平成28年12月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時04分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(今藤久之君) ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、これより平成28年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名
○議長(今藤久之君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において
  3番 有 若   隆 君
  4番 山 田 順 子 君
  5番 雨 池 弘 之 君
を指名いたします。

                  日程第2
               会期の決定について
○議長(今藤久之君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月20日までの19日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(今藤久之君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から12月20日までの19日間と決定いたしました。

                  日程第3
         議案第42号及び認定第1号から認定第8号まで
○議長(今藤久之君) 次に、日程第3 議案第42号 平成27年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号から認定第8号まで、平成27年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件についてを議題といたします。

              (特別委員会の審査報告)
○議長(今藤久之君) 去る9月市議会定例会において、決算特別委員会に付託をいたし継続審査となっておりました、砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算特別委員長 村岡修一君。
 〔決算特別委員長 村岡修一君 登壇〕
○決算特別委員長(村岡修一君) それでは、ただいまから決算特別委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 去る9月13日開催の9月定例会本会議におきまして、当特別委員会に付託されました、議案第42号 平成27年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号から認定第8号まで、平成27年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件につきましては、慎重に審査を行うべく「閉会中の継続審査」となっていたのであります。
 このため、9月26日から29日の4日間にわたって委員会を開催し、議案第42号及び平成27年度の各会計決算について、慎重に審査を行ったのであります。
 また、審査に当たりましては、監査委員から各会計決算についての審査所見を承り、その後、当局から詳細な決算内容の説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類等の提示を求め、予算執行の適否などについて審査を行ったのであります。
 その結果、議案第42号については、「全会一致」で、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 また、各会計決算については法令並びに議決に基づき適正に執行されており、所期の事業を計画的に遂行されるとともに、行政効果も挙げられているものと認め、当委員会に付託されました認定第1号から認定第8号による各会計決算については、「全会一致」で、それぞれ原案のとおり「認定」すべきものと決したのであります。
 以下、審査の過程における各委員からの主な意見、要望等について申し上げます。
 まず、市税等の滞納者対応状況及び徴収嘱託員による成果とその連携についてただしたところ、滞納者へは、発生時点での早期対応を基本としており、現年度分を翌年度に繰り越しさせないよう催告や納税相談等を強化している。それでもなお応じない悪質な滞納者には、法に基づき厳しい滞納処分を行っている。徴収については、市税のほかに国民健康保険税、後期高齢者医療保険料、水道料など関係課による情報交換とともに、その効果を高めるため、徴収嘱託員による実態調査等を行っている。その成果として、当初は約2,000万円であった徴収額が、平成27年度には2,300万円余りに増額したとのことでありました。
 次に、カラス追い出し作戦の成果と考え方及び関係各課との連携についてただしたところ、対策委員会では、カラス対策として何をすれば効果があるのかを模索している状況である。その中で、まずは市街地における対応策として、出町3地区との協力により忌避活動を実施したところであり、今後ともできることから実践していこうと考えている。なお、平成28年度に実施した宇都宮大学教授によるカラス飛来実態調査等も共有しながら、市街地は生活環境課、農村部は農業振興課が担当し、連携して取り組んでいくとのことでありました。
