1.会議の経過
午後 2時15分 開議
◯議長(稲垣 修君) ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第4号のとおりであります。
本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。
日程第1
議案第27号から議案第34号まで
◯議長(稲垣 修君) これより、日程に入ります。
日程第1 議案第27号から議案第34号まで、平成23年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外7件についてを議題といたします。
(各常任委員会の審査報告)
◯議長(稲垣 修君) 以上の案件につきましては、各委員会に付託してありますので、その審査結果について各委員長の報告を求めます。
産業建設常任委員長 岡本晃一君。
〔産業建設常任委員長 岡本晃一君 登壇〕
◯産業建設常任委員長(岡本晃一君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました、議案第27号 平成23年度砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分外3件について審査するため、去る6月22日午前10時より、市長を初め関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
それでは、本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第27号 平成23年度砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分、議案第28号 平成23年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第33号 砺波市森林等の火入れに関する条例の一部改正について、議案第34号 砺波市下水道条例の一部改正について、以上、議案4件であります。
当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
ここで、今6月定例会に議案として提出されているものについての主な質疑、意見、要望について申し上げます。
まず、園芸振興対策費750万円の補正についてただしたところ、当初予算では、事業費が1,500万円で補助金が2分の1の750万円であったが、富山県の1億円産地づくり事業の補助金制度が拡充され、対象事業費が1,500万円から3,000万円に増額されたことから、県・市の補助金が1,500万円となり、当初予算との差額を補正したものとのことでありました。
次に、エコ祭りの開催内容についてただしたところ、エコ祭りはとなみ駅前商店街振興組合が、二酸化炭素削減効果のある植物の植込み緑化の推進や商店街の活性化を図るため、昨年から実施されているイベントであります。今年は、県の補助事業により、昨年の内容にプラスしてミニ列車の走行や、川魚のつかみ取りなど親子で楽しめる内容が計画されており、8月7日に開催される予定であるとのことでありました。
次に、大辻の養豚業者の現在の状況についてただしたところ、昨年6月に競売事件に係る資料請求があり、12月16日に競売が行われました。その中身は、1、土地のみの宅地、2、田、3、建物(豚舎)つき宅地の3つに分かれており、土地のみの宅地と田が落札されました。建物(豚舎)つき宅地は、今年6月2日に再度競売に出されている状況でありますとのことでありました。
次に、景観計画についてただしたところ、砺波平野の伝統的家屋を屋敷林が囲み家々が点在する景観は日本の農村の原風景であり国内最大級の広さを誇るもので、後世に残したい貴重な財産である。しかし、昭和50年以降、開発行為やミニ開発などにより虫食い状態となっており、市民のコンセンサスを得て、その景観を守っていきたいとのことでありました。また、11月以降に2回目となる住民説明会を実施するとのことでありました。
次に、当委員会に関する市政一般に関する質疑・意見では、市外業者や全国チェーン店舗の砺波市内への出店者に対する地域貢献活動のあり方について、砺波ブランドについて、JR城端線の活性化について、市民交流支援事業の周知徹底について、JAとなみ野農産物直売所「となみ野の郷」及び「フラワーランドとなみ」の販売実績について、景観計画策定を市民に周知徹底させることについて、下水道に長期間未接続のままになっている方々の取り扱いについて、ミニ開発についてなどの質問・要望があったところであります。
以上、まことに簡単ではありますが、審査結果の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会の御報告といたします。
◯議長(稲垣 修君) 民生病院常任委員長 今藤久之君。
〔民生病院常任委員長 今藤久之君 登壇〕
◯民生病院常任委員長(今藤久之君) 民生病院常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました、議案第27号 平成23年度砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分外2件について及び請願1件を審査するため、去る6月23日午前10時より、市長を初め関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
