平成7年6月定例会(第2号) 本文

1.会議の経過
 午前10時05分 開議

◯議長(平木君) これより、本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。
 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第47号から議案第50号まで、平成7年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)外3件及び報告第2号から報告第9号まで、継続費の逓次繰越しについて外7件を一括議題といたします。
 これより市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑に入ります。
 通告により順次発言を許します。
 10番 宮木文夫君。
  〔10番 宮木文夫君 登壇〕

◯10番(宮木君) 私は、通告のとおり2点について、市長さんほか関係所管に質問と要望、若干の提案をいたします。
 第1点は、第6次砺波市総合計画修正計画に伴い、職・住・遊・学の観点から見た修正について。
 第2点は、平成6年度歳出予算(一般会計)の繰越しについてを質問議題としてお伺いをいたします。
 第6次砺波市総合計画は、平成元年12月に策定され、また、基本構想は、平成2年度から12年度(西暦2000年)までを企画されました。基本計画は、前期と後期に分けられ、平成8年度から12年度までが後期となっているため、今議会に修正を提案されております。基本的には「うるわし散居のなかに、花と緑の活力に満ちた、ふるさととなみ」を基本目標として「イメージづくり」「パワーづくり」「システムづくり」を基本戦略として計画実施され、今年度で前期計画を終えようとしています。その間、砺波市は他の都市からも賞賛の目で高く評価されるようになりました。また、市民の間からも、砺波市はよくなった、変わってきたと言われ、岡部市長さんの行政手腕と市職員の知恵と努力の賜物と感謝を申し上げます。
 市長さんにお伺いをいたします。第6次砺波市総合計画前期を振り返り、どのような評価をしておられるのか、率直な御感想を、まずお聞かせ願います。
 第6次砺波市総合計画は、実施から6カ年も経過しており、社会情勢も国際情勢も激しく変わり、一部見直し修正も必然的に求められるのであります。
 まず、私は職について述べてみたいと思います。
 職、すなわち生活していくためには、換金手段として働くところが必要であります。砺波市の就業人口は、平成2年の国勢調査では2万318人、就業率(15歳以上)67.3%で県平均64.4%を2.9ポイント上回っており、働く意欲が旺盛であることが伺えます。工業団地の造成も、第4工業団地を含めると面積83.1ヘクタール余りとなり、立地企業も3月現在で29社が操業しているとのこと。しかし、まだまだ砺波市の労働人口が市外に流出していると聞いており、また、市内への流入人口も7,023人となっております。平成12年の企業誘致や、第5、第6工業団地造成計画をどのように見込んでおられるのか、お伺いをいたします。
 また、新学卒者や若者にとって、今までは希望する業種が少ないという声が多く、若者には魅力ある企業群とは必ずしも言えず、高等教育を受けた若い労働力をどしどし受け入れて、活力のある社会を、町を形成していくよう希望と願望を申し上げます。
 商業についてお伺いいたします。
 近年、大型専門店や量販店の新規出店により、年間販売量は順調な伸びを示しており、平成6年の商業統計調査では、小売業の商店数591店、従業員数2,420人、年間販売額469億6,500万円、1店当たりの販売額7,947万円となっており、規模拡大が進んでいることが伺えます。我が砺波市は、地域交通の利点を生かし、砺波野一円を商圏としての地位を確保していることは、時代の推移としてうなずけます。
 一方、旧商店街として繁栄を誇った出町商店街は、大型店の盛況と反比例して、店を閉じる商店が日に日に増加し、今現在、町の空洞化が激しく進んでおり、昼でも眠っているような静かな商店街となり、一抹の寂しさとむなしさを感じるのであります。
 市長さん、大改革が必要です。市行政と砺波商工会議所が先頭に立ち、町内の方々とも何度も何度も話し合いを続け、意見を積み重ね「眠っている商店街を揺り起こすよう」十分に打開策を見つけ、早期に対策されるよう御提案と御要望をいたします。
 これらを後期修正見直しで、どう対処されるのか市長さんの御所見をお聞かせ願います。
 次に、農業に関して質問をいたします。
 昭和17年以来、約半世紀余りにわたって我が国の主要食糧政策を支えてきた、食糧管理法が、ウルグアイラウンド農業交渉合意によるミニマムアクセスの対応のため廃止され、主要食糧需給調整安定法、いわゆる新食糧法が今年11月より施行され、明米穀年度から適用されることとなりました。農業に対する変革は、予想をはるかに越え急激に進むと思われます。政府も、その対策として6兆100億円計上しております。しかし、市長は3月議会で柴田議員の質問の中で、現在の砺波型農業を促進するような対策ではないと御答弁されたと理解しております。市長さんは農政の識者でもあり、県知事や政府に識見を進言され、砺波型農業イコール日本農業のモデル地域として、指定していただきたいと思っていたところ、13日の全員協議会の中で、砺波が県でモデル地域に指定されたと報告があり期待しております。「アグリTONAMI21」も、一片の計画書に終わることなく、点から線へ、線から面へと拡大し、実施段階に入っていると思います。後期修正計画にどのように盛り込んでいくのか。西暦2000年までの日本農業が、どのように移り変わっていくのか。中山間地農業が生き残れるのか。市長さんの御所見をお伺いいたします。
 住宅問題と人口対策について質問をいたします。
 後期総合計画では、平成12年の砺波市の総人口を4万5,000人から4万3,000人に、下向修正見直しをしております。どのような理由からか、お伺いをいたします。
 現在の推計見通しでは、4万人確保が精一杯でないかと思われます。3,000人目標増の積極的な推進策は何か。また、平成12年まで1万1,000世帯を想定しており、約1,300世帯の増加予想であり、単純計算で1カ年で260戸ずつ増加していくことになり、これに必要な用地の確保や市の土地利用計画との関連は、どのように考えていらっしゃるのか。学校通学区の生徒数から見た場合、過密、過疎校などのバランスを考慮した用地の適正な配分。また、市街地の空洞化と住宅増設促進の関係。公共住宅建設と民間住宅建設との関係など、どのように考えておられるのかお伺いをいたします。
 次に、行楽レクリエーション地帯について質問いたします。
 戦後半世紀を経た日本経済は、世界の先進的な役割を果たし、労働時間を週40時間とし、週5日制が定着しつつあります。これからは勤務を終え、週末には自己を見つめ反省と鋭気を養い、家族連れやサークルのコミュニケーションの場として、行楽地は欠くことのできないものとなってきました。市内を見つめてみますと、チューリップ公園をはじめ、夢の平スキー場周辺、頼成の森、上和田周辺、千光寺等の庄東丘陵地があります。これらはもっと、これらの場所を整備をして、有効に活用すべきだと思います。4月にオープンいたしました夢の平コスモス荘も、皆様の御理解を賜り市内の若い人たちや近隣の方々に大変喜ばれております。
 また、市職員から提案されているレクリエーション施設「ビュー庄川」の建設等々は、ウィークエンド「丘の夢」の具現化を目指し、新しい展開をしているとなっていますが、市当局の後期計画を具体的にお聞かせ願います。
 学校と生涯学習についてお伺いをいたします。
 人は、生を受け、ゆりかごから墓場まで勉強の連続であり、国家百年の計は学問にあると言われているほど大切であり、かつ重要であると言われております。この学問の道、道義の道を誤ると、今話題となっている国家の転覆をたくらんだり、大衆の迷惑を顧みない人間になってしまいます。
 戦後半世紀たった今日、学校教育はこれでよかったと思われますか。また、今後の希望としてどうあるべきか。岡部市長さんにお伺いいたします。
 私は、戦後50年、学校教育は学力は身につき向上してきていると思います。しかし、自分だけを中心に考える人間、自分だけがよければと考える人が非常に多くなったように思うのは、私一人でしょうか。私は、これからの教育は、思いやりの教育、報恩感謝の教育がぜひ必要と思います。学校週5日制実施により、学習塾通いの詰め込み教育ではなく、特に幼年期には、屋外に出て思う存分野をかけめぐり、人と人との和の大切さ、互助の心を養うような教室外の勉強こそが求められていると思います。学校教育指導方針も変わったと聞いておりますが、その効果は5年や10年で見えてくるものではありません。それには、積極的に子供たちが、おにぎりや弁当を持って行けるような場所、施設も優先してつくってやるべきと思います。飯田教育長の御所見をお伺いいたします。
 また、生涯学習についても市は、1人1スポーツ、1人1文化というように、社会教育、生涯教育に力を注いでおられることに対し高く評価いたします。今後とも継続していただきたいと思います。これからは、高齢化社会が進み、健常者は弱者、病人をいたわり、助けあい、若者は進んでボランティア活動に参画できる教育、連帯感が必要だと思います。これらの問題も、総合修正計画の中に反映していただければ幸いと思います。
 第2に、提起いたしました質問は、平成6年度歳出予算(一般会計)の繰り越しについてお伺いいたします。
 過日、私の所属する自民会の政務調査会での勉強会に参画しました。その中で、平成6年度の歳出予算の繰越額と予算計上額との比率が高いとの声が多くあり、私なりに計算をしてみたところ、予算計上額28億4,460万9,000円(これは議案報告第2号から第3号までの額です)繰越額12億4,533万1,343円となり、予算に対する繰越額の割合が約44%を占めております。言いかえれば事業に対する進捗状況は56%しか進んでいないことになります。
 また、一般財源の金額4億2,842万3,188円が見込んであり、繰越額との割合が約34%となっています。また、角度を絞って報告第3号だけを調べて見ますと、予算計上額18億4,589万8,000円(事業名20項目分)、繰越額10億4,284万5,588円となっており、予算計上額の56.5%を占めております。そのうち、補助事業を含め3事業が全額繰り越しとなっていました。一般財源3億5,653万7,433円、繰越額10億4,284万5,588円との割合が34.2%となっております。
 本来なら一般の事業所であれば、予算額の大部分が事業の進捗を達成していると思います。一般財源は市民の血税であります。予算計上額の56.5%も繰り越しした経緯と、今日までの事業の進捗状況と見通しについてお答えを賜り、私の質問を終わります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 宮木議員の御質問にお答えいたしたいと思います。
 まず第1番は、第6次総合計画に関する御質問でございます。
 最初に、この第6次総合計画前期について、どのような評価をするかと。こういうことでございますが、自画自賛になるような感じになりますが、第6次総合計画につきましては、大体大きなものにつきましては、計画に沿って進めてこれたのではないかというふうに思っております。道路交通網整備等につきましても、東海北陸自動車道も全線着工ということにもなってまいりましたし、また、能越自動車道あたりも整備が進んでまいりました。156につきましても、逐次進みまして、今インターから向こうの拡幅をやっているというような状態であります。359につきましては、若干遅れておりまして、これは目下精力的にやっておるわけであります。その他の市町村道、あるいはまた農道整備、区画整理の進行というようなことで、基盤整備が相当に進んでまいったわけであります。また一方におきましては、質問の中にもございました工場誘致等もかなり進んでまいりまして、20数工場誘致をしたと思っておるわけであります。そういうようなことなどから、市街地付近のところに、いろんな商業的なものが集中いたしまして、かなり若い人たちも集まっておるのではないかというふうに思っておりますし、また市の中心付近が今おっしゃったように、あまり進んでおりませんですけれども、周辺のほうのそうした盛り上がり等がございまして、全体的には、商業の集積もかなり出てまいりまして、売上高も増えつつあるというようなことではないかと思っておるわけであります。
 また、いろんなホテルができましたり、飲食店等もできたりいたしまして、かなり外からも若い人たちが入ってくるというようなことになっております。そういうようなことなどでありまして、また一方におきまして、花と緑を中心にいたしまして、いろんな緑化フェア等が明年開催されるわけでございますけども、花と緑の条例をつくったり、あるいはグリーンプラントをつくりまして、逐次その実施をいたしてまいりまして、市のイメージアップを図ってきたわけでございます。
 また、国際交流等につきましても逐次進めてまいりまして、御承知のとおり3カ所との国際交流を進めておるわけでありまして、そうした件につきましても、市民の皆さん方の国際交流に関する国際感覚というものも、かなり盛り上がってきているのではないかと思っておるわけであります。
 総じまして、質問の中にもありましたとおり、砺波が非常に大きく変わってきておると言われておるわけでございまして、これは市外の人たちからの評価でございます。私自身はまだまだ足りないと思っておるわけでありまして、もう少し変わらなければ、まだまだ変わらなければいかんと、こんなふうに思っておるわけでございますが、かなり変わりつつあるということであろうと思っておるわけであります。
 そのほか、福祉、教育面につきましても、福祉関係でも特養ホームとか、あるいはデイサービス、ショートステイ等もできましたり病院等の増築をやりましたり、在宅福祉につきましても逐次拡張してまいりました。
 保育所あたりも、逐次整備をいたしましたり、また乳児等につきましても、これを保育をするというようなふうにだんだんなってきたと思っております。
 教育施設等につきましては、鷹栖小学校の改築をやりましたり、今進めております出町文教ゾーンにつきましても、逐次進められておるところでございます。
 幼稚園等も北部幼稚園の改築等があったわけでございまして、そうしたことなどで、大体計画に沿って進まれてきたのではないかというふうに思っている次第でございます。
 さて、第6次総合計画の後期計画につきましては、今ほどいろんな御質問があったわけでございますが、まず商業につきましては、今ほど申しましたように、かなり商業集積ができたり、また売上高も増えつつあるわけでありますが、砺波は元来は商業の町と言われておるわけでございまして、総体の商業の売上高は1,200億くらいになっておると思っておるわけであります。そういうようなことで、まだまだ商業につきましても、砺波地方の中核の商業都市としての機能を、まだまだ発揮していかなきゃいかんわけでありますが、問題はやはり、町の中をどうするかということが一番問題であろうと思っております。なかなか町の中の人たちの中に、今までのような商売意識と言いましょうか、だんだん薄れてきておるのではないかと。例えば若い人たちは外へ勤めに出る、年寄りの人が商店をやっておるというような傾向がかなりあるわけであります。若い人がやっている店は、非常に繁盛いたしておるわけでございますが、そうでない店はやはりあまり振るわないということになるわけでありまして、そうした商店街の経営につきましては、昨年も会議所のほうで商業の、何と言いましょうか、これからの市街地の活性化に対する案が出されておるわけでございまして、そうした案等が今後実行に移していかれるように、市といたしましても支援をしていかなきゃならないというふうに思っておるわけでございます。今、大型専門店もジャスコとかあるいは南のほうにもできましたけれども、そういうことによりまして、前にも申し上げておりましたが、お客の足がかなり市街地に入り込んでおるということが言われておるわけでありまして、そうしたお客さんをうまくつかまえることを考えていくということが非常に大事ではないかというふうに思っておるわけでありまして、そういう施策を今後商業の中で考えていきたいと、こんなふうにも思っておるわけであります。
 また、工業につきましては、今ほど申しましたようにかなり工場誘致も進んでまいりました。これから第4工業団地を造成いたしまして、工場誘致を図っていくわけでございますが、第5、第6工業団地につきましては、まだ決めておりませんので、第4企業団地を、これがうまく処理ができますれば、工場誘致ができますれば次のことを考えていきたいと、こんなふうに思っております。御承知のとおり、今、日本全体では、そうした企業が、何と言いましょうか、主なるものが海外へ進出をしていくというような状態でございますが、これは必ずしも全体の1割6分ぐらいのものであろうというふうに言われておりまして、まだ国内では国内に主として工場は残ってやっているわけでございまして、出るのばかりが新聞に出るものだからまるで出たように思いますけれども、そうでもないということでありまして、また、中には優秀な工場等が拡張するということもありまして、現に松下電子あたりもやっておるわけでございますし、岩谷産業につきましても今後建設に着手をしたいと、こういうふうに一昨日も社長が来て行かれたわけでございまして、やはり市内へ進出している工場等も逐次そういうふうに拡張をいたしていくということもあるわけでありまして、そうしたことなどをうまくつかまえて、さらに工業の集積を図っていきたいと、こんなふうに思っているわけであります。
 それから、若い労働力の受け入れ等につきましては、かねがね申しておりますように、こうした働き場所をまずつくるということが大事でありましょうし、製作工場のみならずいわゆるサービス産業というものも、町の周辺に逐次集積をしていきたいと、こういうふうなことを考えておるわけでございまして、そういうことを考えながら学卒者の就職を進めていきたいと思っております。特に、砺波広域圏といたしまして、就職ガイドブックをつくりまして、新しく卒業する生徒、学生に全部送る。そして砺波地方にどういう工場なり就職口があるのかということを紹介をする大きなガイドブックをつくったわけでありまして、これを各家庭と言いましょうか学生のほうへ送りまして、それを見ながら、いろいろ好みの工場を選定して、なるべく地元で就職してもらおうと、こういうようなことを今やり始めたわけであります。これは毎年やっていこうと、こんなふうに考えておるわけであります。
 次、農業につきましては、新しい新食糧法が出てまいりまして、11月からかなり変わってまいります。また、ウルグアイラウンド等によりまして、食糧も輸入されるというような状態になったわけでありまして、今後この農業がかなり変わるのではないかというふうに思っておるわけでございますが、そうした新しい食糧法に基づく細部の計画あるいはまた法律等がまだはっきりいたしておりませんので、何とも言いかねるわけでございますが、何にいたしましても、今までよりもかなり様相が変わってくることは事実でございます。そして、この農業の価格の問題等につきましても、下支えがないというようなこと等もあるわけでございまして、いろんな問題が山積をいたしておりますが、いずれにいたしましても、強い農業集団をつくるということが非常に大事でありまして、「アグリTONAMI21」であらかじめ示してあります、その方向に向かって進んでいくべきであるというふうに思っておりまして、いわゆる砺波型農業の確立を進めるということが非常に大事であろうと思っておるわけであります。そういうようなことなどから、逐次そうした砺波型農業の推進をしていきたいというふうに思っておるわけであります。それにつきましては、コストを低減していく、あるいは消費者ニーズに合うものをつくっていくというようなことなどが非常に大事でございます。
 コスト低減等につきましては、非常に難しい問題ではありますが、農家だけでやれる問題、それから国の施策とかそういうものについてもやってもらわなければいかんと。こんなことを思っておりまして、今回の全国市長会におきましても、私のほうからそのようなことを提案をいたしております。前にも申しておりますが、農機具あたりはもっと堅牢な耐久力のある、そして安いものを開発してもらわないと困る。今のように非常に高いものでは、なかなかコスト的に合わないと。もっと安いものを開発をして、そういうものを農家に提供していくということがひとつあります。
 それから肥料とか農薬とかというものの流通機構をもっとうまくやって、もっと値下げをしろと、安いものを提供しなければいかんと。そういうようなことなどを市から提案いたしましたものも全国市長会にもかかっておるわけでありまして、これを農林水産省ないしその他のほうに、全国市長会から申し入れる、こういうことに今なっているおるわけであります。
 また、価格等につきましては、北信越の市長会から提案いたしております価格安定策を今後やってもらわなければ困る。いうようなこと等も提案をいたしておるわけでありまして、いわゆる下支えのための基金をつくるということを提案をいたしておるわけでありまして、あまり下がった場合には、その資金を活用して下支えをしていくというような制度をひとつつくれと。こういうことを今紹介いたして申し上げておるわけであります。
 今の新しい法律によりますと、下支えが何にもないわけで、下がりだしたら底なしに下がっていくというような状態でございまして、これでは大変困るわけでございまして、そのようなことにならないような下支えのできる価格等の安定を期することができるような基金制度をつくる、こういうことを提案いたしておるわけであります。
 そういうことで、今後いろんな問題が出てくると思いますので、十分注意をしながら進めていかなければならんと思っているわけでございます。
 次に、住宅関係でございますが、4万3,000人にした根拠は何かということでございますが、大体お説のとおり、平成7年度時点で、現実には3万8,500人ぐらいになるのではないかというふうなことがあるわけでございますが、2,500人ぐらいの乖離があると。これは平成7年度時点で計画値が4万1,000人に対しまして、現時点では3万8,500人ということでありますから、約2,500人ほどの差が計画より出ておるわけであります。そういうようなこと等から、今までありました4万5,000人はちょっと無理ではないかということで、いろいろ計算をいたしますと、平成12年には推計は3万9,594人というものになるわけでありますけれども、今この松下電子等の誘致その他の宅地開発等によります人口増を3,000人見込むということで、4万3,000人というふうにいたしたわけでございます。
 それに対する必要な用地でありますとか、宅地開発とかそういうようなことについても、今後十分検討いたしていかなきゃならんわけでございますが、今度提案いたしております宅地の新しい検討の費用を予算にも計上いたしておりますが、これは主に公営住宅を主体にしておりますけれども、それとともに一般住宅につきましても今後どういうふうに、どの付近に住宅をつくっていくかというようなこと等につきましても、検討をしていきたい。あまり1カ所に集中することもいかがかということも考えられますので、やはり散居村の形態をなるべく崩さないということになりますと、ある程度分散配置をしていく必要があるのではないかと、こんなふうに思っているわけでありまして、そうしたことなどにつきましても、検討をしていきたいと思っておるわけであります。
 次は、行楽とレクリエーションの関係でございますが、チューリップ公園及び夢の平スキー場あるいは頼成の森、上和田周辺、千光寺など、庄東丘陵地域の有効な活用を今後さらに進めていきたいと思っているわけでありまして、いわゆる丘の夢構想を逐次進めるということでございますが、今この夢の平付近のほうは逐次進めておるわけでございますけれども、今後は、ホテル等も頼成山につくろうということもありまして、これがだんだん現実化されておりまして、先般も新聞に出ておりましたが、大体9月ごろには着工ができるのではないかというふうに思っておりますが、こういうものが核となりまして、その他の施設も逐次進めていくというようなことになろうかと思っておるわけであります。
 また、今やっておりますチューリップ四季彩館等もその1つになってくると思うわけでございまして、このチューリップ公園周辺を、さらに美術館等もできましたりということになりますと、あの辺が、県のエレガガーデン等も含めまして、このエリアに回遊性を持たせる。そして、文化と学術と観光のゾーンにしていく。そして、市民の皆さんがいつでもそこへ行っていろんな自分の好きなものを見たり、いろんなものをつくったりすることができるというようなことにいたしたいと思います。あわせてまた、ほかの地域からもいろんな人たちがそこにくるというようなことにしていきたいと思っておるわけであります。頼成の森につきましても、逐次整備を進めていかなきゃならんと思っておりますが、来年の花のまつり、いわゆる都市緑化フェア等も機にいたしまして、さらに改良をしていかなければならんと思っておるわけであります。
 夢の平につきましては、コスモス荘ができまして逐次進めておりますが、さらにこの花園を拡大するとか、あるいはバーベキューの施設をするとか、いうようなことなども進めていきたいと思っておるわけであります。
 また、頼成の森の入口には「もりもりハウス」というものができておりまして、大体9月ごろまでには完成の予定になっております。これは森林組合でやるわけでございますけれども、あそこでいろんなものを売ったりなんかするわけであります。そういうようなことなどを逐次進めていきたいと思っております。
 ビュー庄川という提案もございまして、そういうものなども検討していきたいと思っておるわけでありまして、逐次これからそうした方面にも進めていきまして、健全な娯楽レクリエーション施設というものを進めまして、余暇がだんだん増えてまいりますので、余暇を健全なそうした娯楽で市民の皆さんが過ごせるというような体制をつくる必要があると思っておるわけでございます。
 次に、学校教育の問題でございまして、戦後教育はこれでよかったのかと、こういう御質問でございます。
 私は、一面よかった面もありますが、反面悪かった面もあったんじゃないのかなと思っておるわけでございまして、これは後ほど教育長のほうからもいろいろ御答弁を申し上げるわけでございますが、やはりこの、今おっしゃいましたとおり、自分さえよければいいというようなことが非常にたくさん出てまいりました。これはやはり、何と言いましょうか、ちょっと平等感も行き過ぎておるのではないかと。いわゆる行き過ぎた平等感にとらわれておるとか、あるいは義務を忘れた権利、自由というものを盛んにあおる。権利だとか自由というものを自由だ自由だと言うてあおる。しかし裏にはやはり義務というものがついておることを一つも──教えてはおるんでしょうけれども強調されておらない。また、それを守っておらないというようなことなども非常に問題であるというふうに思っておりますし、また社会秩序を保つためのマナー、いわゆる道徳というものが非常に必要になるのでありますが、そういうものがなおざりにされるよりも、むしろ悪いほうへ、親なんか大事にする必要はないんだと、親は子供を育てる義務はあっても、子供は親を育てる義務はないんだというようなことまで言われるに至っては、これはまさに社会道徳がゼロになるわけでありまして、そういうようなことを、もう少し教育の場で強調していく必要があるのではないかというふうに思っておるわけでありまして、教育というのは、何も知識の切り売りをするのが教育ではないわけでありまして、その人格を形成をしていくのが教育ではないかというふうに思っていますが、そのへんが抜けておるのではないかというふうに思っておるわけであります。今回のオウム真理教あたりも、そうしたことが根本的にやられておらないというところに問題がありますし、また一般の若い人たちがああいう宗教に走るのは、オウム真理教ばかりでなく、ほかの宗教にも走っております。たくさん走っておるので、やはり何かを求めておるということでありまして、心の支えになるものを求めておるということでありますから、やはり、もう少し健全な宗教教育というのが必要になってくるんではないかというふうに思っておるわけでありまして、やはり一つの心の支えになる宗教というのは非常に必要でありますが、それを果たしていいのか悪いのかと見定めてもらわないと、ああいうことになってしまうわけでありまして、今後そうしたことなどにつきましても、今ほど申しましたようなことなどをしっかりと心の中に根づいておれば、ああいうものには走らないのではないかというふうに思っておるわけであります。
 次に、繰越額が非常に多いということでございまして、私も今年はちょっと多いなというふうに思っておるわけでございますが、これはいろいろ理由がございまして、昨年の国の予算が、非常に遅く追加予算が出たということが一番大きな原因でございます。
 第1次補正が、今年の2月9日に出ております。第2次補正が引き続き2月28日に決定をされた。それから国のほうがそれぞれ各市町村に対して配分をしていくということになってまいりますので、そうしたものなどが大部分繰り越しせざるを得ないというようなことでございます。
 それと、もう1つは用地の関係とか物件の関係等で、どうしても用地物件がうまくいかなかったということがございます。そういうものが件数にしますと、やはりありまして、これは職員ももう少し努力をしなければならん点ではないかと思っておるわけでございます。
 それから、大きいものでは東部小学校の増改築が降雪のためにちょっと遅れまして、これは1億8,000万円ぐらいになっておるのであります。そういうようなことなどでございまして、おっしゃいますとおり、その中での継続繰越金というのが9億9,871万8,000円と、繰越額が2億248万8,000円となっております。一般財源は7,188万6,000円で35.5%でありまして、大体この1つの事業をやりますと3割、3分の1ぐらいが自己財源で、残りは補助と起債ということになりますので、いずれも一般財源は明許繰越につきましても34.2%になっておるわけでありまして、大体そういうことに一般財源がなるというふうに思っております。明許繰越等も今おっしゃいましたとおり18億4,589万8,000円というもので、繰り越しが10億4,284万5,000円ですから56.5%になっております。そういうことで大きい原因はそうした国の予算が2月になって1次、2次と出たものが、大部分この繰り越しをせざるを得なかったということでありますが、その他のこともありますので、繰り越しがこんなにたくさんあっていいものではないわけでありまして、今後このようなことになるべくならないようにできるだけ繰り越しが少なくなるように、本当はないほうが一番いいわけでありますが、努力をしていきたいと思っておる次第でございます。
 以上であります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 教育長 飯田敏雄君。
  〔教育長 飯田敏雄君 登壇〕

