1.会議の経過
午前10時05分 開会
開 会 の 宣 告
◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより、平成20年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
最初に、御承知のとおり、11月16日に執行されました市長選挙において、上田信雅氏が市長に御当選になりました。議会はここにお祝いを申し上げますとともに、市政の発展に御努力され、市民の負託にこたえていただくよう望むものであります。
本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いします。
日程第1
会議録署名議員の指名
◯議長(林 忠男君) これより、本日の日程に入ります。
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
2番 今 藤 久 之 君
3番 村 岡 修 一 君
4番 岡 本 晃 一 君
を指名いたします。
日程第2
会期の決定について
◯議長(林 忠男君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月22日までの15日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から12月22日までの15日間と決定いたしました。
日程第3
認定第1号から認定第9号まで
◯議長(林 忠男君) 次に、日程第3 認定第1号から認定第9号まで、平成19年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外8件についてを議題といたします。
(特別委員会の審査報告)
◯議長(林 忠男君) 去る9月、市議会定例会において決算特別委員会に付託をいたし継続審査となっておりました一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
決算特別委員長 堀田信一君。
〔決算特別委員長 堀田信一君 登壇〕
◯決算特別委員長(堀田信一君) おはようございます。
それでは、ただいまから決算特別委員会の審査結果とその概要についてを御報告申し上げたいと思います。
先の9月定例会において提案されました当特別委員会に付託されました認定第1号 平成19年度富山県砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから、認定第9号 平成19年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでの9件につきましては、慎重に審査を行うべく閉会中の継続審査となっていたものであります。このため、9月24日、25日、26日、29日の4日間にわたって委員会を開会し、平成19年度の各会計決算について、慎重に審査を行ったのであります。
また、審査に当たりましては、監査委員から各会計決算についての審査所見を承り、その後、当局から詳細な決算内容の説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類等の提示を求め、予算執行の適否などについて審査を行ったのであります。
その結果、各会計決算については、議決に基づいて適正に執行されるとともに、所期の事業も計画的に遂行され、行政効果も上げられているものと認め、当委員会に付託されました認定第1号から認定第9号による各会計決算については、全会一致でそれぞれ原案のとおり認定すべきものと決したのであります。
以下、審査の過程における各委員からの意見、要望等について申し上げたいと思います。
初めに、一般会計及び特別会計について申し上げます。
まず、財政健全化判断比率のうち、将来負担比率が県内で一番高い理由及び今後の対応についてただしたところ、将来負担比率とは、一般会計等が将来負担することが見込まれている実質的な負債の標準財政規模に対する割合を示す指標であり、算出数値の一部には推計値、理論値を用いており、実数でとらえた数値ではありません。
当市が、高くなっている理由は、病院事業、下水道事業などの公営企業関係の繰出金が多くなっているためであります。
今後については、病院事業では建設が終了し、近年は少ない額しか起債を起こしていなく繰出金を圧縮していける見込みである。また、下水道事業では適正化計画を踏まえ、事業の繰り延べを含め財政面で負担にならないよう事業を進めていきたいとのことでありました。
次に、市税の不納欠損の状況と租税教育についてただしたところ、平成19年度において不納欠損処分とした市税は4,443万6,000円であり、そのうち特に多かった、5年の消滅時効によるものが件数で212件、金額で3,390万5,000円でありました。
