1.会議の経過
午前10時08分 開議
◯議長(金堂君) ただいまから、平成8年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
監査委員より地方自治法第235条の2第1項の規定により実施した例月出納検査の結果報告をお手元に配付のとおり受けておりますので、御検討をお願い申し上げます。
◯議長(金堂君) これより、本日の日程に入ります。
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により議長において、
16番 中西 宏一君
18番 前田喜代志君
19番 林 紘君
を指名いたします。
◯議長(金堂君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月19日までの11日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から12月19日までの11日間と決定いたしました。
◯議長(金堂君) 次に、日程第3 議案第57号 決算の認定についてを議題といたします。
本案について委員長の報告を求めます。
決算審査特別委員長 柴田豊明君。
〔決算審査特別委員長 柴田豊明君 登壇〕
◯決算審査特別委員長(柴田君) 決算審査特別委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
当特別委員会は、去る11月20日、21、22日の3日間をもって委員会を開催し、さきの第4回臨時会において付託され、閉会中の継続審査となっておりました議案第57号 決算の認定について、平成7年度富山県砺波市一般会計、平成7年度砺波市国民健康保険事業特別会計、平成7年度砺波市国民健康保険太田診療所特別会計、平成7年度砺波市老人保健医療事業特別会計、平成7年度砺波市赤坂霊苑特別会計、平成7年度砺波市下水道事業特別会計、平成7年度砺波市農業集落排水事業特別会計、以上7会計の歳入歳出決算及び財産調書等について審査いたしました。
審査に当たり、まず監査委員から適切な審査所見を賜り、当局より詳細な決算内容の説明を受けた後、関係諸帳簿等の審査と全般にわたった質疑を行い、要望意見等を述べたのであります。その結果、当委員会といたしましては、各会計決算を原案のとおり認定すべきとの結論を得たのであります。
以下、審査の内容について御報告申し上げます。
まず、一般会計決算の概要について申し上げます。
平成7年度決算額は、収入済額175億720万5,000円、支出済額168億6,744万円、差し引き6億3,976万5,000円の黒字決算となっています。このうち、平成7年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた平成7年度単年度収支は、2,281万2,000円の赤字決算となっています。これは、平成7年度において利率の高い縁故債1億9,320万円の繰上償還等を行ったことによるものであります。
次に、歳入決算の主なものを見ますと、まず市税では歳入総額に占める割合は29.0%で、前年度に比べ1.7ポイント下回っていますが、市税全体の収入では50億7,406万5,000円で、対前年度比5.5%の増となっています。その主な要因としては、個人市民税の堅調な増加及び固定資産税の増加が大きなものであり、市税収入として初めて50億円以上の収入額となっています。また、市税の収納率は、市民税が前年度に比べ0.2ポイント下回っておりますが、固定資産税は0.3ポイント、軽自動車税は0.2ポイント上回り、全体では96.7%となっています。
次に、県支出金が大幅に伸びていますのは、林業構造改善事業、まちづくりプロジェクト事業、公園リフレッシュ事業などの積極的な事業展開の結果といえます。さらに、市債については、チューリッププラザ建設事業、美術館建設事業、中村多目的運動広場建設事業などの大型事業により増加したものであります。
一方、歳入決算全体を見てみますと、自主財源は74億9,043万9,000円、構成比42.8%と、対前年度より3.3ポイント下がり、依存財源は100億1,676万7,000円、構成比57.25%と、前年度より3.3ポイント上昇しています。
次に、歳出について執行内容を性質別の支出区分から見ますと、人件費、扶助費及び公債費のいわゆる義務的経費の構成比は32.3%であり、前年度と比較して1.2ポイント下がっております。また、投資的経費においては前年度と比較して4.1ポイント上がり、40.4%となっています。また、こうした中で、公債費比率は15.1%と、前年度の14.4%より0.7ポイント上昇しているところであります。経常収支比率については74.1%であり、前年度より0.9ポイント高くなっております。
