令和3年第1回 本会議 臨時会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時02分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(山本善郎君) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより令和3年第1回砺波市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程のとおりでございます。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名
○議長(山本善郎君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において
  2番 境   欣 吾 君
  3番 山 本 篤 史 君
  4番 桜 野 孝 也 君
を指名いたします。

                  日程第2
               会期の決定について
○議長(山本善郎君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 御異議なしと認めます。よって、本臨時会の会期は本日1日と決定いたしました。

                  日程第3
         議案第1号から議案第3号まで及び報告第1号
○議長(山本善郎君) 次に、日程第3 議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)から議案第3号 財産の取得について、及び報告第1号 専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。

                (提案理由の説明)
○議長(山本善郎君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 皆さん、おはようございます。本日、砺波市議会臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には出席をいただき、厚く御礼を申し上げます。
 初めに、大雪の対応について申し上げます。
 1月7日から10日まで県内で断続的に降り続きました大雪では、「顕著な大雪に関する気象情報」が、制度創設以来、全国で初めて本市に発表されまして、この間、統計開始以来最大の72時間降雪量138センチメートルを記録いたしました。
 本市では、市民の皆さんに速やかな情報提供を行うため、いち早く市ウェブサイトに「大雪に関する情報」ページを開設するとともに、1月9日に雪害対策本部を立ち上げ、連休中の降雪状況や道路の除雪状況等を確認し、公共施設等の休館、小中学校等の休校及び独り暮らし高齢者等への支援体制の協議など、速やかな対応を行ったところであります。
 今回の大雪は、急激にかつ休みなく、短時間、短期間に相当量の降雪があったことから、8日未明から5日間連続して市内一斉に除雪出動を行いましたが、除雪作業が追いつかず、道路の圧雪等による交通の渋滞、市営バスの運休、ごみの収集時間の遅延など市民生活に支障を来す状況となり、市民の皆さんには御不便をおかけしたことと思います。
 こうした中でも、地区の除雪委員会や除雪委託業者の皆さんには、昼夜を問わず作業に当たっていただいたことをはじめ、独り暮らしの高齢者の安否確認には、民生委員児童委員や消防分団員の皆さんの御協力もいただきました。改めて心から感謝を申し上げます。
 今回の状況を踏まえ、国や県に対しては、大雪時の道路除排雪等に関する協力・支援について、具体的提言・要望を行う一方、現在、除雪委託先や砺波市建設業協会などと意見交換などを行い、今回の大雪に対する除雪対応について検証作業を進めており、通常の除排雪体制とは別に、災害級の大雪に対するマニュアルについて検討してまいります。
 加えて、道路パトロールの結果、舗装や安全施設などの損傷が多く見受けられることから、雪解け後、速やかに修繕工事等を発注し、安全・安心な道路交通の確保に努めてまいります。
 なお、去る1月10日、大雪で足場の悪い中ではありましたが、「令和3年砺波市成人式」を開催し、新成人の門出をお祝いすることができました。本年は、新型コロナウイルス感染症や大雪のため、参加を断念された方々の思いも受け止めながらの式典となりましたが、当日の開催のため御尽力いただいた各地区をはじめ、多くの関係者や新成人の御家族の方々の御理解と御協力に心から感謝申し上げます。
 次に、新型コロナウイルス感染症対応等について申し上げます。
 国は、昨年末からの新型コロナウイルスの急激な感染拡大や医療提供体制の逼迫に対処するため、1月8日に「緊急事態宣言」を発出し、現在も10の都府県を対象に3月7日まで継続することとしております。また、感染対策をより実効あるものとするための特別措置法の改正を行い、明日13日から施行されます。
