平成14年6月定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時03分 開議

◯議長(高田君) これより本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。
 日程第1 議案第46号から議案第51号まで、平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外5件及び報告第3号 専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。
 これより、各常任委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 寺島良三君。
  〔産業建設常任委員長 寺島良三君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(寺島君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第46号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分、外2議案を審査するため、去る6月17日午前10時より、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催しました。
 本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第46号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会所管部分、議案第47号 平成14年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第48号 砺波都市計画出町地区土地区画整理事業施行に関する条例の一部改正について、以上、議案3件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案どおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、繰越明許費の中で、農業費における経営体育成緊急支援事業及び畜産基盤再編総合整備事業、並びに林業費における林業地域総合整備事業の今後の見通しについてただしたところ、経営体育成緊急支援事業については、国の二次補正によるものであり、全額繰り越すものであります。施設については、本年中に竣工予定であり、この施設の中には大豆乾燥機も含まれるとのことでありました。また、畜産基盤再編総合整備事業については、事業実施区域が地すべり地域のため、地すべり調査を終え、現在、県と地すべりの協議が整い、敷地造成の設計に入っており、12月初旬をめどに堆肥舎を竣工させたいとのことでありました。
 さらに、林業地域総合整備事業については、林道増山城跡線の整備に際し、遺跡調査を実施したところ、当該現場の地層の中に中世の住居跡が確認されたため、さらに約2週間程度の再調査が必要になったとのことであったが、発掘に支障のない樹木伐採などについては、業者と協議の上実施し、本年度末には竣工の予定とのことでありました。
 次に、未公認業者による下水道の無断接続についてただしたところ、現在、無断接続については、公認業者で3件、未公認業者で4件の合計7件の無断接続が確認されているとのことで、その対応としては、施工業者から始末書を徴し、さらに下水道使用料の未納分については、過去の水道使用料から算出した下水道使用料を納入させているとのことでありました。また、5月から6月にかけて、未接続の世帯を個別に訪問するなどし、接続の依頼及び接続の確認を行っているとのことであります。
 当委員会としても、無断接続の防止について、今後の対策を求めたところであります。
 次に、集中豪雨発生時の防災情報支援システムの稼働状況についてただしたところ、平成10年及び平成11年8月に集中豪雨が発生し、出町市街地を中心に、溢水により大きな被害が生じたことから、平成12年度に溢水対策アクションプログラムを策定し、平成13年度には防災情報システムを導入したところであります。このシステムの導入により、36時間後の降雨予測情報が事前に把握できるため、各用水土地改良区との連携により流量管理が円滑に行われ、水量が適切に調整されていること、また、ハード的には、出町小学校での雨水調整機能並びに岸渡川や若林口用水の護岸の嵩さ上げなどの整備により、昨年度においても大きな溢水は発生しておらず、本年度においては、今月11日の大雨警報発令時においても、溢水対策アクションプログラムが十分に機能しており、今後とも各種整備事業にあわせて溢水対策を進めたいとのことでありました。
 次に、先般起工式が行われた杉木土地区画整理事業の本年度の事業概要及び出町市街地東部地区区画整理事業調査の状況についてただしたところ、杉木土地区画整理組合においては、仮換地が指定され、本年度から工事が実施されたところであります。
 本年度における主な事業内容については、都市計画道路栄町苗加線と主要地方道砺波高岡線交差点から市街地へ向かい、西回りバイパスまでのエリアを中心に、物件移転補償及び都市計画道路杉木1号線の築造を行うとのことでありました。また、事業期間は、本年度から平成22年度までの間の予定であるが、昨今の経済情勢、地価の低迷及び保留地の問題等の難問があるものの早期に事業を完了したいとのことでありました。
 また、出町市街地東部地区区画整理事業調査につきましては、昨年から地元で協議が進められ、今日では都市計画道路杉木花園町線を中心とした区域の事業化に向けて、地元の皆さんで準備中であるとのことでありました。
 そのほか、チューリップフェアの他の観光地との相互協力について、勤労青少年ホームにおけるヤングセミナーの内容について、下水道接続に伴う既存の合併処理槽の処理について、土地改良区の合併の見通しについて、農業ふれあい体験農園の実施状況について、農業公社における農業機械のリース状況について、調整池の有効活用について、本年度の転作率の状況及び来年度の見通しについて、建築工事における設計及び施工監理の業者の一元化について、建設リサイクル法について等の意見及び要望があったところです。
 以上、審査の結果とその概要について申し上げ、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(高田君) 民生文教常任委員長 宮木文夫君。
  〔民生文教常任委員長 宮木文夫君 登壇〕

