平成10年9月定例会(第1号) 本文 

1.会議の経過
 午前10時06分 開議

◯議長(宮木君) ただいまから、平成10年9月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。

◯議長(宮木君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により、議長において指名いたします。
  2番 金 嶋 久貴子 君
  3番 江 守 俊 光 君
  4番 松 本   昇 君
を指名いたします。

◯議長(宮木君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本9月定例会の会期は、本日から9月22日までの14日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月22日までの14日間と決定いたしました。

◯議長(宮木君) 次に、日程第3 閉会中の継続審査事項の報告についてを議題といたします。
 初めに、産業建設常任委員長 石田隆紀君。
  〔産業建設常任委員長 石田隆紀君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(石田君) 産業建設常任委員会の閉会中の継続審査結果の概要について報告申し上げます。
 去る8月20日午前10時より、三役をはじめ関係部課長の出席を得て、所管部分を審査するため委員会を開催いたしました。
 まず、8月12日から13日にかけて降り続いた局地的な集中豪雨により被害に遭われました市民の皆様には、心よりお見舞いを申し上げる次第であります。
 また、市内の被害が出ました地域におきまして、市民の皆様には、多大な御尽力と御協力を賜りましたことを深く感謝申し上げるものであります。
 最初に、当局から、この被害の状況と市の対応について説明がありましたので、その概要につきまして報告いたします。
 今回の豪雨の状況として、8月12日には130ミリ、翌13日には97ミリの豪雨がありました。これは、1時間当たりの降雨量として、12日の10時から11時には51ミリと、昭和57年に57ミリを記録いたしましたが、これは過去2番目の記録であるとのことでありました。
 これに対し、市の対応として、8月12日午前8時50分に富山県全域に大雨洪水警報が発令されたことから、午前12時に砺波市災害警戒本部が設置され、直ちに関係各課から情報の収集を行い、また、迅速な対応が行われたものであります。
 被害状況につきましては、関係各課よりそれぞれ報告があったところであります。
 市街地においては、道路及び用水の冠水、床下浸水の被害があり、また、山間部におきましては、12日には61ミリ、13日には57ミリと特に降雨が多く、各所で山崩れなどの被害が出たとのことでありました。このことから、直ちに土砂の排出などを行うなど復旧作業を進め、また、防疫作業を行ったとのことでありました。
 なお、水稲の浸水・冠水などによります農作物の被害状況などにつきましては、現在も調査中とのことでありました。
 続いて、その被害状況を調査するため、当委員会は現地調査を実施いたしたのであります。
 いずれも復旧を急がなければならない箇所が多く、また、今後も降雨が続いた場合、さらに被害が広がるおそれのある箇所があると思われることから、危険箇所を総点検するなどの対策を指示したところであります。
 このことから、市として、国・県に対し災害認定申請を行っていくなど、関係機関に強く働きかけることが大切であり、また、用水に関しましては、河川管理者とも十分協議を重ねながら進めていくこととし、市道等市に関するものについては、今定例会において協議を行い、できるだけ早く復旧等の対策を講じていただくことを申し上げたところであります。
 また、砺波市防災計画が今回の災害時において、組織が十分に機能し、情報の収集・伝達がなされたか、また、応急措置が迅速かつ円滑に行われたかなどの点について総点検を行い、今回の教訓を踏まえ、今後の災害に備えていただくことを重ねて強く要望したところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会の報告といたします。

◯議長(宮木君) 引き続きまして、病院事業特別委員長 梶谷公美君。
  〔病院事業特別委員長 梶谷公美君 登壇〕

◯病院事業特別委員会委員長(梶谷君) 病院事業特別委員会の御報告を申し上げます。
