平成20年9月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時05分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより、平成20年9月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(林 忠男君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
 21番 前 田 喜代志 君
 22番 池 田 守 正 君
  1番 大 楠 匡 子 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本9月定例会の会期は、本日から9月18日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月18日までの18日間と決定いたしました。

                  日程第3
       施政方針並びに議案第54号から議案第65号まで、
   認定第1号から認定第9号まで、及び報告第11号から報告第12号まで

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第54号から議案第65号まで、平成20年度砺波市一般会計補正予算(第2号)外11件について、認定第1号から認定第9号まで、平成19年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外8件について、及び報告第11号から報告書第12号まで、専決処分の承認を求めることについて外1件についてを議題といたします。

          (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(林 忠男君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 平成20年9月砺波市議会定例会の提案理由の説明を行います。
 本日、ここに、一般会計補正予算を初め当面必要となってまいりました議案等につきまして御審議願いたく、平成20年9月砺波市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中のところ御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 まず、7月、8月には、全国各地において集中豪雨による災害が発生し、県内においても大きな被害を受け、特に、南砺市では局地激甚災害の指定を受ける被害となったところであります。被災された多くの方々に心からお見舞いを申し上げます。
 本市におきましては、関係機関との連携により溢水被害を未然に防ぐなどの対応に努めたところから、大きな被害はなかったところであります。
 それでは、このたび提出いたしております平成19年度一般会計及び特別会計並びに企業会計の決算の概要と当面の財政運営について申し上げます。
 平成19年度の一般会計は、歳入総額212億1,109万7,000円、歳出総額204億4,416万4,000円、翌年度へ繰り越すべき財源は3,302万7,000円で、実質収支では7億3,390万6,000円の黒字決算となりました。
 特別会計は、国民健康保険事業特別会計が7,068万4,000円、同太田診療所事業特別会計が1,367万9,000円、霊苑事業特別会計が47万8,000円、下水道事業特別会計が8,237万9,000円とそれぞれ黒字決算となりました。また、老人保健医療事業特別会計が4,044万9,000円の赤字決算となり、平成20年度予算で繰り上げ充用したところであります。
 企業会計は、損益計算において水道事業会計が8,808万2,000円、工業用水道事業会計が416万5,000円とそれぞれ黒字決算となり、病院事業会計が8億9,734万2,000円の赤字決算となりました。
 さて、政府が発表する8月の月例経済報告において、我が国の経済は、今日の情勢から景気動向が下方修正され、アメリカ経済や株式・為替市場、原油価格の動向等によっては、景気がさらに後退することに留意する必要があるとされております。
 また、財務省では、平成21年度予算の要求額の上限となる概算要求基準について、一般歳出上限を47兆8,400億円とする方針を発表しております。これは、平成20年度当初予算に比べ約5,000億円増となっているものの、公共事業関係費を3%削減するなど歳出削減路線の継続が打ち出されております。
 地方公共団体においては、予定する公共事業の削減により地域経済が下降し、財政運営に大きな打撃を受けるものと存じております。
 次に、今日までの主な事業の進捗状況について申し上げます。
 まず、環境行政について申し上げます。
 斎場につきましては、待合室の増築、火葬炉の増設等のため地質調査を実施したところであり、今後、実施設計を行い事業の推進に努めてまいります。
 次に、市営バスについて申し上げます。
