令和5年8月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時05分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(川辺一彦君) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和5年8月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
 本日の日程の前に報告事項を申し上げます。
 地方自治法第243条の3第2項の規定に基づく公益法人等の経営状況説明書、砺波市土地開発公社、公益財団法人砺波市農業公社、公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団、公益財団法人砺波市体育協会から、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(川辺一彦君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
  8番 山 本 篤 史 君
  9番 有 若   隆 君
 10番 山 田 順 子 君
以上といたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本8月定例会の会期は、本日8月28日から9月22日までの26日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日8月28日から9月22日までの26日間と決しました。

                日程第3
           議案第73号から議案第81号まで、
     認定第1号から認定第9号まで、並びに報告第6号及び報告第7号
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第3 議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)から議案第81号 令和4年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてまで、認定第1号 令和4年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号 令和4年度砺波市病院事業会計決算認定についてまで、並びに報告第6号 専決処分の承認を求めることについて及び報告第7号 専決処分の報告についてを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 令和5年8月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました令和5年度一般会計補正予算案をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
 初めに、豪雨災害について申し上げます。
 去る7月12日からの梅雨前線の活発化により、線状降水帯が発生し、本市でも富山県気象台の統計開始以来最大となります24時間降水量を記録する降雨となり、市内各所で、浸水や土砂崩れ等による被害が発生いたしました。
 この被害は甚大でありまして、今月25日には、本市を含めた一連の豪雨及び暴風雨による災害について、激甚災害の指定が閣議決定されたところであります。
 今回の豪雨により被災された市民の皆さんに心よりお見舞い申し上げますとともに、速やかな復旧に向けて、引き続き全庁を挙げて取り組んでまいります。
 中でも、市内山間部では、400か所を超える農地及び農業用施設の被害が発生し、国の補助採択基準に満たないと思われる被災箇所が多く存在していることから、迅速な復旧及び被災者の負担を軽減する目的で「砺波市農地・農業用施設小規模災害復旧支援金制度」を新たに設けたところであります。
 この制度では、被災者の事務負担の軽減を図るため、各自治振興会で申請の取りまとめをしていただいており、被災地域からも評価をいただいております。
 今後、同様の災害におきましても、この制度を活用して迅速な復旧を支援してまいります。
 また、この豪雨では、庄川左岸農地防災事業による調整池の効果が非常に大きく、平野部の農地では一部で浸水等が見られたものの、作物の生育等には特に大きな影響はなく、改めて農地防災事業の大きな事業効果と重要性を感じたところであります。
 次に、提出しております令和4年度の一般会計、特別会計及び企業会計の決算の概要について申し上げます。
 まず、令和4年度の一般会計決算につきましては、歳入総額241億3,260万2,000円、歳出総額220億838万3,000円で、形式収支は21億2,421万9,000円となり、翌年度へ繰り越すべき財源1億1,824万円を除いた実質収支では20億597万9,000円の黒字決算となりました。
 次に、特別会計の実質収支は、国民健康保険事業特別会計が2,910万3,000円、後期高齢者医療事業特別会計が280万5,000円、霊苑事業特別会計が187万3,000円、工業団地造成事業特別会計が42万8,000円のそれぞれ黒字決算となりました。
 また、企業会計では、損益計算におきまして水道事業会計が1億5,833万6,000円、工業用水道事業会計が672万3,000円、下水道事業会計が3,644万3,000円、病院事業会計が1億4,878万円のそれぞれ黒字決算となり、全ての会計において黒字決算となったところであります。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、新型コロナワクチン接種事業につきましては、現在65歳以上の高齢者等を対象に実施しております春開始の接種期間が9月19日までとなり、今月20日現在で対象者の59.3%に当たる9,838人の方が接種を終えたところであります。
 また、秋に開始する接種につきましては、追加接種可能な全ての市民を対象に、9月20日から明年3月31日の間に、国内で流行しているオミクロン変異株に対応したワクチンを接種することとなり、砺波医師会や関係機関の協力を得ながら準備を進めております。
 次に、地域公共交通の充実について申し上げます。
 去る7月30日に「城端線・氷見線LRT化検討会」に代わる新たな検討組織として「城端線・氷見線再構築検討会」が設立されました。