 当特別委員会は、昨年の9月定例会において、今般の増改築計画を了とする旨の御報告を申し上げ、その後の基本設計案について委員会を開催し、基本設計の方針とする項目ごとに検討いたし、先の6月定例会において御報告したところであります。
 これらのことを踏まえ、8月25日、関係当局の出席を得て、でき上がりました基本設計をもとに、再度財政的な面で一般会計繰出金や病院の収支計画、健康づくりセンターの運営体制を含めて検討した計画案やその取り組みについて、また、公的病院が果たす役割等について説明を求めたのであります。
 まず、市長より、先の基本設計の内容につきまして再検討がなされたことについての説明があったところであります。
 検討されました主な内容として、医療の動向について変化があったことによる収支計画の精査、今後の介護保険の導入に伴う市民全体の健康指導を行う場所としての健康づくりセンターの必要性などに着目し、このことを主眼に置いて、病院将来構想について基本的に見直しを行ったとのことでありました。
 今回の見直しに当たっては、自治体病院協議会の指導もいただきながら検討を進めてきたものであり、従来からの基本方針である病院の機能充実を図ること、救急体制を充実すること、地域の中核病院としての高機能を確保すること、市民の健康保持のための施設を盛り込むことにより、保健・医療・福祉の連携を図ることを考え、以下のとおりまとめ上げたものであるとのことでありました。
 計画の検討案につきましては、病床数においては、基本設計では一般病床100床増の510床であったものを、75床増床の485床とし、計画より25床削減としたもので、各診療科でそれぞれ若干の縮減を行ったものであります。
 なお、精神病床、結核病床については、基本設計と同様の病床数となっております。
 したがって、全体の病床数では565床が540床となり、現在の病床数476床より64床の増床となるものであります。
 次に、事業費について説明があり、総事業費163億円を149億3,000万円とし、13億7,000万円の縮減を行ったものであります。
 これは、基本設計では、西棟、東棟の増築棟において、地下1階、地上8階であったものを、検討案では地下1階、地上7階とし、一層分を削ることとしたものであり、面積では約2,900平米少なくなるものであります。
 また、改修建物といたしましては、外来診療棟、核医学棟は基本設計と変わっておりませんが、第2病棟において、4階、5階を管理部門としておりましたが、5階を病室に改修し、再使用をするもので、これは増築棟において1層分削減したものを、この第2病棟で50床を確保するものであります。
 なお、第2病棟4階は検診センター、3階は健康づくりセンターとし、検診・健康づくり部門で2層分に拡大したものであります。
 また、基本設計では第3病棟を解体することとしておりましたが、第2病棟に病室、検診・健康づくりセンター部門を入れましたので、第3病棟を管理部門として改修し、使用することとしたものであります。
 次に、病院事業の収支計画での見直しについてでありますが、まず、収益的収支の前提条件でありますベッドの稼働状況については、基本設計と比較いたしますと、平成11年度着工、13年度には西棟が完成し531床であったものが507床、15年度には東棟が完成し565床であったものが540床という修正計画となるものであります。
 収支面では、医業収益の入院及び外来収益については、平成9年度の実績に1.5%の伸びで見積もったものであります。
 医業外収益であります他会計負担金について、一般会計繰出金では増改築起債の利息分として3分の3を見ておりましたが、今回、国の基準どおりの3分の2として見積もりを行ったところであります。
 交付税については、伸び率について普通交付税は0.5%、特別交付税は1.0%を見ておりましたが、今回の見直しでは、いずれも伸び率を0として見積もったものであります。
 医業費用及び医業外費用につきましては、平成9年度の実績に先の基本設計時と同様、それぞれの伸び率を見込んでおります。
 資本的収支につきましても、従来どおりの設定で算定を行っているものであり、事業費の財源としての6億円の補助金は変わらないものの、起債については139億7,000万円となり、12億7,000万円の減額、自己資金としては1億円の減となるものであります。
 全体事業費では、基本設計では163億円でありましたが、今回の検討案では、病院事業費149億3,000万円と健康づくりセンター事業費4億7,000万円を合わせますと、154億円となるとのことであります。
