平成8年12月定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時16分 開議

◯議長(金堂君) これより、本日の会議を開きます。

◯議長(金堂君) 日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願い申し上げます。

◯議長(金堂君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 議案第58号から議案第68号まで、平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)外10件を議題といたします。
 これより、各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 中西宏一君。
  〔産業建設常任委員長 中西宏一君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(中西君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第58号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外4件を審査するため、去る12月13日午前10時より、市長をはじめ関係当局の出席を得て委員会を開催いたしたのであります。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議をいたしました結果、議案については5議案とも原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第4号)所管部分につきましては、労働費では、商工振興費として、新たに出町商店街の魅力の引き出しと活性化を図るため、街路灯整備事業を全国宝くじ協会からの補助を受けて実施するもの。また、農林水産業費では、地域調整推進事業補助金として、となみ野農協が事業主体となって実施した米の生産調整に伴うとも補償の額の確定による補正、さらに農道整備事業を実施している7地区の事業費の額の確定による追加補正であります。
 次に、土木費では、市道停車場広上町線の歩道新設工事に必要となる用地買収費と工事費の追加補正並びに市道高儀野尻線と県道砺波福光線の危険交差点の拡幅改良工事に要する補正であります。また、積雪時期に伴い10回の除雪機械の出動を想定し、除排雪委託費を補正するものです。
 次に、都市計画費では、現在施工中の駅南土地区画整理区域と隣接する都市計画道路鍋島中神線沿いに面積160平方メートルのポケットパークを新たに整備する補正であります。
 下水道事業特別会計補正予算につきましては、歳出として維持管理費の流域下水道維持管理負担金の追加、さらに、公共下水道建設事業では、油田地区の特定環境保全公共事業の下水道管敷設などの追加工事に要する補正であります。その財源としては、下水道使用料、国庫補助金、下水道事業債を充て、予算を10億9,071万4,000円とするものです。
 次に、農業集落排水事業特別会計補正予算につきましては、般若地区の農業集落排水事業において、市道改良工事にあわせて下水道管の敷設が必要となり、追加工事を行うことにより予算総額を9億7,810万4,000円とするものです。
 水道事業会計補正予算につきましては、歳出として新たな民間宅地造成に伴う水道工事に要する設備改良費の追加補正を行い、その財源としては、宅地造成業者からの工事負担金を充てるものであります。
 次に、市道路線の認定及び廃止につきましては、宅地造成などにより移管を受けた16路線5,115メートルを市道に認定するものと、2路線2,600メートルを農道整備事業等で改良工事を実施するため一時廃止するものであります。
 以上、当面必要な措置であり、了としたところであります。
 ここで、要望、意見について申し上げます。
 まず、平成9年度の生産調整面積の確定と配分方針についてただしたところ、砺波市へは平成8年度と同面積の916.9ヘクタールが割り当てられ、加工米の面積も加え、転作率は20.63%となっている。また、転作配分の方針は現在協議中であるが、昨年から導入されたとも補償を算定し、同様の面積配分とすることになるとのことでした。
 次に、新たな大型店の出店計画が浮上しているが、中小の小売店が多い既存の出町中心商店街の活性化対策をただしたところ、大型店の出店計画については、現在3条申請が提出された段階で、マスタープランの中では店舗建設地区を現在施工中の太郎丸東部土地区画整理区域内としているとのことでした。また、活性化対策については、既存商店街においても商業環境の変化の中で、一部商業者の近代化の努力や共同化の動きがなされ、個々に駐車場対策や閉店時間の延長を実施し、買い物客のニーズにこたえている店舗もあるが、多くの商店は外回り地区の大型店舗の商業集積に押され、商売に対する魅力を失いかけているのが実情である。市としては、魅力あるまちづくりとしてカラー舗装やミニ花壇を設けたり、街路灯を設置したりして整備しているが、昔のような元気のある出町商店街の活力を取り戻すには、今一度、この大型店進出の動向を機会に、行政も商店街もともに汗をかいてお互いが本気で中心商店街の活性化を真剣に考えていく時期に来ているのではないかとのことでした。
 次に、JR城端線砺波駅の橋上化と周辺整備事業の内容をただしたところ、橋上駅はJR城端線の現在の駅前と駅南を高架で横断する通路を目的に、利用者が自由に往来し、総合的なまちづくりを目指している。さらに、施設内容としては、エレベーターを備えた幅員6メートルの自由通路、駅舎、コミュニティー施設を建設するとともに、駐輪場や駅南に有料市営駐車場を整備する計画となっている。特に、最も利用の多い駐輪場においては、現有の施設を含め、駅の南北合わせて650台収容できるものを整備するとのことでした。
 その他、中山間地域活性化事業での果樹植え付け振興策、和田川の水質基準に伴う下水道の排水基準対策、第4工業団地での地下水の再利用の検討、さらに、四季彩館での販売品目の拡大、分譲宅地開発に伴う緑化等について、質問、意見、要望がありました。
 最後に、当委員会は、先進地の調査研修として10月29日から31日の日程で、香川県大川町と徳島県鳴門市を視察し、下水道事業及び市街地再開発事業を研修いたしてまいりました。委員会といたしましては、研修内容を今後の市政に反映いたしたいと考えております。
 以上、審査の結果とその概要について申し上げ、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(金堂君) 文教民生常任委員長 河原 誠君。
  〔文教民生常任委員長 河原 誠君 登壇〕