それでは、本定例会において、民生病院常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第27号 平成23年度砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分、議案第29号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について、議案第32号 砺波市営バス条例の一部改正について、受理番号5番 「高齢者医療制度についての厚生労働省案に反対し、後期高齢者医療制度の即時廃止を求める請願」、以上、議案3件及び請願1件であります。
当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
また、請願1件については、不採択とすることに決したのであります。
ここで、今6月定例会に議案として提出されているものについての主な質疑、意見、要望について申し上げます。
まず、砺波市営バス条例の一部改正についてのうち、乗り継ぎ利用券と乗り継ぎ回数券の違いについてただしたところ、乗り継ぎ利用券はケアポート庄川線と雄神線、または湯山線との乗り継ぎ利用者の負担の軽減を図り、乗り継ぎ後のバスの使用料を無料とするものである。これは、庄川地区の方がケアポート庄川へ行く際に、現在は一度の乗車で行けるが、改正後の雄神線及び湯山線は乗り継ぎが必要となるため発行するものである。
一方、乗り継ぎ回数利用券は、加越能バスの総合運動公園線または庄川線に庄川線以外の市営バス路線との乗り継ぎの場合に利用するもので、回数券を購入していただいた方に限り割引を行うものである。この乗り継ぎにおいて、より利便性の高い利用方法について、今後検討を行うとのことでありました。
これに関連して、バス停整備や点検も含めての安全性についてただしたところ、庄東センター東側に待合所を建設する予定である。従来から、バス停は安全性を考慮してできるだけ公民館等の公共施設の前に設けており、バス停の整備については、今後、利用状況を見て検討していく。また、自由乗降制の運用について砺波警察署や富山運輸支局と協議中であり、全バス路線についてバス停やバス路線の点検を行い、安全性に特に配慮したいとのことでありました。
また、庄川線と民間バスとの料金の関連についてただしたところ、競合路線である国道156号線を通る加越能バスを存続させるために運賃を同額に設定した。しかし、他の市営バス運賃との整合性を保つために20枚つづりの回数券を利用していただくと、ほぼ半額利用が出来るとのことでありました。
さらに、市営バスの今後についてただしたところ、今回の見直しについては、コミュニティバス方式を採用し、重複路線と交通空白地域の解消、さらには福祉センターへの利用だけではなく、通勤、通学、通院等の利便性の向上を図った大規模な見直しであり、まずはその効果を把握したいと考えている。
散居村という特徴からすべての地区を網羅することは困難であるが、路線や例えばデマンド方式などの運行方式の見直しなど、今回の見直しによる実績を踏まえて、総合的に判断をしていきたいとのことでありました。
次に、富山型デイサービス住宅活用施設整備事業についてただしたところ、基準額については県の要綱で決まっており、新設で上限額が1,200万円となっている。今回のものは既設住宅を改修整備するもので、基準額の上限は600万円となる。その3分の2補助であり、住宅部分でデイサービス事業を行うものであるとのことでありました。
次に、認知症高齢者グループホームスプリンクラー整備補助事業についてただしたところ、消防法改正時に対象外となっていた床面積1,000平米以下でも消防計画を策定し消防署へ提出することになった。計画の中では、通常は年2回程度の避難訓練等を行うこととされ、内容としては日中時火災想定のものは実施されているが、夜間想定の訓練はほとんど実行できていないので、今後とも指導していきたい。夜間においては、1ユニット9人に1人の職員配置が義務づけられているとのことでありました。
今後の設備点検については、消防法の規定による定期点検が必須となっている。また、関連として、施設の改善命令に関しては地域密着型施設では保険者である介護保険組合が指導することとなっており、今までのところ過去には例がないが、今回の法改正により介護保険組合で全施設を回り、未整備については平成23年度中に改善するよう指導をしたとのことでありました。
次に、砺波市国民健康保険税条例の一部改正についてただしたところ、国保税の収納率は平成21年度が94.99%、平成22年度が95.34%となっており0.35ポイント上がっているが、滞納繰越分も含めると下回っている。また、課税限度額を改正しなければならない理由は、収入に対し支出が不足するためであり、平成23年度は厳しい状況であるが、基金の取り崩しにより何とか均衡が保たれると見込んでいるが、今後、平成24年度、平成25年度以降は収支バランスが崩れると考えている。
当市においては、医療費は県下でも低い水準で、国保税も他市と比較して低水準であると理解をしているとのことでありました。
次に、当委員会所管の市政一般に関する質疑・意見等では、市内焼肉店における食中毒事件について、東日本大震災の現地状況について、放射能汚染対応について、電源不足時の総合病院における節電対策と対応について、戦没者追悼式について、DV対策についてなどの意見及び要望があったところであります。
以上、まことに簡単ではありますが、審査結果の一端を申し上げまして、民生病院常任委員会の御報告といたします。
◯議長(稲垣 修君) 総務文教常任委員長 村岡修一君。
〔総務文教常任委員長 村岡修一君 登壇〕
