平成21年12月 本会議 定例会(第1号) 本文

 1.会議の経過
 午前10時05分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(山田幸夫君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより、平成21年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(山田幸夫君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
 13番 井 上 五三男 君
 14番 嶋 村 信 之 君
 15番 飯 田 修 平 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について

◯議長(山田幸夫君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月22日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山田幸夫君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から12月22日までの16日間と決定いたしました。

                  日程第3
             認定第1号から認定第10号まで

◯議長(山田幸夫君) 次に、日程第3 認定第1号から認定第10号まで、平成20年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外9件についてを議題といたします。

              (特別委員会の審査報告)

◯議長(山田幸夫君) 去る9月、市議会定例会において決算特別委員会に付託をいたし継続審査となっておりました一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算特別委員長 飯田修平君。
  〔決算特別委員長 飯田修平君 登壇〕

◯決算特別委員長(飯田修平君) 皆さん、おはようございます。
 それでは、ただいまから決算特別委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 去る9月10日開催の9月定例会本会議におきまして、当特別委員会に付託されました、認定第1号 平成20年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから、認定第10号 平成20年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでの10件につきましては、慎重に審査を行うべく閉会中の継続審査となっていたのであります。このため、9月28日、29日、10月1日、2日の4日間にわたって委員会を開会し、平成20年度の各会計決算について慎重に審査を行ったのであります。
 また、審査に当たりましては、監査委員から各会計決算についての審査所見を承り、その後、当局から詳細な決算内容の説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類などの提示を求め、予算執行の適否などについて審査を行ったのであります。
 その結果、各会計決算については、議決に基づいて適正に執行されるとともに、所期の事業も計画的に遂行され行政効果も上げられているものと認め、当委員会に付託されました認定第1号から認定第10号による各会計決算については、全会一致で、それぞれ原案のとおり認定すべきものと決したのであります。
 以下、審査の過程における各委員からの意見、要望などについて申し上げたいと思います。
 初めに、一般会計及び特別会計について申し上げます。
 まず、財政分析指標などのうち、実質公債費比率が県内で一番高い理由及び今後の対応についてただしたところ、23.3%と県内でも最も高くなっているのは、病院や下水道事業会計への繰出金などが大きな要因である。もし今後、起債対象事業を実施しなければ比率は次第に下がっていき、数年後には適正水準とされる18%を下回る計算になるが、公共事業等、住民サービスを低下させないように調整しているものである。今後は、総合計画を踏まえながら、公債費負担適正化計画に基づき健全化に努めるとのことでありました。
 次に、市税の不納欠損の状況とその原因についてただしたところ、過去3年間を見ると、平成18年度には3,172万1,000円、19年度は4,443万6,000円、そして、今回20年度は3,339万4,000円について、やむを得ず不納欠損せざるを得なかった。
 その理由の主な特徴として、派遣労働者や外国人労働者の住所が見当たらなかったり、今般の不景気のため会社が倒産したり、個人の自己破産によるものが多く見られる。件数については、18年度202件、19年度310件、20年度は327件と増加しているが金額は減少している。これについては、個人市民税で、19年度106件が20年度165件と非常に増加したということである。
