平成10年第4回臨時会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時37分 開議

◯議長(宮木君) ただ今から、平成10年第4回砺波市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。

◯議長(宮木君) 日程に入るに先立ち報告事項を申し上げます。
 監査委員より、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告を、お手元に配付のとおり受けておりますので、ご検討をお願い申し上げます。

◯議長(宮木君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により、議長において指名いたします。
   5番  池 田 昭 作 君
   6番  石 田 隆 紀 君
   7番  藤 井 外志男 君
 を指名いたします。

◯議長(宮木君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) ご異議なしと認めます。よって、本臨時会の会期は本日1日と決定いたしました。

◯議長(宮木君) 次に、日程第3 議案第62号 決算の認定についてを議題といたします。
 去る9月、市議会定例会において決算審査特別委員会に付託をいたしました各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算審査特別委員長 金堂 久哉君
  〔決算審査特別委員長 金堂 久哉君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(金堂君) 決算審査特別委員会の審査結果とその概要についてご報告申し上げます。
 去る9月定例会において提案され、当特別委員会に付託された議案第62号決算の認定について、平成9年度砺波市水道事業会計及び平成9年度砺波市病院事業会計の2企業会計決算につきましては、慎重に審査を行うべく、閉会中の継続審査となっていたのであります。このため、10月13日と19日・20日の3日間にわたって委員会を開催し、監査委員から適切な審査所見を承り、その後、当局より詳細な決算内容の説明を受け、引き続き関係諸帳簿等をつぶさに審査いたしたのであります。その結果当委員会といたしましては、両事業会計とも原案のとおり認定すべきものと決定いたしたのであります。
 以下、審査の概要についてご報告申し上げます。
 水道事業の平成9年度の経営状態につきましては、収益的収支において、収入9億2,017万円、支出9億2,577万円、差引560万円の赤字決算となっています。この赤字幅は、昨年度に比べて330万円縮小しております。赤字決算の主な要因は、給水原価229円80銭に対する供給単価が204円27銭と販売利益は25円53銭の赤字なっていることにあります。その差額25円53銭は昨年度に比べて約1円50銭赤字幅が拡大しており、経営状況は前年度より更に厳しく、赤字決算となっています。ついては、次年度以降も、給水収益での大きな伸びが期待できないことから、より一層、経営経費の削減等、経営効率の向上に努め給水原価への影響が大きくならないよう、改善をいただきたいと思っております。
 また、業務概要については、当年度における給水人口は、前年度より446人増の4万409人、また、給水戸数は256戸増の10,831戸となっています。給水状況については、年間総配水量はここ3年間、若干の減少傾向にあり、約471万トンとなっているものの、有収水量は前年度より約4万トン増加の約368万トンとなっております。このことは、近年の宅地開発やアパート建築等に伴う給水契約件数が増加していること、並びに、漏水調査の徹底や老朽管の布設替えなどの漏水防止対策の効果が現れたものと思われます。この有収率は年々少しずつ向上しておりますが、県内8市の状況を比較いたしますと、決して高いものと言えず、今後とも、有収率向上対策に更なる努力を望むものであります。
 次に、おもな意見、要望等について申し上げます。