次に、特別会計決算の概要について申し上げます。
まず、国民健康保険事業特別会計について申し上げます。
歳入歳出差し引きの結果は1億1,310万5,000円の黒字決算となったものの、単年度収支では6,132万5,000円の赤字となっております。今後の高齢化社会に向け、市民の健康保持と自主的健康管理に重点を置く予防施策の啓蒙の徹底が必要となっています。
次に、国民健康保険太田診療所特別会計については、歳入歳出差し引きの結果は1,025万8,000円の黒字決算となっているものの、単年度収支では142万4,000円の赤字となっています。小規模ながら地域に密着した診療所として、今後なお一層住民の理解と協力により運営されることを期待するものであります。
次に、老人保健医療事業特別会計については、70歳以上の4,981人の老人を対象に医療給付が行われ、歳入歳出差し引きの結果は2,918万3,000円の黒字決算となり、翌年度へ繰り越されています。また、受給資格者1人当たりの医療給付費が54万2,000円と、前年度55万1,000円に対して9,000円の減となっているものの、これからの医療費の増加が懸念されるところであります。
次に、赤坂霊苑特別会計については、平成7年度は13区画の墓地について使用を許可したことにより、処分率は84%となっております。残り65区画が未処分であり、今後とも計画的な売却に努力が必要であります。
次に、下水道事業特別会計については、公共下水道事業区域として328ヘクタール、特定環境保全公共下水道事業区域として73.7ヘクタールを実施しています。そのうち、平成7年度中に27ヘクタール整備をした結果、整備完了面積は241ヘクタール、進捗率は60%となり、今後とも積極的に住みよい環境づくりの推進を望むものです。決算内容は、歳入歳出差し引き409万2,000円の黒字決算となっております。
次に、農業集落排水事業特別会計については、農村環境の保全と水質の向上を目的として、東般若地区は処理場の完成により平成8年3月から供用開始されております。また、般若地区は平成6年度より下水管敷設工事の事業を着手しております。決算内容は、歳入歳出差し引き5,209万5,000円の黒字決算となっております。
ここで、審査の過程で出されました意見、要望等について申し上げます。
まず、財政構造の弾力性を示す公債費比率がここ5年間増加傾向にあり、財政運営の課題となっております。平成7年度は、前年度より0.7ポイント上昇していることから財政の硬直化が懸念される中、公債費及び繰上償還の状況についてただしたところ、公債費については、平成7年度末の現在高見込額は137億1,821万円となっており、公共事業の積極的推進に伴って増加傾向にある。また、過去に6%台の高利率で借入れした縁故債については、予算の範囲内で今日の低金利時代に対応し、繰上償還を行い、効率的な財政執行に努めているとのことでした。また、政府資金からの借入れについては、国の制度上の関係があり、繰上償還は容認されていないとのことでした。
次に、財源の確保及び負担の公平の観点から市税の収納業務に努力されているが、まだ若干の未済額が生じていることからその実態をただしたところ、近年の未納者の実態は、かつてのバブルの崩壊型から平成の不況型が色濃く出ており、未納の内容が変わってきているが、未納者に対しては督促状を発送したり、場合によっては臨戸訪問徴収を行っている。平成7年度の不納欠損額は347万2,000円で、前年度に比べ106万1,000円減少している。なお、この額は単純な比較はできないものの、県内9市の中では比較的少ない状況にあるとのことでした。
次に、契約の適正化について監査委員からの指摘にもあるが、随意契約の件数が多過ぎるのではないかとただしたところ、工事等の請負については競争入札が基本であり、随意契約とする場合は、特別な工事技術を要する場合、緊急を要するもの、金額が小さくて入札方式になじまないものや基本設計をプロポーザル方式等で実施し、その後の実施設計や細部工事などの契約等を随意契約の基準としている。平成7年度は457件の総契約件数のうち、243件を随意契約としているが、この随意契約の中には、工事請負のみならず、各種施設の管理契約やシルバー人材センターなどへの業務委託契約等も含まれているため、件数的には多くなっているとのことでした。