 特に住宅を建てる際、税金を納めることを前提としないで住宅ローンを組むため、そのローンが払えなくなり消費者金融からお金を借りるなど、だんだん窮屈になりどうにもならなくなるという事例が増加しており、督促状を送ったころには、調査に行っても既にだれもいないという結果となっている。最近、アパートや新興住宅地でその傾向が増えてきているとのことでありました。このことについても、実態調査や財産調査をする努力を続けているということでありました。
 次に、オストメイト対応トイレの利用状況と今後の設置目標についてただしたところ、個別の利用状況は把握はしていないが、オストメイト利用に限らず、子どものおむつの取りかえなどに利用されている。法律では、新しく建設する施設については、設置を義務づけられているが、既存施設についてはその限りではない。オストメイト対応のトイレ工事費については国の補助金がほとんどであり、北部苑を含め9カ所の施設で設置済みである。今後の既存施設での設置については、国の補助が得られないことから、財政状況を勘案しながら進めていきたいとのことでありました。
 次に、砺波商工会議所と庄川町商工会との合併に向けてどのように行政指導しているのかをただしたところ、関係法律や組織の成り立ちがそれぞれ異なるため、一気に合併というわけにはいかない。市が合併して5年が1つの契機と言われており指導しているが、もう少し意思疎通のための時間が必要と思われる。行政としては、窓口が一本化されるなどのメリットや、新市の一体化の促進など大きな効果が見込めることから、県や関係団体と連携を図り、協議の場づくりを進めていきたいとのことでありました。
 次に、砺波市第三セクター庄川観光開発の運営資金の融資状況と改善の取り組みや今後の運営計画についてただしたところ、20年度末の融資総額は1億9,800万円であり、その内訳は旧庄川町分が1億800万円、新砺波市分が9,000万円となっており担保の提供は求めていない。今後も、21年度に4,000万円、22年度には3,000万円を融資していく計画である。また、改善の取り組みとしては、月ごとの検討会議や役員会で経営改善計画を協議しているところである。昨年はレストラン部門を切り離したことなどから黒字に転換した。現在のところアパート部門の経営は厳しいが、テナント部門は100%埋まっており、人件費も削減されたことで黒字化を維持しており、今後についても指導していきたいとのことでありました。
 次に、下水道の未接続による収入の実質的な損失を認識しているかどうか。また、その現状を地区あるいは町内会に伝え、速やかな接続を促すなどの対策についてただしたところ、未接続による収入減が1億円程度あり、大変大きい金額と認識をしている。接続は概ね3年以内としており、対策については、長期の未接続世帯に対してアンケート調査を実施し未接続の理由を把握するとともに、利子補給制度のPRや、指定業者の紹介、工事の手順などを知らせている。今後、地区あるいは町内会にも協力をお願いし、接続促進を図っていきたいとのことでありました。
 次に、保育料の未納額、滞納対策についてただしたところ、平成20年度の滞納額は744万2,000円であり、19年度に比べて若干増えている。内訳は、過年度分が579万5,000円、現年度分が164万7,000円であります。滞納のまま小学校に進学した人数は17人で、幼稚園では1人となっている。
 厚生労働省は、児童手当について所得制限の緩和、小学校6年生までの支給拡大、3歳未満児童の一律1万円支給など増額し、保育料について全国的に滞納が多いことから、養育者の理解があれば滞納のほうに回してもいいということになったため、本市においても、児童手当を滞納のほうへ回すように養育者の説諭に努め納付していただいている。また、不足分は誓約書をとるなどして現年度分の滞納を減らしてきた。過年度分についても積極的に滞納者宅を訪問などし、徴収に努めてきたとのことでありました。
 最後に企業会計について申し上げます。
 総合病院の経営状況及び経営改善の取り組みについてただしたところ、経営状況については、入院患者数が対前年度比6,512人、4.1%、外来患者数で7,804人、3.1%の減少による診療収入の減少などにより医業収益が0.3%減少したものの、一般会計繰出金の増と公的資金繰上償還制度を活用しての低利の企業債へ借りかえたことによる支払い利子の減少などにより、総支出が0.3%減少した結果、前年度に比べ3,600万円少ない8億6,000万円の赤字決算となった。しかしながら、病院増改築にかかわる減価償却費等の影響は依然大きく、引き続き累積欠損金が増加していく状況にある。
 平成21年度からは病院改革プランに基づき、収益の確保と経費の削減に努め、健全経営に取り組むとともに、優秀な医師や高度な医療機器を含めた病院医療の現況を市民に周知、PRし、市民のニーズに合った安全で質の高い病院を目指していきたいとのことでありました。
 このほか、財政力指数について、フルーツ村の設置目的と維持管理の状況について、ヘルスボランティアの養成について、児童虐待の件数と対策について、生活保護の判定基準と決定後の民生委員との連携について、チューリップ球根生産振興事業対策について、水道事業における有収率の向上対策について、奨学資金貸付金について、そして、チャレンジデーについてなどの意見、要望があったところであります。
 以上、平成20年度の各会計決算につきまして、審査の結果とその所見を申し上げ、決算特別委員会の報告といたします。

