1.会議の経過
午前10時05分 開会
開 会 の 宣 告
◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより平成19年9月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります、議事日程第1号のとおりであります。
本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく、例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。
日程第1
会議録署名議員の指名
◯議長(林 忠男君) これより、本日の日程に入ります。
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、
5番 瘧 師 富士夫 君
6番 福 島 洋 一 君
7番 稲 垣 修 君
を指名いたします。
日程第2
会期の決定について
◯議長(林 忠男君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。本9月定例会の会期は、本日から9月19日までの17日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(林 忠男君) 異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月19日までの17日間と決定いたしました。
日程第3
施政方針並びに議案第47号から議案第50号まで、
及び認定第1号から認定第9号まで
◯議長(林 忠男君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第47号から議案第50号まで、平成19年度砺波市一般会計補正予算(第2号)外3件について、及び認定第1号から認定第9号まで、平成18年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外8件についてを議題といたします。
(施政方針表明並びに提案理由の説明)
◯議長(林 忠男君) 提案理由の説明を求めます。
市長 安念鉄夫君。
〔市長 安念鉄夫君 登壇〕
◯市長(安念鉄夫君) 提案理由の説明を行います。
本日、ここに一般会計補正予算を初め、当面必要となってまいりました議案等につきまして御審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中にもかかわらず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
初めに、つい先日、東洋経済新報社が発行する「都市データパック」2007年版において、本市の「住みよさランキング」が全国805都市の中で第2位と発表されました。このことは、昨年の第5位から3ランク上昇したものであり、利便度や快適度の順位を上げたことが大きく、今後とも市民福祉の向上に努めてまいりたいと考えております。
それでは、このたび提出しております、平成18年度一般会計及び特別会計の決算の概要と、当面の財政運営について御報告いたします。
平成18年度一般会計は、歳入総額227億3,555万1,000円、歳出総額216億4,075万1,000円、翌年度へ繰り越すべき財源は8,564万8,000円で、実質収支では10億915万2,000円の黒字決算となりました。
また、特別会計では、国民健康保険事業特別会計が1,749万4,000円、同太田診療所事業特別会計が1,537万3,000円、下水道事業特別会計が8,219万3,000円とそれぞれ黒字決算となっており、また霊苑事業特別会計は増減なし、老人保健医療事業特別会計が446万4,000円の赤字決算となり、平成19年度予算で繰り上げ充用したところであります。
さて、政府が発表する8月の月例経済報告において、我が国の経済は企業部門が好調なことから、国内民間需要に支えられた景気回復が続くものと見込まれておりますが、原油価格の高騰による影響が懸念されているところであります。
また、財務省では、平成20年度予算の要求額の上限となる概算要求基準について、一般歳出上限を47兆3,000億円とする方針を発表しており、これは、平成19年度当初予算に比べ約3,000億円の増となっておりますが、公共投資関係費は3%削減することとしており、歳出削減路線の継続を打ち出しております。
一方、地方公共団体は三位一体改革により、国庫補助金等が削減されるものの、税源移譲が図られることにより財源は変わらないように見えますが、結果として税収増加を理由に地方交付税総額が削減され、引き続き大変厳しい財政運営となるものと存じます。
本市におきましては、主要な財源である市税収入は堅調であるものの、扶助費など福祉関係予算が増加傾向にあることなどを考慮すると一層の歳出削減が必要であることから、行財政の簡素効率化を図りながら市政の発展に努めていかなければならないと考えております。
先般の第21回参議院議員通常選挙では、民主党が圧勝し自民党が惨敗という結果となり、批判のあった地域間格差解消のため、地方重視と経験豊かで重厚な布陣と言われる安倍改造内閣がスタートし、地方にとってこれまでの政策を転換されるよう期待したいと存じております。
以下、主な事業の進捗状況について申し上げます。
まず、行政改革の推進について申し上げます。
去る8月29日、市の行政運営について、行政改革の観点から、市民の皆さんの御意見、御提案をお聞きするための行政改革市民会議を新たな委員のもとで開催いたしました。今後、活動スケジュールに基づき協議をいただくこととしております。
次に、社会福祉事業について申し上げます。