 次に、KDBシステムを活用した保健事業の推進と効果についてただしたところ、国保データベースシステムでは、国民健康保険加入者のレセプト等に表示される病気の治療内容や特定健診による血液成分等を分析し、対象者の保健指導に活用している。これまでメタボに対する指導を主に行ってきたが、KDBの分析結果により、これに加えて脂質異常症についても重点的に取り組む必要があることが判明した。このことから、市内各所で開催している健康教育等を通じて、通常の食事と間食、そして運動との関係や野菜摂取の必要性等を講座の中で伝えているとのことでありました。
 次に、金融対策における進捗率低迷の要因と今後の商工業者支援についてただしたところ、地方へのアベノミクス効果がいまだに実感できていない状況下にある本市の中小企業では、設備投資へ向けた動きに慎重なことが要因と考えている。その理由としては、本市は、県下でも有効求人倍率が高い位置にあるものの、中小企業は人員確保が難しいことから、なかなか事業拡大に踏み切れず、人件費と設備投資とのかけぐあいを最終段階まで見極めている状況であり、その結果、設備投資に対する融資の抑制にもつながっていると考えている。また、商工業者への支援については、創業者支援計画に基づき、商工会議所、労働基準監督署、ハローワークと連携し、女性に対するママ就活プロジェクトも含めたさまざまな創業者支援についてPRするとともに、資金相談窓口等を設け進めていきたいとのことでありました。
 次に、企業誘致対策の柳瀬地区工場適地についてただしたところ、この工場適地は約8ヘクタールの面積を有しており、本市には工場等の立地先としてふさわしい土地があるということを経済産業省のホームページ上に情報公開し、全国に向けて発信している。地元への周知については、現時点で関係自治体までであるが、企業などからの申し出があった場合には、地権者への説明など地元調整を図っていくとのことでありました。
 次に、不用額の活用策及び職員による成果の数値化についてただしたところ、行政は予算主義であり、年度内における事業間での流用はできても、不用額による新たな事業執行はできない。総合計画に基づき予算化された事業による不用額の発生は、余ったものを使うのではなく次年度の財源として残すことであり、民間のような柔軟さはない。また、現状では職員の頑張りの成果を数値化することは難しいが、国からの交付金事業を施策に組み入れて活用することによって、一般財源の節約や借入金額の減少にもつながることから、これらのことも職員の努力の一つとして評価してほしいとのことでありました。
 次に、逓次繰り越しとなっている小学校グラウンド改修事業の現状と採択順位についてただしたところ、今のところ、庄南小学校と庄東小学校のグラウンド改修工事に対する国の交付金は採択されておらず、引き続き、国への重点要望事項として位置づけている状況である。採択順位では庄川小学校も、庄南小学校、庄東小学校と同様に申請してきたが、文部科学省における一定の採択基準によって決められたものであり、決して要望順位に差をつけたものではない。2校の予算については、継続費の中で2年間計上してきたが、ここで一度精算し、改めて採択された時点で予算化するとのことでありました。
 次に、砺波総合病院における入院日数の減少と入院単価の関係及び外来患者数の減少要因についてただしたところ、砺波総合病院では、疾病ごとに1日当たりの入院単価を決定するDPC制度を採用している。この制度は、厚生労働省が全国の病院から収集したレセプト情報に基づき、疾病ごとの全国平均入院日数を算出し、その日数以降の入院単価が大幅に減額される仕組みとなっている。一方では、このレセプト情報を活用し、より質の高い医療を提供することにより、入院期間の短縮とともに診療収入の確保に努めている。また、外来患者数の減少要因としては、日常の医療は開業医を中心とした「かかりつけ医」が担い、入院や専門的な医療は本病院が担う形の病診連携の推進を行っているが、現在は、本病院から開業医への逆紹介患者が先行している状況である。このことが外来患者数の減少要因であろうと分析しており、今後は、開業医等への訪問を行い、病診連携の強化と本病院への紹介患者の増加を図り、地域医療支援病院を目指していくとのことでありました。
 このほか、行政財産の管理状況と不動産売払収入、臨時財政対策債の考え方、団体等への負担金に対する活用状況等の追求調査、砺波駅パーク・アンド・ライドの利用状況、がん予防検診対策の取り組み方、霊苑管理基金の目的と実態、庄川水記念公園の指定管理料と利用実態、第2のふるさと発見事業の状況、孫とお出かけ支援事業の利用状況と効果、都市公園の管理運営状況、水道事業利益剰余金の事業目的と長期前受金戻し入れの処理方法、準要保護児童の実態調査、小中学校耐震化事業における体育館のつり天井改修状況、地域医療構想と新砺波総合病院改革プランの連携、総合病院未収金の発生内容と対策などの意見、要望があったところであります。
 以上、平成27年度の各会計決算等につきまして、審査結果とその所見を申し上げ、決算特別委員会の御報告といたします。
○議長(今藤久之君) 以上をもって、委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)
○議長(今藤久之君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(今藤久之君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)
○議長(今藤久之君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(今藤久之君) 討論なしと認めます。

                 (採  決)
