平成20年6月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時05分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより、平成20年6月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 地方自治法第243条の3第2項の規定に基づく公益法人等の経営状況説明について、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団、財団法人砺波市農業公社より、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。
 また、監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(林 忠男君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
 18番 堀 田 信 一 君
 19番 山 森 文 夫 君
 20番 山 岸 銀 七 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本6月定例会の会期は、本日から6月26日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から6月26日までの18日間と決定いたしました。

                  日程第3
        施政方針並びに議案第44号から議案第52号まで、
          及び報告第5号から報告書第10号まで

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第44から議案第52号まで、平成20年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外8件について、及び報告第5号から報告書第10号まで、専決処分の承認を求めることについて外5件についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(林 忠男君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) それでは、提案理由の説明を行います。
 平成20年6月砺波市議会定例会の開催に当たり、提出いたしました平成20年度一般会計補正予算案を初めとする諸案件につきまして審議願いたく、議員各位を初め市民の皆さんの御理解と御協力を賜りたいと存じております。
 まず、平成19年度一般会計の決算見込みについて申し上げます。
 歳出では、継続事業でありました北部苑や砺波東部小学校増改築事業が完成し、歳出全体として事業の効率的な執行と経費の削減に努め、限られた財源の活用に配慮したところであります。
 一方、歳入では、市税や地方交付税など財源確保に努めてまいりました。
 このようなことから、平成19年度一般会計歳入歳出を差し引きしますと、実質収支は黒字決算となる見込みであります。
 さて、今日の我が国の景気動向は、アメリカの景気後退懸念や株式・為替市場の変動、原油価格の動向等から景気の後退予想が高まっていることに留意する必要があるとされております。
 また、道路財源の暫定税率を含む税制関連法案が成立し、その後、改正道路整備財源特例法が衆議院において再可決されたことにより、ようやく事業を執行することができるようになりました。しかしながら、道路財源の一般財源化という方針が打ち出されていることから、市長会等を通じ、地方に対する財源の充実強化を強く要望してまいりたいと考えております。
 次に、主な事業の進捗状況について申し上げます。
 まず、ふるさと納税制度について申し上げます。
 先般の地方税法の改正により、ふるさと納税制度が創設されたところであり、この制度は、ふるさと貢献の一手法として、特定の自治体に寄附をした場合、一定の基準で所得税と住民税において寄附金控除が受けられるものでありますが、市といたしましてはホームページでPRを開始するとともに、今後は県人会等を通じてふるさと支援を呼びかけてまいりたいと存じます。
 次に、医療制度について申し上げます。
 本年4月から始まりました後期高齢者医療制度につきましては、第1回目の保険料の年金からの特別徴収を行いました。
 後期高齢者を含めた40歳以上の被保険者の特定健康診査につきましては、対象者1万4,000人の方々に受診券や問診票を既に送付しましたが、6月から8月までの3カ月間に市内の指定医療機関で受診していただくこととなっており、できる限り多くの方々に受診していただけるよう配慮してまいりたいと存じております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 平成19年度決算見込みにつきましては、平成18年度に比べ収支差し引き額が好転したものの、患者数の減少から予定していた医療収益が見込めなかったことや増改築事業に伴う減価償却費などの要因から、厳しい経営状況にあります。公的病院として、市民の皆さんの安心・安全の確保のため、信頼される医療の提供に努めてまいりたいと考えております。
 次に、環境行政について申し上げます。
 去る4月1日から県下一斉に、スーパーマーケット及びクリーニング店のレジ袋の無料配布が取りやめとなったところであります。このことにより、1週間でのマイバッグ持参率は、市内のスーパーマーケット6店舗において約90%でありました。
 また、4月1日、5月25日及び28日の3日間、早朝から市民ごみゼロ運動を実施したところ、約10.4トンのごみを回収いたしました。市民の皆さんの積極的な御協力に感謝を申し上げるとともに、これからも環境美化意識の定着に努めてまいりたいと存じます。
 次に、交通安全対策について申し上げます。
