平成14年12月定例会(第4号) 本文 

1.会議の経過
 午後 2時03分 開議

◯議長(高田君) ただいまから本日の会議を開きます。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願い申し上げます。

◯議長(高田君) これより日程に入ります。
 日程第1 議案第73号から議案第94号まで、平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)外21件を議題といたします。
 これより、各常任委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 寺島良三君。
  〔産業建設常任委員長 寺島良三君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(寺島君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第73号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外3議案を審査するため、去る12月16日、三役を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 また、議案審査に先立ち、12月5日には、夢の平スキー場ペアリフト新設工事の状況について、現地調査を行ったのであります。
 本定例会において、産業建設常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第73号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第76号 平成14年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第77号 平成14年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、議案第78号 平成14年度砺波市水道事業会計補正予算(第3号)、受理番号14番 「米政策の改革に関する請願書」、以上、議案4件並びに請願1件について、当局から議案等の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案につきましては、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 また、請願1件につきましては、採択とすることに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。
 まず、市営住宅の管理状況についてただしたところ、現在、市営住宅は満室状態であり、特に今年度は入退去者が多く、それに伴う修繕が増嵩したもの、並びに上水道の漏水修繕等のため、今回、市営住宅維持管理費として176万円の補正が上程されております。
 また、退去に伴う修繕の内容は、入居者による障子、畳、壁紙等の汚れなどであり、入居者が退去時に行い、それ以外の共益部分等については、条例に基づき、市の負担で行っているとのことでありました。
 また、入居後の入居条件の確認については、毎年、所得証明を徴し、基礎額から家賃を決定しており、所得の月額が上限の39万7,000円を超えた場合は、退去の勧告を行うとのことでありました。
 また、駐車場については、原則1戸につき1台分が確保されているが、複数台数の車両を所有する入居者に対しては、各自治会で共同駐車場を確保するように指導しているとのことでありました。
 次に、夢の平コスモス荘の管理運営についてただしたところ、当施設は、平成7年にオープンし、8年間が経過しており、その間、支配人及び従業員の交代などがあり、従業員の接遇態度に対する苦情も含め、運営状況に多くの問題がありました。
 当委員会としても、従業員の教育及び経営の効率化と現在の管理運営体制の見直しを行い、新しい時代を見据えた営業方法について検討されるよう求めるものであります。
 次に、平成14年産米の上位等級比率及び平成15年度の転作面積の配分時期についてただしたところ、本年産米の上位等級比率は61%となり、昨年の42%よりも向上しており、さらに県下の平均50%より上回っているとのことでありました。
 その原因として、登熟期の高温対策としての水管理の徹底、田植え時期の変更などが挙げられるとのことでありました。
 また、来年度の転作面積の配分時期につきましては、本年中に事務局長会議を開き配分方針を示し、年明けに対策会議を開き、各地区へ転作面積の配分を行うとのことでありました。
 当委員会としても、上位等級米生産については、農家の営農実態に即した指導及び食の安全に即した営農指導を行われること、並びに一日も早い転作面積の配分を強く要望するものであります。
 次に、各地区の除雪委員会の設置状況についてただしたところ、当市としては、地域ぐるみによる除排雪を推進しているところで、現在、市内17地区のうち、出町及び中野地区の両地区を除いた15地区で地区除雪委員会が設置されているとのことでありました。
 現在、地区除雪委員会が未設置の地区に対しては地元説明会などを行い、早期の設置を指導しているとのことでありました。
 そのほか、「フラワーランドとなみ」の経営状況について、土地改良区への負担金について、土地改良区の合併について、チューリップ球根の植えつけ状況について、2003年チューリップフェアの開催概要についてなどの意見要望があったところです。
 最後に、当委員会は、先進地の調査研究として、去る10月7日から10月9日まで、兵庫県の西脇市、加西市及び東浦町を行政視察いたしました。
 西脇市では、田園空間整備事業「北はりま田園空間博物館」を、加西市では、兵庫県立フラワーセンターの設置及び運営状況について、東浦町では、兵庫県立淡路夢舞台温室の施設について、それぞれ調査研究を行ったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査結果と研修報告の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会の報告といたします。

