令和5年8月 産業建設常任委員会 定例会 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開会

(8月定例会付託案件の審査)
○山本篤史委員長 ただいまから産業建設常任委員会を開会いたします。
 本定例会において当委員会に付託されましたのは、案件3件及び報告1件であります。
 これより、議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外2件について及び報告第6号 専決処分の承認を求めることについて審査をいたします。
 なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質疑から始めます。
 発言される方は、挙手の上、私の許可を得てからマイクを用いて話されるようお願いいたします。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 小西副委員長。
○小西副委員長 私のほうから付託案件1項目、いろいろと教えていただきたいと思いますので、答弁方よろしくお願いいたします。
 まず1点目ですけれども、令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)の事業名、農業経営等構造対策費100万円についてお伺いをしたいと思っております。
 その中にあって、まず1点目なんですが、当該費用については令和4年度以降、経営継承する農業者において、経営を発展させる取組を支援するものと伺っておりますが、本事業について詳しく説明をお願いしたいと思います。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 この事業の内容につきましては、経営移譲を受けた農業者が経営発展計画を策定しまして、経営発展の取組に対して支援する事業であります。
 今回の補正予算に該当する事例といたしましては、地域の中心経営体である父から担い手が経営を継承するものであり、農地を管理している畦畔、特に中山間部の畦畔ののり面の長いところの除草対策、草刈りを効率的に行い、農作業の省力化を図るため、ラジコン草刈り機を導入するものであります。
 また、補助事業といたしましては、補助の限度額100万円を国と市が2分の1ずつ負担するものでありまして、市の審査を受けまして、上位から採択を受ける補助制度でございます。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 そうすると、条件としては令和4年以降に経営継承する人、それと経営拡大、この2つの条件が要るということですね。理解しました。
 今ほどの話の中で、いろいろな補助制度があると思うんですけれども、通常は国から県があって市があるということなんですが、今回特徴的なのは県が入っていないところかなと今の話を聞いて思いました。
 ついては、様々な補助制度があるわけなんですが、国、県の補助制度の事業の情報について、農業者への情報があまり行き渡っていないのではないかなと考えるんですけれども、市としてはどのように農業者に対してそのような情報を発信されているのか、今後もどうやって発信していくのかということについて、御説明をお願いします。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 農業者への情報提供につきましては、今回のような経営継承をするとともに新たな取組計画のある該当する農業者に対しましては、これまでも補助事業制度を紹介しているところであります。
 また、昨年度も実施いたしました、国、県、市におきまして、肥料・燃油価格等の高騰対策としまして、多くの補助制度の場合は該当者に対しまして郵送による案内、そしてホームページを活用した情報提供をいたしております。なお、今年度も県の電気料高騰支援対策につきましても、同様に適時情報を提供しているところであります。
 これらの補助事業に対しましては、市といたしましては、経営体に対しまして引き続きJAであるとか富山県砺波農林振興センターと連携しまして情報提供に努めてまいりたいと考えております。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 いろんな情報を知らない方が悪いような言い方に聞こえましたけど、そういう機会に、担当する人には言っているかもしれないけど、一般の農家のほうにはなかなか伝わりにくいのではないかなと思いますが、今後ますますの情報発信に努めていただきたいと思います。
 次に移ります。
 当該案件とは直接関係ないですが、関連としてちょっとお伺いしたいと思いますが、農業を支える後継者の問題、育成確保について、これまでもいろんな方法があるのではないか、難しい問題だなということで今までも棚上げされてきたような気がします。今回のような補助事業によって、これまで継承することを迷っていた後継者候補に対して、後押しするきっかけになるのではないかなと強く感じます。
