令和4年12月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時06分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(川辺一彦君) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和4年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(川辺一彦君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
 14番 島 崎 清 孝 君
 15番 川 岸   勇 君
 16番 大 楠 匡 子 君
以上といたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月19日までの19日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から12月19日までの19日間と決しました。

                日程第3
   議案第53号から議案第55号まで及び認定第1号から認定第9号まで
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第3 議案第53号 令和3年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてから議案第55号 令和3年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてまで、及び認定第1号 令和3年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号 令和3年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでを議題といたします。

             (特別委員会の審査報告)
○議長(川辺一彦君) 去る8月市議会定例会において、決算特別委員会に付託し閉会中の継続審査となっておりました、砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、砺波市工業用水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算特別委員会委員長 川岸 勇君。
 〔決算特別委員長 川岸 勇君 登壇〕
○決算特別委員長(川岸 勇君) それでは、決算特別委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 去る9月6日開催の8月定例会本会議におきまして、当特別委員会に付託されました、議案第53号 令和3年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてから議案第55号 令和3年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてまで、及び認定第1号 令和3年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号 令和3年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでにつきまして、「閉会中の継続審査」として慎重に審査を行ってまいりました。
 9月15日、16日、20日、21日の4日間にわたって委員会を開催し、議案第53号から第55号まで、及び令和3年度の各会計決算について審査を行いました。
 審査に当たりましては、最初に監査委員から各会計決算についての審査所見の後、当局から決算内容の詳細説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類等の提示を求め、予算執行の適否等について審査いたしました。
 その結果、議案第53号から議案第55号までについては、「全会一致」で、原案のとおり「可決」、また、認定第1号から認定第9号までの各会計決算については法令並びに議決に基づき適正に執行され、所期の事業を計画的に執行されており、行政効果も十分上げられていることから、「全会一致」で、それぞれ原案のとおり「認定」すべきものと決したのであります。
 以下、審査過程における各委員からの主な質疑、意見、要望等の概要について申し上げます。
 まず、近年、財政構造の弾力性を示す経常収支比率が上昇しているが、改善に向けて市政運営をどのように図っていくのかただしたところ、今回、経常収支比率が1.6ポイント上昇しているが、これは扶助費、人件費等の義務的経費の増加が影響したもの。また、公債費は令和3年度をピークに減少に転じる見込みであるが、扶助費の増大は避けられないものと考えており、今後の経常収支比率は、多少の増減はあるものの、基調として高止まりするのではないかと考えているとのことでした。現段階では取り立てて弾力性が失われている状況にはないが、経常収支比率が上昇傾向にあることについては十分に留意する必要があるため、繰上償還を含め、必要な対応を実施してまいりたいと考えているとのことでした。
 次に、実質公債費比率が全国市町村平均値よりも高いが、今後、どのように改善していくのかただしたところ、当市の実質公債費比率は13.1%であり、他団体との比較では公債費の負担が大きいことに十分留意する必要がある。今後の見通しについては、令和4年度をピークに、その後徐々に改善していくものと見込んでいる。また、令和3年度に行った繰上償還により、令和4年度以降の公債費が縮減され、実質公債費比率の改善に寄与するものと見込んでおり、今後の財政状況に応じ繰上償還の実施を検討していく。なお、将来負担比率については、十分に低水準にあり、これは交付税措置率の高い有利な市債を活用しながら、償還期間も過度に長期とならないよう借入れしてきた結果であり、今後とも比較的速やかな償還を図りながら、将来世代の負担にならないように、適切な財政運営に努めていくとのことでした。