○議長(今藤久之君) これより、議案第42号 平成27年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号から認定第8号まで、平成27年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件についてを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第42号 平成27年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、認定第1号 平成27年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 平成27年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 平成27年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 平成27年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 平成27年度砺波市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 平成27年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第7号 平成27年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第8号 平成27年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上の案件に対する委員長の報告は、原案のとおり可決または認定すべきであるとするものであります。以上の案件は、委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(今藤久之君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、委員長報告のとおり可決または認定することに決しました。

                  日程第4
        施政方針、並びに議案第56号から議案第70号まで
○議長(今藤久之君) 次に、日程第4 施政方針並びに議案第56号から議案第70号まで、平成28年度砺波市一般会計補正予算(第3号)外14件についてを議題といたします。

            (施政方針表明並びに提案理由の説明)
○議長(今藤久之君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 平成28年12月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました平成28年度一般会計補正予算案を初めとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位を初め、市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
 初めに、去る11月13日執行の砺波市長選挙におきまして、もうひとつ上の“となみ”第2ステージをスローガンに掲げまして立候補いたしましたところ、皆様の温かい御支援と多くの熱い御支持を賜り、無投票により再び当選の栄に浴し、引き続き2期目の市政を担わせていただくことになりました。まことに光栄であり、改めてその責任の重さに身の引き締まる思いでございます。今回、皆様方からお寄せいただきました信頼と期待にお応えするため、これまで先人の方々の御尽力や市民各位のたゆまぬ御努力によって築いてこられましたこのすばらしい砺波市の発展を一層加速させ、さらなる市民の皆様の幸せを目指して、職員とともに全身全霊をささげてまいる所存であります。
 先般公表されました平成27年国勢調査における本市の人口は4万9,000人と、平成22年国勢調査に比べ、410人、0.8ポイントの減少にとどまっておりますが、引き続きこれまでの地方創生の取り組みをさらに押し進めるとともに、加えて、新年度からは第2次砺波市総合計画に掲げました諸施策を着実に実行し、とりわけ新たな重点施策として公約ともいたしました、人口減少対策、防災対策、情報発信強化を初めとする10WAVE(となみ)プロジェクトを柱に積極的な市政運営に努め、本市の新たな将来像「~庄川と散居が織りなす花と緑のまち~ もっと元気 ほっと安心 ずっと幸せ“やっぱり砺波”」の実現を目指してまいります。何とぞ議員各位を初め市民の皆様方には、今後とも一層の御理解と力強い御支援を賜りますよう、心からお願いを申し上げます。
 さて、去る10月11日に、未来への投資を実現する経済対策に基づく国の平成28年度補正予算(第2号)が成立いたしました。政府はこの補正予算により、未来への投資をさらに推し進め、アベノミクスを一層加速し、デフレからの脱出速度を最大限まで引き上げていくとしております。
 また、本市におきましても、国の補正予算に盛り込まれました取り組み効果を早期に発揮させるため、積極的な大型補正予算を編成し、今定例会に上程したところでございます。
 次に、主な事業の進捗状況を申し上げます。
 まず、第2次砺波市総合計画の策定について申し上げます。
 今ほども申し上げましたが、平成29年度を初年度とし、平成38年度までの10年間を計画期間とする第2次砺波市総合計画を去る9月末に策定したところでございます。
 策定に当たり、総合計画審議会や“となみ創生”まちづくり委員会のほか、市議会や各界各層の多くの皆さんから貴重な御意見、御提言を賜りましたことに、深く感謝を申し上げます。今後は、この計画に基づき、本市の豊かさや暮らしやすさに一層の磨きをかけ、より多くの皆さんから、「やっぱり砺波がいいよね」と言っていただけますよう、市民の皆様とともに全力で挑戦してまいる所存であります。