◯民生文教常任委員長(宮木君) 民生文教常任委員会の審査の結果とその概要について御報告申し上げます。
 今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案などを審査するため、去る6月18日午前10時より、市長を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、民生文教常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第46号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会所管部分、報告第3号 専決処分の承認を求めることについて、以上、議案1件、報告1件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり可決または承認することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、学校週5日制が本年4月から完全実施されたが、実施後の現状と授業時間の減少に伴う学力の低下などの懸念についてただしたところ、各学校での調査では、小学生は午前中に勉強や宿題をし、午後からは友達と近所で遊んだり両親と過ごすことが多く見られ、中学生においては、午前にクラブ活動を行い、午後はゆとりある生活を送っているとのことで、現在週5日制に伴う非行行為の発生や苦情などについて、学校及び保護者からの報告を受けていないとのことでありました。
 また、地域における取り組みとしては、公民館を中心に地域の特性を生かし、各種行事などが計画されており、学校としても積極的に参加するように指導しているとのことでありました。
 学力の低下に対する懸念については、実施後約2カ月余りであるが、昨年までの月2回の週5日制の試行においても特に学力の低下の兆候は見受けられなかったことも踏まえ、あまり懸念はないものとのことでありました。
 また、本県では以前より、県小学校教育研究会並びに中学校教育研究会において、毎年学力調査をして、その結果から重点的に指導すべき点を明らかにし、指導に力を入れているとのことでありました。これを今後も継続して学力の見直しを図り、しっかりと力がつくように指導していくとのことでありました。
 次に、出町地区大辻地内の畜産農家の悪臭に関し、砺波市公害防止条例に基づく対応の経過についてただしたところ、大辻地内の養豚農家の悪臭問題について、去る4月11日、地元から悪臭防止の要望書が提出されました。こうしたことを踏まえ、悪臭の発生原因を特定することがまず先決であり、砺波市公害防止条例の規定に基づく立ち入り調査について、口頭催告を含めて、本年4月26日、5月17日及び6月7日の3度にわたり、「養豚施設内立ち入り通知」を行ったとのことであります。いずれも養豚への病気感染防止等のためとして、立ち入りの承諾を拒否されたところでありますが、富山県西部家畜保健衛生所とも十分協議を行い、7月に万全の防疫体制のもとに立ち入りを行うこととしたところでありました。
 当委員会としても、出町地区及び東野尻地区の両地区から同養豚場の悪臭防止に対する要望が議会に提出されているところであり、一日も早い解決を要望するものであります。
 次に、学校給食センター建設に伴う生ごみの堆肥化等の計画についてただしたところ、現在、調理段階で排出される野菜くずの一部は、幼稚園及び小学校の小動物のえさとして提供しているが、野菜くず及び残飯については、生ごみとしてクリーンセンターへ搬出しているとのことでありました。
 食べ残しなどの残飯の堆肥化については、油及び塩分が多量に含まれており、堆肥としての利用は困難とのことであるが、今後、実施設計を行っていく中で、生ごみ処理の方法を検討したいとのことでありました。
 現在計画中の健康づくりセンターの駐車場対策及び集団検診の実施方法についてただしたところ、健康づくりセンターについては、総合病院の建物内に併設されるため、駐車場については総合病院の駐車場と共用することになり、道路の横断もあり、安全対策として誘導員の配置を行い、事故の防止を行うとのことでありました。また、センター内の検診用機器及び施設は、ミニドック等の一次検診に使用するが、集団検診の実施については、従来どおり委託し、検診車によるものになるとのことでありました。
 そのほか、高齢者の交通安全教室について、子育て支援ネットワーク事業について、学校クラブ活動の状況について、学校週5日制に伴う公共施設の無料開放について、金岡家の管理について、美術館の運営状況について、砺波市体育館の利用状況について、クリーンセンターのごみ処理状況について、地区スポーツ振興会について、OA機器のリサイクルについて、介護保険料の未納状況について、生涯学習センターの計画について、埋蔵文化財の展示について、砺波東部小学校の検討委員会の状況について、小学校の学区制について、民生委員の活動状況について、北部地区の総合福祉施設の用地についてなどの意見及び要望があったところであります。
 以上、審査の結果とその概要について申し上げ、民生文教常任委員会の御報告といたします。