特徴としては、民間企業2件の分が大半を占めており、財産調査を断続的に行ったが財産が見当たらないまま時効を迎えたものである。また、個人でも倒産されたり財産放棄に追い込まれた者、外国人の出国によるものであります。
また、租税教育については、教育委員会と連携を図り税に関する正しい理解と意識の高揚を目的に、砺波市租税教育推進協議会を組織している。また、子どものうちから税の意義や役割を知ってもらうための活動として租税教室の実施、税に関するポスター、習字、標語の募集を行っているとのことでありました。
次に、がん検診におけるがんの発見についてただしたところ、がん検診によるがんの発見は、胃がん2名、大腸がん10名、肺がん3名、子宮がん6名、乳がん5名、前立腺がん3名でありました。近年、婦人がん検診の受診率は増加しているが、他のがん検診で受診率が減少しており、さまざまな機会を利用して受診のPRに努めているところであるとのことでありました。
また、精密検診対象者の全数把握に努め、精密検査の受診率の向上にも努めているとのことでありました。
次に、水と緑の森づくり税による里山再生整備事業の成果についてただしたところ、平成19年4月から導入された県の水と緑の森づくり税を財源として、地域の合意のもと、寺尾、三谷地区の約5.3ヘクタールで、竹林整理や歩道開設などの里山林整備業務を森林組合に委託し実施した。
事業を実施した区域については、20年度も里山の管理を続けており、里山再生の成果が上がっているとのことでありました。
次に、合併処理浄化槽設置整備補助金の交付実績等についてただしたところ、平成19年度末の合併処理浄化槽整備補助金の交付件数は638件であり、単独浄化槽と合わせると5,000件以上が設置されている。
今後、下水道整備が進めば、対象エリアは小さくなっていくが、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るため、広報や市のホームページを通して補助金のPRに努めていきたいとのことでありました。
次に、スマートインターチェンジの調査の進捗状況についてただしたところ、インターチェンジの調査については、平成18年度にインターチェンジの候補地については、庄川左岸として概略設計・協議資料作成、交通量予測等を行ったものである。しかし、最終的な候補地やインターの形式の決定には至っていない。今年度も引き続き高岡市とともに、インター設置による走行時間の短縮、走行経費の減少、交通事故の減少など、その経済効果と建設事業費、維持管理費を合わせたコストを比較する費用対効果を算出したいと考えている。インター設置後には中日本道路株式会社が管理運営を行うことから、料金収受所での収益についてもインター設置の大きな要因となっていることから、これらについても検討していきたいと考えているとのことでありました。
次に、上水道会計、下水道会計及び病院会計について、補償金免除公的資金繰上償還制度を利用した19年度以降の経営効果についてただしたところ、上水道会計は、平成19年度及び20年度の2カ年で、借入利率6%以上の企業債3億6,600万円の繰上償還を行い、約6,360万円の償還利子の軽減額を見込んでいる。
また、下水道会計では、平成19年度から21年度の3カ年で、借入利率5%から7%台の事業債12億7,500万円の繰上償還を行い、約3億6,000万円の償還利子の軽減額を見込んでいる。
また、病院会計でも、平成19年度から21年度の3カ年で、借入利率5.5%から7.3%の事業債15億9,000万円の繰上償還を行い、約3億8,000万円の償還利子の軽減額を見込んでいる。それぞれの会計で、この制度を十分活用して経営の健全化に努めているとのことでありました。
次に、保育料の未納額、滞納対策についてただしたところ、平成19年度の滞納額は、705万5,000円であり、18年度と比べ若干増えている状況である。内訳として、過年度分が23件、502万2,000円、現年度分が25件、203万3,000円であります。
滞納対策として、現年度分については電話催告を中心に、また、過年度分については夜間に滞納者宅を訪問し徴収に努めているとのことでありました。
次に、小中学校に配置したスタディメイトの効果についてただしたところ、スタディメイトは小学校の通常の学級に在籍している学習障害やADHDなどの子どもたちが学校の中で友達と仲よく遊んだり勉強したり、楽しい学校生活を送ることができるよう支援をしています。
平成19年度は、配置が必要な4校に週に2日程度配置し、教頭、教務とともに子どもたちを支援しているとのことであります。
学校では大変喜ばれており、もっと増やしてほしいと要望があるとのことでありました。
次に、総合病院の経営状況及び経営努力についてただしたところ、平成19年度の経営状況は、入院患者数が前年度に比べ8,751人の減、外来患者数が1万5,057名の減により診療収入が減収となったが、一般会計繰出金の増と材料費や減価償却費の費用が減少したことにより、前年度に比べ1億3,700万円少ない8億9,700万円の赤字額となった。
