平成22年第2回 本会議 臨時会(第1号) 本文

  1.会議の経過
    午後 2時02分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(井上五三男君) ただいまの出席議員は21名であります。定足数に達しておりますので、これより、平成22年第2回砺波市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程のとおりであります。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(井上五三男君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
  7番 今 藤 久 之 君
  8番 村 岡 修 一 君
  9番 岡 本 晃 一 君
を指名いたします。

                  日程第2
               会期の決定について

◯議長(井上五三男君) 次に、日程第2 会期の決定について、を議題といたします。
 お諮りいたします。本臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(井上五三男君) 御異議なしと認めます。よって、本臨時会の会期は本日1日と決定いたしました。

                  日程第3
     議案第39号砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について

◯議長(井上五三男君) 次に、日程第3 議案第39号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正についてを議題といたします。

               (提案理由の説明)

◯議長(井上五三男君) 本案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 上田信雅君。
 〔市長 上田信雅君 登壇〕

◯市長(上田信雅君) 本日、砺波市議会臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には、御多忙中にもかかわらず、御出席を賜り厚くお礼申し上げます。
 まず、議案説明に先立ち、観光振興事業について申し上げます。
 本市では、市民との協働により集客・交流人口の拡大と滞在型観光を推進するため、「砺波市観光振興戦略プラン」を策定することとし、本年5月に観光振興戦略会議を設置いたしました。委員の皆様には5カ月余にわたり様々な視点から御検討を賜り、去る10月22日に提言をいただいたところであります。
 今後、このプランを基に地域の観光資源を活用するとともに、全ての市民が地域に愛着と誇りを持ってお客様をお迎えするお持てなしの心のあふれるまちづくりを推進し、交流人口・滞在人口の拡大や「暮らしたい」「訪れたい」まちづくりを進めてまいります。
 その取り組みの一つとして、去る10月31日に砺波市文化会館において開催いたしました砺波市観光推進市民大会には、多くの市民の皆様に御来場いただき、観光に対する理解と意識の高揚が図られたものと思っております。
 また、引き続いて行われた第2回増山城戦国祭りは、地元の皆様との市民協働事業として開催され、天候にも恵まれたことから市内外の多くの来場者で賑わいました。
 以上、観光振興事業等について申し上げましたが、これより、本日提出いたしました議案等について御説明を申し上げます。
 議案第39号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正につきましては、人事院の平成22年8日10日付け職員の給与の改定に関する勧告等に準じ、本市の一般職の給料月額、期末手当及び勤勉手当並びに特別職等の期末手当の額を改正するものであります。
 次に、報告第14号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 このほか、公益法人等の経営状況につきましては、法令の定めるところにより、株式会社フラワーランドとなみの経営状況について報告書を提出するものであります。
 以上をもちまして、本日提案いたしました議案等の説明といたします。
 なにとぞ慎重に御審議のうえ、可決を賜りますようお願い申し上げます。

               議案の常任委員会付託

◯議長(井上五三男君) これより、ただいま議題となっています案件に対する質疑に入ります。質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(井上五三男君) 質疑なしと認めます。
 ただいま議題となっております、議案第39号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正については、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午後 2時08分 休憩

 午後 3時11分 再開

              (常任委員会の審査報告)

◯議長(井上五三男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより、付託いたしました案件について、所管の委員長の審査結果の報告を求めます。
 総務文教常任委員長 瘧師富士夫君。
 〔総務文教常任委員長 瘧師富士夫君 登壇〕

◯総務文教常任委員長(瘧師富士夫君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 今第2回臨時会におきまして、当委員会に付託されました、議案1件について審査をするため、本日、市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしたのであります。
 それでは、本臨時会において、総務文教常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第39号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について以上、議案1件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、原案のとおり、可決することに決したのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 議案第39号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正につきましては、国の人事院勧告及び県の人事委員会の勧告に準じ、一般職の給与並びに特別職及び議員の期末手当の一部改正を行うものであります。
 具体的には、まず一般職のうち行政職給料表においては、民間企業と比較して較差のないとされる若年層を除き、中高年層である40歳台以上が受ける給料月額が平均で0.1%引き下げになります。また、55歳を超える職員の給料及び管理職手当の支給額を、更に1.5%減じるとのことであります。なお、他の給料表も医師の給料表を除き、同様の引き下げとなります。さらに、期末・勤勉手当の支給月数を0.20カ月引き下げて、年間3.95カ月とするものであります。
 次に、特別職及び議員におきましては、期末手当の支給月数を0.15カ月引き下げて、年間2.95カ月とするものであります。
 なお、これらの改正については、本年12月1日に施行されるものでありますが、民間との年間給与等の実質的な均衡が図られるよう本年4月から11月までの給料等の較差相当分について、12月期の期末手当の額において所要の減額調整を行うとのことでありました。
 以上、審査の結果とその概要の一端を申し上げ、まことに簡単でありますが、総務文教常任委員会の御報告と致します。

◯議長(井上五三男君) 以上をもって、所管の委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)

◯議長(井上五三男君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(井上五三男君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)