 このことから、病院事業収支計画の純損益で申し上げますと、着工の11年度では3,500万円の赤字、13年度では西棟がオープンしますが、6億5,700万円の赤字、16年度の西棟、東棟、外来の全館オープンについては2億2,800万円の赤字となりますが、19年度からは黒字に移行する収支計画となるとのことでありました。
 また、一般会計繰出金の推移についてでありますが、繰出しの基準により算定したもので、このことから、実質一般会計繰出金は平成16年度の全館オープン時でピークとなるもので、基本設計では2億7,100万円であったものが、今回の検討案では1億5,900万円となり、1億1,200万円の縮減となるもので、今後20年間、平成36年度までの収支計画を策定しております。
 以上が主な今回の検討案でありますが、基本設計の方針に示しておりますとおり、急性期疾患を対象にした高機能病院としての整備をすること。災害拠点病院としての整備を図ること。地域救命センターの整備を図ること。療養環境の改善を図ること。外来部門の拡充整備をすることなど、これらの機能を保持しながら、さらに財政事情の厳しい状況を認識した上で、今回、事業費の縮小という検討案が提出されたものであります。
 ここで、主な意見について申し上げます。
 快適な病院、ゆとりのある病室が近年要望が多くなってきているが、各病棟の病床数が基本設計の48床から今回50床となっているが、国の基準どおり適正な病床数の配置となっているのかただしたところ、自治省は48床から55床の間で指導しており、近年は50床が大勢となっているとのことであります。
 また、病棟の配分については、まず、高機能病院の一つとして、ICUなどで20床とするものであり、ドックを2床から10床に増やしたこと、さらには緩和ケア病床を5床、結核病床を5床、高齢者の増加に伴い必要となる増床など、それぞれの診療科状況を踏まえベッド配分を行い、今回の計画に盛り込んでいるとのことでありました。
 次に、地上ヘリポートの設置について、検討された内容についてただしたところ、地上ヘリポートを設置する場合の検討を行ったところ、ヘリコプターの進入空域の確保が困難であることから、先の基本設計のとおり、屋上ヘリポートとするものであります。
 次に、検診・健康づくり部門の運営体制について説明を求めたところ、検診センターの運営体制等については、市が建設し、その業務を病院に委託することとし、また、3階の健康づくりセンターについては、訪問看護ステーション、ヘルパーステーションと病院の地域医療室、在宅介護支援センター、市健康福祉課の機能と一緒にすることにより、保健、医療、福祉の連携を図りながら進めていきたいとのことであり、さらには介護保険に対応するために、デイケアセンターを設置したい考えがあり、今後検討を加えていきたいとのことでありました。
 次に、収入の見積もりを行う上での基礎となる患者数の動向について、基本設計との見直しについてただしたところ、入院患者数は529人を507人とし、さらには1日外来患者数については1,900人を1,650人とし、昨今の医療状況を勘案し、厳しく見積もったとのことであります。
 以上、審査の一端を申し上げたところでありますが、冒頭にも申し上げましたとおり、当特別委員会は昨年の9月定例会において、今般の増改築計画を了とする旨の御報告を申し上げ、その後、基本設計などの審査を2回にわたって実施いたしてきたところであります。総事業費が163億円という巨費を必要とすることから、計画策定に当たっては、医療環境の変化を十分に見極め、また、財政面からも慎重に検討し、進めていく旨として、1年の長期にわたり多くの意見が述べられたところであります。
 今回の検討案は、従来からの基本設計方針の項目と全く劣るものでなく、病院の機能充実を図ることとなることを確認いたしたところであり、当特別委員会では、今回の病院増改築事業の基本設計の見直し検討案については了といたしたところであります。
 以上、病院事業特別委員会の御報告といたします。

◯議長(宮木君) 以上、先の6月定例会におきまして、閉会中の継続審査事項となっておりました各委員会の所管事項の調査につきましては、ただいまの報告のとおりでありますので、御確認をお願いいたします。

◯議長(宮木君) 次に、日程第4 施政方針並びに議案第56号から議案第62号まで、平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外6件についてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 本日、ここに一般会計補正予算案をはじめ当面必要となってまいりました議案等につきまして御審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多用中にもかかわらず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 初めに、7月に行われた参議院議員通常選挙の投票率について申し上げます。