◯教育長(飯田君) 宮木議員さんの御質問に対してお答え申し上げます。
 戦後の我が国の教育の大きな変革は、自主的、創造的で一人ひとりの児童生徒の個性を尊重する教育であります。また、自由で一人ひとりの子供の発想を生かす科学教育も重んじられてまいりました。しかし、国民の高学歴志向が高まるにつれ、教育本来の目的を離れ、いわゆる入試地獄という様相に陥りました。御存じのように、先ほども市長のほうからお話がありましたが、教育の目的は、より高い人格の形成にあります。したがって、このような事態は全く逸脱している姿であると言わざるを得ません。
 知識の量の増大はあっても、人間の知恵がついたとは申せません。一部で知識の量の増大を図るあまり、心の教育をないがしろにしたことは否めない事実だと思います。
 他人に対するいたわりの心や、思いやりの心、先人の遺徳や業績をたっとび敬う心、さらには生命を大切にし、自然に対する畏敬の念を培う教育など、いま一層力を入れているところでございます。
 また、ボランティア活動も盛んになりはじめ、やなぜ苑やチューリップ公園の清掃奉仕活動なども現在行われております。
 以上のようなことでございますが、とりわけ心の教育については鋭意努力してまいりたいと思っておりますので、さらなる御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(平木君) 3番 高田隼水君。
  〔3番 高田隼水君 登壇〕