◯議長(井上五三男君) これより討論に入ります。

◯議長(井上五三男君) 討論の通告がありますので、発言を許します。
 1番 多田裕計君。
 〔1番 多田裕計君 登壇〕

◯1番(多田裕計君) 議案第39号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について、反対の討論を行います。これは、人事院勧告及び富山県人事委員会勧告に準じて改訂しようとするものであり、その総額は、一般会計、特別会計、水道事業会計で3,800万円、病院会計で5,400万円にも達するものであります。市民感情も含め、公務員の給与削減が当たり前のようになっている。その現実の一側面もあることは、私も認めるものでありますが、私は今回の条例改正は、期末勤勉手当が年間4カ月を下回るのは初めてのことであること、期末手当だけでなく、給与月額にも改訂をしようとすること、そしてなによりも景気対策に逆行するものであるということ。この点から認めることはできないのであります。円高とデフレで日本経済が、危機に直面しているもとで、雇用や社会保障を充実して、国民の懐を暖める景気対策こそが求められています。9月28日付の日本経済新聞は、デフレ脱却は戒よりはじめよ、として、労働者の賃上げを図ることが先、長期不況対策として公務員の給与引き上げを、公務員優遇ではなく民間の賃上げを誘発し、需要回復する呼び水として必要、と指摘をしているところであります。国連の貿易会議でも、日本は賃上げで個人消費が伸びる余地は十分にあると指摘をされています。この間、大企業は、内部留保を増やし、240兆円を超えるまでに至っています。その一方で、働くものの賃金が下がり続けている。こんな国は先進国の中で日本だけであります。これは労働者派遣法によって労働の形態を、派遣労働に代えてしまったことに主な原因があります。官民格差ということを引き合いに公務員の給与削減が常々話題になりますが、その削減が後々地域の経済、購買力に影響してくることが心配をされるものです。公務員の給与が民間の給与に与える影響は大きく、一定の基準ともされています。公民を下げれば民間が下がり、民間が下がっているからと言って公務員を更に下げる。これが繰り返されていくことは、悪魔のサイクルと言わざるを得ません。地方経済で大きな位置を占める市役所の職員の賃金を引き下げては、地方経済はますます疲弊をしてしまうのではないでしょうか。そもそも人事院勧告は、公務員の団体交渉権や争議権を制約することへの代償措置であり、公務員の利益を代弁するべきものであるにもかかわらず、生活を脅かす勧告を行うこと自体が問題であるということも、再び指摘をしておきます。景気の回復は、働くものの懐を暖めることによってこそ、内需を拡大することが寛容であります。今求められているのは賃下げではなく、労働者派遣法を抜本的に改正する。最低賃金を引き上げる。人間らしい労働を保障し、賃金を引き上げることでこそあります。昨年も申し上げましたが、市長は本市の職員の生活権利を守る立場に立って、職員の労働の対価としてふさわしい賃金の算定、日々の暮らしや子育てに必要な給与水準になっているかなど、実質的な判断をすることも必要ではないのでしょうか。民間を含めた賃下げの悪循環に歯止めを掛けるためにも、本市の一般職員の賃金引き下げは行わない、という判断を行うことも必要ではないかと考えます。少なくとも職員の賃金引き下げ分が、市民の負担軽減、市民サービス向上に生かされると言う具体的な提案。例えばこどもの医療費の助成拡大であるとか、国民健康保険税の引き下げなど、市民の負担を軽減する施策を行うから職員にも協力を求める、というのであれば、まだ理解できないこともないのかも知れませんが、単なるカットでは納得をしかねるものであります。最後に、昨年も申し上げましたが、市の職員の皆さんに一言。市職員の賃金水準や雇用条件は、地域の民間労働者に比べれば悪くないということも事実でありましょう。そのことを市民の皆さんの市民の福祉増進のために頑張って欲しいという、市の職員に対する期待と受け止め、その期待に応えられるよう一層仕事に励んでいただきたいということを申し添え、一般職員の賃下げとなる条例改正についての反対討論と致します。以上です。

◯議長(井上五三男君) 以上で討論を終結いたします。

                 (採  決)

◯議長(井上五三男君) これより、議案第39号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案件に対する委員長の報告は、原案のとおり可決であります。本案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕

◯議長(井上五三男君) 起立多数であります。本案件は、委員長の報告のとおり可決されました。
 以上で、本臨時会に付議されました全案件を議了いたしました。

                閉会のあいさつ

◯議長(井上五三男君) 市長から、ごあいさつがございます。
 〔市長 上田信雅君 登壇〕

◯市長(上田信雅君) 本日は、砺波市議会臨時会の閉会にあたりまして、お礼のごあいさつを申し上げます。当面必要となってまいりました事案について可決をいただき誠にありがとうございます。
 さて、新政権が誕生いたしまして、1年と2カ月余りが経過いたしました。これまで地域のことは地域で決めるという地域主権を確立し、地方の自主財源を増やすなど自立性を高める施策が進められようとしておりますが、未だ先行きが極めて不透明な状況であります。また、こども手当の財源に関しましては全額を国庫負担で行うよう求めているにもかかわらず、扶養控除の見直しに伴う地方の増収分を充てるなど、地方の切り捨ての議論が進められていることに、はなはだ疑問を感じているところでございます。全国市長会等を通じて強く国へ、地域主権の議論を高めていただくようお願いしたいと、このように思っておる次第であります。今後とも様々な課題に対しまして、市長会等通じて強く要望してまいりますので、議員各位には御協力賜りますようお願い申し上げまして、閉会に当たりましてのごあいさつと致します。

                 閉会の宣告

◯議長(井上五三男君) これをもちまして、平成22年第2回砺波市議会臨時会を閉会いたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 3時23分 閉会

   地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

  平成   年   月   日

    議  長   井 上 五三男

    署名議員   今 藤 久 之

    署名議員   村 岡 修 一

    署名議員   岡 本 晃 一