平成14年9月定例会(第4号) 本文 

1.会議の経過
 午後 2時02分 開議

◯議長(高田君) ただいまから、本日の会議を開きます。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願い申し上げます。
 次に、御報告を申し上げます。
 先に設置されました決算審査特別委員会において、正・副委員長を互選されました結果、
 委員長に   梶 谷 公 美 君
 副委員長に  石 田 隆 紀 君
がそれぞれ選任されましたので、御報告を申し上げます。

◯議長(高田君) これより日程に入ります。
 日程第1 議案第57号から議案第66号まで、平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)外9件についてを議題といたします。
 これより、各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 寺島良三君。
  〔産業建設常任委員長 寺島良三君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(寺島君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今9月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第57号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外2議案及び請願1件を審査するため、去る9月13日午前10時より、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催しました。
 本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を報告いたします。
 付託案件は、議案第57号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第59号 平成14年度砺波市水道事業会計補正予算(第2号)、議案第62号 砺波市夢の平リフト条例の制定について、受理番号11番 「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給をはかる米政策の実現を求める意見書提出を求める請願」、以上議案3件並びに請願1件について、当局から議案等の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、それぞれ原案どおり可決することに決したのであります。
 また、請願1件につきましては、不採択とすることに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 夢の平レクリエーション地帯におけるスイセン植栽事業についてただしたところ、スイセンの植栽については、コスモス荘周辺の遊歩道沿いと現コスモス園の上部斜面に約2,000平方メートルの規模でススキなどの抜根を行い、実施するとのことでありました。また、技術指導についてはエレガガーデンにお願いするとともに、栽培管理については宿根の球根であるため特段の管理を必要とはしないが、地域活性化の観点から地元に依頼したいとのことでありました。
 当委員会としても、秋のコスモス以外の新しい花の名所になるよう要望するものであります。
 次に、砺波市夢の平リフト条例に関して、管理運営体制についてただしたところ、今回設置しますリフトについては公設民営化方式の運営形態をとるものであり、市においてリフトを設置し、管理運営を地元の五谷観光企業組合に委託するもので、当該企業組合が暖冬などにより欠損を出しても、市としてはそれに対する補てんを行わないとのことであり、管理責任についてもリフトの機能的問題に関するもの以外は、五谷観光企業組合が担保するとのことでありました。
 歩道用除雪機の購入についてただしたところ、現在、小型歩道用除雪機のうち市で管理しているものは4台あり、そのうち昭和59年に導入されたものを今回、県の補助を得て更新しようとするものであります。そのほか、乗用の歩道除雪機1台については、砺波南部小学校校下の周辺の通学路除雪のため11月までに配置したいとのことでありました。
 「グリーン・コミュニティ全国大会田園会議inとなみ」の内容についてただしたところ、このイベントは、日英同盟100周年を記念して、全国各地において、英国の木でありますオークの植樹を行う「日英グリーン同盟2002」の一環であります。当富山県では、本年11月2日から3日にかけ砺波市において、英国大使、英国児童や全国グリーン・コミュニティ活動団体を招き、「記念植樹」と「グリーン・コミュニティ全国大会田園会議inとなみ」を開催するものであります。事業の内容としては、出町小学校における「オークの記念植樹」、出町子供歌舞伎等を披露する「歓迎レセプション」「散居の見学」「散居の民家での宿泊」、2つの分科会に分かれた「田園会議inとなみ」及び「記念講演」が計画されているとのことでありました。
 次に、出町市街地東部区画整理の状況についてただしたところ、昨年度に引き続き調査費を計上し、出町東部促進協議会により世話人会の発足に向け協議されているとのことであります。今後、世話人会が発足次第、5.7ヘクタールの規模でコンサルタントに基本計画について調査を委託したいとのことでありました。
 そのほか、下中条排水機場管理費について、街路事業費の内容について、夢の平リフトの冬季以外の活用について、県営かんがい排水事業の概要について、本年度の転作率並びに転作作物別の作付状況について、市営住宅の駐車場の利用状況について、通学路における歩道の整備状況について、堆肥舎建設工事の進捗状況について、上水道未接続地域における工事着手について、畜産農家における下水道使用料の滞納状況についてなどの意見及び要望があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げ、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(高田君) 民生文教常任委員長 宮木文夫君。
  〔民生文教常任委員長 宮木文夫君 登壇〕