 次に、空き家対策につきましては、新たに太田地区での老朽危険空き家除却事業にも取り組むこととしております。現在、工事着工に向け所定の手続を進めているところであり、引き続き地域の御協力をいただきながら、生活環境の改善に努めてまいります。
 また、空き家再生等推進事業を活用した、となみ発アキヤミクス推進事業の2例目として、農家レストラン大門に続き、栴檀野地区で計画されております、空き家を地産地消の飲食交流施設として活用する事業を支援してまいりたいと考えております。
 次に、地域福祉について申し上げます。
 本年は、3年に1度の民生委員、児童委員及び主任児童委員の全国一斉改選の年であり、本市におきましても、去る11月30日に、新任の45名を含め、改選前より1名増の105名の方々に、厚生労働大臣からの委嘱状を伝達したところであります。地域住民と行政をつなぐパイプ役として、地域福祉の推進に重要な役割を果たす皆さんの今後の御活躍を期待いたします。
 また、砺波市健康福祉施設ゆずの郷やまぶきの工事の進捗状況につきましては、躯体が完成し、現在、天井や浴室等の内部工事を行っているほか、隣接の旧庄川健康センターの取り壊しがほぼ終了したことから、駐車場舗装工事等の外構工事にも着手したところであり、来年4月の営業開始に向け、順調に進んでおります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 去る11月8日に砺波総合病院経営改善委員会を開催し、砺波総合病院の経営改善に向けた取り組み等について御意見をいただきました。
 今年度中に策定いたします新病院改革プランには、県が策定する地域医療構想を踏まえた砺波総合病院の役割の明確化を盛り込むことが義務づけされており、その役割として、高度急性期機能及び急性期機能を中心に医療を提供していくことが了承されたところであります。
 また、来る12月9日には、県とともに新型インフルエンザの県内発生を想定した実地訓練を砺波総合病院において行うこととしており、市民がより安全・安心に暮らせるよう、体制整備に努めてまいります。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 まず、去る11月5日と6日に、砺波市農商工連携推進協議会におきまして、市内の大型商業施設と連携し、となみのめぐみフェアを開催し、会員の商品を初め、となみブランドや地域資源を活用した商品などのPRや販売を行い、販路拡大に努めたところであり、今後とも、本協議会の活動を通じて、新商品や新サービスの開発、市内外への情報発信など、農商工連携による地域経済の活性化に取り組んでまいります。
 また、空き店舗再生みんなでチャレンジ事業につきましては、11月末までに新たに飲食業1件の補助金交付決定を行い、制度施行後延べ9件の成果につながったところであり、今後とも本事業を通じて、商店街の空き店舗の解消や起業家の育成等に努めてまいります。
 このほか、ママの就活応援プロジェクト事業につきましては、去る11月29日に、ハローワークとなみ及び砺波商工会議所と連携し、子育てしながら働ける職場探しのための再就職応援セミナーや相談会を開催したところ、参加者の労働意欲の高さを感じたところであり、引き続き、出産や育児等を機に仕事を離れた女性の再就職を支援してまいります。
 次に、観光関係について申し上げます。
 去る10月1日から16日まで開催されました第29回となみ夢の平コスモスウォッチングにつきましては、台風18号の影響などにより例年よりも見ごろが少し遅くなったものの、7万人のお客様に100万本のコスモスをお楽しみいただきました。また、昨日、点灯式を行い開幕いたしましたチューリップ公園KIRAKIRAミッション2016につきましては、準備作業へのボランティアや協賛金等、多くの市民や企業、団体の皆様に多大な御協力をいただき、心から感謝を申し上げます。本年で5回目を迎え、本市の新たな冬の風物詩として定着しつつあるこのイベントに、市内外から多くの方々が来場されることを期待しております。
 次に、台湾誘客促進事業につきましては、去る10月6日から9日にかけて、台湾のメディア関係者を招聘し、チューリップを初めとした本市の観光資源を情報発信したほか、去る11月4日から9日にかけては、台湾誘客キャンペーンとして、新光三越百貨店嘉義垂楊店での富山県観光物産展に参加し、チューリップの切り花配布や観光PRを行うとともに、台湾主要都市の旅行会社等を訪問し本市の魅力をアピールするなど、さらなる誘客強化に努めたところであります。
 次に、農業振興及び農地林務関係について申し上げます。
 まず、主要作物であります水稲の作柄につきましては、富山県における作況指数は良の106と発表されており、田植えから収穫まで概ね天候に恵まれたことなどにより、過去最高の収量であったものの、9月中旬以降の長雨により、一部で刈り遅れによる品質低下を招いたことなどから、11月末現在のとなみ野農業協同組合管内の1等米比率は、昨年に比べ4.1ポイント低い86.0%となっております。
 また、特産振興作物でありますユズにつきましては、天候に恵まれたことなどから順調に生育し、約20トンの収穫となる大豊作となりました。金屋ゆず生産組合においては、新たに日本橋とやま館のレストラン等でユズの提供を始めるなど販路開拓に取り組まれているところであり、今後とも、関係機関と一層の連携を図り、支援してまいります。
