1.会議の経過
午後 2時04分 開議
◯議長(松本君) ただいまから本日の会議を開きます。
本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願い申し上げます。
◯議長(松本君) これより、日程に入ります。
日程第1 議案第43号から議案第47号まで、平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)外4件、及び報告第3号 専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。
これより、各常任委員長の報告を求めます。
産業建設常任委員長 柴田 智君。
〔産業建設常任委員長 柴田 智君 登壇〕
◯産業建設常任委員長(柴田君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第43号 平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分外3議案及び請願1件を審査するため、去る6月16日午前10時より、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開会いたしました。
本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第43号 平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分、議案第44号 平成16年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第45号 平成16年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第47号 市道路線の廃止について、受理番号2番 パートタイム労働者等の均等待遇を求める意見書採択に関する請願書、以上、議案4件及び請願1件であります。
当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
また、請願1件については継続審査とすることに決したのであります。
ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
まず、田園空間整備事業における事業の進捗状況についてただしたところ、事業主体である県においては、平成17年度内での完成を目指し鋭意努力されているとのことでありました。また、施設整備に際しては、古い材料を使用するよう農林水産省から指導があったことから、旧出町小学校校舎の材料を利活用してまいりたいとのことでありました。
また、施設完成後の管理運営主体についてただしたところ、現在、県と調整中であり、県に対しては、本事業が「となみ野」全体の事業であることを伝え、県による管理運営を要請しているとのことでありました。
次に、今定例会に上程されている「木粉製造施設」の概要と収益性についてただしたところ、砺波森林組合が事業主体となり、森林から搬出される間伐材から木粉を製造する施設を整備するものであるとのことでありました。施設は、砺波地方の間伐材を処理する能力を有しており、製造された木粉は、県内の企業で年間2,100トンが使用されるとのことでありました。本事業は、森林を守るための間伐材の活用を目的としており、収益性については、現在調査中とのことでありました。
次に、企業誘致の現状と第5工業団地計画についてただしたところ、高速自動車道の整備の進展による交通の要衝としての本市の立地条件を生かし、ソフトウエア産業・情報サービス業等も誘致すべく、進出企業に対する奨励措置等を盛り込み、企業誘致条例を改正し、平成14年度から施行した結果、数社の企業進出をみているとのことでありました。
また、第5工業団地計画については、昨年、第4工業団地に隣接する地域7.2ヘクタールを「工場適地」として経済産業省へ申請したところであり、申請が認められ、企業から進出要望があれば、地権者や地元関係者と協議を行い誘致に努めてまいりたいとのことでありました。
次に、農業を守るための支援策についてただしたところ、農業公社を活用し、受委託相談機能や農業機械の貸し出し事業を充実するとともに、経営耕地面積の大小にかかわらず農業者全体を支援し、今後とも農地を守ること、散居村の景観を守ることに意を配してまいりたいとのことでありました。
さらには、繰越事業に関しては、それぞれやむを得ない事情があると認められるものの、景気浮揚の観点からも減少に努められるよう要請したところであります。
そのほか、夢の平スキー場駐車場の地盤沈下の状況について、水道の老朽管更新事業の進捗状況について、松下電器産業株式会社半導体社砺波工場の将来の事業展開について、ニチマのゴルフ練習場・ボウリング場の営業休止に伴う対策について、下水道への接続の促進対策について、種もみ生産における他品種混入に伴う補償について、チューリップ球根生産の現状と生産への支援について等の意見及び要望があったところであります。
また、当日の委員会審議終了後、産業建設部所管の事業箇所について現地調査を行ったところであります。
以上、審査の結果とその概要について申し上げ、産業建設常任委員会の報告といたします。
◯議長(松本君) 民生文教常任委員長 林 忠男君。
〔民生文教常任委員長 林 忠男君 登壇〕
◯民生文教常任委員長(林君) 民生文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第43号 平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分及び報告第3号 専決処分の承認を求めることについてを審査するため、去る6月17日、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