 また、後継者問題については、各地区の水田農業推進協議会だとか農業委員会等が中心になって、今後の地域農業の在り方や担い手の育成等についても積極的に議論すべきと考えております。当局としても各地区の議論に積極的に参加して、今後の在り方や各地区の実情に寄り添った方向性を地元の人と一緒になって考えていってほしいと考えますけれども、今後の取組についてどのようにされていくおつもりかお聞かせください。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 後継者の問題につきましては、現在のところ重要な問題と考えているところでございまして、この育成確保につきましては、新規就農者、就農希望者に様々な相談を受けながら、昨年には強い熱意を持ったお二人の農業者が実技研修を終えまして、今年度から本格的な就農をされているところでございまして、この方々につきましては、関係機関と引き続き支援を行ってまいりたいと考えております。
 また、今ほど委員さんがおっしゃられましたように、地域での後継者問題につきましては、これまでもお話しさせていただいているところでございますけれども、地域農業の在り方、そして担い手対策、10年後の各地域ごとの将来ビジョンにつきまして、国が示す地域計画の策定に向けて、今後関係者で話合いを各地域で進めていただくというスケジュールで現在進めているところであります。
 先般も農業委員に、今後のスケジュールをこんなふうにやっていきましょうよという話をさせていただいているところでありまして、今後も県や農協、関係機関と連携を図りながら、市もそういった地域の話合いの場に入りまして、連携を深めて議論を進めていきたいと考えております。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 ぜひ、いい方向に動くようによろしくお願いしたいと思います。
○山本篤史委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 それでは最初に、園芸振興対策費等について3点ほどお聞かせいただきたいと思っております。
 説明の上では、県単独事業を活用してチューリップ球根のネット栽培の生産拡大を図るということでございます。大変いい事業かなと、一つのきっかけになればいいのかなと思っております。
 さらには、現在チューリップの生産拡大をしている中で、栽培面積が約20ヘクタールだということを聞いているわけですが、過去からあまり伸びていないなと思っております。そういったことから、生産拡大を図る上で実態を知らなければならないだろうということでございます。
 そういったことで、市内の球根生産の実情を少しお話しいただければ幸いかなと思います。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 令和5年産のチューリップ球根の生産状況につきましては、まず県内の状況でございますが、生産者は50戸、市内では23戸となっております。作付面積につきましては、県内で約47ヘクタール、市内では約20ヘクタールとなっておりまして、出荷実績につきましては県内の約半分、45%の521万球の出荷高となっております。
 また、そのうちスマート農業のネット栽培による面積につきましては、県全体では4.3ヘクタール、砺波市内では県全体の約8割、3.4ヘクタールの作付がされておりまして、5年前の作付状況に比べますと約2倍の面積の生産状況となっているところでございます。
○山本篤史委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 話を聞けば倍ほどの面積だと聞こえてきますが、実際の面積自身はそんなに多くないなと思っております。
 そういったことで、特にこのスマート農業の関係で、ネットの機械は補助事業を入れて進めてこられたんだと思いますが、なかなかその成果が上がっていないということでございます。
 そういったことから、省力化に向けたやり方でございますが、面積拡大にどのような課題があるから伸びないんだろうかと思っておりますが、どうでしょう。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 県の花卉球根農業協同組合が中心としてこれまで取り組んでまいりましたスマート農業技術の開発・実証プロジェクトの事業、実証実験による省力化体系の事業でございますが、これは令和4年度、昨年度をもちまして完了しているところでございます。そういった中で、今後は普及拡大に向けての新たな取組がまず一つ課題であるということでございます。
 そして、ネット栽培の課題の一つになりますけれども、ネット栽培は効率化を求める作業になるわけでありますが、圃場が連担していないため、圃場間の機械の移動時間が非常にかかることから作業の効率化の改善が求められております。
 また、ネット栽培の専用機械については特殊な操作が必要であると。現在は富山県花卉球根農業協同組合の職員が対応しているところでございますが、そのオペレーターの育成確保が課題となっているところでございまして、県の組合としましては、現在生産者のオペレーターの育成研修など取組を進められていると聞いております。
○山本篤史委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 非常に課題が多いのかなと思っております。そういったことからなかなか面積が増えないのかなと思っておりますが、今回は県単独事業ということでございます。それを受けて一つのきっかけとなればいいのかなと思っておりますが、この後、市単独事業を含めて市の支援はどのように進められるのかということで、さらにはこのネット栽培というのはこの後どういうふうに普及されていくのか、その辺を少しお聞きしたいなと思っております。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 まずは、今回の事業では、ネット栽培の面積拡大を図るためにモデル事業といたしまして、県単独事業でございますけれども、具体的には庄下地内において集団圃場を約1ヘクタール確保しまして、新たな栽培の取組を行うわけでありますが、その取組に当たりまして必要となる種球、球根代であるとか専用機械の作業委託部分とか農地を確保するための利用調整費、そしてネット栽培に伴うネットなどの資材、そういったもろもろの経費の補助を行うものでございます。