◯総務文教常任委員長(村岡修一君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました、議案第27号 平成23年度砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分外2件について審査するため、去る6月24日午前10時より、市長を初め関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
それでは、本定例会において、総務文教常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第27号 平成23年度砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分、議案第30号 砺波市立幼稚園条例の一部改正について、議案第31号 砺波市子育て支援医療費の助成に関する条例の一部改正について、以上、議案3件であります。
当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
ここで、今6月定例会に議案として提出されているものについての主な質疑、意見、要望について申し上げます。
まず、幼稚園条例の一部改正では、東日本大震災で被災され、市内に避難した幼児の実態について、また小中学校を含めた状況についてただしたところ、今回、幼稚園条例の一部改正をするが、今のところ幼稚園には該当者はいない。なお、小学校では現在、被災者が3人で、7月から新たに1名が追加となり、4名になるとのことでありました。
次に、防災備品費500万円の内容と地震災害想定の範囲について、また、備蓄場所についてただしたところ、地震災害では震度6強を想定している。県の想定により被災率を5.2%とし、市は県からの支援物資は5割、残り4割を市の備蓄で、1割は市民の備蓄で対応する。そこで、被災者想定の2,500人余の被災者のうち、市では約1,000人の対応となり、1日3食で3日分の9,000食の備蓄が必要となる。なお、備蓄場所については、現在、耐震化施設となっている庄川支所と庄東小学校、砺波東部小学校の3カ所に備蓄を分散させているとのことでありました。
次に、備蓄品の購入では乾パンや毛布、マスク等が非常用として検討されているが、災害時での情報不足が一番指摘されており、当市の対応について、また、仮設トイレの整備についてただしたところ、備蓄品の購入については、今回拠出した毛布660枚と乾パン7,680食分を補充するものである。
また、広域災害等の情報不足の問題については、国や県が中心となって情報発信と情報収集を徹底していただき、市でもパソコンや携帯電話などの情報インフラも活用して対応することを検討していきたい。また、仮設トイレについては、今年度予算で下水道直結型の仮設トイレ2基の導入を計画しており、今後、さらに整備をしていきたいとのことでした。
次に、保育所の入所基準と砺波北部小学校の非常電源装置についてただしたところ、被災地からの保育所入所については広域入所が可能なことから、条例、規則の改正の必要はなく、また、現在、被災者の入所はないとのことでした。
また、砺波北部小学校の非常電源装置については設置はしていないが、今後の文部科学省の施設整備計画の見直しの中で、学校施設は防災拠点の施設であり避難所としての活用も想定されることから、トイレの確保、備蓄倉庫の整備、発電機等の確保など、今後の施設整備の中で検討していきたいとのことでありました。
次に、福島第一原子力発電所事故の終息が当面見込めない中、自主避難者の受け入れ体制と、被災され避難されている児童の心のケアについてただしたところ、自主避難者の受け入れについては、災害関連ということで条例の中で弾力的に対応をしていきたい。また、心のケアについては現在、スクールカウンセラーを配置しており、保護者と協議して対応していきたいとのことでありました。
次に、学力向上市町村教育委員会プラン研究事業の成果と人権教育研究推進事業の取り組み状況についてただしたところ、学力向上プランについては、平成19年に県で策定され、翌平成20年から各市の指定校で実施されている。成果については、県で取りまとめ、検証の上、改善策など報告をいただいている。
なお、予算については、研究の成果と報告書作成費などである。また、人権教育については、道徳と総合教育に取り組みながら、小学校では人権の花を育てて配布している。中学校では中学生人権作文コンテストに例年多くの作品が出展されているとのことでありました。
次に、児童センター開館30周年記念事業の一環として計画されている、砺波市子育てフェスタの内容と参加児童数の見込みについてただしたところ、当日は出町子供歌舞伎曳山会館で、出町小学校三味線クラブによる子ども歌舞伎演奏を予定している。また、参加児童数見込みについては、児童センターに登録している35名の半数と、放課後児童クラブ員の参加が100人から130人程度で、最大150人程度を見込んでいる。また、開催日が8月6日家庭の日であることから、親子での参加を広く呼びかけていきたいとのことでありました。
次に、当委員会に関する市政一般に関する質疑・意見等では、砺波地域消防組合の組織再編成問題について、緊急時でのドクターヘリ、ドクターカー導入と災害時での出動状況について、火災警報器の設置率と消火栓、防火水槽の数について、学校での防災教育と訓練について、防災拠点施設である本庁舎の耐震化について、消防団員の減少対策と老朽化した屯所の修理について、全国学力テストの取り組みと学習状況調査について、給食センターでの運営状況と地産地消、食中毒対策について、学校教育にかかわる教育振興会運営についてなどの質問、意見及び要望があったところであります。
