平成11年9月定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時06分 開議

◯議長(山岸君) ただいまから本日の会議を開きます。
 日程に入るに先立ち、御報告を申し上げます。
 先に設置されました決算審査特別委員会において、正・副委員長を互選されました結果、委員長に中西宏一君、副委員長に堀田信一君がそれぞれ選任されましたので、御報告申し上げます。

◯議長(山岸君) これより日程に入ります。
 日程第1 議案第50号から議案第56号まで、平成11年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外6件を議題といたします。
 これより、各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 中西宏一君。
  〔産業建設常任委員長 中西宏一君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(中西君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました諸案件を審査するため、去る9月20日午前10時より三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 付託議案は、議案第50号 平成11年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち、当委員会所管部分及び議案第51号 平成11年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)であります。
 当委員会におきまして、これらの諸案件について当局から詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案につきましては、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 また、請願受理番号24番 米の投げ売り強要をやめ、食料自給率引き上げを求める請願については、不採択とすることに決したのであります。
 ここで、審査の過程で出されました要望、意見について申し上げます。
 まず、今年度の稲作等の作柄状況についてただしたところ、食糧事務所では、水稲の早稲におきましては、夏の異常気象により、腹白米、背白米が多かったとのことであり、また、コシヒカリにおきましては、まだ十分な検査結果が出ておりませんが、異常気象に加え、長雨による湿害等により、乳白米のほかに品質の低下についても心配されるとのことでありました。
 統計調査事務所からは、富山県では103という8月15日現在の水稲の作況指数が出ておりますが、農家の実感としては「平年並み」の作柄とのことであり、また、品質については、平年よりやや低い状況になるものと思われるとのことでありました。
 その他、球根については「平年並み」であり、大豆については、この後収穫することとなりますが、台風の被害等がなければ、平年の収量を確保できるものと見込んでいるとのことでありました。
 なお、米の入札価格において、昨年と比べ2,000円程度の低い価格差が出ていることから、適正な作況について、国や県に対して要望を行うよう意見があったところであります。
 次に、新農業基本法に基づくアグリTONAMI21の見直しについてただしたところ、大綱骨子が7月に出され、明年以降の施策については、10月中旬に発表されることとなっております。また、県のアグロピア21についても見直しがされるとのことであり、当市としても、これらのことを踏まえて、将来の農業のあり方、どうあるべきかについて協議をしながら、アグリTONAMI21の見直しを行っていきたいとのことでありました。
 次に、2000年とやま国体を迎えるに当たり、工事中の用地や先行取得した用地及び歩道周辺の環境美化についてただしたところ、工事中の箇所や歩道、車道の境界ブロック周辺において雑草が目立っていることから、今年のリハーサル国体に合わせて、主要幹線の除草作業を行ったところでありますが、さらには、2000年とやま国体を来年に控え、環境美化に努めていきたいとのことでありましたが、歩道の延長も長いことから、地域の協力を得ながら進めてまいりたいとのことでありました。
 次に、田園空間整備事業の取り組み状況と今後の進め方についてただしたところ、現在の計画では、平成10年度から15年度の6年間で、広域圏全体の総事業費は13億円で、基本計画の策定がなされているものであります。
 現在、コンサルタントによる圏域内3,000人の方に住民アンケート、聞き取り調査を行っており、また、検討委員会では、人が半日コースで歩ける範囲として、半径8キロメートルの中の文化財を調査しており、また、地域住民とのかかわり、景観の統一など多くの提言がされている最中であり、田園空間博物館構想としての整理されたものについての提示は後ほど受けることとなりますが、この事業を進めるには、地域住民と行政が一体となり取り組むことが大切であり、今後は、11月のアンケート調査の結果を踏まえ、地域の組織づくりなどについて検討をしてまいりたいとのことでありました。
 次に、下水道マップ見直しにおける合併処理浄化槽のエリア拡大についてただしたところ、散居村の特徴を生かすことを考慮して見直しを行ったものであり、基本的には集合処理で行うこととしているが、特に離れた住宅については合併処理浄化槽を取り入れることとしているものであります。
 合併浄化槽は、個人個人が適正に維持管理することにより、処理水のBODが20ppm以内に保たれることになっているが、管理上の問題もあり、将来、さらに環境問題から高度処理を見込んでおく必要があることから、集合処理で行うことが望ましいと考えているとのことでありました。
 このほか、チューリップ・プラント及び堆肥プラントの稼働状況、農作物の産地直売計画、中小企業への金融貸し付け・回収状況、休耕田を利用した植花、失業者の実態などについて意見、要望があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げて、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(山岸君) 民生病院常任委員長 河原 誠君。
  〔民生病院常任委員長 河原 誠君 登壇〕