◯3番(高田君) お許しを得ましたので、市政一般について3項目ばかり質問をさせていただきます。
 第1項目は、道路問題について2点ばかりお伺いをいたします。
 砺波市の発展の基礎である商工業あるいは道路整備が重要であることは言うまでもございませんが、特に工業の発展におきましては、資材・製品が生産工場まで直接的に運搬できるという利点等がございまして、近年、道路輸送が主力になっていることは御存じのとおりでございます。我が砺波市は、この点非常に恵まれておると思います。すなわち北陸自動車道、東海北陸自動車道及び能越自動車道、それとこれらと国道156号、359号とが交差をする交通要衝として位置づけられておるからでございます。行政区分としての「県」単位は別といたしましても、「市」単位ということで3本の高速道路に恵まれておるという市は全国的にも非常に珍しいのではないかと思います。この恵まれた地理的環境、すなわち市当局及び先人たちの努力によってつくられました交通要衝という利点を活用することが、我が砺波市の発展につながることは言うまでもございません。それには、高速道路と関係をいたしております市内の道路整備が最重要であるかと思います。市内には、国道、県道、市道その他道路でございますが、国道の整備についてお伺いを申し上げます。
 市内を南北に走る国道156号線につきましては、順調に改良工事が進んでおるところでございますが、東西に走る国道359号につきましては、工事の遅れが目立つところでございます。すなわち苗加地内は用地買収が終わりましてから、数年間着工が遅れておりますし、大辻地内には諸問題、特に公社営の畜産の問題等があり遅れております。
 それからまた、花園町より以東に関しましては、庄下、太田その他のそれぞれの地区の対応はどういうふうでございましょうか。平成6年12月の定例議会におきまして、市長の御答弁では「2000年国体に間に合わせるべく、少なくとも庄川までは工事を完了をいたしたい」とのことでございましたが、いかがなものでございましょうか。
 道路問題の2点目は、県道砺波福光線についてお伺いを申し上げます。
 国道359号の道路改良が進むに従って、この県道にも非常に交通量が増大をいたしておりますので、現在改良工事が行われておりますが、より進捗をお願いを申す次第でございます。
 用地買収、移転等が終わりましたところも工事の未着工の区間が大変たくさんございますし、用地買収に関しましては、当初計画よりも大幅に遅れておるような状態でございます。
 砺波市といたしましては、市内道路網の整備により北陸自動車道砺波ICを東玄関口とするならば、平成7年度に供用開始が予想されております小矢部砺波JC、福岡ICを西玄関口として、砺波市の発展をすべきであると思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。
 第2項目は、福祉問題特に老人福祉に関して、南部デイサービスセンター建設事業についてお伺いをいたします。
 砺波市の65歳以上の人口は、平成2年度に6,024人で16.2%、平成7年度で予想されるのは7,090人で18.4%、それから12年には、先ほどございましたように4万3,000人のうち8,300人で19.3%と高齢化が進むことが予想されております。当市では老人福祉に関し、平成5年度に砺波市老人保健福祉計画が策定をされ、その計画の見直しが今、第6次総合修正計画でされておりますが、現在まで主な事業といたしまして、平成7年3月1日に御存じのように2億3,957万1,000円で完成をした庄東デイサービスセンター、あるいは平成7年度に調査費として南部総合福祉センターの計上がございますし、平成8年1月31日完成予定の4億6,700万円余りでのやなぜ苑の増築工事等もございます。
 近年、チューリップ四季彩館事業及び美術館整備事業等の大型プロジェクトがあるので、ややもするとその事業だけが目立ちがちでございますが、当局の市政全般への細かい配慮により、老人福祉に関してもそれなりの事業が行われていることは大変意義深いことと思います。
 第6次砺波市総合計画修正計画(案)にある南部総合福祉センター、南部デイサービスセンター建設事業については、7年度に調査費が計上されてございますので、その内容については調査の結果を待つほかはございませんが、決定に当たっては、市民、地域住民の意見をも十分に配慮をし、市当局と市民、地域住民と三者が一体となり、事業に取り組めるようにこいねがうものであります。
 このためには、適当な機会に、市民、地域住民も参加をした、例えば施設建設検討委員会等のようなものの設置も必要ではないでしょうか。
 平成6年12月議会で、市長の答弁によりますと、「老人保健福祉計画では、保健、医療、福祉の3つの分野がお互いに絡み合っていなければならぬ」とのことでございましたが、老人福祉に関しては全くそのとおりだと思います。
 ここでお伺いをいたしたいのは、老人施設内での医療の面についてお伺いをいたします。
 老人にとって、身近にお医者さんがいることは医療面からも、むろん精神面からも大変支えになることと思います。この点からも、計画されておる南部デイサービスセンターには、市民、地域住民の健康管理をも含めて、すなわち軽い日常的な病気を診察してもらえるような、できれば常駐、できなければ週何回とか医師が診療できるような簡易診療所的な施設もいかがなものでございましょうか。
 荒川砺波総合病院長さんのお言葉を借りて大変申しわけございませんが、広報6月号の中に、院長さんの「母の日に思う」というエッセイが載っておりました。その中に「95歳になるお母さんの何よりも待ちわびられるのは、毎週2回の往診に来てくださる横井先生である」と書いてありましたが、全く老人にとっては、身体的にも精神的にもお医者さんは何よりも大切であると思います。
 また、建設省北陸地建が行った北越4県市町村長のアンケートによりますと、211人の市町村長の回答中、今自治体が当面何が一番関心事かという問いに対しまして、137人(64.9%)が高齢化の進展であると答えておったと報じておりますが、今後老人施設内での医療につきまして、どのように取り組んでいかれるかお伺いをいたします。
 第3項目は、砺波市の特産物の振興についてお伺いをいたします。
 砺波市では、自然環境の散居村、チューリップフェア等の観光資源を有しております。
 現況では、季節的通過型観光地となっておりますが、平成8年完成予定のチューリップ四季彩館及び美術館、あるいは庄東丘陵地のリゾートホテルの誘致、また既にオープンをいたしました夢の平コスモス荘により、通年滞在型観光地へと変わるものと思われます。観光地としては、以上述べてきました観光資源、施設等いわゆる箱物等は徐々に整備、充実をしてきておりますが、その内容、中身についても検討すべき時期にきていると思います。その一例として、特産物があります。
 特産物としての食べ物あるいは観光客に対するみやげ物をも観光客には重要なインパクトを与えることと思います。
 特産物の歴史的な古いものの一例として、独特の形状をいたしております大門素麺があります。ちょっと余談でございますが、大門素麺は嘉永元年(1848年)今から147年ぐらい前に、越中の国、砺波郡大門村の田守三右衛門が能登方面を売薬しておったときに、加賀藩前田藩の御用素麺をつくっておった栗田次兵衛と出会い、それを大門村の中島次兵衛に紹介したとありますが、それはそれとして大門素麺は、元来農家の副業として出発した関係もあり、農業の後継者難と同様にこれも後継者難に陥っております。現在、市内では21人の生産者がございますが、後継者に問題ありと予想されておるものが、その半数近くでありまして、今後大変憂慮すべき状態にあります。
 したがって、生産量も平成5年度には2万1,000ケース、平成6年度には1万8,500ケース、平成7年度には予定として2万2,100ケースを予定しておりますが、これも到底難しいのではなかろうかと予想でございます。
 このことは、特産物としてのチューリップ関係についても同じ状態かと思います。現在、主な特産物としてのフラワー関係は球根組合、素麺とか農産物は農業協同組合、その他の特産物は各生産部署となっていますが、市当局としては、観光地の要因として重要な特産物の振興についての方針はいかがでございましょうか。
 例えば、特産物の生産者の組織的なものは、どちらかと言えば各特産物ごとに、縦割りが主なように見られますが、それにさらに商業関係者も加えて、横のつながりを持った全体的な組織とか、また商品開発、研究、市場の調査あるいは後継者等の問題を含めて、特産物の分野に対して市として指導、助言をしていくべきではないでしょうか、お伺いをいたします。
 以上、私の質問を終わります。大変ありがとうございました。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 高田議員の御質問にお答えをいたします。
 まず第1番は、道路網整備でございます。おっしゃいますとおり砺波の道路はかなり進んでまいりました。これは合併以来、市の基本的な政策の中で道路網整備というものを一番大事に扱ってまいったわけでございまして、そのようなことが今あらわれてきたのではないかというふうに思っておるわけでございまして、いち早くこれからの時代は道路、自動車時代であるというようなことなどを察知をしながら、いろんな道路網を集中させ、そしてまたそれを改良させていったわけでございまして、そういうことが40年たちました今、ぼつぼつその効果が出てきておるのかなというふうに思っておる次第でございます。
 しかし、時代がどんどん進んでまいりますと、今までの道路では間に合わなくなってくるということで、2車線を4車線にしていかなきゃいかんとか、あるいはまた機能をよくする、歩道をつけたりいろんな細かい街路樹を植えるとか、いろんな機能のいい道路をつくっていくというようなことにだんだん移行していくわけでございまして、現在やっておりますのは、そうした第2次的な改良工事も進めておるというようなことでございますが、やはり第1次を先行させておいたので、やはりこの第2次もやりやすいのではないかと思っておるわけでございまして、やはり地域の発展は何と言いましても、今までにおきましては、道路をいたしまして、基盤を整備するということではなかったかと思っておるわけでございます。これからまた、さきの提案理由説明にも申し上げておりましたような、情報通信網というものを整備をする時代に、だんだんと入っていくのではないかというふうに思っておるわけでございます。
 そこで、いろんな道路の問題につきまして御質問あったわけでございますが、156につきましては、今順調に進んでおるわけでございまして、高速道路から南のほうも逐次進められておるわけでございます。しかし、まだまだ井波、庄川までいかなきゃなりませんので、これらにつきましても、手抜かりのないように陳情を進めながら促進をしていきたいと思っておるわけでございます。
 359につきましては、今ほどお話がありましたとおり、若干遅れました。今まであまりこういうことがなかったわけでございますが、大辻のほうでの障害になったものがございまして、遅れたわけでございますけども、最近だんだんとこれも解決の方向に向かってまいりました。おかげさまで359の大辻、それから東野尻の地内につきましては、工事をひとつ着工をしようと、こういうことで一昨日の地元の皆さんの会合で御了解をいただきましたので、まず工事を着工させると、こういう方向になってまいったわけでございます。しかしながら、もう1つの問題の畜産基地等の問題につきましては、まだ若干時間を要します。地元の皆さん方の御了解をいただくまでには、もう少し時間がかかるわけでございまして、これも誠意をもって逐次進めていきたいと思っておるわけでございまして、一日も早い解決をいたしまして、全体を早く整備をいたしたいと思っておるわけでございます。
 そういうふうな関係等から、この出町と東の方も遅れがちでございまして、最初申し上げましたような国体までには庄川までぜひ届きたいということを考えておったわけでございますが、今の状態では全線を完全に改良することはちょっと難しいのではないかなと思っておるわけでございます。今年から県単でこれを調査をするという予算がついたわけでありますので、これをひとつの起爆剤にいたしまして促進をするように、今後陳情運動を活発にしていかなければならんと思っておるわけでありまして、いかがいたしましてもやはり国体までにはそれなりの道路をつくりまして、国体には遺憾のないような整備をしなければならんと思っておるわけでございますので、全体がやられなければどの部分を先にやるかということもあるわけでございますが、今後早急に検討しながら、促進をしていきたいと思っておるわけでございます。
 それからこの能越自動車道につきましても、今進めておりまして、小矢部インターあるいは福岡インターあたりは、西の玄関になるんではないかというお説でございますが、これはほかの地域ではありますが、砺波市内に一番接近をいたしておりますので、これらがやはり西側につきましては、大きな地域開発にインパクトを与えてくるのではないかというふうなことを考えておるわけでございまして、そういったことも関係町村とも話をしながら進めていかなければならんと思っておるわけでございます。
 次に、福光線につきましては、目下進めておるわけでございますが、予算のつき方がまだはじめの関係もありまして、1億前後というようなことでございます。これも4車線でやるわけでございますから1億や2億やっていたのではこれは何百年かかるわけでありまして、これは予算増額を今後強力に進めていかなきゃならんというふうに思っておるわけでございまして、来年あたりからもう少し予算が増えることになるように努力をいたしていきたいと思っております。これらにつきましても、この2、3の物件等が移転終了したところもありましたり、あるいは旧道との取付け工事を施工するなどいたしまして、できるだけ事業効果が早く発揮できるような処置をしていきたいと思っておるわけでございます。
 また、九本杉から市街地までの間は、これは単独事業で実施をいたしております。県単事業でありまして、これはなかなか予算がつきませんので、少し時間をかけながらやらなきゃならんような事業でございますが、やはり現在も逐次進めておるということでございます。
 また359の中でも、公社営の畜産の問題につきましては、3月議会でも御説明をいたしたわけでございますが、その後いろいろ話し合いを進めておるわけでございまして、今ほど申しましたように、まだ少し時間がかかるということになるわけでございまして、できるだけ早く実現するようにいたしたいと思っております。
 次に、南部福祉センターの問題でございますが、これは今度の後期計画の中へも載せまして、逐次計画を進めていきたいというふうに思っておるわけでございまして、何と何とここで複合的にやるかということ等につきましても、大体の構想はあるわけでございますが、今後具体的な計画を進める必要があるわけであります。
 そうした際には、地元の皆さんの御協力もいただかなきゃならんわけでありまして、今の持っている用地だけでは若干足りないのではないかということもありますので、いろいろと地元の皆さんの御協力もいただきたいと思いますし、また施設等につきましても関係団体でありますとか、いろんな方々の意見も聞きまして、いいものをつくりたいと、こんなふうに思っておるわけでありまして、ある程度複合的なものをつくりたいというふうに思っております。
 老人対策の問題でありますとか、あるいはまた保育の問題と言いましょうか乳児等の保育あたりも考えたほうがいいんじゃないかなというふうなことも考えたりいたしておるわけでございますが、いろんなことがありますが、今お話がありましたとおり、これから保健あるいはまた医療、福祉のまとまったシステムづくりをやろうといたしているわけでありまして、そうした中での南部福祉センターの位置づけというものをどういうふうに考えていくかということも、その中に織り込んでいきたいと思っておるわけでありまして、こうした組織づくりにつきましては、今後これを具体化していこうというふうに思っておるわけでありまして、内部のほうで関係者あるいはまた医師会でありますとか、いろんな関係団体との協議会をいたしまして、これを具体化していくというふうにやっていきたいと思っている次第でございまして、今年中にはそのめどをつけたいと思っております。
 そうしたこと等もにらみ合わせながら、南部福祉センターをどういうふうなものにしていくかということを考えていきたいと思っておりますが、医療施設もつくってはどうかという御意見でございますが、医療を入れるということは、これはまたいろいろ問題があるわけでございますので、なかなかこれは難しい問題であろうと思っておりますが、老人施設等がどういうものを配置するかによりましては、そこへ例えば1週間に1回お医者さんが診断に来られるとか、いうようなことあたりは考えられることであろうと思いますが、常駐させるということになりますと、またいろいろと医療関係とのあれがありまして、必ずしもすんなりとはいかない問題でもありましょう。そういうようなことなどもありますので、ちょっとこれは難しいんではないかなというふうに思っておるわけであります。そういうふうにして、南部の福祉センターは、今後逐次進めていきたいと思っておるわけでございます。
 それから特産物の振興についてでございますが、特産物となりますと砺波ではあまりいい特産物がありませんので、今おっしゃいましたような大門素麺あたりが非常に昔からのいい特産物の中に入るわけでありますが、その他のものではもちろんチューリップも一番大きな特産物でありますけれども、その他のものにつきましてはあまりパッとしたものがありません。何とかひとついい特産品をつくりたいなということも思っておるわけでございまして、いろいろとそうした研究をしておるわけでございますが、今後このチューリップにこだわったいろんなグッズでありますとか菓子とか、そういうものなど若干つくりまして販売いたしたりしておりますが、もう少しアッというようなものがないのかなというふうなことも考えておるわけでありまして、砺波市の特産新商品開発の補助金も今出しまして、専門家の意見も聞きながら、何とかいい特産物をつくりまして、できるだけ皆さんに喜んでいただき、また砺波市をPRをする材料にもしていきたいと思っておるわけであります。
 特に、その中では女性の意見も大変大事であると思いますので、若い人でありますとか、女性の意見等もできるだけよく聞きまして、あるいはまた、何とかその中へ入っていただきまして、いろいろ考えていただければ幸いだなというふうに思っておるわけであります。そういうなことなどを、今後進めていきたいと思っておるわけであります。
 市といたしましても、そうしたものに対しましては、今後とも指導、助言をしていきまして、いいものをつくっていきたいと、こういうふうに思っておるわけでございます。
 以上であります。

