令和元年12月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時04分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(島崎清孝君) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和元年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名
○議長(島崎清孝君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において
  9番 川 辺 一 彦 君
 10番 山 本 善 郎 君
 12番 川 岸   勇 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について
○議長(島崎清孝君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月18日までの17日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(島崎清孝君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から12月18日までの17日間と決定いたしました。

                  日程第3
         議案第15号及び認定第1号から認定第8号まで
○議長(島崎清孝君) 次に、日程第3 議案第15号 平成30年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号から認定第8号まで、平成30年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件についてを議題といたします。

              (特別委員会の審査報告)
○議長(島崎清孝君) 去る9月市議会定例会において、決算特別委員会に付託をいたし閉会中の継続審査となっておりました、砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算特別委員長 今藤久之君。
 〔決算特別委員長 今藤久之君 登壇〕
○決算特別委員長(今藤久之君) それでは、決算特別委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 去る9月10日開催の9月定例会本会議におきまして、当特別委員会に付託されました、議案第15号 平成30年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号から認定第8号まで、平成30年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件につきましては、慎重に審査を行うべく「閉会中の継続審査」となっていたのであります。
 このため、9月24日、25日、26日、27日の4日間にわたって委員会を開催し、議案第15号及び平成30年度の各会計決算について慎重に審査を行ったのであります。
 また、審査に当たりましては、監査委員から各会計決算についての審査所見を承り、その後、当局から詳細な決算内容の説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類等の提示を求め、予算執行の適否などについて審査を行ったのであります。
 その結果、議案第15号については、「全会一致」で、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 また、各会計決算については法令並びに議決に基づき適正に執行されており、所期の事業を計画的に遂行されるとともに、行政効果も上げられているものと認め、当委員会に付託されました認定第1号から認定第8号までによる各会計決算については、「全会一致」で、それぞれ原案のとおり「認定」すべきものと決したのであります。
 以下、審査の過程における各委員からの主な意見、要望等について申し上げます。
 まず、まちづくり協働事業費のうち対象となった団体と応募状況並びに事業継続の割合等についてただしたところ、平成30年度分の協働事業は4団体の事業申請があり、そのうち3団体の事業採択を行った。事業の予算額は120万円であり、その内訳は新規30万円が3団体、継続15万円が2団体となっており、選考に当たっては外部の方も入れた審査会を設けており、審査により決定をしている。この事業は先進的な事業や新規事業について補助を行うものであり、過去に実施されているものについては受理されない場合もある。ほぼ全ての事業が継続されるものであるが、3年満期前に目的を達成するものもあり、継続されないものもある。地域や団体が熱心に取り組んでくださることで、行政と市民の協働意識の醸成も図られることから、当局としても頑張る人たちを応援していきたいとのことでありました。