◯議長(高田君) 民生文教常任委員長 宮木文夫君。
  〔民生文教常任委員長 宮木文夫君 登壇〕

◯民生文教常任委員長(宮木君) 民生文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第73号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外6議案を審査するため、去る12月17日に、砺波東部小学校の現地調査の後、市長を初め関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 それでは、当委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第73号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第74号 平成14年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第75号 平成14年度砺波市赤坂霊苑特別会計補正予算(第1号)、議案第81号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について、議案第82号 砺波市乳児及び幼児医療費助成に関する条例等の一部改正について、議案第83号 砺波市重度心身障害者等医療費の助成に関する条例の一部改正について、議案第94号 財産の取得について、受理番号25番 「物価スライドの凍結解除による年金の減額をはじめ、年金制度の改悪に反対し、最低保障年金制度の創設を求める請願書」、以上、議案7件及び請願1件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決したのであります。
 また、請願1件については、不採択とすることに決したのであります。
 ここで、主な質疑、意見、要望について申し上げます。まず、放課後児童教室の設置状況及び国、県の補助要件等についてただしたところ、放課後児童教室については、市内7小学校のうち、砺波東部小学校、砺波北部小学校及び鷹栖小学校の3校に設置されているとのことでありました。
 未設置の4校のうち、庄南小学校で行った同教室の要望アンケートでは、20名余りの希望者があったため、本年度において、組織づくりを行い、平成15年度での設置を予定しているとのことでありました。
 また、国の補助要件は20名以上の児童が対象となっており、さらに36名以上の児童数では、大規模加算の対象となるとのことであり、また、県の補助については、国より少ない10名の児童から対象となるとのことでありました。
 次に、介護保険組合への市負担金の増嵩についてただしたところ、負担金が増加した要因は、住宅、施設ともに利用が増えたものであり、特に施設利用者の増加に伴うものであります。
 その内容は、砺波地方介護保険組合圏域内において療養型病床群の新設による増加及び圏域外利用者の転出に伴い圏域内利用者が増加したことなどによる伸びがあり、これは圏域内の待機者の解消にも寄与しているものであります。
 総体として、在宅、施設ともに砺波市民の利用実績が圏域平均を上回っており、したがって法定負担金も当初予想よりも増加したものであります。
 次に、基礎学力の低下について危惧されているが、教育の現状についてただしたところ、学習指導要領が変わり、本年、全国的な学力調査が行われ、最近中間報告があり、詳細に分析が行われているところであるとのことでありました。
 富山県単位で毎年行っている学力調査によると、基礎学力については特に低下は見られないとのことでありました。また、総合学習等の導入により、むしろ課題に対する解決能力が向上しているとのことでありました。
 また、市内の中学校において、保護者に対して実施した学校教育に関するアンケート調査においては、学校に要望するものとしては、基礎的学力、協調性、社会性などの習得をさせることでありました。
 また、中学生に不足しているものとしては、善悪の判断、物を大切にする心、感謝する気持ちなどとのことでありました。
 そのほか、更生援護施設措置について、民間路線バスへの補助制度について、給食センター建設事業について、交通安全対策について、赤坂霊苑特別会計について、(仮称)北部地区総合福祉施設について、高額療養費の委任払いについて、学校施設の耐震調査について、学校給食用パンの安全性についてなど、質疑、意見、要望等がありました。
 最後に、当委員会は、先進地の調査研究として、去る9月25日から9月27日まで、山口県の萩市及び光市を行政視察いたしました。
 萩市では、環境基本計画及び環境実行計画について並びに「わんぱく子ども図書館」を、また光市では、総合福祉センター「あいぱーく光」及び「光ふるさと郷土館」について、それぞれ調査研究を行ったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査結果の一端を申し上げまして、民生文教常任委員会の御報告といたします。