 それからまた、市のほうの支援でございますけれども、今回のネット栽培、県単独事業は圃場を団地化しないと要件としては満たさないということもありまして、そういった県単独の事業の対象とならない栽培についての普及拡大も、今現在行っていらっしゃる方もおられるので継続していかなくてはいけないということで、対象外の圃場、市単独事業についても当初予算で計上しておりますけれども、ネット栽培に要する経費の一部をネット栽培の普及拡大の支援として誘導支援を図っております。
○山本篤史委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 そういうことでしょう。結局やられるのは、富山県花卉球根農業協同組合が主体とされるということで、行政側からは支援をするということでございます。
 こういった事業について、富山県花卉球根農業協同組合に目標の面積というのは設定されていますでしょうか。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 機械につきましてはまだまだ伸びる要素はございます。6町、10町ということでできるんですけれども、実際に植え込みに労力をかけてこの機械を使ったとしても、結果として最終的なオペレーターの問題であるとか、最終的な処理がきちっとできないものですから、具体的な目標面積までは今設定はされていないと聞いております。
○山本篤史委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 こういった事業をきっかけとして作付栽培面積を増やしていただければいいのかなと思っております。この後、推移を見守りたいと思いますので、よろしくお願いします。
○山本篤史委員長 林委員。
○林委員 私からは、議案第75号 令和5年度砺波市工業団地造成事業特別会計補正予算(第2号)並びに議案第78号 財産の処分について(工業用地)についてお伺いします。
 多くの方の御尽力と御協力により、第1団地の新工場の進出をされるKOKUSAI ELECTRICの建設が進み、外観が随分見えてまいりました。大変大きな工場であることが分かり、完成が待たれるところであります。
 現在、売却の契約が無事進み、今回、財産処分の議案が提出されています。
 まず、今回提案されました売却額9億円余の主な内訳をお伺いします。
○山本篤史委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 今回の9億円の事業の主な内訳ということですが、主なものといたしましてまず1つ目は、用地の取得費が約2億8,000万円でございます。続きまして、造成を含めた下水道であるとか工事費全般が約5億4,000万円、その他といたしまして、実施設計であるとか各種法的な手続、農振除外でありますとか開発行為許可申請などの手続で約9,000万円、これを合わせまして約9億1,000万円で支払いをするということで考えております。
○山本篤史委員長 林委員。
○林委員 では、造成工事に当たり、昨年10月、全員協議会で何点か特徴について説明がありましたが、今回の売却に当たり、実際に工事が完了して総合的に見て工夫をされたところであったり特徴、成果、効果などについてお伺いします。
○山本篤史委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 それでは、今回の第1団地造成工事を総合的に見ての工夫点であるとか成果、効果、特徴といたしまして、まず1点目としましては、用地を1画地として一括の売却ができたということが挙げられると思います。約4ヘクタールございましたが、それを分割せず売却できたことは、例えば区画を分割するとそれに伴う道路の整備への市の単独費用がかかるのを抑制できたことや、事務的な面におきましても、登記や売買契約に係る手続が1社で済むなど、様々な面において効率的な効果があったものと考えています。
 さらに、一括で売却ということになりますので、当然売れ残る土地などが発生しないということでありますから、この事業は起債、いわゆる借金をして行っておりますので、その起債の早期返還でありますとか、それに伴う利子、利息額が当然減少するということで財政的な効果もあったと思っております。
 なお、今回のこの企業の誘致につきましては、県と共に連携して取り組んできた成果であったと実感しています。
 それと、もう一点特徴的なものを申し上げますと、豪雨や洪水に備えて敷地を2.0メートルかさ上げした工業団地として整備を行ったという点であります。具体には、これまでも説明はしてございますが、NEXCO中日本のほうからは、東海北陸自動車道4車線化事業のトンネル工事で出た良質な発生土もありますし、あと県からは、国営附帯県営農地防災事業の調整池工事で掘削した良質な発生土を、今回、盛土材として活用したということでありますので、このことは、工夫を凝らした中でコストの縮減を図るとともに、環境にも配慮して、総合的には質の高い用地を提供できたことが大きな特徴であると考えております。
