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平成19年6月 本会議 定例会(第3号) 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開議

◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第3号のとおりであります。

                  日程第1
     市政一般に対する質問、並びに提出案件に対する質疑(一般質問)

◯議長(林 忠男君) これより本日の日程に入ります。
 日程第1 市政一般に対する質問、並びに議案第40号から議案第46号まで、平成19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外6件について、及び報告第3号から報告第8号まで、専決処分の承認を求めることについて外5件についてを議題といたします。
 昨日に引き続き、市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。
 通告により発言を許します。
 1番 大楠匡子君。
  〔1番 大楠匡子君 登壇〕

◯1番(大楠匡子君) お許しを得ましたので、通告に従い質問と提案をさせていただきます。
 庄川と散居に広がる健康フラワー都市を目指す砺波市がますます住みよい心豊かなまちとなることを願い、4点についてお尋ねいたします。
 1つ目に、総合病院の運営についてお尋ねいたします。
 初めに、地域がん診療連携拠点病院にも指定された総合病院の経営状況についてお伺いいたします。
 県内の公立病院は、診療報酬の改定などの影響を受け、大変厳しい経営を余儀なくされ、自治体病院の生き残る道はどんどん狭められてきています。最近では、氷見市民病院の経営改善策について、指定管理者による公設民営化という経営形態が最良の方法なのかを含め検討したいと堂故市長が決意を表明されています。
 砺波総合病院はこのような動静の中、これまでの実績をもとに堅調な経営をされてこられたわけですが、数年前から医師の開業が相次いだ上、研修医制度導入による全国的な医師不足の現状の中、平成18年度の外来患者数は昨年度より2万6,437人も減少しています。1日平均にすると112人が減っているのです。平成18年度は、入院患者数も544人減少しています。5月のある月曜日に内科を受診した私は、病院の待合室があまりに閑散としているのにびっくりしました。また、病棟でもベッドが幾つかあいているという、かつてない危機を迎えているようです。
 急性期対応の病院として、昨年から、紹介状を持たない患者さんは初診料のほかに2,100円を上乗せして支払うことになったことや、急性期の医療を担う医師が若手になり、信頼度に影響を与えることなどが原因と考えられるのではないでしょうか。
 高齢者数は年々増加しているのに、病気になられる方は増えていないのでしょうか。病診連携といいますが、開業医からの紹介率は上がっているのでしょうか。開業医の先生方のほうが信頼度が高く、患者さんが総合病院への紹介を拒むケースもあるのかもしれません。市民にとって総合病院とは、健康と安心をもたらしてくれる重要な役割を担っています。地元に総合病院がある安心感は大きいものがあります。この総合病院の存続を考えたとき、優秀な医師の確保は絶対条件であります。しかし、それが大変厳しい現状の中、生き残る方法を考えるとき、公営企業法を全部適用し、独立採算制で経営する方法や広域圏として病院の役割分担をする方法などについて、真剣に討議していかなくてはいけない時期に来ていると思うのです。
 市長からは先の定例会で、全部適用についてのプラスマイナスを勉強させておくという答弁をいただいていましたが、現在でのお考えをお聞かせください。
 次に、医師の確保についてお伺いいたします。
 急性期医療を担う中核病院として、先ほども申しましたように、その医療を支える優秀な医師の確保が重要となっています。医師の倫理観を育て、地方の病院で働く医師が増えるよう早急な国の取り組みを期待するものです。政府・与党は先月、緊急医師確保対策を決め、2008年度予算に反映させることを発表しています。しかし、現実にどこの病院から地方に医師を派遣するのか、国に行けと言われて医師が行くだろうかという疑問があります。また、派遣される病院にも条件があるようです。
