令和6年6月 民生病院常任委員会 定例会 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開会

(6月定例会付託案件の審査)
○川辺委員長 ただいまから民生病院常任委員会を開会いたします。
 本定例会において当委員会に付託されましたのは、案件3件であります。
 これより、議案第37号から議案第39号について審査をいたします。
 なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質疑から始めます。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 小西委員。
○小西委員 それでは、私のほうから、議案第37号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第2号)予防接種事業費1億1,799万1,000円について、当局にいろいろと質問をいたします。
 まず、本案件は、65歳以上の高齢者及び60歳から65歳未満の疾患保持者の約1万6,000人が対象でございます。1人当たり1万5,340円の費用がかかるということでございまして、国からの補助が約8,300円と聞いております。
 これにつきまして、この8,300円が国から補助されるという根拠につきまして、杉本健康センター所長にお伺いいたします。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 国から、接種1回当たりの標準的な接種費用として、当初、令和5年12月に7,000円と示されておりましたが、令和6年2月にワクチン価格を増額した1万5,340円に見直されまして、その超過した差額8,300円分につきまして、定期接種の移行期における緩和措置として基金管理団体から助成されることとなったものです。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 対象者の個人負担というのは、国の補助を差し引いた額の3割の負担ということで、大体2,100円ほどと聞いているんですが、後期高齢者の方々で1割負担の方だとか2割負担の方がいらっしゃいますけど、その方々の費用というのは幾らぐらいになるのでしょうか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 新型コロナワクチンの定期接種につきましては、これは医療保険の適用外でございますので、対象者の個人負担割合は一律となっております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 何かちょっとあれですけど、しかたないですね。そういう決めならね。
 続いて、昨年の秋の接種実績によって今回は8,800人と想定されておりましたが、接種希望者の数が増えた場合に、対応はどうなるのでしょうか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 昨年秋の新型コロナウイルス感染症の秋開始接種の接種率によりまして、今回8,800人ということで算定をしたところでございまして、この数をもし超えたということになれば、増額となった場合につきましては追加補正予算をお願いすることとなります。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 接種する先は市中の病院かなとは考えているんですけれども、このワクチンの保存期間、前にもありましたけど、何日間かとか1回使ったら使い切らないと駄目になるとか、そういったことがあったと思いますが、受付方法みたいなこととか、そういうことは具体的に何か考えてありますか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 受付方法につきましては、今、個別に対象者の方には接種券を郵送する形になります。それで、その接種券を受け取られた方については、各個人で医療機関に連絡を取っていただいてから接種いただくということになります。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 そうなったときに、各市中の病院で、今まで聞いていたのは、ワンアンプル5人ほどで使えるという話がありましたけど、病院によっては、ある日は1人しか来なかったりとか2人しか来なかったりとかいう場合が考えられると思うのですが、ワクチンが無駄になるような気がするんですがいかがですか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 今こちらで把握しているワクチンなんですけれども、今、5社ほど、実を言うと製造されているんじゃないかという情報をいただいておりまして、中には1バイアル1人分であったりですとか、1バイアル5人分ですとか、そのメーカーによって違います。あくまでも使われるワクチンについては各医療機関のほうで手配されるということになっておりますので、その医療機関のほうで判断されるということかと思います。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 そのときに、今まで、ファイザーやモデルナというワクチンの名前しか知らなかったんですが、今回もそういったワクチンのいろんな種類の選定というか、被接種者が選べるものなんですか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 先ほども言いましたけれども、医療機関のほうに事前に予約をしていただくことになりますので、その際に御希望を言っていただく形になるかと思います。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 それでは、私からは最後になるんですが、今回、補助の対象以外の人、要は64歳未満とかいろんな方がいらっしゃると思いますが、今までも「接種せい、せい」と言っとったけどなかなか接種できない状況下にあったわけですが、「いや、今度はしてみようかな」という対象外の人がいた場合は接種可能なのでしょうか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 任意接種になりますけれども、こちらの任意接種は既に4月1日からスタートしておりまして、希望される方は全く自費の全額負担となりますけれども、医療機関のほうで受けることができます。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 続いて、関連しまして、予防接種事業についてお伺いしたいと思います。