◯議長(高田君) 総務病院常任委員長 堀田信一君。
  〔総務病院常任委員長 堀田信一君 登壇〕

◯総務病院常任委員長(堀田君) 総務病院常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第46号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分、外3議案及び請願1件を審査するため、去る6月19日午前10時より、市長を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、総務病院常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第46号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会所管部分、議案第49号 工事請負契約の締結について、議案第50号 工事請負契約の締結について、議案第51号 財産の取得について、受理番号9番 「有事法制三法」案を直ちに撤回することを求める請願書、以上、議案4件及び請願1件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案4件についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。また、請願1件については、不採択とすることに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、ケーブルテレビの加入率向上対策についてただしたところ、市内のケーブルテレビの加入率は、砺波広域圏事務組合及びとなみ衛星通信テレビ株式会社の各エリアを合わせて、現在25.9%であり、毎月0.3%程度の伸びが見られるとのことでありました。
 加入率の向上対策としては、加入料の50回分割納入制度や1年間無料で視聴できるモニター制度などを設け、加入促進に努めているところであるが、市民の関心がいま一つ高まっていないとのことでありました。
 現在、行政側の加入促進対策としては、助役を先頭に各地区推進員を配置し、また、民間側においては、7名の営業マンによりPRを行っているとのことでありました。
 また、市職員や市の関係団体職員の中で、未加入者への加入促進を行うとともに、今後は、加入率の目標値を定めたり、推進体制を強化するなどして、加入促進に努めたいとのことでありました。
 また、放送のデジタル化の検討や今後加入率が向上した場合は、利用料金の引き下げなどについても、となみ衛星通信テレビ株式会社に対し要望したいと考えているとのことでありました。
 当委員会においても、ケーブルテレビ伝送路の双方向の活用として、インターネットによる各種行政サービスの提供も今後予定されているため、一日も早い加入率向上を望むものであります。
 次に、職員の資質向上対策の取り組み状況についてただしたところ、職員の資質向上について、新規採用職員に対しては、職務基礎研修に加え、市の現場業務を体験するなど職員研修を行っているところであり、中堅職員及び管理職に対してもそれぞれ研修会を実施し、資質の向上を図っているとのことでありました。
 また、きれいなまちづくりに向けて、花や緑を慈しむ心を養う機会として、チューリップ街道へ参加しているほか、全職員による庁舎花壇の除草やかん水作業などを行っているとのことでありました。
 次に、医療器械の有効活用についてただしたところ、医療器械の購入については、現場において購入の目的、効果、保険点数などの調査をし、医療機器選定委員会で十分検討の上、購入の可否を決定し、入札により購入しているとのことでありました。
 また、医療器械の保守点検については、5名の臨床工学技師が院内の各医療機器を把握しており、現場で支障があれば、簡易なものは点検整備を行い、また、高度なものについてはメーカーへ依頼するなどし、常に整備を行い、医療機器が有効に活用されるよう努めているとのことでありました。
 次に、市で発行されている行政サービス用の個人カードの共通化についてただしたところ、現在、当市では印鑑証明や総合病院などにおいて、個人カードが使用されており、これらのカードは個人の各種情報が記憶されておらず、単に個人の識別に活用しているとのことであり、また、個人情報の管理の面から、現時点ではカードの共通化は困難とのことでありました。
 また、本年8月には、住民基本台帳ネットワークが実施されるに当たり、当市でも戸籍の電算化が行われており、さらに来年8月には国民にICカードが発行され、全国どこでも住民票が交付されるとのことであります。
 現在、市のIT推進本部に研究会を設置し、このICカードにどのような付加機能を持たせるかが検討されており、今後は各種行政サービスにおける個人カードの共通化についてもあわせて検討したいとのことでありました。
 このほか、IT講習会の実施内容について、消防・救急講習会の実施について、行政情報のインターネットでの公開について、公文書のデジタル保存について、中央要望の内容について、市町村合併について、国際サマースクールin立山・黒部・有峰についてなどの意見及び要望があったところであります。
 また当日の委員会審議終了後、市立砺波総合病院及び市が出資をしております株式会社エフエムとなみを視察したところであります。
 以上、審査の結果とその概要について申し上げ、総務病院常任委員会の御報告といたします。