次に、ホームヘルパーの派遣事業に寄せられる住民からのホームヘルパーの利用ニーズとデイサービスセンターの利用状況をただしたところ、常勤ヘルパーは16人、登録ヘルパーは13人の体制で行っており、ヘルパー1人当たり年間活動時間は1,320時間余りであり、国の基準の1,200時間を120時間も上回って活動している。このニーズにこたえるためには、現在となみ野農協においてもヘルパーの人材養成を行っているので、今後は人材派遣の協力体制の連携を図る必要があるとのことでした。また、デイサービスセンターの利用状況は、平成7年度からショートデイサービスセンターが開館し、2週間に1度の利用から1週間に1度程度の利用ができるものと思われたが、利用者の掘り起こしが行われ、現在は10日に1度の利用となっているとのことでした。
次に、予算編成に当たっては不用額が出ないように十分配慮すべきであると思うが、老人福祉費の負担金補助及び交付金に大きな不用額が決算として出ていることからその理由をただしたところ、明許繰越を行ったやなぜ苑増床事業を当初4億7,624万円で事業費を計上したが、事業費の減額変更が133万4,000円生じたのと、国庫補助金が基本単価の上昇により1,144万9,000円、さらに借入対象事業費の枠が広がり、借入金が4,860万円に増加したこと並びに寄附金が1,600万円あったことにより、市の単独補助として7,738万3,000円が不用となったことが最も大きなものとなっている。さらに、その他事業の補助金及び負担金などの精査を行い、7,847万7,870円の不用額が決算として生じたものであります。また、減額補正をしなかった理由としては、明許繰越事業であることを配慮したためであるとのことでした。
次に、駅前有料駐車場の無料化と今後の駅周辺駐車場整備についてただしたところ、出町土地区画整理事業にあわせて無断駐車、放置自転車等を排除し、商店街の活性化を目標に有料駐車場として整備したものであり、今後も維持管理に努めたい。また、現在施工中の駅南土地区画整理事業においては、駅の橋上化に伴っての車輛動向をシミュレーションし、駅南広場等の公共用地の利用内容について新たに検討していきたいとのことでした。
次に、情報化が進む中でのパソコンによる県内の図書館ネットワークの実情をただしたところ、蔵書のデータ処理が完了している県立図書館の生涯学習情報ネットワークに基づき、情報の一元化を進めている。現在は、利用者からのリクエストされた書籍等がない場合は、県立図書館にアクセスして蔵書を検索し、画面上で予約して借りる方法を行っている。また、市図書館では平成9年9月の稼働を目標に図書のデータ蓄積を行っており、双方の情報のネットワーク化がパソコン通信で可能となるとのことでした。
その他、市営バス運行の経営状況と民間路線バス対策、集落営農及び中核農家の育成・組織強化、2000年国体の体育指導者育成事業の成果と今後の積極的な取り組み、各種出張旅費及び食糧費の実態、さらに行政改革などについて質疑、意見、要望があったところであります。
以上、平成7年度一般会計及び各特別会計の歳入歳出決算につきまして、主なる概要と審査の結果を申し上げ、決算審査特別委員会の報告といたします。
◯議長(金堂君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので発言を許します。
13番 西尾英宣君。
〔13番 西尾英宣君 登壇〕
◯13番(西尾君) 議案第57号 平成7年度一般会計部分の決算について、不認定の立場で意見を述べたいと存じます。
決算の状況を見てみますと、福祉や教育、環境をよくする市民の切実な願いを後回しにして、不用不急な大型公共工事に市税が投入され、一般会計の地方債は115億から137億円と22億円も増えています。公債費比率も15.1%と、対前年度比0.7%悪化しています。これは、財政の硬直化が進んでいることを示しています。
第2に、食糧費の支出については深く吟味をして、官官接待は行わないことが必要です。
第3に、職員の処遇については、一般会計に占める人件費の割合は17.5%と、県下9市平均20.6%に見られますように、9市の中ではワースト3であります。また、第3セクターフラワーランドへの職員の派遣については、人口増に伴う行政需要の増大により事務料も増加しており、フラワーランドの自立という立場からも職員を引き上げることが必要です。住民サービス向上のためにも適正な職員の増員と公務労働の意識向上のためにも給与面の改善が望まれます。
以上、平成7年度の決算について不認定の理由を申し述べました。
◯議長(金堂君) 以上で討論を終結いたします。