それでは、当委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第43号 平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分、報告第3号 専決処分の承認を求めることについて、受理番号1番 安心と信頼の年金制度改革を求める意見書採択に関する請願書、以上、議案1件、報告1件、請願1件であります。
当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案どおり可決または承認することに決したのであります。
また、請願については不採択とすることに決したのであります。
ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
まず、子どもかがやき事業教室推進事業の内容についてただしたところ、この事業は国の補助を得て、県が3カ年計画で子供たちが安心して活動できる身近な場所を整備し、放課後や週末の体験学習や交流活動に対して支援するものであります。
この事業のために、コーディネーター1名を生涯学習課に配置し、会計事務や実行委員会への指導などを行うことにしているとのことでありました。
事業費は、1カ所当たり約150万円で、県下100校区で実施され、市内では出町、砺波北部、砺波東部小学校の3校下で実施し、実行委員会を組織して行うもので、来年度以降、全校下での実施を検討いたしたいとのことでありました。
この事業は、子供の居場所づくりを主目的として実施するものでありますが、現在ある放課後児童教室との補完、連携機能も担うものであり、また地元の協力を得て指導者を確保していくことが重要であるとのことでありました。
次に、県民芸術文化祭地域フェスティバル開催補助金と市民ミュージカルの内容についてただしたところ、6月補正予算に計上している県民芸術文化祭地域フェスティバル開催補助金は、市制50周年記念事業として、10月31日に開催される市民ミュージカルに対して財団法人砺波市文化振興会に補助するものであるとのことでありました。市民参加によるミュージカルとして位置づけ、5月初めから小学生25名と中学生から65歳までの27名で練習を行っており、劇団すばるや地元の洋裁学校など多くの方にかかわっていただき、手づくりで進めたいとのことでありました。また、婦人会や青年会議所、商工会議所青年部等の協力も得て、舞台装置を手づくりで製作したいとのことでありました。
公演は、2時間程度を予定しており、2回公演し、児童合唱団の皆さんにも加わってもらったり、練習に参加している皆さんすべての人がステージに立てるように工夫していくとのことでありました。
次に、住宅用太陽光発電システム設置補助制度についてただしたところ、補助金交付要綱の内容については、市環境審議会で審議され、屋敷林の保全等散居景観に配慮して、敷地内の屋敷林を伐採したり、伝統的な「アズマダチ」や「マエナガレ」の木造住宅の屋根に設置する場合には補助をしないことにしたということでありました。また、補助金交付申請書には、設置した場合の予測図を添付してもらうことにしており、財団法人新エネルギー財団の助成を受けたものを対象に、財団からの補助を受けた金額の2分の1に相当する額を助成するとのことであります。
また、新エネルギー財団の補助単価は減少しており、現在、1キロワット当たり4万5,000円とのことでありました。
次に、不妊治療助成制度の状況についてただしたところ、経済的、精神的負担を軽減し、少子化対策の充実を図るために、4月に不妊治療費助成事業実施要綱を定めたとのことでありました。
この制度は、県が指定する県内の医療機関において不妊治療を行い、体外受精または顕微授精以外に妊娠が望めないと主治医が判断した夫婦間の妊娠を目的にしており、市内に1年以上居住し、県の不妊治療費助成の決定を受けていることが助成の要件となっているとのことであります。
この要綱に合致したものに対し、1年度当たり10万円を限度に助成するもので、4月から健康センターに来所して2名の相談があり、また電話でも2件の問い合わせがあったとのことであります。今後も引き続き、市広報などを通じて市民に周知してまいりたいとのことでありました。
そのほか、新設バス路線調査費の内容について、心の教室の運営方法について、庄東小学校寄宿舎の利用と活用状況について、陸上競技場の芝生について、次世代育成支援対策行動計画調査の繰り越し内容について、総合運動場の看板について、ワークシェアリング型嘱託職員の期間終了後の就労について、児童虐待の状況について、庁内の福祉窓口の時間延長の状況について、出町小学校旧校舎の活用策について、悪臭問題がある養豚業者との調停不調後の対応について、病院と市役所の在宅支援センターの連携について、健康センター内の誘導とエコー診断のふぐあいについて、指導力不足の教員と学校評議員制度について、意見、要望があったところであります。
以上、まことに簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げまして、民生文教常任委員会の御報告といたします。
◯議長(松本君) 総務病院常任委員長 堀田信一君。
〔総務病院常任委員長 堀田信一君 登壇〕