 市営バスの運行につきましては、更なる市民サービスの充実と新規利用者の確保のため、雄神地区と市谷地区へ乗り入れることを計画し、砺波市地域公共交通会議において運行路線の変更承認を得たところであります。このことにより、本年10月からの庄川線と栴檀山線の路線変更に向け、国土交通省富山運輸支局に届け出をしたところであります。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 原油を初めとした原材料費の高騰に伴う中小企業支援につきましては、現在、国においてその対策が協議されているところであり、その詳細については情報収集に努めるとともに、関係機関と連携の上支援してまいります。
 また、地域の伝統文化を核に中心市街地活性化を図ることを目的として、今月5日、6日の2日間にわたって開催される「となみ伝承 やぐら大祭」に対し、市といたしましても支援をしてまいります。
 次に、観光事業について申し上げます。
 本年で24回となりました庄川水まつりは、去る8月2日、3日に水をテーマに開催され、流木乗り選手権大会などの多彩な催しが繰り広げられました。
 また、8月2日にオープンした2008となみカンナフェスティバルでは、夏休み期間中の子どもたちやお盆に帰省された方々でカンナの大迷路を楽しんでいただいたほか、同日、チューリップ四季彩館において開幕した特別企画展「ジュディ・オング倩玉 木版画の世界展」に多くの方々にお越しいただいたところであります。
 そして、第21回を迎えるコスモスウォッチングは、10月4日から19日までの16日間、夢の平スキー場で開催する予定であります。特に、本年は、県の都市緑化祭との合同開催により内容を充実し、中京方面へも積極的にPRを行っております。
 次に、農林業関係について申し上げます。
 農業を取り巻く情勢は、昨年の大幅な米価下落など今もなお厳しく、本年は原油や肥料の高騰など多くの課題があり、本市の農業発展のため、21年度重点要望として国に対して地域水田農業の活性化と米価下落防止対策を提案するよう県に強く申し入れたところであります。
 昨年度から始まりました水田経営所得安定対策につきましては、農業者や関係機関の要望から制度の見直しがなされ、市町村特認制度により3経営体を新たに担い手として位置づけ、加入申請は122経営体となったところであります。
 農産物の生育状況といたしましては、チューリップ球根が病気等の被害も少なく順調に生育し、掘り取り時期の天候にも恵まれたことから、出荷予定球数がほぼ達成されたところであります。
 水稲の主力品種でありますコシヒカリは、7月に入り猛暑が続き、出穂期が8月3日ごろと早回りましたので、品質の向上を図るため、刈り取り前までの徹底した水管理の指導を関係機関とともに行っているところであります。
 次に、国営総合農地防災事業庄川左岸地区につきましては、国において平成21年度新規地区として概算要求手続がされたところであり、引き続き関係機関に要請してまいります。今後、土地改良法に基づく手続の開始に伴う権利者の同意に当たりましては、関係土地改良区等と連携し、受益農家の賛同が得られるよう精力的に取り組んでまいります。
 また、県営事業の完成により土地改良財産の譲与を受けた太郎丸、神島、砺波西中の各調整池につきましては、7月から幾度かの局地的な集中豪雨の際に、その機能を十分発揮することができ、市街地周辺や流域農地での被害発生を最小限に抑えたところであります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 国道整備に関しましては、一般国道156号金屋自歩道事業は、引き続き用地の取得とともに工事が進められております。
 一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、となみ野大橋の床版工事が完了し、引き続き高欄設置工事が進められております。さらに、柳瀬及び般若地区において、主要地方道新湊庄川線までの工事が発注されたところであります。
 県道整備の主なものとしましては、富山庄川線における藤橋上部工の主要構造である鋼製アーチとけたの現場架設が順調に進んでおります。
 市道整備の主なものとして、十年明鷹栖線は国道156号までの最終区間工事に着手したところであり、本年度中に完成する予定であります。大辻線及び秋元大窪線についても、本年度中の完成を予定しているところであり、また、小杉狐島線及び上中野4号線は、本年度から工事に着手し、予定工事の発注を終えたところであります。
 また、道路の維持管理につきましては、7月8日及び28日の集中豪雨により市道福山栃上線の安川地内においての路肩が2カ所欠損いたしましたので、災害復旧事業の申請手続を行い、復旧工事を進めたいと考えております。
 除雪対策につきましては、富山県地域ぐるみ除排雪促進事業補助金を活用して中野地区に除雪ドーザーを増車し、万全な除雪体制の確保に努めることとしております。
 溢水対策につきましては、洪水ハザードマップ作成に向け、検討委員会を立ち上げ、各機関との協議等を進めることとしております。
 庄川水辺プラザ整備事業につきましては、国土交通省と調整を図り、今後、測量調査及び基本設計を進めてまいります。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 杉木及び出町東部第2土地区画整理事業につきましては、引き続き物件移転を初め都市計画道路の築造工事など、事業の促進に向け技術的支援を進めてまいります。