これより議案第57号を採決いたします。
お諮りいたします。議案第57号 決算の認定について、平成7年度富山県砺波市一般会計、平成7年度砺波市国民健康保険事業特別会計、平成7年度砺波市国民健康保険太田診療所特別会計、平成7年度砺波市老人保健医療事業特別会計、平成7年度砺波市赤坂霊苑特別会計、平成7年度砺波市下水道事業特別会計、平成7年度砺波市農業集落排水事業特別会計、以上7会計の各歳入歳出決算に対する委員長の報告は、認定することが妥当であるとするものであります。本決算を委員長報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯議長(金堂君) 起立多数であります。よって、議案第57号 決算の認定については、委員長報告のとおり認定することに決しました。
◯議長(金堂君) 次に、日程第4 施政方針並びに議案第58号から議案第67号まで、平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)外9件及び報告第12号 株式会社フラワーランドとなみの経営状況の報告についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
市長 岡部昇栄君。
〔市長 岡部昇栄君 登壇〕
◯市長(岡部君) 本日、ここに一般会計補正予算案をはじめ当面必要となってまいりました諸議案につきまして御審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中にもかかわらず御出席を賜り厚く御礼を申し上げます。
初めに、市政の概要について御報告申し上げます。
まず、最近の経済情勢と今後の行財政運営について申し上げます。
我が国経済の状況は、景気は穏やかながら回復の動きを続けており、雇用情勢において一部改善の兆しが見られるものの、依然として厳しい状況にあります。政府は景気の回復力を強め、その持続性を確保し、中・長期的な安定成長につなげていくため、今後とも金融の緩和基調と相まって、内需の拡大、不良債権問題の処理、規制緩和等の各種経済構造改革を推進するとされているところであります。しかしながら、地方を取り巻く財政状況は依然として極めて厳しい状況にあり、地方財源の充実強化の観点から、さきの税制改革において平成9年度から特別減税が打ち切られ、地方消費税が導入される見通しであります。このような情勢の中で、国の新年度予算編成に当たっては、財政構造改革元年予算となることを目指して、聖域なく歳出の抑制を図り、公債依存度の引き下げに最大限の努力を払うなど行財政改革をさらに推進するという基本方針のもとに、経常経費のうち、一般行政経費については前年度当初予算の15%削減、その他の経費については12.5%の削減の要求枠とするとともに、投資的経費については前年度同額の要求枠として、先般概算要求がなされたところであります。
一方、県においても歳入面は依然として厳しい見通しであり、一般財源ベースでマイナス10%とする予算要求基準が示されたところであります。
このような財政状況のもと、市においても新年度予算の編成期を迎えており、歳入面では市税において固定資産税が順調に伸びているものの、地方交付税等その確保は極めて厳しい状況にあります。
また、歳出面では、人件費、公債費、扶助費等の義務的経費の増嵩が見込まれ、従来にも増して厳しい財政運営を余儀なくされるものと思われます。
このような財政状況を踏まえ、市の新年度予算の要求基準については、管理的経費において経常的管理経費で需用費を5%削減することとして要求枠を設けたところであります。また、政策的、投資的経費においては、豊かで安心できる魅力ある地域社会づくりを実現するためには、健全財政を基本として第6次砺波市総合計画基本計画に基づく総合運動公園施設整備や出町文教ゾーンの整備、(仮称)南部福祉センターの建設など各種施策を着実に推進し、市民の信頼と期待にこたえていく必要があることから、積極的に対応することにしたところであります。
今後とも、行財政運営につきましては、財源の確保に努めるとともに事務事業の合理化、財源の重点的な配分と経費の節減を図り、あらゆる施策に創意と工夫を凝らし、適切な行財政運営に努めてまいりたいと存じますので、議員各位の一層の御協力をお願い申し上げる次第であります。
次に、主な事業の進捗状況について御報告申し上げます。
最初に、砺波インター出入口に建設を予定しています「砺波の顔づくり事業」につきましては、デザインコンペを行い、チューリップをモチーフとした抽象的なモニュメントの中にフルカラーの表示盤を取りつけたデザインとしたところであります。