◯総務病院常任委員長(堀田君) 総務病院常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第43号 平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分外1議案及び請願1件を審査するため、去る6月18日午前10時より、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開会いたしたのであります。
本定例会におきまして、総務病院常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第43号 平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分、議案第46号 工事請負契約の締結について、受理番号3番 寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書、以上、議案2件及び請願1件であります。
当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案2件についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
また、請願1件については継続審査とすることに決したのであります。
ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げたいと思います。
まず、砺波総合病院の駐車場の整備状況についてただしたところ、来訪者用として、東側駐車場に、平成15年度で杉木土地区画整理事業の保留地等を購入して整備した分を含み560台分、そのほか西側に70台、南側に43台、北側に18台、合計691台分が確保されているとのことでありました。
また、職員用としては、借地等で約600台分とのことでありました。
次に、砺波総合病院における各種情報システム整備に要する経費についてただしたところ、情報システムについては、現在、増改築事業にあわせて順次整備を行っているとのことでありました。
今後、病院と開業医との機能分担による連携をより一層進めていく上においては、パソコン等により相互に患者の診療データ等の交換が必要となり、それにはデータ保護・セキュリティー対策に万全を期したネットワークシステムであることが重要であり、そのため、システム整備に要する経費は若干割高になるとのことであるが、先進事例等を研究しながらシステムを構築してまいりたいとのことでありました。
次に、砺波総合病院における性差医療、女性専用外来への取り組みに対する病院内での協議状況についてただしたところ、現在、外来機能の見直しについて、病院内でも検討を行っているところであるとのことでありました。その中では、女性専門や痴呆など、専門的な外来機能を担うことも考えており、午前中は新規や紹介の患者を診療し、午後は可能な限り専門外来の診療枠を設けたいとのことであり、今年度中に方向性を出してまいりたいとのことでありました。
なおまた、今後、こうしたことも含めて、病院に対する地域住民の意見を聞くため、市内の各地区へ出向き、地域の方々と直接話し合う機会をつくりたいとのことでありました。
次に、市税の滞納状況及びその対策についてただしたところ、まず納期限後20日以内に督促状を送付、その後、催告書を送付し、それでも納付がない場合は、電話による催告や臨戸訪問を行いながら納税相談を実施しているとのことでありました。
滞納件数については、法人よりも個人の方が多く、またほとんどは督促状及び催告書により納付されているが、近年の滞納金額の推移については、これまで少しずつ増える傾向にあったが、平成15年度から平成16年度への滞納繰越額は、前年度とほぼ同額となったとのことでありました。
そのほか、入札制度の概要と経過について、工事施工業者の指名について、工事施工における現場代理人の工事かけ持ちに対するチェック体制について、建設業の退職共済掛金納付の確認について、ワークシェアリングによる嘱託職員について、庄川町との合併に向けた職員の相互研修の実施について、コスモス荘の事業評価についてなどの意見及び要望があり、また砺波総合病院に関しては、年度途中での欠員に対する補充、入院日数、横断歩道や地下道による駐車場からのアクセス、車椅子利用患者等の送迎の乗降場所、院内ボランティア等について意見及び要望があったところであります。
以上、審査の結果とその概要について申し上げ、総務病院常任委員会の報告といたします。
◯議長(松本君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
討論はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 討論なしと認めます。
これより、ただいま議題となっています議案第43号から議案第47号まで、平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)外4件、及び報告第3号 専決処分の承認を求めることについて一括して採決いたします。
お諮りいたします。議案第43号 平成16年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)、議案第44号 平成16年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第45号 平成16年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第46号工事請負契約の締結について、議案第47号 市道路線の廃止について、報告第3号専決処分の承認を求めることについて、以上、議案第5件及び報告1件に対する各委員長の報告はそれぞれ原案のとおり可決または承認であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(松本君) 起立全員であります。よって、議案第43号から議案第47号までの議案5件、及び報告第3号は、原案のとおり可決または承認されました。