 今回の選挙では、低落傾向が続いていました投票率が注目の一つになっておりました。6月1日から実施しました投票時間の2時間延長や不在者投票の要件緩和など制度改正の効果もあり、投票率が前回より約14ポイント上がったことは大変喜ばしいことであります。砺波市におきましても、前回より約9ポイント伸びており、今後ともより多くの有権者の皆さんが選挙を通して政治に参画されることを望むものであります。
 しかし、残念ながら当選されました永田先生には急逝され、まことに残念であり、皆様とともに御冥福を祈りたいと存じております。
 このような悲しいことに関連してか、最近の気象が異常であります。
 今年の夏は長雨が続き、梅雨明け宣言されないなどの天候が続いております。8月12日から13日にかけては記録的な集中豪雨となり、一時災害警戒本部を設置して情報収集を進め、道路の崩壊や土砂崩れ、住宅浸水などの被害に対応したところであります。これらの被災箇所につきましては、災害査定などを受け、早急に復旧してまいりたいと考えております。
 なお、昨年度から実施しました砺波市総合防災訓練につきましては、今回の集中豪雨を踏まえて、庄西中学校下の皆さんを対象に、水防と避難訓練を中心として、今月25日に実施する予定にしております。
 次に、市政の概要について申し上げます。
 まず、平成9年度一般会計及び特別会計の決算の概要と当面の財政運営について御報告いたします。
 平成9年度一般会計決算は、歳入総額175億112万5,000円、歳出総額166億4,979万1,000円、翌年度へ繰り越すべき財源は1億4,439万7,000円で、実質収支では7億693万7,000円の黒字決算となりました。また、特別会計は、国民健康保険事業特別会計が2億111万6,000円、同太田診療所特別会計が603万4,000円、老人保健医療事業特別会計は3,750万2,000円、下水道事業特別会計は実質収支で6,000円、農業集落排水事業特別会計が実質収支で1万円とそれぞれ黒字決算で、赤坂霊苑特別会計は収支差引残金なしとなっております。
 これらの決算につきましては、ただいま監査委員の審査に付しているところでありますが、後日、その意見を付して御審議を願うことになりますので、よろしくお願いいたします。
 さて、今臨時国会の所信表明において、小渕総理は内閣を「経済再生内閣」と位置づけ、内閣の命運をかけ全力を尽くす考えを示されました。また、当面の財政運営に当たっては、財政構造改革法の凍結を前提に、総合経済対策補正予算を着実に執行するとともに、4兆円の景気対策臨時緊急特別枠を設定し、平成10年度第2次補正予算と平成11年度予算を一体化した「15カ月予算」として編成を進めること等を閣議決定されたところであり、一刻も早い景気の回復を期待するものであります。
 しかしながら、地方財政は減税及び税収の落ち込みや公債費の増加など大変厳しい状況にありますが、特定財源の確保に努めるとともに、地方自治の本旨である住民福祉の向上を図るため、政府の予算編成に十分留意しながら、適切かつ機動的な財政運営に配慮し、市政の発展に努めてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、男女共同参画の推進につきましては、その施策推進の指針となる(仮称)砺波市男女共同参画プランの策定を行うこととして、庁内に企画推進会議を発足させ、検討を始めたほか、先にも申し上げております行政改革市民会議及び情報公開制度並びに障害者福祉計画、エンゼルプラン等についても、基本目標、重点課題等について検討を進めているところであります。
 次に、国際交流事業につきましては、当市が中国盤錦市から受け入れた技術研究員2名は、7月から6カ月間の研修期間中でありますが、技術の習得については市内の企業に委託をし、そこで測量や設計に関する技術を学んでいただいております。
 また、この他に、研修のため中国から来市されている中国人研修生を励ますことを目的として、8月4日に日中友好交流協会主催により交流会が開催されました。
 今後においても、このような民間レベルでの幅広い交流を推し進めてまいりたいと考えております。