 次に、国民健康保険事業会計の今後の見通しについてただしたところ、県の推計、当市の状況から、今後、被保険者数は減少し続け、1人当たりの医療費は、高齢化や医療の高度化などにより増加していくと見込まれる。医療費が増加しないように、保健事業を行っていくことが重要と考えており、健康センターと連携し、特定健康診査の受診を勧め、必要な人には特定保健指導を受けてもらう等、生活習慣病の予防、重症化予防に努める。また、医療費の適正化のために、ジェネリック医薬品差額通知や服薬情報通知、医療費通知の送付等を引き続き実施していくとのことでした。
 次に、少子化対策における児童福祉施策の「となみっ子子宝券」や「三世代子育て応援給付金」の効果と課題についてただしたところ、児童福祉施策として、「となみっ子子宝券」や「三世代子育て応援給付金」、令和3年度には新たに「砺波市新生児出産サポート事業」を開始し、少子化対策に取り組んでいる。出生数の減少に対しては、児童福祉施策のみならず、母子保健、雇用等様々な要因が関係しているものと考えており、各種施策を展開しているところであるとのことでした。
 次に、風疹抗体検査・予防接種の受診率、接種率が伸び悩んでいる状況を踏まえ、今後の受診率向上対策についてただしたところ、風疹抗体検査・予防接種の対象者は、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性で、休暇の取得が難しいことや新型コロナウイルス感染症の影響による受診控え等もあり、受診率、接種率が伸び悩んでいる状況にあるとのことでした。抗体検査受診率向上対策としては、職場の健康診断や特定健康診査の受診時に合わせ検査を受けることができるよう働きかけていくとのことでした。
 次に、チューリップ切り花の販路拡大事業と市内事業者のインターネット販売の取組状況についてただしたところ、市内には4生産組織があり、「チューリップ切り花のとなみブランド」を幅広くPRすることによって、需要の拡大につながり、切り花のネット販売では、砺波切花研究会が平成24年度から取り組んでおり、年々注文数が増加しており、これまで行ってきた販路拡大への取組の成果とのことでした。
 次に、コロナ禍における金融対策費についてただしたところ、融資については、企業が有利なコロナ関連融資(県融資制度「ビヨンドコロナ応援資金」)の借入れにシフトされたことから、市制度融資の融資預託金は、不用額4億4,750万円となった。また、令和3年度のコロナ関連融資額の実績が37億円あり、銀行への融資の協調倍率が約6倍であることから、預託金の合計については約6億円の融資相当となるとのことでした。
 次に、地域経済回復事業のうち、キャッシュレス決済還元事業の成果についてただしたところ、キャッシュレス決済還元事業のキャンペーン期間は、当初、4月1日から30日までの予定であったが、予想を上回るペースでの利用があり、僅か9日間でキャンペーンを終了することになり、その結果、キャッシュバック金額1億5,000万円の予算額に対し、実績は1億4,000万円余となった。キャッシュレス決済の店舗数は、4月には900店舗、6月には1,000店舗を超えるなど、キャッシュレス利用決済加盟店数の増加につながっているとのことでした。
 次に、出町市街地の溢水対策における気象情報の活用並びに水門操作の効果と対応状況についてただしたところ、気象情報は、民間気象情報会社から、出町市街地周辺に短時間で集中豪雨(ゲリラ豪雨)が予想される場合には情報提供を受ける。1時間から3時間以内に15ミリメートル以上の降雨が予想される場合、水門操作により市街地に流入してくる水を遮断(抑制)し、市街地下流部の水門を開けることにより、市街地の早期の排水を促し、さらに、1時間から3時間以内に30ミリメートル以上の降雨が予想される場合、太郎丸調整池を稼働させ、若林口用水路を減水し、さらなる出町市街地への流入抑制を行っており、溢水危険箇所の水位を低下させる効果があったとのことでした。
 次に、下水道未接続に対する対策と普及啓発活動並びに接続依頼件数、接続件数の状況についてただしたところ、下水道未接続対策として、市広報やホームページによる周知をはじめ、未接続世帯へ接続依頼を郵送し、接続を促すよう働きかけを行っている。令和3年度においては、未接続世帯700軒余に対し、郵送により接続を依頼したところ、40軒余が接続されたとのことでした。
 関連して、公共下水道事業の区域において、各地区と連携して取り組んでいる未接続対策についてただしたところ、新たに整備する地区において自治振興会を単位とした「地区下水道事業推進協議会」を設置し、地区内の接続率向上に努めている。財政的な支援策としては、下水道管渠工事が完了した年度から3年以内に排水設備工事を実施した世帯数が60%以上となった常会に対し、公共下水道事業水洗化促進補助金交付要綱により、1世帯当たり1万5,000円を交付することで、市と地区が連携した接続促進を行っているとのことでした。
 次に、水道事業の基幹管路の耐震化更新事業の進捗状況についてただしたところ、事業の進捗としては、ほぼ計画どおり進めており、令和3年度より更新ピッチを上げ耐震化を進めている状況であるが、基幹管路の耐震化率は、令和3年度末現在で36.4%となっているとのことでした。
 次に、病院事業会計における訪問看護ステーション事業の状況と今後の見込みについてただしたところ、訪問回数並びに在宅みとり件数が増加しており、加えて、収益も増加している。その要因として、昨年8月に開設した庄川サテライト事業所を拠点とした庄川・庄東地域における取組強化が挙げられる。今後は、退院される際の支援として訪問看護の関与をさらに積極的にアピールしていくなど、赤字の解消に努めていきたいとのことでした。
 総括審査として、令和3年度市税の収納率並びに滞納繰越し分の収納率については、市税の現年度課税分の収納率は全国中核市平均値99.2%を上回っているが、一方、滞納繰越し分の収納率はその平均値29.7%を19.9ポイント下回るという状況にある。自主財源の確保、税負担の公平性の観点から、今後どのような対策を講じられるのかただしたところ、固定資産税収入未済額の8割以上を占めている法人について、コロナ禍の業績不振の追い打ちにより、例年以上に収入未済額が発生しており、収納率が大きく上がらない要因となっている。市税は大切な自主財源であり、引き続き収入確保に取り組んでまいりたいとのことでした。