◯民生病院常任委員長(河原君) 民生病院常任委員会の審査の結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました諸案件を審査するため、去る9月21日午前10時より三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 付託議案は、議案第50号 平成11年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会所管部分及び議案第53号 砺波市少子化対策事業基金条例の制定についてであります。
 本委員会におきまして、これらの諸案件について当局から詳細な説明を受け、慎重に審議をいたしました結果、付託議案につきましては、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、審査の過程で出されました要望、意見について申し上げます。
 まず、10月から始まる介護保険認定訪問調査のスケジュール等についてただしたところ、現在、在宅のサービスや施設のサービスを受けておられる約860名の方全員に申請書、医師の同意書を送付したところであり、訪問調査をするに当たり、地区別に行うこととしているとのことでありました。
 なお、施設入所者約250名の調査については、在宅調査のスケジュールをこなしながら実施されるもので、調査員は圏域全体で142名、砺波市では37名で対応するとのことであり、聞き取り調査を行うに当たり、誤差が出ないようにするために、特に10月は2人組で9チームが行うこととしているということでありました。
 次に、介護保険認定に関連して、一次判定、二次判定についてただしたところ、介護保険制度は、医学的な意味での重症度合いではなく、基本的には介護に要する人手の割合で介護度を判定するものであります。コンピューターによる一次判定をもとに、特記事項や医師の意見書を勘案して二次判定が行われることとなるものであり、このことからも実態を反映できるとのことでありました。
 なお、保険者である砺波地方介護保険組合では、訪問調査を民間に委託することなく、市町村職員や福祉法人の職員に併任辞令及び委嘱辞令を出して対応するとのことでありました。
 次に、チャイルドシートの助成内容についてただしたところ、道路交通法の改正により、平成12年4月1日から6歳未満の乳幼児にチャイルドシートの着用が義務付けられたことから、市民の子育て支援を図るために、購入者に対して補助金を交付するものであります。具体的な内容としては、購入価格の3分の1を補助するもので、限度額を1万円とし、本年の4月1日にさかのぼって支給するものであります。
 市交通安全母の会連合会から2基のチャイルドシートの寄附を受けており、3カ月の期限付きで貸し付けを行っており、また、砺波市交通安全協会におきましても、8基の貸し付けを行い、チャイルドシートの着用についての周知とPRが行われているとのことでありました。
 また、補助金の交付に当たり、安全性の高いメーカーのチャイルドシートの認定について委員より意見が出され、PRを含め、要望があったところであります。
 次に、総合病院におけるコンピューター2000年問題の対応についてただしたところ、病院には、健康管理、診療機械、診察内容の記録、医療費を申請するシステム、リハビリのデータ管理などにおいて、ハード面、ソフト面での手直しが必要であることから、早い時期から対応について着手しており、今回、ハード面では、再来受付機や検査機器の取り替えを行い、また、ソフト面では、医事システム、注射や処方のオーダリングシステムについては、既にプログラム修正を行ったところであります。
 ほかに、物品管理システム、健康管理システム、給食管理システムについては、ソフトウエアの修正を加えており、今月をこれらの開発期限として改修業務を進め、10月から3カ月間、再点検を行うこととしており、コンピューター2000年問題には万全を期するとのことでありました。
 次に、病院建設に係る騒音対策及び駐車場対策についてただしたところ、病院増改築工事の起工式が9月2日に行われ、現在、第1病棟の一部取り壊しに伴う仮設工事が行われているところであります。引き続き第1病棟、第2病棟の一部を切断しての解体工事となることから、防音パネルの設置やその他特殊工法を採用することなど、騒音に対しては細心の注意を払いながら工事を進めるとのことでありました。
 また、駐車場対策として、西側駐車場が使用できなくなることから、東側に約5,500平米の用地を求め、200台余りの駐車場整備を計画しており、11月末には完成の予定ということでありました。
 このほか、福祉バスの運行計画のPR、堆肥舎の維持管理等、赤坂霊苑の建設計画、公共施設増改築の際のメンテナンス調査、ICカードの導入計画、ポリカーボネート食器の更新などについて意見、要望があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げまして、民生病院常任委員会の報告といたします。