 これら特徴的な業務がスムーズにできたことにつきましても、地元振興会、自治会の多大な御理解、御協力があってこそスムーズ、迅速に工事が行えたということで、改めて感謝を申し上げたいと思います。
○山本篤史委員長 林委員。
○林委員 今ほど説明をいただき、一括売却が大きな功をなしていることが分かり、また、県と市の連携をしっかり組んでいただいたり、住民の御理解を得られたことも大きな成功の秘訣ではないかと考えます。
 また引き続き、第2団地もこのようにといいましょうか、誘致に向けて尽力をいただきたいと思います。
○山本篤史委員長 山森委員。
○山森委員 それでは、報告第6号 専決処分の承認を求めることについて、質問というか、意見を述べたいと思っております。
 本定例会の提案理由の冒頭においても、7月12日、13日の線状降水帯の発生による浸水や土砂崩れが大変甚大な被害であり、7月25日に激甚災害の閣議決定がされたということであります。市内においては400か所を超える大小の被災があり、当該地域ではその対応に大変な混乱でした。
 そうした中、砺波市独自の対応策として農地・農業用施設小規模災害復旧支援金制度を早急に立ち上げられましたことは、その取りまとめをしていた各自治振興会に大きな安心を与えたと思っております。大きな評価ができるのではないかと思っております。
 そこで、専決処分された2億4,000万円ですが、その内訳は、復旧支援金として1,000万円、また、農地・農業用施設の測量委託料、林道の復旧設計、土木災害の復旧設計として約2億円余が専決され、素早い現場への対応であると考えております。
 そこで、現在既にもうその現場復旧に当たっておられる箇所があるとは存じますが、年度内における復旧見込みはどのようにお立てになっているのか、まずそこをお尋ねしたいと思っております。
○山本篤史委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 現在は、国へ災害申請を行うものにつきまして、専決処分による補正予算において、災害査定に向け被害地の測量設計の業務を行っているところであります。
 今後はその測量設計を基に、年内には国の査定を受けることになります。その後の発注等につきましては、降雪時期をまたぎますし、被害の箇所数が著しく多いことから、次年度へ繰り越すものと考えられます。また、小規模災害復旧支援金制度に該当するものにつきましては、申請は10月6日まででありますが、申請を待たず復旧を進めておられるところもあると伺っております。支援を活用され、早急な復旧に努めているものと考えております。
○山本篤史委員長 山森委員。
○山森委員 今おっしゃったように、年度内にはおおよそ復旧が可能だということをおっしゃったんですよね。
○山本篤史委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 その申請等、書類、事務的なところはおおよそ発注のほうまでは向かうと思うんですが、実際冬季間の工事発注になって、年度内での完了というのは難しいかなと今は考えております。
○山本篤史委員長 山森委員。
○山森委員 今回の災害といいますか激甚のことに対して、当局の現場に対応することが大変早かったと思っておりますので、今後についてもそのような体制で臨んでいただきたいと思っております。
 そこで、今回の現場での状況を少しお話ししたいと思うんですが、今回の線状降水帯の発生した真下に右岸幹線の水路があったり、三合新用水が流れておりました。そして、その用水に流れ込む水は合口ダムからの流れ込みであります。そのゲート操作について少し申し上げたいなと思っております。直轄ではないんですが、関連してひとつお願いしたいと思います。
 通常範囲の降水時に、その用水へ流れ込む水量は自動制御されているとお聞きしておりますが、しかしながら、今回のような何日も前から線状降水帯が発生すると、映像においてもずっとシミュレーションがされていたわけであります。そこで、降り出してから対応するのではなくて、もう降り出す前日ぐらいには用水は空っぽにしておいていただきたい。発電の状況もあるかも分かりませんが、それぐらい用水は空っぽにして、降った雨水と山からの流れ込みだけにしてほしい。今回の場合、ひょっとしたら、用水の上流からの流入の圧力もあったのではないかなと思っているわけであります。
 そこで、先ほども申し上げましたが、用水は市の直轄の管理ではありませんけれども、ゲート操作について、今後、用水の管理者もおられるわけですが、そこと市との対応をどのようにされていくのか、その辺の考え方について少しお尋ねしたいなと思っております。
○山本篤史委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 庄川右岸の幹線用水につきましては、現在、庄東用水土地改良区及び庄川沿岸用水連合が管理されているところであります。今後、整備もありますが、関係市、下流の高岡市、射水市、そのほか庄川沿岸用水土地改良区連合を交え、庄川左岸の管理方法を参考に、今後検討される必要があると考えております。
○山本篤史委員長 山森委員。
○山森委員 では、今おっしゃっていただいたように関連の団体といいますか、そういう機関と十分相談されて、手順というか、基本的な運営方法を改めて考えていただければと思っております。