 次に、社会福祉事業について申し上げます。
 まず、高齢者福祉対策として、今般、国の平成10年分所得税等の特別減税の追加実施に関連し、高齢者の生活安定や福祉の向上などを目的として、「臨時福祉特別給付金」が支給されることになりました。8月1日の基準日に基づき、支給対象者の把握など、順次その事務を進めているところであります。
 (仮称)南部福祉センターにつきましては、順調に工事も進捗しており、運営の委託を予定している社会福祉協議会において順次準備を進めているところであります。なお、竣工に当たり、皆さんに広く利用していただくために、愛称を募集したいと存じております。
 次に、障害者福祉対策として、去る8月3日、砺波地方での知的障害者のための施設整備を目指し、「砺波南部知的障害者福祉施設建設促進連絡会議」が発足しました。これは、砺波地方12市町村の県議会議員、市町村議会議長及び市町村長などの関係者で組織しており、富山県西部社会福祉事務所内に事務局が設置されました。今後は、施設の早期整備に向けて諸準備を進めていくものであります。
 次に、介護保険事業の発足に向けての取り組みとしましては、制度の円滑な導入と安定的な財政基盤の構築、人的・組織的体制の確立などの理由により、国・県からの指導もあり、砺波地方12市町村で広域的に事務処理をする方向で検討しているところであります。
 今後は、介護保険認定審査会や保険料の賦課・徴収を初めとする事務を共同処理することについて積極的に準備を進めてまいりたいと存じております。
 また、去る7月1日開設いたしました痴呆性老人通所デイホームを「さざんか」と名づけ、現在6名の方が通所されており、家庭的な雰囲気が好評で、今後とも利用者増と利便を図ってまいりたいと存じます。
 次に、児童福祉対策につきましては、当初、市単独事業として実施する予定にしておりました鷹栖保育所の増築事業は、先般の国の総合経済対策により国庫負担事業の事前協議書を提出し、現在、厚生省において審査中であります。内示があり次第、発注する予定にしております。
 また、勤労者福祉対策事業につきましては、通商産業省の電源地域産業再配置促進費補助を受け、6月30日に契約いたしました。
 (仮称)砺波市勤労者多目的運動施設新築工事は、来年4月1日に使用開始に向け順調に工事が進められております。
 次に、病院関係事業について申し上げます。
 総合病院の増改築計画につきましては、医療状況の変化や財政事情の推移などを十分協議検討した結果、病院機能のアップや救急医療を充実し、砺波地域の中核病院として整備を進めるとともに、市民の健康保持増進のための健康づくりセンターを配置し、検診機能の充実や介護保険に対応したデイケアセンターの配置などにより、保健・医療・福祉の連携強化を進めるため、基本設計の見直しを図ったところであります。今後速やかに実施設計に入り、将来の医療ニーズを踏まえ、地域中核病院の責任を果たすべく病院建設を推進してまいりたいと考えております。
 次に、農業関係事業について申し上げます。
 緊急生産調整推進対策事業につきましては、現地確認の結果、達成率は101.4%となっており、農作物の作柄につきましては、チューリップ球根は球根の肥大期に平年より気温が高く推移したため、平年作をやや下回る模様であります。また、水稲につきましては、7月下旬からの日照不足、大雨の影響が懸念されるところでありますが、被害発生防止と収量・品質の確保に、関係機関とともに指導を推進しているところであります。
 次に、商業の振興について申し上げます。
 平成9年度において、中心市街地の商業を活性化させようと、砺波商工会議所が中心となり、砺波市商業活性化基本計画が策定されましたが、この策定に携わった委員会を「中心市街地活性化推進協議会」と改め、引き続き活性化プロジェクトへの対応を検討協議いたしております。
 次に、観光事業について申し上げます。
 まず、第6回カンナフェスティバルにつきましては、8月9日から22日間、チューリップ公園を中心に開催し、1万6,000人の入園がありました。今回は、子供に人気の高いカンナ大迷路のほか、四季彩館では「星野富弘展」を、また、美術館では「夏休み子供美術大会」と、それぞれ趣のある企画で、来場者に親しんでいただけたものと思っております。
 次に、となみ夢まつりにつきましては、中心市街地ににぎわいを取り戻す企画として、8月29日、30日の2日間にわたり、商工会議所青年部の若いスタッフが中心となり、商店会の協力を得て開催されました。あいにくの雨にもかかわらず、フリーマーケットなど多彩な催しが繰り広げられ、前夜祭のふるさと盆踊りを含め、多くの参加者でにぎわいました。