◯議長(高田君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 議案第46号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち、文化財保護事業嘱託職員報酬212万9,000円について、反対の立場で討論をさせていただきます。
 文化財の保護については、まず、文化財保存要綱などの整備をすることが優先的に必要だと思うのであります。市民の理解を得た上で、そのルールに基づいて事業展開をすべきではないでしょうか。
 今回提案の防犯、防火のための職員配置であれば、コストの低い他の方法もあるのではないでしょうか。
 第7次総合計画は、市民の参加のもとに、時間をかけて策定されたものであります。この計画にないものについては、市民の理解を得られるものかどうかよく見きわめた上で、慎重な取り組みが必要です。この機会に、文化財の保護について、総合的な計画を立て、保存、維持管理など確立していくことが必要ではないでしょうか。
 討論といたします。

◯議長(高田君) 以上で討論を終結いたします。
 まず、議案第46号を採決いたします。
 議案第46号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)に対する各委員長報告は、それぞれ原案のとおり可決であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立多数であります。よって、議案第46号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第47号から議案第51号まで、及び報告第3号の議案5件、報告1件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第47号 平成14年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第48号 砺波都市計画出町地区土地区画整理事業施行に関する条例の一部改正について、議案第49号 工事請負契約の締結について、議案第50号 工事請負契約の締結について、議案第51号 財産の取得について、報告第3号 専決処分の承認を求めることについて、以上、議案5件並びに報告1件に対する各委員長報告は、それぞれ原案のとおり可決または承認であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立全員であります。よって、議案5件並びに報告1件は、原案のとおり可決または承認されました。

◯議長(高田君) 次に、日程第2 「有事法制三法」案を直ちに撤回することを求める請願書を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより、受理番号9番 「有事法制三法」案を直ちに撤回することを求める請願書について、質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 受理番号9番 「有事法制三法」案を直ちに撤回することを求める請願について、賛成討論をいたします。
 国会で審議がされています有事法制、国会審議でも次々に明らかになり、法案に反対する声は、思想、信条、政党支持の違いを超えて、急速に広がっています。
 小泉総理は「備えあれば憂いなし」と、会期延長してまで無理やり通そうとしています。核兵器やミサイルなど、軍事力が発達した時代では、「備えあれば憂いあり」と考えなければならないのではないでしょうか。
 我が国が他国と戦争をしないと定めた憲法に違反することが明らかになってきました。
 3年前に「周辺事態法」が成立し、アジアでアメリカが軍事介入したとき、自衛隊が軍事の支援を行うとなっていましたが、今回の「武力攻撃事態法」では、武力攻撃の発生、おそれ、予測の3つのケースを「武力攻撃事態」として、自衛隊の武力行使ができるとしています。このことは、アメリカが引き起こす戦争に、世界のどこの地域でも日本が参戦できるということになっています。また、武力攻撃事態が発動された場合には、国民を総動員させるため、地方自治体やすべての国民に戦争協力が義務づけられ、NHKなど指定公共機関や医療、運輸、建築、土木などの関係者も協力、動員を求められます。民間にも国からの命令ができることになっており、国民の人権、財産、地方自治を踏みにじるものであります。
 砺波市は、過去の大戦の貴重な教訓をもとに「非核平和都市宣言」をしています。政府は、憲法の平和主義を厳守し、積極的な平和外交により、世界平和に貢献すべきではないですか。
 最近、お年寄りの話を聞きますと、戦争体験の苦しみ、そして戦前の何も言えなかった暗黒時代の経験から、この有事立法は何としても廃案にしていかなければならないと切々と訴えておられました。
 砺波市議会として、「有事法制三法」案の撤回を求めて、地方自治法第99条の規定により、政府に意見書の提出をされたいのであります。

