平成7年9月定例会(第3号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時13分 開議

◯議長(平木君) ただいまから本日の会議を開きます。

◯議長(平木君) 日程に入るに先立ち、さきに設置されました決算審査特別委員会において、正・副委員長を互選されました結果、委員長には、松本恒美君、副委員長に、宮木文夫君がそれぞれ選任されましたので、御報告申し上げます。

◯議長(平木君) これより、日程に入ります。
 日程第1 議案第55号から議案第61号まで、平成7年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外6件を議題といたします。
 これより、各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 南本友一君。
  〔産業建設常任委員長 南本友一君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(南本君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今9月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第55号 平成7年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外3件を審査するため、去る9月18日午前10時より、三役をはじめ、関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決しました。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第2号)につきましては、農林水産業費では、需要創造型農業構造改善事業として、「アグリTONAMI21」の構想に基づいた地域農業センターの設置を砺波東部地区の農業構造改善エリアに建設するものであり、JAとなみ野農協に補助するものです。
 また、センターの目的は、総合管理サービスとして、地域専任営農指導員の拠点基地、さらに地域農業情報の受発信基地とするものです。また、林業構造改善事業としては、先月頼成山にオープンしました「もりもりハウス」に隣接する駐車場整備工事を実施するもので、施設利用者の約70台の車が駐車可能となります。
 次に、土木費では、市道改良事業の市道安川栃上線及び市道高道中村線道路改良工事の国の補助額が確定したことによる額の補正です。
 さらに、歩道新設事業においては、市道頼成徳万線の工事に要する用地費、物件移転、補償費等の額の確定による補正であります。また、雪寒地域道路防雪事業では、国の雪国快適まちづくり事業の補助を受け、夢の平スキー場のゲレンデ整備用に圧雪車を購入するものです。
 次に、都市計画費の土地区画整理推進事業では、深江地区の土地区画整理設立準備組合に対し、計画区域の基本計画、事業計画を策定させるため、補助を行うものです。
 また、桜づつみ整備事業では、総合運動公園に隣接する庄川左岸堤防の周辺を桜の小公園として整備する工事費を計上するものです。
 次に、下水道事業特別会計補正予算につきましては、国道359号の大辻地内の道路改良工事に伴い、延長165メートルの下水管付設工事と、駅南区画整理事業の工事進捗にあわせて、下水道工事を行う工事費の増額補助であります。
 また、水道事業会計補正予算につきましては、道路改良工事及び下水道工事に伴い、水道管の新設等が必要となったことによる工事費を計上したものです。
 次に、条例関係といたしましては、新たに制定するものとして、チューリップ四季彩館の設置及び管理に関するものであります。
 以上、いずれも当面必要な措置として了としたところであります。
 次に、主な意見、要望等について申し上げます。
 まず、明年4月に開催される全国都市緑化とやまフェア期間中のチューリップ四季彩館の館内の展示内容等をただしたところ、ホール全体をフルに活用して、色とりどりのフラワーショーを開催する準備として、現在参加者への要請やフラワーアレンジメントの専門家と協議を重ねており、新鮮で見飽きのしない企画にしたい。また、軽い食事のできるコーナーや、フラワーランドとなみで開発した新商品を販売する物販コーナーも設置する計画であるとのことでした。
 加えて、通常時のチューリップ四季彩館を管理運営する職員の人員体制をただしたところ、財団の事業内容には、チューリップ公園を含めて管理することとなっているため、職員は事務職のほかに花の室内装飾のできる専門家や、庭園管理のできる技術者を含めて、10人程度は必要であるとのことでした。
 次に、新食糧法制度が、本年11月から施行されると、稲作農家は生産・販売・価格等の見通しが大変不安定なものとなり、今後は消費者密着型の販売ルートが確立され、うまい米の産地間競争が生じると思える。そのような流れの中で、おいしいとなみ米のブランド品の生産をどのように考えているかをただしたところ、おいしいとなみ米づくりに対しては、長期的展望に立って、今年度から東般若地区及び庄下地区の約60ヘクタールの圃場に堆肥の投入を重点的に行い、ブランド米の基礎づくりにしたいと考えている。
 さらに、JAとなみ野農協と行政が一体となって、うまいとなみ野米栽培研究会などを組織して、消費地のニーズの調査、アンテナショップの活用等を研究していきたいとのことでした。
 また、販売競争に勝つためには、生産コストを下げる必要があるが、既に生産者側のコストは限界にきており望むべきもないことから、単なるコストダウンを求めるなら、流通機構の改革と安い農業資材の提供が必要である。このことに対して、行政としても真剣に取り組んでほしいとの強い要望がありました。
 次に、最近民間業者による宅地開発が進んできているが、開発地区内から出る汚水、雨水等を既存の農業用排水路へ流すために水路断面が不足となり、各地区で水路の改修工事が行われている。その対応は、用水管理者である土地改良区が行っているが、原因が宅地開発によることからすれば、行政が主体となってそのことに対応すべきではないかとただしたところ、土地利用の目的が時代とともに変化し、田畑からの特定の排水を受けていた当初の目的から、宅地も含めた不特定多数の排水を受けることとなった実態からすると、将来にわたっては、農業用排水路管理という考え方を改める必要があると考えるが、当面は現在の法律の中での運用をしなければならず、ここしばらくは、土地改良区がその対応に当たり、農業用排水路などの機能と管理を適正に図るために、必要な整備は宅地の開発業者に負担させざるを得ない。しかし、各土地改良区の実情もあり、今後、行政としては指導のあり方を検討していきたいとのことでした。
 その他要望として、大辻地内の国道359号バイパス工事に関する物件移転の進捗を早急に推進することと、全国都市緑化とやまフェアは、砺波市を全国にPRする絶好の機会であるので、チューリップフェア会場期間、ハナショウブ会場期間、カンナフェスティバル会場期間を3本の柱として、積極的に展開すべきであるとの要望がありました。
 さらに、国や県の補助事業を活用する場合は、従来から実施しているものとの整合を十分行い、不公平や矛盾が生じない事業の選択をするようにとの意見がありました。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(平木君) 文教民生常任委員長 柴田豊明君。
  〔文教民生常任委員長 柴田豊明君 登壇〕

