令和4年第4回 産業建設常任委員会 臨時会 本文

1.会議の経過
 午後 1時20分 開会

(第4回臨時会付託案件の審査)
○島崎委員長 ただいまから産業建設常任委員会を開会いたします。
 本日、当委員会に付託されましたのは、案件2件であります。
 これより、議案第59号 令和4年度砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外1件についてを審査いたします。
 なお、議案に対する当局説明を受けておりますので、付託案件に対する質問を始めます。発言のある方は挙手の上、お願いいたします。
 それでは、どうぞ。
 境 欣吾委員。
○境委員 畜産経営継続支援事業補助金の問題について質問と要望をしたいと思います。
 最初に、砺波市の畜産というと、酪農家が4軒と養豚やっておられる方が1軒と、あと鶏もあるみたいですが、これは株式会社セイアグリーシステムさんの砺波農場だというふうに聞いていますけれども、一頃と比べると随分減少したなと思っていますが、やっぱり非常に重要な経営をしておられると。農業全体で考えても、これから化学肥料を減らしていくなどということが言われていることを考えてもすごく大事な畜産だと思いますが、砺波市ではどういうふうに認識をしておられるか最初にお伺いしたいと思います。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 市も、この畜産業につきましては、大変重要な産業と位置づけております。こうしたことから、7月の臨時会におきまして、配合飼料の補助を行いましたし、引き続き、今回は粗飼料等の高騰に対する補正予算を提出しまして、支援を行うこととしております。
○島崎委員長 境 欣吾委員。
○境委員 それで、今も話があったように、飼料に対する支援を行うし、また今度行うということなんですが、実際に、現場はどんなふうな状況なのかなということで、先日、いわゆる酪農をやっておられる方をお訪ねしてみました。
 60頭ほどの経産牛を飼育しておられるということなんですが、1キログラム当たりの飼料代が、こういう高騰に入る前までは50円余りで推移していたのが、一気に90円台にまで上がったと。今までも1円、2円上がるということはあったけれども、一気に40円というのは本当に経験がないことで、最初は冗談かと思ったというふうに言っておられました。ほかの電気代等々のコストも上がっているし、この先、非常に見通しが立たないというふうな話をしておられました。
 少しでもということで、飼料には米だとかおからだとか、そういうものも使っているんだけれども、全然間に合わないということでした。できれば牧草も作ってというふうな話もあるけれども、そうすると、それ用の機械がまた2,000万円以上かかるということで、償却を考えると餌代に上乗せということになって、これまたなかなか大変だということを言っておられました。
 もちろん、配合飼料の価格安定制度にも参加をしておられますので、そこらの補塡金もあるし、国、県による支援もあるんだけれども、今回、そういうふうにして支援をしていただくのは本当にありがたいんだけれども、それで息がつけてこの先続けられるかというと、大変不安だというふうなことを言っておられました。対策と言われてもなかなか立てようがないみたいな、これもこの先どうかなっていくしかないだろうと。借金のない人だったら辞めていくという道もあるけれども、それもできないというふうに言っておられて、この先、同業者でもそういう方が続くんじゃないかと大変不安だというふうな話をしておられました。
 やっぱり本当に深刻なんだなということを感じてきたわけですけれども、市としては、今のこの畜産の経営環境というのはどういうふうに捉えておられるでしょうか。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 市としましても、職員が畜産農家を巡回して、今回のような非常に急激に飼料等の価格が上がっていると、高騰しているよということから、経営状況が大変苦しいという生の声を直接伺っております。その現状については、十分認識しているところでございます。
 そういったことで、今後も引き続き、農家のため、経営状況が不安であるということもおっしゃられましたけれども、そういったことを少しでも支援できるように、畜産農家の心の支えになるように、寄り添った対応を考えてまいりたいというふうに考えているところであります。
○島崎委員長 境 欣吾委員。
○境委員 ぜひそういうふうに寄り添った形で支援をお願いしたいと思います。
 この飼料高騰が一時的なもので、また元へ戻るという保障がないというか、そういうふうな見通しがない中で、やっぱり強く要望されているのは、継続して事業を営めるように支援をお願いしたいという声だったんです。ですから、やっぱり市としても、状況を見ながら、いわゆる牛舎だとか畜産に関係するものについての固定資産税を軽減するとか免除するなど含めて、独自策が何かできないかということをぜひ検討していただきたいし、国、県に対して継続的な支援をするように要望をぜひしていただきたいというふうに思います。要望です。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 これまでも県を通じまして、国のほうにも、畜産農家、畜産業が大変であるということは十分把握されていると思いますけれども、そういった現状など、経営者の切実な声を届けているところでございます。