しかしながら、増改築事業の起債償還もあり、現金預金が前年度から3億9,900万円減少し4億6,900万円となり資金収支が非常に厳しい状況である。
平成20年度も診療報酬のマイナス改定により厳しい経営が続くが、収入の確保とより一層の経費削減に努め健全経営を目指しており、現在、欠員となっている呼吸器内科・呼吸器外科、神経内科などの医師の派遣を大学医局にお願いしているとのことであります。
また、入院患者増の対策としては、医師、看護師が連携し、空床管理をしているとのことであります。
このほか、ケーブルテレビの普及率と事業内容について、市営バスの利用状況について、PETへの出資及び利用状況について、農地・水・環境保全向上対策補助金について、職員のコンプライアンス・職員研修についてなどの意見、要望があったところであります。
以上、平成19年度の各会計決算につきまして、審査の結果とその所見を申し上げ、決算特別委員会の報告といたします。
◯議長(林 忠男君) 以上をもって、委員長の審査結果の報告を終わります。
(質 疑)
◯議長(林 忠男君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(林 忠男君) 質疑なしと認めます。
(討 論)
◯議長(林 忠男君) これより討論に入ります。
討論はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(林 忠男君) 討論なしと認めます。
(採 決)
◯議長(林 忠男君) これより、認定第1号から認定第9号まで、平成19年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外8件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。認定第1号 平成19年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 平成19年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 平成19年度砺波市国民健康保険太田診療所事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 平成19年度砺波市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 平成19年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 平成19年度砺波市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第7号 平成19年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第8号 平成19年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第9号 平成19年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上9件の決算に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものであります。
以上の決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(林 忠男君) 起立全員であります。よって、認定第1号から認定第9号まで、平成19年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外8件については、委員長の報告のとおり認定することに決しました。
ここで、携帯電話をお持ちの方は電源をお切り願いたいと思います。よろしく御協力のほどお願いします。
日程第4
施政方針並びに議案第68号から議案第91号まで、
及び報告第13号から報告第14号まで
◯議長(林 忠男君) 次に、日程第4 施政方針並びに議案第68号から議案第91号まで、平成20年度砺波市一般会計補正予算(第4号)外23件についてを議題といたします。
(施政方針表明並びに提案理由の説明)
◯議長(林 忠男君) 提案理由の説明を求めます。
市長 上田信雅君。
〔市長 上田信雅君 登壇〕
◯市長(上田信雅君) 本日、ここに一般会計補正予算を初め、当面必要となってまいりました議案等につきまして御審議を願いたく、平成20年12月砺波市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中のところ、御出席を賜り厚く御礼を申し上げます。