 中神土地区画整理事業につきましては、6月29日に同組合の設立総会が開催されました。今後、仮換地指定に向け、技術的支援を進めてまいります。
 まちづくり交付金事業で整備する(仮称)出町子供歌舞伎曳山会館につきましては、7月8日に安全祈願祭が行われ、来年7月の完成を目指し工事を進めているところであります。
 出町太田往来踏切の移設拡幅工事につきましては、6月10日にJR西日本と協定書を締結したところであり、12月末の開通を目指しております。
 また、JAとなみ野が計画しております高齢者向けの地域優良賃貸住宅につきましては、高齢化社会を迎え、高齢者に配慮した良質な賃貸住宅の供給を図ろうとするものであり、国及び県に対しても支援していただくよう働きかけてまいりたいと考えております。
 また、昨年、雇用促進住宅の譲渡等が閣議決定されたことに伴い、十年明地内にある雇用促進住宅を管理する独立行政法人雇用・能力開発機構から市に対し購入の打診がありましたので、費用対効果等を調査してまいりたいと考えております。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 杉木・出町東部地区の公共下水道事業並びに中野、五鹿屋、柳瀬、太田及び種田地区の特定環境保全公共下水道事業につきましては、それぞれ工事を進めており、両事業合わせて当初予算の約80%の発注を終えたところであります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 庄川中学校大規模改造事業につきましては、9月中旬に管理棟及び普通教室棟の耐震補強並びに大規模改造工事を完了し、改修後の校舎の使用を開始する予定であります。引き続き、特別教室棟、体育館及び武道館の改修工事に着手いたします。
 また、般若中学校の耐震補強計画及び砺波北部小学校の耐震診断につきましては、委託契約を締結し現在作業中であります。
 次に、文化的景観保全調査事業につきましては、散村景観の保護推進に係る施策の素案づくりに際し、市民の意向を反映させるため、公募を含め21名の委員による砺波市散村景観を考える市民懇話会を8月21日に開催したところであります。
 次に、スポーツの振興について申し上げます。
 第4回砺波市民体育大会夏季大会は、7月6日の最終日までに23競技が行われ、約5,000人が参加し熱戦が繰り広げられました。
 また、第61回富山県民体育大会には933人の選手団を派遣し、都市対抗の一般の部で、陸上競技男女、バスケットボール女子並びにソフトテニス女子が優勝するなどの成績をおさめました。
 このほか、8月21日から23日まで富山県西部体育センターにおいて全国中学校体育大会剣道大会が開催され、47都道府県から男女96チームの選手が集い、日ごろの練習の成果を競い合いました。また、射水市で開催されました全国中学校体育大会新体操選手権大会において、庄西中学校新体操部が団体の部第3位というすばらしい成績をおさめられました。さらに、全国高校野球第90回記念大会におきましても本市出身の生徒が富山県代表チームの一員として出場し、攻守にわたり活躍されたところであります。
 以上、主な事業の進捗状況等について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出いたしました議案等について御説明申し上げます。
 まず、議案第54号 平成20年度砺波市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億3,496万3,000円を追加補正し、歳入歳出予算の総額は201億9,204万1,000円となるところであります。
 歳出予算の増額補正の主なものは、
  高齢者福祉対策事業費           840万円
  農業経営等構造対策費           810万円
  商工振興費              1,750万円
  除雪対策費         1,776万5,000円
  災害復旧費         4,600万6,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源として増額するものは、
  分担金及び負担金             680万円
  国庫支出金         3,310万6,000円
  県支出金          1,997万2,000円
  財産収入                 200万円
  寄附金                   35万円
  諸収入                1,660万円
  市債                   570万円
であり、不足する額5,043万5,000円を前年度繰越金で措置するものであります。
 次に、議案第55号 平成20年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、国民健康保険税に係る後期高齢者支援金等について歳入予算の組み替えを行うものであります。