◯民生文教常任委員長(宮木君) 民生文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今9月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第57号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外4議案を審査するため、去る9月17日午前10時より、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 それでは、当委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第57号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第58号 平成14年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)、議案第60号 砺波市地域体育館条例の制定について、議案第61号 砺波市環境基本条例の制定について、議案第64号 砺波市国民健康保険条例の一部改正について、以上、議案5件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については、原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。有限会社バッタ・スワインの立入調査の状況についてただしたところ、7月8日に第1回目の立入調査を行ったが、同養豚場の排せつ物処理施設のみで豚舎等への立ち入りは拒否されたため、飼育環境等の確認ができなかったので悪臭の発生源の特定には至らなかったとのことでありました。さらに、去る9月9日に、豚舎を含む施設内への第2回目の立ち入りを求める旨通告し、現地に赴いたところでありますが、当事者から拒否されたため調査が実施できなかったとのことでありました。今後は、約1カ月程度の時間がかかるものの、法的手段等を踏まえ対応いたしたいとのことでありました。
 当委員会としても、悪臭の被害を受けている近隣住民の生活環境の保全のためにも、一日も早い解決を要望するものであります。
 次に、旧金岡家住宅保存整備事業についてただしたところ、同住宅の文化財保護審議委員等による調査の結果、後に改築された部分等にシロアリの被害並びに屋根の一部に不具合が発見され、今後文化財として保存するためには改修が必要であるとのことであったので、今回文化財保護整備事業の増額補正が提出されたものであります。
 また、改修終了後には、旧中嶋家が江戸時代のものとして、またこの旧金岡家は明治時代の歴史的建造物としてそれぞれ位置づけ、文化財として保存するとともに、歴史学習や生涯学習の場として活用したいとのことでありました。
 次に、環境基本計画の策定スケジュール等についてただしたところ、本定例会に提案されている砺波市環境基本条例が制定された後、10月中に市民からの公募委員を含めた砺波市環境審議会を設置し、同計画の策定作業に入るとのことでありました。さらに、市民20名程度で組織される(仮称)懇談会まちづくり委員会もあわせて設置し、各種課題等の検討を行うとのことでありました。
 また、策定に向けての主なスケジュールは、本年11月に市民意識調査を実施し、平成15年3月に中間報告、同年7月に計画素案の発表、同年10月には計画原案の発表を予定しており、平成16年2月に環境基本計画の策定を完了するとのことでありました。
 次に、介護保険の認定基準の見直し時期が来ているが、痴呆性老人における認定基準の改正の見通しについてただしたところ、従来、痴呆性老人の認定において、痴呆の実態が正確に反映されていないのではないかという指摘がありましたが、現在、国においてそのような問題を解消するため、第1次認定基準ソフトの見直し作業が進められているとのことでありました。
 また、現在の認定審査では、調査票の特記事項に記載することにより二次判定時に考慮するほか、6カ月の再認定の時期にかかわらず、本人の状態が変化すればその時点で再申請するなどとして対応しているとのことでありました。
 次に、奨学資金貸付制度についてただしたところ、本年度は、当初11名の貸し付けを予定していたところであるが、近年の景気低迷により年々出願者が増加しており、18名の出願者があったとのことでありました。そのうち、奨学生選考委員会において、所得及び学業成績を基準として選考した結果、17名に貸し付けを行うこととなったため、今回6名分の奨学金について増額補正が上程されたとのことであります。また、奨学生の総数については現在36名とのことでありました。
 当委員会としても、今後、奨学生の増加が見込まれることから、奨学金の需要見込みの適正な把握を行うよう要望するものであります。
 そのほか、住民基本台帳ネットワークについて、国民健康保険法見直しに伴う電算システムの改修業務について、新学校給食センターの完成後の既存施設の活用について、14歳の挑戦事業について、般若幼稚園の改修計画について、地域体育館の管理委託及び活用について、ボランティア活動の充実について、介護保険料の減免について、指定ごみ袋の更新についてなど、質疑、要望があったところであります。
 以上、簡単でありますが審査結果の一端を申し上げまして、民生文教常任委員会の御報告といたします。

