令和2年11月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(山本善郎君) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより令和2年11月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(山本善郎君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において
 17番 林   忠 男 君
 18番 山 森 文 夫 君
  1番 開 田 哲 弘 君
を指名いたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(山本善郎君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本11月定例会の会期は、本日から12月15日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から12月15日までの16日間と決定いたしました。

                日程第3
       議案第79号及び認定第1号から認定第8号まで
○議長(山本善郎君) 次に、日程第3 議案第79号 令和元年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号 令和元年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第8号 令和元年度砺波市病院事業会計決算認定についてを議題といたします。

            (特別委員会の審査報告)
○議長(山本善郎君) 去る8月市議会定例会において、決算特別委員会に付託をいたし閉会中の継続審査となっておりました、砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算特別委員会委員長 島崎清孝君。
 〔決算特別委員長 島崎清孝君 登壇〕
○決算特別委員長(島崎清孝君) それでは、決算特別委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 去る9月8日開催の8月定例会本会議におきまして、当特別委員会に付託されました、議案第79号 令和元年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号から認定第8号まで、令和元年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件につきましては、慎重に審査を行うべく「閉会中の継続審査」となっていたのであります。
 このため、9月17日、18日、23日、24日の4日間にわたって委員会を開催し、議案第79号及び令和元年度の各会計決算について審査を行いました。
 また、審査に当たりましては、監査委員から各会計決算についての審査所見の後、当局から詳細な決算内容の説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類等の提示を求め、予算執行の適否等について審査を行いました。
 その結果、議案第79号については、「全会一致」で、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 また、各会計決算については法令並びに議決に基づき適正に執行されており、所期の事業を計画的に遂行されるとともに、行政効果も上げられているものと認め、当委員会に付託されました認定第1号から認定第8号までによる各会計決算については、「全会一致」で、それぞれ原案のとおり「認定」すべきものと決したのであります。
 以下、審査の過程における各委員からの主な意見、要望等について申し上げます。
 まず、市税のクレジットカード納付・コンビニ収納等について、導入の経緯と効果及びコンビニ収納等の納付手数料についてただしたところ、納税環境向上の一環として全国的にコンビニ収納が進んでおり、本市においても昨年からシステム改修を行い、令和2年4月からコンビニ収納及びスマホ決済を導入している。各納付手数料については、平成28年度から導入しているクレジットカード納付は1件当たり50円。一方、コンビニ収納及びスマホ決済では1件当たり59円と口座振替の1件当たり10円の手数料よりも高いが、コンビニ収納はこれまで納付できなかった方が24時間いつでも納付できる。また、スマホ決済は自宅でも納付できることから、必要経費はかかるが、それ以上の効果が出ているものと認識しているとのことでありました。
 次に、高齢者入浴施設利用券の配付に対する使用率及びこの事業の評価についてただしたところ、75歳以上の対象者は6,735人であり、入浴券引換数は3,172人で約47%。そのうち利用者は2,295人、約72%であり、外出支援の一環として入浴を位置づけている。入浴券は継続されていくもので、外出支援という意味で外に出るという意識づけを考えていきたいとのことでありました。