 まず、漏水調査の調査結果の傾向及び調査方法について質したところ、平成8年度は、184件であり、9年度は201件の漏水修理を実施し、30件程伸びているところでありますが、この修理等を行い、漏水を押さえた結果、総配水量が減少し、有収率が向上した要因になっているものと考えられるとのことでありました。漏水調査の実施に当たっては、調査業務を委託しており、調査方法は音聴で行い、水道管の埋設箇所について調査するものと、各家庭に引き込みを行っている止水栓部分で行うものがあり、年に1回集中して全地域について漏水調査を行っているとのことでありました。
 次に、石綿セメント管の老朽管の布設替え工事にあたり、国庫補助事業としての実施状況について質したところ、補助対象となるものは、50ミリ以上の配水管で石綿セメント管が対象となるもので、石綿セメント管の布設総延長62キロ中、平成9年度では3・5キロが実施され、平成9年度末までに19・3キロの布設替えが完了し、進捗率は31・2%となっているとのことでありました。今後、更新しなければならないものが70%近く残っておりますが、補助対象期限が平成12年度と言われており、補助事業が継続して実施されるよう、国に対し要望しているところであるとのことでありました。なお、工事の実施に当たっては、下水道工事や道路改良工事に併せて行うなど、何度も道路を掘り返さないよう経費の軽減に努めているとのことでありました。
 次に、水圧の低い地域の対策について質したところ、今年度から、末端の水圧の低い地域の対策事業に取り掛かることとし、現在、五鹿屋、東野尻地区から一部事業着手しているとのことであり、更に、市内全域の水圧実態を把握するため、消火栓約300箇所から抽出し、自動記録水圧計で24時間に渡り、本管の水圧の変化を3ヶ月かけて調査を実施しているとのことでありました。現在までの調査結果からは、本管での最低水圧が1・5キロの基準となっているが、1・5キロを割っている箇所が見られないとのことであり、今後、残りの本管の箇所について調査を行っていき、その後、給水管に原因があることも考えられることなどから、給水管での水圧調査を実施し、順次、対策を講じていきたいとのことでありました。
 次に、水道企業の経営状況の長期見通しについて質したところ、水道料金については、水道の経営計画を立てながら長期を展望し、設定しているとのことでありますが、水道の普及率は97%を達成していることから、給水の伸びは期待できないが、費用面では、企業債のピークが平成16年度となり、それ以降、減少となること、また、企業団も原水費の値下げについて検討を始める状況にあることからも、経営的に改善の方向に向かうと言うことでありました。しかし、一般会計からの繰入金や剰余金の取り崩しなどにより、補填をしている状況にあり、長期の経営見通しは、厳しい状況にあることから、更に経費の節減、未普及地域の拡大などに努力をしていきたいとのことでありました。
 次に、水道料金の未収金及び不納欠損の状況、減免対象者の範囲について質したところ、平成8年度以前の未収金は206万円、件数では242件、9年度分では1,810万円、6,717件となっておりますが、毎月督促を行い、状況によっては、年3回の給水停止などを行っていること、また、本年度における不納欠損額は、4万2千円、4件となっており、自己破産や行方不明者について、回収不能となったことから、不納欠損を行ったとのことでありました。減免の対象として、生活困窮者としての減免を行ったものは無く、漏水により水道使用料が異常に増えた場合に、手続きを行っていただくことにより、減免の措置を行っているとのことでありました。
 このほか、自己水源能力と活用、井戸の届け出状況及び水質検査、遠隔メーターの取り付けの効果と普及、上水工事の状況、水道メーターの購入システム、起債の借入及び償還などについて質疑、要望があったところであります。
 次に、病院事業会計について申し上げます。