 このほか、市税に関しては、「コンビニ収納導入効果(費用対効果)を客観的に検証すべき」、「収納率向上を図るためにも口座振替の利用促進を推進すべき」等の意見、要望があったところであります。
 以上、審査結果とその概要について申し上げ、決算特別委員会の御報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 以上をもって、委員長の審査結果の報告を終わります。

               (質  疑)
○議長(川辺一彦君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 質疑なしと認め、質疑を終結します。

               (討  論)
○議長(川辺一彦君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 討論なしと認め、討論を終結します。

               (採  決)
○議長(川辺一彦君) これより、議案第53号 令和3年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてから議案第55号 令和3年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてまで、及び認定第1号 令和3年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号 令和3年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第53号 令和3年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第54号 令和3年度砺波市工業用水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第55号 令和3年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、認定第1号 令和3年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 令和3年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 令和3年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 令和3年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 令和3年度砺波市工業団地造成事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 令和3年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第7号 令和3年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第8号 令和3年度砺波市下水道事業会計決算認定について、認定第9号 令和3年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上の案件に対する委員長の報告は、原案のとおり「可決」または「認定」するべきであるとするものであります。以上の案件は、委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(川辺一彦君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、委員長報告のとおり可決または認定することに決しました。

                日程第4
       議案第62号から議案第76号まで及び報告第10号
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第4 議案第62号 令和4年度砺波市一般会計補正予算(第6号)から議案第76号 市道路線の認定及び廃止についてまで、及び報告第10号 専決処分の報告についてを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) おはようございます。
 令和4年12月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました令和4年度一般会計補正予算案をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げます。
 また、今ほどは、令和3年度の一般会計はじめ各特別会計の決算について認定をいただき、感謝申し上げます。
 初めに、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
 感染拡大が継続し、入院病床使用率が上昇しているため、県は11月28日に感染対策のレベルをレベル2の「感染注意報」から「感染警報」へ引き上げたところであります。
 本市でも、感染症対策の柱でありますワクチン接種を進めており、オミクロン株対応ワクチンの11月30日現在の接種者数は1万1,122人、接種対象者の27.8%であります。
 また、10歳未満への感染が広がっていることから、5歳から11歳までへの3回目の接種を進めるとともに、11月30日からは、6か月から4歳までの乳幼児への接種を、砺波医師会や関係機関の協力を得て進めているところであります。
 市民の皆さんには、インフルエンザとの同時流行が懸念されていることから、引き続き、早めのワクチン接種と基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。
 次に、新年度の予算編成方針について申し上げます。
 令和5年度は、引き続き、新型コロナウイルス感染症対策及び物価高騰対策を最優先課題としながら、「第2次砺波市総合計画(後期計画5年間)」に沿って、事業の選択と集中をより一層進め、財政の健全性にも留意しながら着実な事業展開を図ることとしております。
 中でも、「10WAVEプロジェクト」につきましては、予算を重点的に配分し、その波及効果を確かなものにしたいと考えており、特に、DX関連事業及び脱炭素関連事業につきましては、優先的に予算づけを行ってまいります。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、市民協働の推進について申し上げます。