◯議長(高田君) 総務病院常任委員長 堀田信一君。
  〔総務病院常任委員長 堀田信一君 登壇〕

◯総務病院常任委員長(堀田君) 総務病院常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今9月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第57号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外2件についてを審査するため、去る9月18日午前10時より、市長を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 本定例会において、総務病院常任委員会に付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第57号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第63号 砺波市税条例の一部改正について、議案第65号 市立砺波総合病院並びに診療所の使用料及び手数料条例の一部改正についてであります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案等については、原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、市立砺波総合病院並びに診療所の使用料及び手数料条例の一部改正の内容についてただしたところ、今回改正される手数料については診療報酬に準じて単価を設定しており、県内の他の公立病院でもほぼ同様となっているとのことでありました。
 また、180日を超える入院療養加算については、今回の診療報酬の改定により、社会的要因による長期入院の患者に対する診療報酬が減額されることに対処するもので、現在、当院における長期入院患者の9名中1名が該当するとのことでありました。
 次に、固定資産税の評価替えについてただしたところ、平成15年度の評価替えに当たり、平成14年1月1日を価格調査基準日として評価替えの作業を進めているところでありますが、依然として地価の下落傾向が続いていることから、価格調査基準日は7月1日まで延長し、その間の下落率を反映させるための措置を講じることが国より示された。このことを踏まえ、必要な鑑定調査を行うため、補正予算を計上し、標準宅地不動産鑑定業務委託を実施するとのことでありました。
 次に、総合病院増改築事業の今後の工事見通しについてただしたところ、現在、工事は予定どおり進んでおり、今月中に東棟2階のコンクリートの打設を終了し、10月には3階及び4階を、11月には5階及び6階の躯体工事を順次行い、年内には8階までの躯体工事を終了し、来年1月からはヘリポートの工事に取りかかり、2月には全体躯体工事を終了し、5月に東棟が完成するとのことでありました。
 次に、市町村合併の今後の日程等についてただしたところ、過去4回にわたり市町村助役による準備会が開催され、その報告では、合併に向けて合意を確認すべき事項について各市町村の課題が提示されており、今9月定例会中に各市町村で議論を進めていただき、近日中に第5回準備会を開催し、その結果について報告を受け、検討に入るとのことでありました。今後、合併協議会の設置については、議会との協議を進めながら、各地区及び準備会での動向なども踏まえ進めたいとのことでありました。
 また、市民へのPRについては、今年1月に市内全戸を対象にパンフレットを配布するとともに、広報となみ、ケーブルテレビ、砺波市のホームページを活用して行っているとのことでありました。
 そのほか、総合病院産婦人科外来の診療体制の充実について、高速道路における事故の救急体制について、病院と健康づくりセンターとの連携について、本年度の法人市民税の見通しについて、不法・有害広告物の撤去についての地域での取り組みについて、住民自らによるまちづくりについてなど、意見及び要望があったところでございます。
 以上、まことに簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げ、総務病院常任委員会の報告といたします。

◯議長(高田君) 決算審査特別委員長 梶谷公美君。
  〔決算審査特別委員長 梶谷公美君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(梶谷君) 去る9月11日、本会議において平成13年度の砺波市の各会計決算を審査するため、決算審査特別委員会が設置されました。
 翌9月12日に、議案第66号の平成13年度砺波市水道事業会計及び平成13年度砺波市病院事業会計の各決算が付託となりましたので、これを審査するため、当日直ちに委員会を開催したのであります。
 まず、正・副委員長互選の後、付託になりました議案第66号 決算の認定については、閉会中に継続して審査することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、決算審査特別委員会の御報告といたします。