◯議長(山岸君) 総務文教常任委員長 堀田信一君。
  〔総務文教常任委員長 堀田信一君 登壇〕

◯総務文教常任委員長(堀田君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました諸案件を審査するため、去る9月22日午前10時より三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催したのであります。
 付託議案は、議案第50号 平成11年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち、当委員会所管部分、議案第52号 砺波市情報公開条例の制定について、議案第54号 工事請負契約の締結について、議案第55号 字の区域の新設及び変更について(出町地区)、以上4議案であります。
 当委員会におきまして、これらの諸案件について当局から詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案につきましては、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 まず、当委員会は、委員会の開催前に、株式会社となみ衛星通信テレビを視察し、これからの情報化時代に向け、新しく導入する通信システムや設備の状況について説明を求めるとともに、現在進められている砺波市全域のエリア拡大についての取り組みについて要望をしてきたところであります。
 ここで、審査の過程で出されました要望、意見について申し上げます。
 まず、今回補正で計上している漆喰装飾保存事業としてのナマコ壁切り取り保存についてただしたところ、ナマコ壁の一面約6平米を切り取り、一旦市の施設で保管を行い、将来、公共施設に設置することを検討したいとのことでありました。
 なお、出町小学校の正面玄関に設置し、郷土の文化資産として長く保存することなど、委員より意見があったところであります。
 次に、となみ衛星通信テレビのエリア拡大の今後の見込み及びケーブルテレビの利用目的についてただしたところ、現在、郵政省に対して、10年度の3次補正と同様の有利な補助となるよう要望をしているところであるとのことであり、また、加入促進については、会社の営業活動をより一層強化していくことを会社の責任として行っていただくよう要望していくとのことでありました。
 ケーブルテレビの行政への利用については、多チャンネルのテレビ視聴だけでなく、双方向性を活用した利用方法について調査研究中であり、行政としてプライオリティーをつけることが重要になるとのことでありました。
 次に、7月にオープンした温水プールの利用状況並びに利用者の意見についてただしたところ、7月15日のオープン以来の利用状況は、7月は無料開放をしていたこともあり、16日間で3,500人、1日平均240人の利用があり、8月は1日平均190人、9月は現在までのところ155人の利用となっているとのことでありました。
 今後の利用促進については、ファミリー券の導入や体育センターとの共通利用券の発行などについて市民の要望があったとのことであり、導入について今後検討をしたいとのことでありました。
 また、高齢者の利用促進については、健康増進の意味からも、減免を含めた利用料の設定について要望したところであります。
 次に、社会に学ぶ14歳の挑戦事業における教師の役割についてただしたところ、市として、校長会で進めており、現在、119事業所からの依頼があり、433名分の申し込みがあるとのことでありました。細部については各学校において対応を協議しているところであり、教師は事業所の現場において生徒の状況を巡回することとしているとのことでありました。
 なお、教師や父母の立場として、目的やしっかりとした心構えで対応すること、また、子供たちの感じたことなどについて十分にアフターフォローを行い、この事業が長く続くよう要望をしたところであります。
 次に、新総合計画の策定に当たり、市民参画等の考え方についてただしたところ、新総合計画の策定に当たっては、まちづくり研究会を設置したところでありますが、前回の総合計画の後期修正計画の策定時には、各地区からは1名の参画で行ったところでありますが、今回は各地区より男女各1名で、2名と公募6名による市民の参画を得たところであります。これに市職員20名を加え、計60名程度の人員で4つの部会をつくり、検討を進めているところであります。
 また、各17地区の特色のある計画づくりについては、地区推薦の2名を中心に、各地区でしっかりと協議をされ、調査研究を進めていっていただくよう要望をしたところであります。
 次に、先のトルコ北西部の大地震に対して集められた募金の金額及びその送金方法についてただしたところ、募金については、現在250万円余り集まっており、また、高岡市から9月末日までの募金額約55万円の申し入れがあり、計300万円余りとなる見込みであるとのことでありました。
 送金方法としては、ヤロバ市の郵便局と友好提携をしている砺波郵便局を通じて行うことなど、確実な送金方法を現在検討しているとのことでありました。
 次に、先の本会議において安念市長から「オウム真理教信者の転入届は拒否をする」との答弁をいただいたところでありますが、オウム真理教信者が背番号をつけて砺波市に入るわけではないわけでありまして、その辺についてどういう考え方をもって望むかとただしたところ、情報の収集に努め、関係機関とも十分に協議して臨んでいきたいとのことでありました。
 また、新興宗教の進出についても、信教の自由は憲法で保障されていることであり、市としては進出を拒むことは困難と考えているが、しかし、多岐にわたる情報の収集に努め、地域住民が安心して暮らせるよう努力していくことが大切と考えているとのことでありました。
 このほか、辺地計画の見直しスケジュール、国体施設整備及び運営費、市町村合併の考え方などについて意見、要望があったところであります。
 以上、簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、総務文教常任委員会の御報告といたします。