 国――内閣でございますが――が主唱します「女性に対する暴力をなくす運動」期間に合わせ、運動のシンボルである「パープルリボン」にちなんで、チューリップタワーを紫色にライトアップする「パープル・ライトアップ事業」を去る11月11日から25日までの期間、本市では初めて実施し、配偶者からの暴力や性暴力など、あらゆる暴力の根絶を広く呼びかけたところであります。
 今後も、中学生を対象としたDV防止セミナーの開催や企業への男女共同参画のアンケート調査などを実施し、今年度から運用しております「第4次砺波市男女共同参画推進計画」の着実な推進に努めてまいります。
 次に、地域公共交通の充実について申し上げます。
 去る10月1日から、庄西・般若・庄川中学校区において運行を開始いたしました「チョイソコとなみ」は、11月30日現在の新規登録者数が455人、1日の平均利用者数が10.8人と順調に利用者数を伸ばしているところであります。
 また、来年10月1日には、「チョイソコとなみ」の市内全域へのエリア拡大に合わせ、市営バスのダイヤ改正をはじめとした路線の再編を検討しているところであり、これまでに実施した市内の全地区との意見交換会からいただいた御意見等を参考にしながら、市民の皆さんが利用しやすい運行サービスとなるよう、引き続き、地域公共交通の充実を図ってまいります。
 次に、観光の推進について申し上げます。
 去る10月8日から16日まで夢の平スキー場で開催されました「2022となみ夢の平コスモスウォッチング」につきましては、昨年まで中止しておりましたリフト運行や飲食販売を再開して開催されました。会期後半には100万本のコスモスが満開となり、天候にも恵まれたことから、昨年を上回る約4万4,000人の方々に楽しんでいただきました。
 また、去る10月23日に庄川水記念公園を中心に開催されました「2022庄川水まつり」につきましては、ゴムボート周遊ツアー、湯めぐり、ロゲイニング、マルシェなどが行われ、約1万1,000人の方々に水に関連した催事を楽しんでいただきました。
 次に、農業の振興について申し上げます。
 主要作物であります水稲の県内の作況指数は、101の「平年並み」と発表されたものの、7月下旬の高温と8月中旬以降の日照不足により品質低下を招き、11月末現在のとなみ野農業協同組合管内の1等米比率は、昨年に比べ7ポイント低い87%となりました。今後、県やとなみ野農協などの関係機関と共に、本年の課題等を整理の上、品質向上につなげてまいります。
 また、特産のタマネギにつきましては、生産者の適正な管理等による秀品率や単収の向上に加え、製品単価が高値で推移したことから、過去最高の6億5,000万円を超える販売額となったところであり、引き続き、高品質なタマネギ生産の確立と農業所得の向上に努めてまいります。
 一方で、特産のユズにつきましては、庄川ゆずまつりが3年ぶりに庄川水記念公園で開催され、当日は多くの来場者でにぎわったところですが、積雪による被害や3月並びに9月の強風による被害によって生産量が著しく減少しました。
 次に、屋敷林保全支援について申し上げます。
 去る11月5日、6日の両日に行いました「秋の剪定枝リサイクル大作戦」につきましては、事業への理解が深まっていることから、地域ぐるみの「共助」の取組が昨年より数多く見受けられました。これまでで最大の延べ2,001台、約204トンの剪定枝を受け入れ、屋敷林所有者の維持管理の負担軽減につながったものと考えております。また、3月にも「春の剪定枝リサイクル大作戦」を実施する予定であり、引き続き「剪定枝戸別回収実証事業」と併せて、屋敷林保全支援に取り組んでまいります。
 次に、土木関係について申し上げます。
 市道改良事業につきましては、長らく通行止めにより整備を進めてまいりましたJR城端線と立体交差いたします本町山王町線の道路改良工事が完了し、10月1日に供用を開始いたしました。この整備では、車両は中心市街地からの一方通行とはなりましたが、車道と歩道を明確に分離することにより、歩行者や自転車の安全な通行の確保を図ったところであります。
 このほか、県と連携して取り組んでおります桜づつみ線の庄川左岸砺波大橋橋詰め交差点改良につきましては、舗装工事を発注したところであり、令和5年4月の供用開始に向け、工事を進めているところであります。
 また、今年度の道路除雪実施計画につきましては、市道の車道実延長の約85%に当たる643キロメートルと歩道実延長の約82%に当たる95キロメートルにおいて除雪作業を行うこととしており、各地区除雪委員会等の協力の下、冬季間における安全・安心な生活道路の確保に努めてまいります。
 なお、昨年度に試験運用しておりました市内の降雪予測や降積雪状況、一斉除雪の出動状況などの市民への情報提供について、今年度からは市ホームページに加え、ツイッターなども活用し、情報発信の強化に努めてまいります。
 次に、都市整備事業について申し上げます。
 砺波チューリップ公園の南門周辺再整備事業につきましては、公園としてふさわしいエントランスや南門のほか、災害時にも対応可能な備蓄倉庫を兼ねた管理棟用地等を確保するため、隣接する土地所有者の同意を得て公園区域を拡張することとしております。去る11月27日には、地元町内会をはじめ、市民を対象とした説明会を実施したところであり、1月中に都市計画審議会を開催し、都市計画の変更について諮問する予定であります。
 また、庄川水記念公園再整備事業につきましては、去る10月27日に第2回庄川水記念公園再整備検討委員会を開催し、整備の基本となる「ビジョン」、「コンセプト」、「ゾーニング」などについて協議をいただいたところであり、引き続き、地域の方々と連携を図りながら計画づくりを進めてまいります。
 次に、上下水道事業について申し上げます。
 まず、上水道事業につきましては、中野及び五鹿屋地区における基幹配水管並びに東山見及び青島地区における基幹送水管の耐震化更新工事の約2.8キロメートルが10月末に完了したところであります。
 また、下水道事業につきましては、出町及び鷹栖地区において施工しておりました枝線管渠工事が年内に完成することから、今後、「地区下水道事業推進協議会」と連携し、速やかに接続いただくよう努めてまいります。