 次に、庄川開発株式会社における借入金の返済計画についてただしたところ、令和元年度の返済額は1,700万円で、残りは2億800万円であり、資金計画に基づき着実に返済されるよう指導している。現在、市内の金融機関へ1,000万円ずつ返済しており、3年から4年で完了する予定であり、この間、砺波市へは1,500万円ずつ返済する計画となっている。
 なお、金融機関への返済完了後は市に対し毎年2,500万円を均等に返済する計画で、令和11年度に完了する予定としており、無利子で貸付けしているとのことでありました。
 次に、多面的機能支払交付金事業や中山間地域等直接支払交付金事業の集落数及び事務手続の簡素化についてただしたところ、多面的機能支払交付金事業については、令和元年度は微増であるが、令和2年度はさらに12組織増え、現在102の組織で活動されている。中山間地域等直接支払交付金事業については19組織で取り組んでおり、増減は一昨年前から変更がない。また、事務手続については以前から煩雑であると聞いており、その都度、国、県に要望し、少しずつではあるが事務が簡素化している。今後とも事務局が取り組みやすいように力強く要望していくとのことでありました。
 次に、景観まちづくり事業に対する参加団体の現状についてただしたところ、8団体と少なく伸び悩んでいる状況である。そこで、令和2年度から地区要件を見直し、この補助金を活用し散居景観を守ってほしいと考えている。平成29年度は7団体で、平成30年度から8団体となっている。令和2年度は、先日、事業説明会を実施したところ、昨年度より多くの団体に来ていただいたところであり、できるだけ団体数を増やせないか検討しているとのことでありました。
 次に、下水道普及率の向上に向けた未接続者に対する対策についてただしたところ、協議会をつくってもらい下水道への接続依頼をしている。3年以内の接続には補助金を支払うという政策を取っており、未接続者には早めに接続してもらうよう案内をしている。接続依頼は年1回実施しているが、年に何回も依頼すれば接続されるものでもなく、水洗化は一大事業であり、高齢者のみの世帯など、いろいろな問題はあるが、早期接続に向け今後検討していくとのことでありました。
 次に、市立砺波総合病院の未収金対策についてただしたところ、令和元年度から収納体制を強化して2人体制とし、未納者に対して早期にコンタクトを取り、現年度分の発生を抑えるような対策を取っている。入院患者の場合は退院日に支払いを、また、土日に退院された方には郵送や再診日に支払いを依頼し、早めに納付していただけるようにしている。未納の方が病院を受診されたら、担当者が外来事務と連携を取りながら、納付を督促したり、納付誓約書を徴収するなどし定期的に納付していただいている。
 医業未収金では、市税のように国税徴収法に基づく預金口座の調査や職員による強制的な徴収はできないので、裁判所による支払督促制度を活用して、今後、該当する方に対し積極的に取り組んでいくとのことでありました。
 次に、霊苑事業会計を特別会計で実施することの意義についてただしたところ、特別会計とする意義については、特定の方が使用するための歳出に対する歳入と明確にするため、特別会計で経理をしたほうが分かりやすいのではないかとの趣旨であった。また、このことについては、以前にも特別会計にて行う必要性について監査委員からも指摘を受けていたようであるが、その際も使用者が特定される歳出に対して、決まったところからのみの収入であること、未使用区画があることなどから特別会計とするとした経緯もある。このようなことから、ここしばらく特別会計で経理していきたいとのことでありました。
 このほかにも、地方公会計制度の運用について、地籍調査の進捗状況について、市債の償還について、婚活支援事業の成果について、市税の滞納者に対する徴収対策について、城端線・氷見線におけるLRT化等について、TSTケーブルテレビ放送について、受付窓口用タブレット端末の活用について、生活保護返還金の収入未済額について、国保会計の今後の見込みとジェネリック薬品の使用について、砺波市社会福祉協議会補助金の内容について、防犯灯のLED化推進について、地下水位の変動について、民間バス事業運行補助費について、通行量実態調査の内容と活用について、首都圏プロモーション事業の実施効果について、プレミアム付商品券の対象者と使用率について、高等職業訓練校補助金の内容について、豪雨時における水門操作について、下水道事業資本費平準化債償還額について、出町の大ケヤキ樹勢回復土壌改良工事について、奨学資金貸付事業の未収金対策について、スクールバスの運行費について、郷土芸能伝承指導者育成事業について、砺波まなび交流館における講座開設の基本的な考えについて、金融対策費、中小企業制度資金預託金についてなどの意見、要望があったところであります。
 以上、令和元年度の各会計決算等につきまして、審査結果とその概要を申し上げ、決算特別委員会の報告といたします。
○議長(山本善郎君) 以上をもって、委員長の審査結果の報告を終わります。