 次に、三世代同居推進事業の事業効果や増加傾向にある単身世帯の当事業への取り込みについてただしたところ、事業については、平成30年度まで4年間行ってきたところであり、庁内に専門部会を設け、事業効果の検証をしているところである。効果としては大きく3つ挙げられる。1つ目として「時間」であり、三世代間の時間共有で恐らくは4年間で1万時間以上の共有があったと思われる。2つ目は「経済」であり、4年間で7,600万円の補助金そのものの直接効果に加え、手出し分という二次効果により、経済への波及は何倍にもなっているのではないかと考えている。3つ目は「将来」であり、民間誌の「SDGs」の評価では、人口5万人以下の市247市中、本市は10位に位置づけされたとのことであり、特に三世代同居推進事業が持続可能な社会づくりに効果的な施策であると高く評価されているところである。次年度以降は、現在、検討委員会で協議中であり、事業内容においては若干の変更もあるかもしれないが、概ね事業継続の方向であるとのことでありました。
 なお、三世代同居推進事業に婚活補助を含めるなど、単身世帯への取り組みについての意見には、別事業で取り組むものとのことでありました。
 平成30年度における「いきいき百歳体操」の状況と、使用するおもりなど用具や会場の助成についてただしたところ、平成30年度末で76グループ約1,400名余の参加となっている。使用するおもりについては、平成29年度までに購入したものを利用することとしており、新規で始められた場合、2年間はお貸しするが、その後については、安価なものでもあり、自分たちで求めていただくことになっている。また、会場使用料の支援については行っていないとのことでありました。
 次に、切り花出荷とその他の花卉の現状についてただしたところ、市内の切り花は4経営体が生産をしている。一番大きな生産者は高波地区で、出荷は市場への形態で関西を中心に関東など幅広い出荷を行っている。その他3経営体でも市場出荷並びに直接販売を行っている。花卉については、東般若地区の経営体が後継者とともに熱心に取り組んでおられ、今後も伸びるものと考えているとのことでありました。
 また、切り花に対してチューリップ球根生産が下がっているが、生産者の支援策はどうなっているのかをただしたところ、球根生産農家を廃業された方や、都合により植えつけができなかった農業者もおられたとのことでありました。
 また、チューリップ生産農家の育成支援については、チューリップ球根新規生産振興事業で新規の生産者育成事業を行っており、あわせて県とも連携をとりながら新たな取り組みの支援を行ってはいるが、残念ながらたまねぎに押されている。しかし、ネット栽培が労働力削減につながり、これが本格稼働すれば、もっと多く取り組んでいただけると期待しているところであるとのことでありました。
 関連して、チューリップ球根ネット栽培の進捗状況についてただしたところ、機械の現況については掘り取り並びに植え込みはできているが、改良を要する部分もある。ロボット化の精度を上げ最終的なものに仕上げたい。国の革新的技術開発緊急展開事業は本年度が最終年度であるので、さまざまな支援を得て完成に漕ぎ着けたいとのことでありました。
 次に、上水道の漏水による減免措置対応と下水道における負担金・分担金についてただしたところ、上水道の平成30年度の漏水件数は104件、320万円余となったところであるが、この中には平成29年度1月から3月の漏水分が4月になってから発覚したものも含まれていることから、例年の倍以上になっているものである。減免措置については、見えないところの漏水で通常の1.5倍以上のものがその対象である。また、申請者に限るが、消雪や学校のプール等も減免措置をしているものである。
 下水道の負担金・分担金に関しては、公共下水道については、北部地区の工事が進んでおり、新たな分担金負担が増えている。従来から一括納付しておられる方も8割程度おられるが、それ以外にも5年間で10回分割までの納付方法がある。また、未納者には、督促状を発送し収納を促しているとのことでありました。
 関連して、決算時の未収金の経過と下水道の不納欠損者の人数についてただしたところ、決算時の600万円の未収金は現在少しずつ減少しており、不納欠損については、公共下水道が10名、農村下水道が1名となっているとのことでありました。
 次に、奨学金貸付事業、未収金増加の背景についてただしたところ、奨学資金回収については、貸付最終年度の翌年から3年の猶予を経て10年間で償還することになっており、4年制大学で年間36万円、4年間で144万円の貸し付けとなる。償還は無利子で年間14万4,000円の償還となっており、償還方法は一括返納するもの、月払いで12等分にするものとさまざまである。年1回償還案内をしているが、本人所在不明や月払いの滞りがある場合には、保証人と連絡をとりながら貸付金の回収に努めている。貸付金の収入未済が増えていることと社会的背景についての因果関係については不明であるとのことでしたが、引き続き貸付金の回収について催促を続けているとのことでありました。
 次に、総合病院における退職給与引当金を計上しない理由についてただしたところ、退職手当については、職員全員が一斉に退職した場合の必要額に対して、それを上回る積立金があることから、引当金を計上しないとのことでありました。
 次に、未収金対策についてただしたところ、窓口負担の未収金は前年度と比較して433万6,000円程度の増であったが、平成29年度発生分の回収が進まなかったことが主な原因であった。4月から未収金担当者を1名から2名体制で取り組んだことや患者さんに限度額適用申請を行っていただいたことで、約280万円の未収金の圧縮を行ったものであるとのことでありました。