以上、まことに簡単ではありますが、審査の結果の一端を申し上げまして、総務文教常任委員会の御報告といたします。
(質 疑)
◯議長(稲垣 修君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 質疑なしと認めます。
(討 論)
◯議長(稲垣 修君) これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
1番 多田裕計君。
〔1番 多田裕計君 登壇〕
◯1番(多田裕計君) 議案第29号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について及び議案第32号 砺波市営バス条例の一部改正について、反対の討論を行います。
まず、砺波市国民健康保険税条例の一部改正は、昨年に続いて課税限度額を4万円引き上げるものであり、市内の国保加入世帯の約2%、230世帯に影響、約210万円の保険料負担増となります。高額所得者というふうに言いますが、国保加入者の枠の中での比較であり、そもそも国保加入者に極端な高額所得者はいないということは当局も認めるところであります。
一時しのぎ的に課税限度額を引き上げることは、国保財政の抜本的な改革とはなりません。地方自治体の本旨は住民の福祉の増進に寄与することであるというのに、高額の保険税によって、国民皆保険制度のもとで住民の命と健康が守れないような状況を生み出していくようなことはゆゆしき事態であります。
この最大の要因は、国保に対する国庫負担の大幅な削減です。国保は医療保険のセーフティネットであり、ほかの保険に入れない高齢者、病人などの無職の方、あるいはワーキングプアなどといわれるような低所得者などが多く加入する制度であり、財政基盤が弱いものであります。国が大きく財政保障しなければ、そもそも運営が成り立たないものであります。
なのに、市町村の国保収入に占める国庫支出金は、1974年度、最大58%だったものが、2008年度には24%にまで減らされ、多くの自治体の国保財政が自治体と国保加入者だけの努力では解決ができない状況に追い込まれています。
国が削減した国庫負担分を戻そうとはせず、市はそれを補うための一般会計からの繰り入れにしり込みをし、県レベルでの国保の統一化推進や課税限度額引き上げなど、そうしたことだけに追随をしていくというのは、国保制度の抜本的解決策とはならないということを強く指摘をし、国保税の課税限度額引き上げに反対をするものであります。
国保税の負担が増えないように、市当局におかけましても、国・県に強く意見されるとともに、適切な一般会計からの繰り入れなど、国保税ができる限り低くなるよう、一層の努力を期待するものであります。
次に、市営バス条例の改正について。
市営バスについて改善されること自体は歓迎をするものであります。しかし、福祉バス、ふれあいバスを市営バス化することで、従来無料であった福祉バス、ふれあいバスが有料化されるという点について、どうしても納得することができず反対をするものであります。
福祉施設は市民に大いに利用してもらってこそのものであります。バスが有料になることで利用者の足が遠のくのは当然のこと。砺波市はさまざまな健康増進の取り組みの結果として、一人当たりの医療費が県内でも最も低い水準となってきているのです。高齢者の外出の機会を奪うようなことは、これまでの流れに反するしわざと言わざるを得ません。一般質問での答弁では、100円という低い額である。自家用車などで来る人との関係。あるいは、病院に行くのも福祉施設に行くのも同じなどとして、公平性を強調されました。しかし、本来、市営バスと福祉バス、あるいはふれあいバスは、そもそもの性格が異なるものであるはずであります。それを一緒にするような考え方は到底納得できないのであります。
常任委員会では、乗り継ぎ利用の運用について意見がたくさん出ておりましたが、施設利用者に対しても運用で対応することはできるはずであります。それができないというのであれば、公平性の名のもとに市民に負担を強いるという考え方である、そのようにしか思えないものであり、今回の条例改正案には反対せざるを得ないものであります。
福祉バス、ふれあいバスについて従来どおり無料で利用できるよう修正することを強く求め、討論とします。
◯議長(稲垣 修君) 以上で討論を終結いたします。
(採 決)
◯議長(稲垣 修君) これより採決をいたします。
まず、議案第29号及び議案第32号を採決いたします。
お諮りいたします。以上の案件に対する委員長の報告は原案のとおり可決であります。以上の案件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(稲垣 修君) 起立多数であります。よって、以上の案件は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第27号、議案第28号、議案第30号、議案第31号、議案第33号及び議案第34号を一括して採決いたします。
お諮りいたします。以上の案件に対する各委員長の報告は原案のとおり可決であります。以上の案件は各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(稲垣 修君) 起立全員であります。よって、以上の案件は各委員長の報告のとおり可決されました。
日程第2
高齢者医療制度についての厚生労働省案に反対し、