 このような現状の中、昨年開業された2人の医師の補充がなされているのか、病院として医師確保の対策をどのように進めておられるのかお伺いしたいと思います。
 あわせて、当院での2年間の研修が終了した6人の医師の就職先についてもお伺いいたします。
 次に、看護師の確保についてお伺いいたします。
 昨年の4月、診療報酬の改定で、入院患者7人当たり看護師1人という区分が導入されました。大変手厚い配置であり、10対1区分に比べ保険点数が高い、入院基本料の収入が2割増しになるなど経営メリットは大きいわけですが、この導入により、全国的に看護師不足も深刻化してきました。この区分は病棟単位では認められておらず、病院単位で取り組むと、約40名の看護師を増やさなくてはいけなくなります。そこで、市では国、県への重点要望事項の中に、7対1制度を現在の病院単位から病棟単位の施設基準とするよう盛り込まれています。この要望が早期に認められることを望むものです。
 我が砺波市では、他自治体に先駆けて臨床研修看護師制度の導入に取り組まれていますが、今年度研修生5名の研修状況についてお伺いいたします。
 あわせて、総合病院で育てたこの研修看護師が来年度確実に総合病院で就職していただけるのか、お伺いいたします。
 また、昨年採用看護師の応募数が激減し、2次募集をしてようやく確保されている現状の中、今後の看護師確保の見込みについてお伺いいたします。
 2つ目に、自殺防止対策についてお尋ねいたします。
 砺波市の基本理念の一つに、「互いに助けあい励ましあう あたたかいまちをつくります」というのがあります。私も大事に思う理念の一つです。ところが、最近相次いで、市内の子育て中の若い方が自らの命を絶たれました。大変悲しいことです。同じ子どもを持つ親として、何もできないことをとても残念に思っています。
 先ごろ警察庁が発表した昨年1年間の自殺者数は3万2,155人で、前年より1.2%減少したものの、9年連続で3万人を超えています。これは、欧米の先進諸国と比較して突出して高い水準であります。景気や失業率は改善されてきているのに、自殺者数は減る兆しが見えません。また、学生、生徒らの自殺は前年より2.9%増の886人で過去最高となっています。年齢別では60歳以上が1万1,120人で全体の34.6%、50歳代が22.5%、40歳代が15.6%の順番となっています。原因、動機別に見ると、健康問題が全体の半分近くを占め、2番目が経済生活問題、さらに家庭問題、勤務問題と続いています。富山県の自殺死亡率対人口10万人は常に全国平均を上回り、平成17年度も30.6と全国的に見て上位にランクされています。
 政府はこの報告を受け、2016年までに自殺死亡率を20%以上減少させるなどの数値目標を盛り込んだ自殺総合対策大綱を決定しました。また、県においても、県自殺対策推進協議会が専門家によるワーキンググループの設置を決めています。しかし、決め手となるような具体的対策が打ち出せたとは言いがたい状況です。昨年6月定例会で前田議員もこの問題について質問され、当局は、砺波地域産業保険センターの心の健康相談などの取り組みや、医療機関とのネットワークを大切にしながら予防対策を講じていることを説明されましたが、引き続きの対応をお願いしたいものであります。
 しかし、冒頭に申しました自殺などは、温かい人間関係ができていれば防ぐことができたように思うのです。だれかに相談できたら、地域のだれかが気づいてあげられたら防ぐことができたのではないでしょうか。今、市ではケアネットの取り組みを市内全域で始められているわけですが、この福祉の輪をしっかり地域に根づかせ、地域の力を高めていかねばなりません。地域の人間関係で地域を見守る地域力が必要となっているのです。ありがたいことに砺波市は、県内でも唯一の人口増加の市であります。市長さん初め市の行政の取り組みが評価されているのだと思うのでありますが、新しい住民がこの砺波市に早くなじんでいただくためにも、地域コミュニティーが重要となっています。自殺防止対策としてのみならず、温かいまちをつくるため、地域コミュニティーの活性化をさらに進めていただきたいと思うのですが、当局のお考えをお聞かせください。
 3つ目に、となみスポーツプランに基づく市民の体力向上策についてお尋ねいたします。
 先月行われた砺波市小学校連合運動会は、天候にも恵まれ、小学校5・6年生の子どもたちが100メートル走や走り高跳びなどの競技に元気に臨んでいました。この大会で上位に入賞した子どもたち約56人は、今月24日の富山県小学生陸上競技大会に出場するそうです。活躍を期待したいと思います。