 このほかにも、防災無線の管理運営について、空き家の増加に伴う利活用と空き家バンクの現状について、市営バスの運行と高齢者運転免許返納について、マイナンバーカードの普及について、企業誘致対策について、メディアを活用した情報発信について、下水道事業会計の企業会計化について、道路・橋梁の維持修繕箇所と内容について、就学援助の保護者に対する周知について、通学路の安全について、病診連携についてなどの意見、要望があったところであります。
 以上、平成30年度の各会計決算等につきまして、審査結果とその所見を申し上げ、決算特別委員会の報告といたします。
○議長(島崎清孝君) 以上をもって、委員長の審査結果の報告を終わります。

                 (質  疑)
○議長(島崎清孝君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(島崎清孝君) 質疑なしと認めます。

                 (討  論)
○議長(島崎清孝君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(島崎清孝君) 討論なしと認めます。

                 (採  決)
○議長(島崎清孝君) これより、議案第15号 平成30年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号から認定第8号まで、平成30年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について外7件についてを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第15号 平成30年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、認定第1号 平成30年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 平成30年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 平成30年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 平成30年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 平成30年度砺波市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 平成30年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第7号 平成30年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第8号 平成30年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上の案件に対する委員長の報告は、原案のとおり「可決」または「認定」すべきであるとするものであります。以上の案件は、委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(島崎清孝君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、委員長報告のとおり可決または認定することに決しました。

                  日程第4
        施政方針、並びに議案第19号から議案第38号まで
○議長(島崎清孝君) 次に、日程第4 施政方針、並びに議案第19号から議案第38号まで、令和元年度砺波市一般会計補正予算(第4号)外19件についてを議題といたします。

            (施政方針表明並びに提案理由の説明)
○議長(島崎清孝君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 皆さん、おはようございます。
 令和元年12月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました令和元年度一般会計補正予算案を初めといたします諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位を初め市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
 さて、本市におきましては、旧砺波市と旧庄川町が平成16年11月1日に合併して15周年を迎えました。この間、議員各位を初め市民の皆さんの御理解と御協力のもと、県内合併市の中でも最も円滑に一体化が進み、概ね順調な発展を続けているものと感じております。
 この節目の年に当たり、本市の強みであります地域力を生かした元気な砺波市づくりの機運を醸成するため、市や関係団体などが実施する各種事業の名称に「砺波市合併15周年記念」の冠をつけたPR事業を実施するとともに、広報となみ11月号においては、合併15周年のあゆみを各年の三大ニュースなどで振り返る特集記事を掲載し、さらなる飛躍を目指す砺波市を情報発信しております。
 また、合併15周年を記念し、11月1日を「ザ・となみデイ」と称して、チューリップ四季彩館やゆずの郷やまぶきなど市内14施設の無料開放を行いましたところ、例年より多くの皆さんに御利用いただき、改めて各施設のよさを再認識していただけたものと考えております。