◯文教民生常任委員長(柴田君) 文教民生常任委員会の審査の結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第55号 平成7年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外1件を審査するため、去る7月19日、当局の出席を得て委員会を開催したのであります。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け慎重に審議をいたしました結果、付託議案については、それぞれ原案のとおり可決することに決しました。
 以下、審査の概要について主なものを申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第2号)につきましては、環境対策費のじんかい処理費では、砺波広域圏のクリーンセンターとなみで建設される粗大ごみプラントの建設負担金が、厚生省の補助基準の改正により補助率が高くなったことにより負担金を減額をするものです。
 次に、教育費の中学校教育振興補助として、中体連北信越選手権大会に参加した競技選手82人の補助金及び全国中学校体育大会に参加した選手8人の補助金を増額補正するものです。
 また、社会教育費、文化財保護事業の旧中島家の屋根改修工事として、6月に実施した大屋根に引き続き、今回小屋根部分をふき替えるものです。
 保健体育費の柳瀬体育施設管理費では、柳瀬体育館は、現在も庄西中学校の第2体育館として利用しているが、老朽化が激しいため、屋根、体育館内の床、トイレ等の改修、さらに駐車場の整備をあわせて行うものです。
 次に、国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、平成6年度の退職者医療の医療給付額の額の確定に伴い、療養給付交付金を返還するものです。それに必要な財源は、前年度繰越金を充てるものです。
 以上、いずれも当面必要な処置として了としたところです。
 次に、審査の過程での要望、意見について申し上げます。
 深江地内の市民総合運動場と柳瀬地内の砺波総合運動公園は、名称が非常によく似ているため、市民から戸惑いがあるとの意見を聞いている。名称の変更を行う考えがないかとただしたところ、明年8月が、市民総合運動場が第4種公認陸上競技場の更新時期であることを機会に、名称の変更を検討しなければならないと考えているとのことでした。
 次に、富山県が行っている身体障害者基本計画策定のための調査内容と、市内の障害者の就業状況の調査をしているかとただしたところ、まず、基本計画策定の調査目的は、身体障害者の日常のニーズを把握し、障害者福祉の基礎資料とする。今回は、障害者1人1人から、障害の程度、現在の生活状況、就労状況、住宅の状況、社会参加の状況、課税・年金の状況、福祉サービスの希望、施設サービスの希望の8項目の調査を行っているとのことでした。
 また、砺波市内の障害者の就業状況調査については、本人との個別面談からの聞き取りが主になっており、事業所及び事業主からの調査は実施していないとのことでした。
 次に、緊急の災害時に、柳瀬体育館がやなぜ苑の避難場所となり得るかとただしたところ、屋内空間、水道、身障者用トイレ、スロープ式玄関、さらに40台余り駐車できる駐車場等の整備をすることにより、初期避難には対応できるとのことでした。
 次に、現在建築中の老人保健施設「寿山会」の事業内容について、鉄筋コンクリート2階建て、延べ面積4,137平方メートル、入所定員100床であり、その内容は、一般病床52床、ショートステイ8床、デイケア20床、痴呆20床の中間施設として医療行為をするものであります。平成8年早々の開院を予定しているとのことでした。
 なお、砺波総合病院の将来構想マスタープランの進捗状況と公社営畜産基地の規模等について意見、要望がありました。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、文教民生常任委員会の御報告といたします。