◯議長(高田君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 議案第57号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)のうち、文化財保護事業3,708万2,000円の支出と、県営田園空間整備事業関連駐車場等整備費4,000万円の支出に反対をいたします。
 3月定例市議会において、「金岡家のカヤのふき替えに約1,500万円、今後の維持管理費を考えると問題がある」と指摘して、反対をいたしました。
 今回提案されたのは、シロアリによる被害が見つかったため、天井、床、全面的に行わなければならなく、3,708万2,000円の支出が提案されています。
 3月補正で出された工事費2,400万円、外構工事費200万円は一体何だったのでありましょうか。カヤのふき替えに1,000万円、事務所を離れにするということで数百万円かかるから3,700万円は余りにも無謀な支出と言わなければなりません。江戸時代に建てられた中嶋家は、チューリップフェア期間中だけかぎをあけて、金岡家には2億1,800万円もかけてゲストハウスや生涯学習活用に使うという市民的要請が一体あるのでありましょうか。第7次総合計画には全くないものです。3月補正の1億8,000万円のうちの工事費2,400万円で行われ、シロアリ被害は管理をしていた金岡家の責任であり、管理責任者に請求するべきものではないでしょうか。
 次に、散居村ミュージアムの駐車場4,000万円の支出についても問題です。維持管理についても明確になっていなく、芝生の管理、調整池に果たして芝生がふさわしいのか。芝生そのものの発想が貧弱であり、東京の設計事務所に対する批判などもあり、場所についてはチューリップ公園の活用をも視野に入れて十分に検討することを求めてまいりました。
 公共的な施設を建てると駐車場は必要なものであり、できる限り兼用できるようにしていくことが必要です。チューリップ公園の横に文化会館があり助かっています。散居村ミュージアムをチューリップ公園の中にすることによって、チューリップ公園を1年中活用することになり、四季彩館やエレガガーデンの活用にもなっていきます。
 太郎丸に求めた土地は、若林口用水の調整池として活用、今議会で提案の諏訪川の調整池1億6,000万円でできることを考えても、池の周りに木を植えたものにしても2億円で十分できます。改めて、散居村ミュージアムの計画を、場所をも含めて根本的に見直しをすることを求めるものです。
 当市の財政状況から見ましても、平成13年度決算によると、財政力指数0.559と、3年前の0.58よりも悪化しています。公債費比率は18.6%、3年前17.7%からも悪化、20%に迫っています。
 平成13年度決算でも、市債は20億円と、前年度よりも3億4,000万円も増え、借金頼みで返済のための公債費は23億円、支払い利息だけで6億円と年々増えています。10年前に比べても、一般会計の借金は88億円が何と200億円に増えているではありませんか。金岡家にしましても散居村ミュージアムにしましても、計画には全くなかったものです。市民の要望で、よく吟味してつくられた第7次総合計画に基づき、市政の運営に努められることを求めて、反対討論といたします。
 次に、議案第64号 砺波市国民健康保険条例の一部改正について反対討論をいたします。
 7月末に、小泉内閣は医療改悪法案を国会で強行採決された結果、各市町村で改正しなければならなくなったものであります。
 今回の医療改革のねらいは、患者負担を大幅に増やし受診を抑える。健康保険証で受けられる医療の範囲を縮小し、差額徴収範囲を拡大する。医療を営利化し、医療をもうけの対象にする。国民には「自立、自助」を求める一方、国の責任を後退させることであります。
 今回提案のものは、老人医療の対象年齢の変更であります。現在の老人医療の対象年齢「70歳以上」を1年に1歳ずつ5年間かけて「75歳以上」に引き上げ、老人医療の対象人口を600万人に削減していくことであります。
 窓口負担率の変更は、加入している保険の種類に関係なく、70歳以上は1割負担、3歳以上70歳未満は3割負担、3歳未満は2割負担にするものです。
 小泉内閣が進める医療改革に、サラリーマンもお年寄りも医療関係者も「異議あり」の声を上げ、「経済不況に耐えている多くの患者、国民の生活を直撃するもの」と、全国老人クラブ連合会の代表は強く訴えています。何よりも心配なのは、医療を受けにくくして健康を悪化させることです。そもそも医療保険は、国民が懐の心配なく病気の治療に専念できるようにつくられた制度です。市民の命を守る医療制度を、市民の命を脅かすものにしてはなりません。国民のだれもが貧富の区別なく、安心して医療が受けられるような医療制度を確立していくことこそ大切であります。
 以上の理由により反対をいたします。