◯議長(高田君) 総務病院常任委員長 堀田信一君。
  〔総務病院常任委員長 堀田信一君 登壇〕

◯総務病院常任委員長(堀田君) 総務病院常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第73号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外12議案を審査するため、去る12月18日、三役を初め関係部課長の出席を得て開催をいたしました。
 本定例会において、総務病院常任委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第73号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第79号 平成14年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)、議案第80号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について、議案第84号 砺波市病院事業の設置等に関する条例及び砺波市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について、議案第85号 富山県市町村会館管理組合規約の変更について、議案第86号 富山県市町村職員退職手当組合規約の変更について、議案第87号 富山県市町村消防補償組合の解散について、議案第88号 富山県市町村消防補償組合の解散に伴う財産処分について、議案第89号 工事請負契約の締結について、議案第90号 工事請負契約の締結について、議案第91号 工事請負契約の締結について、議案第92号 工事請負契約の締結について、議案第93号 工事請負契約の締結について、以上、議案13件であります。
 当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、要望、意見について申し上げます。
 まず、総合病院の患者数の動向及び今後の病院経営の方針についてただしたところ、病院の患者数の動向は、入院患者数については、増改築工事の影響により一時は減少したものの、本年秋以降は増改築以前の患者数に回復しており、11月現在で1日平均429.5人であります。しかし、外来患者数については、1日平均1,339人であり、昨年同月に比べ約120名減少しております。
 外来患者数の減少の原因として、初診の患者数では特に減少は認められないものの、本年4月に行われた診療報酬の改定により、長期投薬が認められ、慢性疾患患者における再診期間が延びたことにより、相対的に外来患者数の減少につながっているとのことでありました。
 国は、200床以上の病院においては、手術等の高度医療を中心とするような診療体系を指導しており、重症ではない慢性疾患に対しては、開業医などの診療所、いわゆる「かかりつけ医」への移行を推進しており、現在の診療報酬に反映されているものとのことでありました。
 当病院としても、国の方針に対応するため、地域の中核病院として急性期医療を推進し、患者の意向も尊重した病診連携を進めたいとのことでありました。
 また、薬剤及び診療材料の購入についても、十分に価格調査を行い、経費の節減に努めたいとのことでありました。
 当委員会としても、公立病院として市民に信頼される病院として、バランスのとれた病院経営並びにサービスの向上に努められるよう強く要望するものであります。
 次に、低落札率工事に対する対応についてただしたところ、低落札率工事については、工事品質の確保のため、低価格の入札があった場合の措置として、予定価格の3分の2から80%の範囲で、あらかじめ調査基準価格を設け、その価格を下回る入札があった場合には、すぐには落札者とはせずに、低価格の入札を行った業者に対して、工事の積算に誤りがないかなど、各種要件の調査を行った上で、工事施工が可能と認められれば契約を行っているとのことでありました。
 また、これまでにあった事例の工事品質については、特段に問題を生じたものはなかったとのことでありました。
 当委員会としても、工事の発注に際しては、価格面とともに、品質管理の徹底を図られるよう強く望んだものであります。
 次に、市町村合併に関するスケジュールについてただしたところ、先般、庄川町から砺波市との任意合併協議会に参加の意向が伝えられたことに伴い、本年12月中に砺波市・庄川町任意合併協議会を設立し、来年1月に事務局体制を立ち上げ、3月までに法定協議会設置に備えた協議を行うとのことでありました。
 そのほか、一部事務組合統合による経費の節減について、文化会館改修事業におけるエレベーターの設置について、地域イントラネットの活用について、散居村特区についてなどの質疑、意見及び要望等があったところでありました。
 最後に、当委員会は、先進地の調査研究といたしまして、去る9月30日から10月2日まで、香川県の高松市及び善通寺市並びに愛媛県伊予三島市を行政視察いたしました。
 高松市では市民病院の経営について、善通寺市では地域コミュニティーの活用について、伊予三島市では市町村合併についてそれぞれ調査研究を行ったところであります。
 以上、審査結果の一端を申し上げ、総務病院常任委員会の御報告といたします。