後期高齢者医療制度の即時廃止を求める請願
◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第2 高齢者医療制度についての厚生労働省案に反対し、後期高齢者医療制度の即時廃止を求める請願を議題といたします。
請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付しております委員会審査報告書のとおりであります。
(質 疑)
◯議長(稲垣 修君) これより、受理番号5番 「高齢者医療制度についての厚生労働省案に反対し、後期高齢者医療制度の即時廃止を求める請願」について、質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 質疑なしと認めます。
(討 論)
◯議長(稲垣 修君) これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
1番 多田裕計君。
〔1番 多田裕計君 登壇〕
◯1番(多田裕計君) 受理番号5番 「高齢者医療制度についての厚生労働省案に反対し、後期高齢者医療制度の即時廃止を求める請願」について賛成の討論を行います。
75歳という年齢で差別をするという世界にも例を見ない高齢者の人権を無視した現在の後期高齢者医療制度には問題があることについては、皆さん異論がないものと思います。
この間、議長や所管の常任委員会の皆さんと懇談を持つことができるようになったことについては、請願者も評価をしておることであります。しかし、常任委員会における今回の請願の審査においては、請願項目の1つ目にある、もとの老人保健制度に戻すことは不条理であるということが大きな争点だったかと思います。
老人保健制度は単独の自治体では対応できず、都道府県に移行してきたといいますけれども、どこの自治体でも厳しいものをまとめても、厳しさが解消されないということは明らかではないでしょうか。
以前よりもひどい制度を押しつけられ、即時廃止の公約を破られ、新しい制度などは基本的には現在の悪い枠組みを残したまま、よりひどい方向の案が検討されているというのが現在の状況であります。ですから、請願者は、よりよい新制度が実現するまでの間、せめて長年実施をしてきた老人健康保険制度に戻せというものであります。
現在の制度を廃止するために必要な予算は約2,000億円。震災からの復興も大きなことでありますが、例えば法的根拠を持たない思いやり予算を我が国の高齢者に充てるだけでも、すぐにも確保できる規模の金額であります。また、以前、行っていた制度に戻すことは実務的にも可能であるということは、自治体関係者からも指摘をされているところであります。
それでも、なお、もとの制度に戻せというのがいけないというのであれば、今回の常任委員会の議論の中でも意見がありましたように、請願の趣旨を採択いただき、砺波市議会として提出する意見書において、項目や文言を調整するということがどうしてできないのでありましょうか。国が最終決定をする前の今だからこそ、このような制度を私たちは望むんだと。そういう意見を国に上げていくべきであります。
請願項目の2番目から5番目に挙げられていることは、請願者の望むよいと思われる方向の具体的な根拠であります。
これらの項目に正面から反対される方はいらっしゃいますか。市民にとって大きな問題である医療にかかわることについての意見をなぜ砺波市議会は上げることができないのか。高齢者の生存権を脅かすなという当たり前の要望にこたえられることができる、そういう議会でなければいけないと考えます。
ぜひ、この請願を採択していただきますようにお願いをし、討論とします。
◯議長(稲垣 修君) 以上で討論を終結いたします。
(採 決)
◯議長(稲垣 修君) これより、受理番号5番を採決いたします。
お諮りいたします。受理番号5番 「高齢者医療制度についての厚生労働省案に反対し、後期高齢者医療制度の即時廃止を求める請願」に対する委員長の報告は不採択であります。本請願は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(稲垣 修君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり不採択とすることに決しました。
日程第3
議員提出議案第4号
◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第3 議員提出議案第4号 震災からの復興に向けた補正予算の早期編成を求める意見書の提出についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
◯議長(稲垣 修君) 本案に対する提案理由の説明を求めます。
8番 村岡修一君。
〔8番 村岡修一君 登壇〕
◯8番(村岡修一君) 議員提出議案第4号 震災からの復興に向けた補正予算の早期編成を求める意見書の提出について、提出者を代表いたしまして、提案理由の説明を申し上げます。
東日本大震災の発生から既に3カ月が経過しているが、いまだに仮設住宅の建設が遅れ、大量の瓦れき処理や原発事故の収束見通しが不明確なまま、多くの被災者が避難先での不自由な生活を余儀なくされています。
そうした中で、政府の復興対策は課題の先送り、会議待ちの姿勢が目立ち、被災者の期待を裏切り続けています。今、求められているのは、被災地の実情に則したスピード感を持った復興支援策であり、これ以上の復旧、復興の遅れは許されません。