◯議長(高田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、受理番号9番 「有事法制三法」案を直ちに撤回することを求める請願書を採決いたします。
 お諮りいたします。受理番号9番 「有事法制三法」案を直ちに撤回することを求める請願書に対する委員長報告は不採択であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。

◯議長(高田君) お諮りいたします。ただいま、議案第52号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてが提出されました。この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 これより、議案第52号を議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第52号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて御説明申し上げます。
 現人権擁護委員 丹羽宗吉氏については、来る9月30日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議いただき、御意見を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(高田君) お諮りいたします。本議案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決をいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、本議案はこの際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第52号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第52号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、丹羽宗吉氏を適任とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第52号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、丹羽宗吉氏を適任とすることに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第3 砺波市農業委員会委員の学識経験委員の推薦についてを議題といたします。
 お諮りいたします。推薦の方法につきましては、議長において指名推薦といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、推薦の方法は議長において指名推薦することに決しました。
 砺波市農業委員会委員の学識経験委員に、
  岡 田 良 子 氏
  加 藤 一 郎 氏
  亀 永 壽 次 氏
  佐 伯 一 郎 氏
  宮 野 健 一 氏
を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
  岡 田 良 子 氏
  加 藤 一 郎 氏
  亀 永 壽 次 氏
  佐 伯 一 郎 氏
  宮 野 健 一 氏
を砺波市農業委員会委員の学識経験委員として推薦することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました
  岡 田 良 子 氏
  加 藤 一 郎 氏
  亀 永 壽 次 氏
  佐 伯 一 郎 氏
  宮 野 健 一 氏
を砺波市農業委員会委員の学識経験委員として推薦することに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第4 砺波広域圏事務組合議会議員の一般選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって選挙の方法は指名推選によることに決しました。
 お諮りいたします。指名につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決しました。
 砺波広域圏事務組合議会議員に、
  梶 谷 公 美 君
  松 本 恒 美 君
  吉 澤 邦 麿 君
  柴 田 豊 明 君
  山 岸 銀 七 君
を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました
  梶 谷 公 美 君
  松 本 恒 美 君
  吉 澤 邦 麿 君
  柴 田 豊 明 君
  山 岸 銀 七 君
を砺波広域圏事務組合議会議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました
  梶 谷 公 美 君
  松 本 恒 美 君
  吉 澤 邦 麿 君
  柴 田 豊 明 君
  山 岸 銀 七 君
が砺波広域圏事務組合議会議員に当選されました。
 ただいま当選されました
  梶 谷 公 美 君
  松 本 恒 美 君
  吉 澤 邦 麿 君
  柴 田 豊 明 君
  山 岸 銀 七 君
が議場におられますので、本席から会議規則第31条第2項の規定により当選の告知をいたします。

◯議長(高田君) 次に、日程第5 議員提出議案第3号 「道路特定財源の確保等に関する意見書」の提出についてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 5番 寺島良三君。
  〔5番 寺島良三君 登壇〕