 今ほど、ワクチン5種類ほどの中から選べるというお話だったと思うのですが、またたくさん種類があると、受ける方もどれがいいのかという情報はどうやって判断できるのかなと思うのですが、そこら辺の仕組みについてはどのように進められるお考えでしょうか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 ワクチンの種類の把握についても、まずは医療機関で問い合わせていただくしかないのかなと考えております。というのも、医療機関のほうで個々に扱うワクチンが違いますので、まずどのようなワクチンを取り扱っているかということを確認いただいて、把握いただくということかと思っております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 これまででしたらそんなに選択肢もなかったし、それなりに皆さん、例えば、モデルナだったらこんな症状が出たという自分の体験もあったりするんですが、それ以外のワクチンも出てきているということだと思うんですね。何か接種される方に、やはり情報として流れたらいいなと思うのですが、そこら辺、健康センターからクーポン券等を発送される折には考えていらっしゃらないということですか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 結局、今まではファイザー、モデルナ、武田のほうが主流で、そちらの多分データはあるんだろうなということでいろいろ医療機関でも答えられるのかなと思うのですが、この後、出てくるのが第一三共と明治ということで、新たに聞いておりますので、そちらに関しては我々もちょっと結果というのを把握しておりませんので、医療機関にまずはちょっと確認いただくしかないのかなと考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 ちょっと新しいワクチンのことがいろいろ不明なんですけれども、では、基本的には市内の医療機関については、どの市内の医療機関でも5種類とも選択することができるという状況なんですね。一応確認です。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 どのワクチンを使用するかというのは、あくまでも医療機関が決められることでございますので、その医療機関に問い合わせていただくしかないということになります。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 混乱のないように進められたらいいなと思っておりますが、先ほど新型コロナウイルス感染症の接種料が約2,100円ほどかなと私たちも聞いているわけなんですが、今、行われていますインフルエンザのワクチン接種料につきましては、砺波市1,300円と近隣の他市と比べて安価な設定となっているために、利用しやすい、接種しやすい価格となっているのかなと思っておりますが、このコロナワクチンの接種料に関しましては、砺波市が近隣よりも安くなるというようなことはあるのか、他市と横並びで進められるのか、そこら辺、お聞かせください。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 この個人負担金のまず設定の仕方といたしましては、この議決をいただいた後、これからワクチン単価を業者に見積りを取るわけなんですけれども、その価格と、あと初診料と手技料ということで打つ単価なんですけれども、それらを合わせた金額で砺波医師会と協議をいたしましてその価格を決定するということになりますので、他市と金額を合わせるということは、なかなかちょっとそういうことは難しいのかなと思うのですが、こちらの予想としては、先ほど言われた大体2,100円程度にはならないかということでは思っております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 昨日、富山市2,700円とか、上市町2,300円という数字も出ておりましたので、2,100円という接種料で進められるというのであればよいのかなと思っております。
 そこで、先ほどもお話が出ました対象外の接種される方につきましては、今の現時点でも任意接種というのを進めているので、あえて対象外の方も接種できますよというような御案内はされる予定はないのでしょうか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 案内する予定はございません。強いて言えば、この定期接種が始まった際には広報となみ等でPRというか周知しますので、その際には対象外の方も任意接種できますということでの記載は考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 対象外の方でもワクチン接種されたいと思っている方もおられると思いますので、ぜひそういう形で周知をお願いしたいと思います。
 そこで、次に、これまでワクチン接種を受けた後の副反応等で、発熱等の症状があったり、また、その後も体調の不良という後遺症に悩まされている方がおられるように聞いております。後遺症が怖くて、その後のワクチン接種もできなかった、やめたという話もありますが、これまでのワクチン接種による後遺症の発症についての状況把握というのは、どのような形でされていますでしょうか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 後遺症の発症につきましては、実は状況のほうは把握しておりませんが、先ほど言われた副反応疑いにつきましては、報告基準の症状を一定期間内に診断した場合については、医療機関が国のほうへ報告しなくてはいけないという決まりがございまして、その情報につきましては県を経由して情報提供があるとなっております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 健康センターではなくて、かかられた医療機関から直接報告されるということなんですね。
 そこで、予防接種健康被害救済制度というのがありますけれども、この救済制度というのはどの程度の症状が出ればこの救済制度に該当するのか。また、砺波市において、この制度を申請された方、また、対象となった方がおられるのかお聞かせください。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 対象となる基準というのはちょっとなかなかこちらでは判断できないんですけれども、まずは基本的には、当該疾病の注射を打ったことによりまして原因となったということが認められる。あと、何か疾病が起こった場合に、通常起こり得る副反応の範囲を超えている場合について救済されると聞いております。
 そこで、実績につきましては、令和4年度に申請1件をいたしまして、その給付として令和5年度に給付を1件している状況でございます。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 砺波市にも、そういう対象になられた方が1人おられたということであります。申請されても国の判断等で対象にならない場合もあるようですけれども、今後もワクチン接種が始まりますし、対象となる方が出てくることも考えられますので、市民への予防接種健康被害救済制度の周知もしっかりとお願いしたいと思います。
 続きまして、議案第38号 令和6年度砺波市病院事業会計予算(第2号)について、医業費用経費2,770万円についてお伺いいたします。