 第1回検討会では、新型鉄道車両や交通系ICカードの導入、運行頻度を増やすための増便などによる利便性・快適性の向上を図るため、早期に「鉄道事業再構築実施計画」を策定して、国の社会資本整備総合交付金を受けることを確認したところであります。
 今後は、両線のより一層の活性化を図るため、運行主体をどのようにするかも含めて、さらに踏み込んだ議論を進めていくことが必要であり、引き続き、県や沿線市とJR西日本、また運営主体として有力視されているあいの風とやま鉄道等とともにスピード感を持って検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、デマンド型乗り合い交通「チョイソコとなみ」につきましては、スポンサーとして御協力いただける店舗や事業所等にチョイソコ停留所を設ける「ウチマチサポーター」を募集してきたところ、食品スーパーやドラッグストア、接骨院など市民の暮らしに密着したお店などを中心に137件の御応募をいただいております。
 また、7月下旬からは市内21地区の説明会を順次行い、市民の皆さんへの周知を図ってきたところであり、加えて、広報となみや市ホームページ等でのPRに努めながら、引き続き10月からの市内全域運行に向けて準備を進めてまいります。
 次に、地域デジタル化の推進について申し上げます。
 子育て支援アプリ「となみっ子なび」と市のホームページの新着情報との連動を今月1日から実施しており、効果的な子育て情報の発信に努めてまいります。
 また、テレワークなど多様な働き方を推進するため、今年度中に、個人番号系の端末を利用する職員を除く、本庁舎に勤務する全ての正規職員用のタブレット端末(約150台)を整備する予定としており、事務環境のデジタル化を加速してまいります。
 次に、防災対策について申し上げます。
 本年は豪雨による災害が複数回発生しているところですが、本市では、砺波平野断層帯をはじめとする地震による災害の発生確率も高いとされております。
 このため、来る9月24日に、出町地区におきまして、地震を想定した砺波市総合防災訓練を実施する予定としております。
 今回は、出町地区に新たに設立された4つの避難所運営委員会による避難所設営訓練を行うほか、砺波救急医療・消防連携協議会と自衛隊との連携訓練など、実践的な市民参加型の総合訓練を行うこととしており、より一層の地域防災体制の充実・強化に努めてまいります。
 また、当日は、「砺波市防災デー」として、「市民一斉シェイクアウト訓練」を実施するほか、出町小学校や砺波高等学校の児童生徒らも訓練に参加を予定しており、若い世代の防災意識の醸成にもつながるものと考えております。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 去る7月13日にママの就活応援プロジェクト事業の一環として、今回初めて様々な年代の方々を対象に「女性のための再就職応援セミナー」を富山県人材活躍推進センターと共同で開催し、19名の方に参加いただきました。今後もこのようなセミナー等を開催し、年齢を問わず全ての女性が働きやすい雇用機会の創出を図ってまいります。
 次に、地域経済回復事業として、商工団体等と連携を図りながら発行いたしました「砺波市プレミアム付商品券」につきましては、今月10日から各登録店舗での利用が開始されたところであり、今後の地域経済の活性化につながるものと期待しております。
 次に、観光振興について申し上げます。
 今月19日には、砺波チューリップ公園で、4年ぶりのサマーイベントとして「チューリップ公園de夏あそび」が開催され、家族連れを中心とした多くの方々が、新企画の「ウォータースライダー」や「庄川あゆのつかみどり」に挑戦するなど、砺波の夏を満喫されました。
 今後は、10月7日から15日までの9日間、となみ夢の平スキー場で100万本の華麗なコスモスが楽しめる「2023となみ夢の平コスモスウォッチング」が開催されるほか、10月22日には新たなイベントとして、砺波駅前広場にて「となみブランドフェア」が、10月29日には「庄川水まつり」が開催される予定となっており、砺波の魅力が詰まった秋のイベントに多くの方々の御来場を期待しております。
 次に、農業振興関係について申し上げます。
 タマネギの生産状況につきましては、現在、調製選別作業がほぼ終了したところであります。本年は雪解けからの天候に恵まれ、大玉傾向であり、10アール当たりの収量は昨年を上回る約5.9トン、秀品率は8割に届く見込みであります。
 また、新たに種もみ産地の中核施設となる種子調製選別施設が9月1日に竣工予定であり、本格的な稼働により優良種子生産のさらなる安定化が図られると期待をしております。
 次に、都市整備事業について申し上げます。
 庄川水記念公園の再整備につきましては、今月8日に第4回庄川水記念公園再整備検討委員会を開催し、庄川沿いの「アクティビティゾーン」の整備イメージなどについて協議をしたところであり、引き続き、地域の方々と連携を図りながら、計画づくりを進めてまいります。
 また、砺波チューリップ公園南門周辺の再整備につきましては、公園区域の拡張箇所のうち用地買収を終えました農地部分の造成工事の発注に向け準備を進めているところであり、より魅力的で利便性が高い公園となるよう、事業の推進に努めてまいります。
 次に、上下水道事業について申し上げます。
 まず、上水道事業につきましては、漏水対策として人工衛星とAIを活用したシステムにより漏水エリアを特定したところであり、現在、該当箇所における漏水の有無について詳細な調査を行っているほか、五鹿屋地区において進めている基幹配水管の耐震化工事が順調に進捗し、11月末の竣工を予定しております。
 次に、下水道事業につきましては、出町及び鷹栖地区の枝線管渠の約3キロメートルにおいて、年内の竣工を目指し、鋭意進めているところであります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 持続可能な地域医療提供体制の確保のための経営強化を推進するため、今年度策定予定の「公立病院経営強化プラン」につきましては、国が示しましたガイドラインに基づき、現在、情報収集や検討を進めており、今後、経営改善委員会の意見も踏まえて策定をしてまいります。
 次に、学校教育の充実について申し上げます。
 先般、砺波市立学校規模適正化検討委員会を設置し、第1回委員会を開催いたしました。教育委員会の諮問に基づき、子供たちにとってよりよい教育環境の整備を目指して、市立学校の適正規模・適正配置等の具体的な方策について検討を進めていただくこととなっております。