◯文教民生常任委員長(河原君) 文教民生常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第58号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外4件を審査するため、去る12月16日午前10時より、市長をはじめ当局の出席を得て委員会を開催いたしたのであります。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議をいたしました結果、付託議案は原案のとおり可決することに決したのであります。
 以下、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第4号)所管部分につきましては、民生費では、更生援護施設措置費として施設入所者及び通所者がそれぞれ1名ずつ増えたことによる委託費の補正を行うものと、老人保護措置費としては、措置老人が4人増えたことによる増額補正を行うものです。
 さらに、国民年金費では、明年1月1日から新しく実施される基礎年金番号制に伴い受給者を電算登録ソフトに変更する事務委託費の補正を行うものです。
 次に、衛生費では、環境対策費のうちクリーンセンターとなみの粗大ごみ処理施設建設負担金の額の確定と第4工業団地の地下水くみ上げによる影響調査を行う追加補正であります。
 次に、教育費では、学校施設維持管理費として北部小学校のプール改修の設計委託を実施する費用と、教育振興補助として福井市で開催された全日本小学校バトミントン選手権大会に出場した参加費用を補助する増額補正であります。また、幼稚園管理運営費では、明年4月から3歳児を受け入れる準備として、3歳児用の机、いす並びに温水シャワーの設備工事、さらに、危険防止フェンスの取り付け工事を行う補正であります。
 社会教育費の青年リーダー養成事業としては、全国青年大会の7種目に64名が参加した経費の3分の1を負担するための増額補正であります。
 次に、国民健康保険事業特別会計補正予算につきましては、直営診療施設繰出金として特別調整交付金を一たん国保会計で受け入れたものを砺波総合病院へ繰り出すものと、給与改定に伴う職員給与費の増額補正であります。財源としては、前年度繰越金と特別調整交付金を充てるものです。
 次に、太田診療所特別会計補正予算につきましては、給与費等の調整の増額であり、これに見合う財源としては、前年度繰越金などで措置しようとするものであります。
 次に、病院事業会計補正予算につきましては、収益的収支では、入院収益及び外来収益については上半期の実績を勘案して収益補正したものと、育児休業や途中退職などによる人件費を減額し、さらに診療材料費等の減額と事務的経費の節減による減額補正を行い、収支で約5,000万円の改善が行われております。また、基本的収支の支出につきましては、有形固定資産購入費の器械備品購入費として明年4月から稼働予定の検診システム、病歴システム、薬剤情報システムの電算システムプログラム購入を行うもので、収入は額の確定による出資金及び県費補助金の補正を充てるものであります。