◯議長(高田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、順次採決をいたします。
 まず、議案第57号及び議案第64号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第57号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)、議案第64号 砺波市国民健康保険条例の一部改正についての2議案に対する委員長報告は、原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立多数であります。
 次に、議案第58号から議案第63号まで及び議案第65号の平成14年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)外6件を一括採決いたします。
 お諮りいたします。議案第58号 平成14年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)、議案第59号 平成14年度砺波市水道事業会計補正予算(第2号)、議案第60号 砺波市地域体育館条例の制定について、議案第61号 砺波市環境基本条例の制定について、議案第62号 砺波市夢の平リフト条例の制定について、議案第63号 砺波市税条例の一部改正について、議案第65号 市立砺波総合病院並びに診療所の使用料及び手数料条例の一部改正について、以上、議案7件に対する委員長報告は、原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立全員であります。よって、議案第58号から議案第63号まで及び議案第65号の議案7件は、原案のとおり可決されました。
 続きまして、議案第66号 決算の認定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する委員長報告は、閉会中の継続審査とするものであります。
 本案を、委員長報告のとおり閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第66号 決算の認定については、閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第2 「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給をはかる米政策の実現を求める意見書提出を求める請願」を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより、受理番号11番 「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給をはかる米政策の実現を求める意見書提出を求める請願」について質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 受理番号11 「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給をはかる米政策の実現を求める意見書提出を求める請願」について、賛成討論をいたします。
 農林水産省の生産調整研究会が打ち出した「米政策の見直しの方向」が実施されるなら、国民の主食であり、日本農業の大黒柱である米の生産と国民への安定供給が危ぶまれる事態となることを強く危惧いたします。
 「米価の暴落を防いで、再生産できる米価を」「100万ヘクタールを超える減反を何とかしてほしい」というのが農民の切実な願いです。また、食の安全に対する信頼が大きく揺らいでいる中で、「安心、安全、信頼できる国内産の農産物を」というのが多数の国民の声です。
 ところが、米政策の見直しの方向は、米の生産と流通を一層市場原理にゆだね、国の責任を放棄し、国民の主食である米への大企業の参入、支配をさらに強めるものです。この方向が実施されるなら、国民の主食、日本農業の大黒柱である米の生産と国民への安定供給が危ぶまれる事態となることを強く危惧いたします。
 中間取りまとめは、「需要に応じた売れる米をつくっていない」「減反は農家自身のためという認識がない」など、今の米政策の破綻は生産者の責任であるかのように主張し、今後は、生産調整と余剰米処理を農家の自己責任で行うべきだとしています。しかし、米価の暴落や減反拡大の要因は、政府がWTO協定を受け入れて、ミニマムアクセス米を輸入し、食管制度を廃止して市場原理を導入した結果にほかならず、農家の責任ではなく、政府の米政策の結果によるものです。
 今必要なのは、米の自給を維持し、米の需給と価格に国が責任を持ち、農家の工夫や努力が生かされる米政策に転換することこそ大切であります。砺波の農業を守り、市民の健康を守るためにも、この意見書の提出を求めるものです。

◯議長(高田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、受理番号11番 「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給をはかる米政策の実現を求める意見書提出を求める請願」を採決いたします。
 お諮りいたします。受理番号11番 「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給をはかる米政策の実現を求める意見書提出を求める請願」に対する委員会報告は、不採択であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。