市議会定例会が開催されるに当たりまして、議員各位並びに市民の皆様に、謹んで就任のごあいさつを申し上げます。
ただいまは、林議長さんから議会を代表されまして、丁重なる御祝辞、励ましのお言葉を賜り、厚く御礼を申し上げます。そして、先の砺波市長選挙におきまして、市民の皆様方の御支援により当選の栄誉を賜りましたことに、心からお礼を申し上げます。
このたびの選挙を通しまして、市民の皆様からさまざまな激励や貴重な御意見を賜り、市政に対する期待の大きさと職責の重さに身の引き締まる思いをいたしております。この上は、市民の皆様方の信頼と期待にこたえるため、新たな決意と情熱を持って、砺波市政の発展と市民生活の向上に全身全霊を挙げて取り組んでまいる所存であります。議員各位の御指導を初め、市民の皆様の御協力をお願い申し上げます。
そして、私の所信を申し上げます前に、先般退任されました安念前市長に対しまして、心から敬意を表したいと思います。
安念前市長におかれましては、旧砺波市長として6年9カ月余の間、時代の潮流を的確にとらえ、市民参画の市政を基本に市民の幸せのため御尽力されました。また、平成16年11月の旧市町の合併に当たっては、新砺波市の礎を築くとともに、初代市長として新たなまちづくりの基本方針を策定されるなど数々の業績を残されました。特に、本市における都市基盤などの社会資本整備の進展や砺波地方の中核都市としての発展に寄与されてきました。ここに、輝かしい御功績と並々ならぬ御尽力に対しまして、改めて敬意を表し深く感謝を申し上げる次第であります。
私は、第1次砺波市総合計画に基づき、安念市政の成果を継承いたしますとともに、時代の変化と市民のニーズに的確に対応し、さらなる砺波市の発展と住民福祉の増進に努めてまいる決意をしたところであります。
今、私たちを取り巻く社会情勢は、少子高齢化の進行を初め、国際化や高度情報化の進展、産業構造の変革や地球規模での環境問題の顕在化など、大きく変化してきている中、地域におけるニーズは多様化、複雑化の一途をたどっております。
幸い本市には、協調と忍耐を持ち合わせた人間性、恵まれた地勢や先人が築いてこられた産業、歴史、文化、豊かな自然や景観など、すぐれた基盤を備えております。これらの基盤を生かし、「人が輝く 活力あふれる砺波」を構築してまいりたいと考えております。
この理念の実行に当たり、市政運営の基本姿勢といたしましては、まず第1に、「市民が参画し、市民と協働の市政」であります。
社会情勢が目まぐるしく変化する中、地方公共団体においては、地域の実情に沿った行政を実践していくことのほか、自らの的確な判断と責任のもとに創意を発揮し、個性豊かで活力ある地域社会を築いていくことが求められています。また、市民や事業者などに対し、質の高い公共サービスを提供しながら、まちづくりを進めていかなければなりません。
同時に、地方分権が進展する中、市民と行政が改めてその関係を再構築し、ともにまちづくりにおける課題に取り組むことが重要であります。今後、市民と行政が互いに信頼し、責任を持ち協力し合うことにより、市民参画・協働による、地方分権社会にふさわしい新しいまちづくりを形成できると思っております。さらに、市民が主役のまちづくりのため、多くの市民や企業が参画できる開かれた市政運営をしてまいりたいと考えております。
その実行に当たりましては、市政に対する御意見をお聞きするタウンミーティングなど、市民と対話する機会を積極的に設けてまいりたいと考えております。また、本市の恵まれた観光資源や自然環境をしっかりPRするなど、個性的な特徴を全国に発信してまいりたい、このように思っております。
第2は、「市民奉仕の精神に立った信頼される市政」であります。
昨今のグローバル化の進展に伴い、身近な生活への意識が薄らいでいるように感じられますが、基礎自治体である市町村には、安全で安心して生活できる住みよいまちづくりが強く求められています。特に、福祉、教育、消防、ごみ処理などは、市民生活に欠くことのできない行政事務であり、市民に喜ばれ、信頼される市政を運営していかなければならないと考えております。
このため、市職員の資質をさらに高めるほか、市民の視点に立った、市民に身近な、市民に信頼される市役所の実現を目指してまいります。
第3に、「新しいニーズに応えられる筋肉質の市政」であります。
市民の価値観や生活スタイルの変化に伴い、既存の組織や制度では対応できないほど、解決すべき課題やニーズは年々多様化し高度化しています。
また、国の構造改革、財政改革のもと、本市の財政事情は極めて厳しい状況となっております。こうした時代の変化に柔軟かつ迅速に対応するため、固定概念にとらわれない新たな発想が求められています。
このため、民間の活力を生かすなど、新たな枠組みを考えながら適切な行財政改革を推し進め、行政事務の執行に当たってはコスト意識を持ち、効率的で質の高い行政サービスの提供に努めてまいります。