○山本篤史委員長 現在も非常に激しい雨が降り続いておりまして、さらなる災害の拡大も懸念されます。今回の災害対応の所管課においては、速やかに復旧が進むようさらに努めていただきたいと思います。
 ほかに発言、御意見ございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本篤史委員長 ないようでございますので、付託案件に対する質疑を終結いたします。
 これより付託案件を採決いたします。
 ただいま議題となっています議案第73号、議案第75号、議案第78号及び報告第6号、以上、議案3件、報告1件を一括して採決いたします。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本篤史委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りいたします。議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第75号 令和5年度砺波市工業団地造成事業特別会計補正予算(第2号)、議案第78号 財産の処分について、報告第6号 専決処分の承認を求めることについて、以上、議案3件及び報告1件について、原案のとおり可決または承認することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○山本篤史委員長 挙手全員であります。よって、議案3件及び報告1件については原案のとおり可決または承認することに決しました。
 以上で、付託されました案件の審査を終了いたします。

(市政一般における本委員会の所管事項について)
○山本篤史委員長 次に、その他といたしまして、市政一般における本委員会の所管事項について質疑、御意見等はございませんか。
 小西副委員長。
○小西副委員長 それでは、市政一般についてよろしくお願いしたいと思います。
 まず1項目めですが、去る令和5年9月1日、砺波市のとなみ野農協に種子センターの施設整備に伴って、需要に応じた種子生産・供給体制の構築がされまして、種田地区にJAとなみ野の最新の設備である、種子の選別精度を高める基盤施設となる種子センターの竣工式が挙行されました。これには市長も出席されまして、盛大に竣工式が行われましたけれども、ここの種子プラントに関して言うと、これまで種子を生産していた種子農家にとっては待ち望んだ施設でありまして、種子農家としてみれば大変ありがたい施設ができたと思っております。大変ありがとうございます。
 この事業については総額約25億円を費やして、国、県、市から総額12億8,600万円余りの補助を頂いて完成したものです。種もみ受託生産日本一を誇る種もみ王国としては、品質がさらに高まって、ブランド力がさらに強化されることを期待しておりますし、本市の地域特性を生かしたブランド化に向けたさらなる今後の強化策、取組についてどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 まず、稲種センターの今後の展開につきましては、種子プラントの一括集中管理の適切な稼働体制の構築によりまして、種もみの調整、処理能力が大きく向上しまして、作業の効率化、省力化が図られ、秀品率の高い優良な種もみの安定的な生産につながり、県外への出荷シェアをさらに高めることが期待できるものと考えております。
 また、品質の向上、販路拡大につきましては、JAとなみ野からは、JAや県の種子協会などの関係者におきまして、毎年計画的に種もみ生産が進められているところであります。引き続き効率的な種もみの生産体制を構築されまして、新たな販路拡大や品質の高い種もみの生産の拡大につなげていきたいという考えであるとJAとなみ野からは伺っております。
 それで、今ほど申し上げましたように、種もみの生産が計画的、戦略的に実行されることによりまして、種もみの生産者の所得向上にも結びつくものと考えております。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 販路拡大については改めて質問しようかと思いましたが、販路拡大の点についても答弁いただきましてありがとうございました。
 では、2点目についてお伺いしたいと思います。
 2点目としては、種子需要の多品目化に向けた対応について伺いたいと思います。これは何かといいますと、各県では主食用米、特に特Aを目指した良食味、要はおいしいという話ですが、特に良食味の品種と高温に強い品種が続々と各県において発表されております。また、その一方で、家畜とかに食べさせる用の飼料用米や、最近は小麦が高いということで米粉を使ったいろんなものができるのではないかということで米粉用の米、さらには多収量米と言いまして、たくさん米が取れて一般の市場に出回るような品種、例えば山田錦なんかがそうなんですが、そういった品種が続々と出ております。種もみの作付の品種数がこれまで以上に増加しているというのが実態です。
 そこで、このほど完成した稲種センターで出荷される種子の品質評価が高まることによって、これまで以上に販売量が増加することが考えられます。今後、本市の種もみの評価が高まって、生産量を増やすことが求められるようになると想定されますけれども、種もみ産地への転作率への配慮が必要なのではないかなと思います。