 本年の当市における交通事故の発生件数は、5月末時点で人身事故が99件と前年に比べて17件減少し、うち交通死亡事故が1件発生している状況にあります。今後とも、交通安全活動団体等と連携して交通安全教育やキャンペーン活動を推進し、市民の交通事故防止と交通安全意識の高揚を図ってまいりたいと存じます。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 県内における景気回復は、エネルギーや原材料価格の高騰などから足踏み状態にあるものと存じます。市といたしましては、引き続き中小企業者への支援として、関係機関と連携を図りながら中小企業融資制度の周知に努めてまいりたいと考えております。
 次に、観光関係について申し上げます。
 先週末に開催されました庄川観光祭は、県内トップを切っての庄川峡花火大会、庄川音頭街流しや夜高行燈の街練りなどに多くの人出があり、盛況でありました。
 また、今週末にはとなみ夜高まつりが開催されるほか、第23回目を迎える頼成の森花しょうぶ祭りが、6月13日から22日まで10日間、県民公園頼成の森で開催されます。会場では、国内最大級の600品種、70万株のハナショウブを観賞できるなど、多彩な催しが繰り広げられることになっております。
 今後開催される庄川水まつりなどのイベントにつきましては、7月5日に全線開通する東海北陸自動車道の記念イベントとして取り組むほか、砺波市の魅力を東海地域に発信するとともに、観光交流をより一層進めてまいりたいと考えております。
 次に、農林業関係について申し上げます。
 水稲につきましては、米政策改革対策が進められ、産地間競争がますます激化する中、高品質で売れる米づくりに関係機関等とともに総力を挙げて取り組んでいるところであります。
 その一つとして、コシヒカリの田植え時期を5月10日以降に実施するよう関係機関と協力しながら推進してきたところ、本年度は、水田面積の約6割で実施されました。
 大麦につきましては、生育もよく平年より早く収穫を迎えたところであり、平年並みの品質、収量が予想されております。
 続いて、農地・水・環境保全向上対策について申し上げます。
 今年度において、現在までのところ市内の5割を超える農地において、農地、水、環境等の良好な保全と質的向上を図ることを目的として、市と各々の活動組織の間で協定が締結されており、市全域で52活動組織、121集落において地域共同活動が取り組まれております。また、水田経営所得安定対策を図る営農活動も市内17活動組織で取り組まれております。
 次に、去る5月23日に開催されました第9回とやま森の祭典につきましては、森林の持つ多様な役割について県民の理解を深めるため、県内外の林業関係者を初め農業・漁業関係者約2,000人の参加者が集い、となみ夢の平スキー場において行われました。記念植樹では、市の花木エドヒガンザクラなど約600本を来賓や花とみどりの少年団等で植樹したところであります。
 次に、国営総合農地防災事業庄川左岸地区につきましては、平成19年度から全体実施設計に着手しているところであり、平成21年度の着工に向けて引き続き関係機関へ要望してまいります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 国道整備につきましては、一般国道156号金屋自歩道事業は、引き続き金屋交差点から小牧方面へ用地取得が進められ、鋭意工事が進められております。
 一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、主要地方道高岡庄川線から新湊庄川線までの平成21年度供用開始を目指し、となみ野大橋の架橋工事等が進められているところであります。さらに、庄川右岸から新湊庄川線までの区間の工事が、7月中に発注される予定であります。
 また、主要地方道新湊庄川線以東につきましては、設計協議が整い次第、用地測量に着手される予定であります。
 県道及び市道の整備につきましては、道路整備財源特例法改正案の再可決により道路整備が実施できることになりましたが、補助事業の当初内示額において、要望額に対して揮発油税等の1カ月分相当の割合で削減されております。また、交付決定の時期が例年より1カ月程度遅れる状況となっておりますが、工事等の発注時期に遅れが生じないよう努力してまいりたいと考えております。
 また、溢水対策につきましては、本年度中に洪水ハザードマップを作成し、浸水の危険性や避難に関する情報を市民へ提供するとともに、市民が安全かつ迅速な避難が行えるよう周知してまいります。
 庄川水辺プラザ整備事業につきましては、本年度、国土交通省に事業認定の申請を行うとともに、測量調査及び基本設計に着手することとしております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 杉木及び出町東部第2土地区画整理事業につきましては、引き続き物件移転を初め都市計画道路の築造工事など、事業の促進に向け技術的支援を進めてまいります。
 また、中神地区につきましては、組合設立認可申請書が提出され、今月末の組合設立総会に向け準備作業が進められております。
 まちづくり交付金事業に整備する(仮称)出町子供歌舞伎曳山会館につきましては、実施設計に基づき建築主体工事等に着手してまいります。
 次に、上水道事業について申し上げます。
 水道施設老朽度調査につきましては、本年中に調査を終え、今後の施設改修計画の策定に生かしてまいりたいと考えております。
 また、平成19年度決算見込みにつきましては、上水道事業及び工業用水事業とも費用の節減などにより黒字決算となる見込みであります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 杉木・出町東部地区公共下水道事業並びに中野、五鹿屋、柳瀬及び太田地区の特定環境保全公共下水道事業につきましては、それぞれ工事を進めており、両事業あわせて当初予算の約70%の発注を終えたところであります。残る工事につきましても、早期発注に努めてまいります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 庄川中学校大規模改造事業につきましては、体育館内に仮設教室等を設置し、現在、校舎棟の耐震補強及び大規模改造工事を施工しております。また、体育館、武道館を含めた事業全体は、平成21年2月の完成を予定しております。