 さて、昭和50年代半ばをピークに、全国的に子どもたちの体力がすべての測定項目で下がり続けているという心配な報告があります。その中でも、砺波市の中学生の反復横跳びの回数は男女とも全学年で県平均より落ち込んでいますし、小学生では立ち幅跳びが県平均よりも少なくなっています。食生活の欧米化に伴い、子どもたちの体位、体格は年々よくなっていますが、体力がそれに伴っていっていないのです。なぜ体力が伴っていかないのでしょうか。原因の一つに、スポーツ少年団の低年齢化が挙げられるのではないでしょうか。小学1年生から3年生の平成18年度スポーツ少年団加入率は15%、小学4年生以上の加入率は44%となっています。スポーツ少年団の過熱に伴い、小学生は、スポーツに一生懸命取り組んでいる子どもたちと、学校から帰っても遊ぶ友達はスポ少などでいなくて、1人でゲーム遊びをするしかない子どもたちに二極化し、体を動かさない子どもたちの体力低下が進んでいます。また、車社会などの社会環境の変化により、自分の足で歩く機会が減ってきていることも原因として挙げられます。国も、スポーツ振興基本計画において子どもたちの体力向上について1番目に取り上げられていますが、なかなか改善の状況が見られません。
 今年の5月、市は新砺波市総合計画に基づき、新しい砺波市のスポーツ振興計画、となみスポーツプランを策定され、具体的な3つの数値目標を掲げられていますが、その中に、小中学生の体力テスト数値の測定全項目で低下をストップさせるというのがあります。この目標を実現させるための子どもたちの体力向上対策についてお伺いしたいと思います。
 新聞にも報道されていましたが、砺波市においては3年前から運動好きな子どもたちを育てることを目標に、「ホップ・ステップ・ジャンプ」という取り組みを市内の幼稚園や保育所で行われておられ、好評のようです。今年度はこの活動をさらに発展させて取り組んでおられるようですが、具体的にお聞かせいただきたいと思います。
 また、市内の小中学校、幼稚園に体力向上計画を立てて取り組むよう指導されているのですが、今年度新たに数値目標を立てられているようですので、これについても具体的にお聞かせください。
 体力の向上は、ひいては健康な体づくりに大きく影響してきます。植物と同じように、お日様をたくさん浴びて育った子どもはたくましく育ちます。子どもたちが青空のもと思いきり体を動かすような機会をたくさん設けていただきたいと思うものです。当局のお考えをお聞かせください。
 次に、体力向上策として、市民1人1スポーツの徹底についてお伺いいたします。
 プランにもありますように、地区体育振興会は市民1人1スポーツという目標を実現するための中核を担っています。現在、市内全地区で地区体育振興会が設置されており、一部の体育振興会では、スポーツ少年団に参加していない子どもたちを対象に、いろいろなスポーツに親しませる子どもスポーツ教室を計画したり、地区体育館を開放し、地区民がスポーツに親しむ日を設けたりしていると聞きます。このような取り組みが市内に広がるよう働きかけられることを望むものです。
 また、高齢者の方々が手軽にできる軽スポーツに1人1種目取り組んでいただける働きかけも大事であると思います。
 市内には、概ね1地区に1つの体育館が設置されています。この体育館を大いに活用し、生涯スポーツへの関心を高め、1人1スポーツに取り組む働きかけを進めていただきたいと考えるものですが、お考えをお聞かせください。
 4つ目に、砺波市民の歌の制定についてお伺いいたします。
 合併後、旧砺波市には昭和46年に制定された市民の歌がありましたが、旧庄川町との合併後、新しい砺波市の市民の歌はまだ制定されていません。市民体育大会など市の行事に参加するごとに、市民の歌がないために何となく物足りなさを感じていました。日本には国歌君が代があり、富山県には富山県民の歌があり、各小中学校にはそれぞれ校歌があります。私たちのまち砺波市に市民の歌がないのは、やはり残念で寂しいものです。歌は心を1つにまとめる力を持っています。市民の歌は、市に対する誇りと愛着を育ててくれます。同じように合併した南砺市や射水市では、新しい市の市民の歌を制定しています。南砺市では、市民の歌に手話もつけて、障害者にも歌いやすくする工夫もされておられます。今年、文化会館は25周年の節目を迎えるということで、記念事業をいろいろ計画されているようですが、ぜひこの機会に砺波市民の歌を制定していただき、市民に親しまれるよう広く歌い広めていただきたいと思うものですが、市長のお考えをお聞かせください。