               (質  疑)
○議長(山本善郎君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 質疑なしと認めます。

               (討  論)
○議長(山本善郎君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 討論なしと認めます。

               (採  決)
○議長(山本善郎君) これより、議案第79号 令和元年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号 令和元年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第8号 令和元年度砺波市病院事業会計決算認定についてを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第79号 令和元年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、認定第1号 令和元年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 令和元年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 令和元年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 令和元年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 令和元年度砺波市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 令和元年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第7号 令和元年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第8号 令和元年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上の案件に対する委員長の報告は、原案のとおり「可決」または「認定」すべきであるとするものであります。以上の案件は、委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本善郎君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、委員長報告のとおり可決または認定することに決しました。

                日程第4
       議案第85号から議案第99号まで及び報告第5号
○議長(山本善郎君) 次に、日程第4 議案第85号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第7号)から議案第99号 南砺市とのとやま呉西圏域連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更に関する協議について、及び報告第5号 専決処分の報告についてを議題といたします。

             (提案理由の説明)
○議長(山本善郎君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) おはようございます。
 令和2年11月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました令和2年度一般会計補正予算案をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願いしたいと存じます。
 初めに、一言申し上げます。
 去る11月15日執行の砺波市長選挙におきまして、皆様の温かい御支援を賜り、無投票により再び当選の栄に浴し、引き続き3期目の市政を担わせていただくことになりました。誠に光栄であり、改めてその重責を痛感し身の引き締まる思いでございます。
 今回、多くの市民の皆さんからお寄せいただきました信頼と期待にお応えするため、これまで先人の方々の御尽力や市民各位のたゆまぬ御努力によって築かれてきた、このすばらしい砺波市のさらなる発展と市民の幸せ、そして「選ばれるまち砺波」を目指し、職員と共に一丸となって、「目は星に足は大地に」、つまり、「高い志を持って将来を見据え、地に足をつけて着実に」、誠心誠意、全力で施策の実現に取り組んでまいります。
 近年の全国的な人口減少社会の中、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、砺波市におきましても、今後一段と厳しい行財政運営が予想されます。ウィズコロナ・アフターコロナ時代の新たな課題や難局に対しても、前途は多難でありますが、引き続き「第2次砺波市総合計画」に掲げました「10WAVEプロジェクト」を柱に、市民の皆さんが将来に希望の持てる、活力ある砺波市の実現に向け、市民ニーズを的確に把握し、現在進めております地方創生関連事業や人口減少対策をはじめとする多様な取組を切れ目なく進めてまいります。
 何とぞ議員各位をはじめ市民の皆さんには、今後とも一層の御理解と力強い御支援を賜りますよう心からお願いを申し上げます。
 それでは、まず、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
 去る11月22日に、本市におきまして、新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されたところであり、直ちに同日と翌23日に「砺波市新型コロナウイルス感染症対策本部本部員会議」を開催し、本市の対応や感染防止対策などを関係機関と協議し、情報共有を図ったところであります。
 市民の皆さんには、改めて「3つの密」及び感染リスクが高まります「5つの場面」の回避やマスクの着用など、一人一人が基本的な感染防止対策を継続、徹底し、また、感染者が多く発生している地域との往来につきましては、慎重に判断していただきますよう改めてお願いを申し上げます。