 まず、経営状況につきましては、消費税抜きの総収益では92億9,982万円と前年度より1億2,764万円1・4%の増となり、消費税抜きの総費用で93億7,365万円と前年度より1億3,151万円1・4%の増となっております。この結果、収支差し引き額当年度純損失は、7,383万円と、前年度に引き続き赤字となり、純損失は前年度に比べ、387万円の増となっております。この収益及び費用の内訳を見ますと、まず収益が増加した主な要因といたしまして、年間延患者数が入院、外来ともに、前年度に比べ減少をしましたが、診療報酬の改訂があり、入院及び外来患者の診療単価が増大したことによるものであります。また、費用が増大した要因といたしましては、人員増、退職特別負担金増などによる、給与費増や消費税率アップによる負担増が主なものであります。全体としては、病院経営として、いろいろな医療費抑制策が打ち出されるなど、大変厳しい現状にあると言えます。しかしながら、本年度では、施設面においては、外来駐車場不足の解消のため、近隣に駐車場用地を確保し、駐車場整備・拡充に努め、設備面では、X線TV装置や腹腔鏡下手術装置などの医療機器を購入し、診療設備の充実など病院機能の向上が図られております。いまや、公的病院と言えども厳しい競争の時代に入っております。その中で、増収対策の模索と一層の経費節減に努められ、地域の中核病院として、質の高い医療サービスの提供、優れた医療環境への対応など、住民に信頼される病院へと、努力をしていただくとともに、より一層の効率化を図り、健全経営に向けて更なる努力をしていただくよう期待するものであります。
 ここで、意見、要望について申し上げます。
 まず、交通事故に係る医療費請求の遅延防止策について質したところ、一般医療費請求と異なり請求事務が遅れる理由として、保険会社や事故の相手方との示談など、医療費の支払い方法を決定するまでに日時を要することや、診断書並びに診療報酬明細書の作成、重症の患者さんの後遺症認定診断書を作成するにあたり、傷害認定の判定には長期間を要すること、複雑かつ多岐に渡ることなどがあげられるとのことであります。このことを踏まえ、書類作成などの流れを円滑にするために、医師の協力により、改善に努めているとのことでありました。
 次に、入院患者の食事料の動向調査について質したところ、医療費請求での食事料の基本単価は、1日につき1,920円であり、これに対し1日当たりの普通食の材料費は810円となっているもので、その他、設備費や人件費を含めると、収支バランスも、うまく行われているとのことでありました。また、栄養部においては、入院患者に直接聞いて、嗜好調査をして、それを基に給食委員会において検討するなど、患者のニーズに応えているとのことでありました。
 次に、病院駐車場等の借地契約の状況について質したところ、総面積は、1万3,500m2余りであり、借地料1,740万円となり、地権者は8名となっており、契約に当たっては、1年契約としておりますが、固定資産税の改正が行われない限り、近年は、同額の単価で継続の契約をしているものであります。なお、借地面積は、病院全敷地の約31%を占めることになるとのことでありました。
 次に、医業未収金の状況と回収方法について質したところ、医業未収金の全体額で、12億9,960万円となっておりますが、その内の保険者負担分の12億260万円は、保険手続き上、2ヵ月遅れで納入されることとなっております。また、患者負担金の平成9年度末未収金が9,700万円となっている状況であります。この未収金の中には、身元不明など収納困難なものがありますが、5年間の時効まで、住所調査を行うなど、直ちに不納欠損として処理を行っていないとのことであり、昨年の不納欠損額は、約14万円となっているとのことでありました。なお、回収の対策として、定期的に、未収金対策委員会を開催し、早期対応策を検討し督促を行っているものであります。
 次に、病院の患者に対する明るい接遇教育の状況について質したところ、平成7年に教育研修委員会が設置されており、その下に接遇小委員会を設置して、各部署から約50名が参加し、毎月研修を行っているとのことでありました。職員の外、委託職員や臨時職員も含め、各科ごとに具体的に目標を定めて行っており、また、リーダーを育てるための研修に参加するなど、マンネリ化とならないよう工夫しながら、継続して接遇研修を行い、明るい接遇、患者サービスに努めていくとのことでありました。
 このほか、救急医療体制の充実、医薬品の在庫率、厚生福利費の内容、研修会の実施状況、現金預金の運用方法、外来窓口の委託状況、外国人の医療費の収納状況、予約診療での主治医の診察、医療福祉相談の状況、入院患者の見舞いの時間帯などについて質疑、要望があったところであります。
 以上、水道事業および病院事業の両事業会計決算につきまして、審査の結果とその所見を申し上げ、当決算審査特別委員会の審査報告といたします。