◯議長(高田君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) ただいま議題となっています議案第73号、議案第76号、議案第77号、議案第78号、議案第79号、議案第80号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正についての件に対する反対討論を行います。
 人事院が初めて公務員の給与引き下げを勧告しました。
 砺波市職員は2.03%、マイナス1人当たり10万5,000円の賃下げは、職員とその家族の生活に重大な打撃を与え、砺波市の経済を冷え込ませます。加えて、民間を含めた賃下げ競争をあおり、年金切り下げなどの圧力に使われれば、経済危機の深刻化に拍車をかけることになります。
 引き下げの理由は、民間給与が減少したからとのことですが、今年の春闘では、全国平均マイナス0.21%であるのに、公務員の2.03%は大き過ぎます。給与だけでなく、期末手当、扶養手当などの削減提案もされています。
 日本経済は、大企業のリストラが家計消費をさらに冷え込ませ、経済全体の需要を一段と萎縮させて、大不況を一層深刻にする悪循環に陥っています。大企業はこぞって身勝手なリストラ、人減らしに明け暮れています。その結果、民間企業の給与総額の減少が続き、2001年度の雇用者所得は4兆円ものマイナスとなりました。
 こうした大企業主導の賃下げに合わせて公務員も賃下げをするということは、賃下げ競争をさらに過熱させ、悪循環を加速します。公務員給与の引き下げが、横暴勝手なリストラの口実に使われることははっきりしています。しかも、見過ごせないのは、小泉内閣が公務員の賃下げを逆手にとって、医療、年金、介護、雇用保険、合わせて3兆円以上の国民負担増を強要しようとしています。所得税の非課税世帯への課税や消費税増税など、庶民への増税計画もメジロ押しです。
 政府は、「公務員も賃下げするから」と国民に痛みを押しつける格好の口実として利用しています。もともと人事院の勧告は、公務員の労働基本権を奪っているかわりの措置として、公務員の利益を守るために設けられているものです。それを公務員の生活を悪化させる賃下げに使い、しかも国民全体に痛みを強制するてこにしようというのは本末転倒です。
 日本経済の破局を招く公務員給与の引き下げや国民への負担増政治は直ちに中止し、国民の暮らしに力をつけて、経済を再生させる政策に抜本転換すべきであります。
 砺波市の経済を活性化させるためにも、公務員の給与引き下げを行わないこと。
 私の反対討論といたします。

◯議長(高田君) 以上で討論は終結いたします。
 これより、議案第73号及び議案第76号から議案第80号までの6議案を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第73号 平成14年度富山県砺波市一般会計補正予算(第5号)、議案第76号 平成14年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第77号 平成14年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、議案第78号 平成14年度砺波市水道事業会計補正予算(第3号)、議案第79号 平成14年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)、議案第80号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正についての委員長報告は原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立多数であります。よって、議案第73号及び議案第76号から議案第80号までの6議案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第74号及び議案第75号並びに議案第81号から議案第94号までの16議案を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第74号 平成14年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第75号 平成14年度砺波市赤坂霊苑特別会計補正予算(第1号)、議案第81号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について、議案第82号 砺波市乳児及び幼児医療費助成に関する条例等の一部改正について、議案第83号砺波市重度心身障害者等医療費の助成に関する条例の一部改正について、議案第84号 砺波市病院事業の設置等に関する条例及び砺波市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について、議案第85号 富山県市町村会館管理組合規約の変更について、議案第86号 富山県市町村職員退職手当組合規約の変更について、議案第87号 富山県市町村消防補償組合の解散について、議案第88号 富山県市町村消防補償組合の解散に伴う財産処分について、議案第89号 工事請負契約の締結について、議案第90号 工事請負契約の締結について、議案第91号 工事請負契約の締結について、議案第92号 工事請負契約の締結について、議案第93号 工事請負契約の締結について、議案第94号 財産の取得についての委員長報告は原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立全員であります。よって、議案第74号及び議案第75号並びに議案第81号から議案第94号までの16議案は原案のとおり可決されました。