◯議長(山田幸夫君) 以上をもって、委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)

◯議長(山田幸夫君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山田幸夫君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)

◯議長(山田幸夫君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山田幸夫君) 討論なしと認めます。

                 (採  決)

◯議長(山田幸夫君) これより、認定第1号から認定第10号まで、平成20年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外9件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。認定第1号 平成20年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 平成20年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 平成20年度砺波市国民健康保険太田診療所事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 平成20年度砺波市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 平成20年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 平成20年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第7号 平成20年度砺波市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第8号 平成20年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第9号 平成20年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第10号 平成20年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上、10件の決算に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものであります。
 以上の決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(山田幸夫君) 起立全員であります。よって、認定第1号から認定第10号まで、平成20年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外9件については、委員長の報告のとおり認定することに決しました。

                  日程第4
         施政方針並びに議案第63号から議案第74号まで

◯議長(山田幸夫君) 次に、日程第4 施政方針並びに議案第63号から議案第74号まで、平成21年度砺波市一般会計補正予算(第5号)外11件についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(山田幸夫君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 上田信雅君。
  〔市長 上田信雅君 登壇〕

◯市長(上田信雅君) 平成21年12月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました平成21年度一般会計補正予算案を初めとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位を初め市民の皆さんの御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 初めに、当面の行財政運営等について申し上げます。
 政府が発表した11月の月例経済報告において、景気は持ち直しているが自律性に乏しく、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にあるとしています。当面、厳しい雇用情勢が続くと見られますが、海外経済の改善などを背景に経済の活性化を期待したいと思っております。
 また、国においては、新政権の予算編成方針を踏まえた予算要求案が、各省庁から再提出されたところでありますが、一般会計の概算要求額が95兆円超と過去最大の規模になったこともあり、その後の行政刷新会議における事業仕分け等を経て、現在、編成作業が進められております。
 このほか、現内閣では、地域のことは地域で決めるとした地域主権を確立し、地方の自主財源を増やして、自治体が地域ニーズに適切にこたえられるようにするとしております。
 しかし、地方自治体の予算編成時期にもかかわらず、未だ具体的な方針が示されていなことなどから、本市におきましても行財政の運営への影響が心配されるところであります。