◯議長(平木君) 総務常任委員長 吉澤邦麿君。
  〔総務常任委員長 吉澤邦麿君 登壇〕

◯総務常任委員長(吉澤君) 総務常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第55号 平成7年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外1件を審査するため、去る9月20日午前10時より、当局の出席を得て委員会を開催いたしました。
 まず、関係課長から詳細な説明を受け慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決しました。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第2号)につきましては、総務費のうち企画費では、医療社団法人「寿山会」が行う老人保健施設の建設に対して、ふるさと融資の貸し付けを行うものです。
 また、10月1日基準日に実施される国勢調査に従事する指導員及び調査員の増員に必要な増額補正であります。
 さらに、地方振興費として、油田自治振興会にFAX機器を導入する設備補助であります。これによりまして、市内全地区の自治振興会に設置したことになります。
 次に、消防費の消防施設整備事業では、市内の建築物の高層化により、消火及び災害救助活動に必要となるはしご車の購入費の計上であります。
 以上、当面必要な処置として了としたところであります。
 次に、審査の過程で出されました要望、意見について申し上げます。
 夢の平スキー場に隣接して、4月からコスモス荘が営業を開始し、宿泊客の利用に供しているが、スキー場本来の整備計画はないのかとただしたところ、今回、スキーゲレンデの整備用に新型圧雪車を導入し、整備時間のスピードアップ等を行う一方、リフトについても、利用客のニーズにあわせて企業組合と十分協議を図り、新しい機種の整備が必要と考えている。これに対して、近隣町村のスキー場の経営状況等を十分に調査し、投資効果など基本的な調査を行い、砺波型スキー場としての整備に取りかかるべきであるとの意見が出されました。
 次に、砺波市の文化ゾーンとしての文化会館、四季彩館、美術館の休館日を同一曜日にする方向にあるが、ホール等を利用する市民のサービス低下にならないかとただしたところ、利用される人へのわかりやすさという観点から同一日と考えているが、今後、各種団体等の意見を踏まえて定めたいとのことでした。
 次に、今回予算計上されましたはしご付消防ポンプ車の性能と、砺波市内の建築物との関連をただしたところ、はしご車としては中高層用のものであり、起立角度75度の状態で最高31メートルの高さになる。さらに、はしごの先端にバスケットが取りついており、身障者用の車いすも受け入れることができる。また、市内には現在15メートル以上の住宅建築物49件、そのうち32メートルまでの建物が3件あることから、十分に消火活動ができるとのことでした。
 その他、各地区において、自治振興会、公民館、土地改良区との管理・運営に苦慮されている現状から、その対応策を講じるよう要望がありました。
 また、本委員会に付託されましたフランス・中国の核実験に抗議し、実験の中止と核実験全面禁止条約の締結を要求する意見書の提出については趣旨採択といたしました。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、総務常任委員会の報告といたします。

◯議長(平木君) 決算審査特別委員長 松本恒美君。
  〔決算審査特別委員長 松本恒美君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(松本君) 去る9月13日、本会議において、平成6年度の砺波市の各会計決算を審査するため、決算審査特別委員会が設置され、付託となりました議案第61号の水道事業会計、病院事業会計の各決算を審査するため、当日委員会を開催したのであります。
 まず、正・副委員長互選の後、付託になりました議案第61号につきましては、閉会中に継続して審査することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、決算審査特別委員会の御報告といたします。