近年、火災発生時の逃げ遅れによる死亡者数が急増していることから、消防法の改正により、来年5月31日までにすべての住宅で住宅用火災警報器の設置が義務づけられました。このことにより、市では特に死亡率の高いひとり暮らし高齢者と重度身体障害者の方を対象に、民生委員を通じて住宅用火災警報器を無償で1個給付しているところであります。
次に、とやま医療健康システム株式会社への出資について申し上げます。
このたび、富山県のPETセンターの整備主体でありますとやま医療健康システム株式会社への出資は、市民の今後の利用を考えて今回応ずることとし、予算計上いたしております。
次に、商工業の振興について申し上げます。
今春、企業立地促進支援のため、県を初め市町村及び関係団体により組織されました富山県地域産業活性化協議会において承認を得て国へ提出しました企業立地促進法に基づく基本計画に基づきましては、7月30日に同意を得たところであります。今後、県との連携を図りながら、この計画に沿って企業立地環境の整備に努めてまいりたいと考えております。
また、7月27日には近畿圏の企業を対象とした「とやま企業立地セミナー」に参加し、本市の企業立地環境についてPRしてまいりました。来月以降、名古屋市及び東京都内においてもセミナーが開催されることになっており、市といたしましても積極的に参加し、企業誘致を推進してまいりたいと考えております。
次に、観光関係について申し上げます。
第23回となりました「庄川水まつり」では、水をテーマに開催され、流木乗り選手権大会などの多彩な催しが繰り広げられました。
また同日、出町市街地において、みちくさまつり「となみ伝承やぐら大祭」が行われ、獅子舞や太鼓など砺波の伝統芸能が披露されました。大勢の来場者でにぎわいを見せたところから、中心市街地の活性化につながるものと存じております。
第15回となりました「カンナフェスティバル」は、夏休み期間中の子どもたちやお盆に帰省された方々でカンナの大迷路を楽しんでいただき、また、チューリップ四季彩館では、特別企画展「心の風景 山下清展」が開催されるなど、砺波の夏のイベントとして多くの方々にお越しをいただき、喜んでいただけたものと存じております。
そして、第20回を迎える「コスモスウォッチング」は、10月6日から21日までの16日間、夢の平スキー場で開催する予定であります。
広域観光の推進につきましては、来年3月の東海北陸自動車道の全線開通に向け、南砺市と連携した県観光連盟砺波地区会の活動を中心に、中京方面からの誘客に取り組んでいるところであります。また、本年度より安城市の市民保養事業の保養地区に本市全域を指定されたことから、積極的に誘客宣伝を実施してまいりたいと考えております。
次に、農林業関係について申し上げます。
チューリップ球根の掘り取りにつきましては、一部、圃場乾燥による肥大不良などの発生も見られましたが、収量は概ね良好となりました。
また、水稲の主力品種でありますコシヒカリにつきましては、例年同様の出穂期を8月5日以降にするために田植えを繰り下げる指導を行ってきたところ、出穂期が8月9日ごろとなりました。生育状況につきましては、田植え後の初期生育は平均並みでしたが、7月の日照量が少なかったことから、軟弱徒長ぎみに推移し、その後、出穂後の高温状態が続いたことから、乳白粒や胴割れ米などの発生が懸念されており、徹底した水管理の指導を関係機関とともに行っているところであります。
また、本年度から始まりました品目横断的経営安定対策につきましては、意欲と能力のある担い手を対象とすることから、砺波市水田農業推進協議会とともに地元での協議を進めながら組織の育成を図ってきたところ、県内でもトップクラスの112経営体の加入申請がございました。
次に、国営総合農地防災事業「庄川左岸地区」につきましては、7月10日の庄川左岸地区用排水対策促進協議会総会終了後、庄川合口用水会館に庄川左岸地区全計事務所が設置され、地質調査や測量などの全体実施設計の業務が本格的に実施されております。
次に、市有林の整備に関する事業につきましては、台風による倒木被害のあった市谷地内において、市民の皆さんに自然とのふれあいを通して環境の保全や保護などの森林について理解を深めていただくため、10月28日に植樹祭を実施することにいたしました。市民の皆さんの積極的な参加を期待するものであります。
次に、散居景観の保全や活用につきましては、10月13日から14日にかけて散居景観を有する全国6市町の関係者が一堂に会して、「第8回全国散居村サミットin砺波」を開催いたします。主な内容といたしましては、6市町の首長等による意見交換のほか、砺波散村地域研究所例会第50回記念行事としてシンポジウムを開催する予定にしております。
次に、土木事業について申し上げます。
国道整備につきましては、一般国道156号金屋自歩道事業の用地取得が進められ、順次工事に着手されております。
一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、となみ野大橋の上部工が発注済であり、順調に工事が進められております。また、現在、庄東地区において主要地方道新湊庄川線までの用地取得が進められ、予定地の埋蔵文化財発掘調査を行っているところであります。
さらに、主要地方道新湊庄川線以東につきましては、地元対策委員会と設計協議が進められているところであります。
次に、市道整備事業の主なものにつきましては、新規に計画しております示野上中野線、福山栃上線、小杉狐島線、千保線の4路線について、計画線形を関係地区に提示し、了解を得た路線より詳細設計を進めております。
次に、除雪対策につきましては、市道鹿島荒高屋線の歩道設置が年内に完了することから、冬期間における砺波南部小学校の通学路を確保するため、五鹿屋地区に小型ロータリー除雪車を配備することとしております。
次に、都市計画事業について申し上げます。