 以上で私の質問を終わります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 大楠議員にお答えをいたします。
 まず、総合病院についてでありますが、深い分析をしていただきました。厳しい状況であります。
 そこで、公営企業法全部適用、あるいは、人によっては広域圏で役割分担したらどうかと診療科の配置がえなども言われておったり、あるいは、不採算性部門を切ったらという話もありますが、これらにつきまして討議をしたらという御意見もいただいたように思っております。
 まず、全適でありますけれども、昨年の9月議会で堀田議員からの提案もありました。私はその折に、全適は考えておりませんとお答えをいたしました。現実的に、全適することによっての効果、その上に課題もあるんですね。そこで、検討していただいたんですけれども、今のところその機運がまだ出てきておりません。私も内容を見ますと、プラスになる要因というのは見当たらないわけであります。そんなこともありまして、院長さんには、管理者として全適の気持ちで仕事をしていただくようにお願いはいたしております。
 それから、砺波広域圏内の診療科のすみ分けであります。こんな意見も実は前からあったわけですが、検討はしたいと思います。いずれそうなるかもしれません。検討したいと思いますが、実は医師の派遣、大学の医局では、砺波が地域における拠点病院だからというので実はドクターを派遣してくれておるわけですね。あの診療科もない、この診療科もない、拠点病院でなくなるわけです。したがいまして、重要な内科、外科、整形にしてでも、そのような病院だったら恐らく送ってくれないと思う。あくまで総合診療をやって、拠点病院なんだ、そういう病院にしていくことによってドクターの人事交流もやっていただけると、このように私は認識しておりますし、そのように聞いております。だから、小さい病院に来ますか。今、来ないと思う。そんなこともございますので、簡単にすみ分けをするという状態ではないのではないかと私は思っております。
 それから、不採算性部門を切ったらどうか。民間病院でやっていますよ、今。先般から問題になっております小児科、産婦人科、みんな切ったんですね、もうからないから。それでは拠点病院として患者の信頼を得られないと思う。簡単に不採算部門だからやめましょう、公立病院としては到底できません。その辺のところ、頑張らなきゃいかんわけでありますが、その点御理解をいただきたいと思っておるところであります。
 批判もあったんですが、病院が実は改築をしてそれなりに人気があったんですが、途端に診療報酬を落としたんですよ、国が医療制度改革で。地方の実態を知らない、霞が関の議論が合わないんですよ。このことについて私は政府非難をしたいと思う。小泉、安倍さん、憎らしいと思う。全部病院はつぶれますよ、これ。そういう制度改正があったことをまず承知願いたいと思います。ただし、制度改正があった以上、何とか頑張らなきゃいけません。その辺で創意工夫をしたいと思っておるわけであります。
 もう一つ悪いことは、今大楠さんもおっしゃったように、患者負担が多くなったんですよ、一部負担が。ずーっと医療費制度については積み重ねをしてきて、70になったら、あんたはいいお年だから負担せんでもいいよ、負担はわずかでいいんですよという制度があったんですよ。それがひっくり返ったんだから。その辺のところが今の医療制度改革、私は最悪だと思う。少なくとも診療報酬改定はいいですよ。いいけども、患者さんの負担を大きくする、これは総合病院だけではございませんが、一般の民間病院にしてでもそうだと思う。こんなこと、命を預かる病院がそのような形で患者負担を大きくするというのは、これは間違いだと思う。そのことで病院批判もありますけれども、私はそのように思っておりますが、ここで一つ歯を食いしばって頑張らないかんと、こう思っておるところであります。
 病院に対する批判も今ありました。この批判につきましては、私に対する批判だと思っております。つきましては、月に何度か院長、事務局長とすり合わせをして、いろんな方法、手段を考え、これから私は、病院も座っておるだけじゃないよ、患者集めをしようじゃないかと、セールスしようじゃないかという提案も実はしているわけです。ただし、事医療に関することですから、悪らつな保険を募集するようなわけにまいりませんが、そんな気持ちで患者対応、サービス対応すべきではないかと、こう思っておるわけでございます。