 次に、コスモスウオッチングにつきましては、今回は第11回目となり、10月3日から11日までの9日間、夢の平スキー場で開催いたしたいと存じております。8月12日の集中豪雨で一部崩落しましたので、職員も動員して修復し、2ヘクタールの会場には100万本のコスモスが咲き誇るよう準備を進めております。また、今年は第8回全国食文化交流プラザのテーマ会場にも位置づけられ、食を通じた楽しみも味わっていただけるよう趣向を凝らしており、県内外から大勢の観光客が訪れることを期待しております。
 次に、土木関係事業について申し上げます。
 国道156号砺波除雪拡幅事業につきましては、荒高屋地内において用地買収を継続して行っております。
 また、国道359号砺波東バイパスにつきましては、2000年とやま国体までに中部スーパー農道までを供用できるよう庄下地区において用地買収を行っており、一部において工事の着工が予定されております。
 なお、これらの事業につきましては、追加配当もあり、事業の進捗が早まるものと思っております。
 主要地方道砺波福光線につきましては、本年度も引き続き用地買収を進めており、一部築造工事も施工されております。また、主要地方道砺波細入線の中尾地内及び一般県道井栗谷大門線の栃上地内での架橋工事が進められております。その他、県単事業については、経済対策等の追加補正を期待しているところであります。
 市道においては、インター苗加線が今年中に完成予定であり、十年明鷹栖線は、現在施工区間の11年度完成を目途に工事を進めております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 街路事業のうち、西町・末広町地内の国道359号築造事業につきましては、県から用地取得の事務委託を受け、関係者と用地買収・物件移転を進めているところであります。また、豊町高道線は、来年4月の供用開始を目指し、鋭意工事を進めているところであります。
 砺波駅前自転車駐車場につきましては、今月より供用開始し、利用者の便に供したいと存じております。
 砺波総合運動公園の整備につきましては、(仮称)富山県西部総合体育館や(仮称)砺波市温水プールの建設工事との調整を図りながら、来年のプレ国体及び2000年とやま国体開催に向け、花の大階段、つどいの広場、ふれあいの広場等公園西側の整備を進めております。
 土地区画整理事業の組合施行につきましては、太郎丸西部、砺波駅南地区において換地業務が進められており、太郎丸東部、深江地区においては、それぞれ工事発注、物件移転等事業の進捗が図られております。また、杉木地区では、土地区画整理事業準備委員会において、区域の設定や公共施設の配置計画等の調整が行われているとともに、組合設立に向けた諸準備が進められております。さらに、中神南部土地区画整理事業につきましては、年度内の工事完成を目指して工事が急ピッチで進められております。
 公営住宅建設事業につきましては、新栄町団地の1号棟及び2号棟の建設を11月の完成を目指して、鋭意工事を進めております。また、3号棟の建設につきましては、平成10年度及び平成11年度の国債事業として、国の公共事業先行投資の政策を受け施行していきたいと考えております。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 工事の発注状況につきましては、公共下水道事業、特定環境保全公共下水道事業、緊急下水道整備特定事業、農業集落排水事業とも発注率は80%に達しております。
 今年度において、公共下水道事業は、太郎丸東部、深江区画整理区域内で、また、特定環境保全公共下水道事業、緊急下水道整備特定事業については、油田地区で管渠布設工事を実施しております。
 農業集落排水事業における般若地区につきましては順調に進捗し、7月27日に竣工式を挙行したところであります。栴檀野地区においても、管渠布設工事並びに処理場の実施設計業務を進めております。
 また、下水道の更なる推進について、関係団体の代表者による検討委員会をスタートしたところであります。
 次に、学校教育関係事業について申し上げます。
 今回で第3回目となる中学生議会を8月11日に開催いたしました。各中学校のリーダーたちの事前研修での熱心な討議の中から、「明日の砺波市を考えよう」というテーマで真摯な質問と提案を受け、21世紀の砺波市を担う中学生の頼もしさを感じました。これを機会に、中学生が市政や学校のこと、身の回りのことに関心を持って議論し、自ら行動し、参加する積極性を期待しております。