よって、大災害からの生活再建に取り組む被災民や国民の期待にこたえ、必要な予算を切れ目なく確保し、一刻も早く復興を実現することが、政府及び国会の重大な使命であり、早急に本格的な第2次補正予算を編成するよう、強く要望するものであります。
議員各位におかれましては今提案の趣旨を御理解いただき、全会一致の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。
(質 疑)
◯議長(稲垣 修君) これより、質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 質疑なしと認めます。
(討 論)
◯議長(稲垣 修君) これより討論に入ります。
討論はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 討論なしと認めます。
(採 決)
◯議長(稲垣 修君) これより、議員提出議案第4号を採決いたします。
お諮りいたします。議員提出議案第4号 震災からの復興に向けた補正予算の早期編成を求める意見書の提出については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(稲垣 修君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第4号 震災からの復興に向けた補正予算の早期編成を求める意見書の提出については原案のとおり可決されました。
日程第4
議員提出議案第5号
◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第4 議員提出議案第5号 当面の電力需給対策に関する意見書の提出についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
◯議長(稲垣 修君) 本案に対する提案理由の説明を求めます。
8番 村岡修一君。
〔8番 村岡修一君 登壇〕
◯8番(村岡修一君) 議員提出議案第5号 当面の電力需給対策に関する意見書の提出について、提出者を代表いたしまして、提案理由の説明を申し上げます。
3月11日に発生した東日本大震災に伴い、東北電力、東京電力管内地域は、原子力発電所の停止などにより、電力供給が大幅に減少しました。
さらに、菅直人総理による中部電力浜岡原子力発電所の停止要請により、夏場の電力不足問題は、東日本のみならず全国的な問題に発展しています。
しかしながら、政府の電力需給対策本部が5月に発表した対策では、国民に節電を呼びかけるばかりで、節電のインテンティブが働くような施策は盛り込まれませんでした。
よって、夏場の電力不足を前に、政府及び国会は予算措置を含めた電力需給対策に加え、将来的な新エネルギー戦略を見据えた施策を速やかに打ち出すべきであります。
議員各位におかれましては今提案の趣旨を御理解いただき、全会一致の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。
(質 疑)
◯議長(稲垣 修君) これより質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 質疑なしと認めます。
(討 論)
◯議長(稲垣 修君) これより討論に入ります。
討論はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 討論なしと認めます。
(採 決)
◯議長(稲垣 修君) これより、議員提出議案第5号を採決いたします。
お諮りいたします。議員提出議案第5号 当面の電力需給対策に関する意見書の提出については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(稲垣 修君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第5号 当面の電力需給対策に関する意見書の提出については原案のとおり可決されました。
日程第5
庄川右岸水害予防組合議会議員の選挙について
◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第5 庄川右岸水害予防組合議会議員の選挙についてを議題といたします。
これより、庄川右岸水害予防組合議会議員の選挙を行います。
お諮りいたします。
選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。
庄川右岸水害予防組合議会議員に山岸銀七氏、山森文夫氏、林 茂之氏、山崎 泉氏、以上4名を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま指名いたしました方々を庄川右岸水害予防組合議会議員の当選人と定めることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました方々を庄川右岸水害予防組合議会議員の当選人とすることに決し、会議規則第32条第2項の規定により、本席から当選の告知をいたします。
日程第6
砺波市農業委員会委員の学識経験委員の推薦について
◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第6 砺波市農業委員会委員の学識経験委員の推薦についてを議題といたします。
お諮りいたします。
推選の方法につきましては、議長において指名推選といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、推選の方法は、議長において指名推選することに決しました。