◯議長(松本君) 次に、日程第2 安心と信頼の年金制度改革を求める意見書採択に関する請願書外2件を議題といたします。
請願に対する委員会の審査結果については、お手元に配付しております委員会審査報告書のとおりであります。
これより、受理番号1番 安心と信頼の年金制度改革を求める意見書採択に関する請願書について質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 質疑なしと認めます。
討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
19番 前田喜代志君。
〔19番 前田喜代志君 登壇〕
◯19番(前田君) 私は、安心と信頼の年金制度改革を求める意見書採択に関する請願書に賛成する立場で討論いたします。
16日に閉会しました通常国会では、将来不安を増幅させる年金の大改悪が強行採決によって押し通されました。改革の名にほど遠く、この年金大改悪法は保険料の引き上げと給付額の減、基礎年金の国庫負担引き上げを先延ばすことが柱となっております。国民にさらなる負担増を押しつけ、国は知らん顔というのではあまりにも無責任でございます。
国民年金の保険料は、現行の月額1万3, 300円を12年かけて1万6,900円にするもので、引き上げ分だけでも12年間で26万2,080円となり、2万1,840円の負担増を図るものであります。そして、名目賃金が2. 1%上昇したときは保険料が3万円を超えることも前提しており、「保険料の上限を固定する」との政府説明はまやかしであったことが明らかになりました。さらに、給付額はほとんどが現役世代の50%以下となり、4割を切る世代の出ることも明らかで、当初から「給付は5割を保証する」という政府答弁、与党合意、これも偽りでありました。基礎年金の実質的な受領額が15年後には6万円を割り込むこと、積立金運用のでたらめさなどを政府は隠し続けてきました。
加えて、法律の前提となる想定出生率も本年2月段階で1.29に落ち込むことが認識されていたのに、強行採決後にこれを公表するなど政府は自分たちの都合の悪いデータを全部隠し続けてきました。
まずは、国民の将来不安にこたえねばならないのに、大改悪は年金への信頼感をさらにおとしめることになりました。
今回の年金改革で、本当は基礎年金の国庫負担割合を現行の3分の1から2分の1に引き上げ、当面の保険料は据え置いて、給付額を維持すること。不足する財源は、国の予算の4倍に上る特別会計などの予算は純計で200兆円を超えておりますが、これを精査して、その1%を充当すれば十分に可能な範囲でございます。
かつて塩川大臣が国の年間予算に対して特別会計が余りにも膨れ過ぎている状態を指して「母屋でおかゆをすすっているのに、新居ではすき焼き食ってどんちゃん騒ぎしている」と国会答弁され話題になりましたが、なぜ、この年金財源の当面の問題でこの洗い直しに本格着手しないのか。
すべての国民が安心して老後を託せるよう全額税方式による「基礎的暮らし年金月額8万円」を早急に創設し、「所得比例年金」と組み合わせた新制度をつくる、これが今回やらなければならなかった改革であったはずであります。
この請願は、安心と信頼の年金制度改革を求める意見書の採択を求めるものであり、議員各位の御賛同をいただきたくお願い申し上げ、本請願に対する賛成討論といたします。
◯議長(松本君) 以上で討論を終結いたします。
これより、受理番号1番 安心と信頼の年金制度改革を求める意見書採択に関する請願書について、採決をいたします。
お諮りいたします。受理番号1番 安心と信頼の年金制度改革を求める意見書採択に関する請願書に対する委員長報告は不採択であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(松本君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。
これより、受理番号2番 パートタイム労働者等の均等待遇を求める意見書採択に関する請願書について質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 質疑なしと認めます。
討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
19番 前田喜代志君。
〔19番 前田喜代志君 登壇〕
◯19番(前田君) 私は、パートタイム労働者等の均等待遇を求める意見書採択に関する請願書に賛成する立場で討論いたします。
本会議の一般質問でも触れておりましたが、時代は男女共同参画の時代でございます。
2003年末、パートタイム労働者及び有期契約労働者など非正規労働者数は30%を超えました。それとともに、パートタイム労働者が基幹的な仕事を担っている職場が増えております。「パートタイマー白書」によりますと、過半数の企業でフルタイム労働者とパートタイム労働者が同じ仕事をしており、2割弱で「仕事も責任も同じ」パートタイム労働者がおります。フルタイム労働者とパートタイム労働者の仕事の垣根が低くなっているのに、賃金や処遇の差だけ依然として高く残っているのであります。
国は「事業主が講ずべき短時間労働者の措置に関する指針」を出しております。事業主に対して適正な労働条件の確保及び教育訓練の実施、福利厚生の充実、その他の雇用管理の改善のための措置に関し、その適切かつ有効な実施を図るために必要事項が定められたものであります。