 そういったところでございますが、引き続きまして、今後も適時適切な要望等を、県を通じまして、国等にも行ってまいりたいというふうに考えております。
○島崎委員長 林委員。
○林委員 私からは、夢の平コスモス荘管理運営費についてお伺いします。
 夢の平コスモス荘の過去5年間の宿泊者数の推移を見ますと、平成29年度が689人、平成30年度が555人、令和元年度が400人と減少傾向が見受けられます。そこに新型コロナウイルス感染症の影響もあり、令和2年度が53人、令和3年度が47人と、新型コロナウイルス感染症前に比べますと1割程度にまで減少しており、このままでは経営が大変厳しい、待ったなしの状況にある中で、今回の予算はどのように位置づけられているのかお伺いします。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 先般の議案説明会でも御説明いたしましたが、今回提案しました補正予算の目的としましては、2点ございます。
 まず1点目は、施設の老朽化に伴う安全設備の更新を行うものでございます。非常灯の照明の更新であったり、キュービクルの更新を早急に行うものでございます。
 2点目は、施設の利用者が大変落ち込んでいるということで、新型コロナウイルス感染症の影響もあるかと思いますが、宿泊者等の利用者を呼び戻すための施策としまして、宿泊業等に勤務した経験のある人材を雇用しまして、経営の改善を図るものでございます。
○島崎委員長 林委員。
○林委員 コスモス荘の管理運営費の在り方については、今回の臨時会にとどまらず、今後も検討が必要であると考えられます。市としての今後の支援策などがありましたら、具体的な対策を教えてください。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 市といたしましては、今回の補正で全て改善を終了したというふうには思っておらず、施設の管理運営、改善を今後も継続していくためにも、今ほども申し上げましたけれども、専門的なスキルを有する経験者を新たに外部から採用したいと考えているところであります。
 経営の改善につきましては、一朝一夕でできるものではございませんし、また、様々な意見や方法があると思います。
 市といたしましては、指定管理者と共に、引き続き、具体的な改善策を検討してまいりたいというふうに考えております。
○島崎委員長 林委員。
○林委員 当委員会でも、この問題は大変重要な課題であると考えております。イベントの際には、市内外より大勢の方がお越しになっており、夢の平は四季を通して魅力のある場所であることは間違いございません。私たちも経営の応援をするために、度々足を運びながら、今後の推移に注視したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 市といたしましても、引き続き、経営改善に努めてまいりたいと考えております。議員の皆様におかれましても、コスモス荘の改善について、御提言がありましたら、ぜひともよろしくお願いいたします。
○島崎委員長 山森委員。
○山森委員 お願いします。
 今のコスモス荘のお話なんですけど、施設の整備計画というか、整備をされるということを今お話しいただきました。でも、今回の事業で地域おこし協力隊という制度を導入されていろいろメニューを組んでおられて、そのコスモス荘の活性化というんですか、運営をさらによくしていこうということを図っておられるわけですよね。これはプログラムということだから、まだ本決まりではないのかも分かりませんけれども、予算化してやろうとしておられるその内容について、もう少し詳しくお話しできませんか。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 先ほどからも申し上げているわけでございますが、地域おこし協力隊につきましては、宿泊業の経験のある方、そういったスキルを持った方を採用して、新たな視点でいろいろなアイデアを取り入れていきたいというふうに考えているところでございますが、そのプランにつきましては、まずは、この補正予算で確保しましたら、その人の確保ですね。募集をかけまして、いろんなところに人員確保に向けての働きかけをして確保したいと。その方がいきなり砺波市に来られて何をするかということ、目的はそれぞれの方にあるかもしれませんけれども、お試しという形で体験プランを用意させていただきたいと。これは指定管理者とも打合せしながら、実際に栴檀山地域、中山間地域の栴檀山のよさであるとか、コスモス荘はどんな課題があって、どんなことをしなくてはいけないのかというようなことを、お試し体験ということでさせていただく計画を持っております。
○島崎委員長 山森委員。