 なお、昼夜問わず新型コロナウイルス感染症対応に携わる医療機関などの皆さんには深く感謝申し上げますとともに、市民の皆さんには、感染者やその御家族、医療従事者などへの誹謗中傷、差別、偏見など、人権を侵害するようなことがないよう併せてお願いするものであります。
 本市といたしましても、引き続き新型コロナウイルス感染症対策のための諸施策に切れ目なく取り組んでいくこととしており、今回の補正予算では、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者及び基礎疾患を有する方のPCR検査費用の助成や、今後有効なワクチン供給が開始された場合に速やかに接種できる体制を整備するための費用の追加を提案するものであります。
 また、新型コロナウイルス感染防止対策強化のため、市立砺波総合病院敷地内の情報支援棟に設置する「発熱外来」につきましては、改修工事の準備を進めており、早期の受入体制整備に努めてまいります。
 次に、新年度の予算編成方針について申し上げます。
 令和3年度は、新型コロナウイルス感染症対策及びその影響による市民生活や地域経済の回復を最優先課題としながら、「第2次砺波市総合計画」に沿って、引き続き、事業の選択と集中をより一層進め、財政の健全化と着実な事業展開を図ることとしております。
 中でも、「10WAVEプロジェクト」につきましては、予算を重点的に配分し、その波及効果を確かなものにしたいと考えております。
 また、ウィズコロナ時代に対応すべく施策の優先順位をゼロベースで見直し、既存の事業の在り方を「新しい生活様式」に適応させるなど、必要な対応を行うこととしております。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、第2次砺波市総合計画につきましては、令和4年度から始まる「後期計画」の策定に当たり、過日、市内在住者や過去3年の間に本市から転出された方を対象とした「まちづくりに関するアンケート調査」を実施いたしました。今後は、この調査によって得られたデータ等を分析するとともに、市民の皆さんの御意見・御提案も反映した「後期計画」の策定を進めてまいります。
 また、関連して「男女共同参画に関するアンケート調査」を併せて実施したところであり、「第4次砺波市男女共同参画推進計画」の令和3年度策定に向けた準備を進めてまいります。
 次に、公共交通の充実について申し上げます。
 城端線・氷見線LRT化につきましては、過日、LRT化の需要予測を調査するため、県が事務局を務める「城端線・氷見線LRT化検討会」において、沿線住民を対象とした移動実態及び利用意向に関するアンケート調査を実施したところであり、今後は、この調査結果を踏まえ、検討を進めていくこととなります。
 次に、防災対策について申し上げます。
 去る9月27日に、種田、東山見、青島及び雄神の4地区におきまして新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮した「砺波市総合防災訓練」を、約300人の皆さんの参加の下、実施いたしました。
 今回の訓練を通じまして、改めてコロナ禍における災害対応の難しさを関係者共々痛感したところであり、今後は、この訓練で得られました課題などを整理し、関係機関とも情報共有を図りながら、さらなる地域防災体制の強化に取り組んでまいります。
 次に、行政手続における押印の見直しにつきましては、市民の負担を軽減し、また、行政サービスの効率的・効果的な提供、さらには、デジタル化推進及び行政改革の観点から、対象とする手続を洗い出し、慣例的に求めてまいりました押印につきましては、原則廃止とする方針の下、抜本的な見直し作業を進めてまいりました。その結果、市に対しての提出書類などのうち、条例に規定のないものなど279件につきまして、明日12月1日から押印を廃止することといたします。
 また、例規において押印を求めている書類につきましては、できるだけ早期に改正手続を行い、法令等により押印が義務づけられているものにつきましても、法改正等条件が整い次第、順次見直しを進めてまいります。
 次に、地域福祉及び高齢者福祉の充実について申し上げます。
 「第3次砺波市地域福祉計画」、「第3次砺波市障がい者福祉計画」、「第6期砺波市障がい福祉計画」及び「第8期高齢者保健福祉計画」につきましては、学識経験者や関係機関、公募委員等で構成する各策定委員会を順次開催し、御意見をいただいたところであり、今年度中の策定に向けて引き続き、関係する砺波市社会福祉協議会や砺波地方介護保険組合と調整を図りながら進めてまいります。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 出産や育児などを機に仕事を離れた女性の再就職を支援するため、去る9月18日に「ママの再就職応援セミナー」を開催いたしました。今年度は、市内の「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定、いわゆるくるみん認定を受けられました企業の方を講師としてお招きし、企業の子育て支援の取組などを紹介していただきました。また、併せて保育所等の入園申込説明会をこども課と連携し開催するなど、少しでも就職に結びつくように努めたところであります。
 また、企業誘致対策事業につきましては、スマートインター周辺の下中条地内を本市の産業最適地として、地元の皆さんにも御理解をいただいたことから、基本計画の策定や現地測量を進めているところであります。引き続き、地元の皆さんと協議を行いながら、工業団地の造成に向け着実な進捗に努めるとともに、積極的な企業誘致活動にも取り組んでまいります。
 次に、観光の推進について申し上げます。
 「砺波市農商工連携推進協議会」と連携し、去る9月20日から22日までイオンモールとなみで開催いたしました「となみのめぐみフェア」において、「となみブランド」認定品目の紹介や販売を行い、認知度向上に努めたところであります。