しかしながら、均等待遇原則の確立は、単なる国の指針では何の拘束力もないからであります。ぜひとも法制化が不可欠なのであります。
本意見書の採択に、議員各位の御賛同をいただきたくお願い申し上げ、本請願に対する賛成討論にします。
◯議長(松本君) 以上で討論を終結いたします。
これより、受理番号2番 パートタイム労働者等の均等待遇を求める意見書採択に関する請願書について採決いたします。
お諮りいたします。受理番号2番 パートタイム労働者等の均等待遇を求める意見書採択に関する請願書に対する委員長報告は継続審査であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(松本君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり継続審査とすることに決しました。
これより、受理番号3番 寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書について、質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 質疑なしと認めます。
討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
2番 境 欣吾君。
〔2番 境 欣吾君 登壇〕
◯2番(境君) 寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願に対する賛成討論を行います。
人事院では、今年8月の人事院勧告に向け、寒冷地手当の抜本的見直しを行うとし、既に「北海道以外は難しい」と発言するなど、大幅な廃止、切り下げの意向を明らかにしています。もし、このような意向に沿って手当が大きく後退するなら、それは単に公務員だけでなく、地域経済へのマイナスの影響も多大であり、容認できないものと考えます。
一部に、暖冬化が進んでいるので、寒冷地手当といっても限られたごく寒い地域に限定するべきでないかとの意見もあります。
しかし、例えば昨年は御当地でも思わぬ積雪で、除雪の予算が足りるのかと気をもむ事態になりました。重い雪が木の枝を折るなど、極めて寒い地域では逆に考えられない事態も生まれております。そしてそのために、当然対策も必要になってまいります。このような地域に生活するからこそ、どうしても必要な経費というものが当然生じます。暖かい地域と比べ暖房用の光熱費は当然かさみますし、スノーダンプや小型の除雪機を備える御家庭もあります。雪囲いや雪つりが必要なお宅もあります。冬場の通勤をノーマルタイヤで通す人はいません。国土交通省全建設労働組合北陸地方本部の調べによれば、砺波市のような三級地での生活費は扶養家族2人以下の家庭で、暖地の家庭と比べ15万3,000円ほど余計にかかるそうですが、実際に支給されているのはその6割にも達していないのが現状です。これをさらに引き下げたり、ましてや廃止したりというのは道理のあることではありません。
確かに民間ではこんな手当は聞いたことがないし、なくして当然でないかという声も少なからずあるようです。リストラの嵐がやまず、定昇なしのボーナスカットが横行し、年次有休休暇の完全取得が罪であるかのような事務所の雰囲気、サービス残業やサービス休日出勤も常態化している職場がたくさんある、そういった民間の感覚からするなら、寒冷地手当というのは論外と言いたくなるのはわからないではありません。
しかし、民間の労働環境が劣悪だから、公務員は不合理な処置であっても甘んじて受けるべきだということは、理屈には通りません。人事院が「見直し」の根拠としようとしている「民間の支給状況との隔たり」は、公務員の労働環境が優遇された結果生じたものではなく、むしろ民間のほうがふさわしく改善されなかった、もしくは従来よりも劣悪になった、その結果だと考えられます。だから仮に、民間との支給状況に隔たりがあるとするなら、改善されるべきは民間の方であり、公務員給与を引き下げることによって隔たりを埋めるというのはとるべき方法ではないと考えます。安易にそのような方法によれば、民間と公務員の給与の引き下げの循環が繰り返され、そのことが地域経済へ深刻な影響を及ぼすことになります。
また、寒冷地手当の見直しは生活保護基準、公営住宅建設補助算定基準、地方交付税にも連動するなど自治体財政にも影響を及ぼすものであり、地方交付税などの大幅な削減を伴う「三位一体の改革」とも無関係ではありません。以上の理由から、寒冷地手当の見直しを行わず、改善を求める請願に賛成するものです。
以上で賛成討論を終わります。
◯議長(松本君) 以上で討論を終結いたします。
これより、受理番号3番 寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書についての採決をいたします。
お諮りいたします。受理番号3番 寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書に対する委員長報告は継続審査であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(松本君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり継続審査とすることに決しました。
◯議長(松本君) お諮りいたします。ただいま、議案第48号 砺波市監査委員の選任についてが提出されました。
〔畑監査委員 退場〕