 県におきましても、1月13日から、新型コロナウイルスに打ち克つためのロードマップを「Stage2」に移行し、1月31日まで酒類を提供する飲食店への時短要請等を行いました。その後も、入院者数の多さ等から現時点では「Stage2」を継続し、夜間の不要不急の外出自粛等を要請中であります。
 本市におきましても、1月12日に新型コロナウイルス感染症対策本部員会議を開催し、情報共有を図るとともに、13日から31日まで、市内の体育施設や文化施設などの公共施設の開館時間を20時までとするなど、市民の皆さんへの感染拡大防止を図ったところでありますが、今後とも、県のロードマップなどへの対応を適時適切に行ってまいります。
 新型コロナウイルス感染症の国内感染が確認されてから1年が経過し、長く続く自粛生活に心身ともに疲労も蓄積されていることと思いますが、依然として感染拡大が懸念される状況が続いております。市民の皆さんには、不要不急の外出や、緊急事態宣言対象地域を含む感染拡大地域への移動の自粛、一人一人の基本的な感染防止対策の継続などを改めて徹底いただきますようお願いを申し上げます。
 本市といたしましても、新型コロナウイルス感染症対策のための諸施策に切れ目なく取り組んでいくこととしており、文化・教育施設等の公共施設や民間も含めた保育施設、市立砺波総合病院の環境整備等による感染拡大防止策の強化、介護施設・障害者施設職員のPCR検査助成、市内店舗の事業継続と地域経済の活性化を促進するための諸施策に取り組みたいと考えております。
 特に、ワクチン接種については、健康センター内に「新型コロナウイルスワクチン接種実施本部」を設置し、全庁横断的な協力体制の下、国、県、砺波医師会とも十分に連携を図りながら、現在示されている日程や業務内容等に不透明な点もある中ではありますが、国からワクチンが供給され次第、65歳以上の高齢者から順次接種を行えるよう準備を進めてまいります。
 本臨時会では、これら諸施策のための補正予算の追加をお願いするものであり、議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 次に、去る1月22日に県内で発生いたしました高病原性鳥インフルエンザにつきましては、翌23日に本市連絡会議を開催し、関係部局との情報共有のほか、万が一市内養鶏場で発生した場合の体制等について確認いたしました。県の防疫措置完了後の1月29日には第2回連絡会議を開催し、本市における対応状況等、情報の共有化を図ったところであり、引き続き防疫体制の強化に努めております。
 それでは、これより本日提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)につきましては、歳入歳出それぞれ7億4,687万7,000円を追加し、歳入歳出予算総額を296億6,625万1,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  企画費                      1,100万円
  保育施設整備事業費           6,257万6,000円
  感染症予防対策費            1億941万9,000円
  新型コロナウイルス予防接種事業費  2億2,185万9,000円
  地域経済回復事業費              1億7,140万円
  除雪対策費                    7,000万円
  砺波チューリップ公園再整備事業費       1億9,400万円
など、新型コロナウイルス感染症対策に必要となる諸経費のほか、主に国の3次補正に対応するものについて精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源の主なものは、国庫支出金及び市債であり、不足いたします7,530万円を繰越金で措置するものであります。
 また、繰越明許費につきましては、国の補正予算に伴う事業等が今年度内に完了しない見込みであるため、やむを得ず翌年度に繰り越すものであります。
 次に、議案第2号 令和2年度砺波市病院事業会計補正予算(第6号)につきましては、新型コロナウイルス感染症対策について所要の補正を行うものであります。
 次に、議案第3号 財産の取得につきましては、法令の定めるところにより、議会の議決を求めるものであります。
 次に、報告第1号 専決処分の承認を求めることにつきましては、令和2年度砺波市一般会計補正予算(第9号)で、除雪対策費に歳入歳出それぞれ2億2,000万円を追加する専決処分をしたものであり、法令に基づき議会に報告し、承認をお願いするものであります。
 以上をもちまして、本日提案いたしました議案等の説明といたします。
 十分に御審議の上、可決または承認をいただきますよう、お願いを申し上げます。