◯議長(宮木君) ただ今の委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 討論なしと認めます。
 これより議案第62号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第62号、決算の認定について 平成9年度砺波市水道事業会計決算、平成9年度砺波市病院事業会計決算、以上、2会計決算に対する委員長の報告は、認定することが妥当であるとするものであります。本決算を、委員長報告のとおり、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(宮木君) 起立全員であります。

 よって、議案第62号 決算の認定については、委員長報告のとおり認定することに決しました。

◯議長(宮木君) 次に、日程第4 議案第65号及び議案第66号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第3号)外1件を一括議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 安念 鉄夫 君
  [市長 安念 鉄夫君 登壇]

◯市長(安念君) 本日、ここに決算の認定に係る議案等につきましてご審議願いたく、市議会臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には、ご多用中にもかかわらず、ご出席を賜り厚くお礼申し上げます。
 はじめに、介護保険事業の広域化について申し上げます。去る10月5日砺波地区12の市町村長会議において、共同して事務処理をすることで合意し、砺波地方介護保険広域化事務推進協議会が発足いたしました。その際、運営母体として新たな一部事務組合を発足させることとなり、そのため、砺波市役所内に市町から5名の派遣職員で準備室を設け、準備を進めているところであり、協議会の案がまとまれば、議会にお諮りをして事務を進めたいと考えております。また、砺波市が在宅福祉事業を積極的に推進し、かつ先進的モデル的事業を行っていると評価され、去る10月6日厚生大臣表彰を受賞いたしました。この受賞を機に、さらに在宅福祉事業の充実に努めてまいりたいと存じます。
 次に、生涯学習フェスティバルについて申し上げます。去る10月10日・11日の両日、「学びあい ひとりひとりが咲くまちへ」を大会テーマに、生涯学習フェスティバル「まなびピアとやま´98inとなみ」をチューリップ公園とその周辺施設を会場として開催いたしました。砺波野の伝統文化の発表を中心とする「となみ野芸術祭」など過去最高の125事業が実施され、両日とも好天に恵まれたこともあり、過去最高の2万3千人を超える入場者を数えました。ステージ発表、屋内外の展示発表、公開講座、体験コーナーなど多種多彩な催しが展開され、いずれも好評を博するなど、成功裡に終了することができました。これを機会に、学んでみたいという機運がより一層高まるとともに、学習団体の輪がさらに広がり、不況時にこそ心豊かな社会に発展することを期待申し上げるものであります。
 次に、大豆の作柄について申し上げます。大豆につきましては、播種期から順調に生育していたところでありますが、9月中旬の長雨と台風7号の影響により莢が多大な損傷を被ったことなどから、腐敗粒などの被害粒が多発し大幅な減収、品質の低下が予想されております。当市において、作付面積が580ヘクタ-ル余りの大豆は転作の基幹作物として位置付けているところであり、となみ野農協の大豆乾燥調製施設の全面稼働による乾燥、調製、選別の実施などで対応しているところであります。また、農業共済につきましては、共済引受面積の95%の被害申告があり圃場調査を実施済みでありますが、共済金の早期支払いについて国、県に対して要請しているところであります。米の生産調整が強化されているなか、大豆など転作作物の大幅な減収は、営農組織、中核農家などの経営を更に圧迫しており、今後の農業経営にも多大な影響が懸念されますことから、富山県等関係機関に諸般の対策について要望しているところであります。
 次に、本日提案いたしました議案についてご説明申し上げます。
 まず、議案第65号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第3号)につきましては、8月の集中豪雨及び9月の台風7号により農地等の災害復旧に要する経費に係るものであります。歳入歳出それぞれ1億3,198万8千円を追加補正し、歳入歳出予算総額は157億9,571万2千円となるところであります。
 歳出予算の増額補正の主なものとしては、
  農林水産業施設災害復旧費   1億1,450万4,000円
  土木災害復旧費            516万0,000円
  観光施設災害復旧費        1,232万4,000円
について、精査のうえ計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源として、
  国庫支出金            9,386万0,000円
  県支出金               340万0,000円
  繰越金              2,025万0,000円
  市債               1,230万0,000円
などを増額しようとするものであります。
 また、地方債につきましては、事業内容の変更により限度額を1,230万円増額するものであります。
 次に、議案第66号 決算の認定につきましては、地方自治法の定めるところにより、平成9年度の富山県砺波市一般会計並びに砺波市国民健康保険事業、砺波市国民健康保険太田診療所、砺波市老人保健医療事業、砺波市赤坂霊苑、砺波市下水道事業及び砺波市農業集落排水事業の各特別会計の歳入歳出決算を監査委員の意見を付して議会の認定をお願いするものであります。