デザインの考え方は、花や球根の具象的表現ではなく、まず形の美しさ、まろやかさが新鮮に印象づけられ、「なるほどチューリップか」と理解されることをねらいとしています。そして、花のまち砺波の個性を端的に表しながら、将来に向けて発展しようとする力と希望を感じさせるものになっています。このほど、このデザインに基づき関係機関との協議も終わりましたので、平成8年度及び9年度2カ年継続事業として継続費を設定し、設置してまいりたいと考えております。
次に、11月8日、「全国マルチメディア祭 ’96inとやま」の一環として開催されました「砺波市地域情報化フォーラム」につきましては、県外や砺波広域圏からも多数の参加があり、定員の300名を超える盛況でありました。また、マルチメディア体験コーナーもあわせて実施したところであり、少なからずマルチメディアに対する理解が深まったものと思っております。
次に、市制35周年記念事業として始められた砺波市史資料編の編纂事業につきましては、このほど「集落」編が出版されて全5巻の刊行が完結し、先日刊行完結記念式典を開催いたしました。編纂に当たり、編纂委員、専門委員、地区協力員をはじめ資料提供などの協力をいただきました市民の皆様に心から御礼を申し上げます。
次に、社会福祉事業について申し上げます。
在宅福祉対策につきましては、去る10月1日に訪問看護ステーションがスタートし、現在のところ、当初の目標の20人を上回る23人に御利用いただいております。この訪問看護サービスは、ホームヘルプサービスやデイサービス、ショートステイなどとともに在宅福祉推進の核となるものであり、家庭で療養上の看護が必要な方々へのサービスとして、今後もその利用がますます増えるものと考えております。在宅福祉のニーズについてはますます多様化しておりますが、今後も在宅福祉サービスの充実に努めてまいりたいと考えております。
児童福祉対策につきましては、東部保育所の乳児室、保育室等の増築工事が竣工し、11月1日から乳児室、5歳児室等として有効に活用しております。今後も多様な保育のニーズに対応し、児童福祉の向上に努めてまいりたいと考えております。
次に、砺波市第4工業団地について申し上げます。
現在、造成工事に着手し、盛土運搬工事を施工いたしておりますが、盛土運搬に際しましては、通過道路沿いの住民の皆様に迷惑のかからないよう細心の注意を払うよう指導等を行っております。
地下水に関しましては、より詳細な調査を実施するため、現在、工業団地内の揚水調査井戸及び隣接します中田地区の観測井戸のボーリング工事を行っております。
次に、第9回コスモスウオッチングについて申し上げます。
本年は天候に恵まれ、10月6日から10月13日までのイベント期間中に約9万8,000人の方々に楽しんでいただきました。懸念しておりました交通渋滞は、駐車場の整備、庄川町とのタイアップ事業等により、かなり改善されたものと考えております。
次に、砺波ロイヤルホテルにつきましては、10月26日、安川天皇地内の建設現場で起工式が行われ、平成10年4月にオープンする予定であります。
次に、平成9年に開催します第46回砺波チューリップフェアについて申し上げます。
メインテーマを「花・愛あふれるまち砺波」として、4月25日から5月5日までの11日間開催することとしております。会場の有料エリアは、平成9年4月に新たにオープンする砺波市美術館を含めたものとし、会場内には例年人気の高いワールドバザールや大道芸のほか、新たに大型アミューズメントを設置するなど、さらに内容を充実し、多くの観光客に喜んでいただけるものにしたいと考えております。また、開園式には、国際交流の友好都市の関係者のほか、オタワ市長をはじめカナディアン・チューリップフェスティバルの一行をお迎えする予定にしております。入場料につきましては、砺波市美術館やチューリップ四季彩館での別料金徴収の割高感や煩雑さを考慮し、総合料金制で実施することとし、大人は900円、子供は400円にそれぞれ改定したいと考えております。
次に、平成9年10月にオタワ市において開催されますカナディアン・チューリップフェスティバルについて申し上げます。
本年5月にオタワ市長の招待により訪問した際に、平成9年のフェスティバルにおいて「砺波市の日」を設け、砺波市の文化芸能を紹介してもらいたい旨の要請を受けたものであります。去る11月7日に来砺したフェスティバルの協会関係者との協議を踏まえ、50人程度の交流団の派遣を検討しております。
次に、働く婦人の家について申し上げます。