 こうした中、本市の平成22年度予算編成につきましては、砺波市総合計画実施計画に基づき作業を進めているところでありますが、国の予算や地方財政計画の動向が不透明であり予測が難しい状況にあります。
 また、歳入のうち、市税につきましては、特に固定資産税が堅調に推移していることもあり、本年度並みを見込めるものと考えております。
 しかしながら、国からの地方交付税や譲与税等の方向が定まっておらず予算が立てにくい状況にあります。
 一方、歳出では、扶助費などの福祉関係費が増加の傾向にあることなどから、引き続き厳しい財政状況が続くと見込んでおります。
 つきましては、行政改革委員会等の御意見もいただきながら、さらなる経費節減に努め、人が輝く活力あふれるまちづくりを推進してまいりたいと考えておりますので、議員各位の一層の御協力をお願い申し上げる次第であります。
 次に、主な事業の進捗状況について申し上げます。
 まず、国際交流につきましては、去る10月28日から31日まで友好交流都市の中国盤錦市等を訪問してまいりました。盤錦市では、孫国相市長を初め盤錦市人民代表会議の方々に会い、平成23年4月に友好締結20年を迎えることから、両市の友好関係をますます深めるため、ゲートボール、芸術及び太極拳での交流のほか、青少年の相互派遣について提案をしてまいりました。
 また、大連市内では花市場の視察を行い、中国へのチューリップの切り花の輸出の可能性を探ってきたところであります。
 次に、行政改革の推進について申し上げます。
 砺波市行政改革検討委員会において、学校給食センターの業務委託及び公共施設の適正な配置について数回にわたって議論され御提言をいただきました。これを受けまして、11月24日に砺波市行政改革委員会を開催し、さまざまな視点から御意見をいただいたところであります。
 そして、次回の砺波市行政改革委員会において、中間報告が取りまとめられることから、その内容を行政改革に生かしてまいりたいと考えております。
 次に、防災対策について申し上げます。
 去る11月1日、庄東小学校グラウンドをメーン会場に砺波市総合防災訓練を実施いたしました。
 今回の訓練は、地震や火災を想定し、般若自主防災会を初めとする庄東地域の皆さんとともに、新たに開設された砺波消防署庄東出張所のほか、消防団、赤十字奉仕団等のボランティア団体、北陸電力やNTTなど21の機関や団体、総勢500名余りの参加をいただき実施したところであります。
 今後とも、災害時の対応に万全を期すため市民の皆さんの防災意識を高めるほか、自主防災会との連携を強化し、防災対策に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、砺波医療圏の医療体制について申し上げます。
 より効果的な医療体制の強化を図るため、本年10月に市福祉市民部内に地域連携推進室を新設するとともに、小矢部市、南砺市と共同で砺波医療圏内の地域医療を守り、市民の安心と健康を確保していくという共通認識のもと、副市長、医師会長、公的病院の病院長などを委員とする砺波医療圏地域医療検討会を設置いたしました。今後、この検討会において、砺波医療圏における医療体制の課題を整理するとともに、その具体的な対応策について3市の市長に答申いただくこととしております。
 次に、斎場の増改築について申し上げます。
 斎場増改築工事につきましては、待合室の増築と汚物炉の増設が10月に完了し、一部供用として11月から使用しております。また、火葬炉の増設につきましては、年内の完成に向け工事を進めております。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 我が国の景気の動向は、持ち直ししてきているものの、ハローワークとなみ管内の有効求人倍率が依然として厳しい状況にあることから、雇用創出に取り組むとともに、事業主に対する雇用助成金等研修会を実施し雇用の維持に努めております。
 また、離職者を対象とした職業訓練の実施について、県や雇用能力開発機構に対し、積極的に働きかけを行っているところであります。
 次に、観光事業について申し上げます。
 10月に開催された夢の平コスモスウォッチングは、台風や天候の影響もあり心配しておりましたが、期間中約8万人の来場があり、多くの方々に一面に広がるコスモスを楽しんでいただけたものと思っております。
 次に、2010となみチューリップフェアについて申し上げます。
 第59回を迎えるチューリップフェアは、チューリップの花絵巻をテーマに、来年4月22日から5月5日までの14日間、砺波チューリップ公園を主会場に開催をいたします。500品種に増えた花のほか、チューリップの花絵巻をデザインとした大花壇をごらんいただくとともに、皇室献上品種のチューリップを紹介することとしております。
 また、先月新たに設立された東海となみ野会などへの積極的なPRに努めるとともに、出町子供歌舞伎曳山会館やとなみ散居村ミュージアムなどとの連携を図り、より充実した内容で全国からのお客様をお迎えしたいと考えております。
 次に、農林業関係について申し上げます。
 主要作物の水稲の作況指数は、10月15日現在、全国がやや不良の98に対し、富山県西部では平年並みの100でありましたが、1等米比率は昨年よりやや低い70%台となる見込みであります。