 以上、いずれも当面必要な措置として了としたところであります。
 ここで、審査の過程での質問、意見、要望について申し上げます。
 まず、明年4月から、既に実施している出町、北部及び般若幼稚園を除いた6幼稚園で3歳児受け入れを実施することになるが、受け入れ体制と運用をどのようにしていくかとただしたところ、3歳児を幼稚園に預ける父母の要望は理解しているが、現在の体制の中で実施し、預け入れ時間を特別に早くしたり遅くしたり、変則的なことは考えていない。従来の4歳児、5歳児の幼児と同じように受け入れていくとのことでした。また、明年は、3歳児、4歳児が同時に入園することとなるため、現場ではかなりの混乱が予想されることから、園児の心理面を注意深く観察しながら運用内容等を判断していきたい。また、少子化が進む中、今後一層、家庭、幼稚園、地域等がそれぞれ責任と義務を認識し、つながりを深めながら幼児教育を進めていかなければならないとのことでした。
 次に、総合病院は、砺波医療圏の中核病院として将来にわたっても関連部門の連携のもと、総合的にその機能を発揮していく必要がある。今回の改築計画においては、保健、医療、福祉を三位一体として体系化させたマスタープランができ上がっているが、実際に3分野の連携がなされているのかとただしたところ、このマスタープランは総合病院の発展的整備を図りながら、三位一体を理想的な連携として計画され、全体施設概念図が作成されており、保健部門、福祉部門、医療部門のそれぞれの将来像については、関連部門間で十分協議を行っているとのことでした。
 また、今回の増改築計画は、医療部門が主体となっており、保健、福祉部門は一定の提起にとどまっているが、平成11年には総合病院に隣接する位置に3部門の中心的役割を持つ健康づくりセンターの建設を行い、相互の役割の補完を行うものとしているとの説明でありました。
 委員の中からは、長期的展望となるが、計画達成のためにはそれぞれのセクトにこだわることなく、3部門がより密接に情報を交換し合い、総合的な立場で連携して進めるべきであるとの意見がありました。
 次に、美術館の開館はチューリップフェア期間と重なるが、どのような展示内容を考えているかとただしたところ、入場券をフェア会場、四季彩館、美術館の共通とすることにより多くの来館者が予想されるので、絵画にこだわることなく、茶道や生け花、さらに料理に幅広い人気のある陶芸作品の展示を企画しているとのことでした。
 そのほか、総合病院の検診体制の充実、歴史的評価の高い増山城址の総合的調査、シルバーワークプラザの建設等の要望、質問、意見が出されました。
 最後に、当委員会は9月24日から27日にかけて、愛媛県松山市並びに高知県宿毛市を行政視察いたしました。
 特に、松山市では、平成7年8月に開館したシルバー人材センター・ワークプラザを視察し、高齢者の生きがいと社会参加への積極的な取り組みについて研修をいたしてまいりました。今後の活力ある地域社会づくりの参考にいたしたいと思います。
 以上、審査結果の概要と研修報告の一端を申し上げ、文教民生常任委員会の御報告といたします。