 また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、観光イベントの多くが中止となりましたが、明日12月1日に開幕を迎えます「チューリップ公園KIRAKIRAミッション2020」につきましては、国や県のガイドラインに基づき、会場内でのマスクの着用をはじめ、人と人との距離の確保や接触確認アプリのインストールを促すなど、十分な感染防止対策を講じて実施いたします。
 会場内には、新スポットとして、今年度完成いたしましたチューリップスカイウォークのスロープを宇宙まで続く線路に見立て、列車が未来へと向かうイメージと重ね合わせてチューリップフェアの未来を表現するほか、チューリップタワー内部では、過去のチューリップフェアの映像を放映し、来年70回の節目を迎えます「2021となみチューリップフェア」のテーマであります「受け継ぐ想い70回 そして未来へ」へのかけ橋となるよう趣向を凝らしており、多くの方々の御来場を期待しているところであります。
 なお、準備に当たりましては、ボランティアとして、樹木の剪定作業から飾りつけに至るまで、例年以上に多くの市民や企業、団体の皆さんに御協力をいただきましたことに、改めて感謝を申し上げます。
 次に、農業の振興について申し上げます。
 主要作物である水稲の富山県における作況指数は、103の「やや良」と発表されたところであり、また、11月18日現在のとなみ野農業協同組合管内の1等米比率は、長雨等の影響があったものの、昨年に比べ6ポイント高い90%となっております。このことは、農家の皆さんの適切な管理や関係機関の指導の成果であり、今後も関係機関と連携し品質向上に努めてまいります。
 次に、特産のタマネギにつきましては、生産者の適正な管理等により秀品率や製品単価が向上したことから、過去最高の5億円を超える販売額となったところであります。一方で、来年産の作付面積につきましては、生産者の人手不足等の影響により、本年産より約10ヘクタール減少し約110ヘクタールとなりましたが、引き続き、関係機関による適切な栽培指導と生産農家による徹底した管理により、高品質なタマネギ生産の確立に努めてまいります。
 また、チューリップ球根のネット栽培につきましては、10月中旬から約3ヘクタールの圃場で実証試験が行われ、実用化に向けたデータ収集が行われており、今後も関係機関と連携し、普及に向けた取組を支援してまいります。
 次に、農地林務関係について申し上げます。
 10月から受付を開始いたしました「剪定枝戸別回収実証実験」につきましては、20件の申込みがあり、引き続き周知に努め、高齢者世帯への屋敷林管理の負担軽減を図るとともに、次の段階に向けた課題を検証してまいります。
 次に、土木関係について申し上げます。
 市道改良事業につきましては、県が施工する若林口用水路改修工事に併せて市道駅南線及び本町山王町線の道路改良事業を進めるため、測量設計業務に着手したところであり、今後は、地元や関係機関と調整を図りながら、道路交通の安全対策に取り組んでまいります。
 次に、今年度の「道路除雪実施計画」につきましては、市道の車道実延長の約85%に当たる639キロメートルと歩道の約83%に当たる96キロメートルを対象としており、各地区除雪委員会等と連携しながら、冬期間における安全・安心な生活道路の確保に努めてまいります。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 新チューリップタワーの建設工事につきましては、順調に進捗し、おおむね年内に外観が整う見込みであり、来春の第70回記念フェアにおいて新旧のツインタワーを披露できるよう準備を進めております。
 次に、都市基盤の整備につきましては、去る10月7日に県から「砺波市出町東部第3土地区画整理組合」の設立が認可され、10月31日に設立総会が開催されました。現在は、仮換地指定に向けての作業が進められており、今後とも必要な支援を行ってまいります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 出町、鷹栖及び林地区において、年内に予定しておりました枝線管渠工事が完了したことから、「地区下水道事業推進協議会」と連携し、速やかに接続いただくよう努めてまいります。
 また、「下水道整備基本計画」につきましては、未整備地域の皆さんの意見等を踏まえ、下水道または合併処理浄化槽により、早期に汚水処理が進むよう計画の変更を行ったところであり、今後は関係地区の皆さんへ周知をしてまいります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 去る11月11日に「市立砺波総合病院経営改善委員会」を開催し、医療機能指標等の検証を行うとともに、「病院新改革プラン」に基づく経営改善に向けた取組等について御意見をいただいたところであり、今後は、その内容を踏まえ、より一層の健全経営に努めてまいります。
 次に、子育て支援について申し上げます。
 「出町小学校区放課後児童クラブ増築改修工事」につきましては、去る11月20日に竣工したところであり、第2教室としての放課後の活動が始まっております。
 また、保育所などの再編につきましては、令和5年4月の開設を目指し、民間活力を活用した庄川地域における認定こども園の整備に向けて取組を進めてまいります。
 次に、文化芸術の推進について申し上げます。
 「増山城跡」につきましては、平成21年の国史跡に指定されて以来、地元と協力しながら保存活用を図ってまいりましたが、このたび、未指定箇所の土地所有者との協議が調ったことから、国の文化審議会において11月20日付で追加指定が答申されたところであります。
 次に、生涯スポーツの推進について申し上げます。
 コロナ禍でスポーツイベントが自粛される中、去る10月11日に感染拡大防止のガイドラインに沿って「第14回となみ庄川水辺ウオーク」を開催いたしましたところ、秋晴れの下、市内外から昨年より約100人多い335人が参加され、多くの皆さんにウオーキングを楽しんでいただきました。