また、地域におけるコミュニティー意識の高揚を図るには、市民のマンパワーを生かすことが必要不可欠ではないでしょうか。したがいまして、市民が生きがいを持って生活する上でも重要なものとして、市民一人一ボランティアの展開を提唱してまいりたいと考えております。
また、一方、主要な施策を執行するに当たっては、6つの柱を基本に進めてまいります。
まず1つは、「活力ある産業と働く場の確保」であります。
本市の土地、水、人という良好な生産資源を生かした高品質で安全な農林産物の生産を高め、供給の拡大やブランド化を進めるほか、意欲ある中小企業や身近な商店街のにぎわいづくりを支援してまいります。
また、本年7月に全線開通した東海北陸自動車道を活用した中京方面への農林産物の販路拡大や観光客誘致、そして若者が期待を持てる企業誘致に積極的に取り組み、時には、私自ら要所に出向いてセールスしてまいりたいと考えております。
そして、金融危機のあおりにより不景気風が吹く中市民生活の厳しさが増大し早急な対応が求められていることから、今月から中小企業融資における緊急措置を実施いたしたところであります。また、公正な入札制度のさらなる改革を進め、清潔で透明感ある市役所としてまいりたいと考えております。
2つ目は、「子どもたちは地域の宝」についてであります。
市民生活において価値観の多様化が広まり核家族化による世帯の縮小が進行しておりますが、よりよい子育て環境としては、世代が異なる多くの人たちに見守られ人のつながりを感じて成長することが望ましく、そういう意味で、家庭においては三世代同居が一つのあり方として好ましいと思っております。
こうしたことから、世代間交流や地域コミュニティーの充実を図りながら、子育て家庭を支援し、心身ともに健康で知性と徳性を備えた新しい時代を担う知、徳、体のバランスのとれた子どもたちの育成に努めてまいります。
3つ目は、「笑顔あふれる健康福祉のまちづくり」であります。
市民にとって健康で笑顔があふれる生き生きと心豊かな生活を送ることが、何よりもの願いであります。また、病気の治療体制はもとより、福祉サービスの充実や予防医療体制の強化が求められています。
このため、市民の健康は地域を挙げて支援する地域医療を確保するとともに、病気の対処というよりは人をとうとぶ医療に努め、健康診断の充実や砺波総合病院と医療機関の病診連携など、効果的な医療体制を進めてまいります。
さらに、介護・福祉サービスについても、高齢者の皆様がいつまでも生きがいを持って生活することのできるよう努めてまいりたいと考えております。
4つ目は、「暮らしを支える基盤づくり」であります。
今日では、自動車は市民生活になくてはならない交通手段となっております。しかしながら、高齢化の進行や地球環境の破壊が危惧されていることから、公共交通機関の充実が重要な課題となっています。
このため、環境に配慮した社会基盤の整備として、平成26年度に開業が予定されている北陸新幹線へのアクセス向上に取り組むほか、効果的な道路整備を推進してまいりたいと考えております。
また、ライフラインの充実が急務であり、自然環境にやさしい下水道施設の整備の拡充に努めてまいります。
5つ目は、「伝統と文化が栄える美しいまち砺波」であります。
これまで先人が築いてこられたさまざまな地域文化や伝統は、今もなお、多くの人々によって受け継がれています。また、日本の農村の原形であります砺波平野の散居は、庄川峡とともに庄川が織りなす自然豊かな景観であります。
これらのすぐれた地域文化や景観などについては、市民が親しみを持ち、愛する心を深めることが大切であり、さらに保存や継承に努めてまいります。また、散居の文化的景観の保全に取り組み、観光振興につなげてまいりたいと考えております。
6つ目は、「安全・安心なまちづくり」であります。
近年、日本国内において、たび重なる地震による甚大な被害に見舞われ、地球温暖化が起因しているとも言われている豪雨などによる災害が多く発生しています。これらの災害から市民の生命や財産を守り、地域の安寧を保つことが強く求められており、消防力の強化を初め防災対策の充実を図ってまいります。
また、学校施設は児童生徒の学習や生活の場であり、豊かな人間性を育むための教育環境として重要な意義を持つとともに、災害時には応急避難場所として極めて大きな役割を果たすものであり、学校施設の耐震化を一層進めていかなければなりません。
このほか、警察や地域住民の皆様の協力をいただき、防犯体制を強化してまいりたいと考えております。
以上、これらの6つの柱のもと、市民一人一人が生き生きとした心豊かな生活文化都市の創造に向け日々の努力を重ね、さらに元気な砺波市として発展していくよう努めてまいりたいと考えております。
また、市政の運営に当たっては、これまでの多くの経験と人的ネットワークを生かし、先見性と粘り強い実行力、そして、無私の心を持って果敢にチャレンジしていく決意でありますので、議員各位並びに市民の皆様には、どうか御理解と御協力を賜りますよう、心からお願いを申し上げます。