◯議長(金堂君) 総務常任委員長 山岸銀七君。
  〔総務常任委員長 山岸銀七君 登壇〕

◯総務常任委員長(山岸君) 総務常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第58号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外2件並びに請願1件を審査するため、去る12月17日午前10時より市長をはじめ当局の出席を得て委員会を開催いたしたのであります。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議をいたしました結果、議案については3議案とも原案どおり可決とし、請願については不採択とすることに決したのであります。
 以下、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第4号)につきましては、追加補正額3億414万4,000円の補正が行われ、この結果、予算総額は167億9,979万6,000円となったものであります。
 この補正財源の主なものは、分担金及び負担金の2,364万4,000円、国庫支出金34万5,000円、県支出金7,597万1,000円、繰越金9,292万9,000円、諸収入2,025万5,000円、市債9,100万円などで措置されております。
 また、所管部分の歳出につきましては、総務費では、職員給与費、共済費及び退職手当組合負担金が人事院勧告に基づく給与改定により増額するものと、寄附金、負担金規制基準に基づく県内の49団体への負担金の額の確定による補正、さらに、砺波高校が第46回全国ラグビー大会に出場する助成金の追加補正であります。
 企画費では、砺波の顔づくり事業の県費助成金の額の決定による補助金の減額と財源内訳の更正とモニュメント及び施設の設計委託を行う補正であります。
 次に、議案第65号 砺波市行政手続条例の制定につきましては、行政手続法第38条の規定により、行政運営における公正の確保と透明性の向上を図り、市民の権利・利益の保護に資することを目的として今回制定し、施行を平成9年4月1日とするものであります。
 次に、議案第68号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正につきましては、人事院勧告に基づき国家公務員の給与改定が行われたので、当市の職員給与についても国や県の措置に準じて改正がなされたものであります。
 今回の改定内容は、給料表の0.95%引き上げと扶養手当及び医師の初任給調整手当並びに寒冷地手当の算定基礎額の限度額等の改定がなされたものであります。
 ここで、審査の過程での意見、要望について申し上げます。
 まず、明年度から特別減税が打ち切られ、また、地方消費税が導入される見通しであるが、それによる市税収入への影響をただしたところ、特別減税廃止分は1億4,000万円程度の増税になると思われる。また、地方消費税の導入分については、金額的には現在のところ確定されていないとのことでした。さらに、明年度は固定資産の評価替えの年であり、これによるものとしては全国レベルで家屋は平均的に約10%、土地は数%減価しており、影響が生ずるだろうとのことでした。
 次に、年々電算機を使った業務が増加し、システム変更等の作業の多くは外部に委託して処理されているが、そうした作業は職員で行うべきではないかとただしたところ、電算システムの制作や変更作業は、仕事の仕組みと電算機に関する知識を有する専門の技術者が必要となり、職員で専門家を養成するとなるとかなりの時間が必要となる。また、税の事務などは各自治体が同じシステムを用いることから、外部委託のほうがかえって安く実施することができる。しかし、業務の特性を考慮しながら内部で処理すべき作業は職員が対応するように努めていきたいとのことでした。
 次に、砺波インター出入口に建設される「砺波の顔づくり事業」は、花のまちとなみを象徴するチューリップをイメージした映像画面組み込みモニュメントとなっているが、完成後の維持管理費と広域圏に負担金を求める考えはあるかとただしたところ、維持管理費には、映像画面用の電気料、電話回線使用料及び保守点検に年間約360万円程度を必要とする。また、文字情報アニメ画像のパソコン入力を専門業者に委託した場合、月額30万円程度を必要とするとのことでした。また、広域の情報を映像画面で提供するということになれば、直接経費程度の支援をお願いしたい。なお、この事業は、県の補助を受けて平成8年度及び9年度の2カ年継続事業として実施するとのことでした。
 そのほか、行政機構改革推進の進捗状況、行政手続条例と情報公開、さらに、国体準備室の設置などの質問、意見がありました。
 また、最近、各委員会に対して重要な事業などの進捗状況の説明が行き届いていないとの厳しい指摘と、今後は主要事項を的確に判断し、速やかに対応するよう強い要望があったところであります。
 最後に、当委員会は10月7日から9日にかけ、兵庫県五色町及びフラワー都市交流を結んでいる宝塚を行政視察いたしました。
 特に、五色町では、全町を網羅しているケーブルテレビによる保健、医療、福祉の総合情報ネットワークを研修し、先進的に取り組んでいる事業の中から情報通信基盤整備の実情を調査いたしてまいりました。
 以上、審査結果と研修報告の一端を申し上げ、総務常任委員会の御報告といたします。

◯議長(金堂君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 議案第58号 平成8年度一般会計補正予算 総務費「砺波の顔づくり事業」継続費の補正、8年度6,730万円、9年度1億円の支出について賛成できないのであります。
 3月議会でも議論があったことですが、この提案を市民に聞きますと、「今急いでなぜつくらなければならないのか」、また、「2億円もかけてつくるのか、議員は賛成したのか」と、疑問の声や怒りの声が寄せられているのであります。維持管理費も500万円を超えることははっきりしました。市民の批判が強いものについては再検討することも必要ではないですか。2億円もあれば、中野行きの市営バスの運行が可能です。木舟町公園も立派に整備することができます。出町の旧郵便局跡地も買収をして有効活用ができるのであります。
 今、市民生活に密着していないハードの整備について見直しを行い、バブル期の延長での計画の削減が求められているときであります。