 次に、中学2年生による勤労体験「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」につきましては、関係者の御理解、御協力により、9月25日から29日まで実施いたします。
 今年度は、405名の生徒が、新たな事業所も含め約150の事業所等で、新型コロナウイルス感染症前と同様にそれぞれ5日間の活動を行う予定であり、この機会を通じて、将来の自分の生き方について深く考え、自分のよさや可能性を見つけてくれることを大いに期待しております。
 次に、子育て環境の充実について申し上げます。
 新たに開設します「(仮称)庄東認定こども園」につきましては、去る6月27日に引受法人である社会福祉法人東般若保育園において起工式が行われ、令和6年4月の開園に向け整備が進められております。
 また、「庄川児童館」につきましては、旧東山見保育所の内部改修や園庭の整備を行っており、10月の開館に向け準備を進めております。
 次に、生涯学習の推進について申し上げます。
 「砺波市文化会館」につきましては、施設設備の老朽化や数年後に建物の耐用年数が到来することを踏まえて、再整備について検討する委員会を設置し、今月10日に第1回の会合を開いたところであり、令和6年度末までにその基本方針を策定してまいります。
 また、「かいにょ苑」につきましても、屋根のふき替え時期までに在り方を検討することとなっていることから、同じく検討委員会を設置し協議を進めてまいります。
 それでは、これより本日提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億7,409万9,000円を追加し、歳入歳出予算総額を238億9,021万6,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  保育施設整備事業費       8,783万1,000円
  社会体育振興事業費       1,469万7,000円
  農地農業施設災害復旧事業費   1,428万3,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源の主なものは、
  国庫支出金           6,062万4,000円
  県支出金            1,159万7,000円
などであり、不足する額8,185万1,000円を繰越金で措置するものであります。
 次に、議案第74号 令和5年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、新たな保険税の免除制度に対応し、国民健康保険システムを改修するため、所要の補正を行うものであります。
 次に、議案第75号 令和5年度砺波市工業団地造成事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、スマートインター柳瀬工業団地第1団地の用地売却に伴い、所要の補正を行うものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明を申し上げます。
 条例関係につきましては、砺波市文化財保護条例の一部改正の1件であります。
 条例関係以外の案件につきましては、財産の取得が1件、財産の処分が1件、令和4年度砺波市水道事業会計をはじめ各会計の未処分利益剰余金処分が3件であります。
 次に、決算の認定につきましては、令和4年度の一般会計ほか4特別会計の歳入歳出決算及び4企業会計の決算の9件であります。
 次に、報告第6号 専決処分の承認を求めることにつきましては、豪雨災害の復旧対応に係る費用のため、令和5年度砺波市一般会計補正予算(第3号)につきましては2億4,000万円を、令和5年度砺波市霊苑事業特別会計補正予算(第1号)につきましては1,700万円をそれぞれ追加する補正を行ったものであります。
 次に、報告第7号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定3件について報告するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 よろしく御審議の上、可決、認定等をいただきますようお願い申し上げます。
○議長(川辺一彦君) 以上で市長の提案理由の説明が終わりました。

                日程第4
           決算特別委員会の設置について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第4 決算特別委員会の設置についてを議題といたします。
 お諮りいたします。令和4年度における砺波市各会計の決算を審査するため、議員のうちから選任された監査委員を除く17名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置したいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付してあります名簿の17名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置することに決しました。
 この際、暫時休憩いたします。

 午前10時28分 休憩

 午前10時50分 再開

○議長(川辺一彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 まず、報告事項を申し上げます。
 先ほど開催されました決算特別委員会において、
 委員長に   山 田 順 子 君
 副委員長に  山 本 篤 史 君
がそれぞれ選任されましたので、御報告申し上げます。

○議長(川辺一彦君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明8月29日から9月3日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会したいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、明8月29日から9月3日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
 次回は、9月4日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前10時51分 閉議