◯議長(高田君) 次に、日程第2 米政策の改革に関する請願書外1件を議題といたします。
 請願に対する委員会の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより、受理番号14番 「米政策の改革に関する請願書」について質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 討論なしと認めます。
 これより、受理番号14番 「米政策の改革に関する請願書」を採決いたします。
 お諮りいたします。受理番号14番 「米政策の改革に関する請願書」に対する委員長報告は採択であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立全員であります。よって、本請願は委員長報告のとおり採択することに決しました。
 これより、受理番号25番 「物価スライドの凍結解除による年金の減額をはじめ、年金制度の改悪に反対し、最低保障年金制度の創設を求める請願書」について質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 質疑なしと認めます。
 討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 14番 西尾英宣君。
  〔14番 西尾英宣君 登壇〕

◯14番(西尾君) 受理番号25番 「物価スライドの凍結解除による年金の減額をはじめ、年金制度の改悪に反対し、最低保障年金制度の創設を求める請願書」について賛成討論をいたします。
 政府は、来年度予算で公的年金に物価変動を反映させる物価スライド制の凍結を解除し、年金引き下げの方針を打ち出しました。受給者全体の年金引き下げは初めてであり、低い年金にあえぐ人々の暮らしを痛めつける暴挙です。
 物価スライド制は、1973年の石油ショックの際、物価高騰で年金が実質切り下げになる中で、年金の実質価値が目減りしないためにつくられた仕組みです。
 社会保険庁自身、毎年、物価の上昇に合わせて年金額の改善を図るところに公的年金の優位性があることを力説しています。老後の生活を支える制度を年金引き下げの手段にするのはもってのほかです。既に年金は、賃上げを反映する賃金スライド制も2000年度から凍結され、据え置かれたままです。もともと、日本の年金額は極めて低水準です。平均年金額は、国民年金わずか5万1,000円、厚生年金は17万円ですが、女性は男性の半分程度にすぎません。
 高齢無職世帯の生活費は平均月28万円であり、年金だけではとても生活できないのが実態です。とりわけ、この数年、自民党政府による相次ぐ負担押しつけで、耐えがたい生活悪化を招いています。消費税の増税、医療費改悪は年金生活者に重くのしかかっています。介護保険の導入で、わずかな年金からも保険料を取られ、超低金利政策は年金生活者にとってかけがえのない利子所得も奪っています。年金の引き上げこそ切実な願いなのに、逆に引き下げるとは時代逆行であり、絶対に認められません。
 来年度予算は、年金の引き下げを初め、介護保険料や雇用保険料の引き上げ、医療改悪による本人3割負担とお年寄りの1割負担などによって、3兆2,000億円の負担増と給付減を国民に押しつけようとしています。これでは、国民の暮らしを破壊するだけでなく、個人消費をさらに冷え込ませて、日本経済にも取り返しのつかない悪影響を与えます。
 今やるべきことは、むだな公共事業や軍事費は思い切って削減し、大企業向けの減税ばらまきをやめ、予算を暮らしと社会保障に重点的に配分することです。
 物価スライドの凍結解除による年金切り下げと、年金への課税強化を行わないこと。2004年度の年金改定に当たっては、保険料の引き上げ、給付額の引き下げなど、これ以上の年金改悪は行わないこと。全額国庫負担による最低保障年金制度をつくり、すべての高齢者が安心して暮らせるようにすること。
 年金受給者だけでなく、全市民の切実な願いであり、この意見書を提出していただきますよう、切にお願いをするものです。