 なお、来年の水稲は、国がモデル的に実施を予定している戸別所得補償制度について、現在、制度設計中であり、実施内容などの詳細が示された後、関係機関と連携を図りながら対象農業者へ周知してまいりたいと考えております。
 次に、国営総合農地防災事業及び附帯県営農地防災事業庄川左岸地区につきましては、先般、国に対し事業推進の施策提案を行ってきたところであります。また、事業進捗につきましては、国営事業において庄川放水路及び岸渡排水路の下流域の工事発注が、また、附帯県営事業において平成22年度事業着手に向け、関係機関の協議、調整が進められているところであります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 国道整備につきましては、一般国道156号金屋自歩道事業は、引き続き、金屋交差点から小牧方向への用地取得及び物件移転補償交渉が進められており、約85%の進捗率となっております。
 一般国道359号砺波東バイパス事業は、主要地方道高岡庄川線の太田地内から主要地方道新湊庄川線の頼成地内まで、来年3月末の供用開始を目指し、道路築造工事が鋭意進められているところであります。
 庄川左岸スマートインターチェンジにつきましては、現地測量、地質調査、予備設計等を行っているところであり、今後、実施計画書を策定し、国の同意が得られるよう関係機関と協議を進めることとしております。
 県道整備の主なものにつきましては、砺波庄川線の大門地内、砺波小矢部線の神島交差点及び坪野小矢部線の上和田地内の改良工事に着手されております。
 また、富山庄川線の新しい藤橋につきましては、先月に供用開始されたことから、降雪期の交通安全や地域経済の活性化に寄与するものと期待をしているところであります。
 市道整備の主なものにつきましては、上中野4号線、小杉狐島線、千保線及び青島上中野線の用地取得や物件移転が進み本工事に着手しております。鷹栖高儀線及び示野上中野線につきましては、支障物件の調査を終え、移転交渉を進めているところであります。
 次に、本年度の道路除雪計画について申し上げます。
 市内における国道156号の14.1キロメートルにつきましては国土交通省で、国道359号を初めとした主要地方道及び一般県道の126.2キロメートルについては県において除雪が行われます。
 市道につきましては、本庁舎に除雪対策本部を設置し、市民が安心して安全に通行できる生活道路の確保のため、適切な除排雪作業を実施するとともに、地域ぐるみの除排雪を推進していくこととしております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 中神土地区画整理事業につきましては、工事着手に当たっての安全祈願祭が行われたところであり、今後、都市計画道路の築造など事業の促進に向け、技術的援助を進めてまいります。
 去る10月10日にオープンした出町子供歌舞伎曳山会館につきましては、11月末日までに施設利用者を合わせて2,500人余の入館者がありました。また、開館記念事業の財団法人文楽協会による人形浄瑠璃公演につきましては、来年3月6日に開催することとして調整を進めております。
 次に、住宅関係について申し上げます。
 耐震改修促進事業につきましては、地震に対する防災意識を高めるため、来年3月末までに地震防災マップを作成し、市内の全世帯に配布することとしております。
 次に、水道事業について申し上げます。
 平成3年度から着手した石綿セメント管更新事業につきましては、本年度末で総延長62キロメートルの全区間の施工を完了する予定であります。今後とも、安全でおいしい水の確保と安定的な給水に努めてまいります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 公共下水道事業につきましては、中神土地区画整理事業及び一般国道156号金屋自歩道事業の進捗に合わせて管渠工事を進めております。
 特定環境保全公共下水道事業につきましては、中野及び太田地区において本年度の予定工事が完了しており、五鹿屋及び種田地区においては早期完成に向け工事を進めております。
 次に、教育関係について申し上げます。
 般若中学校耐震補強改修工事につきましては、校舎及び体育館が今月末に完了し、外構及び消雪工事が来年1月中に完了する見込みであります。
 また、砺波北部小学校耐震改修事業につきましては、現在、仮設校舎を建設しているほか、校舎棟改築工事の本年度内の発注に向け実施設計を進めております。
 このほか、新型インフルエンザの集団発生による学級閉鎖等につきましては、11月までに市内12校すべての小中学校において1週間の臨時休業の措置を行いました。現在のところ、罹患しても重症化する児童生徒の報告は受けておりませんが、小中学校、保護者との連携を図りながら、集団感染の拡大防止に努めてまいりたいと考えております。
 次に、文化財の保護について申し上げます。
 去る11月7日、8日に開催いたしました増山城跡の国史跡指定記念の増山城戦国祭り及び増山城跡フォーラムにつきましては、天候にも恵まれ多くの市民の皆さんに御参加をいただき、増山城跡の歴史とその魅力に触れていただいたところであります。
 次に、スポーツの振興について申し上げます。
 去る11月8日に開催された第27回富山県駅伝競走大会において、砺波市チームが男女混合開催となった第19回大会以降、最高のタイムで第4位入賞を果たしました。今後とも競技力の向上を図るとともに、若い選手の育成に努めてまいりたいと考えております。