杉木土地区画整理事業につきましては、保留地の売却に努力しているところであり、引き続き、物件移転を初め都市計画道路の築造など、事業の促進に向け技術的支援を行ってまいります。
出町東部第2土地区画整理事業につきましては、関係各位の御尽力のもと物件移転が順調に進められており、今後、都市計画道路や区画道路などの工事が進められることとなっております。
また、中神地区につきましては、7月末に準備委員会事務所が設置されたところから、都市計画決定に向け関係機関と協議を進めるとともに、平成20年中の組合設立に向け技術的支援を行ってまいります。
まちづくり交付金事業による病院周辺の歩道拡幅工事は、年内完成を目指し工事を進めているところであります。
次に、下水道事業について申し上げます。
公共下水道事業につきましては、出町東部第2及び杉木土地区画整理事業や庄川町金屋地内の国道156号交通安全施設整備事業との事業にあわせて工事を進めております。また、特定環境保全公共下水道事業では、柳瀬、太田、五鹿屋、中野、青島において工事を進めており、両事業の発注率は80%を超えており、年内には大部分が完成する予定であります。
次に、教育関係について申し上げます。
砺波東部小学校増改築事業につきましては、ビオトープ工事及び中庭工事を発注し、本年度中の全体事業の完成を目指しているところであります。
また、9年目を迎える14歳の挑戦事業につきましては、10月1日からの実施を予定しており、現在、事業所の受入れ等の準備を進めております。
文化財の保護につきましては、6月下旬に市の指定文化財として新たに2件を指定したところであります。1つは河邊次郎左衛門文書であり、もう一つは砺波の民具であります。この2件を加えたことにより、市指定文化財は61件となったところであります。
また、埋蔵文化財の発掘調査につきましては、国道359号砺波東バイパス建設工事に伴う久泉遺跡発掘調査の成果がまとまりました。この発掘調査における最も大きな収穫は、地中レーダー探査機を駆使したところ、奈良から平安の8世紀後半につくられた2キロメートルに及ぶ大溝の存在が判明したことであります。そのほか、頼成地内の国道359号砺波東バイパス建設工事に伴う徳万頼成遺跡の発掘調査においてもさらなる発見が期待されるところであります。
次に、スポーツの振興について申し上げます。
第3回砺波市民体育大会夏季大会は7月1日までに市内各施設で23競技が行われ、約5,600人が参加して熱戦が繰り広げられました。
また、第60回富山県民体育大会には1,016人の選手団を派遣し、郡市対抗の一般の部で、陸上競技男女並びにゴルフ競技男子が優勝するなどの好成績をおさめました。
そのほか、8月2日から4日まで中国北京市において開催されました、日中友好都市小学生卓球交歓大会に参加した砺波市と盤錦市との合同チームは、決勝トーナメントに進出する活躍で、両市の友好関係とスポーツ交流に大きく貢献されて無事に帰国されました。
以上、主な事業の進捗状況等についてその概要を申し上げました。
これより、本会議に提出いたしました議案等につきまして御説明申し上げます。
まず、議案第47号 平成19年度砺波市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ4,293万5,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額は200億9,567万7,000円となるところであります。
歳出予算の増額補正の主なものは、
斎場管理運営費 370万円
保健衛生総務費 1,000万円
農業経営等構造対策費 1,393万3,000円
園芸振興対策費 570万円
除雪対策費 210万9,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
これらの歳出補正に対する財源として増額するものは、
分担金及び負担金 241万5,000円
国県支出金 972万7,000円
財産収入 500万8,000円
寄附金 10万円
諸収入 200万円
であり、不足する額2,368万5,000円を前年度繰越金で措置するものであります。
次に、条例関係につきましては、いずれも法令の改正に伴うものであり、砺波市長の資産等の公開に関する条例の一部改正について外2件であります。
次に、認定第1号から第6号、決算認定につきましては、地方自治法の定めるところにより、平成18年度の砺波市一般会計並びに砺波市国民健康保険事業、砺波市国民健康保険太田診療所事業、砺波市老人保健医療事業、砺波市霊苑事業及び砺波市下水道事業の各特別会計の歳入歳出決算について、監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
次に、認定第7号から第9号、決算認定につきましては、地方公営企業法の定めるところにより、平成18年度の砺波市水道事業会計、砺波市工業用水道事業会計及び砺波市病院事業会計の各決算について、監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
以上をもちまして、施政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
何とぞ慎重に御審議の上、可決、認定を賜りますようお願いを申し上げます。
◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。明9月4日から9月9日までの6日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、明9月4日から9月9日までの6日間は、議案調査のため休会することに決定いたしました。
次回は、9月10日午前10時から開会いたします。
本日はこれをもって散会いたします。
御苦労さまでございました。
午前10時29分 閉議