 看護師のタスクシフトとして、市立砺波総合病院では既に平日に看護助手を配置されており、現在、正職員12人、会計年度任用職員21人、計33人が勤務されていると聞いております。看護助手の配置により、シーツ交換や食事の配膳等を担当してもらえて、看護師が患者に向かえる時間が確保され、手厚い対応につながっており、大変よい取組であると思っております。
 今回の補正で看護助手14人を増やされると聞いておりますが、配置される病棟について、まず田村病院総務課長にお伺いいたします。
○川辺委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 配置する病棟につきましては一般病棟を考えておりまして、精神科、それから、ICU、HCUを除く7病棟に配置をする予定としております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 今回配置される看護助手は午後4時半から11時までという、これまで配置されていない夜間となりますが、その意図についてお伺いします。
○川辺委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 現在、平日の日勤には看護補助者ということで配置をしておりますが、夜間につきましては看護師が全て業務を行っていることになります。
 例えば、夕食の配膳とかベッドメイク、それから、患者の見守りなどにつきましては資格がなくてもできるということで、看護補助者のほうにシフトをしまして、その分、看護師が容体急変などの対応ということで、安全性の確保にさらに努めていきたいということで今回配置をしたいと考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 今回の看護助手の増配によりまして、さらに看護師の負担軽減が図られるとともに、働き方改革につながるのではないかなと考えます。
 今回の看護助手の配置につきましては診療報酬の加算で対応されるということですが、平日のみではなく、土日の配置については、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。
○川辺委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 現在、この看護補助者の配置につきましては、人材派遣の委託による配置を考えております。今回初めて委託業者にお願いをするということもありますので、まずは一般病棟で、開始時に指示ができる病棟の師長がいる時間帯ということで、平日の夜間ということでまずは進めていきたいと考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 そのお話、今から聞こうと思っていたんですが、今回初めて委託会社に人材の派遣をお願いされるということなんですが、派遣会社を通して看護助手を派遣してもらう意図についてお聞かせいただきたいと思います。
○川辺委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 人材の確保につきましては、実は看護補助者は、当院でもハローワークに求人を出しまして募集をかけているのになかなか集まらないという状況があります。それと、採用しても研修とか人材育成にかなり時間がかかるということもありますので、今回は医療的な基礎研修を受けた、そういう人材派遣の会社に委託することを考えているものであります。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 この派遣会社についても、実績あるのかなということを今からお聞きしようと思っていたんですが、研修等々についてもしっかりしている派遣会社であるというお答えだったと思います。
 本当、今、求人が困難な状況の中でありますので、今後とも看護助手の人材の確保に配慮いただきたいと思います。要望です。
○川辺委員長 ほかに質疑等はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 質疑がないようでありますので、付託案件に対する質疑を終結いたします。
 これより付託案件を採決します。
 ただいま議題となっております議案第37号から議案第39号を一括して採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りいたします。議案第37号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分、議案第38号 令和6年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)、議案第39号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について、以上、案件3件について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○川辺委員長 挙手全員であります。よって、案件3件は原案のとおり可決することに決しました。
 以上で、付託されました案件の審査を終了いたします。

(市政一般における本委員会の所管事項について)
○川辺委員長 次に、その他といたしまして、市政一般における本委員会の所管事項について質疑、御意見等はございませんか。
 島崎委員。
○島崎委員 では、大きく2点お伺いしたいと思います。
 初めに、能登半島地震の課題を踏まえまして、災害ボランティアの受入れによる、被災地の支援体制について、河西社会福祉課長にお伺いします。
 石川県では、ボランティアの受付を県の窓口での登録制として、改めて県からの要請が来るまで待機することをボランティアの皆さんに求めた結果、現場でのマンパワー不足が続いたと聞いております。
 そこで、本市で大規模災害が発生した際の災害時、ボランティアの受入れ体制についてお伺いをしたいと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 災害時のボランティアの受入れについては、市町村で被災状況を把握し、社会福祉協議会と協議の上、社会福祉協議会においてボランティアセンターを開設することとしています。また、ボランティアセンターの運営については、災害ボランティア協定を締結している団体や、災害協定を結んでいる全国の行政機関等のネットワークを通して各種団体の協力を得て行い、受入れ体制を整えるものと認識しております。
 なお、今回の能登半島地震では被災状況が広域的かつ甚大であり、ボランティアニーズを把握した上で、被災地の地理的要因や道路事情等、ボランティア受入れ側の状況をも考慮し、全国からのボランティアが直接行き過ぎないよう配慮されたものと認識しております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 テレビや新聞等では、民間人でありながら、即戦力としていち早く災害の最前線で活躍をする予備自衛隊、自衛官補の姿が報道されておりました。災害ボランティアの世界にも、医療的な知識をお持ちの方あるいは重機の免許を持つ方あるいは調理師、電気工事士、土木士、こういったかなりのスキルをお持ちの経験豊かな方もいらっしゃいます。今回の能登半島地震における初期のボランティア活動のときから、こうしたすみ分けができていれば、被災地の痛みも随分と違っていたのではないかなとも思います。