 令和という新しい時代を迎え、合併15周年はあくまでも通過点でございます。これからも「もうひとつ上の“となみ”」の実現に引き続き努めてまいりますので、今後とも議員各位を初め、市民の皆さんの御支援と御協力をお願い申し上げます。
 初めに、新年度の予算編成方針について申し上げます。
 令和2年度は、「第2次砺波市総合計画」の4年目に当たり、計画に掲げます将来像「~庄川と散居が織りなす花と緑のまち~ もっと元気 ほっと安心 ずっと幸せ “やっぱり砺波”」を目指し、引き続き事業の選択と集中をより一層進め、財政の健全化と着実な事業展開を図ることとしております。
 中でも、「10WAVEプロジェクト」につきましては、「学びの充実と健康寿命延伸プロジェクト」であります新砺波図書館整備事業のほか、「公共施設等長寿命化・最適化プロジェクト」であります出町東部第3土地区画整理事業や、砺波チューリップ公園再整備事業における新チューリップタワーの建設などの事業推進に予算を重点的に配分し、その波及効果を確かなものとしたいと考えております。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、公共施設再編計画について申し上げます。
 この計画の策定に当たりましては、9月に公表いたしました素案をもとに各地区や関係団体と協議を行ってきたところであり、今月中に最終案を取りまとめて公表することとしております。
 さらに、広く市民の皆さんから御意見をお聞きするため、パブリックコメントを行い、年度内の計画策定を目指してまいります。
 次に、防災対策について申し上げます。
 陸上自衛隊富山駐屯地の拡張整備事業につきましては、去る11月15日、16日の両日、防衛省が工事概要等の地元説明会を開催され、関係者の御理解のもと12月から工事に着手されることとなり、引き続き令和2年度内の工事完成に向けた取り組みを支援してまいります。
 次に、国際交流について申し上げます。
 去る10月11日から17日までの日程で、オランダで開催されました第8回世界チューリップサミットに参加してまいりました。サミットには前回を上回る15カ国、21団体の代表者が集まり、それぞれの先進的な取り組みについて発表を行ったところであり、本市からはチューリップ産業やチューリップフェアの歴史等を紹介し、参加者から多くの称賛を受けました。
 加えて、今回のサミットでは、となみチューリップフェアが「最も旅する価値のあるチューリップの名所賞」を、また、チューリップ四季彩館が「今年最も素晴らしいチューリップの展示賞」を受賞いたしました。前回に引き続き2つの部門で受賞したことは、砺波のチューリップが世界の名だたる都市の中にあっても確かな存在感を示したことのあらわれであり、これからの観光、産業面においてさらなる弾みとなることに期待を寄せるところであります。
 また、サミット参加に先立ち、姉妹都市でありますリッセ市を訪問し、再来年に開催いたします第70回のチューリップフェアへのリッセ市長の出席を要請するとともに、2016年を最後に中断しております中学生相互派遣事業の再開に向け、同市及び学校関係者と意見交換し、引き続き砺波とリッセ双方で努力していくことで合意してまいりました。
 次に、男女共同参画の推進について申し上げます。
 今年度の取り組みとして、砺波市男女共同参画推進員連絡会との協働によりまして、「イクメン・カジダン川柳、フォトコンテスト」を募集したところ、川柳は85句、写真は22作品の応募がありました。昨日の「男女共同参画推進のつどい」において入賞者の方を表彰したところであり、入賞作品につきましては、広報となみやホームページ等で幅広く周知するなど、仕事優先になりがちな男性の働き方の見直しや家事、育児への参画の機運醸成に努めてまいります。
 次に、地域福祉について申し上げます。
 本年は、3年に1度の民生委員児童委員及び主任児童委員の全国一斉改選の年であり、本市におきましても、去る11月30日に新任の43名を含めた105名の方々に厚生労働大臣からの委嘱状を伝達したところであります。
 砺波市地域福祉計画の基本理念である「互いに助け合い励ましあう あたたかいまちづくり」の実現に向け、地域福祉・児童福祉の担い手として委員の皆さんの御活躍を期待しております。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 過日、パナソニック株式会社から、近年の競合他社の勢力拡大などによる半導体事業を取り巻く厳しい環境の中、半導体事業について、再編の後に台湾企業に譲渡するとの発表があったところであります。
 本市といたしましては、本市内に生産拠点のあるパナソニック・タワージャズセミコンダクター株式会社に対しまして、資本関係に変更があっても、引き続き地域の雇用をしっかりと守り、地元や関係団体との協力関係を維持していくよう要請するとともに、今後の推移を注視してまいります。
 次に、出産や育児などを機に仕事を離れた女性の再就職を支援するため、去る11月18日に「ママの再就職応援セミナー」を開催し、求職活動の心構えや面接の受け方などの基礎知識を身につけていただくことで就業に向けた不安の解消に努めたところであり、引き続き積極的に女性の再就職を支援してまいります。
 また、11月24日には、砺波駅前広場において「となみ食彩ふれあい市2019」が開催され、食をテーマに農産物の販売や各種団体の出店のほか、出町認定こども園の園児や出町小学校5年生によりますステージ発表など多彩なイベントが行われました。当日は多くの来場者でにぎわったところであり、今後も駅前広場が市民の交流や出町市街地活性化に向けた拠点としてさらに活用されることを期待しております。