◯議長(平木君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 質疑なしと認めます。
 これより、議案第55号から議案第60号まで、以上6件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第55号 平成7年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)、議案第56号 平成7年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)、議案第57号 平成7年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第58号 平成7年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第59号 チューリップ四季彩館条例の制定について、議案第60号 砺波市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について、以上、6議案に対する委員長報告は、原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(平木君) 起立全員であります。よって、議案第55号から議案第60号まで、以上6件は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議案第61号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第61号 決算の認定について、本案に対する委員長報告は、閉会中の継続審査とするものであります。本案を委員長報告のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、議案第61号 決算の認定につきましては、閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(平木君) 次に、日程第2 フランス・中国の核実験に抗議し、実験の中止と核実験全面禁止条約の締結を要求する意見書の提出を求める請願を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります審査結果報告書のとおりであります。
 お諮りいたします。フランス・中国の核実験に抗議し、実験の中止と核実験全面禁止条約の締結を要求する意見書の提出を求める請願に対する委員長報告は、趣旨採択であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(平木君) 起立全員であります。よって、本請願は委員長報告のとおり趣旨採択することに決しました。
  〔桃井教育委員長 退場〕

◯議長(平木君) 次に、日程第3 議案第62号 砺波市教育委員会委員の任命についてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま追加提案いたしました 案第62号 砺波市教育委員会委員の任命について御説明申し上げます。
 現砺波市教育委員会委員、桃井千秋氏については、来る9月30日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を砺波市教育委員会委員として任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ御審議をいただき、御同意を賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(平木君) お諮りいたします。本議案については、事情十分御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。
 これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第62号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第62号 砺波市教育委員会委員の任命について、原案に同意することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、議案第62号は原案に同意することに決しました。
  〔桃井教育委員長 入場〕

◯議長(平木君) 次に、日程第4 議案第63号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま追加提案いたしました議案第63号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて御説明申し上げます。
 現人権擁護委員、藤井正夫氏については、来る平成8年1月14日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
 何とぞ御審議をいただき、御意見を賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(平木君) お諮りいたします。本議案については、事情十分御承知のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第63号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第63号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、藤井正夫さんを適任することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、議案第63号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、藤井正夫さんを適任とすることに決しました。
  〔9番 西尾英宣君 退場〕

◯議長(平木君) 次に、日程第5 議員提出議案第4号 道路整備促進に関する意見書の提出についてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 5番 南本友一君。
  〔5番 南本友一君 登壇〕

◯5番(南本君) 議員提出議案第4号について、提案者を代表いたしまして提案理由の説明をいたします。
 景気回復の低迷から、依然として国においても財政難の状況にあり、平成8年度予算編成においては、昨年度に引き続き大変厳しい状況にあります。
 さて、我々が日常利用する道路は、地域の経済活動を活性化させるとともに、市民の生活を支える根幹的な社会資本であります。また、21世紀に向けて国土の均衡ある発展と、さまざまな地域間の連携と交流が確保された多極分散型国土の形成を通じ、活力とゆとりある地域社会を実現するために、欠くことのできない重要な基盤施設であります。
 そのためには、住みよいまちづくり、地域づくりの要として、道路交通機能の確保はもとより、高齢化社会を目前にして、今こそ人間中心の優しいまちづくりを目指し、市町村道から地域の高規格道路、高規格幹線道路に至る体系的な道路網や、農山村地域の活性化を支援する道路の整備を積極的にすべきであると考えます。
 とりわけ、本市は富山県の西部の中央に位置し、北陸自動車道、東海北陸自動車道及び国道156号と359号が交差する交通の要衝としての機能にふさわしい道路整備を進めているところでありますが、その水準はいまだ十分ではありません。
 扇状地における散居村としての地理的制約や、さらに庄川の一級河川、そして豪雪地帯としての自然的制約を克服するとともに、雪に強く安全で住みよい生活環境づくりの実現のための道路整備を図ることが重要な課題であります。
 よって、政府におていは、道路整備の重要性を深く認識され、第11次道路整備5箇年計画に基づき、道路予算枠の拡大と取組施策の拡充をされ、平成8年度予算編成には、特段の配慮をされるよう強く要望いたします。
 砺波市議会といたしましても、適切な御決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。

◯議長(平木君) お諮りいたします。本案は、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、本案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 お諮りいたします。議員提出議案第4号 道路整備促進に関する意見書の提出については、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第4号は原案のとおり可決されました。
  〔9番 西尾英宣君 入場〕

◯議長(平木君) 次に、日程第6 議員提出議案第5号 非核平和都市宣言の制定についてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 17番 吉澤邦麿君。
  〔17番 吉澤邦麿君 登壇〕