◯5番(寺島君) 議員提出議案第3号について、提案者を代表いたしまして、提案理由の説明をいたします。
 道路は、豊かな国民生活や活力ある経済社会の活動を支える最も基礎的な社会資本であります。地域の活性化を促し、日常生活を支える生活関連施設であることから、道路網の整備を長期的視野に立って、着実に推進する必要があり、道路交通機能の確保はもとより、住みよいまちづくりのかなめとして、さらには高齢化、少子化が進展している中、21世紀の社会基盤を計画的に充実させるためにも、高規格幹線道路から市町村道に至る道路網を早期に整備充実することが一層重要になっています。
 とりわけ、本市は富山県の西部に位置し、北陸自動車道に東海北陸自動車道及び能越自動車道が接続し、また国道156号、359号が交差する要衝として、道路網の整備を進めているところでありますが、その水準はまだ不十分であるため、より一層推進する必要があります。
 よって、政府におかれましては、平成15年度以降の新たな道路整備計画等を策定するとともに、それを支える道路特定財源を堅持すること、道路整備財源を確保し、道路整備費の充実強化を図ることについて特段の措置を講じられるよう強く要望します。
 砺波市議会といたしましても、適切な御決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。

◯議長(高田君) これより、提案理由に対する討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 議員提出議案第3号 「道路特定財源の確保等に関する意見書」の提出について、反対の立場で討論をいたします。
 道路の整備を一般財源にのみ依存していては道路の整備が促進されないからと、道路の財源を目的に、昭和28年に、道路整備費の財源等に臨時措置法が成立したころと違っている状況で、特定財源について見直しをしていかなければならないときです。
 昨年春の政府の経済財政諮問会議でも「国民には痛みは重く、道路特定財源については見直す」と言っており、経済同友会においても「道路特定財源は、予算配分を硬直化させ、事業を無理に続ける財政的保障になっている」と厳しく批判しています。
 車社会の行き詰まりは、ガソリン等の化石燃料はあと数年で不足すると言われ、石油価格は上昇、金持ちしか車に乗れない時代はもうすぐです。
 車社会の見直しを行い、お年寄りも安心して乗ることのできる鉄道などの充実した社会にしていくことが必要であり、道路特定財源の確保の意見書提出には賛成できないことを申し上げて、私の討論といたします。

◯議長(高田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、議員提出議案第3号 「道路特定財源の確保等に関する意見書」の提出についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第3号は原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第6 議員の派遣についてを議題といたします。
 地方自治法第100条及び砺波市議会会議規則第110条の規定により派遣する議員については、お手元にお配りいたしております「議員の派遣について」のとおりであります。
 お諮りいたします。地方自治法第100条及び砺波市議会会議規則第110条の規定により、配布文書のとおり、議員を派遣することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、「議員の派遣について」の配布文書のとおり、議員を派遣することに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第7 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(高田君) 以上をもちまして、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
 これをもちまして、平成14年6月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長よりごあいさつがございます。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 6月定例会の閉会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
 まず、提出いたしました案件につきましては、議決、承認を賜り、お礼を申し上げたいと存じております。
 おかげさまで、予定をいたしておりました平成14年度の公共事業等につきましては、ほとんど内示をいただき、特に電源地域産業再配置促進事業につきましても、久しぶりに、関係各位の御協力によりまして認めていただいたところでございます。
 今後は、それぞれ早期発注をいたし、地域の活性化に努めてまいりたいと、このように存じておる次第でございます。
 今や、政界はやや混乱をしているようでございますが、早急に正常化されて、減税などの景気対策を示してほしいものだと、このように存じておるところでございます。
 先般、全国市長会がございまして、小泉総理大臣から祝辞がございました。「民間でできることは民間で、地方のことは地方で」と、このように強調されたのでございますけれども、「それなら地方交付税を削るな」というやじも飛んだところでございます。これからは、地方財源も大変厳しいものがあろうと、このように存じておるところでございます。
 さて、サッカーワールドカップで、日本も予選を突破し、トルコに惜しくも破れましたが、国民に感動を与えたものと存じております。
 議会中、何かと指導を賜りましたが、感動まではいかなくても、市民に喜んでいただけるような合併論議や事業の執行を進めさせていただきたいと、このように存じておるところでございます。
 議員各位には、これから暑くなってまいりますので御健勝をお祈りいたしておるところでございます。
 終わりになりますけれども、このたび、今井助役さんが任期を迎えられることになりました。この4年間大変お世話になりました。国体や全国菊花大会、あるいは総合計画の策定、合併における研究会、準備会等について手腕を発揮していただきまして、深くお礼を申し上げたいと存じております。今後の御発展と御多幸をお祈り申し上げたいと、このように存じておる次第でございます。
 以上で閉会に当たりましての私のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。