                 (質  疑)
○議長(山本善郎君) これより、議案第1号から議案第3号及び報告第1号に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 質疑なしと認めます。

               議案の常任委員会付託
○議長(山本善郎君) ただいま議題になっております議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)から議案第3号 財産の取得について、及び報告第1号 専決処分の承認を求めることについては、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、所管の各常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午前10時15分 休憩

 午後 1時00分 再開

○議長(山本善郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

              (常任委員会の審査報告)
○議長(山本善郎君) これより、付託いたしました案件につきまして、所管の委員長の審査結果の報告を求めます。
 産業建設常任委員会委員長 桜野孝也君。
 〔産業建設常任委員長 桜野孝也君 登壇〕
○産業建設常任委員長(桜野孝也君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 本日、当委員会に付託されました案件1件及び報告1件について審査するため、先ほど市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 それでは、本日、産業建設常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)所管部分、報告第1号 専決処分の承認を求めることについて、以上、案件1件及び報告1件であります。
 当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件については、原案のとおり「可決」または「承認」することに決したのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)所管部分につきましては、今般の降雪に伴う除雪等で損傷した道路交通安全施設や舗装傷箇所の修繕を例年より前倒しして実施するための補正予算を行うとのことでありました。
 地方創生臨時交付金事業においては、地域経済回復事業として、砺波市キャッシュレス決済還元事業により非接触型決済を導入・促進するほか、砺波市プレミアム付商品券発行事業の補正予算を行うとのことでありました。
 そのほかの補正予算には、防災・減災、国土強靱化の推進など、安全・安心の確保として砺波チューリップ公園再整備事業費を前倒しし、公園再整備事業の進捗を図るほか、後年度の利子補給に対応するため、中小企業新型コロナウイルス感染症対応資金等利子補給金について融資対象期間が延長されたことにより、基金への積立金を増額する補正予算があるほか、地方創生臨時交付金事業の実施に伴う県・市町村新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金負担金、中小企業者等への家賃・水道料金支援事業、砺波市観光関連事業者緊急支援給付金事業などの実施に伴う財源組替えや既設予算の調整を図る補正予算がありました。
 報告第1号 専決処分の承認を求めることについては、本年1月7日からの降雪による道路除雪出動状況は、本年1月8日までに一斉出動8回、部分出動15回、実施したことにより委託料の不足が生じたため、1月9日に令和2年度砺波市一般会計補正予算(第9号)を専決したとのことであり、地方自治法に基づき市議会に報告し、その承認を求めるとのことでありました。
 以上、審査の結果を申し上げ、産業建設常任委員会の報告といたします。
○議長(山本善郎君) 民生病院常任委員会委員長 山田順子君。
 〔民生病院常任委員長 山田順子君 登壇〕
○民生病院常任委員長(山田順子君) 民生病院常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 本日、当委員会に付託されました案件2件について審査するため、先ほど市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 それでは、本日、民生病院常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)所管部分、議案第2号 令和2年度砺波市病院事業会計補正予算(第6号)の案件2件であります。
 当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件については、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)の所管部分につきましては、国の第3次補正予算を受けて、新型コロナウイルス予防接種事業においてワクチン接種に係る経費の予算補正を行うとのことであり、市では、ワクチン接種がスムーズに行える人的、物的環境を整備するほか、ワクチン接種を実際に行うために必要な医師、看護師の確保、また会場確保等、環境整備を進めるとのことでありました。
 また、地方創生臨時交付金事業において、乳幼児健診をはじめ、幼児・小学生のフッ素洗口時、庄川健康プラザ、福祉センター等の感染症予防対策を講じるため、感染予防物品を購入するほか、検診環境の衛生機能を確保するため、感染予防対策用物品の購入や備品を整備するほか、大腸がん、胃がん検診時における密を回避する施設検診を進めるため、必要なシステムの改修を行うとのことでありました。
 また、障害及び介護施設の利用者が新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者と接触している場合、その施設利用者と接触がある施設従事職員でPCR検査の受診を希望する者に対し、その経費を助成する介護施設や障害者施設に勤務する職員へPCR検査助成を行うとのことでありました。
 そのほか、地方創生臨時交付金事業の実施に伴う財源組替えや既設予算の調整を図る補正予算を行うとのことでありました。
 次に、議案第2号 令和2年度砺波市病院事業会計補正予算(第6号)につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための救急患者発熱外来施設の運用等に伴う設備改修、医療機器、備品等の購入を行うほか、入院患者とのオンライン面会ができるよう、Wi-Fi環境を整備するとのことでありました。
 以上、審査の結果を申し上げ、民生病院常任委員会の報告といたします。
○議長(山本善郎君) 総務文教常任委員会委員長 有若 隆君。
 〔総務文教常任委員長 有若 隆君 登壇〕
○総務文教常任委員長(有若 隆君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 本日、当委員会に付託されました案件2件について審査するため、先ほど市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 それでは、本日、総務文教常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)、議案第3号 財産の取得について、案件2件であります。