 また、先月28日、29日に「宝くじスポーツフェア はつらつママさんバレーボール」を開催し、オリンピックメダリストや全日本代表経験者によるバレーボール教室と地元チームとの親善試合を行いました。当日は多くの皆さんに御来場いただき、有名選手の好プレーに感動するなど、バレーボール技術の向上につながったものと思っております。
 以上、主な事業の進捗状況等について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出いたしました議案等について御説明を申し上げます。
 まず、議案第63号 平成21年度砺波市一般会計補正予算(第5号)につきましては、歳入歳出にそれぞれ10億2,386万9,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額は、それぞれ207億9,491万4,000円とするものであります。
 歳出予算の増額補正の主なものは、
  障害福祉サービス費       6,747万5,000円
  除雪対策費                4,209万円
  砺波北部小学校耐震改修事業費  9億785万4,000円
などであり、減額補正の主なものは、人事院勧告に準じた一般職給与の改正等による人件費7,868万5,000円などであります。
 そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源の主なものは、
  国庫支出金         5億9,749万7,000円
  県支出金            4,617万2,000円
  市債                 3億6,370万円
などであります。
 このほか、継続費の補正につきましては、砺波北部小学校耐震改修事業について、また、債務負担行為の補正につきましては、平成22年度以降の公の施設の指定管理委託及び平成22年度の施設保守管理等業務委託について、それぞれ追加するものであります。
 次に、議案第64号 平成21年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、療養給付費の増額等に伴う補正を行うものであります。
 次に、議案第65号 平成21年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、納入された保険料の増額等に伴う補正を行うものであります。
 次に、議案第66号 平成21年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、公共下水道事業における事業の進捗に伴う事業費の組みかえ及び農村下水道事業における補償工事について補正を行うものであり、あわせて平成22年度の施設保守管理等業務委託及び特定環境保全公共下水道事業に係る工事の早期発注のため、それぞれ債務負担行為を追加するものであります。
 次に、議案第67号 平成21年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)及び議案第68号 平成21年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、平成22年度の施設保守管理等業務委託などに係る債務負担行為をそれぞれ追加するものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明を申し上げます。
 まず、議案第69号の条例関係につきましては、法令の改正に伴うものであり、砺波市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第70号の条例関係につきましては、過酷な状況下で救急医療に従事する医師等の処遇改善を図るため、砺波市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第71号及び議案第72号の財産の取得につきましては、学校ICT環境整備事業に係る財産の取得について、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、議案第73号、議案第74号の指定管理者の指定につきましては、指定管理期限が平成21年度末をもって満了する公の施設及び新たな公の施設について、平成22年4月からの指定管理者を指定するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案の説明といたします。
 何とぞ、慎重に御審議の上、可決賜りますようお願いを申し上げます。

◯議長(山田幸夫君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明12月8日から12月13日までの6日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山田幸夫君) 御異議なしと認めます。よって、明12月8日から12月13日までの6日間は議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、12月14日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時51分 閉議