◯議長(高田君) 次に、お諮りいたします。ただいま議案第67号及び議案第68号砺波市教育委員会委員の任命について2件が提出されました。
 この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定をいたしました。
 これより、議案第67号及び議案第68号を議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第67号及び議案第68号 砺波市教育委員会委員の任命について御説明申し上げます。
 議案第67号につきましては、現砺波市教育委員会教育長飯田敏雄氏が来る9月30日をもって教育委員会委員の任期満了となりますので、後任の委員として堀田良男氏を任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 議案第68号につきましては、現砺波市教育委員会委員雄川美勝氏から、このたび一身上の都合により、辞職願が提出されましたので、事情やむを得ないものと認め、9月30日をもって辞職を承認することとし、後任の委員として砂田龍次氏を任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議をいただき、御同意賜りますようお願いを申し上げます。

◯議長(高田君) お諮りいたします。本議案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、本議案はこの際、直ちに採決することに決しました。
 まず、議案第67号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第67号 砺波市教育委員会委員の任命について、原案に同意することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第67号は原案に同意することに決しました。
 次に、議案第68号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第68号 砺波市教育委員会委員の任命について、原案に同意することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第68号は原案に同意することに決しました。

◯議長(高田君) 次に、お諮りいたします。ただいま議案第69号及び議案第70号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて2件が提出されました。
 この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 これより、議案第69号及び議案第70号を議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第69号及び議案第70号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて御説明申し上げます。
 議案第69号につきましては、現人権擁護委員廣瀬哲久氏が来る12月31日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
 議案第70号につきましては、現人権擁護委員竹林順子氏が来る12月31日をもって任期満了となりますので、後任に西嶋かな子氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議をいただき、御同意賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(高田君) お諮りいたします。本議案については、事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、本議案はこの際、直ちに採決することに決しました。
 まず、議案第69号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第69号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、廣瀬哲久氏を適任とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第69号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、廣瀬哲久氏を適任とすることに決しました。
 次に、議案第70号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第70号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、西嶋かな子氏を適任とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第70号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、西嶋かな子氏を適任とすることに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第3 議員提出議案第4号 砺波市議会議員の定数に関する条例等の一部改正する条例を議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 16番 柴田豊明君。
  〔16番 柴田豊明君 登壇〕

◯16番(柴田君) 議員提出議案第4号 砺波市議会議員の定数に関する条例等の一部改正について、提出者を代表いたしまして、提案理由の説明をいたします。
 平成12年4月に施行された地方分権一括法により、地方自治法の一部を改正する法律が平成15年1月1日から施行され、地方議会の議員定数を条例で定めることになったことにより、砺波市議会議員の定数に関する条例の一部を改正しようとするものであります。
 また、本年4月に、地方自治法の一部を改正する法律が施行されたことに伴い、同法の条文を参照している「砺波市政務調査費の交付に関する条例」の一部を改正しようとするものであります。
 以上、お手元に配付してあります議案書として御提案いたすものであります。
 まことに簡単でありますが、提案理由の説明といたします。

◯議長(高田君) これより提案理由に対する討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 討論なしと認めます。
 これより、議員提出議案第4号 砺波市議会議員の定数に関する条例等の一部改正する条例を採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第4号は原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第4 議員提出議案第5号 「森林・林業基本法」に基づく施策の充実についての意見書の提出についてを議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 5番 寺島良三君。
  〔5番 寺島良三君 登壇〕

◯5番(寺島君) 議員提出議案第5号について、提案者を代表いたしまして、提案理由の説明をいたします。
 森林に対する国民の要請は、木材生産機能から水源の涵養、国土や自然環境の保全、地球温暖化の防止、保健休養の場としての利用など多面にわたる機能の発揮へと多様化しており、これに応えていけるよう将来にわたって適正に森林の整備と保全を行うことが求められております。
 一方、国産材需要の減退、木材価格の極端な下落による採算性の悪化で、林業生産活動は停滞し、林業経営は存続の危機に直面しています。21世紀を見据えた今、森林の有する多面的な機能が十分発揮するには、森林所有者個人ではおのずと限界があり、国民全体で支える観点から、計画的な森林・林業対策の推進が必要であります。
 このような実情を十分踏まえ、本市における森林・林業の将来が展望できる施策の確立に向け、「森林・林業基本法」に基づく施策の充実について強く要望いたします。
 砺波市議会といたしましても、適切な決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