◯議長(山岸君) 決算審査特別委員長 中西宏一君。
  〔決算審査特別委員長 中西宏一君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(中西君) 去る9月16日本会議において、平成10年度の砺波市の各会計決算を審査するため決算審査特別委員会が設置され、付託となりました議案第56号の水道事業会計、病院事業会計の各決算を審査するため、17日に委員会を開催したのであります。
 まず、正・副委員長互選の後、付託になりました議案第56号につきましては、閉会中に継続して審査することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、決算審査特別委員会の御報告といたします。

◯議長(山岸君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 議案第50号 平成11年度砺波市一般会計補正予算(第2号)のうちの社会教育費、漆喰装飾壁保存事業費200万円の支出について問題があります。
 土蔵を解体して、ナマコ壁の一部を残してどこかで活用するという提案については、賛成できません。土蔵友の会は「文化的価値があり、ぜひ保存をしてほしい」、砺波商店会は「歴史的遺産を市街地活性化に役立たせたい」と述べておられます。全国各地の多くの人が、「土蔵を壊さないで残してください」と見学に来られました。
 富山県も、ナマコ壁の土蔵では日本一と言われている竹内源造作の土蔵を残すことに協力をする姿勢でした。富山県職藝学院の上野教授も、「とにかくすばらしい技術で、現在ではとても再現できない」と述べておられます。
 「ローマは一日にして成らず」という西洋のことわざがありますが、今日の砺波市も、長い間の先人の努力を積み重ねて今日があることを忘れずに、先人の文化財を後世に残していくことが我々の務めであります。土蔵を解体して一部のナマコ壁だけを残しても、何の価値がありましょうか。土蔵のナマコ壁であります。私は、土蔵を残すことを訴え、切り取り保存には賛成できません。