 次に、議案第56号 平成20年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、保険料軽減対策事務費等について歳出予算の組み替えを行うものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第57号及び第58号の条例関係につきましては、地方自治法の一部を改正する法律の制定に伴う砺波市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例、及び砺波市各種委員会委員等の報酬及び費用弁償並びに実費弁償に関する条例の制定であります。
 議案第59号から第61号までの条例関係につきましては、いずれも法令の改正に伴うものであり、砺波市職員定数条例の一部改正について外2件であります。
 議案第62号から第65号までの条例関係につきましては、市民サービスの向上のため砺波市営バス条例の一部改正、砺波市営駐車場条例の一部改正を行うもののほか、法令の改正に伴う砺波市下水道条例の一部改正、並びに出町太田往来踏切移設等に伴う市道路線の認定及び廃止を行うものであります。
 次に、認定第1号から第6号までの決算認定につきましては、地方自治法の定めるところにより、平成19年度の砺波市一般会計並びに砺波市国民健康保険事業、砺波市国民健康保険太田診療所事業、砺波市老人保健医療事業、砺波市霊苑事業並びに砺波市下水道事業の各特別会計の歳入歳出決算について監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
 次に、認定第7号から第9号までの決算認定につきましては、地方公営企業法の定めるところにより、平成19年度砺波市水道事業会計、砺波市工業用水道事業会計及び砺波市病院事業会計の各決算について監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
 次に、報告第11号 専決処分の承認を求めることにつきましては、平成20年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第2号)であり、国道359号工事に伴う管渠移設工事費について歳入歳出それぞれ550万円を専決補正し、これにより歳入歳出予算の総額は35億2,950万円となったところであります。
 次に、報告第12号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ慎重に御審議の上、可決、認定、承認を賜りますようお願い申し上げます。
 以上、提案理由とお願いを申し上げましたが、私の任期は11月27日で満了となりますので、私の進退について所信を申し上げたいと存じます。
 私自身、後期高齢者となり、法制的には邪魔者扱いの一人であります。私は、旧砺波市以来、通算で10年余り務めさせていただきました。ひたすら市民の幸せのため努力したと存じております。おかげさまで、市内外から評価もいただいておるところでございます。このことは、市議会の皆さんや市民の御支援、御協力のたまものと存じ、深く感謝を申し上げたいと存じております。
 この際、円満に退任いたしたいと存じ、後援会では後継者協議を行っておりましたが、残念ながら了解を得ることまで至りませんでした。その後、この引退等々につきまして、農業団体、一部経済団体、また市議会の方々からも続投せよとの激励をいただいております。今も市民から声をかけていただいております。光栄に存じておるところでございます。
 つきましては、10年も続く後援会は今も調整をされておるところでございます。市政を見捨てるわけにまいりませんので、いましばらく後援会の動向を見守ってまいりたいと存じております。
 私は、できるならば、市政の混乱を避けるためには、市長と市議会が歩調を合わせることが何よりも重要だと思っております。この際、選挙で当選されました市議会議員の皆さんが広く協議をされて、私は、新しい市長等を選定していただければありがたい、このように思っておるところでございます。
 つきましては、進退についてはすっきりといたしておりませんが、現下の状況では明確にできませんので、なおまた、この議会中、進退で皆さんに答弁をするわけにもまいりません。そのことを含めて、もうしばらく考慮をさせていただきたいと思います。
 なおまた、今回は決算を出しております。この決算から、今後の総合計画、これらについて議論をする時期でございます。ぜひ議員各位の活発な議論をいただいて、そして、私にも展望のある答弁をさせていただければありがたい、このように思っておりますので、私の当面の所信といたしたいと思います。御清聴ありがとうございました。
 以上であります。

◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明9月2日から9月7日までの6日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、明9月2日から9月7日までの6日間は議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、9月8日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時36分 閉議