 そこで2点目に、実績のあるこうしたボランティアに対して、安心と期待を持って依頼できる仕組みづくりについて、現状をお尋ねしたいと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 まず、技術が必要なボランティアにつきましては、それぞれの業界や協力団体に依頼することになります。また、ボランティアセンターの受付票には登録される方の活動経験や資格、特技等の記載をしていただく様式となっておりますので、個別にマッチング等でそれを活用できればよいのではないかと思っております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 関連して、今回の災害では、例えば、水没した家電の復旧あるいは浸水した家屋の床下の乾燥、こういった特別な知識を有する作業、一般のボランティアでは活動が困難なケースもありました。被災者からのこうしたニーズを的確にどう受け付けるか、あるいは知識や技術を持ったボランティアとの連携などが大きな課題として1つ挙げられておりました。
 そこで、これら顕在化した課題の解消に向けまして、災害ボランティアスタッフの実践的なスキル向上につながるレベルアップ講座等の開催が必要ではないかなと改めて感じたところでありますけれども、市の考えをお尋ねしたいと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 本市独自で専門性の高い研修会を開催するのはちょっと難しいのですが、例年の本市の防災訓練等でそういったことが取り入れられたり、あと、ボランティアセンターの運営訓練の中にそういったことを取り入れたり、一部でもできればやっていけばいいのかなと思うのですが、各種団体等でも今回の震災を受けまして、県をはじめ県の社会福祉協議会とか、いろんな団体のほうでもそういった訓練、研修会を実施されていくと思うので、まずは参加を促してまいりたいと思っております。
 また、これまでの各地の災害支援、たくさんあったと思うのですが、今回の能登半島地震での支援対応経験を通じまして学んだ、各種支援に向けたスキル向上につなげていくよう努めたいと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 この項の最後の質問ですが、先般の代表質問では、災害時受援計画について、現在見直し作業を進めているということでありました。ボランティアに関する部分ではどのような見直しをなされるのか、現在検討されているのか、内容が分かれば教えてください。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 ボランティアに関する部分であれば、砺波市の社会福祉協議会において、災害救援ボランティアセンターの運営マニュアルを持っておりますので、そちらの見直しを行っているということです。
 また、受援計画については、総務課の防災危機管理班とも連携してまいりたいと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 それでは2つ目の質問です。
 高齢者のフレイル予防対策について、朝倉高齢介護課長にお尋ねしたいと思います。
 健康寿命の延伸を考える中で、健常から要介護へ移行する中間の段階にあるフレイル。これは、適切に支援を受けることによって健康な状態に戻すことができるという時期ともされておりまして、現在非常に注目が集まっております。
 厚生労働省が先月発表したデータでは、2025年度末時点での65歳以上高齢者数は3,607万人、そのうち要支援、要介護認定者は717万人ということで、認定率は19.9%になることが分かってまいりました。他方、砺波市の要支援要介護認定率は、平成27年3月の19.2%をピークにして、令和5年3月末では17.9%、本年3月末時点では17.8%と非常に順調に推移をしています。砺波地方介護保険組合の構成他市が19.9%あるいは18.5%と足踏み状態が続く中にあって、砺波市は取組の成果がしっかりと数値上にも表われておりまして、評価したいと思います。
 そこでまず、砺波市高齢者保健福祉計画(第8期計画)が本年3月末で終了いたしましたけれども、フレイル予防に対する主な成果並びに進捗状況をお聞きしたいと思いますし、また、今年度から始まりました砺波市高齢者保健福祉計画(第9期計画)のポイントについて、簡単にお尋ねをしたいと思います。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 砺波市高齢者保健福祉計画(第8期計画)のフレイル予防の成果と進捗につきましては、フレイルを予防するために重要となる身体活動、栄養、社会参加の3点に重点を置き進めてまいりました。
 まず、身体活動の面からは、いきいき百歳体操のほか、庄川健康プラザでは、プールを活用したウオーキングや体操教室などを実施し筋力アップに努めたところであり、いきいき百歳体操では目標としておりました100グループに到達し、6月6日には交流会を開催したところであります。また、栄養の面からは、令和5年度には福祉関係者を対象に、「低栄養やフレイルを予防する高齢者と栄養」と題して研修会を実施するなど、栄養の重要性を啓発したところであります。
 さらに、社会参加の面からは、新たな取組として、地域で実施しているサロン活動において、男性が興味を引くeスポーツを活用することなどで、フレイル予防に取り組んできたことが介護予防につながった一因ではないかと推察をしているところであります。
 砺波市高齢者保健福祉計画(第9期計画)においても、引き続き健康診査の受診による重症化予防と、いきいき百歳体操などの通いの場へ運動指導士や作業療法士を派遣するなど、関係課が連携をいたしまして、介護予防、それから、健康づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 フレイル対策につきましては、1つはしっかりと栄養を取る。そのためにも丈夫な歯を持つ。それから、2つ目には適度な運動をする。そして3つ目には、社会参加。社会としっかりとつながっていくという、この3つの要素が大変重要だと言われております。
 そこでまず、オーラルフレイルの取組について伺いたいと思います。
 人は加齢とともに口腔機能も次第に衰えていきます。このことをオーラルフレイルと言いますが、1つの要因として歯の喪失がありまして、その最大の原因は歯周病によるものであります。最近の研究結果からは、歯周病菌がアルツハイマー型認知症の発症要因の一つであることが解明されております。また、嚥下困難あるいは誤嚥によって肺炎を発症するリスクも高いと言われております。