◯議長(山岸君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより、議案第50号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第50号 平成11年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)に対する委員長報告は原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(山岸君) 起立多数であります。よって、議案第50号は、原案のとおり可決いたしました。
 次に、議案第51号から議案第55号までの議案5件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第51号 平成11年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、議案第52号 砺波市情報公開条例の制定について、議案第53号 砺波市少子化対策事業基金条例の制定について、議案第54号 工事請負契約の締結について、議案第55号 字の区域の新設及び変更について(出町地区)、以上5議案に対する各委員長報告は原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(山岸君) 起立全員であります。よって、議案第51号から議案第55号までの議案5件は、原案のとおり可決されました。
 続きまして、議案第56号 決算の認定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する委員長報告は閉会中の継続審査とするものであります。本案を委員長報告のとおり閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、議案第56号 決算の認定につきましては、閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(山岸君) 次に、日程第2 米の投げ売り強要をやめ、食料自給率引き上げを求める請願を議題といたします。
 請願に対する委員長の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおりであります。
 これより、受理番号24番 米の投げ売り強要をやめ、食料自給率引き上げを求める請願の質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 米の投げ売り強要をやめ、食料自給率引き上げを求める請願について、賛成討論をいたします。
 今、政府では、減反を100%やっても作況が100を超えたら過剰分をえさ用や援助用に投げ売りしろという「米の緊急安定対策」が検討されています。
 農水省は、自民党に提出した文書で、「作況が100を超え生産量が計画量を上回る場合、生産者団体において、調整保管に代えて、生産オーバー分を自主的に主食用以外に処理をする仕組みをあらかじめ設けておく」。主食用以外とは、加工用、飼料用、援助用の3種類ですが、このうち最も高い加工用は、ミニマムアクセス外米の用途として聖域扱いで、残る飼料用、援助用に国産米を充てるというのです。「飼料用で1トン1万円から2万円、援助用で3万円」と、農水省は答えています。過剰分米1俵600円、ラーメン1杯分で投げ売りしろというものです。
 政府は、こういうやり方を導入する理由として、調整保管による市場隔離では限界があるので、主食用以外に処理をすることによって自主流通米の値下がりを防ぐことを挙げています。これは、政府自身が、自主流通米の値幅制限を撤廃して米価値下がりの仕組みをつくった責任を棚上げしたものです。さらに、新米を1俵600円で投げ売りしたら、大半の米屋は自主流通米の買いたたきに乗り出すことは明らかであり、影響は過剰米にとどまらないことは明らかです。
 政府は、豊作を天下の悪事であるかのように言い、その責任は農民がとれと言っています。しかし、豊作になったら外米の輸入を減らせばいいのではないでしょうか。現実に、日本と同じ米のミニマムアクセス米を押しつけられ、国が米の輸入を管理している韓国では、米の作況次第でミニマムアクセス米の輸入量を変動させています。日本でも、せめて豊作になったら外米の輸入量を減らすことを検討すべきではないでしょうか。やるべきことをしないで、農民にだけ米1俵600円・ラーメン1杯分ということを許さないために、この意見書を提出することの重大な役割を考えられ、賛成していただきますことをお願いいたしまして、私の賛成討論といたします。

◯議長(山岸君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより、請願を採決いたします。
 受理番号24番 米の投げ売り強要をやめ、食料自給率引き上げを求める請願に対する委員長報告は不採択であります。
 お諮りいたします。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(山岸君) 起立多数であります。よって、本請願は、委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。

◯議長(山岸君) 次に、お諮りいたします。ただいま、議案第57号 砺波市教育委員会委員の任命について、提出されました。この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 これより議案第57号を議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第57号 砺波市教育委員会委員の任命について御説明申し上げます。
 現砺波市教育委員会委員の桃井千秋氏につきましては、来る9月30日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を砺波市教育委員会委員として任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議をいただき、御同意賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(山岸君) お諮りいたします。本議案については、事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより議案第57号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第57号 砺波市教育委員会委員の任命について、桃井千秋氏に同意することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、議案第57号は、原案に同意することに決しました。

◯議長(山岸君) 次に、お諮りいたします。ただいま、議案第58号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、提出されました。この際、これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 これより議案第58号を議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第58号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、御説明申し上げます。
 現人権擁護委員川西敏夫氏については、来る平成12年2月14日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議をいただき、御意見を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(山岸君) お諮りいたします。本議案については、事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより議案第58号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第58号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、川西敏夫氏を適任とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、議案第58号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、原案を適任とすることに決しました。

◯議長(山岸君) 次に、日程第3 議員提出議案第4号 道路特定財源制度の堅持等に関する意見書の提出についてを議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 16番 中西宏一君。
  〔16番 中西宏一君 登壇〕