 提案された意見などについては、今後の施策の中で参考にしていきたいと思います。
 出町小学校建設事業に係る設計業者の選定につきましては、プロポーザル方式により、今月末までに業者を選定し、今年度内に基本設計を終えたいと考えております。
 また、学校施設の整備につきましては、出町中学校教室床張り替え工事、般若中学校ロッカー改修工事、庄南小学校体育館屋根塗装工事、般若幼稚園保育室床補強工事など緊急を要する工事を夏休み中に完了し、2学期の授業に支障のないように整備いたしました。
 次に、体育関係事業について申し上げます。
 今年5月に工事着手しました(仮称)砺波市温水プールは、基礎工事及び1階床のコンクリート打設がおおむね終了し、現在、1階躯体の鉄筋組立、型枠の建て込みに取りかかっております。
 また、温水プールに隣接して建設されている(仮称)富山県西部総合体育館は、昨年9月に工事着手し、現在、大アリーナはコンクリート躯体工事が終わり、鉄骨の建て方を行っております。中アリーナにつきましては、鉄骨建て方が終了し、今後、屋根工事、外装工事と順次行われる予定であります。
 次に、砺波市野球場夜間照明施設につきましては、現在、視察などの結果を踏まえて設計内容の精査を行っているところであり、年内には実施設計を完了する予定であります。
 次に、先月8日から10日まで、小矢部市を中心に開催された県民体育大会の結果につきましては、第2部の郡市対抗におきまして、一般は前年度7位から5位と順位を上げ、中学においても、前年度14位から5位と躍進したところであります。また、夏休みの期間には、遠く大阪などからサッカー少年たちを迎えたチューリップカップ大会や少年野球など、スポーツ少年団や体育協会関係者がボランティアで青少年の指導をされたことに感謝を申し上げます。
 次に、生涯学習関係事業について申し上げます。
 来月10日、11日の両日、チューリップ公園周辺施設を会場にして開催される生涯学習フェスティバル「まなびピアとやま98インとなみ」につきましては、砺波広域圏を中心に、県内約100団体の参加申し込みがあり、2日間で延べ2万人の参加者を見込んでおります。さまざな学習活動の発表や学習団体の交流を通じて、生涯学習への機運がより一層盛り上がることを期待しているとともに、四季彩館の企画展や美術館の「永原廣の軌跡展」などを賞していただきたいと存じております。
 文化財保護につきましては、今年で2年目となる増山城跡総合調査事業の一環として、発掘調査並びに測量調査を今月下旬から地元の協力を得て実施する予定であります。
 また、国道359号砺波東バイパス関連で調査をしておりました花総合センター南遺跡につきましては、奈良時代や鎌倉時代の建物跡や水路跡が確認され、また、多くの出土品もあり、貴重な成果があったものと存じております。詳しくは、今後報告書にまとめてまいりたいと存じております。
 次に、2000年とやま国体の準備状況について申し上げます。
 本国体秋季大会開催まで760日余りとなり、市民総参加で歓迎する気運を盛り上げるため、砺波駅舎の両側に懸垂幕を設置するとともに、市民運動推進委員会において市民運動の具体的な内容を協議いただいております。特に先行して準備の必要な飾花につきましては、花と緑の財団を中心として、本大会、競技別リハーサル大会開催の季節に適した歓迎飾花の選定に入っており、栽培計画などを検討の上、地域や学校にお願いしたいと考えております。
 また、商工関係団体では、商工会議所や観光協会を中心として、「国体観光宣伝対策委員会」が設置され、具体的な協力体制が協議されております。
 なお、式典関係では、音楽、演技各部会において、本大会、リハーサル大会での吹奏楽隊、合唱隊の編成や選曲など具体的な検討が進められ、競技運営面では、施設関係備品などの実地調査を終え、関係競技団体との詰めに入っているところであります。
 今後は、各委員会や部会における研究内容を専門委員会などで協議いただき、本国体に十分活用できるようなリハーサル大会実施計画書を作成し、実施本部立ち上げの準備を進めてまいります。
 次に、消防関係事業について申し上げます。
 消防施設管理事業につきましては、東野尻分団サイレン塔工事が完成いたしました。また、防火水槽の工事につきましても、現在発注済であり、また、消火栓の新設についても、随時、計画的に工事を進めております。
 なお、今年4月から、1市5町1村で構成する広域圏常備消防におきましては、既に5カ月を経過し、業務も順調に推移しているところであります。庁舎増改築工事の発注も終わり、現在順調に工事が進められております。