 当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件については、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 ここで、主な審査の概要について申し上げます。
 議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)の所管部分につきましては、国の第3次補正予算を受け、中学校では、1人1台端末に対応するため、JIS規格に対応した机や椅子の購入を行い、また保育施設においては、コロナ禍における保育施設と保護者との緊急連絡体制の整備が求められていることから、Wi-Fi環境整備や機器整備などのICT支援システム導入事業を実施するとのことでありました。
 さらに、小中学校をはじめ、生涯学習施設や社会体育施設において、手洗い用水栓をレバー式に交換するほか、保育所給食室のトイレについても、施設接触などを減らし衛生面に配慮するため、洋式化を図るための予算補正を行うとのことでありました。
 地方創生臨時交付金事業においては、マイナンバーカードを普及促進し、併せて地域経済活性化を図るために、現在、国において実施されている普及促進策を補完し、市独自に期間を定めて、新たにマイナンバーカードを取得される方に、市内で利用できる商品券を付与するマイナンバーカード普及促進強化事業を推進するとのことでありました。
 また、児童生徒1人1台端末整備事業などの地方創生臨時交付金事業の実施に伴う財源組替えや既設予算の調整を図る予算補正を行うとのことでありました。
 議案第3号 財産の取得につきましては、さきに実施した補正予算において、小中学校へ購入を予定している65型電子黒板123台の財産取得について、地方自治法第96条第1項第8号の規定により議会の議決に付すものであり、了としたものであります。
 以上、審査の結果を申し上げ、総務文教常任委員会の報告といたします。
○議長(山本善郎君) 以上をもって、各委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)
○議長(山本善郎君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本善郎君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)
○議長(山本善郎君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 2番 境 欣吾君。
 〔2番 境 欣吾君 登壇〕
○2番(境 欣吾君) 議長の許可がありましたので、通告に基づき、議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)に対する反対討論を行います。
 この議案には、マイナンバーカード普及促進強化の予算が計上してあるので反対します。マイナンバー制度は国民が要望してできたものではなく、行政が国民を把握し、管理するためにつくられたものであり、個人情報漏えいの危険を増大させるものであることを繰り返し指摘してきました。
 今回の補正予算では、国のマイナポイント制度に倣ってカードを取得すれば商品券を交付するとしていますが、税金をこのように使ってまでカードを普及させようとすることに大きな疑問を感じます。
 この制度が導入されてから5年が経過しましたが、カードの普及率は4分の1、砺波市では22%台と、決して高くありません。昨年は特別定額給付金が速やかに支給されるとの宣伝やマイナポイント制度の実施など、懸命の普及策が講じられ、新規取得者も一定数あったようですけれども、決して大勢とは言えません。
 普及が進まないのは、単に周知の徹底が足りないということではなく、この制度を国民が信頼していないことを示すものでもあります。カードの取得は義務ではありませんから、この制度に加わりたくないと考える国民も相当数おられるということであり、そう考えることは保障されなければなりません。
 公務員の取得率を問題にする議論がありますが、公務員であってもカードの取得をよしと考えない方は当然おられるし、そのことは責められるべきことでもありません。カードを取得しない公務員は、いてはならないかのような議論に走ることは避けるべきです。
 デジタル関連法案が閣議決定されましたが、他省庁への強い権限を持つデジタル庁を創設し、マイナンバー制度や、国、自治体、準公共部門のデジタル化を強力に推進しようとするものです。その中では、自治体の基幹事務に関わる情報システムの標準化や全国規模の共通クラウドの利用押しつけなど、自治体の在り方への大きな影響が懸念される内容が含まれています。
 市長は、さきの11月定例会の答弁で、市行政は国や県とは異なり、市民一人一人に向き合ったサービスを対面で行うことが特に重要である。いわゆるデジタル・ファーストとならないよう留意しながら対応すると述べておられますが、重要な視点だと共感します。便利で効率的な行政にデジタルの活用は必須のものですが、それは市民、自治体が主体的に使いこなすべきもので、市民の生活が鋳型に流し込まれるようにデジタル化されていくということはあってはなりません。マイナンバー制度を含む今回のデジタル法案を厳しく注視する必要があります。先立って市が独自にマイナンバー制度を普及させようとする事業を含むこの補正予算には、賛成できません。
 以上で反対討論を終わります。
○議長(山本善郎君) 12番 川岸 勇君。
 〔12番 川岸 勇君 登壇〕
○12番(川岸 勇君) 議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)、マイナンバーカード普及促進強化事業費補正予算について、賛成の立場から討論を行います。
 今ほど境議員からのマイナンバーカードに関する反対討論は、さきの11月定例会においても、マイナンバー制度そのものにリスクがあるので反対であるとの意見でありましたが、現状においては、マイナンバー制度は個人情報が不正に利用されたり、漏えいしたりすることのないよう、保護措置や安全措置が徹底して講じられ、法令で厳しく制限されているものであります。過度の心配はないものと考えます。
 このたびのマイナンバーカード普及促進強化事業費補正予算につきましては、国が推奨するマイナンバーカードを普及促進し、併せて地域経済の活性化を図るために、現在、国において実施されている普及促進策を補完し、砺波市独自に期間を定め、新たにマイナンバーカードを取得される方に、市内で利用できる商品券を付与するものであります。
 砺波市においては、国の方針の下、市民がマイナンバー制度のメリットをよく実感できるようマイナンバーカードの取得促進に努めており、オンラインで確実な本人確認ができ、デジタル社会を実現するためのマイナンバーカード関連の本予算は必要であると考えます。
 以上の観点から、議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)、マイナンバーカード普及促進強化事業費補正予算について、賛成するものであります。
 以上であります。
○議長(山本善郎君) 以上で討論を終結いたします。