 これまで、中山間地域と平地での転作率の違いがあった時代もありました。当局だけではありませんが、これからはそういったことなどを考慮した、総合的に勘案したことも必要ではないかと思いますが、当局の考え方をお聞かせください。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 まず、JAとなみ野稲種センターの整備による実施計画では、現在より4品種を増やしまして57品種の種もみ生産を行うということになっております。
 また、生産調整に伴う米の作付面積の配分につきましては、各地区で組織されております水田農業推進協議会でございますけれども、市では21地区の水田農業推進協議会で構成される砺波市水田農業推進協議会がございます。こちらのほうで転作配分は決定されていることから、まずはJAとなみ野の関係者におきまして、種もみ生産における水稲、大麦・大豆の多品目、多品種の取組に向けた課題であるとか問題などを整理し、種もみの生産の計画内容を検討されまして、その上で御意見とか御要望があれば、砺波市水田農業推進協議会及びJAなど関係者と協議されるものと考えております。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 おっしゃられることは分かりますが、水田農業推進協議会の中には市の担当者も入っているわけで、きちっと主張をしていく中でそういったことを決められていってほしいなと思っておりますので、市の担当として、そういったところできちっとした発言をしていっていただきたいと思います。
 では、次に3点目でお願いします。
 種もみといえども、普通の種子、野菜とかいろんな種なんかがありますが、それは野菜価格とか、そういったものに影響されずに種子としての単価は決められておりますし、販売されています。そんな中にあって、米の種として必要な種子価格といいますのは、米価が上がれば上がるし、下がれば下がるという現状です。
 しかしながら、種子生産につきましては、あくまでも米、米といってもいろんな品種がありますが、主食用米と比較すると基本的には作り方が全然違うと、管理方法も全然違うと思っていただきたい。実際に作っている私が言うんですから、まず違うと思いますし、この中でも農業をやっていらっしゃる農業者の方、主食用米を作っていらっしゃる方とは基本的には違うものだと私は常日頃情報発信しております。
 そんな中にあって、種もみの価格設定というのは、種子プラント整備に伴って、品種工場もありますので、品種確保や生産コスト等も考慮した上で価格設定をされるべきではないかと思っておりますが、市の当局としては、その点についてどのように思っていらっしゃるのか、思いについてお伺いしたいと思います。
○山本篤史委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 今ほど種もみの生産の価格安定という話がございましたが、一般主食用米を生産されている方も同様に、価格の上昇あるいは安定化を望まれているところでございまして、農業経営の安定化を図る上では重要な案件であると考えております。
 しかしながら、市内の種もみの販売につきましては、JAとなみ野によりますと、全農への販売、そして直接販売がありまして、直接販売では種もみの販売、買取り業者との販路拡大あるいは価格の交渉面におきましても、少しでも生産者の収益につながるように販売努力されていると伺っているところであります。
 また、今ほど御意見もありましたが、価格につきましては、やはり市場の需要と供給によるものでございますので、市の立場で種もみの価格設定について見解を述べることはできないところでございます。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 よく分かりました。ここで聞くのもやぼかなとは思いますが、そういったことも考慮しながら、種もみ生産者が日頃苦労しているということについて、今後も寄り添って対応方よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。
○山本篤史委員長 林委員。
○林委員 では、私からは2024となみチューリップフェアの入場料についてお伺いします。ちょっと膨らませてお伺いします。
 2024年となみチューリップフェアの概要の発表と同時に、入場料の改定も発表されました。本年のとなみチューリップフェアは大変成功裏に幕を閉じ、入場者も多く、また全国放送でも度々取り上げられ、砺波市のPR・広報効果が非常に高かったと思われます。しかしながら、いろんな物価が高騰しており、このクオリティーを維持すると考えれば、料金の値上げもやむを得ないと考えます。
 先日、全員協議会で、公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団から説明をいただきました概要に、新しい装飾や催事、サービスを提供していく必要があるという説明をされました。公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団の理事会で基本計画が承認されたばかりであり詳細はこれからだと思いますが、何か具体的な提示といいましょうか、今年の課題も踏まえ取組などがあればお聞かせください。