働く女性の憩いと教養の場所として昭和51年4月に開館してから今年で20周年を迎え、去る10月19日に会館20周年記念式典を実施したところであります。今後とも、さらに多くの方々に利用していただくよう創意工夫をしてまいりたいと考えております。
次に、農林関係事業について申し上げます。
主要作物の作柄につきましては、米は全般に天候に恵まれ、生育は順調に推移し、作況は全国では104、富山県西部では106の「良」となり、当市における政府米買入状況は11月15日現在で93.7%となっております。また、大豆につきましては、覆土など栽培管理の徹底等から、品質、単位収量ともに平年よりよくなるものと考えております。
次に、新生産調整対策につきましては、平成8年分は最終的に達成率101%となる見込みであります。11月末には地域調整推進助成の対象となる転作面積に応じて農家側基金の造成がなされたところであり、年末には精算される予定となっております。
なお、新対策の第2年次となる平成9年度においては、平成8年産米の豊作に伴う米在庫量の増加及び需給動向を反映する形で国において検討がなされてきたところでありますが、さきに示された対策概要では、1)生産調整面積は現行に据え置く、2)米受給対策として食糧援助の位置付け、3)生産調整にかかる助成体系の維持、4)総額100億円規模の特別対策費の設置などが柱となっております。
今後、県より市町村配分がなされることとなりますが、これを受けて検討を加え、あわせて加工用米の数量等が明確になり次第、生産者に対して生産調整目標面積ガイドラインの提示を行いたいと考えております。
次に、主な事業のうち、畜産環境改善事業につきましては、浄化施設の年内完成を目途として、鋭意工事を進めております。
また、となみ野農業協同組合の地域情報センターにつきましては、このほど着工の運びとなり、来春のオープンに向けて工事が進められております。
次に、3年余りにわたり準備・検討が進められてまいりました庄西四用水土地改良区の合併につきましては、本年9月に庄西用水土地改良区として設立認可され、去る11月12日に第1回総代会が開かれ、県内で最も大規模な土地改良区として活動が始められたところであります。
次に、農地災害復旧事業について申し上げます。
本年は、6月と9月の集中豪雨により市内の9カ所において農地災害が発生しており、その後、国の現地査定を受け、順次復旧工事を進めているところであります。
次に、土木関係事業について申し上げます。
東海北陸自動車道につきましては、最後の路線発表区間となりました清見・上平間約39キロメートルのうち、本路線最長の「天生トンネル(10.7キロメートル)」が、去る11月12日に着工され、21世紀初頭の全線供用に向けて大きく前進したところであります。
能越自動車道につきましても、同じく11月12日に高岡地区の工事が着工され、福岡インターチェンジから高岡北インターチェンジ間の約11キロメートルにつきましては、平成12年の供用に向け、準備が進められているところであります。
国道整備につきましては、国道156号除雪拡幅事業において、五郎丸地内までは今月中に完了する予定であり、残り荒高屋地内につきましては、現在用地測量、物件調査中であり、早期完成に向け関係機関に要望してまいりたいと考えております。また、国道359号についても、庄下、太田、柳瀬地区関係者と協議しているところであり、地元の協力を得て早急に着工できるよう関係機関に積極的に要望しているところであります。
県道の整備につきましては、主要地方道砺波福光線においては、用地買収大型物件移転を進めているところであり、一部工事も着手しているところであります。
市道につきましては、市道十年明鷹栖線、安川栃上線において本工事を進めているところであり、市道インター苗加線については測量設計が終わり、引き続き用地買収等を進めてまいります。
次に、今年度の除雪計画について申し上げます。
新潟地方気象台が発表した北陸地方の長期予報によりますと、平年に比べ気温はやや低めで、降水量はやや多めとなっております。市内の除雪体制は、国道156号の8.2キロメートルにつきましては建設省へ、国道359号及び主要地方道、県道の102.9キロメートルにつきましては県において除雪することになっております。
市道につきましては、730路線381キロメートルを対象に除雪車78台を確保し、深雪10センチメートルで市道の87%の除雪を行うことにいたしております。また、歩道除雪につきましては、歩行者の多い通学路を重点的に実施し、冬期間における交通の確保に万全を期してまいりたいと考えております。