 そこで、現在の要支援、要介護認定率を維持向上させるためにも、こうしたオーラルフレイルへの取組というのは大変重要だと思っておりますが、取組の現状についてお尋ねしたいと思います。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 オーラルフレイルを予防するためには、口腔機能を維持し、歯周病にならないことが重要であり、まず、健康センターでは、節目検診として65歳、70歳の方々を対象に歯周病検診を実施しております。また、後期高齢者医療では、75歳を迎えられた方々を対象に歯科健診を実施しており、引き続き事業を周知し、オーラルフレイル予防に取り組んでまいります。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 ぜひ、いきいき百歳体操の取組のように、もう必達100グループといったような具体的な成果目標を定めていただいて頑張っていただきたいと思います。
 そこで、フレイル対策のこの3つの要素を取り込んだのがいきいき百歳体操の取組だと思っております。本年3月末時点でのいきいき百歳体操の加入者数1,595人、うち65歳以上高齢者数は1,555人という実績であります。特に男女の割合は、女性の参加者数1,267人、81.5%に対して、男性が288人、18.5%ということで非常に低い状況でございます。また、砺波市の65歳以上高齢者に占める割合は、女性が15.6%に対しまして、男性は僅か4.7%にとどまっております。
 見方によれば、こうした男性の部分をもっと引き上げることによって、やり方次第ではまだまだ伸び代があると思いますけれども、このいきいき百歳体操に男性をどう呼び込むかについて、当局の考えがあればお聞きしたいと思います。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 いきいき百歳体操の男性の参加が少ない状況は、いきいき百歳体操に限らず、外へ出ることに消極的な男性の傾向であると考えられます。
 そのような中で、いきいき百歳体操に男性の参加を呼び込む取組として、いきいき百歳体操に興味はあるものの自分の地域にはグループがない、また、地域での参加を好まれない方々がおられることから、令和4年度から10回コースのいきいき百歳体操チャレンジ教室を始めたところであり、今後も男性が参加しやすい工夫を取り入れ、フレイル予防に取り組んでまいります。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 この問題は、これまで小西委員からも同様の質問があったところでありますが、対策を各地区で考えるといった単純な話では決してないと思っております。いきいき百歳体操を現在取り入れている全ての自治体において、共通の課題とも言えると思っております。
 私もいろいろ調べてみたんですけれども、例えば、ボランティアポイント制度をいきいき百歳体操などの健康づくりにも付与している自治体、あるいは男前百歳体操ということで、男性に特化した百歳体操を開発して実施している自治体などがあります。もう一つかなと思うのですけれども、その中で1つ、デジタル技術の活用によるフレイル予防推進事業というのが目に留まりました。
 この事業は、3Dセンサーによりまして体全体の歩行姿勢を点数化して、運動機能の課題を可視化すると。状態に応じて効果的なフレイル予防を推進する事業であります。要望のある公民館に出向いて、歩行姿勢の分析や分析結果に基づくアドバイス、あるいは運動プログラム等を実施し、いきいき百歳体操に結びつける取組として進められております。あるいは、歩行姿勢や健康チェックの分析結果をデータベース化して、効果的なフレイル予防を検討するものでもあります。
 この事業のポイントというのは、標準的な身体機能と比べて御自身がどのような状態にあるのかということを気づいてもらうと。それから、健康づくりへの強い動機づけになるといったことがポイントのようであります。実施会場には支援を行う専門職を配置して、高齢者一人一人の状態を的確に把握して、個人の状態に応じた指導等につなげているといったこともポイントでございます。
 ぜひ、いきいき百歳体操へ、男性の誘導策の一つとして、また、200グループ達成に向けての大きなツールとして、このような事業を検討していただきたいと思いますけれども見解を伺います。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 3Dセンサーによる分析については、計測を行う機器の整備や、計測や分析を行う専門職員の配置が必要となり、実施についてはなかなか難しいのではないかと考えております。
 現在、いきいき百歳体操を開始するときには、歩行の速さを計測し、開始後の3か月後、1年後、2年後ということで、1年ごとに歩行する速さを計測することで、参加者個々の評価を行っており、歩く速度が速くなったなどの効果が出ております。
 また、いきいき元気教室や、庄川健康プラザで実施している介護予防教室では、例えば、背中が丸くなってきたとか膝が痛いなど、個々の症状に応じた個別指導も実施しており、こちらについても専門職による助言で効果が見られており、今後も既存の介護予防教室を中心に継続してまいりたいと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 先ほどのお話の中で、特に男性は外に出るのを嫌がるという話もございました。しかし、やっぱり本人が自分の身体機能をまず理解して、これはもう健康事業に参加せなあかんなという強い動機づけになるような取組をぜひとも進めていただきたいと思います。
 昨年の常任委員会の中では、結構高齢者対策に対する寄附も多いと聞いておりまして、そんなにたくさんお金がかかる事業ではないと思っておりますので、それよりも、やっぱり高齢者医療費等を削減するという観点からも、ぜひ前向きに御検討をお願いしたいと思います。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 今の島崎委員ほうからも話ありましたけれども、老人の、特に医療費削減という観点から、私のほうからは、糖尿病の重症化予防の取組について、大西市民課長にお伺いしたいと思っております。
 まず1点目としましては、直近の糖尿病受診勧奨者数、それと未治療の数、過去5年間の透析患者の数、新規透析患者の数。そして、透析にかかった医療費、幾らほどかかっているのかお伺いいたします。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 まず、糖尿病の受診勧奨者につきましては、令和5年度に実施した方については、令和5年度の6月から9月までの特定健診の受診者のうち、ヘモグロビンA1cという値があるんですが、その基準を超える方、また、その基準を超えた方のうち、かつ尿たんぱくがプラスであったり、高血圧などの症状がある方を含めまして103人を受診勧奨者としております。
 未治療者につきましては、特定健診を受けた方のうち、質問票があるのですが、その中で糖尿病の服薬なし、結局薬を飲んで治療していないという方が73人おられました。その方も含めて受診勧奨を行っております。