 以上をもちまして、本日提案いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ慎重にご審議の上、可決、認定を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(宮木君) これより、ただいま議題となっています議案に対する質疑に入ります。
 申し上げます、議事の都合により、質問についての議員の発言は、会議規則第50条によって、20分以内といたします。
 通告に基づき、発言を許します。
 13番 西尾 英宣 君
  〔13番 西尾 英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 大雨、台風の被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。8月の豪雨被害及び9月の台風災害により道路や農産物に多大な影響を受けました。今議会で災害復旧として1億3,198万8千円の提案されました。3点について伺います。
 第1に40万円以下の被害についての対処について伺います。市民の中には40万円以下は災害にならないから、個人の力では補修できなく放置状況で荒地になって行く恐れがあります。東別所のT宅納屋倒壊の原因は上の田んぼにひびが入っていたから、土砂が崩れたことが原因です。水田であれば崩れなかったことは明らかです。小矢部市では10万円以上の被害について、市として50%補助をすることで区長に届け出をするように対処しています。
 当市としても是非検討して荒れ地にしないことが大事であります。
 第2に被害後、危険箇所の総点検、緊急対策、総合的、抜本的対策の検討はどこまで進んでいますか、お伺いいたします。特に三島町、本町、新富町では道路冠水により床下浸水が30戸も発生しました。今年は異常な状況と片付けて良いのでしょうか。区画整理前はこんなに水がつかなかったと市民の人は口々にいっておられます。9月4日出町自治振興会と三島町町内会から陳情書が提出されました。「昨年の夏以来再三の水害の発生については、特異な集中豪雨を理由とせず原因を明らかにされ、綿密な再発防止の対策を講ぜられ、防止策を提示し、住民の理解と協力を得られたい。」どのように対処されたのでしょうか、住民への説明会等開く必要があります。3,000m2以上の開発には貯水槽を持つように指導をしておられますが、太郎丸西部の区画整理組合の排水についてどのように指導しておられたのでしょうか。私は水がついた時、町内を回り、床下浸水の状況を見てここにこそ市政として力を入れることが必要であると痛感いたしました。「今年にはいって6回も水がついた。自動販売機も壊れた。雨の音を聞くとノイローゼになる。」土のうは各家に持っておられました。次に床上、床下浸水の世帯では、畳の入れ替え等後片付けに大変な労力と経済的負担が掛かりました。しかし砺波市では住宅災害見舞金支給要綱によると床上浸水5千円であり、床下浸水はまったくありません。一軒にだけ5千円支払われたとのことであります。東京都中野区では床上浸水の一般世帯に4万円、床下浸水には1万円支給されています。砺波市として見舞金支給要綱を市民に手厚い対策として改正されることを求めるものです。緊急時の職員のみなさんのご苦労に敬意を表するとともに、市民の安全、健康を守る責務のある砺波市として水害対策に全力を挙げて一層取り組まれるよう、強く要望するものです。
 次に、夏の長雨、9月の台風で冠水するなどした農作物の被害は大変深刻な事態をまねいています。農家の生産意欲を維持するためにも10月20日我が党は緊急申し入れを行いました。米については刈り遅れによる減収の拡大した水稲について、農業共済の評価を改めて行い実態のあったものにすること。大規模農家ほど作業委託を受けた分について刈り取りを優先し、自作地分は後に回したため、穂発芽などによる等級落ちのダメージを受けています。臨時特別救済対策を講じられたい。米の減反を背景として本年より実施された「緊急生産調整推進対策」により多くのところで大豆が作付けされました。当市としては、昨年は327町歩が今年は570町歩と豆だけで243町歩増えました。9月22日に襲来した台風7号の暴風雨により、大豆の茎葉の多くが折損すると共に大豆莢の防水機能が著しく損なわれ壊滅的な打撃を受けました。共済の評価に当たっては、財源不足を理由に減額することなく適切に行われたい。規格外大豆にも大豆交付金が支払われるように配慮されたい。来年度の作付けのための種子代への補助措置を講じられたい。野菜については120町歩作られていますが、何も救済措置がなく困っています。ネギ等は深刻です。輸入農作物は遺伝子組み替え食品の大豆等健康が心配されている時、国産の農作物を消費者は求めています。転作についても安心して農作物を作れるように条件整備を確立して行くことが求められています。
 次に現在制度融資を返済中でも返済計画立案時から考えると、減反面積の大幅な拡大や農作物価格の低下など計画通りに行かない事態が生じています。制度資金の返済猶予について検討されたい。無利子、無担保、無保証人など借り易い融資制度を創設されたい。共済制度のない、あるいは共済に未加入の作物や建物などの被害に対する救済の手当てを講じられたい。用排水路の氾濫による農作物の被害が起きないよう都市化計画も含め対策を講じられたい。
 いま、農作物の輸入が激しい勢いで増大し、食料の自給率は42%にまでの状況のもとで、大雨、台風被害対策に万全な対策を求めて私の質疑を終わります。