 いずれにしましてでも、なかなか思うようなドクターも来てくれませんが、総合病院はおかげさまである程度充実しております。一、二、専門分野がちょっと欠けております。どこの病院よりも私は医師体制は確立しておると思う。もう一、二、院長さん、早く大学に行って連れてきてください、実はこの前も申し上げましたが、私も実は乗り出しておるわけでありまして、いろいろ協力いただいておりますが、その意味で、いいドクターを院長さんが誘導していただいて、そして、今申しましたように、全適の気分で、管理者の立場で頑張っていただくように、ぜひ皆さんも応援してやっていただきたいと思う。そのことをお願い申し上げておきたいと思います。
 それから、次に、市民の歌の制定についてであります。
 おっしゃるとおり、市民の歌につきましては、郷土愛を醸成したり、市民が一体感を味わうという立場から考えると、私は意味があると思っております。したがいまして、制定することにやぶさかではございません。
 なお、また、歌の制定につきましては、文化振興会等あるいは有識者何人もから実は要望、提案をいただいております。そこで、どのような時期に制定すべきか、今企画調整課で調整をさせております。そのように指示してございます。旧砺波市民の歌でありますけれども、市制15年に市民憲章をつくるという話があったんですね。つくり上がったんです。ついては、今おっしゃったように、市民としての郷土愛の醸成とか、市民が一体になるということでは、みんなで声をそろえて歌う、そういう歌も必要だという盛り上がりが実はあったわけですね。そして決定をされて、作詞作曲をどうするか。有名な文学者の大島文雄さんに実は作詞を依頼したわけであります。それは大楠さん御存じかどうか知りませんけれども、最初の出足が「庄川の東に西に地を占めて」と、こうきているんですよ。確かにそうなんですよ。ただし、それは旧庄川町も逆に含めた形かもしれません。「庄川の東に西に地を占めて」と、こうあるんです。そして、「散居の緑がさわやかで、春輝くチューリップ」等々、特徴のある文言であります。私はすばらしい歌詞だと思う。そのとき制作に携わった一職員として、私は哀愁を実は感じております。
 ついては、旧庄川町と一体になりましたから、皆さんがあがめる牛岳であったり、香り高いユズであったり、その文言がもう少し中にあればなと、こんなことを実は感じております。そんなことなど思っておりますので、私は哀愁を感じ過ぎてそんなことを申し上げるかもしれませんが、皆さんの意見も聞かなきゃいけませんけれども、少し大島文雄さんの作詞を補作して、補充するという形も一つ手ではないかなと。何もかもあったものをほごにして、大事な文化をほごにするようなことはいかがなものかなという気が私はしているんです。これは、当時の一職員の立場としてそんなことを実は思っておりますので、補作と補完をすることによって、今の作曲をそのまま利用することによって御理解いただけないものかな、こんなことなどを実は今思っておるところでございます。いずれにしても、多くの皆さんの御意見なども聞きまして、そのようなことで。
 ただ、こういう制作発表は、私は市制の節目だと思う。前の市民の歌は15年済んでからやっているんですね。節目だったんです。発表して、皆さんにPRをして、それこそいろんな大会とかその場で歌ってもらったという経緯がございますが、制作で発表するとなれば、一つの市の節目というのが大事ではないか、こんなことを私は思っておりまして、少し時間をかしていただいて、どういう手だてでいくのか、こんなことなどを思っておるわけでございます。
 なお、また、このついでに申し上げますけれども、立派な砺波市史があるんです。庄川町にも立派な町史があるんですよ。この2冊を利用すればそれでいいと思いますが、ただし、これからの子どもたちに一体感を持たせるときには、かなめのところを1冊にして、新砺波市史をつくったらどうかなという話も実はあるんです。それは、今あるものをがちゃっとやるとこんなに分厚いものになりますから、そうじゃなくて、かなめのものだけをやって、私たちの市はこんな市であるということを今の子どもたちに理解させるため、そのことによって勉強にもなりますし、郷土愛というそういう一面にも発展するんではないかと、そういう提案も実はあるので、それもどうするか今工夫をしているわけです。何とか協議が整えば、1つのかなめだけでもやって、あんな分厚いものでなくてでも、子どもの学習用ですから、1冊にまとめることも大切な一つの行政の手だてでないかなと、こんなことを思って、ちょっと要らんことを申し上げましたが、そんなことも実はございます。いずれにしてでも、検討してまいりたい、そのことを申し上げて答弁といたします。