◯議長(平木君) 13番 金堂久哉君。
  〔13番 金堂久哉君 登壇〕

◯13番(金堂君) お許しを得ましたので、通告に基づき質問をいたします。
 まず、第6次総合計画の修正について申し上げます。
 今回の第6次砺波市総合計画の修正計画は、後期の平成8年度より平成12年度までの5カ年の計画で、予想以上に早まる高齢化社会の到来、日進月歩の技術革新の対応や、地方分権の推進に伴う行政の簡素化や、広域行政の対応等、急激に変化する社会情勢に適切な対応をし、21世紀に向けて活力と魅力ある砺波のまちづくりを促しています。
 さて、当市は近年着実に人口増加をしており、この計画策定時、平成2年の人口は3万7,070人で計画最終年には4万5,000人を予定していましたが、今回訂正して4万3,000人を予定しています。
 昨年4月末日には、当市人口3万8,150人で、本年4月末日で3万8,540人となり、過去1カ年の人口増は390人でしたから、このままでいきますと予定人口に到達するには非常に厳しいものがありますが、目標に到達するには、これからも道路整備や下水道事業推進、そしてまた環境整備、工場や優良企業の誘致等に鋭意努力する必要があるかと思います。
 いずれにしろ、砺波市は活力のある町と周辺地域の人々からは高い評価を受けていることはまことに喜ばしいことですが、活力ある町とは産業分野でもその生産性や販売力が高く、それについて購買力も旺盛となってあらわれ、人は自然に活力のある町へと集まってまいります。幸いにも、当市にはさきに誘致した松下電子工業も一部生産開始があり、全面操業に向かって工場整備中であり、また第4工業団地の整備もこれから始められようとしているところで、工業生産の面でも今後は大きな飛躍が期待され、人口増にも寄与するものと思います。
 一方、商業部門では市街地周辺の大型店の進出や建築中のものもあり、それなりの評価はできるのですが、肝心の市の中心部と目されている出町商店街が空洞化の傾向があります。今回の修正計画の審議に当たっても、審議員の中からも商店街の活性化について意見があったと聞いております。この点について、先ほどは宮木議員からも商店街の活性化について質問があり、これについての市長の答弁もありましたが、私は、やはりその町に住む住民の意識が問題ではないかと思います。出町商店街の活性化については、以前からたびたび話題となったこともありますが、結果が出ておりません。後継者もありますが、これまでは行政が何かをしてくれるのだろうといった意識が非常に強いんじゃないかなという感じを受けておりますが、これではなかなか活性化が実現しません。やはり自ら活性化に立ち上がるリーダーを育て、この車社会に対応した魅力ある商店づくりに参加を促すことが肝要かと思いますが、この観点から市長の活性化に対する所見をお伺いいたします。
 また、福島産建部長には今年4月出向され、市民の期待も非常に大きなものがありますが、商店街活性化についての御意見にあわせて砺波市の印象などについてもお聞かせ願いたいと思います。
 次に、出町周辺の区画整理事業について、お尋ねいたします。
 この事業も出町商店街の活性化と密接なる関係があります。これまでは、出町南部地域では太郎丸中央の区画整理を皮切りに、現在太郎丸西部、太郎丸東部が工事中ですが今春計画道路の開通と大型店の開店により、三島町付近は見違えるように活気を見せており、その効果をあらわしています。東部地域では、鍋島、鍋島中央、鍋島北の3組合は工事も完了し、一部登記事務が残っているようでありますが、現在駅南組合が工事中であり、北部では中村地区が完了しています。こうして見ますと、西部地域はまだ手のつかない地域となっておりますが、実施計画では今年度は、深江、杉木、桜木町地区について計画を進めることになっていましたが、深江地区については、文教ゾーンの問題もあり遅れていますが、少しでも早い事業の着手が望まれています。
 また、桜木町地区についても、鍋島北で建設された市道杉木花園町線がJR城端線の東側で道路中断の状況であり、この市道は国道359号線バイパス線と接続する重要な市内への進入道路でもあり、一日も早い接続が待たれています。
 市当局の、これらの未整備地区に対しての計画と関係地区の人たちの動向についてお聞かせください。
 次、出町文教ゾーンについて、お尋ねいたします。
 文教ゾーン構想では、出町幼稚園、出町小学校、生涯学習センターとしての図書館、教育センター建設を計画しており、計画書では本年度小学校用地買収を予定していたのですが、建設予定地の深江地区では、区画整理事業の中で用地を準備されようとしており、このための遅れはやむを得ないものと思うものですが、危険校舎と指摘された出町幼稚園については、前に応急の処置を講じたとはいえ、安全性については一抹の不安があり、一刻も早い建設が待たれています。そのためにも、深江地区の区画整理組合の一日も早い発足が待たれていたのですが、先日の市長の提案理由の説明の中で、区画整理の発足に向けて、設立発起人会が組織されたとのことで喜ばしいことですが、その範囲や地権者等について、今後の見通しについてお聞かせ願いたいと思います。
 また、出町幼稚園の建設については、市も急がねばならぬとのお考えのもとに、今年度当初予算にも基本設計委託料として280万円を計上されていましたが、これは区画整理事業とは別に建設を考えておられるのか、仄聞するところでは、出町小学校も児童の減少で空き教室もあり、整理すれば跡地に幼稚園校舎の建設も可能と聞いておりますが、いずれにしろ出町文教ゾーン構想の中には、出町小学校の跡地計画の素案もできているかと思いますので、あればその跡地計画のことについて、お知らせ願いたいと思います。
 次、土地改良事業についてお伺いいたします。
 今年度も、自民会の活動方針の重点事項の中で、産業基盤の整備と振興に関するものの中で、「土地改良事業の促進及び農家負担の軽減」について市長に、きょう午後から要望する予定となっております。
 土地改良事業と言えば、当市では他市町村に先駆けて実施した圃場の基盤整備事業が最たるもので、昭和37年に東野尻、庄下地区がこの事業に着手してから逐次各土地改良区で事業が始まり、20余年を経た昭和60年の栴檀山の峰地区の工事完了で一応当市のこの事業も終わりました。また、農村の環境整備を進める農村総合整備事業も昭和54年から取り入れられ、これまた各地区で取り入れられてきましたが、本年度で当市もこの事業が終了の予定です。
 これらの事業に参加した農家の人々は、大きな投資もしたが環境が整備され農作業が機械化されて省力化が果たせ、かつ生産性も高まり、余剰労働力で農外所得も増え、家計を潤すことができたと土地改良事業に理解を示して参加し、それ相応の負担金を支払っております。しかし、工事が終了して10年、20年もたてば、道路、河川に破損も発生します。また、農家を取り巻く環境にも大きな変化があり、これらを改良するための工事がまた必要となり、土地改良組合では土地総事業を取り入れて対処されております。この土地総の県単は16.5%、団体営は30%の農家負担があります。
 油田土地改では、平成6年度でこの土地総事業が終了しております。また太田、林、鷹栖の3地区では、現在工事中であり、今後、庄下やその他でも検討中と聞いておりますが、その他の土地改良区の状況についてと今後の見通しについてをお伺いしますとともに、土地改良組合賦課金についても事業が同一ではないので、相当のばらつきがあると聞いております。負担軽減を求める声が強いということは、農家にとっても限界に近い額ではないかと思われるからです。市内の各土地改良組合の1,000平米当たり、どれぐらいの負担額を農家から徴収しているのか、わかる範囲内でお聞かせください。
 最後に、土地改良組合と用水組合の合併についてお伺いします。
 先ほども申しましたが、油田土地改では平成6年度で土地総事業の終了で、地区内の土地内の土地改良事業は完了したとの意向のようです。また、農家組合員もこれ以上の負担増のないことを願っております。でき得れば合併によってさらに経費の削減ができないかと考えておるわけです。
 17地区の中では、事業を抱えている組合やこれから事業を始めようとする組合もあると思いますが、土地改協議会長として市長は、その辺の事業にも精通しておられますが、土地改良組合の合併について、どのような考えを持っておられますかお伺いいたします。
 また、用水組合についても同じことが言えるわけですが、当市には庄東に3用水、庄西に5用水組合がありますが、その中で庄西の新又口、千保柳瀬口、舟戸口用水の合併については10ほど前から話が出ておったわけですが、その機が熟せず、今日まで至りました。最近ようやく合併の話が取り上げられて、合併準備委員会も発足したように聞いておりますが、その内容と、いつを目安にして合併を実施するのかお聞かせ願いたいと思います。
 以上で質問を終わります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 金堂議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。
 まず第1番は、出町商店街の活性化の問題でございます。
 先ほども申し上げましたが、出町商店街の活性化というのはこれからの課題であろうと思っておるわけであります。最近、大型の量販店が出てまいったりするようなことなどで、商店街はかなり沈滞をいたしておるということであるわけでございます。商業全体につきましては、先ほども申しましたように、ある程度伸びを見せておるわけであります。またこれは、広くほかの町村からも人が集まってくると、こういうことであろうかと思っておるわけであります。しかし、そうしてほかのほうから人が集まってくるのでありますから、これをうまく町の中へ引き込むには、いかなる方法があるかということでありまして、これはひとつのいいチャンスでございまして、これを何とか人を町の中へ引き込んでまいるような商店街をつくるということが非常に大事であろうと思っております。
 最近のこのサティ食品館等ができまして、先ほども申しましたが、町の中の交通量も増えているということ等がありますので、今後そういうことを考えていかなきゃならんと思っておるわけであります。
 やはり、その中には、中の商店街を専門化すると言いましょうか、いわゆるこの都会的な雰囲気のあるデザイン化をするとか、あるいはファッション化をするとか、いわゆる量販店にないものが町の中にあるということが非常に大事であろうと思っておりますので、そうした方面へ町の中を誘導していくということが非常に大事ではないかと思っておるわけであります。その他、町の中の駐車場でありますとか、あるいはアーケードをつくるとかイベント広場をつくるとか、あるいは透明シャッターをつくるとかというような商店街の改装も必要であろうと思っておるわけであります。
 商工会議所といたしましても、昨年砺波市中心商業地区活性化課題といたしまして、1つの提案がなされておるわけでありまして、そうした中身等も検討いたしまして、これを実行していただきたいと、それに対する市といたしましても、それなりの援助をしていかなければならんと思っておりますが、その内容では、橋上駅舎の整備あるいは出町文教ゾーンの整備、生涯学習センター、あるいは曳山会館等をつくればどうかとか、あるいは駅前ポケットパークの整備、神明宮周辺のお祭り広場、イベントストリートの整備、再開発ビルの建設というようなことなどが挙げられておるわけでありますが、そうしたものなどの中から、逐次いいものを進めていけばどうかなと思っておるわけでございます。
 しかし、それにつきましては、おっしゃるとおり出町の人たちが本当にやろうという一つの頑張りの精神が非常に大事でありまして、そういう気持ちを皆さんに持っていただくことがまず第1条件ではないかと思っておる次第でございます。
 次に、出町周辺の区画整理でございますが、御承知のとおり組合整理事業といたしまして、8地区が事業化されまして、終わったものもありますし、さらに精算段階に入っておるものと、あるいは目下やっておるものというものがあるわけでございまして、そうした中で、新しく深江地区というのが今、文教ゾーンと絡みまして設立交渉と、こういうことで逐次進められておるわけでありまして、すでに設立発起人会が組織されまして、同意は大体90%に達しておるわけであります。今後はそうした組合の設立に向けまして、指導、助言をしてまいりたいと思っておるわけであります。
 また、桜木町、春日町地区あるいは杉木地区等がまだあるわけでございますが、これもやはり鍋島北地区との関連がございまして、なるべく早く進めていかなきゃならんというようなこと等がありまして、地元へもいろいろ説明会をやったりいたしておる次第でございます。そういうようなことなどが、これからつくり進められます区画整理事業ではないかというふうに思っておる次第でございます。
 それから次は、出町文教ゾーンにつきまして、今ほどもお話を申し上げましたが、深江地区につきましては、今申しましたように、逐次進められておるわけでありまして、あす16日に権利者会議が開かれるとこういう予定になっておりまして、ここで組合設立準備委員会並びに組合規約等を承認をされるのではないかというふうに思っておるわけでありまして、こうした組合が発足が順調にいけば、今後本格的にこの区画整理事業が進められると、こういうようなことになろうかと思っておるわけであります。
 それから、学校跡地の計画あるいは出町幼稚園等をどうするかということでございますが、そうした区画整理が逐次進んでまいりまして、学校もいよいよ向こうへ移転するということになってまいりますと、この幼稚園の改築を進めていかなきゃならんと、こういうことで一応調査費等がついておるわけでございまして、この進み状況を見ながら幼稚園の改築を進めるというふうにいたしていきたいと思っておるわけであります。また、跡地の整備等につきましても、この区画整理が進む段階で考えていかなきゃならんと思っておるわけでありますが、もう少しこれは時間がかかるのではないかというふうに思っておるわけでございます。
 それから、次は土地改良の問題でございますが、土地改良につきましては、現在市内の面の土地改が17あるわけであります。そのほかに用水の土地改があると、こういうことになっておりまして、面土地改につきましては、37年から取り組みました圃場整備というものを逐次進めまして、その他の用排水、農道等も進め、あるいはまた最近は土地改良総合整備事業というようなものを進めておるというようなことであります。最近は、だんだん混住社会になってまいりまして、いろんな住宅等が出てまいりますと、土地改良でつくった施設、道路とかそういうものなども一般の人たちも全部使うわけでございまして、負担が不公平ではないかというような意見も中にはあるわけでありますが、何にいたしましても、土地改良というものはそれぞれ住民の負担金によりましてなされておりまして、大体この負担金は10アール当たり7,000円から2万2,000円ぐらいの負担でありまして、それぞれの土地改良区によりまして、かなり差があるということでございます。特に、中山間地の土地改良のほうは非常に高い負担金になっておると、こういうことがあるわけであります。
 そういうようなことなどから、この土地改良の合併という問題がいろいろ論議をされておるわけでございますが、それぞれの土地改良の事情は非常に違っておるということがありまして、なかなか一挙に合併に持っていくというのは難しい状態にあります。大体において同じような状況であれば比較的やりやすいわけでありますが、それぞれの土地改良のやり方に非常に大きな差がありまして、なかなかそう簡単にはこの土地改良は難しい状態にあります。ただもう一つはやはり、大きくなりましてもどこかの地区で事業をやるとなりますと、土地改良だけではやれなくなってしまう。やはりその地区にだれか世話をする組織をつくらんと、その事業はやれないというような状態が、やはりほかのほうでやっている状況を見ますとあるわけでありまして、そうなれば、合併をしましても、何かやっぱりすっきりしないものが出てくるというようなこと等もあるわけでありますが、そういうこと等も考え合わせながら、その合併するかどうかということなどを今後検討していくわけでございまして、今までも何回か検討いたしておりますが、まだ結論には達しておらないということであります。合併すれば若干の経常利益等が少なくなることは事実であると思いますが、しかしながら必ずしもそうとも言い切れぬ面がありまして、人件費等は、各地区は地区振興会等々を借りておりましたり、あるいは比較的皆さんが低い給料でやっていただいておりますが、合併となりますと、人件費がかなり高くつくということが出てまいりまして、必ずしも経費が安くつくかどうかは、このへんはちょっと疑問の点もあるわけであります。
 そういうことなど、いろいろ考えながら、さらに検討しなければならんと思っております。ただし、用水につきましては最近話が進んでまいりまして、逐次新又口、若林口、千保柳瀬口、舟戸口の4用水で合併をしようと、これは、今までも庄西用水改良事業をやっておりまして、事務合併はいたしておりますので、条件もかなりそろっておるような関係もありまして、これは何とか明年までには合併にこぎつけれるのではないかというふうに思っておるわけでございます。用水の合併につきましては、以上でございます。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 産業建設部長 福島敏夫君。
  〔産業建設部長 福島敏夫君 登壇〕

◯産業建設部長(福島君) 去る4月1日付けで、産業建設部長を拝命いたしました福島でございます。微力ではございますが、精一杯職務を遂行してまいりたいと存じておりますので、何とぞよろしく御指導、御鞭撻のほどをお願い申し上げます。
 それでは、商店街の活性化対策についてお答えさせていただきます。
 このことについては、先ほど市長から具体的な答弁があったところでございます。私も同様の考えでございますが、ここで砺波市の全体を見てみますと、当然ながらハードの面では、先ほどもお話がございましたように、高速道路や国道、県道、市道など、道路網がかなり張りめぐらされて、その改良率あるいは舗装率がトップクラスでありまして、またインターチェンジもあることがあります。
 それから、土地区画整理事業が県内でも最も進んでおりまして、市街地の整備が着々と取り組まれていること。さらにはチューリップ公園や文化会館、それから総合運動公園、チューリップスタジアム、チューリップ四季彩館、美術館、その他レクリエーション施設など、公共的な集客施設が整備されまして、またあるいは整備中であることなどがあります。それから、工業団地のエリアが4ケ所もあること。
 そしてソフト面においても、チューリップをはじめとした花と緑へのこだわりがあること。それから、四季折々に各所で大きなイベントが開催されていること。それから、国際交流が非常に盛んなこと。これらなどがございます。
 それから、さらに先ほどお話がございましたように、人口も徐々に増加傾向にありまして、市の活性化、躍動感が伺われております。これは人口や活性化の問題で悩んでおります県内のその他の市から見れば、うらやましい限りではないかと考えております。また、総合計画にはいろいろ積極的な事業が数多く盛り込まれております。
 これらを考えてみますと、砺波市は全くすばらしい町でありまして、砺波広域圏はもちろん、県西部地区のリーダーとして大きなポテンシャル、いわゆるいろいろな可能性、発展性を有している町であることが、改めて認識できるわけでございます。これが、私の砺波市の印象でございます。
 このことから、商店街の活性化につきましては、商業環境の変化の中で、広い視野に立ちまして、これらのすばらしい諸条件をいかにうまく取り入れて、その方策を考えていくかにあると思われます。
 一方、御承知のとおり今の地方行政は、地方分権あるいは地方集権と言われる流れの中にありまして、今後ますます県や市町村の知恵くらべの時代になってきます。このことは、そのまま市町村における各地域の知恵くらべにもつながっていくわけでございます。これと同様に、先ほど金堂議員さんもおっしゃったとおり、市街地の活性化につきましても、各地区、関係団体の知恵、そして自ら主体となって取り組む姿勢が重要となってきまして、これらが期待されるところでございます。
 市といたしましても、この課題に対しまして総合計画に基づきまして、商工会議所等関係団体などと十分に情報を交換し、また連携を取りながら、お互いに知恵を出して取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(平木君) この際、暫時休憩いたします。
 午前11時48分 休憩