◯議長(宮木君) 答弁を求めます。
 市長 安念 鉄夫 君
  〔市長 安念 鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 西尾議員の質問にお答えをいたします。
 先ず第1点は査定に至らなかった対策をどうするのかということでございます。具体的に40万円以下の災害にあっては、小矢部市は2分の1も考えているということでございます。その通りでございますが国の農地災害につきましては40万円以上ということでございますし、公共土木災害につきましては60万円以上が査定の対象になるわけでございます。それ以下につきましてはご承知だと思いますけれども県単補助事業がございますので、その救済措置を受け入れて参りたいとこのように思っています。その点につきましては土地改良区とも連絡をいたしておるところでございまして、10月末現在でその災害復旧等の要望についてはございません。したがってご指摘のようなことはございませんが、しかし県単補助をするということになりますと当市の諸要綱もございますので、それに対応して参りたいと思っております。現状のところないということを申し上げておきたいと思います。
 第2点につきましては、三島町周辺の浸水冠水等の対策についてでございます。冠水床下浸水につきましては三島町だけではございません、市内のあちこちでお聞きだと思いますがございました。ただし今おっしゃるように都市計画事業等々が原因のようにおっしゃっておりますが、私はそうではないと思いますので、排水計画につきましては、時間雨量で51ミリと今回はなったわけで、私どもの設計基準では45ミリとして計算をしているわけであります。そこに実はハンデがあったわけでありまして、どうしても越水をするという状況でございます。このことをご理解いただきたいと思います。お尋ねもございましたように三島町から陳情もございまして、三島町に対して回答を一度いたしました。その間今まだ話をしているところでありますが、私は長期的には下流の水路の改修が何としても必要だろうと思います。その場合には土地改良区、用水土地改良区それぞれの皆さんのご同意も必要でございますし、これにつきましては相当の用地と経費も必要になって参ります。したがって長期的にはお願いをするということになろうかと思います。中期的には今もご指摘もございましたように雨水調整池を設置する必要があろうかと思います。もちろん今は開発行為等がございますので十分にそのことについては調整池を設けるように指導いたしておりますし、それなりに開発をされる皆さんはそのように実施をされております。ただし現在の三島町の上流部につきましては、早く開発されたところがございます。その面での調整池がないということで今日のような状況であるということをご理解いただきたいと思います。従って当面の対策としては、これからの開発行為あるいは土地区画整理事業をする段階での設計数量等についてはもう少し見直しをしながら余裕のある断面等にすべきではないかと、このように思っておるわけであります。いずれにしましても先般の市長会でもいろいろこの問題がございました。全県下でそれぞれ災害を受けております。富山市でもずいぶん大きい床下浸水があったことはご承知だと思いますが、これらの対応を少し考えて見ようということで話し合っております。その後いろいろ良い指針が出ましたらそれを参考にして参りたいとこのように思っておる次第であります。
 次に3点目は農作物の被害等でございます。水稲につきましては10月15日現在の作柄状況は、呉西地区では96と発表されたところであります。ただおっしゃるように刈り遅れ等の水稲につきましてはいろいろ品質的な低下があったりして、いろいろ批判のあるところでございますが、広域農業共済組合では今再調査をいたしておりまして、実態に適った評価をして行きたいと思っている次第であります。幸い私も管理者をいたしておりますので、そのように指示をいたしておるところでございます。大規模農家に臨時的な救済措置をということでございますが、水稲だけにそれを考えるということはなかなか難しいのではないかと思っておりますのでご理解をいただきたいと思います。
 次に豆の問題でございますが、砺波広域圏事務組合、それから9市の市長、9市の富山県都市農業連絡協議会それぞれ富山県へ要請を行ったところであります。県といたしましても農林省とも交渉されまして、ご承知のように激甚災害の認定をされたところでございますので、それぞれ大豆の交付金等ご心配の面につきましては、規格外につきましては規格外Aという特別枠を設けて検査を実施されることになっております。いわゆる規格外というのは、基準価格に至らない豆でございますけれども、その差額については交付金の対象にするようになりますので、要請に答えていただけるものと思っている次第であります。それから一般野菜等、特に白ネギなんかの問題をいわれましたが、このことも実は話をしましたが、逆に野菜不足で今野菜が高価になっています。そのようなものにという話が実はございますので、なかなかそれは受け入れられない状況あることを申し添えておきたいと思います。
 次に米等に関しまして、あるいは大豆等を含めまして中核農業者等の制度融資の償還猶予につきましては県も対応するということを聞いております。このことにつきましては中核農業者協議会を通じましてその主旨の徹底をして参りたい思っております。それから無担保で無利子でという融資の話でございますがなかなかそこまでも行きませんけれど、農協がその融資機関として対応されるなら従来通り利子補給などいたしまして、皆さん方の融資に対しての緩和策をとって行きたい。ただしこれは農協からの申し出と農協に対する補助になると思いますが、そのことで農協が県との調整もございましょうが、融資があるとすれば従来通り、利子助成策がございますので、それに対応して行きたいとこう思っている次第でございます。県においても現行制度、低利融資の拡大を今回計画されているようでございますので、そのように中核農家に指導して参りたいと思います。それから共済制度以外の物について、何か救えということですが、今の状況では単独ではなかなか補償というのは難しいのではないかとこのように思っているわけであります。
 終わりになりますが、用排水路等の氾濫対策等につきましては、市だけでは到底対応できません、土地改良区の皆さん、あるいは用水土地改良区の皆さん、そして丁度ここはご存じのように扇状地の真ん中でございます。したがって排水となれば下流の問題がございます。なおまた、上流に開発もございますとどうしても中間的に被害を受けざるを得ないということになりますと、その時点で何かを考えなければいけないと思いますけれど、その辺の調整を今後して参りたいとこのように思うわけであります。いずれにしましてもいろいろご意見もございましたが、私も現地に走りましたし、あるいはその対応について一生懸命努力したことを申し添えまして、答弁といたします。以上でございます。