◯議長(金堂君) 14番 宮木文夫君。
  〔14番 宮木文夫君 登壇〕

◯14番(宮木君) 私は、今議会に提案されております平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算外10件について、自由民主党議員会を代表いたしまして賛成の意を表すとともに、ただいまの西尾議員の反対討論に対し、関係案件につきまして意見を述べてみたいと存じます。
 当市におきまして、総合計画まちづくり基本戦略のイメージづくり、パワーづくり、システムづくりに基づき9つの施策にバランスよく企業が取り組まれており、また、我が自由民主党議員会が要望した案件が数多く取り入れられていることは、3月議会で我が党の柴田議員が代表討論で述べたところであります。
 西尾議員は、砺波の顔づくり事業について反対されておりますが、この事業内容は、先ほど全体会議でも説明がありましたが、平成5年に制定された「花と緑のまちづくり条例」に基づき、散居の中に花と緑の活力に満ちたまちづくりを推進していただいております。しかし、我が砺波市は広域圏の道路交通網の要所であり、さらに、砺波市の玄関口とも言える北陸自動車道砺波インターチェンジを配していますが、付近には花のまち砺波市としての花が少なく、県内外からの観光客が訪れてもそのイメージが薄く、積極的な対策とPRが望まれるところであります。また、付近では土地改良整理事業も施工され、花のまちにふさわしい個性と創造豊かなまちづくりに協力されております。
 この砺波の顔づくり事業は、チューリップを中心に春夏秋冬1年を通じていつでも花が見られる花壇を設け、花のまちとなみのイメージアップを図るとともに、大型映像画面を組み込んだモニュメントを設置し、チューリップ、ショウブ、カンナ、コスモスなど、いわゆる砺波のお花畑の映像、四季彩館などのイベント情報、道路情報など各種の情報提供により砺波市を訪れる人々へのサービスの向上と、加えて商店街の活性化と充実を図ることを目的とする事業であります。
 今日は情報化時代と言われ、これらの事業を促進し、地域の活性化を図ることは、多くの自治体が目指すところであります。また、外来者に対し情報を提供し、外に向かってPRするには、自分たち一人ひとりの地域の魅力、長所をみずから高める努力が必要だと思います。外部からよき評価を得ることで、そこに住んでいる我々が地域に大きな自信を持つことができると思います。国、県の支援を受けて、砺波の顔づくり事業の整備促進を我が自民会で要望をしたところであります。
 また、この砺波の顔づくり事業費を他の福祉民生事業に転換せよとの要望と受けとめますが、先ほど申し述べましたとおり、福祉民生費に今年度一般会計当初予算153億8,800万円のうち、20億6,457万2,000円を計上しております。歳出に占める割合は13.4%、市民1人当たりに使われる民生費は5万2,426円となり、教育費に次ぐ高い割合を示しております。均衡ある事業配分であると認識をしております。
 また、砺波の顔づくり事業の補正予算の議案審議は、総務常任委員会で慎重に十分審議を尽くされ、全会一致で賛成だったと確認を得ております。
 この観点から、砺波の顔づくり事業はもちろんのこと、提出全議案に対し賛成をいたします。
 以上で自由民主党議員会の代表討論といたします。