 次に、新砺波図書館につきましては、去る11月1日に新たな文化交流の拠点として開館いたしました。特徴的な大屋根は、新たなランドマークの誕生を市民の皆さんに印象づけるとともに、広いワンフロアの館内から見上げる木のぬくもりを感じる天井は、見る場所によっていろいろな表情を見せることも話題となり、市内外から1か月でおよそ2万8,000人の方が来館されました。これは、旧砺波図書館の1日当たりの平均入館者数の約2.5倍となるものであります。
 また、1日当たりの貸出冊数は1,200冊に上り、約1.8倍となりましたが、ICタグを利用した新システムの導入により、滞ることなく迅速な貸出しを行っております。
 加えて、親子での来館の多さが特徴的であり、オープンで広く親しみやすくなった「おはなしのへや」では、母親と子の読み聞かせの姿はもちろん、以前は珍しかった父親と子の姿もよく見られるところであります。
 今後は、基本理念に掲げました「学びをつなぐ図書館」として市民の皆さんに愛されるとともに、本市の魅力発信の新たな拠点となるよう努めてまいります。
 それではこれより、本日提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第85号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第7号)につきましては、歳入歳出それぞれ8,471万7,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ286億8,271万2,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  地域医療推進事業費       1,813万2,000円
  出町東部第3土地区画整理事業費      2,300万円
  消防施設管理費              6,650万円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、
  国庫支出金           1,903万8,000円
  市債                   6,640万円
であります。
 また、繰越明許費につきましては、電算システム改修及び非常備消防設備工事が今年度内に完了しない見込みであるため、やむを得ず翌年度に繰り越すものであり、債務負担行為の補正につきましては、令和3年度の施設保守管理業務委託などについて追加するものであります。
 次に、議案第86号 令和2年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、税制改正に伴う電算システム改修について必要額を補正するものであります。また、繰越明許費につきましては、電算システム改修が今年度内に完了しない見込みであるため、やむを得ず翌年度に繰り越すものであり、債務負担行為につきましては、令和3年度の電算保守管理等業務委託について設定するものであります。
 次に、議案第87号 令和2年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、税制改正に伴う電算システム改修について必要額を補正するとともに、令和3年度の電算保守管理業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第88号 令和2年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)及び議案第89号 令和2年度砺波市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、令和3年度の施設保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第90号 令和2年度砺波市病院事業会計補正予算(第4号)につきましては、マイナンバーカードによる健康保険証オンライン資格確認システムの導入及びPCR検査委託の増加について必要額を補正するとともに、令和3年度の医療器械等賃借及び施設保守管理等業務委託について債務負担行為を追加するものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明いたします。
 まず、議案第91号につきましては、市行政の高度化及び専門化の進展に伴い、専門的な知識経験または優れた見識を有する者等の採用を円滑に行うため、砺波市一般職の任期付職員の採用等に関する条例を制定するものであります。
 次に、議案第92号につきましては、国の人事院勧告等による給料表及び諸手当の改正に準じ、砺波市職員の給与に関する条例等について一部改正を行うものであります。
 次に、議案第93号につきましては、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、発熱外来等を整備することに伴い、一般病床数を減ずるため、砺波市病院事業の設置等に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第94号につきましては、地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律第25条の地方公共団体等を定める省令の一部を改正する省令の施行に伴い、砺波市地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律に基づく促進区域内の固定資産税の課税免除に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第95号から議案第99号につきましては、それぞれ、高岡市、射水市、氷見市、小矢部市、南砺市との、とやま呉西圏域連携中枢都市圏形成に係る連携協約を変更することに関して協議するものであります。
 このほか、専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ御審議の上、可決いただきますようお願いを申し上げます。
○議長(山本善郎君) ただいま議題となっております諸案件のうち、議案第92号につきましては先議を求められていますので、ほかの案件に先立って審議をいたします。