 このほか、チューリップ球根につきましては、ネット栽培機械による本格的な植え込み実証試験が10月末から開始され、球根生産者4名の約2.1ヘクタールの圃場で植え込みを行い、作業の省力化や作業時間の短縮が図られたところであります。しかしながら、粘土質の圃場での操作性能等の課題もあることから、今後とも関係機関と連携し、栽培体系の確立に向けた取り組みを支援してまいります。
 次に、鳥獣被害防止対策につきましては、中山間地域の各地区鳥獣被害防止対策協議会や市鳥獣被害対策実施隊と連携し、地域ぐるみの被害防止対策に努めた結果、11月末現在のイノシシ捕獲頭数は、昨年同期を上回る118頭となっており、農作物の被害額は21万2,000円と、昨年の同期と比べ約5分の1に減少したところであります。
 次に、農業農村整備事業につきましては、国の補正予算で、農地防災事業庄川左岸地区の国営事業及び附帯県営事業二期地区並びに水利施設整備事業などに追加配分があったところであります。引き続き、国や関係機関に強く働きかけ、事業の促進に努めてまいります。
 また、農業用ため池の安全対策につきましては、フェンスの設置などに対する国の支援を県とともに要望してきたところであり、このたび国の補正予算において、農村地域防災減災事業として補助採択されましたことから、市内67カ所のため池全てに、看板、救助用ロープと浮きを設置し、民家や道路に近いため池においてはフェンスなどの設置を順次進め、安全対策に万全を期してまいります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 まず、一般国道359号砺波東バイパスにつきましては、現在、平成31年度末の開通に向けて、(仮称)いかるぎの大橋の橋脚や道路改良工事等が順次進められており、引き続き、工事進捗に向けた取り組みを積極的に支援してまいります。
 また、今年度の道路除雪計画につきましては、車道の約84%に当たる636キロメートル、歩道の約83%に当たる96キロメートルを対象とし、冬季間の安全・安心な生活道路の確保に取り組んでまいります。
 このほか、多年にわたり除排雪に従事していただいている方々の功績をたたえるため、去る11月24日に除雪功労者表彰式を行いました。受賞された皆様の御尽力に感謝を申し上げますとともに、今後とも、各地区除雪委員会等と連携しながら、地域ぐるみによる除排雪に取り組んでまいります。
 次に、上下水道事業について申し上げます。
 上水道事業につきましては、現在、上中野配水場マイクロ水力発電所建設工事に着手しており、年度内の発電開始に向け、鋭意工事の進捗に努めてまいります。
 また、下水道事業につきましては、国の補正予算により追加配分があったことから、林・高波地区の管渠工事及び測量設計業務を順次発注し、事業進捗に努めてまいります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 まず、第2次砺波市総合計画の策定に合わせて議論を重ねてまいりました新たな砺波市教育大綱につきましては、去る10月26日に開催いたしました第2回総合教育会議において協議の上、策定をいたしました。今後とも、教育委員会との連携を一層強化し、教育のさらなる充実に努めてまいります。
 また、庄川小学校耐震改修事業につきましては、グラウンド改修工事の完成をもって全て完了したことから、去る10月30日に開催されました学習発表会に合わせて、改修事業全体の落成式をとり行いました。
 このほか、かねてより国へ要望しておりました庄南小学校及び庄東小学校のグラウンド改修事業につきましては、このほど国の補正予算による追加交付の決定がありましたので、今後、改修に向けた準備を進めてまいります。
 次に、子ども・子育て支援関係につきましては、平成29年4月に開園を予定しております2つの認定こども園は、建築工事がそれぞれ順調に進捗するとともに、去る11月4日に、プロポーザル方式によって給食調理等の委託業者を選考したところであります。
 また、去る11月25日に子ども・子育て会議を開催し、認定こども園を含めた保育所、幼稚園の利用定員や保育料の見直しについて御意見をいただいたほか、子どもの貧困問題に関する砺波市子育て家庭アンケートの結果をもとに、今後の子育て施策についても御意見をいただいたところであります。
 次に、生涯スポーツの推進につきましては、去る11月20日に開催いたしました第3回となみ庄川散居村縦断マラソンには、北海道から岡山県までの23都道府県から、昨年を上回る3,081人のランナーに参加をいただき、大いに盛り上がりました。なお、開催に当たり御協賛いただきました事業所を初め、660人を超える大勢の協力員の方々、そして沿道で応援いただいた多くの市民の皆様に、心から感謝を申し上げます。
 また、新砺波体育センター整備事業につきましては、国の補正予算において補助金の交付決定を受けましたので、年度内の工事発注に向け、準備を進めてまいります。
 次に、新砺波図書館整備事業につきましては、現在、基本設計の中で消費エネルギーの低減によるランニングコストの抑制を図るため、地中熱を利用した空調システムの導入を検討しており、今年度に補助事業を活用して、地中熱の調査分析を行ってまいります。
 それでは、これより、本日提出いたしました議案について御説明を申し上げます。
 まず、議案第56号 平成28年度砺波市一般会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ10億9,072万円を追加し、歳入歳出予算総額を244億3,556万1,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  新砺波体育センター整備事業費 6億4,516万3,000円
  小学校グラウンド整備費    1億7,431万2,000円