 このほか、10月からの消費税率の引き上げに伴う負担緩和策として実施しておりますプレミアム付商品券事業につきましては、去る9月24日から市内11カ所の郵便局で商品券の販売を開始いたしました。これまでより多くの申請が行われますよう、制度の概要や特典などを中心に周知を図ってきたところであり、引き続き分割購入できることなども含めて購入促進につながるよう努めてまいりたいと考えております。
 次に、観光の推進について申し上げます。
 去る11月1日に、新たな「となみブランド」として株式会社蔵蕃の「増山城 蔵蕃そば」を認定いたしました。これによりまして「となみブランド」の総数は17品目18事業者となったところであり、11月3日、4日の両日にイオンモールとなみで開催した「となみのめぐみフェア」において、これらの認定品目の紹介や販売、大門素麺の試食会、庄川挽物木地の絵つけ体験を行い、となみブランドの認知度向上に努めたところであります。
 また、昨日開幕いたしました「チューリップ公園KIRAKIRAミッション2019」につきましては、準備作業のボランティアや協賛金等に多大な御協力をいただくなど、多くの市民や企業、団体の皆さんに支えられておりますことに改めて感謝を申し上げます。
 今回で8回目を迎え、メーンとなりますチューリップタワーには、令和の「和」、2020となみチューリップフェアのキーワードであります「WA!」をイメージしたイルミネーションを施したほか、タワー内部にはチューリップタワーやチューリップ公園への思いを自由に書いていただくメッセージボードを新たに設置するなど、参加して楽しめるものとなるよう趣向を凝らしておりますので、多くの方々の御来場をお待ちしております。
 次に、農業関係について申し上げます。
 主要作物であります水稲につきましては、富山県における作況指数は102の「やや良」と発表されたものの、出穂期以降の高温によりまして品質低下を招き、11月末現在のとなみ野農業協同組合管内の1等米比率は、昨年に比べ4ポイント低い83.8%となっております。
 また、特産のたまねぎにつきましては、10月の長雨により定植が遅れておりましたが、市内の作付面積は本年度とほぼ同面積の約120ヘクタールとなったところであり、引き続き関係機関による適切な栽培指導と生産農家による徹底した肥培管理により、たまねぎ産地として確固たる地位を築くことができるよう努めてまいります。
 さて、去る10月20日に青島地内において熊が出没いたしましたが、警察や消防、鳥獣被害対策実施隊など関係機関の適切な対応で捕獲に至りました。市では、直ちにクマ緊急対策会議を開催し、今後の取り組み内容や役割分担、連絡体制等について改めて確認をしたところであります。なお、その後も熊の出没が続いておりますことから、引き続き関係機関との連携を図りながら対応してまいります。
 次に、豚コレラ対策につきましては、特定家畜伝染病防疫指針の一部改正により、市内養豚事業者では、去る10月31日までにワクチン接種が完了したところであり、引き続き県とも連携しながら、野生イノシシの捕獲強化など各種対策に努めてまいります。
 次に、農地林務関係事業について申し上げます。
 県営農地整備事業(経営体育成型)につきましては、「高波地区」において11月5日に完工式が行われました。また、その他の事業継続地区(若林・南般若・種田地区)や新規計画地区(五鹿屋花島地区)におきましても、農業生産基盤の整備により地域農業の担い手の育成とともに農地の集約化の推進を図り、さらなる効率的かつ安定的な農業生産が実現できるよう、事業の促進と予算の確保を国や県に対し強く働きかけてまいります。
 また、中山間地域等直接支払制度につきましては、現在、市内19組織で事業に取り組まれており、新年度から新たに5期対策――これは令和2年から6年度でありますが――が始まることから、農業の生産条件が不利な中山間地域等における農業生産活動を継続するため、引き続き支援してまいります。
 次に、土木関係について申し上げます。
 一般国道359号砺波東バイパスにつきましては、平成9年度から事業が着手され、この12月7日に全線開通する運びとなりました。これまで開通に向け御協力いただきました多くの関係者の皆さんに、心から感謝を申し上げます。
 この砺波東バイパスの開通によりまして、安心と快適な走行を確保し、観光振興や物流の効率化など大きな効果が期待されており、引き続き地域の安全と経済活性化につなげてまいりたいと考えております。
 次に、今年度の道路除雪実施計画につきましては、市道の車道実延長の約85%に当たります637キロメートルと歩道の約83%に当たります96キロメートルを対象としており、各地区除雪委員会等と連携しながら、冬期間における安全・安心な生活道路の確保に努めてまいります。
 また、多年にわたり地域ぐるみ除排雪に従事していただいている方々の功績をたたえるため、去る11月26日に17人の方々の除雪功労者表彰を行ったところであります。受賞された皆さんのこれまでの御尽力に敬意を表するものであります。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 砺波チューリップ公園の再整備事業につきましては、新チューリップタワーにつながる連絡デッキやスロープ、ひょうたん池西側の園路などの工事を年度内の完成を目途に進めており、新しいビュースポットとしてより一層親しまれ、多くの方々に御来園いただけるよう、現在、愛称の募集を行っているところであります。なお、新しいタワーの建設工事につきましては契約手続が整ったところであります。