◯16番(中西君) 議員提出議案第4号について、提案者を代表いたしまして提案理由の説明をいたします。
 道路は、豊かな国民生活や活力ある経済・社会活動を支える最も基礎的な社会資本であります。地域の活性化を促し、日常生活を支える生活関連施設であることから、道路網の整備を長期的視野に立って着実に推進する必要があり、道路交通機能の確保はもとより、住みよいまちづくりの要として、さらには、高齢化、少子化が進展している中、21世紀の社会基盤を計画的に充実させるためにも、高規格幹線道路から市町村道に至る道路網を早期に整備充実することが一層重要になってまいります。
 とりわけ、本市は、富山県の西部に位置し、北陸自動車道に、東海北陸自動車道及び能越自動車道が接続し、また、国道156号、359号が交差する要衝として、道路網の整備を進めているところでありますが、その水準はいまだ不十分であるため、より一層推進する必要があります。
 よって、政府におかれましては、道路網の整備を長期的視野に立って着実に推進することが不可欠であり、それを支える道路特定財源を堅持すること、道路整備財源を確保し、道路整備費の拡大を図ることについて、特段の措置を講じられるよう強く要望いたします。
 砺波市議会といたしましても、適切な御決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。

◯議長(山岸君) これより提案理由に対する討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 道路特定財源の堅持に関する意見書の提出について、一言申し述べます。
 本件は、道路建設のみに対する異状に突出した投資を目的としています。
 日本の本格的な道路建設は、1954年の第1次道路整備5カ年計画策定から始まり、道路投資額は1956年から1986年までの30年間に86.3倍となり、建設的経費については101倍となっています。中でも、高速道路など有料道路の建設的投資額は717倍という驚異的な伸びを示しています。
 当市でも、雨水による被害で対策が望まれていますが、河川災害などを防止するための治水事業5カ年計画は、道路投資の4分の1以下にすぎません。また、下水道整備も4分の1以下、都市公園整備に至っては、道路整備の5%以下というお粗末な状況です。
 社会資本整備に関する世論調査では、社会資本の整備についての要望の第1番が「福祉・厚生・医療関係施設」で27.1%、2番が「治山・治水」で22.8%、3番が「防災施設」で19.9%となっており、「道路」は19.2%と4番目にしかすぎません。国民が望むものとは著しく異なるものになる危険をはらむものと考えます。
 建設省の2000年度予算概算要求の特徴を見ますと、1、経済新生を支える都市の再構築と地域の活性化、2、連携、交流を支えるネットワークの整備を挙げています。
 8%の突出の伸びをしている連携、交流を支えるネットワークの整備、その大半は、公共事業の聖域と言われている道路建設費2兆1,534億円、そのうち高速道路や自動車専用道路など高規格幹線道路、地域高規格道路の整備推進に1兆3,246億円、6割も要求をしているのであります。
 道路にのみ投資をする、借金がさらに増えて、国債の新規発行額は33兆円を超えることになります。99年度の国債発行残高は327兆円と、莫大な借金になっていきます。借金が雪だるま式に増えていくことは明らかです。少子・高齢化社会の到来と言われています。来年度より介護保険も始まることからも、優先順位をよく考えた取り組みが大切であり、この意見書提出には賛成できません。

◯議長(山岸君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより議員提出議案第4号 道路特定財源制度の堅持等に関する意見書の提出についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(山岸君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第4号は、原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(山岸君) 次に、日程第4 議員提出議案第5号 「交通死亡事故の根絶に関する決議」についてを議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 11番 河原 誠君。
  〔11番 河原 誠君 登壇〕