◯議長(宮木君) 再質問を許します。ただし答弁漏れのみといたします。
 13番 西尾 英宣 君
  〔13番 西尾 英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 災害見舞金の要綱によると、自然災害で全壊の場合には70%以上10万円、半壊50%以上5万円、床上浸水5千円、一部損壊3千円となっておりますが、今回のこのような災害で、1軒にだけ床上浸水で5千円支給されたとのことですが、東別所のT宅では一部倒壊と傾き大変な被害を受けられたのですが、これの適応はなされていないというのは本当に残念でありますので、良い方向で検討していただきたいと私は思います。

◯議長(宮木君) 答弁を求めます。
 市長 安念 鉄夫 君
  〔市長 安念 鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 見舞金の要綱等につきましては、ずいぶん前に定めたものでありますので、この機会に議会の皆さんと相談をして今後検討して参りたいと思います。以上です。

◯議長(宮木君) 以上で、通告による質問並びに質疑は終わりました。
 他に質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 質疑なしと認めます。
 これをもって、提出案件に対する質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております議案第65号外1件につきましては、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、所管の常任委員会並びに決算審査特別委員会に付託いたします。
 この際暫時休憩いたします。

 午後 3時27分 休憩
 午後 4時44分 再開

◯議長(宮木君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより付託いたしました案件について委員長の報告を求めます。