 私からは以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 教育長 堀田良男君。
  〔教育長 堀田良男君 登壇〕

◯教育長(堀田良男君) 大楠議員の質問にお答えをいたします。
 となみスポーツプランに基づく市民の体力向上策についてのうちの1点目、教育機関における体力向上策についてでございます。
 御存じのように、近年の子どもたちは、生活環境の変化から外遊びが少なくなるなど、日常的に体を動かす機会が減り、体力の伸びが鈍化しております。体力が下がっているというのは当たっていません。体力は伸びています。子どもだから伸びます。その伸びが鈍化しているということですね。このために、議員さんの御質問にもありましたように、市では平成16年度から子どもたちの体力づくりを目的にして、幼稚園、保育所に指導者を派遣して、大型の運動、グラウンド、遊戯室を目いっぱい使うというような「ホップ・ステップ・ジャンプ」の授業を実施してまいりました。
 今年度からはそれにもう一つ味つけをしまして、実効性を高めるために保護者の理解と、それを家庭でできるように新たに親子運動教室を導入しました。これは、エフエムとなみあたりで放送しております。この授業は、参加日などに指導者を派遣して、保護者を対象に運動遊びの必要性を説明するとともに、親子で運動の体験をしてもらっているものであります。そして、これを日常の暮らしの中に織り込んでいただきたいということと、もう一つ大切なことが隠れております。それは、親子のきずなを運動を通して行う。お子さんが生まれても、そのお子さんをしっかり育てるということについては、いわゆる肌と肌の接触、つながりが極めて大切ですね。それを親子運動という機会を通して深めていただくと、こういう新しい親子運動教室を入れました。
 また、平成18年度より、幼稚園、保育所並びに小中学校において体力向上計画をつくっていただいております。この事業は、体力向上への取り組みを一層具体化するために、学校ごと、園ごとに向上計画をつくります。つくっただけじゃだめなので、今年からはその結果が目に見えてわかるように数値目標を設定しました。そして、年度末にそれを評価いたします。これは大変現場とすれば厳しいです。目標を立てて、それに近づくように子どもをしっかり運動させなきゃならない。大変厳しいことですけれども、ここまでやらないと大切な子どもの財産が身につきません。そういうことで、年度末に評価をいたします。そこで具体的になる指標は、その運動種目、運動目標は園や学校で自由に選びます。しかし、小学校だけの一部については必修的なものをつけました。必ず鉄棒の逆上がり、陸上の50メートル走、これを必ず目標値の中に入れなさいと。そして、市全体としての目標値もつくりました。この2つだけは生きる力としてぜひとも大切なものと考えたわけでございます。
 そこで、この体力向上計画の実効を上げるために、今年度からは市内の各小学校に経験豊富な指導者を派遣します。そして、体育、運動に係る指導の充実に努めます。この指導者というのはだれかといいますと、今、教育委員会には2名の体育、スポーツの専門家を擁しております。1人は派遣スポーツ主事、1人はスポーツ専科指導員、いずれも30から40の経験豊富な方で、その方自身も体育運動にはすぐれております。この方々2人を今までは別の場所に配置をしておったんですが、これからは教育委員会の教育長の横におっていただきます。体育課に所属をして、学校現場、幼稚園現場、保育所現場に飛んでいただきます。
 次に、低学年の子どもたちに対する競技種目を限定しないスポーツ教室への参加の働きかけのことでございますが、現在市内には、アユーズ、それからSEIBUスポーツクラブ、それからトライズ、この3つの総合型スポーツクラブが活動しております。それぞれにおいて小学校の低学年を対象にして、競技種目を特定しないスポーツ教室が開かれております。親子運動教室等の機会、先ほど申し上げましたあの機会などを通して、保護者に対して運動遊びの必要性、そしてこのクラブではこういうことをやっておりますというクラブの特徴を説明しております。
 次に、市民1人1スポーツの取り組みについてでございますが、市ではこれまでも市民1人1スポーツを目標にいろんな事業を展開するとともに、スポーツの拠点となる地区体育館の整備に努めてまいりました。現在、各体育館では老若男女を問わず大勢の皆さんがスポーツに参加されておられます。