 午後 1時 8分 再開

◯議長(平木君) 休憩前に引き続き会議を開き、市政一般に対する質問を続けます。
 12番 中西宏一君。
  〔12番 中西宏一君 登壇〕

◯12番(中西君) お許しを得ましたので、通告に基づき3点につき質問いたします。
 最初は、「第13回全国都市緑化フェア」の対応についてお伺いします。
 さきに提出のあった「第13回全国都市緑化とやまフェア実施計画」を見ますと、砺波チューリップ公園会場はテーマ会場として位置づけられ、春は4月20日から5月6日の17日間、夏は8月10日から8月31日の22日間にわたり、従来からのイベントに新たな要素を加えて展開されることとなっています。従来開催されていたチューリップ公園に、チューリップ四季彩館、フラワーロード、エレガガーデン等がかかわり、約13ヘクタールと大きな会場エリアが対象となります。したがいまして、会場の回遊性をつくり出す公園の整備や、四季彩館エリアとチューリップ公園との結びつきを確保することや、にぎわいゾーンのつくり方など、現在進められている公園のリフレッシュ事業について、市長の考えをお聞かせ願いたいと思います。
 また、テーマ館として位置づけられているチューリップ四季彩館は、計画では、チューリップのことなら何でもわかる博物館ゾーンや、チューリップの花を一年じゅう観賞することのできる植物館機能のほか、ホール機能等を備えた施設として、緑化フェアまでに完成するものと思いますが、緑化フェアにおけるチューリップ四季彩館の活用方法についても、市長の考えをお聞きいたしたいと思います。
 さらに、チューリップ公園会場の構成を見ますと、美術館予定地が会場構成の中央に位置し、平成9年4月完成に向けて建設中となっております。会場の景観整備や安全確保の観点から、どのような会場整備を考えておられるのかをお尋ねいたします。
 次は、広域消防について、広域合併の状況についてお伺いいたします。
 今日の消防は、災害の複雑多様化と救急業務の高度化の消防需要の変化に対応し、地域住民の信頼と期待にこたえられる高度な消防サービスの提供が求められております。加えて、本年1月17日未明に発生しました阪神・淡路大震災などからも、消防力についても幾つかの課題があるように報告されております。それを教訓として、大規模災害に備え、体制強化を図るためにも、消防の広域化が急務であります。今月まで、県内広域圏ごとに消防の広域再編に向け検討されまして、本年3月30日付でモデル広域消防の指定を受けたところでありますが、今後においての計画の内容の進め方及び実施時期などについてお尋ねいたします。
 次に、高規格救急自動車導入についてお伺いします。
 近年の車社会の進展とともに、交通事故の増加と、さらに高齢化の進展に伴い、疾病構造の変化から、救急業務も年々増加の傾向にあると思います。搬送中の応急措置により救命率の向上を図るため、平成7年度で高規格救急自動車の導入が計画されておりますが、救急救命士の設置と病院との関係または導入時期についてお尋ねいたします。
 次に、砺波市の道路網整備についてお尋ねいたします。
 主要地方道、都市計画道路等の整備見通しについて、市長及び産業建設部長にお伺いいたします。
 「まちづくりは道路整備から始まる」と言っても過言ではありません。スーパー農道や太郎丸西部地区組合区画整理は、沿線地域が大きく変貌し、目を見張るものがあります。道路整備は、地域開発の起爆剤であり、都市機能の形成に不可欠であります。砺波市は、高規格自動車道3路線のほか、国道2路線、県道にあっては18路線を数え、道路交通網の要であります。これはまた、砺波が主張できる地域資源とも言えるものであります。したがいまして、道路整備への要望の多い市であります。
 さて、主要地方道砺波小矢部線は、豊町より表町は改修中ですが、新富町交差点以降は昔のままであります。この路線は、能越自動車道小矢部東インターへのアクセス道路として、また第2工業団地、自衛隊駐屯地、また市街地には量販店ジャスコ等、北部地域の主要路線としてますますその認識が強まってきました。市当局におかれても、その整備への気運があり、通過地区としても小矢部市と連携を図っているところでありますが、小矢部市の意向としては、一般地方道本町高木出線が小矢部東部開発の主力路線といたしておるので、行政としてのより強力な調整が必要であります。
 また、一般地方道砺波安養寺線は、小矢部市が砺波の境界付近まで既に拡張整備しており、砺波市内も早急に対応することにより、その整備効果が発揮されると思うが、市の考え方をお聞かせください。この道路は、北部小学校、出町中学校への通学路である一方、小矢部東インターへの第2アクセスであり、加えて小矢部の山より土砂を運ぶダンプ街道であり、また出町・津沢地区を結ぶ動脈として、交通量も多く、安全確保の面から歩道がぜひ必要であると考えます。
 一方、都市環境形成の適正な誘導を図るためには、今日進められている組合施行区画整理が有効な手段であります。また中心商店街の健全な活性化を図る観点からも、均衡ある区画整理の実施が必要であります。市街地、西部、北部地区の整備見通しについてお伺いいたします。
 また、都市計画マスタープラン策定委員会で検討されている道路網整備計画についてもお伺いいたしまして、私の質問を終わります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 中西議員の御質問にお答えいたします。
 まず、全国都市緑化フェアを目指しまして、公園内整備をどういうぐあいに考えているか、こういうことであります。
 チューリップ公園も、つくりましてからかなり時間もたっているわけでございまして、また入口のほうも、浄化槽あたりも、今で要らなくなったというような状況もあったりいたしまして、中をひとつリフレッシュしようということでございます。
 1つは、北門付近を整備しようということにいたしておりまして、今の入口のほうにいわゆる北門をつくる。その門の中には、片一方には公衆便所等を備える。反対側には、発券、いわゆる入場券売場とか、そういう機能を持たせる。中央は、ゲートをつくりまして、そして中へ入りやすくしていく、こういう形のものにしていきたいと思っているわけであります。そして、浄化槽も撤去いたしまして、文化会館前広場を拡張していきたいということで、その辺の整理をいたしたいと思っております。
 もう1つは、タワーと噴水周辺につきましても、若干付近の花壇等を増設いたしまして、そこにゆっくり腰をかけて見られるとか、あるいは若干傾斜のついた見やすい花壇をつくるとかいうような工夫もしていきたいと思っているわけであります。
 それから、野外ステージにつきましても、かねがね話のありましたように屋根付きのものにしていく、こういうことも考えているわけでございます。屋根につきましては、開閉式にいたしまして、要らぬときには天幕をずっと下げて、ある1カ所にためておくというような形のものがよくないかとも思っているわけであります。
 そういうようなことなどを中心にいたしまして、現在のチューリップ公園のリフレッシュをしていきたいと思っているわけであります。
 次に、四季彩館の活用のことでございますが、四季彩館に関しましては、いよいよ来年の面の整備になってくるわけでございまして、まず四季彩館への導線でございますけれども、現在の公園と向こうとをどういうぐあいにつなぐか、こういうことでございますが、1つは東西の道路2本でまずつなぐ。と申しますのは、現在の東西のフラワーロード、それから今度北側のほうにできます東西プロムナード、いわゆる道路でございますけれども、そういうものを結びつけまして両方で東西線をつなぐ。もう1つは、南北には、現在あります川縁の道路とか、あるいは美術館と四季彩館の間に新たにできる道路というようなもの等でつないでいくことにいたしていきたいと思っております。道路周辺は、それぞれ木を植えたり、あるいは花をつくったりというようなことで、楽しみながらそこへ行ける。あるいは、道路を歩いていたらいつの間にか向こう側へ着いたというようなものにしていきたいと思っているわけであります。そういうことによりまして、郷土資料館、美術館あるいは四季彩館、公園というようなものをつなぎまして、ずっと回遊もできるような形のものをつくっていきたいと思っているわけでございます。
 また、緑化祭に際しましては、大体13ヘクタールぐらいの広さになってまいりますので、今申しましたようなプロムナードの周辺には、バザールでありますとか、大きなテント等をつくったり、食堂、物販、あるいはテイクアウトショップというようなものをこの中間に集中させて、西と東をうまくつないでいくというようなことも考えておるわけであります。
 それから、東西プロムナードの北側には、市民花壇を30区画余り配置をしていく、こんなことを考えているわけであります。
 それから、チューリップ四季彩館につきましては、今お話のありましたように、1つはチューリップが絶えず見られるという施設。もう1つは資料館。そしてもう1つは、いろんな展示場というようなものなどを主体にいたしまして、これを活用していこうと思っているわけであります。展示場等につきましては、期間中はいろんな催し物をやっていく。あるいは、全国的な花の展示場として何かの花を集めて展示をしていこうと思っておりますし、また会期外にいたしましても、いろいろな花のつくり方でありますとか、そうした学習の場にいたしましたり、またいろんな催し物を絶えずそこでやりながら、皆さんにそこへ来てもらって勉強してもらう。あるいはまたいろんなものを楽しんでもらうとか、そういうようなことなどを少しずつ進めていきたいと思っているわけであります。
 展示場、資料館等につきましては、1つは、オランダあるいはトルコ、そして日本のチューリップの今までの歴史的なものでありますとか、あるいは生産がどういうぐあいになされてきたかとかいうようなことなどをわかりやすく展示をいたしますとともに、コンピューターグラフィック等を使ったデザインをすることも楽しめるようなものにいたしたい。若い人たちにも受けるものをつくらなければいかんというふうに思っているわけであります。そうしたことなどを通じまして、年中そこでいろんな催しをしながら活用をしていきたいと思っているわけでございます。
 次に、美術館でございますけれども、美術館につきましては、今設計を急いでいるわけでありまして、何とか夏の間に設計を完了いたしまして、秋には建築に着手できるようにいたしたいと思って、今仕事を進めているわけであります。そして、来年の4月20日から5月5日までは工事は一時中止いたしまして、チューリップフェア開催中はあまりばたばたしない。そして、できれば、周辺に囲いをいたしますから、皆さんがどういうものができるのかなと関心を持つような美術的なものを何かそこに描くか設置をするか、皆さんに期待を持っていただけるようなものを考えているわけでありまして、来年の緑化フェア期間中は、そういうことで一時工事を休みまして、周辺の駅あたりをうまく何か利用をしていきたいと思っているわけでございます。
 次は、消防の合併でございますけれども、現在までの状況といたしましては、3月27日に、砺波広域圏の市町村長さん方や合併に関する小委員会の委員の皆さんに集まっていただきまして、そこで、国のモデル消防の指定を受けようということになりまして、3月29日にこの申請をいたしたわけであります。そして、3月30日付でモデル広域消防の指定を受けたと、こういうことになっております。
 これからはどういうぐあいに具体的に進めるかにつきましては、消防力の配置でありますとか、どの程度の消防力を持たせるか、あるいはどういう施設を配置するかというようなことなどを消防科学総合センターに委託をいたしまして検討させているわけでございまして、そういうものがある程度できますれば、また会議を開きまして、その調整をやっていくことにいたしておるわけであります。この実施につきましては、特別の期限はございませんが、2年から4年ぐらいの間というような多少漠然としたような目標でございまして、それまでにうまく管内の意見が調整できるかどうかということにかかっていると思うわけであります。それぞれ各町村の事情が違いますので、十分この協議をし、そして調整をしながら進めていかなければならんと思っているわけであります。
 高規格救急車につきましては、消防長のほうから答弁をいたします。
 次に、道路整備でございますが、市街地の区画整理につきましては、西部地区の深江地区につきましては、先ほど申し上げましたとおりの進行状態でございます。また、北部につきましても、桜木町、春日町地内及び杉木地区につきましては、昨年来、地元説明等をいたしているわけでありまして、何とかこれが事業としておきるように努力をいたしていきたいと思っております。
 また、都市計画のマスタープランでございますが、栄町から中神、深江を経由しまして苗加地内での国道359とのバイパスに接続するいわゆる外郭環状線の都市計画決定を検討いたしているわけであります。今この幹線は4車線でつくっているわけですので、4車線の環状線をつくりまして156に両端で結ぶということで、市街地が4車線の環状道路に囲まれる、こういうような考え方をいたしておりまして、これは都市計画決定をしなければなりませんので、そうした方向へ持っていきたいと思っているわけでございます。
 道路につきましてはそのようなことでございますが、その他につきましては、産業建設部長から御説明を申し上げます。
 以上であります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 産業建設部長 福島敏夫君。
  〔産業建設部長 福島敏夫君 登壇〕

◯産業建設部長(福島君) 県道整備に関してお答えいたします。
 御質問の地域におきましては、北陸自動車道や東海北陸自動車道、そして能越自動車道が計画的に整備が進められております。これに伴いまして、これらと一体的に機能する広域的な幹線道路網の整備充実が課題となってくるわけでございます。富山県西部地方拠点都市地域の核でございます砺波市街地と小矢部市街地、この相互の連絡道であります主要地方道砺波小矢部線、そして(仮称)小矢部東インターチェンジに接続します一般地方道本町高木出線の早急な整備が望まれるところでございます。このため、砺波市、小矢部市の両市が一体となりまして、この秋までには期成同盟会を設立いたしまして、国、県等に対しまして強く要望してまいりたいと考えております。
 また、もう1つ、一般地方道安養寺砺波線につきましては、小矢部土木事務所管内で交通安全施設整備事業として歩道新設整備が進められておりますけれども、中西議員のおっしゃるとおり砺波市側におきましても回遊事業を進める必要があると考えますので、県等関係機関に事業化について要望してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 消防長 村井宗之君。
  〔消防長 村井宗之君 登壇〕

◯消防長(村井君) それでは、中西議員さんの高規格救急自動車の導入についての御質問にお答えいたします。
 高規格救急自動車につきましては、国の補助事業を受けて導入を計画しているところでございまして、平成7年5月26日付で平成7年度消防防災施設など整備費補助金の内定を受けたところでございます。そして、5月31日に平成7年度消防関係の補助金の交付申請をいたしたところでございます。そこで、補助金の交付決定を待って事業に着手いたしたいと思っているところでございます。
 また、御質問の救急救命士につきましては、平成7年度10月以降に1人を6カ月の養成派遣に送りたいというふうに思っているところでございます。
 なお、平成8年度以降につきましては、計画的に養成を図ってまいりたいと思っているところでございます。
 また、病院との関係につきましては、砺波総合病院さんと、受信装置の設置をはじめ救急の受け入れにつきまして、協議が整っているところでございます。
 以上でございます。