砺波市農業委員会委員の学識経験委員に朝日俊子氏、齊藤利治氏、本江義一氏、林 直一氏を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま指名いたしました方々を砺波市農業委員会委員の学識経験委員として推薦することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました方々を砺波市農業委員会委員の学識経験委員として推薦とすることに決しました。
日程第7
所管事務調査に係る閉会中の継続審査について
◯議長(稲垣 修君) 次に、日程第7 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしました閉会中継続審査の申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。
追加日程第8
◯議長(稲垣 修君) 次に、お諮りいたします。
本日、市長から、議案第35号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてが提出されました。
お諮りいたします。この際、これを日程に追加し、追加日程第8として議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、議案第35号を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。
(提案理由の説明)
◯議長(稲垣 修君) 本議案について、提案理由の説明を求めます。
市長 上田信雅君。
〔市長 上田信雅君 登壇〕
◯市長(上田信雅君) ただいま追加提案いたしました、議案第35号の人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、御説明を申し上げます。
議案第35号につきましては、現人権擁護委員の丹羽宗吉氏の任期が平成23年9月30日をもって満了となりますので、後任の人権擁護委員の候補者として大谷幸毅氏を推薦いたしたく、議会の意見を求めるものでございます。
何とぞ慎重に御審議をいただき、御意見を賜りますようお願いを申し上げます。
◯議長(稲垣 修君) お諮りいたします。本議案につきましては、事情を十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際直ちに採決することに決しました。
(採 決)
◯議長(稲垣 修君) これより、採決をいたします。
お諮りいたします。議案第35号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、大谷幸毅氏を適任とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(稲垣 修君) 御異議なしと認めます。よって、議案第35号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、大谷幸毅氏を適任とすることに決しました。
◯議長(稲垣 修君) 以上で、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
閉会のあいさつ
◯議長(稲垣 修君) 市長からごあいさつがございます。
〔市長 上田信雅君 登壇〕
◯市長(上田信雅君) 6月砺波市議会定例会の閉会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
今定例会に提案いたしました、一般会計補正予算を初め当面必要となってまいりました諸案件につきまして、それぞれ可決をいただきまことにありがとうございました。
また、議会中に議員各位から賜りました御意見並びに御指摘につきましては、十分に配慮しながら市政の運営に努めてまいりたいと思っておるところでございます。
さて、3月11日に発生した東日本大震災から3カ月余りが経過いたしました。先日、復興基本法が施行され、昨日には復興担当大臣が任命されたところであります。実効性のある震災復興予算の成立が期待される中で、現地の1日も早い復旧、復興を願うものであります。
当市におきましても、防災対策につきまして、市民の安全・安心を守るために、国の防災方針、県の計画の見直しの動向を注視しながら、地域防災計画の改訂等に意を注いでまいりたいと、このように思っております。
また、多くの地方におきましても、依然として景気の低迷と苦しい雇用状勢にある中、高齢化や人口減少など、さまざまな課題を抱えております。市といたしましても、こうした地域の課題に対して的確に対応し、「人が輝く活力あふれる砺波」の実現に努めてまいる所存でございますので、何とぞ御理解、御協力をお願い申し上げます。
これから暑い夏を迎えます。各位には健康に十分留意していただき、今後とも御指導を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。
以上、議員各位、そして、報道関係の皆様方に御礼を申し上げ、閉会に当たりましてのごあいさつといたしたいと思います。大変ありがとうございました。
閉 会 の 宣 告
◯議長(稲垣 修君) これをもちまして、平成23年6月砺波市議会定例会を閉会いたします。
大変、御苦労さまでございました。
午後 3時13分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成 年 月 日
議 長 稲 垣 修
署名議員 前 田 喜代志
署名議員 池 田 守 正
署名議員 多 田 裕 計