◯議長(高田君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、受理番号25番 「物価スライドの凍結解除による年金の減額をはじめ、年金制度の改悪に反対し、最低保障年金制度の創設を求める請願書」を採決いたします。
 お諮りいたします。受理番号25番 「物価スライドの凍結解除による年金の減額をはじめ、年金制度の改悪に反対し、最低保障年金制度の創設を求める請願書」に対する委員長報告は不採択であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(高田君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。
 次に、お諮りいたします。ただいま、議案第95号及び議案第96号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて外1件が提出されました。この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 これより、議案第95号及び議案第96号を議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第95号及び議案第96号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについての御説明を申し上げます。
 議案第95号につきましては、現人権擁護委員 川西敏夫氏が平成15年2月28日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
 また、議案第96号につきましては、現人権擁護委員 田嶋省二氏が平成15年4月30日をもって任期満了となりますので、後任の委員の候補者として石野重幸氏を推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議いただき、御意見を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(高田君) お諮りいたします。本議案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、本議案はこの際、直ちに採決することに決しました。
 まず、議案第95号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第95号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、原案のとおり川西敏夫氏を適任とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第95号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、川西敏夫氏を適任とすることに決しました。
 次に、議案第96号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第96号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、原案のとおり石野重幸氏を適任とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議案第96号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、石野重幸氏を適任とすることに決しました。

◯議長(高田君) 次に、日程第3 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(高田君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(高田君) 以上をもちまして、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
 これをもちまして、平成14年12月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長よりごあいさつがございます。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 市議会閉会に当たりまして、お許しをいただきましたのでごあいさつを申し上げたいと思います。
 このたびは、一般会計、国保会計、水道事業などの補正予算及び病院事業会計の減額予算、それぞれ審議をいただき、可決を賜り、お礼を申し上げたいと存じております。
 代表質問、一般質問並びに委員会等、それぞれ指導的な御意見をいただきました。特に病院事業の施設管理、その他教育や社会福祉についても議論のあったところであります。それぞれ検討をして対処してまいりたいと、このように存じておる次第でございます。
 また、年末になりましたが、大型事業の発注をいたしました。また、下水道事業につきましても補正を認めていただいたわけでございますが、少しでも地方経済の活性化につながればと、このように配慮したところでございます。着工に当たりましては、事故のないように念じておる次第でございます。
 さて、市町村合併につきましては、これからも議会と協議をしながら、庄川町さんと相互に協力して、粛々と進めさせていただきたいと思っております。
 福野、井波、利賀の町村から任意協見合わせの申し出がございました。いささか寂しい気もいたしますが、一面、ほっとしたところもございます。よろしくお願いをいたしたいと思います。
 さて、先日の新聞及び官庁速報によりますと、国の一般会計81兆8,000億円での7%増が示されたところであります。内容的には、社会保障費の自然増がございます。国債の元利払いの当然増がございます。したがいまして、7%増の中には、かえって公共投資等では3.7%の緊縮予算等となっておるところであります。
 一方、地方財政計画の規模は86兆2,000億円で抑制されました。2年続きの抑制となったところでございます。内容的には、単独事業で5.5%のカット、人件費の削減及び一般行政経費も減ずるよう求められておるところでございます。また、地方交付税につきましても7%減と、このように示されております。
 本日、閣議で決定されるようでありますが、したがいまして、新年度の予算編成、今進めておるところでございますが、大変厳しいものがあると、このように思っております。ただし、代表質問でもお答えしましたように、何とか総合計画どおり、苦しいですが推進をさせていただきたい。
 したがいまして、反面、効率的で合理的な行財政運営、そのような形での配分となろうかと存じております。今後とも、何かと御指導賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。
 年末を迎え、寒さも加わってまいりますので、健康に留意され、よいお正月を迎えられますよう祈念して、閉会に当たりましてのお礼のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。

◯議長(高田君) これをもって散会いたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 2時54分 閉会

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成14年12月20日

      議  長    高 田 隼 水

      署名議員    吉 澤 邦 麿

      署名議員    松 本 恒 美

      署名議員    梶 谷 公 美