◯議長(平木君) 9番 西尾英宣君。
  〔9番 西尾英宣君 登壇〕

◯9番(西尾君) 私は、日本共産党公認議員として、市政問題並びに戦後50年、今取り組まなければならないことについて、市長並びに関係各位にお伺いたいします。
 まず、第6次総合計画について伺います。
 市長は、90年3月議会において、第6次総合計画について、「株式会社砺波市」という考えで、第1に道路交通網の要所、第2に若者が定着するまちづくり、第3に砺波を全国に、世界にアピールをしてイメージアップを図ると述べられました。第6次総合計画前期計画の評価について、特に福祉や教育の面で借金が大変重くなっていますが、公債費比率についての見解をお伺いいたします。
 地方自治法第2条では、「地方公共の秩序を維持し、住民及び滞在者の安全、健康及び福祉を保持すること」となっていますが、この面では、出町幼稚園、出町小・中学校グラウンドの共同使用、東部小学校の体育館、特養ホームの待機者35人、砺波総合病院の入院患者の実態に見られますように、福祉、教育、医療の予算を圧縮してチューリップ四季彩館の建設に着手したことに、多くの市民は懸念を抱いています。
 砺波市総合計画審議会の答申の中には、「大地震の教訓を参考に、地域との連携システムの構築や食糧の備蓄に努められたい」とあります。サハリンでも大地震が起きました。昨日の市民大学での川崎教授は、危険性を指摘しています。防災対策についても、十分な施策が講じられるよう強く要望いたします。
 このたびの修正計画については、率直に言ってキャッチコピーまがいの片仮名やネーミングにかかわり、しかも最先端産業の導入を優先した市民生活と著しく遊離した、市民が喜べない「となみ野物語」であります。
 まず第1に、人口の伸びに応じた福祉施設や教育施設の量的整備にすら不整合があります。南部に老人ホームを設置する計画がデイサービスセンターに後退しているではありませんか。また、1万人に1カ所のデイサービスセンターの設置基準からも、北部にデイサービスセンターがぜひとも必要なのではないでしょうか。
 第2に、人口増による増収が見込めますが、市民生活に密着した分野、老人、障害者福祉施設の建設や給食サービスの実施、児童館の建設、砺波総合病院の充実にこそ財源を重点配分しなければなりません。このことこそが、市長さんが日ごろ述べておられる住みよいまちづくりの基本方針というべきものではありませんか。
 第3に、均衡ある地域振興という観点でも問題があります。庄東地区には、あまりにも公共施設が少ない環境になっています。特に、児童館併用の図書館、消防施設、医療施設が少ないと思われます。全体的には美辞麗句を並べるだけで、内容の乏しい構想と言わざるを得ません。この際、根本的に発想の転換をされ、担当部署に任せっきりにすることなく、市長はつぶさに内容を再検討され、あくまでも市民生活を重視したものに修正されることを切望するものです。
 次に、商店街対策について伺います。
 ジャスコが移転して2年6カ月、ニチマが企画した「サティ」なる専門店が開店して、1カ月経過しました。北と南に大型店ができれば、町の中は活気づくと、90年3月議会での御答弁でした。実態はどうでしょうか。町の中はますますさびれ、公的指導でできた「となみプラザ」の存立が危ぶまれています。93年5月、県の指導で「砺波市広域商業診断報告書」が市へ提出されましたが、どのように受けとめ対処されたのでしょうか。
 また、ニチマにはふるさと創生資金1億3,000万円もの巨額を無利子で融資をして、立派なものがつくられました。一方では、木舟町公園は縄を張って市民が入れないようにしてあります。木舟町公園は、何ゆえに地元負担を出さなければ整備ができないのですか。ニチマやジャスコにはサービスをするが、出町の商店街には冷たい態度で対処するということには納得できません。出町に駐車場や公民館など公共施設を考えることと、これ以上の大型店は不要です。大型店対策に取り組んでいくことが、今こそ必要ではないでしょうか。
 工業対策について伺います。
 本市の工業の実態は、30人未満の小規模事業所が9割を占めています。急激な円高による国内産業の空洞化、産業構造の変化により、市内の事業所は悲鳴を上げています。私の地区でのアルミ関係の下請企業は、単価の引き下げでついに廃業されました。これ以上の廃業や犠牲者を出さないためには、第1に、消費税率引上げを阻止し、廃止をさせ、公共料金の引上げをやめさせる。第2に、緊急金融対策として、返済猶予や借りかえの実施。第3に、中小業者向け官公需を1割増やし、大企業に下請業者への発注を保障させる。第4に、命と健康、老後の安定した生活のために、国保、年金の拡充など、緊急対策を強く求めるものです。市内の事業所の実態について調査をされたのですか。当市として、今日の円高不況の状況について、どのような対策を取っておられるのかお伺いいたします。
 農業対策について伺います。
 昨年6月、農業経営基盤基本構想が発表されました。モデル農家の規模は、水稲15ヘクタール、大麦と大豆各2ヘクタールの経営面積17ヘクタールと経営指標を示しています。このような規模の農家を選定、認定農家にして、10年後までには55%にまで農地を集積する計画を立てています。市町村が基本構想で示した目標に向けて、農業経営の改善を計画的に進めようとするものを将来にわたり農業経営の担い手として認定し、支援をしていくことにしています。今後は、認定農家以外は農業から撤退させるものです。中核農家も切り捨てられることになります。
 政府、財界は、ガット農業交渉の受け入れを契機に、農業の体質を強化し、大規模化や法人化によって、自由化に対抗できる効率的かつ安定的経営ができるチャンスのようなキャンペーンを繰り広げています。認定農家は政策的に優遇されるとはいえ、新たな投資を余儀なくされ、自由化に対応するために一層のコスト引き下げを要求されますから、ゴールなき規模拡大、限りなき負債の累積に追い込まれることになります。農業は工業のように効率化や機械化によって所得は上がらない。適切な国境措置や価格保障などを抜きに農業の維持・発展は不可能であり、国際競争を前提にした規模拡大などは問題であります。
 アメリカやECでも、一律的な機械化や装置化を反省し、土地や植物、家畜の条件を生かし、家族経営を基本とした農業が見直されています。WTO協定第10条には「加盟国は貿易協定を改正する提案を閣僚会議に提出することができる」とあり、「お米は自給で」と、今こそ国民の声を政府に提起をいたしましょう。
 新政策による農業切り捨て政策に反対し、米の自給維持、減反政策の中止をはじめ、農業の多面的な発展によって食糧自給率を向上させることに自治体として取り組んでいかなければならないと思いますが、農政通の市長さんの見解を伺います。
 特に、今年は日照時間は大冷害の93年以下で、各地で成育おくれが目立ちます。食糧の生産に力を入れて農業にもっと光を当てることが、今こそ大切です。
 今年は戦後50年を迎えました。第二次世界大戦でドイツ、イタリアと軍事ブロックを結び、侵略勢力の一員となった日本軍国主義は、他民族への覇権主義的侵略によって、アジア諸国民2,000万人、国内で310万人、砺波市民1,222人の尊い命を奪い、史上最大規模の惨禍をアジア太平洋諸国にもたらしました。敗戦後、新憲法は侵略戦争と専制政治、覇権主義に対する国民的な反省を内外に表明し、第二次世界大戦の歴史的教訓を基礎に、戦前の専制的な政治体制を拒否して、恒久平和、国民主権と国家主権、基本的人権、地方自治などの平和と民主主義の原則を憲法に明記しました。戦後政治の原点はまさしくここにあります。終戦から50年、しっかりと総括をして21世紀に向かっていかなければならないものと思います。
 私事でまことに恐縮ですが、私は昭和16年12月10日に生まれました。その日は、父に召集令状が来た日で、心配のあまり予定より早く生まれたと聞いています。母は、2町4反の田んぼを抱え、祖父と2人で大変な苦労をしたものと思います。私の兄は、終戦を迎える1年前に栄養失調で死にました。日本のどこの家庭でも、戦争の影響を深く受けたものと思われます。「二度と再び戦争をしてはいけない。平和であってほしい」、この思いでいっぱいだと思います。
 しかし、政府・与党の今国会における決議は、戦後国際政治の原点を否定する驚くべき侵略戦争合理化論を展開しているではありませんか。戦後50年に際しての国会決議は、「日本軍国主義が行った侵略戦争に対して、真摯に反省する」と内容が盛り込まれることこそが、必要不可欠ではないでしょうか。戦地での体験を持っておられる市長さんには、とりわけ感慨が深いと思います。第二次世界大戦の末期には、広島、長崎に原爆投下、想像もできなかった恐るべき核兵器の大量蓄積、核戦争の危機からいかに脱出するか、人類の今課題になっています。
 核不拡散条約の無期限延長が5月11日に決められました今日、広大・強力な反核国際統一戦線が今こそ人類にとって求められているものであります。アメリカを起動力とする50年間の核軍拡競争によって、1945年の3発が、今日では2万7,000発の核兵器があります。そのうちのわずかな使用でも、人類の生存と地球環境に壊滅的な打撃を与えるものです。非核自治体の運動は燎原の火のように広がって、6割の2,011自治体、県内でも20自治体が「非核自治体宣言」を行っています。
 岡部市長は、核兵器廃絶国際条約採択署名と世界大会のペンダントにも署名をしていただきました。戦後50年の節目に「非核自治体宣言」をして、平和のために大変がんばられたと後々言われる市長になっていただきたいと思います。平和行政も、平和教育の確立、戦争体験記の発行、平和集会を8月15日に行うことなど、平和のための施策の確立を強く要望いたします。
 砺波総合病院のことについて伺います。
 さきの議会にも質疑がありましたが、将来構想委員会で検討されていることについて伺います。
 第1に、外来での診察待ちの長い科について、診察室を増やし、午後診や予約制度の拡大をして、待ち時間を解消することについてどのように検討しておられますか。
 第2に、病床利用率92%に見られますように、病床不足が慢性化しています。重症患者の病室、集中治療室などの整備が必要と思われます。
 第3に、昭和40年代に建てた老朽化が著しいところについての施設の更新も必要になっています。
 第4に、健診センターや救急センターの設置、庄東地区に分院の建設が望まれています。
 第5に、付添いをしなくてもできる看護体系にすることが強く望まれています。
 第6に、阪神大震災の教訓として、病院の役割の重さを認識しました。耐震調査を行っているのですか。防災対策について伺います。
 3月議会においても論議をいたしましたが、脳梗塞や植物人間、子宮がん、脳血管はれの患者などに退院するように指導しておられ、家族は大変弱っていると伺っています。地域医療室において伺ったところ、一昨年は1,700件、昨年は1,493件の地域医療室への相談があり、その半分以上は退院後の方向づけ、すなわち次の病院を探さなければならないことになっています。平成5年度の平均入院数は、当病院は21日、全国平均28.6日、氷見は30.5日、極端に少ないのは何ゆえなのかお伺いいたします。安心して入院できる体制をとられるように、抜本的な改善施策をとられることを切望するものです。
 最後に、市政に起きていることといたしまして、6月13日、一昨日、国道359号線の地元打合会が行われましたが、畜産基地構想については、規模の縮小、地元民の御心配なことなどについての報告がなかったと伺っています。臭いものにはふたをして、とにかく道路をつけるという姿勢は、後々問題が起きてきます。地域住民、畜産農家、砺波市とよく話し合って、縮小計画や糞尿処理などについても、きちんと対策を提起して進めていかなければならないものではないでしょうか。
 地元より5月末に再度の要望書が出されました。抗議文を持って行くと言っておられました。もっと話し合いを深められ、後々問題にならないように進められることを提起いたしまして、私の質問を終わります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 西尾議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。
 第6次総合計画に対するいろんな御批判があったわけでございます。いろんな方々のいろんな考えがあることは、私もいろいろ承知をいたしておりまして、限られた財源でそれを全部満たすということはなかなかできないわけで、それを最も有効に使って計画を進めることになっていくわけであります。そうしたことにつきまして、第6次総合計画を進めてまいったわけであります。
 いろいろ申しましたが、その成果はそれなりに上がってきたのではないかと思っております。福祉その他非常におくれているということでございますが、福祉とか教育につきましても、先ほど申しましたようにかなり施設も進んでいるわけでございまして、必ずしもそんなにおくれているとは思っておりません。十分ではないと思っておりまして、それはこれから後期計画で逐次進めていくことになっているわけです。
 そういうことなどでありまして、今後、第6次の後期の計画でさらに進めてまいりますが、後期計画につきましてもいろいろの意見があるわけであります。私は根本的にこれを直すつもりはないわけでありまして、基本方針が決まりますれば、それに基づきまして肉づけをして、できるだけ最小の費用で最大の効果が上がるように、また住民福祉が増大するように、努力をしていくつもりであります。
 それから、南部福祉計画等につきまして、デイサービスセンターが後退したと言われますが、決してそんなことではありませんで、これはあなたに計画をよく見ていただかないと──特別養護老人ホームを建設するということは、今まで言ったことはありません。そんなことは言いませんので、それはたぶん誤認ではないかと思っているわけであります。
 それから、そのほかいろんな意見があったわけでございますが、今申し上げましたように、やはり限られた財源の中でできるだけ有効に使っていきたいと思います。
 また、ほかの予算を削って四季彩館とかそういうものに回したとおっしゃっておりますが、ほかのほうはほかのほうでやりながらやっているわけでありまして、決してそれをやめてここへその事業を回してきたわけではありません。また、この財源そのものも、これは別の財源でありまして、ふるさと事業の財源を使っておりまして、一般の財源をそこへ投入しているわけではありません。もちろん市の単独事業は、一般財源を使っているわけであります。
 そういうようなことなどでありまして、また産業対策、商店街対策等にいたしましても、ジャスコ、サティ等ができまして、先ほど申しましたように、またそれぞれ町の中へも人が入ってくるというようなことにもなっているわけであります。
 となみプラザにつきましては、多少時代が変わりまして、あの場所で活性化するのは大変難しい時代になってまいっております。そうした消長は、やっぱり中にはあるわけでありますが、何とかだれかにひとつうまくこの活性化をしていただきたいなと思っているわけであり、いろいろと関係者も努力をしておられるところでございますが、適当ないい案がありますれば、市といたしましても後援をしていきたいと思っております。
 ニチマのふるさと創生資金につきましては、制度上の問題でありまして、国の制度がありまして、その制度に基づきましてニチマがやられることについて、市は利子補給の一部を負担するということになっているわけでありまして、これはやはり市街地活性化の一つの大きな拠点になってくると思っておりまして、決してむだな使い方をしているわけではないわけであります。
 工業等につきましてもいろんな御意見があったわけでございますが、これは国とか県でもそうした不況に対する手当がなされているわけでありますし、市もそれなりの資金を積みまして融資をするということも言っているわけでございまして、できるだけそうした有利なものを使って、この企業をひとつ有利に展開していっていただきたいと思っております。何におきましてもやはり全体的な不況というのがありますが、しかし、先ほど申しましたように、必ずしも全部が全部不況ではないわけでありまして、やはり創意工夫をしていただきまして、転換すべきものは転換をするとか、あるいはいろんな工夫を凝らしながら企業経営をやっていただかなければならんわけでございます。企業は生き物でございますから、今いいからといって永久にいいものではないわけで、やはりその時代時代に合わせて企業を対応させていくということも非常に大事なことで、時代に合わなくなったものをいつまでも引っ張るということでは、なかなか企業経営は難しいわけであります。そうした点につきましては、会議所や県でもいろんな指導をしたり、また資金も、転換するなら転換資金を使うとか、いろんな資金があるわけで、これは西尾さんは専門家だからなおさらよく御存じだろうと思っております。
 それから、農業の問題につきましては、認定農家を指定して援助していくということでございまして、これが一つの中核になってくるわけであります。「アグリTONAMI21」につきましても、全部を集落営農とか、あるいは中核営農にするつもりはないわけでありまして、やはり個人でやられる人もおられるわけでありますから、個人経営のものもあれば、集落営農になるものもあれば、あるいは中核営農に入る人もいる。そうしたそれぞれの地域なり、あるいはまた個人の考え方によりましてこれを運営していっていただければいいわけであります。しかし、総体的には、やはりある程度の集積をして、足腰の強い農業経営ができるという体制をつくらなければ、今後の農業は生きていけないのであります。
 あなたが言われるように、「小農切り捨て」とよく言われますけれども、1町やそこいらの小農ではとても生活ができないわけです。当然、それは兼業にするか、あるいはどこかへ集めてやるかというようなことを考えないと、生活ができないということにもなっていくわけでございます。それぞれやはり生活があるわけですから、そうした生活に合った農業経営をやらざるを得ないわけであって、決してこちらが勝手に切るわけではないわけで、時代に合ったものをするときには、やむを得ずそういう方向へ持っていかざるを得ないわけであります。あなたの趣味でやっておったのなら、一人も農業として生活できなくなってしまう、こういうことになるのではないかと思っているわけであります。
 それから、戦後50年の非核宣言というような意見もあったわけでございますけれども、非核宣言をしていないところは県内にも十幾つかあるわけでございますが、これは、憲法そのものが戦争を放棄しているわけでありますし、政府も非核三原則を堅持し、また国会でもこれは決議をされているわけでありまして、地方で決議をしてどうなるものでもないわけであります。我々はもちろんそのことについてはよく理解をしているわけでありますし、市民の皆さんももちろんそういうことは理解をされているわけでありまして、市町村がどうしてもそれをやらないとどうにもならぬものではないわけであります。やっぱりそうした気持ちは持っていていいと思いますけれども、あえて宣言をしなければならないというものではないと思っているわけであります。
 戦後50年になりまして、私どもも戦争に参加したほうでありますから、戦争はやはりやるべきではないという気持ちはだれよりも強く持っているわけでありますし、あなたのお母さんも大変な苦労をされたことであろうと思いますから、よくまたお母さんにも聞いていただければ大変いいのではないかと思っております。侵略戦争だ何だかんだと言われますと、我々は何となしに腹が立ってくるのでありまして、我々は侵略戦争をしたつもりは一つもないわけでありますから、この点もひとつ──事実ではありません。全部が全部侵略ではないので、ヨーロッパ諸国が侵略をしていた。あるいは植民地化しておったのでありまして、日本は何もその国へ行ってその国民と戦争をしたわけではないわけで、侵略しておった人たちと戦争をして、両軍がやはり存続のためにやったと思いますけれども、地域の住民を解放したことも事実であります。そういうことでありますから、これは必ずしも侵略戦争ではないと思っているわけであります。
 そのように、いろいろなことで書かれるものをうのみにして、戦争を知らない人たちがそれを本気にしているのが私は一番恐ろしいわけでありまして、本当の事実を知っているお母さんにも聞いてもらわなければいかんし、我々の意見もよく聞いてもらわないと困るわけであります。
 それから、畜産基地構想につきましては話がなかったと言われますが、一昨日の会合は、畜産基地の話ではなかったわけで、道路をつけようということに対する御理解をいただくわけでありまして、畜産基地につきましては、先ほども若干時間がかかると言いましたのは、いろいろ今後さらに検討を要するということで、時間をかけなければならんということでございますから、決してそれをなおざりにしているわけではないわけでありまして、もっとよく話し合いを進めるということであります。
 以上であります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 病院長 荒川龍夫君。
  〔病院長 荒川龍夫君 登壇〕