 また、散居村にかかわる文化的景観調査事業は最終の第3年次となり、市民参画の場としての懇話会を設け、散村保護の方策をまとめることとしております。
 次に、スポーツの振興について申し上げます。
 去る5月28日に開催されましたチャレンジデーinとなみ2008につきましては、各地区体育振興会等を中心に積極的な取り組みが行われ、当市の参加率は53.5%となりましたが、対戦相手の福岡県筑後市の参加率56.3%を下回る結果となりました。しかしながら、チャレンジデーの目的であります健康づくりや自治体の活性化におきましては、大きな成果があったものと存じております。
 以上、主な事業の進捗状況等について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出いたしました議案等について御説明申し上げます。
 まず、議案第44号 平成20年度砺波市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ5億3,707万8,000円を追加補正し、歳入歳出予算の総額は200億5,707万8,000円となるところであります。
 歳出予算の増額の主なものは、
  市土地開発公社保有地取得費  4億3,090万6,000円
  こども・妊産婦医療給付費          2,100万円
  (仮称)民具展示館整備事業費        2,000万円
などであり、その他当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源として増額するものは、
  国庫支出金            1,845万1,000円
  県支出金                  1,817万円
  繰入金            4億3,090万6,000円
  諸収入                     315万円
  市債                    2,280万円
であり、不足する額4,360万1,000円を前年度繰越金で措置するものであります。
 次に、議案第45号 平成20年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、平成19年度の高額医療費共同事業拠出金の確定により、国庫負担金を清算するものであります。
 次に、議案第46号 平成20年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、平成19年度の医療費の確定により、支払基金交付金及び県負担金を清算するものであります。
 次に、議案第47号 平成20年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ5,800万円を追加補正し、歳入歳出予算の総額は35億2,400万円となるところであります。
 補正の内容は、公共下水道事業及び特定環境保全公共下水道事業における杉木地区及び種田地区内の下水道工事につきまして、国庫補助事業費を増額するものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第48号から50号までの条例関係につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の施行に伴う砺波市監査委員に関する条例の一部改正及び後期高齢者医療制度の発足による健康保険法の改正に伴う砺波市国民健康保険税条例の一部改正は、被保険者の立場を考慮して策定し提案したほか、子育て支援等を目的とした医療費助成の対象年齢を拡大するための砺波市乳児及び幼児医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の一部改正であります。
 次に、議案第51号 財産の取得契約の締結につきましては、砺波市土地開発公社が保有する中村多目的運動広場用地の取得について、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、議案第52号 工事請負契約の締結につきましては、(仮称)出町子供歌舞伎曳山会館建設事業に係る工事請負契約を締結するため、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、報告第5号 専決処分の承認を求めることにつきましては、平成20年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)であり、平成19年度の老人医療費が確定し、歳入不足が生じたことにより繰り上げ充用が必要となりましたので、専決処分したものであります。
 次に、報告第6号から報告第9号につきましては、一般会計、下水道事業特別会計、水道事業会計及び病院事業会計において、やむを得ず平成20年度へ繰り越しした事業費につきまして、法令の定めるところにより議会に報告するものであります。
 次に、報告第10号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 さらに、公益法人等の経営状況につきましては、法令の定めるところにより、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団及び財団法人砺波市農業公社の各経営状況について報告書を提出するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
  何とぞ慎重に御審議の上、可決、承認を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明6月10日から6月16日までの7日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、明6月10日から6月16日までの7日間は議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、6月17日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時30分 閉議