これより、本会議に提出いたしました議案等について御説明を申し上げます。
まず、議案第68号 平成20年度砺波市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億1,365万2,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額は203億819万3,000円となるところであります。
歳出予算の増額補正の主なものは、
生活保護費 1,300万円
農業経営等構造対策費 3,838万9,000円
除雪対策費 4,480万円
などであり、減額補正の主なものは、人件費5,419万4,000円であります。
このほか、当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上計上したものであります。
これらの歳出補正に対する財源の主なものは、
国庫支出金 2,000万1,000円
県支出金 4,855万6,000円
寄附金 780万円
などであり、不足する額3,597万9,000円を前年度繰越金で措置するものであります。
このほか、債務負担行為補正につきましては、平成20年度の砺波市温水プールの指定管理委託限度額の変更並びに平成21年度以降の指定管理者制度に伴う施設管理及び平成21年度の施設保守管理等を委託するに当たり追加するものであります。
次に、議案第69号 平成20年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、工事の早期発注と年度間の平準化を図るため、平成21年度特定環境保全公共下水道工事及び施設保守管理等を委託するに当たり、債務負担行為をするものであります。
次に、議案第70号 平成20年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、平成21年度の施設保守管理等を委託するに当たり、債務負担行為をするものであります。
次に、議案第71号 平成20年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、平成21年度の施設保守管理等を委託するに当たり、債務負担行為を設定するもの並びに重要な資産を取得するものであります。
次に、予算関係以外の諸議案について御説明を申し上げます。
まず、議案第72号及び第73号の条例関係につきましては、いずれも法令の改正に伴うものであり、砺波市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部改正について、外1件であります。
次に、議案第74号 砺波市病院事業の設置等に関する条例の一部改正につきましては、分娩に関連して発症した脳性麻痺の児及び家族の経済的負担を補償するなどの産科医療補償制度が創設され分娩機関が掛金を負担することとなるため、掛金相当分について分娩介助料を増額するものであります。
次に、議案第75号及び第76号 財産の取得契約並びに財産の譲渡契約の締結につきましては、資源リサイクル畜産環境整備事業における家畜飼養管理施設を社団法人富山県農林水産公社から取得し、有限会社たかはた養豚に譲渡するものであります。
次に、議案第77号から第91号までの15件、指定管理者の指定につきましては、平成18年4月からの指定管理者制度に伴い、施設等の指定管理期限が平成20年度末をもって満了することから、平成21年4月からの指定管理者を指定するものであります。
次に、報告第13号 専決処分の承認を求めることにつきましては、平成20年度砺波市一般会計補正予算(第3号)であり、有害鳥獣等予察等事業費について歳入歳出それぞれ250万円を専決補正し、これにより歳入歳出予算の総額は201億9,454万1,000円となったところであります。
次に、報告第14号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
以上をもちまして、所信の一端を申し上げますとともに、本日提出いたしました議案等の説明といたします。
何とぞ、慎重に御審議の上、可決、承認を賜りますようお願い申し上げます。
◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。明12月9日から12月14日までの6日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、明12月9日から12月14日までの6日間は議案調査のため休会することに決定いたしました。
次回は、12月15日午前10時から開会いたします。
本日はこれをもって散会いたします。
御苦労さまでございました。
午前10時51分 閉議