◯病院長(荒川君) 4月1日をもちまして病院長を拝命いたしました荒川でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 西尾議員のお尋ねに対しましてお答えを申し上げたいと思います。
 私たちの病院は、あと数年いたしますと、創立50周年を迎えます。この間、いろいろな浮き沈みがあったと存じますが、先輩の方々が営々として努力されまして今日があるものだというふうに、職員一同自覚しております。
 58年に大改造をいたしました時点で、私たちの計画はかなり大幅に上方修正したつもりでございました。しかしながら、5年ほどたちますと、たちまちその計画が非常に小さいものであったということに気づきまして、それ以来大改造はいたしておりませんが、小さな改造あるいは拡張をしてまいりまして今日に至っております。しかしながら、昨今、非常に病院の病床不足、外来の狭さによる機能低下が目立ってまいりましたので、ぜひ私たちの病院をよくする、機能を高めるための長期計画を持たなければいけないということで、一昨年来、長期的な計画を立てるために院内に将来構想委員会をつくりまして、職員の中から50名の人間を選びまして、熱心にいろいろな意見の集約をしてまいりました。
 ようやく今年度に入りましてその意見の集約ができましたので、その集約に基づきまして、長期の計画のマスタープランをつくる。マスタープランと申しますと、いわゆる基本計画でございますので、かなり長期にわたって病院の将来をながめた場合のプランを立てるということで、つい最近、その専門の業者にマスタープランづくりの業務を委託したということでございます。
 そういう経過をもちまして、いろいろと私たちも内部的に御指摘のありました部分につきまして検討を重ねてまいりました。御質問のことに関しまして逐一御説明申し上げたいと思います。
 私たちの病院の外来の診療にとりまして、今まで一番患者さんからの御要望の多かったのは、待ち時間が長い、それを短くしてほしい、こういうことでございます。私たちは、それに対する対策といたしまして、情報システムを導入いたしました。いわゆるオーダリングシステムを導入いたしました。それは平成5年の9月からでございますが、処方オーダーと申しまして、ドクターが薬の処方せんを出すのをコンピューターを介して薬局へ送るというシステムでございますが、それを導入いたしました。いわゆる待ち時間の最も長いのが、薬の待ち時間だったわけであります。その導入によりまして、非常に待ち時間が短くなりました。その当時の調査によりますと、非常に恥ずかしい話でありますが、30分から40分の待ちということが平均的にあったわけであります。その待ち時間が、大幅に3分の1に短縮いたしまして、現在では科の特性によりますが、ほとんど待ち時間がなくなった科もございます。客観的に見ますと、お昼の時点で幾つの薬が出ているかということを私たちは見るわけでありますが、導入前はお昼の時点で300~400でございましたが、最近では700~900ぐらいの調剤が出るということでございますので、患者さんの増加があったとしてもきわめて短縮されたと考えてよろしいかと思います。
 しかしながら、それでもなおかつお待ちになるという患者さんの立場を考えますと、私たちとしてはさらに努力をしなきゃいけないということで、御指摘にありましたような、予約診療を増やすとか午後診をするとかということに努力いたしております。また、ドクターに、できるだけ朝早く外来に出て、診療時間を早くするようにという指導もいたしております。
 ただ、予約診療などについて申しますと、科によるばらつきがございます。したがいまして、非常に進んでいるところと、まだおくれているところがございます。それは科の事情がございます。また、患者さんが予約に慣れない、予約というものがどういうものかおわかりにならないという意味合いで、スムーズにいかない面もございます。
 それから、午後診につきましては、専門外来については午後診をやっております。しかしながら、すべての科に対して午後診を行うということは、周辺の医師会の先生方との関係で、かなり慎重に取り扱わなければいけないことだと理解しておりますが、さらに徹底を図りたいと思っております。
 それから、病床利用率が非常に高くて満床であるということは事実でございまして、非常に皆さんに御不自由をかけているということを申しわけなく存じております。また、ベッドに余裕がないために、患者さんに非常に御不自由をかけまして、重症の方々と軽症の方々が混合病棟で一緒になられるというふうな事態もときどき起こります。非常に申しわけないことだと思いまして、これらの解決には長期的にも取り組む必要があると思いますし、短期的には、ある程度のベッドの不足を補っていかなければならないのではないかということも考えております。
 また、病室を重症度別に看護する単位、これはPPCと申しますが、そういうもので病床管理をきちんとする。看護婦さんのケアの重症度によって病室を分けるというシステムがございますが、それによりまして、比較的重症のところと軽症の病棟に分けまして行う。もちろんそれに非常に必要になりますのは、ICU、CCU──俗にはCCCUと申しておりますが、重症な方々を扱うユニットを別に持つということであります。私たちの病院におけるいわゆる重症と言われる方の比率は、大体17%から20%でございます。ということは、数にいたしますと60名~80名ぐらいだと存じます。といたしますと、病床としては2単位ぐらいの重症棟を持つ必要があるということになろうかと思いますので、これは非常に大きな計画にならないかというふうに考えておりまして、長期計画の中では最重点項目として考えたい、こういうふうに希望しております。
 それから、ベッドが古くなった、部屋が古くなったということも事実でございます。比較的新しい病棟と古い病棟がございまして、その間に非常にギャップがございまして、患者さん方に御不満を与えていることは事実でございます。その改善というのは、まさしく新しい病床に変えるということでございまして、例えば6人床を4人床に変えるという形で病室の基準を広げるというようなこともこれから必要でございましょうし、個人のニーズによりましては、個室を増やすということも今後計画の中へ入れる必要があろうかと考えております。
 それから、救急医療に関します御質問でございましたが、私たちは現在、砺波医療圏の2次救急輪番制をとっておりまして、それに参加しております。その責務は十分果たしていると私たちは自負しております。いわゆる砺波圏における救急車の走る流れは、明らかに砺波の総合病院へ向かっているというふうになっておりまして、日夜そのために職員は努力いたしております。
 平成6年の2次救急の患者さんが1,300人ございましたが、その中で、いわゆる大学あるいは富山の県立中央病院へ搬送しましたのは1例でございます。したがって、私たちの病院では2.5次というふうに控え目に申しておりますが、3次救急を十分にやっておりまして、そのために、富山県では、地域医療計画の中に地域救命センターをつくるのに、砺波の総合病院を指定したいという考えを示されているのでありまして、私たちとしてはそのことについては非常に誇りに思っている次第でございます。
 それから、人間ドックあるいは健診についてお尋ねでございました。確かにそのニーズは高まっております。しかしながら、私たちの外来における日常業務が非常に煩雑でございまして、数が非常に多くなっておりまして、健診の方々、ドックの方々をその中へ織り込むのが非常に困難な事態になってきております。しかしながら、いろいろと職員を督励いたしまして、仕事をその中へ織り込むような努力をいたしておりますが、そろそろ限界ではないかと考えます。その面で、今後は市の保健業務との連携で、健診センターのようなものを持つという構想は非常に大事ではないか。もしそういう構想ができるようであれば、病院は積極的にそれに参加すべきであろうと考えております。
 それから、庄東地区が、過疎とは申しませんが、医療機関が少ないために、住民に御不自由をかけているのではないかということでございますが、私たちの病院の分院をそこにつくるという構想は現在持っておりません。市内に、そのようないささか過疎と言えるような地域があるということは伺っております。そのことに対して私たちの病院のスタッフで早急にそれに対処するということは、現在のスタッフの中ではかなり困難であろうかと思いますが、将来的に私たちがそれに対してどう取り組むかということは、慎重に取り組んでいく必要があろうかと思いますし、皆様の御理解を得て、そのような計画があれば参画することを考慮したい、こう考えております。
 それから、付添いの問題を御指摘でございましたが、私たちの病院では、現在17%ぐらいの方々が付添いをつけておられることは事実でございます。比較的多いと言わざるを得ません。しかし、手術後に患者さんが非常に不安になるという状況の中で付添いをおつけするというのは、精神的なケアの問題として考えますと、短期間であれば非常に必要ではないかと私は考えております。制度的に付添いというのを問題にしている厚生省の指導がございますので、その指導に私たちは当然従う必要があると思いますが、短期的な付添いというものについては、これは将来的にも私たちがぜひ認めていただくべき性質のものではないかと考えております。温かい術後のケアなどをしていただく場合の1つの要因ではないかと考えておりまして、制度的な面での付添い解消には、これから十分留意して対処したいと思っております。
 最後に、防災のことについてお尋ねがございましたが、これは3月議会で石田議員から御質問がございまして、前小林院長が詳しくお答え申し上げました。それを繰り返すことになるかもしれませんが、お許し願いたいと思います。
 私が院長として就任いたしまして、まず最も何が大事かということは、村山内閣とは全く違うのでございますが、やはり危機管理が最も大事な命題ではないかと私は認識しております。そういう面で、病院にいわゆる災害が起こったとき──火災が最も手近なことかと思いますが、それに対する備えといたしまして、年2回、消防の御協力をいただきまして、消火・避難訓練を繰り返しております。それから、病院独自として防災計画を立てまして、防災に対する職員の組織をつくりまして、その緊急連絡網に従いました形での出動態勢には備えております。
 それから、大きな災害が起こった場合の備蓄はどうかと申しますと、残念ながら私たちは十分な備蓄はまだいたしておりません。せいぜい半日から一日程度、自分たちの病院の機能を維持できる程度の備蓄しか現在そろえておりませんが、これには相当の財源が必要だと思いますので、今後熱心に討議いたしまして、それに向かっての準備をいたしたいと思っております。
 ただ、阪神大震災に見られましたような大災害が起こった場合にはどうしたらいいかというのは、私たちの病院としては非常に重大な問題だと思います。自分たちの病院が傷まない場合の周りに起こりました災害に対する対策としましては、私たちの病院で唯一あります経験としまして、昭和63年に高速道路で大量の交通事故が起こりました。四十数名の方々が一気に病院に運ばれまして、病院の中で大混乱が起こったことがございます。あのとき、私は直接指揮いたしまして、新聞の紙上で非常に褒めていただきましたが、私どもの病院の中では、そのことに対する日常的な訓練はそれなりに積まれていると思いますし、この周辺に、私たち自身が傷まない形の災害が起こった場合には、十分中核病院としての機能は発揮できるというふうに自信を持っております。
 ただ、6月2日の公的病院長が集まりました会議で、広域的な大災害が起こった場合にどうしたらいいかということ等協議がございました。そのときには県の厚生部のほうからも御出席でございましたが、そういうことに関しては県の防災計画をさらに練った上で、広域的に病院はどういうふうに連携するかということを論じたいので、それまで少し待ってほしいという要請がございました。私たちとしましては、そういう意味合いでは、県及び市の防災計画を十分考えながら、この地域の防災に対する病院の備え、あるいはひいては隣の県にまたがる防災のシステムに熱心に取り組んでいく人が必要ではないかと思っております。
 耐震調査は現在まだやっておりませんが、これは鋭意計画いたしまして、病院がいかに地震に耐えられるかということを十分認識いたしまして、防災計画を練り直したいと考えております。
 以上でございます。終わります。

◯議長(平木君) 西尾英宣君。
  〔9番 西尾英宣君 登壇〕

◯9番(西尾君) 第6次総合計画の前期計画の評価の中で、砺波市は大変借金が増えてきている。公債費比率の推移について、市長さんの見解をお伺いしたいと思います。
 それから、木舟町公園の整備については、昨年、地元負担を、お幾らにしておられるのか、出せばするというような御計画だったと思いますが、私は商店街の人たちが大変苦労して出した用地を公園に整備をすると。その区画整理の中でやらなければならないのにおくれた責任もございますし、地元負担を取らずにやる必要があるのではないか。ニチマに1億3,000万円、制度かと思いますけれども、利息の負担、かなり市民がしなければならない。木舟町公園も、当然地元負担を取らずに公園整備をしていただきたい。
 それから、中小零細企業に対する円高不況の実態の調査をされたのかと聞きましたけれども、その明確な答えはございませんでした。今日の事態についてどのようにお考えなのか、その調査をされたのかお伺いします。
 最後に、非核自治体宣言の今日的な重み──5月11日に核不拡散条約、永久に使えるというようなことを採決も取らずに国連で承認をしたわけです。私は、このような状況の中で、非核自治体宣言を数多くつくることによって、核というものがこの世界から消えていくようにしていかなければなりません。そのための重みというものをぜひしていただきたいと思います。
 以上で終わります。

◯議長(平木君) 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 公債比率は若干増えてくるわけでありまして、当初予算のときに申し上げましたが、最高では平成11年か12年が一番増えるわけでございまして、その後は、若干オーバーしますけれども、だんだん減っていくという計画になっているわけでございます。
 それから、木舟町公園の地元負担というのは、どこからどうなってそういう話になっているのかわかりませんが、これは今まであそこに建物が建っておって、これをやることができなかったこともあるわけでありまして、今後そういうものがなくなってくれば、やはり計画を進めていく必要がありまして、地元負担を取るか取らないかということは、いろいろ規定があったりいたしますから、その辺をよく検討しまして決定をすることになると思っております。
 それから、中小企業、零細企業の状況を調べたかということでございますが、これはなかなか難しい問題であります。ただ、資金面から見ておりますと、砺波の中小企業は比較的いろんな融資制度を利用いたしているわけであります。県下では大体3番目ぐらいに活用されているというような状況でございまして、こういうものをうまく利用しながらやっていただいておるのではないかと思っておるわけであります。かねがね申しておりますように、この資金は県でも非常にきめ細かくつくっておりますのて、そういうものをよく利用していただければいいのではないかと思っているわけであります。
 非核の三原則というのは大変大事なことでもあると思っておりますし、そういうことはやはり我々も常に考えているわけでありまして、何もそういうものは要らないものだと言っているわけではないので、やはりそういうことはよく国民全部が自覚をしながらやっていく必要があると思いますが、やはりこれは何と言いましても国の施策であるわけであります。ただ、我々がやるべきことは、国際交流等を盛んにして、常に民間交流あたりで信頼を深めていくことが一番大事であって、戦争というのは、そういう信頼ができない相手と始まるわけでありますから、そのもとを絶つことが非常に大事であります。そうした非核宣言をするよりも、むしろ実質的に自分たちが行動をするということが非常に大事ではないかというような点からも、国際交流というのは今後の世界平和のためには非常に大事なことである。また、外国へ行きましても、この交流が世界平和につながっていくようにということを、向こうも言いますしこちらからも言っているわけでありまして、実際の行動で我々は示している、こういうふうに思っているわけであります。
 以上です。