◯議長(松本君) この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより、議案第48号を議題といたします。
本案について提案理由の説明を求めます。
市長 安念鉄夫君。
〔市長 安念鉄夫君 登壇〕
◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第48号 砺波市監査委員の選任について御説明を申し上げます。
議案第48号につきましては、識見を有する者のうちから選任する砺波市監査委員につきましては、現委員の畑 尚之氏が来る6月25日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を監査委員として選任いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
何とぞ慎重に御審議をいただき、同意賜りますようお願いを申し上げます。
◯議長(松本君) お諮りいたします。本議案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、本議案はこの際、直ちに採決することに決しました。
これより、議案第48号を採決いたします。
お諮りいたします。議案第48号 砺波市監査委員の選任については、原案に同意することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、本案に同意することに決しました。
〔畑監査委員 入場〕
◯議長(松本君) 次に、お諮りいたします。ただいま、議案第49号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてが提出されました。この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
これより、議案第49号を議題といたします。
本案について提案理由の説明を求めます。
市長 安念鉄夫君。
〔市長 安念鉄夫君 登壇〕
◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第49号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについての御説明を申し上げます。
議案第49号につきましては、現人権擁護委員 平野正樹氏が平成16年11月30日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、意見を求めるものであります。
何とぞ慎重に御審議いただき、御意見を賜りますようお願い申し上げます。
◯議長(松本君) お諮りいたします。本議案については事情十分御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、本議案はこの際、直ちに採決することに決しました。
これより、議案第49号を採決いたします。
お諮りいたします。議案第49号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、平野正樹氏を適任とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、議案第49号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、平野正樹氏を適任とすることに決しました。
◯議長(松本君) 次に、日程第3 砺波市選挙管理委員会委員の一般選挙を行います。
お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。指名につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決しました。
砺波市選挙管理委員会委員に、
稲 垣 不二男 君
南 正 次 君
尾 栢 其 文 君
竹 内 豊 一 君
を指名いたします。
お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
稲 垣 不二男 君
南 正 次 君
尾 栢 其 文 君
竹 内 豊 一 君
を砺波市選挙管理委員会委員の当選人と定めることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました
稲 垣 不二男 君
南 正 次 君
尾 栢 其 文 君
竹 内 豊 一 君
が砺波市選挙管理委員会委員に当選されました。
◯議長(松本君) 次に、日程第4 砺波市選挙管理委員会委員補充員の一般選挙を行います。
お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。指名につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決しました。
砺波市選挙管理委員会委員補充員に、
河 合 正 一 君
安 藤 和 利 君
佐 竹 久 之 君
池 田 永 證 君
を指名いたします。
お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
河 合 正 一 君
安 藤 和 利 君
佐 竹 久 之 君
池 田 永 證 君
を砺波市選挙管理委員会委員補充員の当選人と定めることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました
河 合 正 一 君
安 藤 和 利 君
佐 竹 久 之 君
池 田 永 證 君
が砺波市選挙管理委員会委員補充員に当選されました。
◯議長(松本君) 次に、日程第5 議員提出議案第1号 地方分権を確立するための真の三位一体改革の実現を求める意見書の提出についてを議題といたします。