 次に、春日町地内で計画しております出町東部第3土地区画整理事業に関連する都市計画道路の変更につきましては、市並びに県の各都市計画審議会において原案のとおり承認をいただきましたので、引き続き地元と連携し、事業の推進に向け支援してまいります。
 次に、上下水道事業について申し上げます。
 まず、上水道事業につきましては、今年度予定の上中野配水池場内整備工事を去る9月25日に終え、上中野配水池の耐震化更新事業に関連する全ての工事が完了したところであります。
 また、基幹配水管耐震化更新工事につきましては、上中野地内等で進めておりました管路工事の約1.5キロメートルが完了し、新年度以降も引き続き「基幹管路耐震化更新計画」に基づき、順次工事を進めてまいります。
 次に、下水道事業につきましては、年内に整備を予定しておりました出町、鷹栖、林地区の枝線管渠工事が完了したところであり、今後、地区下水道推進協議会と連携し、速やかに下水道に接続していただくよう普及促進に努めてまいります。
 また、下水道整備基本計画の見直しにつきましては、未整備地域の意見等を踏まえ、現在、見直し方針の素案を作成しているところであり、今後、素案がまとまり次第、改めて関係自治会等に御説明して意見等を伺うとともに、今年度末までに具体的な見直しの方針を定めたいと考えております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 去る11月6日に市立砺波総合病院経営改善委員会を開催し、患者数の推移に関する検証や広報活動の充実など、病院新改革プランに基づく経営改善に向けた取り組み等について御意見をいただいたところであり、今後、これらの御意見を踏まえ、一層の健全経営に努めてまいります。
 また、昨年10月、その検査工程等における不適切行為が公表されました病院南棟の免震オイルダンパーにつきましては、病院職員立ち会いのもとで性能検査の確認を行い、去る11月30日に交換工事が完了したところであり、今後の安全性が十分に確保されたものと考えております。
 次に、子育て支援について申し上げます。
 去る11月27日に「子ども・子育て会議」を開催し、第2期の子ども・子育て支援事業計画の素案を提示し、今後5年間の教育・保育の量の見込みや確保の方策等について御意見をいただくとともに、新年度の教育・保育施設の定員の設定などを行いました。
 また、出町小学校区放課後児童クラブの増築改修事業につきましては、新年度の早期整備に向け、設計業務を発注したところであります。
 次に、スポーツの推進について申し上げます。
 去る11月17日に開催いたしました砺波市合併15周年記念「となみ庄川散居村縦断マラソン2019」は、好天に恵まれ、全国から3,000人を超えるランナーに参加いただき、大いに盛り上がったところであります。
 今回のハーフマラソンでは、競技中の道路混雑状況に配慮し、コースの一部を変更するなどの工夫を行ったところでありますが、今後ともよりよいコースとなるよう検討をしてまいります。
 なお、開催に当たり御協賛いただきました事業所や個人の皆さんを初め、650人を超える大勢の協力員の方々、そして沿道で応援いただいた多くの市民の皆様に心から感謝を申し上げます。
 次に、新砺波図書館整備事業につきましては、順調に工事が進捗しており、屋根工事及び屋上防水工事が完了し、内装工事に取りかかっております。
 また、去る9月21日には、例年実施しております市民ワークショップを砺波地区中学校文化連盟の行事であります「秋のアートワーク大会」と連携して実施いたしました。今回は、「学びをつなぐ図書館」をテーマに、中学生が新図書館に寄せる期待感などを色彩豊かに描いたパネルを国道沿いの建設現場の仮囲いに掲示したところであり、国道を行き交う多くの方々の目に触れ、来年秋の開館に向けた機運の醸成に役立っているものと考えております。
 それではこれより、本日提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第19号 令和元年度砺波市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出それぞれ6,976万9,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ231億5,328万8,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  除雪対策費          9,400万円
  企業誘致対策費          500万円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費につきまして精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、
  国庫支出金       258万4,000円
  県支出金        168万6,000円
であり、不足いたします6,549万9,000円を繰越金で措置するものであります。