◯議長(高田君) 助役今井烈君から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 助役 今井 烈君。
  〔助役 今井 烈君 登壇〕

◯助役(今井君) 発言のお許しをいただきましたので、一言ごあいさつを申し上げます。
 皆様方の御同意をいただきまして、平成10年7月1日に助役に就任して以来、この6月末をもちまして任期を満了し、退任することとなりました。一言ごあいさつを申し上げる次第でございます。
 ただいまは、市長さんから過分なお言葉をちょうだいし、恐縮しておる次第でございます。
 この間のことを少し思い起こしてみますと、就任いたしましたとき、私の任務として聞かされておりましたのは、議会の皆様方と当局との適切な関係を持つ仕事がおまえのまず第一任務だというふうに聞いてまいりました。ちょうど、そのときは総合病院の増改築問題がございました。9月議会に、現在の原案で御審議いただけるような準備をまずしたことが最も大きな記憶に残るわけでございます。
 その後、地区公民館の料金の問題とか固定資産税の問題とか水道料金の問題とかいろいろございました。その都度、議会の皆様方といろいろと議論、調整をさせていただきました。1年間はあっという間に過ぎたような感じでございました。その後、介護保険の問題が出てまいりまして、12市町村で事務組合をつくる準備にも携わらせていただきました。
 その後、入札制度の数次にわたる改善、チューリップフェアの実施期間の確立並びに見直し、そしてまた、今市長さんの言葉にもございましたが、全国菊花大会主催者といたしまして最も経費をかけないでやる、そのことも実現できたかと思うわけでございます。それからまた、ケーブルテレビの管内全域にわたるところの敷設、そして2チャンネルのコミュニティー番組の放送開始、そしてまた高岡、福岡の斎場問題が起こりまして、それの調整の仕事。そして今、合併の仕事と、4年間それぞれの節目節目で新しい問題に携わらせてもらいましたこと、本当に私の生涯の仕事の中で思い出に残る仕事をさせていただきましたことを厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 しかしながら、私は4年間を通して意を注いでまいりましたのは、安念市長さんも知っておられますが、市民の目線で仕事をするということの職員の皆さんに対する指導、実地。私は、首長さんがかわられたこのときこそ、そのようにあるべきだと思って意を注いできたつもりでございます。
 これから財政多難でございます。地方分権が進みます。市町村合併ももうすぐそこに見えております。職員の資質向上こそがこれからの地域間競争に打ち勝つ最も肝心なことではなかろうかと思うわけでございます。私のまきました種が何とかして芽を吹き、育ってくれたら大変ありがたいと思っておりますし、また、そのように期待をするわけでございます。議員の皆様方にも、ぜひその点でよろしくお願いをしたいと思うわけでございます。
 終わりになりますが、市民の皆様、議員の皆様方、そして安念市長を初めとする御当局の皆様方の御健勝と御多幸、そして砺波市の発展を御祈念申し上げまして、退任のあいさつとさせていただきます。
 どうもありがとうございました。                 (拍 手)

◯議長(高田君) これをもって散会といたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 3時04分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成14年6月21日

      議  長    高 田 隼 水

      署名議員    林   忠 男

      署名議員    柴 田   智

      署名議員    齊 藤 源 秋