◯17番(吉澤君) 議員提出議案第5号について、提案者を代表いたしまして提案理由の説明をいたします。
 本年は、多くの困難と試練を乗り越えて、戦後50年の大きな節目を迎え、我々は改めて日々平和な日本の喜びを感じ取っております。
 しかしながら、今も世界では悲惨な紛争や環境破壊が行われ、罪もない人々が犠牲になっております。さらに、核廃絶を訴える国際世論が高まる中で、中国は去る8月17日に地下核実験を実施し、フランスも9月6日に南太平洋ムルロア環礁で核実験を強行しました。
 このことは、世界で唯一悲惨な被爆の経験を持つ日本国民の心情を踏みにじるものであるばかりではなく、国際的にも批判されるべきものであり、まことに遺憾であります。
 恒久平和は人類共通の願いであり、この願いを実現するためには、世界の人々がお互いに理解を深め、戦争の愚かさを知り、命の尊さを認識し、平和な社会を追及していかなければなりません。
 美しい緑あふれるふるさとを守り、豊かな暮らしを子や孫に伝えることは、我々の責務であり、また地方自治の基本的条件であります。
 砺波市議会は、全人類の悲願である核兵器の廃絶と、すべての戦争をなくし、全世界が恒久的な平和になることを訴え、ここに非核平和都市宣言を提案した次第であります。
 各位におかれましては、本提案の趣旨を御理解いただき、何とぞ全会一致の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。
 以下、案文を朗読いたします。
              非核平和都市宣言(案)
 砺波市民は、豊富な水と緑に恵まれた故郷の自然を愛し、花や医療を通して諸外国の都市と交流を深め、相互理解と友好親善を深めながら、平和なまちづくりを目指しています。
 しかし、世界の平和と安全にとって「核」の存在が未だに大きな脅威をもたらしています。核兵器を廃絶し世界の恒久平和を実現することは、人類共通の願いであります。
 私たちは、国是である「非核三原則」を堅持し、核兵器の廃絶とすべての戦争をなくすることを訴え、世界中の人々とともに、かけがえのないこの地球上に、真の平和が実現することを願い、戦後50年にあたる今、ここに決意を新たに「非核平和都市」を宣言いたします。
 平成7年9月22日
                                 砺波市議会
 以上であります。よろしくお願いいたします。

◯議長(平木君) お諮りいたします。本案につきましては、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第5号は、この際、直ちに採決することに決しました。
 お諮りいたします。非核平和都市宣言の制定について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(平木君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第5号は原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(平木君) 以上をもって、本定例会に付議されました全議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成7年9月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長から御挨拶があります。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 秋風が吹いたとは言いながら、まだ残暑の厳しい時期でありますが、議員各位には、9月定例会におきましていろいろな議論を賜り、そしてまた提案いたしました議案につきましては、それぞれ原案どおり、可決・同意あるいはまた御推薦を賜りまして、心から厚く御礼申し上げる次第でございます。
 また、最後に非核平和都市宣言等も議決をされました。戦後50年という一つの節目の年でもございまして、意義があるのではないかと思っておるわけでございまして、今までも我々はそのことは願っておったわけでございますが、このように形にあらわすということも大事なことではないかと思っておるわけでございます。
 今後とも、議員各位には、行政一般にわたりまして、いろいろと御意見を賜り、円滑な行政運営ができますように、御協力をお願い申し上げる次第でございます。
 また、最後に、先ほど全員協議会で言い残したことがございます。と申しますのは、中国の遼寧省がかなり水害の被害を受けておるという情報がありまして、さきに盤錦市のほうへ問い合わせましたところ、盤錦市は今のところは大したことはないという返事であったわけですが、しかし、遼河の中流部がかなり決壊をいたしまして被害がありますので、当然下流部にも及ぼすだろうということが想定されましたので、つい先日問い合わせましたところ、やはりかなりの損害を受けているという情報が入ったわけでございます。
 これにつきまして、市といたしましては、友好都市でもございますので、心ばかりのお見舞いをいたしたい、こんなふうに思っておる次第でございまして、予備費から支出をいたしまして10万円を送ろうと考えておりますので、どうぞ議員各位にも御了承賜りたいと思っております。
 これは、10月2日、訪中団が出発いたしますので、これにことづけたいと思っておる次第でございます。どうぞ御了承いただきたいと思います。
 本日はどうもありがとうございました。

◯議長(平木君) これをもって散会いたします。
 長時間御苦労さまでございました。

 午後 2時59分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

  平成7年9月22日

       議  長    平 木 弥 吉

       副議長     山 岸 銀 七

       署名議員    堀 田 信 一

       署名議員    河 原   誠