 また、繰越明許費につきましては、電算システム改修及び産業用適地調査業務委託が今年度内に完了しない見込みであるため、やむを得ず翌年度に繰り越すものであり、債務負担行為の補正につきましては、令和2年度以降の公の施設の指定管理委託等のほか、令和2年度の施設保守管理業務委託等などについて追加するものであります。
 次に、議案第20号 令和元年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、療養費について必要額を補正するとともに、令和2年度の電算保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第21号 令和元年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、令和2年度の電算保守管理業務委託について債務負担行為の設定をするものであります。
 次に、議案第22号 令和元年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、令和2年度の施設保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第23号 令和元年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、令和2年度の施設保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第24号 令和元年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、令和2年度の医療器械等賃借及び施設保守管理等業務委託について債務負担行為を追加するものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明いたします。
 まず、議案第25号につきましては、国の法令改正に伴い、会計年度任用職員に関し必要な事項を定めるため、砺波市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例を制定するものであります。
 次に、議案第26号につきましては、国の法令改正に伴い、砺波市職員定数条例ほか10条例について、一部改正を行うものであります。
 次に、議案第27号につきましては、下水道事業について、令和2年4月1日より地方公営企業法を適用することに伴い、条例を制定するものであります。
 次に、議案第28号につきましては、国の人事院勧告等による給料表及び諸手当の改正に準じ、砺波市職員の給与に関する条例ほか2条例について、一部改正を行うものであります。
 次に、議案第29号につきましては、公民館活動の拠点を移転する地区があることから公民館の位置を変更するほか、公民館長及び公民館主事を会計年度任用職員として任用するため、砺波市公民館条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第30号につきましては、国の法令改正に伴い、災害援護資金の償還免除の対象範囲を拡大することなどを定めるため、砺波市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第31号につきましては、国の法令改正に準じ、利用料金の規定について、砺波市デイサービスセンター条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第32号につきましては、農業集落排水事業区域において宅地開発等を促進するため、砺波市農業集落排水事業分担金徴収条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第33号につきましては、国の法令改正に伴い、指定給水装置工事事業者の指定の更新制度に関することなど、砺波市水道事業給水条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第34号及び第35号につきましては、下水道事業について、令和2年4月1日より地方公営企業法を適用することに伴い、砺波市農業集落排水事業財政調整基金条例及び砺波市公共下水道事業財政調整基金条例を廃止するものであります。
 次に、議案第36号及び第37号につきましては、閑乗寺夢木香村を閑乗寺観光開発株式会社へ譲渡するため砺波市閑乗寺夢木香村条例を廃止し、建物等を無償で譲渡するものであります。
 次に、議案第38号につきましては、指定管理期間が令和元年度末をもって満了する庄川河川敷公園及びゆずの郷やまぶきについて、令和2年4月からの指定管理者を指定するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ、御審議をいただき、可決いただきますよう、お願いを申し上げます。

○議長(島崎清孝君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明12月3日から12月8日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(島崎清孝君) 御異議なしと認めます。よって、明12月3日から12月8日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決定いたしました。
 次回は、12月9日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前10時55分 閉議