 また、地区民のスポーツ振興を目的に、体育振興会の設立を推進してまいりましたが、おかげをもちまして、市内全地区において体育振興会が組織されました。今後は、この体育振興会が中心となり、地区体育館等を拠点にして、その地区独特のものでも結構です、自由な立場で参加しやすいイベントや教室を継続的に開催していただけばありがたいと考えております。これによって、1人1スポーツの基盤の一つが組み立てられたかなと思っております。
 なお、去る3月14日に砺波市体育振興会連絡協議会が設立されました。このことによって、チャレンジデーやウオーキングなどへの合同での取り組み、それから各地区の情報交換などを通して、住民がよりスポーツに親しむことができる環境づくりに大いに貢献できるものと期待をしております。
 さらに、市民1人1スポーツの実現におきましては、先ほどの御質問にもありましたけれども、レクリエーションスポーツの普及が欠かせないものであります。体力や技術に応じて運動を楽しむことができるレクリエーションスポーツは、特に高齢者や女性を中心に大勢の方々に親しまれております。市といたしましても、体育協会、体育振興会、そして高齢者団体や女性団体と連絡、協議しながら、これらのレクリエーションスポーツの一層の普及を図ることを通じまして、市民1人1スポーツ、ひいては生涯スポーツ社会の実現に努めていきたいと考えております。
 以上であります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 病院長 杉本立甫君。
  〔病院長 杉本立甫君 登壇〕

◯病院長(杉本立甫君) 大楠議員御質問の、医師、看護師の確保についてお答えします。
 日本の医療を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。国のたび重なる診療報酬の引き下げや患者の自己負担増、あるいは臨床研修医制度導入による医師不足、看護業務の増加による看護師不足など、あらゆる面で問題が生じています。このままでは、数年のうちに日本の医療が崩壊するのではないかと非常に危惧している者の一人です。
 当院では、医師研修医制度の導入により大学当局の影響力が弱まり、医師の派遣が厳しくなるのではないかと考え、研修制度に力を注いできました。その結果、初期研修で平成18年度4名、平成19年度6名、計10名が当院での初期研修を終えております。平成18年度では2名、平成19年度では1名の研修医が当院に残ってくれました。非常にありがたいと思っております。他の研修医は、6名が大学病院に戻り、1名が県外の医療センターに就職しております。
 今大学は医師不足で、すべての病院に医師を派遣できなくなってきており、これからは医療圏の拠点病院に医師を派遣するシステムに変えようとしています。したがいまして、当院の医師確保対策としましては、さらに初期研修を充実し、後期研修医として残ってくれる魅力のある病院にしていかなければならないことと同時に、大学との連携を密にし、地域の拠点病院として医師を派遣してもらえるような病院にしていかなければならないと考えています。
 次に、医師の補充ですが、開業したり退職した医師のうち、呼吸器内科以外の医師を除きすべて現在は補充されております。
 一方で、年々看護師の確保も難しくなっております。当院も昨年は2次募集してやっと確保した状況から考えると、安閑とはしておられません。これは、昨年から始まりました国の7対1看護基準の創設から、多くの大学病院で大量の看護師を採用したからにほかなりません。当院では、県看護協会のオリエンテーションに出席し、当院の紹介をし、全国の大学や看護学校に募集要項を郵送しており、この後は大学や看護学校へ訪問する予定で、何としても定員の確保に努めたいと考えております。
 また、臨床研修看護師につきましては、1年間の予定で当院の指導看護師がきめ細かい指導研修を行っております。現在3カ月目に入っており、ICU、救急、手術室で研修をしております。今後とも、この研修制度を継続していくつもりです。
 なお、現時点では5名とも当院に残る予定となっております。
 次に、患者数の減少についての御質問ですが、これは当院に限らず多くの病院で患者数の減少が見られます。国の誘導政策がじわりときいてきているのかとも考えられます。といいますのも、国は、外来は開業医で、入院は病院での方針のもと、病院への外来患者を抑制する政策をとっております。非紹介患者初診加算料を取れるのも、これは国の誘導策でございます。