               (質  疑)
○議長(山本善郎君) これより、議案第92号に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 質疑なしと認めます。

             議案の常任委員会付託
○議長(山本善郎君) 議案第92号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正については、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、総務文教常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午前10時52分 休憩

 午前11時15分 再開

○議長(山本善郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

            (常任委員会の審査報告)
○議長(山本善郎君) これより、付託いたしました議案について、所管委員長の審査結果の報告を求めます。
 総務文教常任委員会委員長 有若 隆君。
 〔総務文教常任委員長 有若 隆君 登壇〕
○総務文教常任委員長(有若 隆君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 本日、当委員会に付託されました議案第92号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について審査するため、先ほど市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 それでは、本日、総務文教常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第92号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について、議案1件であります。
 当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正の経緯と内容等についてただしたところ、今回の改正は、国の人事院勧告等に基づき、国及び県において職員の期末手当の改正がそれぞれ実施されることから、これらに準じ、砺波市職員の給与に関する条例、砺波市特別職の職員で常勤のものの給与等に関する条例及び砺波市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の3条例を改正するものであり、再任用の職員を除く一般職については、これまで支給されている月数から年間0.05月分を減じ、特別職についても同じく0.05月分を減じるとのことでありました。
 また、令和2年分については、既に6月に手当を支給していることから12月の手当から0.05月分を減じ、令和3年度以後については、6月と12月の手当から0.025か月分をそれぞれ減じていくとのことでありました。
 なお、今年12月の支給基準日が12月1日でありますことから、基準日前の本日先議をすることとなったとのことでありました。
 以上、審査の結果を申し上げ、総務文教常任委員会の御報告といたします。
○議長(山本善郎君) 以上をもって、所管委員長の審査結果の報告を終わります。

               (質  疑)
○議長(山本善郎君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 質疑なしと認めます。

               (討  論)
○議長(山本善郎君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 討論なしと認めます。

               (採  決)
○議長(山本善郎君) これより、議案第92号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する所管委員長の報告は、原案のとおり可決であります。本案は、所管委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本善郎君) 起立全員であります。よって、本案は、所管委員長の報告のとおり可決されました。

○議長(山本善郎君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明12月1日から12月6日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 御異議なしと認めます。よって、明12月1日から12月6日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決定いたしました。
 次回は、12月7日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前11時20分 閉議