 もう一つの質問ですが、透析の患者の状況につきましては、こちら、国保の被保険者の状況ですが、KDB(国保データベース)から集計しましたところ、透析患者数は令和元年度には30人おられましたが、その後、令和2年度には28人、令和3年度には25人、令和4年度には18人、令和5年度は11人ということで徐々に減少している状況です。新規に透析になられた方につきましては、年間3人から5人ということで、令和4年度には2人が新規に透析になられたという集計になっております。
 医療費につきましては、透析患者1人当たりの医療費、国保に関して見ますと、1人当たり、令和元年度には377万5,000円ほど、またその後、令和2年度、令和3年度、令和4年度につきましても、1人当たり330万円以上はかかっている。年間ですがかかっております。令和5年度につきましては、434万円余りということでちょっと金額が上がっている状況です。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 大変お金がかかるということで、糖尿病の未治療者の方々に、どんなようなことで勧奨して、糖尿病の治療しなさいという勧奨をされていらっしゃるのかお伺いいたします。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 未治療者の方に対する受診勧奨につきましては、健康センターの管理栄養士と保健師で主に家庭訪問を実施しております。訪問してもなかなかおうちにおられない方につきましては、はがきを送付するなどして案内しているところです。
 また、先ほども言いましたが、尿たんぱくがプラスでしたり、高血圧があるという方につきましては、特に腎機能、腎臓が悪くなるという方には、特に特定健診の結果、医療機関での受診が必要ですよという手紙を先にお送りしております。その中には、医療機関に受診結果を記入して健康センターのほうへ返送してもらうはがきを同封しておりますので、受診時にお医者さんに書いてもらうようにしております。医療機関でそのはがきに再検査の結果を記入してもらって返送されますので、その方が受診したなということが確認できます。
 ただ、その返書がない方につきましては、再度家庭訪問などを行って受診を勧奨しております。なかなかそれでも手ごわいなという、なかなか受診されない方には、特定健診を受診された医療機関にも連絡を取りまして、協力をお願いしたりしている状況です。受診が確認できましたら、その後もレセプトで受診状況が確認できますので、継続して確認しているところです。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 努力されていることはよく分かりました。
 それで、ちょっと私、調べたところによりますと、糖尿病といいますのは、厚生労働省の関係で言いますと、令和元年国民健康・栄養調査報告によりますと、糖尿病が強く疑われる人の数というのは調査を始めた平成9年の690万人から増え続けておりまして、2019年の時点では、推計ですが1,196万人。これに加えて可能性を否定できない人の数というのは1,055万人になっているということでございます。糖尿病のリスク、合わせて2,251万人と言われておりまして、特に糖尿病が強く疑われる人の割合というのは、男性が19.7%、女性は10.8%ですけれども、年齢が高い層での割合が高くて、男性の50代では17.8%、60代では25.3%、70歳以上になりますと26.4%ということでございます。そして、女性の50代で5.9%、60代で10.7%、70歳以上では19.6%にも上ります。
 この病気というのは加齢とともに血糖値を正常に保とうとする働きが低下して、糖尿病への危険度というのは増加していくと。糖尿病の有病率の増加というのは、高齢化が主な要因だと考えられています。今後の高齢化に向けても、糖尿病というのは透析をするということになれば非常に日常の生活も苦しくなりますし、お金もたくさんかかるということで、ぜひともそういったものを予防していくのがこれから必要なことでないかなと。
 先ほどの答弁から言いますと、砺波市の場合、令和元年からだんだん減っているということでございますが、基本的には隠れている人が、逆に言うとたくさん増えてきているのではないかというふうにも考えられるわけです。
 そういった意味から3番目の質問になりますけれども、ほかの市では、医師や薬剤師等の医療関係者だとか、栄養士、有資格者及び保険者などで構成する糖尿病重症化予防対策協議会なるものを設置して、健診結果や医療機関での受診状況の情報を共有して、治療の継続と適切な生活習慣改善につなげる仕組みについて協議するなど、効果的な重症化予防の取組を推進していらっしゃるところもあります。
 そんな中で、先ほども市民課長からも少しいろんな対応をやっているという話がありましたが、もっと突っ込んだそういったことが必要ではないかと思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 砺波市では、医療機関などの方を交えた会としまして、砺波市糖尿病対策地域連携連絡会を平成30年度から開催しております。こちらの会の構成員としましては、医師会長、糖尿病の専門医、また、市立砺波総合病院の腎臓の専門医、また、砺波厚生センターと協会けんぽ、あとは市の健康センターと市民課の国保年金係で構成しております。
 この会では、特定健診から見られる砺波市の現状ですとか、その年度の受診勧奨すべき方の被保険者の状況、また、実際に訪問して実施した状況、また、前年度の結果などを共有して、専門医の先生の御意見をお聞きしております。その専門医の先生によれば、糖尿病はやはり腎臓を悪くしていく、そうすると透析につながっていくということですので、糖尿病の疑いのある方、また、糖尿病になってしまっている方は重症化する前に、透析まで至らないように早く専門医につないで、適切な治療を継続することが必要ではないかという御意見をいただいております。
 また、協会けんぽからは、将来的に協会けんぽの方は国保に加入されますので、協会けんぽでも糖尿病の重症化予防をしていらっしゃるということですので、その状況を共有しており、各立場での糖尿病の重症化予防についての理解を深めております。
 また、このほかに健康センターの保健師や市民課の保健師もおりますが、集まりまして、専門医の先生をお呼びして事例の検討会を行いまして、保健指導のためのスキルアップや情報共有を図ることとしております。今年度も予定しております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 努力されていることがすごく伝わってきました。