◯議長(高田君) これより、提案理由に対する討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 討論なしと認めます。
 これより、議員提出議案第5号 「森林・林業基本法」に基づく施策の充実についての意見書の提出についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第5号は原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第5 議員の派遣についてを議題といたします。
 地方自治法第100条及び砺波市議会会議規則第110条の規定により派遣する議員については、お手元にお配りいたしております「議員の派遣について」のとおりであります。
 お諮りいたします。地方自治法第100条及び砺波市議会会議規則第110条の規定により、配付文書のとおり、議員を派遣することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、「議員の派遣について」の配付文書どおり、議員を派遣することに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第6 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(高田君) 以上で、本定例会に付議されました全議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成14年9月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長からごあいさつがあります。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 9月定例議会の閉会に当たりまして、ごあいさつを申し上げたいと存じます。
 このたびは、西尾議員さんから反対されましたが、田園空間整備事業、文化財保護、農地災害復旧及び水道の老朽管更新事業の補正予算並びに環境基本条例の制定など提案をさせていただきました。それぞれ可決、同意を賜りまして御礼を申し上げたいと存じております。
 なおまた、企業会計決算につきましては継続審査となりました。よろしくお願いを申し上げたいと存じております。
 本議会中、一般質問あるいは委員会での発言が種々ございました。それぞれ尊重しながら執行させていただきたいと存じておる次第でございます。特に、市町村合併につきましては、議会でも具体的な議論をされておりまして、その集約と市民の意向を再度、私も聴取をさせていただいて、住みよさランキングあるいはシティランキングでも評価されております。このような形を残して、皆さんが喜んでいただけるまちづくりができるように、この後、協議会等設置に対処いたしたいと、このように存じておる次第でございます。
 先日は敬老の日であったわけでございますが、県内の高齢化率が発表されました。砺波市は、発表によりますと21.4%の県平均であります。しかし、人口が増えておりますので、若干これよりも低いのではないかと、私はそのように思っておりますが、県内では25番目でございますので、案外元気な都市であると、このように認識しておるわけでございます。しかしながら、全国平均が18%でございまして、本格的な高齢化時代であることを認識をし、今後は、「敬老」の観点から行政対応をしなければならないと存じておる次第でございます。
 つきましては、このたび、全国市長会のヨーロッパ行政調査団に参加することになりました。北欧の高齢者福祉、介護保険、その他ボランティア活動並びに環境対策等の先進地を訪問して勉強してまいりたいと思っております。しばらくの間留守にいたしますので、よろしくお願いを申し上げたいと存じております。
 さて、このたびは、教育委員の同意もいただいたわけでございますが、飯田教育長さんには教育委員として3期12年の間、市の教育行政に大変御足労をいただきました。深く御礼を申し上げたいと思います。今回、任期満了に当たりまして、幾つかの御功績に心から御礼を申し上げまして、この場を借りて感謝とお礼を申し上げたいと、このように存じておる次第でございます。
 終わりになりますが、暑かった夏も終わりまして、収穫の秋となりまして少しは過ごしやすくなりましたが、合併論議も始まり、行政課題もますます多く、議員各位には御健勝で御活躍をされんことをお願いを申し上げまして、閉会のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。

◯議長(高田君) これをもって散会いたします。
 どうも長い時間御苦労さまでございました。

 午後 3時05分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成14年9月20日

      議  長    高 田 隼 水

      署名議員    堀 田 信 一

      署名議員    山 岸 銀 七

      署名議員    西 尾 英 宣