本案について、提案理由の説明を求めます。
17番 山岸銀七君。
〔17番 山岸銀七君 登壇〕
◯17番(山岸君) 議員提出議案第1号について、提出者を代表いたしまして、提案理由の説明をいたします。
政府において、日本経済は回復基調にあるとされているところでありますが、本市を含む地域経済はいまだ回復の兆しは見られず、経済の活性化による地域づくりが喫緊の課題となっております。
しかしながら、平成16年度における国の予算編成は、三位一体改革の名のもとに、本来あるべき国・地方を通ずる構造改革とは異なり市町村の財政運営の基幹たる財源である地方交付税等の地方一般財源の大幅な削減が行われたところであります。これは国の財政健全化方策に特化されたものと受け取らざるを得ず、地方公共団体の行財政運営の実情を踏まえたものとなっていないことはまことに遺憾であります。特に、平成16年度の税源移譲については、国庫補助負担金の廃止に伴う本格的な税源移譲が先送りされ、命綱である地方交付税等の地方一般財源の削減のみが突出した対策は、本市の行財政運営に打撃を与えており、市民生活及び地域経済にも多大な影響をもたらす事態を招いております。
このような中、政府において、先般の「麻生プラン」に沿った考え方のもとに、去る6月4日には「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004」が閣議決定されたところでありますが、住民が安全で安心して暮らせる行財政運営が実施できる改革の実現が極めて重要であります。
よって、政府及び国会においては、2年目を迎える三位一体改革が地方分権の理念に基づいた真の地方分権改革となるよう、その実現を強く求めるものであります。
つきましては、当市議会といたしましても、適切な決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。
◯議長(松本君) これより、提案理由に対する討論に入ります。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 討論なしと認めます。
これより、議員提出議案第1号 地方分権を確立するための真の三位一体改革の実現を求める意見書の提出についてを採決いたします。
お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(松本君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第1号は原案のとおり可決することに決しました。
◯議長(松本君) 次に、日程第6 議員の派遣についてを議題といたします。
地方自治法第100条及び砺波市議会会議規則第110条の規定により派遣する議員については、お手元に配付しております「議員の派遣について」のとおりであります。
お諮りいたします。地方自治法第100条及び砺波市議会会議規則第110条の規定により、配付文書のとおり、議員を派遣することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、「議員の派遣について」の配付文書のとおり、議員を派遣することに決しました。
◯議長(松本君) 次に、日程第7 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(松本君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。
◯議長(松本君) 以上をもちまして、本定例会に付議されました全議案を議了いたしました。
これをもって、平成16年6月砺波市議会定例会を閉会いたします。
市長よりごあいさつがございます。
〔市長 安念鉄夫君 登壇〕
◯市長(安念君) 6月定例議会の閉会に当たりまして、ごあいさつを申し上げたいと思います。
今回の主な議案といたしましては、一般会計補正予算で1億7,600万円余、及び下水道事業4億8,000万円余の補正などをお願いしたわけでございます。それぞれ可決、承認をいただきまして、まことにありがとうございました。
議会開会中は、初登庁をされました方々全員が質問をされるなど、格別有意義な議会であったと、このように思っております。
その他委員会では、貴重な議論もございました。私どもも十分参考にいたしまして、新しい市づくりに邁進をしてまいりたいと、このように存じておる次第でございます。
なお、8月は一部事務組合がございますし、先日18日、県知事から合併の決定書を議長ともども交付を受けてきたわけでございます。これらに伴います合併事務等につきまして、多忙をきわめますが、議員各位の御指導をいただいて、今後とも対処してまいりたいと、このように存じておる次第でございます。
本日は台風がやってきております。あちこちで災害が起こっておるようでございますが、北上しておるようでございますので、災害がないようにと、このように思っておりまして、各部署を通じまして、災害がないように戸締まりなど指示をしてまいったところでございます。
なお、だんだん気候も暑くなってまいりますので、議員各位には健康に留意されまして御活躍されんことを御祈念申し上げまして、閉会に当たりましての御礼のごあいさつといたします。
ありがとうございました。
◯議長(松本君) これをもって散会いたします。
どうも御苦労さまでございました。
午後 3時05分 閉議
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成16年6月21日
議 長 松 本 昇
署名議員 稲 垣 修
署名議員 井 上 五三男
署名議員 嶋 村 信 之