次に、都市計画関係事業について申し上げます。
街路事業につきましては、西町・末広町地内の国道359号、豊町高道線の2路線の用地買収を進めております。
組合施行土地区画整理事業につきましては、太郎丸西部、砺波駅南及び太郎丸東部の各地区において、公園や都市計画道路など築造工事が順調に進められているところであります。
砺波駅南地区でのJR砺波駅の南北を結ぶ自由通路やこれに伴う橋上駅舎及びコミュニティー施設等につきましては、設計等についてJR西日本と協議を進めているところであります。
太郎丸東部地区においては、砺波中央自動車学校の移転補償契約が締結され、移転工事が進められることになっています。
出町文教ゾーンに関連する深江地区につきましては、組合設立後、仮換地指定に向け、土地評価・換地設計基準の検討が進められております。
次に、公営住宅事業につきましては、砺波市賃貸公共住宅再生マスタープランに基づいて、新栄町団地建替えの基本設計の策定に取り組んでいるところであります。
次に、緑化推進事業について申し上げます。
先般、社団法人日本花いっぱい協会主催の第33回全国花いっぱいコンクールの職場・地域の部におきまして、東野尻花と緑の推進協議会が内閣総理大臣賞を受賞しました。このことは、当市が市民ぐるみによる花と緑のまちづくりを推進していることが大きく評価されたものであり、これを契機にさらに各種緑化事業を推進してまいりたいと考えております。
次に、学校教育関係事業につきまして申し上げます。
出町文教ゾーン整備事業のうち、出町幼稚園の新築工事につきましては、来年3月末の竣工を目指して、現在鋭意工事を進めているところであります。出町小学校の移転先用地の取得につきましては、深江地区土地区画整理事業の進捗状況を踏まえ、対応してまいります。
幼稚園での3歳児受け入れにつきましては、出町幼稚園、北部幼稚園及び般若幼稚園で3歳児を受け入れしておりますが、その他の幼稚園でも3歳児の就園希望調査の結果を踏まえ、平成9年度より全幼稚園で3歳児就園を実施する予定であります。
次に、消防関係事業について申し上げます。
東般若分団消防器具置場新築に伴う敷地の造成工事につきましては、来年3月中旬にはでき上がる予定であり、高波地区の防火水槽は今月中に完成する運びとなっております。そのほか、消火栓の新設については、随時計画的に工事を進めております。
次に、病院事業について申し上げます。
まず、総合病院の増改築事業につきましては、将来構想マスタープランをもとに、さらに医療サイドの専門的な検討や各地の病院建設事業の調査を実施してきたところでありますが、事業の促進を図るため、10月より総合病院事務局に専門スタッフを配置して病院建設室を設置し、このほどプロポーザル方式による設計者の選定手続に入ったところであります。
また、昨年の阪神・淡路大震災を教訓とした災害時の医療の確保を目指す国の災害拠点病院整備事業に基づき、このほど砺波総合病院が県からその災害拠点病院(地域災害医療センター)の指定を受けたところであります。
今後、病院の増改築にあわせ、国、県の支援を受け、耐震構造建築や備蓄・応急スペース等の整備を進める予定にしております。
以上、本年度の主な事業の進捗状況及び当面の課題等についてその概要を申し上げました。
これより、本会議に提出いたしました諸議案等につきまして御説明申し上げます。
まず、議案第58号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出それぞれ3億414万4,000円を追加補正し、歳入歳出予算総額は167億9,979万6,000円となるところであります。
歳出予算の増額補正の主なものといたしましては、
病院事業会計繰出金 5,714万1,000円
新生産調整推進対策事業 7,303万9,000円
商店街街路灯整備事業 2,102万0,000円
市道改良事業 2,150万4,000円
除雪対策費 5,169万9,000円
などであり、また、減額補正の主なものとしましては、
下水道会計繰出金 2,318万6,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上計上したものであります。
これらの歳出補正に対する財源として、
分担金及び負担金 2,364万4,000円
国庫支出金 34万5,000円
県 支 出 金 7,597万1,000円
繰 越 金 9,292万9,000円
諸 収 入 2,025万5,000円
市 債 9,100万0,000円
などを増額しようとするものであります。