 以上、主な事業の進捗状況及び当面の課題等につきまして、その概要を申し上げました。
 これより、本議会に提出いたしました議案につきまして御説明申し上げます。
 まず、議案第56号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ3億6,462万2,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額は156億6,372万4,000円となるところであります。
 歳出予算の増額補正の主なものといたしましては、
  土木管理費        1,500万0,000円
  道路橋りょう費      1,600万0,000円
  用地取得事務費      1,824万4,000円
  除雪対策費        2,654万5,000円
  街路事業費      1億3,792万0,000円
  住宅建設費      1億6,558万8,000円
などであり、また、減額補正の主なものとしては、
  常備消防費        1,615万4,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源として、
  国庫支出金      1億0,523万1,000円
  県支出金         3,043万6,000円
  寄附金            160万0,000円
  繰越金          4,695万5,000円
  市債         1億8,040万0,000円
などを増額するものであります。
 また、継続費の補正につきましては、新栄町団地建替工事事業費において前倒しの内示がありましたので、継続費の年割額を変更するものであります。
 このほか、地方債につきましては、事業内容の変更等により、限度額を1億8,040万円増額するものであります。
 次に、議案第57号 平成10年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ420万円を減額補正し、歳入歳出総額は13億5,760万円となるところであります。
 歳出補正は、単独分の下水道事業費を減額するものであります。
 次に、議案第58号 平成10年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億30万円を追加補正し、歳入歳出総額は11億8,620万円となるところであります。
 歳出補正は、栴檀野地区農業集落排水事業費を増額するものであり、これらの歳出補正に対する財源として、国庫支出金、繰入金、市債を増額するものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明申し上げます。
 議案第59号 砺波市自転車駐車場の設置及び管理並びに自転車の放置の防止に関する条例の制定につきましては、自転車駐車場を設置し、その管理や自転車放置の防止に関して必要な事項を定めるものであります。
 次に、議案第60号 砺波市ひとり親家庭等の医療費助成に関する条例の一部改正につきましては、富山県ひとり親家庭等医療費助成事業補助金交付要綱の改正に伴い、所要の改正を行うものであり、議案第61号 字の区域の新設及び変更(出町地区)につきましては、土地区画整理事業により、字の区域の新設及び変更の必要が生じましたので、地方自治法の規定により、議会の議決を求めるものであります。
 このほか、議案第62号 決算の認定につきましては、地方公営企業法の定めるところにより、平成9年度砺波市水道事業会計及び平成9年度砺波市病院事業会計の決算を監査委員の意見を付して議会の認定をお願いするものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本議会に提出いたしました議案の説明といたします。
 何とぞ慎重に御審議の上、可決、承認賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(宮木君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明10日は議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 御異議なしと認めます。よって、明10日は休会することに決定いたしました。
 次回は、9月11日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前11時02分 閉議