  臨時福祉給付金給付事業費     1億641万9,000円
  除雪対策費                 9,000万円
などであり、このほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、
  国庫支出金          2億7,905万8,000円
  県支出金             3,360万5,000円
  市債                     6億50万円
などであり、不足いたします1億7,228万4,000円を繰越金で措置するものであります。
 また、継続費につきましては、新たに新砺波体育センター整備事業費について、経費の総額及び年割額を設定するものであります。
 このほか、債務負担行為の補正につきましては、平成29年度から平成33年度までの砺波市福祉センター北部苑指定管理委託のほか、平成29年度から平成31年度までの砺波市学校給食センター及び砺波市認定こども園調理等業務委託並びに平成29年度の施設保守管理業務委託等について追加をするものであります。
 次に、議案第57号 平成28年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、療養諸費及び高額療養費について必要額を補正するとともに、平成29年度の電算保守管理等の業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第58号 平成28年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、平成29年度の電算保守管理の業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第59号 平成28年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、公共下水道事業の下水道事業費について必要額を補正するとともに、平成29年度の施設保守管理等の業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第60号 平成28年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、平成29年度の施設保守管理等の業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第61号 平成28年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、平成29年度の医療等賃借及び施設保守管理等業務委託について債務負担行為を追加するものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明をいたします。
 まず、議案第62号につきましては、国の人事院勧告による給料表及び諸手当の改正に準じ、砺波市職員の給与に関する条例など、関連する5本の条例の一部改正をあわせて行うものであります。
 次に、議案第63号及び議案第64号につきましては、法令の改正に伴い、砺波市税条例及び砺波市国民健康保険税条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第65号につきましては、市内公共施設の適正配置及び集約化を図るため、充実した施設整備が困難な砺波市太田テニスコートを廃止することとし、砺波市体育施設条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第66号につきましては、呉西6市によるとやま呉西圏域連携中枢都市圏形成に係る連携協約の締結に基づき、子育て支援医療費助成の現物給付範囲を市内から呉西6市の区域に拡大することとし、砺波市子育て支援医療費の助成に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第67号につきましては、市立砺波総合病院において、医療機関の機能分担を推進するため、非紹介患者初診加算料を引き上げることとし、砺波市病院事業の設置等に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第68号につきましては、仕様の変更に伴う庄川健康福祉施設、仮称でありますが、整備事業建築主体工事に係る工事請負変更契約を締結するため、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、議案第69号及び議案第70号につきましては、砺波市福祉センター北部苑及び砺波市北部デイサービスセンターの指定管理期間が平成28年度末をもって満了することから、平成29年4月からの指定管理者を指定するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました諸議案の説明といたします。何とぞ御審議の上、可決をいただきますようお願いを申し上げます。

○議長(今藤久之君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明12月3日から12月11日までの9日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(今藤久之君) 御異議なしと認めます。よって、明12月3日から12月11日までの9日間は、議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、12月12日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前10時53分 閉議