◯11番(河原君) 議員提出議案第5号 「交通死亡事故の根絶に関する決議」について、提案者を代表いたしまして提案理由の説明をいたします。
  交通秩序の確立と悲惨な交通死亡事故の根絶は、市民すべての切実な願いであります。しかしながら、今年は近年にない早いペースで死亡事故が続発しており、犠牲者の大幅な増加が危惧されております。
 交通事故の要因としては、運転免許人口や自動車保有台数の増加に加え、高齢化社会の進展や生活形態の夜型化、交通マナーの低下などが挙げられます。
 砺波市の交通死亡事故については、高齢者が犠牲となる事故を中心に発生しており、今後の増加が憂慮される状況となっております。
 悲惨な交通死亡事故を根絶するためには、運転手一人ひとりが交通ルールを守ることはもとより、市民が一丸となって交通安全に取り組む環境づくりが重要であります。
 砺波市といたしましても、「交通安全都市宣言」を行い、積極的に市民総ぐるみで交通事故防止運動を行っておりますが、今回「交通死亡事故の根絶に関する決議」を行い、全市民とともに、決意を新たに、安全で快適な社会の実現を図るため、御決議を賜りますようお願いを申し上げ、提案理由といたします。
 どうかよろしくお願いいたします。
       ────────────────────────
            交通死亡事故の根絶に関する決議
 交通秩序の確立と悲惨な交通死亡事故の根絶は、市民すべての切実な願いである。
 富山県においては、県民の交通安全意識の高まりによって交通死亡事故は年々減少し、平成5年から6年連続で減少してきたが、今年は近年にない早いペースで死亡事故が続発しており、犠牲者の大幅な増加が危惧されている。
 また、砺波市における交通死亡事故は、高齢者が犠牲となる事故を中心に平成9年には6件、平成10年には7件、そして今年は9月7日現在1件の事故が発生しており、今後の増加が憂慮される状況となっている。
 悲惨な交通死亡事故を根絶するためには、運転者一人ひとりが交通ルールを守ることはもとより、市民が一丸となって交通安全に取り組む環境づくりが重要である。
 砺波市としても交通安全都市宣言を行っているところであり、本議会は、市を挙げて交通事故防止の諸対策を強力に推進し、死亡事故を根絶して、安全で快適な社会の実現を期するものである。
 以上、決議する。
  平成11年 9月24日
                             砺 波 市 議 会

◯議長(山岸君) お諮りいたします。本案につきましては、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第5号は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、「交通死亡事故の根絶に関する決議」については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(山岸君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第5号は、原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(山岸君) 次に、日程第5 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(山岸君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(山岸君) 以上で、本定例会に付議されました全議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成11年9月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長から御挨拶があります。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 砺波市議会9月定例会の閉会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。
 今議会に提案いたしましたうち、企業会計を除きまして可決、認定をいただきましたことを、厚く御礼を申し上げたいと思います。
 なお、一部、西尾議員から御意見がございましたけれども、このことにつきましては、皆さん方とも十分お話をして、私ども最大限努力をした結果でございますので、その点、西尾議員、御理解をいただきたい、このように思っております。
 特に、今回の予算につきましては、少子化対策として、緊急保育事業等の予算を含めまして、2億6,700万円の追加をいただいたわけでございます。速やかに執行してまいりたいと、このように存じておる次第でございます。
 また、病院増改築あるいは市営住宅、広域圏でございますけれども最終処分場等、大型投資を実はしておるわけでございます。事故のないよう万全を期してまいりたいと、こう思っております。
 また、懸案でございました情報公開条例も、平成12年度からスタートいたします。地方分権関連条項など、これから進めなければならない問題も幾つかございますので、職員ともども調整をよく図りながら対応いたしたいと、このように思っておる次第でございます。
 なお、小渕総裁が再任され、新しく内閣改造がされ、景気浮揚を期待をいたしておるところでございます。ついては、補正予算なども仄聞をしているところでございます。それらの情報をいち早くくみ取りまして対処してまいりたい。その際には議員各位にも何とぞ御支援を賜りたいと、このように思っている次第でございます。
 その他、議会中に賜りました貴重な御意見を市政に反映したいと思っておりますので、今後ともよろしく御指導をお願いを申し上げます。
 なお、今大型台風が接近しておりますが、いろいろ心配をしております。九州ではすざましい爪跡があったようでございます。私どもも、このことについては公共事業体として対応してまいりたいと、このように思っておる次第でございます。
 議員各位には、今後ともますます御健勝で御活躍されんことを御祈念申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。
 ありがとうございました。

◯議長(山岸君) これをもって散会いたします。
 どうも長時間御苦労さまでございました。

 午後 3時01分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成11年9月24日

      議    長    山 岸 銀 七

      署名議員      江 守 俊 光

      署名議員      松 本   昇

      署名議員      池 田 昭 作