◯議長(金堂君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、議案第58号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第58号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立多数であります。よって、議案第58号は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議案第59号から議案第68号まで、以上10議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第59号 平成8年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)、議案第60号 平成8年度砺波市国民健康保険太田診療所特別会計補正予算(第1号)、議案第61号 平成8年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第2号)、議案第62号 平成8年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)議案第63号 平成8年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第64号 平成8年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)、議案第65号 砺波市行政手続条例の制定について、議案第66号 砺波市営バスの設置及び管理に関する条例の一部改正について、議案第67号 市道路線の認定及び廃止について、議案第68号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正について、以上10議案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立全員であります。よって、議案第59号から議案第68号までの10議案は原案のとおり可決されました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第2 消費税5%の中止を求める請願を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 消費税5%の中止を求める請願について、採択をする立場から一言申し述べます。
 そもそも消費税は、経済力、担税力を度外視して、すべての国民の消費に一律に課税する典型的な不公平税制です。この消費税導入は、一方での法人税減税の動きと相まって、戦後貫かれてきた民主的な税制の原則を、庶民には増税、大企業、大金持ちには減税の方向へ根本的に転換しようとしています。
 今、国民の間で公約にも違反した消費税増税の強い怒りの声が厚生省汚職と利権の問題への怒りと結びついて大きく広がっています。消費税増税による負担増に加えて、特別減税の打ち切り、あるいは健康保険税負担増など一世帯当たりにすると年間25万円ぐらいの負担増にもなり、国民の怒りを一層かり立てています。衆議院でたった一日、わずか7時間の審議しかせず、新進党提出の法案が否決されたことで「消費税問題の決着はついた」「これ以上の論議をする必要はない」という雰囲気がつくりだされています。94年度改正の法律付則第25条で、「消費税の税率については、社会保障などに要する費用の財源を確保する観点、行政及び財政の改革の推進状況、租税特別措置など及び消費税に係る課税の適正化の状況、財政状況などを総合的に勘案して検討を加え、必要があると認めるときは、平成8年9月30日までに所要の措置を講ずるものとする」となっていることからも、徹底審議の公約に反するものだと強い批判が吹き出しております。与党三党は、「消費税増税批判に対して国民の厳しい声を重く受けとめ、国会において徹底審議をする。そのために国会に特別委員会を設置する」と公約していましたから、わずか一日の審議で終わりということになれば、一層厳しい批判がわき起こることは当然です。
 市民の声を反映する砺波市議会であるからこそ、今日の状況を見るにつけても「消費税5%中止を求める請願書」を採択することが今必要です。
 増税中止の意見書や決議を採択した地方議会は540を超えています。来年1月には通常国会で徹底した論議を展開させるためにも大変重要なことであります。

◯議長(金堂君) 以上で討論を終結いたします。
 これより請願を採決いたします。
 お諮りいたします。消費税5%の中止を求める請願に対する委員長の報告は不採択であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第3 議案第69号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま追加提案いたしました議案第69号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを御説明申し上げます。
 現人権擁護委員の平岡正信氏の任期が、来る平成9年4月14日に満了となるため、その後任として田島省二氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく意見を求めるもので、何とぞ慎重に御審議いただき御意見賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本案については、事情を十分御承知のことと存じますので、この際、直ちに採決いたします。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、本案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第69号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第69号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、田島省二君を適任とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第69号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、田島省二君を適任とすることに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第4 議員提出議案第7号 除籍簿等の保存期間延長を求める意見書の提出についてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 11番 河原 誠君。
  〔11番 河原 誠君 登壇〕

◯11番(河原君) 議員提出議案第7号について、提案者を代表いたしまして提案理由の説明をいたします。
 日本国民として社会生活を送る者にとって、戸籍及び戸籍の附票、除籍簿、除かれた戸籍の附票などは、過去から現在に至るまでの本人の同一性並びに相続上の身分関係を証明する重要な手段であります。
 現在、これらの保存期間は、除籍簿については80年、その他のものは5年間と規定されていますが、これからの長寿高齢化社会においては80年は平均年齢的な期間であり、当然ながら保存期間以上に生存する確率が高くなってきております。
 さらに、この現実のほかに、転職、転勤に伴う住民移動が通例化し、戸籍の附票等の重要性が増してきており、現行の保存期間では多様な時代の実態にそぐわなくなっております。
 また、国民の自己の表示は、住所、氏名をもって行うとしていますが、戸籍簿には住所の記載がないために一体性に乏しく、戸籍と戸籍の附票は国民の現実の同一証明として機能していく制度改革も必要があります。
 よって、除籍簿等の保存期間延長のための必要性を深く認識され、関係制度の早期改正を図られるよう強く要望いたします。
 以上、除籍簿等の保存期間延長にかかわる意見書提出の提案理由といたします。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。議員提出議案第7号 除籍簿等の保存期間延長を求める意見書の提出については、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 これより採決いたします。
 お諮りいたします。議員提出議案第7号は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第7号は原案のとおり可決されました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第6 議員提出議案第8号 交通安全都市宣言の制定についてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 12番 山岸銀七君。
  〔12番 山岸銀七君 登壇〕