また、継続費につきましては、砺波の顔づくり事業の事業内容及び県補助金の方向が定まりましたので継続費を設定するものであります。
このほか、地方債につきましては、事業内容の変更等により限度額を9,100万円増額するものであります。
次に、議案第59号 平成8年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,090万1,000円を追加補正し、歳入歳出総額は18億3,290万1,000円となるところであります。
歳出補正は、直営診療施設繰出金及び一般管理費を増額するものであり、これらの歳出補正に対する財源として、国庫支出金、繰越金を増額するものであります。
次に、議案第60号 平成8年度砺波市国民健康保険太田診療所特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ2万4,000円を減額補正し、歳入歳出総額は2,167万6,000円となるところであります。
歳出補正は、一般管理費を減額するものであります。
次に、議案第61号 平成8年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ5,471万4,000円を追加補正し、歳入歳出総額は10億9,071万4,000円となるところであります。
歳出補正は、下水道維持管理費、特定環境保全公共下水道事業費等を増額するものであり、これらの歳出補正に対する財源として、使用料、市債等を増額し、一般会計繰入金を減額するものであります。
次に、議案第62号 平成8年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,215万4,000円を追加補正し、歳入歳出総額は9億7,810万4,000円となるところであります。
歳出補正は、人件費、般若地区農業集落排水事業費等を増額するものであり、これらの歳出補正に対する財源として、一般会計繰入金、市債等を増額するものであります。
次に、議案第63号 平成8年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、資本的収入において工事負担金を5,672万7,000円を増額し、資本的支出においても同額の5,672万7,000円を増額するものであります。これは、開発行為に伴う受託工事の増加による収入支出の補正であり、この結果、資本的収入の総額は3億4,122万7,000円、資本的支出の総額は5億2,992万7,000円となるところであります。
次に、議案第64号 平成8年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収支において入院収入の増額と各種経費の減額により、収益的収入の総額は91億4,800万円、収益的支出の総額は92億7,800万円となるところであります。
また、資本的収支において収入につきましては、出資金、補助金の増額により資本的収入の総額は5億1,230万8,000円となり、支出につきましては、医療機器購入費の増額により資本的支出の総額は8億1,600万円となるところであります。
次に、予算関係以外の諸議案について御説明申し上げます。
条例関係といたしまして、新たに制定するものは、行政手続法第38条の規定により、行政運営における公正の確保と透明性の向上を図り、市民の権利利益の保護に資することを目的として、砺波市行政手続条例を定めるものであります。
また、一部改正するものといたしましては、地域住民の足を守り、利用者の利便性の向上を目的としてバス停の追加などを行うため、砺波市営バスの設置及び管理に関する条例を一部改正するものであります。
条例関係以外の議案といたしましては、市道路線の認定及び廃止1件であります。
報告案件といたしましては、株式会社フラワーランドとなみの経営状況の報告1件であります。
以上をもちまして、市政の概要と本議会に提出いたしました議案等の説明といたします。
何とぞ慎重に御審議の上、可決、承認賜りますようお願い申し上げます。
◯議長(金堂君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。明10日は議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、明10日は休会することに決しました。
次会は、12月11日午前10時から開会いたします。
本日はこれをもちまして散会いたします。
どうも御苦労さまでした。
午前10時55分 閉議