○山森委員 ちょっと私のほうが勉強不足だったんですが、コスモス荘に特化して、地域おこし協力隊をコスモス荘のために入れられるかと思って、ちょっと早とちりをしておったわけでありますが、せっかくの機会でありますし、コスモス荘の指定管理は今年いっぱいですよね。令和5年からは新しい契約になっていくというふうに思っています。その新しい契約をするに当たって、市がどういうことを今考えておられるのか。やっぱりこの機会に、中期的な改造計画というか、整備計画を立てるべきではないかと考えております。いかがでしょうか。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 経営改善には、現状の課題等、整理しなくてはいけないことがございます。まずは、今できること、それから、中長期的にわたり行うことを見極めまして、今後、目標を持つことが必要だというふうに考えております。
 計画まではというわけにはすぐにはいきませんけれども、まずは関係者としっかり話をして、検討してまいりたいというふうに考えております。
○島崎委員長 山森委員。
○山森委員 これは意見ですけれども、やっぱり中山間地域の振興策の大事な施設の拠点だと思っています。この辺をやっぱりしっかりと考えていただいて対応していただきたく存じます。
 以上でございます。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長、何かありますか。
○栄前田農業振興課長 今ほどの御提言を受けまして、今後、関係者とまた話合いを進めてまいりたいというふうに思っております。
○島崎委員長 山本委員。
○山本委員 それでは、議案第61号 工事請負変更契約の締結についてお伺いしたいと思います。
 変更前後の差額がおおよそ1億円強ということですが、出入口の増設と調整池を開渠から暗渠にしたということですが、もう少し詳細な説明をお願いいたします。
○島崎委員長 大浦商工観光課長。
○大浦商工観光課長 今ほどの出入口の話、調整池のオープン式から開閉式にした、これが工事経費の主なものでありますので、あとは細かい点が変更になるというものでございます。
○島崎委員長 山本篤史委員。
○山本委員 非常に大きな金額がかかっているということが分かりました。
 それで、確認ですが、この差額については、全て購入者の支払いとなるというふうに解釈してよろしいでしょうか。
○島崎委員長 大浦商工観光課長。
○大浦商工観光課長 議案説明会でもお話しさせていただいたとおり、購入者の方の負担という形になるということでございます。
○島崎委員長 山本篤史委員。
○山本委員 レディーメード方式でありながら、非常に柔軟な対応をして、購入者にも喜ばれているんじゃないかなというふうに思っております。今後も積極的に第2工業団地に向けて誘致活動を進めていただきたいと思うんですが、従来、第1工業団地と第2工業団地はほぼ似たような設計で進んでいるかと思うんですが、今回のこの変更に伴って第2工業団地の設計の変更など、考慮というか、影響面はありますか。
○島崎委員長 大浦商工観光課長。
○大浦商工観光課長 基本的に影響はございません。第1工業団地の造成を見込んで、第2工業団地の実施設計を進めていくということで、あくまでも実施設計を見直していくという形になります。
○島崎委員長 ほかにございますか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○島崎委員長 ないようでありますので、付託案件に対する質疑を終結いたします。
 これより、付託案件を採決いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第59号並びに議案第61号を一括して採決いたします。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○島崎委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りいたします。議案第59号 令和4年度砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第61号 工事請負変更契約の締結について、以上の2件について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○島崎委員長 挙手全員であります。よって、2件の付託案件は原案のとおり可決することに決しました。
 以上で、付託されました案件の審査を終了いたします。

○島崎委員長 お諮りいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成については、委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○島崎委員長 御異議がないようでありますので、そのように決定させていただきます。
 以上で産業建設常任委員会を閉会いたします。
 御苦労さまでした。

 午後 1時40分 閉会

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会産業建設常任委員会

   委員長   島 崎 清 孝