◯議長(宮木君) 産業建設常任委員長 石田 隆紀 君
  〔産業建設常任委員長 石田 隆紀君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(石田君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について、ご報告申し上げます。
 今臨時会におきまして、当委員会に付託されましたのは、議案第65号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第3号)についてであります。これを審査するため、本日、当局の出席を求め、委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、原案のとおり可決することに決したのであります。
 付託された議案第65号につきましては、去る8月12日から14日にかけての梅雨前線豪雨災害、並びに、9月21日・22日の台風7号によります災害に関しまして、国の激甚災害の指定がなされたこと等によります災害復旧事業にかかる補正であります。
 災害復旧費において、農地農業施設災害復旧事業費として60ヵ所、1億1,450万4千円、道路災害復旧事業費では10ヵ所、516万円、観光施設災害復旧事業費では、夢の平スキー場の災害復旧に、1,232万4千円、全体では、71ヵ所、1億3,198万8千円を追加しての補正となるものであります。なお、観光施設災害復旧事業につきましては、緊急措置として、一部、予備費300万円を充用しております。
 以上、誠に簡単でありますが、審査の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会のご報告といたします。

◯議長(宮木君) 決算審査特別委員長 金堂 久哉 君
  〔決算審査特別委員長 金堂 久哉君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(金堂君) 決算審査特別委員会の審査結果について、ご報告申し上げます。
 本日、本会議におきまして、当特別委員会に付託となりました、議案第66号 決算の認定について 平成9年度富山県砺波市一般会計及び平成9年度の各特別会計、以上7会計の歳入歳出決算の認定につきまして審査するため、先程、特別委員会を開催いたしました。
 今後、慎重に審議を行うため、閉会中に継続して審査することに決したのであります。
 以上、誠に簡単でありますが、決算審査特別委員会のご報告といたします。

◯議長(宮木君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 討論なしと認めます。
 これより、ただ今議題となっています議案第65号及び議案第66号、以上2件を採決いたします。
 お諮りいたします。
 まず、議案第65号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第3号)を採決いたします。
 お諮りいたします。
 議案第65号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第3号)の委員長報告は原案可決であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(宮木君) 起立全員であります。
 よって、議案第65号は原案のとおり可決されました。

◯議長(宮木君) 続きまして、議案第66号 決算の認定についてを採決いたします。本案に対する委員長の報告は、閉会中の継続審査とするものであります。
 本案を、委員長報告のとおり、閉会中の継続審査とすることにご異議ありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) ご異議なしと認めます。
 よって、議案第66号は、閉会中の継続審査とすることに決しました。
 以上をもって、本臨時会に付議されました議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成10年第4回砺波市議会臨時会を閉会いたします。
 市長よりご挨拶があります。
  〔市長 安念 鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 臨時会の閉会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げます。本日は災害復旧ということで議案を提案いたしまして、議決を賜り誠にありがとうごさいます。また平成9年度の一般会計及び特別会計につきましてはこれから認定の作業をしていただくわけでありますが、今後ともよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 なお、災害復旧につきましては1億3千万余の予算でございます。約70ヵ所にわたる箇所数でございますけれども、関係職員を督励いたしまして速やかに復旧作業を図りたいと思います。なお又、土木災害につきましては明年度施工することで過年度災害ということで進めさせていただきたいとこのように思っている次第でございます。
 なお水道、病院企業会計につきまして、決算につきましては認定を賜りまして誠にありがとうございました。なお、審査におきましていろいろご意見等を賜りまして、このご意見につきましては適時適切に対応して遺憾なきよう努めたいとこのように思っている次第でございます。誠にありがとうございました。
 先般前市長の岡部さんが貴い叙勲の栄誉を得られました。皆様と共にお祝いを申し上げたいと考えている次第でごさいます。終わりになりましたが、本日は大変暖かい日になりましたが、時節がら寒さも加わってくると思います。どうか皆様方ご健勝にてご活躍をされんことをお祈りを申し上げまして、閉会のご挨拶といたします。ありがとうございました。

◯議長(宮木君) 以上をもって散会いたします。
 どうもご苦労さまでした。

 午後 4時52分 閉議

地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。

  平成10年11月4日

      議  長  宮 木 文 夫

      署名議員  池 田 昭 作

      署名議員  石 田 隆 紀

      署名議員  藤 井 外志男