 それで、具体的に市民の方にそういったことをやるよということで、どのように周知されていらっしゃるのかというのは、ちょっと私も勉強不足なのかも分かりませんが、そこら辺り、周知方法について教えてください。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 先ほど、受診勧奨者の方がいらっしゃると言いましたが、その方々には糖尿病になる可能性がありますよという、ヘモグロビンA1cという値の低い方で糖尿になる可能性のある方に対しては、糖尿病教室ということで健康センターで行っているんですが、その教室に来て、まず食事の注意ですとか生活習慣の改善などについての指導をしたりしております。
 また、受診が必要な方には突撃訪問などもしたりしておりまして、受診を勧めているところです。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 ぜひとも、これからの高齢者が健康で元気で過ごせるように御協力をお願いいたします。ありがとうございました。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 私からは、スマート窓口について幾つか質問させていただきたいと思います。
 まず最初に、スマート窓口は令和5年3月から本格導入されまして、必要な書類を選択し、項目を入力するとQRコードが発行され、これを持ち、窓口に提示することで書類を印刷してくれる仕組みとなっております。今年の3月1日からは国民健康保険に関する手続、子供の出生に伴う手続が拡充されており、その内容がどんどん増えてくるのかなという期待もあるところでございます。
 自分も住民票が必要だったもので、この仕組みを1度使ってみたことがあります。自宅で自分のペースで申請ができたことから、この仕組みを知っている人は再度利用することにつながるんだろうなという期待を持っております。入力間違えしたときでもすぐ訂正できるので、書類に書くよりもすごく便利だなと感じております。これをデータとして受け取る窓口側も文字が読みやすいし、確認もはかどるのではないのかなと感じているところでございます。
 最初にこの仕組みがスタートして1年以上が経過しまして、この1年間での利用状況を、これを入れるに当たって多分年間予測とか計画とかいうものをお持ちだったかと思うのですが、そういったことでこの実績について今はどのようにお考えでしょうか、まずお聞かせください。大西市民課長、お願いします。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 スマート窓口につきましては、利用状況は、昨年の3月に開始したときには広報となみに掲載がありまして、そのときは1か月に40件近く利用されておりました。しかしその後、なかなかちょっと浸透しておりませんでしたが、今年の3月に利用できる手続が増えたときにも広報となみに掲載されまして、利用者はまたそのとき若干増えております。
 3月から6月の中旬につきましては39件ほどの利用があります。これにつきましては、こども課での利用も含まれております。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 この利用状況が、実は窓口との比較をすることで、この仕組みを知っている人がどれだけいるのかなということが分かるかと思うのですけれども、仕組み自体はすごくいいものだと、個人的に利用すると思います。3月から国民健康保険に関する手続とか、お子様が出生された方の手続も加わったことで、利便性というのはさらに増している状況だと思っております。
 このように、ここでの手続ができる書類というのは今後も何か増える予定はありますでしょうか。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 今後につきましては、今年度、お悔やみに関する手続にもこのスマート窓口を利用できるよう、今、関係各課と調整をしているところでございます。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 今ほど、加わるお悔やみのこともあったと思うのですけれども、さらに加わる予定は何かお考えの部分はまだありますか。様子見という感じでしょうか、これで。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 今のところ、今年度のお悔やみに関するものをまずは進めていくということで関係課と調整しております。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 どんどん増えていくことを期待するところであります。
 続きまして、このホームページなんですけれども、スマート窓口にたどり着くまでになかなか大変な気がしております。といいますのは、ホームページのトップ上を見ますと、手続のボタンのほうが先に目に行っちゃうということで、そこを開きますと、手続申請にこういった証明がありますよということで飛んでしまいます。そこに行くと、なかなか今度スマート窓口までにたどり着かないような状況になっているんじゃないかなと思うのですけれども、まずスマート窓口を周知することもすごく大事だなと感じております。
 ホームページ上で、トップ画面にもスマート窓口、書かない窓口ということで、まずその言葉を知っている人もなかなかいないんじゃないかなと思うのですけれども、そういった部分をアナウンスするような仕組みがあればいいかなと思いますけれども、こういったスマート窓口にリンクしやすい、みんながこれは何だろうということを知り得るようなホームページ構成というのは、なかなかそういったものをつくっていくこと、提案とかできたりしないものなのでしょうか。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 ホームページの構成につきましては、また企画政策課の情報班と相談したいと思っております。特に要望ですとかは、私たちの耳にはまだ入っていないところでございます。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 実際にこれを触ってみた方は、この仕組みによって、多分家で書くことなので、窓口に行った後、QRかざした後の時間もなかなか短くてすぐ出てきたような気がしております。
 このように、窓口で実際にこれをやられた方は、この利便性について気づかれたかと思います。例えば、窓口で書いて申請された方に対して、こういった仕組みがありますよというアナウンスというのは取り組んでおられますでしょうか。もしそれをされると、次回、これやってみようかなという気にもなって、この利便性がどんどん広まっていく気もします。そういったアナウンスというのはすごく大事だと思うのですけれども、今、市民課のほうで実際にそういったことをやっておられるか、また、やっていないとするならば、どのような感じで今後やっていくかということをお教えください。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 現在は特に窓口で声かけなどをしておりませんが、これからはやはりスマート窓口1回使って、開田委員のように使われた方は便利だったなと感じていただけると思いますので、今、市民係の前に、待合のところにモニターがついておりますので、そちらのほうにまたスマート窓口に関する案内を流したり、国保に関する手続が今あまり使われていない状況ですので、国保年金係の窓口のほうでも掲示をしたりして周知できたらいいかなと思っております。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 システムの開発には時間とそれに携わる、関係する職員の方、そういった方がおられて、実は費用がかかっているものだと思っております。多くの人に使われて、昔と違ってよくなったねということを感じてもらえるように周知というものがすごく大事だと思いますので、お金のかからないような周知の仕方をまたやっていただければと思います。要望です。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 私のほうから、一般質問でもしましたけれども、第2次の砺波市環境基本計画について、篠島市民生活課長に少しお伺いしたいと思います。