◯議長(平木君) 14番 前田喜代志君。
  〔14番 前田喜代志君 登壇〕

◯14番(前田君) 1995年のこの半年間、阪神・淡路大震災、オウム真理教の一連の事件、統一地方選挙での東京と大阪の無党派知事の誕生、そして急激な円高、産業空洞化、リストラ、合理化、こういう戦後の50年間を通じても、まことに特筆すべき大事件が続きました。このいずれの問題も、戦後の我が国の政治や経済や社会のありようを根本から考え直させる重要な課題を突きつけているように思います。それは、お役所任せの地域防災体制、学歴・学校歴を求める社会と受験戦争、偏差値教育と言われた教育のあり方、地方自治、とりわけ住民自治のありよう、輸出中心、産業優先の経済大国、その繁栄と豊かさの内実はどうだったのか。21世紀への変化にどう対応していくべきかを暗示しているかのように思われます。
 しかし、戦後の50年のこの年に最も大切なことは、平和憲法のもとで平和と民主主義がどのように構築されてきたか、そして今後どのように発展していくのか、このことを検証しておかなければならないと思います。
 明治以降の近代史をたどっても、かつて50年間も戦争をしなかった期間はなく、平和憲法を遵守してきた戦後の歴史は、比類のない経済の繁栄を我が国にもたらしてきました。その意味で、今年は日本人一人ひとりのこの歴史観と戦争観を再認識するためのきわめて重要な年になると考えているところでございます。
 国会では、歴史を教訓に、平和への決意を新たにする決議がなされましたが、アジア諸国や日本の内部にも問題を残す不十分なものと私は考えております。ともあれ50年の節目で国会決議がなされたことの意味については、一定の評価をされるべきでありましょう。また戦後の時代は、平和憲法の指し示す国民主権のもとで民主主義を成熟させる50年間でもありました。しかし、本当の意味で民主主義が確立しているとは言えない状況も今日ございます。この時期に、国会で「地方分権推進法」が成立をいたしました。きわめて大きな意義があるものと考えております。それは、明治以来の中央集権体制は、ともすれば我々に中央依存という悪しき残滓を残して、住民自治発展の大きな障害になっていたように思われます。地方分権が中央集権体制から地方分権へと劇的な構造変革が起きることを心から願うとともに、地方議会そのものが自主・自立しなければならず、お互いに新たな決意をもって分権、そして豊かな自治に臨まなければならないのであります。
 この際、率直に市民の皆さんの疑問や要望を伝え、一般質問いたします。
 第1は、駅前駐輪場の整備について市長にお伺いいたします。
 城端線沿線の各駅の自転車置場は順次整備がされてまいりました。砺波駅前はいまだに野ざらしの利用で、風が吹くたびに将棋倒しになって、大変乱雑な景観が見られるわけであります。一方では、カラーブロックによる歩道工事などへ景観整備がなされてまいりましたが、駅前駐輪場と大変対照的で、何とも残念な姿でございます。一部JR敷地を借り上げてありますけれども、ほとんど利用されておりません。駐輪場整備の見通しと、それまでの対応策について見解を求めます。
 第2に、公営住宅の整備について市長に伺います。
 今回、マスタープラン策定のための補正予算が計上されております。ポスト東鷹栖をどうしていくか、きわめて重要なプランづくりであります。新栄町と東矢木団地は木造で、確かに傷みも著しいのでございますが、これを全部鉄筋コンクリートにしてしまえば、家賃の大幅アップは否めません。単身のお年寄りの皆さんが利用できるような住宅はなくなってしまいます。そこで、最低でもマスタープランをつくる大前提に、市営住宅をつくるときには、民間の宅地開発が進んでいるような地域を避けること。そして、単身者や、あるいは高齢者や、障害者や、若い世帯、いろんな人たちが、いろんな階層の皆さんが助け合いながら一つの自治会をつくり上げていく、そういう住宅になるような配慮が必要ではないか。そして、最低でも低家賃の住宅を確保する。こういったことに十分に考慮してプランをつくる必要があると思います。この点、考え方を伺っておきたいと思います。
 第3に、農業集落排水事業についてお伺いいたします。
 自然環境を守って、いつまでも地域の川をきれいにしていくために、一日も早い下水道整備が望まれているところでございます。今、農村部では、東般若地区、そして般若地区と事業が進んでまいりましたけれども、この受益者負担をどうするか。この問題で、3月定例会では上限の設定もなされてきたわけでございます。しかし、このときに、事業完了後に新たにこの処理区域の中で受益者となろうとする者の負担はどうなるか。このことについて、受益者負担に加えて、工事費については全額自己負担、こういった考え方もあるように出されておりました。明確な結論は出ておりません。事業の完了を境にして、市民の方が有利になったり不利になったりするようではいけないし、工事費を二重に払わねばならないという印象を拭えないようなやり方は避けなければなりません。この点について、水道部長の見解を求めておきたいと思います。
 第4に、学校の施設整備について教育長にお伺いいたします。
 一言で言えば、ゆとりの場を設けてもらいたい、こういう声がございます。庄西中学校の自転車置場、みんな腰かけて座るものですから、そこが曲がってたれ下がってしまっている、こういうところがいたるところにございます。長い月日のうちに、子供たちがその場所で腰かけてゆっくりと語り合う、当然そういう場所が学校には必要なのに、教室以外にはどこにもそんな場所がないというような学校になっています。
 あるいはまた、授業参観に保護者の方が見えます。中には、高齢のお年寄りの皆さんもおられるわけですが、授業時間ずっと立ちっ放しでの参観。中には、やっぱりちょっと腰をおろせるようないすもあったほうがよいと思われるような方もおられるわけです。あるいは、今日、一般開放という中では、グラウンドや体育館、あるいは廊下、こういったさまざまな場所に腰をおろせるような、そういうゆとりの場を設けていただきたい、こういう声があります。学校というのは、時間があれば外へ出てとんで歩いておればいいという考え方だけではなくて、その日その日の生徒の心のリズムもございますから、もっとそういう一人ひとりの個々の生徒に対応できるような学校づくりというものも考えていただきたい。この点、教育長の見解をお伺いいたします。
 最後に、砺波総合病院の整備計画についてお伺いいたします。
 今ほどの西尾議員の質問と病院長の答弁にもございましたが、このマスタープランについて前々から取り上げられてまいりました。問題は、民間会社に病院経営の診断をしていただいて、当分は借金もたくさんあるし、直ちにやるべきではないというようなことも書かれてあったというような報告も議会でいただいたことがございますけれども、今返済をしている借金というのは、大変金利の高い時代に増改築をやってきた。今は大変な低金利で、何か事業をやるのなら今のうちだと、こういう声もある中で、このマスタープランをいつまでに策定し、どういう時期に事業化をしていくのか。金利だけでも大変大きな影響がありますから、そういう見通しを立てるということは大変重要でございます。そういう着工時期も含めて、方針決定の時期などを明確にしていただきたい。
 最後に、病院のお年寄りへの対応について若干申し上げたいわけです。
 普通の町医者へ行きますと、受付で名前だけさっと書く。あとは、もうみんな病院へ安心して任せられる、こういう体制でございますが、総合病院というのはどこへ行ってでもたくさんの診療科があって、受付そのものが大変めんどうに思われる方がたくさんあるわけです。1枚の紙にびっしりと住所から名前から書いて、手続きをとってというようなことになります。そういうことがおっくうなために、総合病院へはもう近寄れない、こういう思いの方もずいぶんあるように聞こえてくるわけです。ぜひとも新しい患者さんの受付のところには、もっと丁寧な対応をしていただけるような工夫をぜひともお願いしたい。
 以上申し上げて、質問にかえさせていただきます。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) 前田議員の御質問にお答えをいたします。
 最初に述べられました所感につきましても、戦後50年でありまして、やっぱり大きな転換期に来ていると思っておりまして、行政と言わず、政治と言わず、経済と言わず、いろんなものが転換をしなければならない時期に来ております。戦後、経済発展をしたことは確かによかったと思いますけれども、大事なものを失ったという点も多分にあるわけであります。それは、先ほど申し上げましたように、憲法そのものがあるにもかかわらず、憲法を十分熟知をしなくて、都合のいいほうだけを取り上げてきたところに大きな問題もあるのではないか。そして、また、教育そのものにも直すべきところがあるのではないかと思っているわけであります。ですから、本当の住民自治というのはどういうものであるか。自分たちがみずから地道に自治体を治めていくという気持ちでありますとか、あるいは人間としての当然の道を守っていかなければならない、そういう教育がやっぱり足りなかったのではないかと思っているわけであります。そうしたことなどは、言えば切りがないことでございますが、今ここで大きくやはり転換をすべきであるというふうに思っております。
 それから、お尋ねの駅前駐輪場につきましては、これは一度整備したつもりでいるわけでございますが、あなたのおっしゃることによりますとかなり乱れているようでありますが、できるだけこれは整備をしなきゃならんと思っております。現在は、やはり場所等につきましても若干狭いのではないかと思っておりますし、今駅裏の区画整理をいたしているわけでございますが、何とか橋上駅等をつくりまして、東側からも汽車に乗れるような体制をつくるということ等で、この東側の裏側のほうにも駐輪場をつくればどうかということで、合わせて300台ぐらいの駐輪場の整備をしようということを今考えているわけでありまして、できるだけそうしたものの整理をいたしまして、整然と使ってもらうようにしていきたいと思っているわけでございます。
 次は、公営住宅の問題でございますが、これにつきましては再生マスタープランをつくるわけでございまして、マスタープランの中でいろんなことを考えていかなければならないと思っているわけであります。場所をどこにするかということも1つの課題でもありましょう。それから、今までのように一定の者だけではなしに、若い人の独身者が入るものも必要であるかもしれません。あるいは、年のいった高齢者が入るものも必要かもしれません。そうしたことなどをもろもろ合わせまして、今度新しいマスタープランをつくっていきたいと思っておりますし、また、いろいろな意見もありましょうから、そういう意見等もよく考えながらマスタープランをつくる、こんなふうに考えておりますし、先ほど申しましたように、それとともに一般の住宅団地あたりもどういうぐあいに配置をしていくかということも考えあわせて、総合的な住宅政策というものを確立していかなければならんのではないかと思っているわけであります。今のままで放っておきますと、住宅全体が非常に雑然としたものになっていくのではないかということも考えられますので、今後の住宅政策の基本をやはり検討して決めていきたいと思っている次第でございます。
 以下につきましては、それぞれ部長、その他関係者のほうから答弁をいたします。
 以上であります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 教育長 飯田俊雄君。
  〔教育長 飯田俊雄君 登壇〕

◯教育長(飯田君) 前田議員さんの御質問にお答えいたします。
 学校に、一言で言うならば「ゆとりの場」が必要ではないかというふうな御質問かと思います。
 確かに、おっしゃるとおりに子供たちに十分な学校内でのゆとりの場があれば、まことにいいと思います。例えば、平成7年度の小学校の空き教室が25、8年度が27、9年度が29というふうに、市内7つの小学校を見ましたときに、空き教室ができる予定でございます。ですから、その一部は子供たちが郷土学習の資料をそこにそろえて展示をしておくとか、学習用具がすぐ使えるような教室としてそれを使うような工夫もしております。また一部では、学校ミニ美術館というふうなことで、子供の美術作品の鑑賞の部屋にしているところもございます。
 ただ、ここで一度考えてみなければならないことは、「ゆとりの場所をつくりましたよ。さあ、皆さん、ここへ入ってゆっくりしてください」というふうなものを設置すると、かえって子供はうるさがって、決してそこを使おうとはいたしません。なぜかと申しますと、彼らが放課後にそういうふうに立ち話をしたり、ふざけ合ったりするということは、いわゆる枠にはまった一日の学習の時間の外に出てストレスの解消をしているという面がございます。
 ですから、議員さんが小・中学生のころに、学校帰りに友達とふざけ合って寄り道をしたり、木イチゴを取って食べたりということが、先ほど議員さんが子供たちの「生活のリズム」ということを申されましたが、実はそういう意味でも非常に大切になることでございまして、そういった意味では、あまり箱のようなものをつくってここにというふうなことは、子供はあまり好みません。
 ただ、先ほどおっしゃっておりました学習参観等で、最近は共働きの御夫婦が多いせいで、保護者の方で年配の方が参観にお見えになる場合、やはりずっと廊下に立ちっ放しでいることはお疲れになると思いますし、そこら辺は、学校のほうでいすをお出しするなりというふうな配慮は、当然しなければならないのではないかと思っております。
 私たち、とかく子供の様子を現象的に見ますと、大人の目から見るとかなり目障りになる部分が目につくことはよくあります。例えば、ふざけ合いをしながら空き缶を蹴って歩いて急に道に飛び出してみたり、それから友達とふざけてつい溝に落ちて体が濡れてしまったりということがございますが、私が考えますに、それは道草の効用ではないかと思うわけです。決められた1つの事柄の中で、レールに敷かれたようにきちっとやっていく。その中で、人間というのは非常に精神的に圧迫された気持ちや、せかされる気持ちや、縛られるという、規制を受けているという感覚が強うございますから、そういったものから開放されるにも、この道草の効用というのは非常に大事なことだと思っております。
 いろいろな子供たちのメンタルヘルス、つまり心の健康の面から考えて、この後、学校生活の中でも少しでもゆとりが生まれるようなことを考えてまいりたいと思っております。よろしくお願いします。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 水道部長 福田正治君。
  〔水道部長 福田正治君 登壇〕

◯水道部長(福田君) 前田議員さんの質問にお答えいたします。
 集落排水事業は、計画当時の戸数、人口を基本として計画・施工しておりますので、若干の余裕がありますが、公共のようにすべて加入できるものではありませんので、処理能力を考慮しながら新規加入を検討していきたいと思っております。
 また、負担については、すでに負担をしておられる方々との公平を確保することが大切と考えております。議員も御承知のとおり、口数が増えると一口当たりの負担が安くなる事業でありますので、事業終了地区ではこれらの調整は不可能と思います。
 このことから、3月議会で議決を賜りました農業集落排水事業分担金徴収条例に基づき、まずその地区において要した分担金の一口当たりの額を口数により納入していただくことになります。これらについては、資本費に充当するのが適当であろうと考えております。
 次に、本管からの接続工事でありますが、その地区の事業が終了しておりますので、新たに加入される方の負担としていただく方法で整備をしていく考えであります。
 以上であります。

◯議長(平木君) 答弁を求めます。
 病院長 荒川龍夫君。
  〔病院長 荒川龍夫君 登壇〕

◯病院長(荒川君) 前田議員の御質問にお答えしたいと思います。
 先ほど西尾議員の御質問にお答えいたしましたように、私たちの病院は、近来、病院機能を阻害するような状況が生まれてまいりましたことに非常に危機感を持ちまして、一昨年来、院内での意見集約を行うとともに、専門家による経営診断などをしていただきました。その結果を十分考慮に入れながら、さらに自分たちの病院の将来がどう進むべきかということについて、この1年半にわたりまして熱心な討議をいたしまして、最近ようやく意見の集約をみまして、また院外の御意見も取り入れながら、さらに専門コンサルタントに委託いたしましたマスタープランづくりに着手したところでございます。
 御指摘のように、低金利時代になぜもたもたしているのか、高金利のときにやって、今現在負担が多いではないかという御指摘でございまして、全くそのとおりだということを常日ごろ私たちは思っております。どうしてこういうめぐりあわせに工事をしなければならないのか、これは率直な感想でございます。県下のある病院は、どうしてあのように低利のときに工事ができるのか。しかしながら、私たちは、病院という事業が決してそんな小回りのきくものではないという意味合いでは、多少いたし方がないのではないか。運不運という言い方をすれば、不運な時代に工事をしなければならないのではないか、このように思っているわけでございます。
 だから、言いかえますと、私たちが時期を選べば工事を易々と進めることができるかではなくて、今極めて病院を取り巻く環境は厳しゅうございますが、その中でなおかつ皆様の御要望にこたえるための病院の整備計画というのはやっていかなければいけない。しかも、慎重に、なおかつ確実に、しかも急いでと、村山内閣のようなテーマを掲げておりますが、やっていくということで、マスタープランの決意をしたわけでございます。
 マスタープランの基本方向といたしましては、第1には、私たちの病院の病床が常に慢性的な満床状態でございますので、その解消のためにいささかの増床、ベッドを増やすことが必要であろう。外来の施設が非常に狭いということがございます。それから、数的にも不足しているということがございます。それに対する対処の仕方が必要かと思いますが、近年、日帰り手術と申しまして、外来における手術が日帰りでできるような時代になってまいりました。そういうようなものにも配慮する必要がございますし、単に病床を増やすというのではなくて、機能する病床を増やすという方向で、新しい目を持った形での増床を考えたい。さらに、そういう増床の中に、非常に大事なのは、アメニティの向上が必要だと存じます。
 第2としまして、保健・医療・福祉の連携が声高く言われておりますし、私たちの病院でも、在宅医療、あるいは訪問看護、訪問リハビリなどの包括ケアの展開を行っておりますが、これは厚生省の誘導ではございますが、地域の皆さまのニーズもその面で確かに高まっております。それに的確にこたえるということが必要でありますので、その面での、ソフトの面での十分な対応が必要かと思います。
 第3には、私たちの病院は、この地域における中核病院であるという自負のもとに、さらに新しい医療技術を取り入れまして、高度先進医療に取り組む必要があろうかと思います。それに見合うだけの施設の充実が必要でありましょう。また、先ほど述べましたが、3次救急に準ずるような救急救命センターをぜひ持ちたいと考えております。
 さらに、第4番目としまして、私たちの病院は、医師が60名に近い数でございますし、ナースが350名に届こうとしておる、非常に大きな社会資源を持った病院だと考えます。そういう社会資源を十分に活用する場としても非常に重要でありますが、さらにそこに集いました優秀な人材による将来に向けての人材育成の場としての臨床研修病院構想をぜひ持ちたいと思いますし、そういうものに基づきまして周辺の医療機関との密接な連携強化を図る。
 この4つがマスタープランの基本的な方向であろうかと思います。
 ただ、先ほど議員がおしゃいました、金利の安いうちにやれとおっしゃいましても、すぐお許しいただくような状況ではございませんので、このマスタープランをさらに十分練った上で、今後の医療状況を見極めつつ、また世の景気の動向などにも配慮いたしまして、今年の秋までにそういう方針を決定できればと願っておるところでございます。何とぞ皆様の絶大な御支援をちょうだいいたしたいと存じます。
 それから、先ほど御老人に利用しやすい施設案内をしなさい、このことでございますが、確かに私たちの病院におきましては、御老人には多少つらい面があろうかと常々反省しております。カードを使いました再来受付機などを導入いたしまして、非常に御迷惑をかける面がございましたが、その都度、現場に職員を張りつけまして、現在は非常にスムーズに動いておられます。御老人もカードにはだいぶ慣れておられると思いますので、この方向はそれほど間違ったことではないと思います。
 私たちの病院にとりまして、そういう非常に手数のかかることが、患者さんのいろんな意味での情報をインプットするためにどうしても必要なシステムでございますので、それがまた患者さんの診療に非常に役に立つ点だということを御理解いただくように、呼びかけを絶えずやっていきたいと思っております。
 しかしながら、温かい人の手による御案内という面においては、これからも配慮していきたいと思いますが、人的に極めて窮屈な状況がございます。しかしながら、そこを工夫しまして、できるだけ温かい手で病院の中を御案内するようなシステムをつくっていきたい、心がけていきたい、こう思っております。
 近年、地域におけるボランティア活動が高まっております。私たちの病院におきましても、院内図書サービスというのを患者さんのために行っております。その図書サービスのお仕事を最近ヘルスボランティアの方々にやっていただいております。非常に好評でございます。そういうボランティア活動がある程度展開できますれば、あるいはボランティアの方々の温かい手による院内の御案内、お手伝いをいただけるということに結びつく可能性は十分あると思いますし、外国のアメリカ、イギリスなどでは、それが非常にボランティア活動として定着しているということを伺いますと、私たちのサイドから地域のボランティア活動への理解をさらに深める、あるいは働きかける、そういうことも今後必要になろうかと思っております。そういう意味での複合的な、あるいは言葉を変えますと総合的な温かい手での老人への対応を考えたい、こういうふうに存じております。
 終わります。

◯議長(平木君) 以上で、通告による質問並びに質疑は終わりました。
 ほかに質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 質疑なしと認めます。
 これをもって市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終結いたします。

◯議長(平木君) ただいま議題となっております議案第47号から議案第50号までにつきましては、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に付託いたします。
 次に、日程第2 新食糧法制度に対応した新たな食料・農業・農業基本政策の確立に関する請願は、お手元に配付してあります請願文書表のとおり所管の常任委員会に付託いたします。
 これをもって本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明16日及び19日から21日までの4日間は、委員会審査などのため、それぞれ休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(平木君) 御異議なしと認めます。よって、明16日及び19日から21日までの4日間は休会することに決定いたしました。
 なお、6月22日の会議は午後2時に開くことにいたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 3時 7分 散会