 次に、教育の充実について申し上げます。
 中学校の部活動につきましては、全国的な生徒数の減少により持続性の面で厳しさが増していることなどから、国は、令和5年度以降、休日の部活動を段階的に地域に移行していく方針を示しております。
 このことを受け、砺波市体育協会やスポーツ団体、文化団体、市PTA連絡協議会等と協議を進めているところであり、生徒たちが将来にわたりスポーツ・文化活動に親しめる機会を確保するとともに、教員の働き方改革を通じて学校教育の質を一層高めていくことができるよう、幅広く御意見を伺いながら、令和5年度からの休日の部活動の地域移行を目指してまいります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 去る11月9日に「市立砺波総合病院経営改善委員会」を開催し、医療機能指標等の検証を行うとともに、「病院新改革プラン」に基づく経営改善に向けた取組等について御意見をいただいたところであり、今後、その内容を踏まえ、より一層の健全経営に努めてまいります。
 また、同時流行が懸念されます新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ対策につきましては、診療体制と院内感染防止対策のさらなる強化を図るため、必要となる資機材等の早期購入に努め、対策に万全を期してまいります。
 それではこれより、本日提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第62号 令和4年度砺波市一般会計補正予算(第6号)につきましては、歳入歳出それぞれ2億4,400万5,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ246億9,278万円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  財政管理費           1億800万円
  障害児通所給付費等  2,958万4,000円
  地域医療推進事業費  1,669万6,000円
  小学校施設管理費        3,404万円
  中学校施設管理費        1,666万円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、
  国庫支出金      3,680万6,000円
  県支出金       2,077万9,000円
  寄附金             1,600万円
などであり、不足する額1億5,868万9,000円を繰越金で措置するものであります。加えて、留保しておりました繰越金のうち10億円を充当し、当初計上しておりました特定目的基金の繰入れを一部または全部取りやめるものであります。
 また、債務負担行為の補正につきましては、令和5年度以降の公の施設の指定管理委託等のほか、令和5年度の施設保守管理業務委託などについて追加するものであります。
 次に、議案第63号 令和4年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、必要な給与費を補正するものであります。また、債務負担行為につきましては、令和5年度の電算保守管理等業務委託について設定するものであります。
 次に、議案第64号 令和4年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、令和5年度の電算保守管理業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第65号 令和4年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)及び議案第66号 令和4年度砺波市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、令和5年度の施設保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第67号 令和4年度砺波市病院事業会計補正予算(第4号)につきましては、令和5年度の医療器械等賃借及び施設保守管理等業務委託について債務負担行為を追加するものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明いたします。
 条例関係につきましては、4件であります。
 まず、議案第68号につきましては、地方公務員の定年引上げの実施について関係条例を整備するための条例を制定するものであります。
 次に、議案第69号につきましては、国の人事院勧告を受け、砺波市職員の給与に関する条例等について、県及び県内他市と同様、一部改正を行うものであります。
 次に、議案第70号につきましては、砺波市職員定数条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第71号につきましては、定年の段階的引上げと役職定年制の導入のため、砺波市職員の定年等に関する条例の一部改正を行うものであります。
 条例関係以外の案件につきましては、財産の無償譲渡についてが1件、指定管理者の指定についてが3件、市道路線の認定及び廃止についてが1件であります。
 次に、報告第10号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 よろしく御審議の上、可決をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

○議長(川辺一彦君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明12月2日から12月7日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、明12月2日から12月7日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
 次回は、12月8日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前10時49分 閉議