                 (採  決)
○議長(山本善郎君) これより採決をいたします。
 まず、議案第1号 令和2年度砺波市一般会計補正予算(第10号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する各委員長の報告は、原案のとおり可決であります。本案は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本善郎君) 起立多数であります。よって、本案件は、委員長の報告のとおり可決されました。
 次に、議案第2号、議案第3号及び報告第1号を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。以上の案件に対する各委員長の報告は、原案のとおり可決または承認であります。以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本善郎君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、各委員長の報告のとおり可決または承認されました。

○議長(山本善郎君) 以上で、本臨時会に付議されました全案件を議了いたしました。

               閉 会 の 挨 拶
○議長(山本善郎君) 市長から御挨拶がございます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 本日の臨時会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
 今般、提案いたしました一般会計補正予算案をはじめ、当面必要となってまいりました諸案件につきまして、それぞれ御審議の上、可決または承認をいただき、誠にありがとうございました。
 今年はコロナ禍の中、1月7日からの急激な降雪による大雪に見舞われ、多くの市民の皆さんの生活に様々な影響を及ぼしたところであります。可能な限りの対応をいただいた地区除雪委員会や、除雪委託業者をはじめとする関係の皆さんの御尽力に重ねて感謝申し上げますとともに、改めて関係の皆さんと多面的に今回の対応を検証し、通常降雪時の道路除雪計画書の再点検に加え、豪雪時での道路除雪実施計画を別途整備するなど、今後に備えてまいりたいと存じております。
 また、今臨時会では、国の第3次補正に関する事業、特に新型コロナウイルス感染症の拡大防止策と地域経済支援策の両面に対応する諸施策に必要な予算を、繰越明許費も含め可決をいただきました。いわゆる15か月予算としてこれらの取組をいち早く開始し、現在編成しております令和3年度当初予算とも併せて、切れ目なく適時適切に事業を実施してまいります。
 さて、昨年来の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対応するため、今回も含め4回もの臨時会の開催をお願いしてまいりました。砺波市がそれぞれの施策をタイムリーに実行できておりますのも、この間の定例会も含めまして、過去に例を見ない回数での迅速かつ頻繁な議会の開催と、十分な審議を通じまして各種施策に対していただきました議員各位の御理解のおかげと考えており、改めて感謝を申し上げます。
 今後とも、関係機関と連携しつつ、市民の皆さんの声に耳を傾けながら、状況の変化に機敏に対応してまいる所存であります。議員各位には、引き続きより一層の御理解と御協力をいただきますよう、お願いを申し上げます。
 結びに、議員各位をはじめ関係各位に重ねてお礼を申し上げまして、閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。

               閉 会 の 宣 告
○議長(山本善郎君) 以上をもちまして、令和3年第1回砺波市議会臨時会を閉会いたします。
 どうも御苦労さまでした。

 午後 1時27分 閉会

  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

令和    年    月    日

   議    長   山 本 善 郎

   署名議員   境   欣 吾

   署名議員   山 本 篤 史

   署名議員   桜 野 孝 也