 まず1点目ですけれども、本基本計画の中に、今までにないPDCAを使ってこの基本計画を見直すという項目が書いてあります。ただ、それがどの時点でやるのかというのは明確になっておりません。
 これについて、どのように考えてあれが書かれているのかお伺いいたします。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 計画における各項目の目標値につきましては、具体的な取組に対するそれぞれの行動指標ごとに、令和4年度の数値を基準として令和10年度の中間目標値、そして、令和15年度の目標値をそれぞれ設定しております。5年後の令和10年度の中間目標値の達成状況につきましては、令和11年度に環境審議会に報告し、外部の視点からの点検評価を行い、必要な改善や見直しを行うこととしております。
 また、指標の各担当課において、毎年目標値に対する進捗状況などの進行管理を行い、取組や行動指標、目標値などの見直しが必要になった場合は改善を図り、計画に反映した上でこれに沿った施策を展開していくこととしております。
 本会議での副市長の答弁とも重複いたしますが、10年という長い計画期間でありますので、当然、急速な社会情勢の変化ですとか、科学技術の進展などにより計画の推進と行動目標に乖離が生じることですとか、計画策定時には想定できなかった新たな施策が必要になることも考えられます。
 計画全体の所管課といたしましては、目標値を意識し、それぞれの取組、行動指標の進捗を注視するとともに、実情に見合った見直しや改善など柔軟に対応することで、より実効性のある計画の推進、実現につなげたいと考えております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 そこら辺が、どこまで技術的な、そこが変わったとかいうのを判断する基準がちょっと曖昧というか、そういうところがちょっと疑問かなと思っていますが、ただ、今回の策定に関しては、いろんな市民の方や事業者の方のアンケートを含めて今回の第2次の計画が策定されたと聞いておりますが、今回、第1次と第2次と大きな違い、改定の違いがもしあればお聞かせください。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 今回アンケートを実施しておりまして、市民や市内事業者へのアンケートにつきましては、この計画の策定に当たりまして、それぞれの環境に対する意識などを調査し、今後の環境施策に生かしていくことを目的に行ったものでございます。
 このアンケートの中で、特に自由に意見をいただいた中では、やはり散居景観、屋敷林等の保全に関する御意見が多く寄せられておりました。これは市としても想定をしていたわけでありますが、環境保全の観点から、剪定枝の戸別回収、剪定枝リサイクル大作戦や、グリーンバッグによる野焼きによらない処理方法を推進していくこと、また、落ち葉や剪定枝の堆肥化などによる資源の循環化に向けた調査研究の取組を計画に盛り込んでおります。
 また、アンケートの中で、特に重点的に進めてほしい項目ということで多く寄せられましたのが、空き家の適正管理や利活用の促進、発生予防の啓発などの対策を望む声が一番多かったことから、空き家対策を進めるまちとして、これまでの適正管理、有効活用の取組に加え、空き家発生の予防啓発についても盛り込んでおります。
 あと、前回の計画から特に変わったところといたしましては、これは時代の要請でもありますが、基本目標の中に脱炭素社会の推進を追記いたしました。温室効果ガス排出削減及びSDGsの実現に向けた対策、カーボンニュートラル、ZEH、ZEBの啓発や普及促進、GXなどを新たな課題として計画に盛り込んだところでございます。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 特に、今、篠島市民生活課長からもお話がありましたが、ZEBであるとかZEHであるとか、そこら辺り、より具体的な目標値があればよかったなというふうにあれを見ていて思った次第です。
 今話題になっている新庁舎についても、当然ZEBのことを考慮した設計になるんだろうなと思っておりますが、ぜひともそういったことを今度の5年後の見直しまでの間に、一般市民の住宅についても、例えば断熱性、そういう加工というか、修理とか、そういったものを考慮した際に、何か補助をするであるとか、そういったことでZEHに向けた数値が向上していくという方法も考えながら、今後は進めていっていただければいいかなと思っております。ありがとうございます。
○川辺委員長 要望ですね。
 ほかに質疑、御意見等はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 質疑、御意見等がないようでありますので、以上で市政一般における本委員会の所管事項についての質疑を終了いたします。
 市長をはじめ当局の皆様、御苦労さまでした。委員の皆さんはしばらくお待ちください。

○川辺委員長 それでは、お諮りをいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成については、委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 それでは、そのように決定させていただきます。

(閉会中継続審査の申出について)
○川辺委員長 次に、閉会中の継続審査についてをお諮りいたします。
 本民生病院常任委員会の所管事項について、閉会中もなお継続して審査する必要がありますので、会議規則第111条の規定により申出することといたしたく、これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。
 では、以上で民生病院常任委員会を閉会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前11時14分 閉会

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会民生病院常任委員会

   委員長   川 辺 一 彦