○山本篤史委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 運営の主幹を担当しております公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団のほうでは、先日理事会が終わったばかりということで、今現在の決まっていることの基本計画としての御説明をさせていただいたところでありますが、料金アップということもありますので、当然そのアップに見合ったサービスの提供については、現在、公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団も含めて、市のほうも検討であるとか調整をしている点が若干ございますので、その辺についてはちょっと御説明をしてみたいかなと思います。
 まず1点目といたしましては、やはり花壇であるとか花のクオリティーアップについてでございますが、当然となみチューリップフェアの売りであります大花壇であるとか円形花壇においては、温暖化の影響などから後半はやはり花が少ないという部分もございますので、同じ色の1つの品種でそのエリアを構成するのではなくて、例えば開花時期が異なる中手の花が植えてあれば、奥手、開花の遅い品種を、そのエリアに複数の品種を植えることによって、期間中何らかのチューリップが咲いているような、いわゆる混色植えとか、高さが違うもので言えばダブルデッカーとか、そういった花の植え方ができないかなということで、当然それによっていろんな花の相性でありますとか、生育上の影響がないかとか、例えばそういう球根が手配できるのかとか、そういった課題などもございますので、それらも含めて今、調査研究中ではありますが、一部区画ではそういうテスト導入などもできないかなということで、現在検討をしているところでございます。
 次に、2点目で申し上げますと、当然サービス面での充実も図らなくてはいけないかなということで、これは林委員自らが6月の市議会の一般質問でも御提言をされておりますが、荷物の預かりコーナーとか、コインロッカーとか、そういったものの増設であるとか拡充はできないかなという御提案がございました。その件につきましては、早速いろいろなほかのイベントでありますとか調査も行っておりまして、来場者へのサービスの拡充ということで、これは今、前向きに実施できる方向で検討をしているところでございます。
 また、その他といたしましては、何点かクオリティーアップ、料金アップに見合うような企画であるとか拡充は考えておりますが、それはまた乞う御期待ということでお願いしたいと思います。
 今後様々な機会がございます。ポスターの発表であるとか、大花壇のデザイン発表であるとか、これも公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団のほうでも言っておりましたが、それぞれ様々な機会を捉えて、そのクオリティーアップの部分については公表していければと考えているところでございます。現時点ではそういったことでよろしくお願いします。
○山本篤史委員長 林委員。
○林委員 話せる範囲の中でお話しいただきありがとうございます。
 このとなみチューリップフェアは市民のみならず、多くの方々が大変楽しみにしていらっしゃるイベントだと思っております。また、本当に市民にとっても自慢であったり、誇りであったり、砺波市イコールチューリップであったり、となみチューリップフェアであることを、まず県外の方に「砺波ってどんなところ」って聞かれたときにはそれを言われると思います。また、県外の方は「チューリップのところやね」とか、「フェア行ったことあるよ」ということを話題にされます。
 非常に重要な意味のあるフェアであると思っております。これからも、2024年もますますいろんな方に本市を知っていただくきっかけとなるすばらしいフェアになることを期待し、私自身もまたPRに努めてまいりたいと思います。
 これからもまた御尽力賜りますようお願いいたします。ありがとうございます。
○山本篤史委員長 ほかに質疑、御意見ございませんね。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本篤史委員長 ありませんので、以上で市政一般における本委員会の所管事項についての質疑を終了いたします。
 市長をはじめ当局の皆さん、御苦労さまでした。委員の皆さんはしばらくお待ちください。

○山本篤史委員長 お諮りいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成については、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本篤史委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。

(閉会中継続審査の申出について)
○山本篤史委員長 次に、閉会中の継続審査についてをお諮りいたします。
 産業建設常任委員会の所管事項について、閉会中もなお継続して審査する必要がありますので、会議規則第111条の規定により申出することにいたしたく、これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本篤史委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。
 以上で産業建設常任委員会を閉会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前10時55分 閉会


  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会産業建設常任委員会

   委員長   山 本 篤 史