◯12番(山岸君) ただいま議題となりました議員提出議案第8号について、提案者を代表し提案理由の説明を行います。
 今日、社会経済の発展とともに道路交通量は増大し、国民生活における自動車交通の役割はますます大きくなっています。殊に、砺波市は北陸自動車道、東海北陸自動車道、能越自動車道、さらに、国道156号、359号が交差する富山県でも屈指の交通の要所となっております。また、散居村を縦横に走る都市計画道路や市道、農道の整備が進み、まさに車社会の利便性を日々感じております。
 しかし、車が生活の一部となった反面、交通事故による悲しむべき犠牲者が増え、被害者、加害者の区別なく、昨日までの明るい家庭が一瞬の事故のために崩壊する現実が見られます。
 全国では、平成7年度中で死者1万679人、負傷者92万2,277人となっており、死者は昭和62年以降8年連続して1万人を超え、大きな社会問題となっております。
 砺波市においても車の保有台数が増加するにしたがって事故件数も増え、昭和50年の147件が平成7年には278件となり、約2倍となっております。
 とりわけ、事故の今日的傾向としては、夜間に高齢者が事故に巻き込まれるケースが多くなり、改めて交通安全対策の必要が考えられます。
 歩道のある道路や道路照明施設、交差点の改良、危険箇所の案内表示などハード面の整備充実も当然必要でありますが、これまで以上に交通事故防止のため、ソフト面から交通安全指導教室や運転者適正診断教室等を開催し、事故防止と安全対策を推進し、交通安全思想の高揚と啓発に努めるべきであります。
 このようなたゆまない交通事故絶滅への努力が「住みたくなる砺波市」をつくり、間近に迫った21世紀へ引き継ぐことが我々の使命であることから、ここに新たに交通安全都市宣言を提案するものであります。
 各位におかれましては、本提案の趣旨を御理解いただき、全員一致の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。
 以下、案文を朗読いたします。

              交通安全都市宣言(案)
 今日、我が国では、社会・経済の発展に伴う自動車交通量の激増から交通事故が多発し、深刻な社会問題となっている。
 砺波市においても交通情勢は厳しく、年々増加する交通事故に対する脅威はますますつのるばかりである。
 かかる交通事故の絶滅を目指し、安全で住みよい郷土をつくるためには、道路網の整備、交通安全施設の充実、人命最優先を基本理念とした総合的な交通安全の推進が急務であり、これら諸施策に真剣に取り組み、市民が一丸となって交通安全意識の高揚を図ることが重要である。
 ここに、全市民ともに交通事故のない、安全で住みよい砺波市を実現するため、決意を新たに「交通安全都市」を宣言する。

   平成8年12月19日
                             砺 波 市 議 会
 以上であります。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本案は、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 これより採決いたします。
 お諮りいたします。議員提出議案第8号を原案のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第8号は原案のとおり可決されました。

◯議長(金堂君) 以上をもって、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
 これをもちまして、平成8年12月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長より挨拶がございます。

◯市長(岡部君) 去る7日から11日間にわたりまして12月定例会が催され、皆様方には大変お忙しいこの暮れの時期に御出席を賜りまして、いろいろな意見を賜り、御審議をいただきまして、提案いたしました12の案件につきましては、それぞれ可決あるいは同意を賜りましてまことにありがとうございました。厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 いよいよ年の瀬も迫ってまいりまして、あと旬日で新しい年を迎えるわけでございますが、振り返りますと今年も非常に大きな事業もいろいろあったわけでございます。
 都市緑化フェアをはじめ国民文化祭、あるいはまた松下電器あたり本格着工、本格稼働をいたしておりますし、またコカ・コーラも決まる。あるいはまた、大和ハウスも着工するというような大きな仕事も始まっております。また一方におきまして、福祉の充実につきましてもいろいろと施策をめぐらせてきたところでございます。また、教育面におきましても、逐次出町文教ゾーンも見通しがついてまいりました。
 そうしたことにつきましても、皆さん方にいろいろと御協力、御意見を賜ったわけでございます。
 本年はそうしたいろんないいことがあったように思いますが、来年もまたいい年であることをこい願いまして、皆さん方には寒さに向かいますので、十分健康に御留意くださいまして越年されることをお祈り申し上げましてご挨拶にかえさせていただく次第でございます。
 どうもありがとうございました。

◯議長(金堂君) これをもって散会いたします。
 どうも御苦労さまでした。

 午後3時17分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する

  平成8年12月19日

       議  長    金 堂 久 哉

       署名議員    中 西 宏 一

       署名議員    前 田 喜代志

       署名議員    林     紘