県知事選挙と同日で行われたため投票率が懸念されたところであります。
 砺波市においては、衆議院議員総選挙の投票率が71.34%、富山県知事選挙の投票率が71.54%と富山県平均を約8%余り上回り、9市の中では最高の投票率となりました。しかし、衆議院議員総選挙では、前回の投票率に比べ約12%下向るなど、選挙に対する市民の関心の低下を懸念いたしております。
 次に、国際交流事業について申し上げます。
 このたび中国遼寧省盤錦市より、友好都市締結5周年を記念し招待を受け、10月13日より市議会、商工業団体、農業団体の代表とともに、盤錦市を訪問いたしました。盤蹄市では記念碑の除幕式が行われるなど盛大な歓迎を受け、また私に名誉市民の称号をいただき、身に余る栄誉と感激いたしております。
 しかし、これは私一人のものではなく、今日まで議会を始め市民の皆様の熱心な友好交流が盤錦市側に感銘を与えた結果であり、私は市民を代表していただいたと思っております。
 これから国際化がさらに進む中、この5周年を契機に経済、文化など多方面で相互交流を一層進めてまいりたいと考えております。
 次に、10月よりスタートいたしました砺波市訪問者護ステーションについて申し上げます。
 保健と医療と福祉が互いに連係し、補完しあって在宅支援を行う目的で設置した訪問者護ステーションは、利用者が発足当初の6人から現在17人に増えております。訪問看護婦とホームヘルパーが緊密に連絡をとりあい、適切な処置をしてもらえると利用者からは好評であり、医療と福祉が旨く連携し、着実な成果をあげていると考えております。
 次に、国民文化祭とやま’96について申し上げます。
 全国で初の試みとして、砺波市、長浜市、小松市の三大子供歌舞伎を一堂に会して行われた「子供歌舞伎競演会」では、大人顔負けの堂々とした愛くるしい役者ぶりに、満員の観衆が魅了させられました。こうした貴重な伝統文化は今後も伝承し、後世に継承して行きたいと考えています。
 次に、本日提案いたしました議案についてご説明申し上げます。
 まず、議案第57号 決算の認定につきましては、地方自治法の定めるところにより、平成7年度の富山県砺波市一般会計並びに砺波市国民健康保険事業、砺波市国民健康保険太田診療所、砺波市老人保健医療事業、砺波市赤坂霊苑、砺波市下水道事業及び砺波市農業集落排水事業の各特別会計の歳入歳出決算を監査委員の意見を付して議会の認定をお願いするものであります。
 次に、報告第11号 専決処分第8号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第3号)につきましては、第41回衆議院議員総選挙の執行にかかる事務経費を専決処分したものであり、この財源は国庫支出金の委託金をもってあてるものであります。今回の補正により、歳入歳出予算を17,200千円増額し、一般会計歳入歳出予算の総額は、16,495,652千円と相成ったところであります。
 以上をもちまして、本日提案いたしました議案等の説明といたします。何とぞ慎重にご審議の上、可決、尋認を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(金堂君) これより、ただ今議題となっています議案に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
 ただいま議題となっております議案第57号外1件につきましては、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、所管の常仕委員会並びに決算審査特別委員会に付託いたします。
 この際暫時休憩いたします。

 午前10時32分 休憩
 午前11時35分 再開

◯議長(金堂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより付託いたしました案件について委員長の報告を求めます。
 決算審査特別委員長 柴 田J 豊 明 君
  〔決算審査特別委員長 柴 討 豊 明 君登壇〕

◯決算審査特別委員長(柴田君) 決算審査特別委員会の審査結果について、ご報告申し上げます。
 先程、本会議におきまして、当特別委員会に付託となりました議案第57号 決算の認定について平成7年度富山県砺波市一般会計及び平成7年度の各特別会計 以上7会計の歳入歳出決算の認定につきまして審査するため、先程、特別委員会を開催いたしました。
 今後、慎重に審議を行うため、閉会中の継続審査とすることに決したのであります。
 以上、誠に簡単でありますが、決算審査特別委員会の報告といたします。

◯議長(金堂君) 総務常任委員長 山 岸 銀 七 君
  〔総務常任委員長 山 岸 銀 七 君登壇〕

◯総務常任委員長(山岸君) 総務常任委員会の審査結果とその概要についてご報告申し上げます。
 今臨時議会におきまして当委員会に付託されました報告第11号 専決処分の承認を求めることについてを審査するため、本日、当局の出席を得て委員会を開催し慎重に審査した結果、承認を求められている報告第11号は、去る10月20日に初の小選挙区比例代表並立制で実施された第41回衆議院選挙の選挙事務に必要となった開票管理者等の報酬並びに選挙執行管理事務費の補正予算を専決処分したものであります。
 それに対する歳入としては国庫支出金を受け入れるものとなっております。
 これにより、歳入歳出それぞれ1,720万円を追加し歳入歳出総額をそれぞれ164億9,565万2千円とするものであり、適切なものとして認めたものであります。
 以上、誠に簡単でありますが、総務常任委員会の報告といたします。

◯議長(金堂君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 討論なしと認めます。

◯議長(金堂君) これより、ただ今議題となっています議案第57号並びに報告第11号、以上2件を採決いたします。
 お諮りいたします。
 まず、議案第57号 決算の認定についてを採決いたします。本案に対する委員長の報告は閉会中の継続審査とするものであります。
 本案を、委員長報告のとおり閉会中の継続審査とすることにご異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) ご異議なしと認めます。
 よって、議案第57号は閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(金堂君) 続きまして、報告第11号 専決処分の承認を求めることについてを採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案に対する委員長の報告は原案承認であります。委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) ご異議なしと認めます。
 よって、報告第11号は、原案のとおり承認されました。
 以上をもって、本臨時会に付議されました議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成8年第4回砺波市議会臨時会を閉会いたします。
 市長よりご挨拶があります。
  〔市 長 岡 部 昇 栄 君 登壇〕

◯市長(岡部君) 本日は、議員の皆さんには、お忙しいところをお集まりいただきまして、提案いたしました議案として、決算につきましては継続審査、また、専決処分については、ご承認を賜りましてありがとうございました。
 また、企業会計におきましても、決算を承認していただきまして誠にありがとうございました。
 この委員長報告にありましたことを踏まえまして、今後の経営に万、遺憾のないように決して行きたいと思っている次第でございます。
 今後とも議員各位のご指導を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。
 本日はありがとうございました。

◯議長(金堂君) これをもって散会いたします。
 どうもご苦労さまでした。

 午前11時41分 閉議

地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。

  平成8年11月7日

      議  長  金 堂 久 哉

      署名議員  西 尾 英 宣

      署名議員  宮 木 文 夫

      署名議員  柴 田 豊 明