 一方で、入院では、平均在院日数の短縮化を図るため、長期入院の場合、診療報酬が低減される仕組みがなされています。
 私は、患者数減少の最大の要因は患者負担増にあると思っています。3割の自己負担が受診抑制につながっていると思います。そのため、今後、病態が悪化してから受診するケースが増加するのではないかと危惧しております。
 最後に、開業医からの紹介ですが、紹介患者数は平成18年度では約6,000名と、前年対比27%と増加しておりますが、紹介率は逆に19.4%と低下しております。これは、当院では複数科受診者が多く、1つの科の紹介状はあっても他の科の紹介状がない場合、そのほかの科に受診していた場合は紹介率にカウントされないという制度上の問題であります。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 福祉市民部長 藤沢まゆみ君。
  〔福祉市民部長 藤沢まゆみ君 登壇〕

◯福祉市民部長(藤沢まゆみ君) 私からは、自殺防止対策についてお答えいたします。
 議員さんが御指摘のとおり、砺波市の自殺による死亡者は年々増加してきております。平成14年と平成17年の自殺による死亡率を人口10万単位で比較すると、10.3から43.2と4倍になっており、大きな社会問題であると認識しております。
 昨日の飯田議員さんの御質問の健康プランの見直しにおいても、目標達成の柱の一つとして自殺防止対策の推進を掲げ、現状分析した上で、心の健康問題として正しく理解し、防止のための普及啓発や個々人の相談体制の充実など、今後の対応を検討していくこととしております。
 また、県の自殺防止総合対策事業として、厚生センターと協力して今年度から3カ年間、重点地域を選定し、地域自殺対策推進事業を実施する予定であり、特にうつ病患者などのハイリスク者に対する相談支援活動や地域のネットワークの構築など、体制整備を図っていきたいと考えております。
 自殺は単に個人の問題ではなく、社会全体にかかわる問題であり、関係機関、団体などの相互の連携のもと、それぞれの立場で実効ある対策を推進していくことが重要であると考えます。
 また、議員さん御指摘のとおり、近年地域では個人主義が優先され、地域コミュニティーが薄れてきております。隣の家や近所を中心とした地域共同体はその機能を失いつつあると言えますけれども、市においては本年度から、市内全地区において地区福祉推進協議会を通じて、地域総合福祉推進事業、ケアネット型への取り組みを進めております。この中では、個別支援を行うケアネットチームを形成し、要支援者の皆さんの話し相手や日ごろの見守り活動などをすることで地域コミュニティーのさらなる醸成を図るとともに、だれもが安心して暮らせる地域づくりを目指してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 21番 前田喜代志君。
  〔21番 前田喜代志君 登壇〕

◯21番(前田喜代志君) 私は、4点につきまして質問したいと思います。
 最初に、国の骨太の方針2007に示された関税削減などの砺波市農業への影響はどうかという点でございます。
 今、日本農業の存在価値が問われております。食料と農業は暮らしと命の基本にかかわる大事な問題であります。そして、安全な農産物が将来にわたって安定的に確保できるかどうか、農業生産者のみならず、すべての人々の問題として目の前に立ちはだかっております。安全で安心できる食料の生産と消費は、地域の農業や環境を守ることに直結しているわけであります。それだけに、食料の安全と安心、安定供給、あるいは農業、農村の持続性、これがしっかり担保されなければなりません。今は、どちらかといえば行き過ぎた市場原理主義、これが必ず人々の暮らしや命を大きく脅かしていくのではないか、こういう本当に不安な社会になっているではありませんか。
 これまで輸出国主導で進められてきた農業交渉、WTO、あるいはEPA、万が一貿易自由化にでもなれば、日本の農業も農村も壊滅的な打撃を受けます。今、日本とオーストラリアの経済連携協定をめぐる交渉、第2回目の交渉がこの7月にも開かれる重要な段階に差しかかっておりますけれども、先ごろ農林水産大臣は、日本の立場をしっかり交渉に反映させなければならない、こういう決意を示しているわけでありますが、この日本の立場とは何かが本当に問われております。というのは、他方で、経済財政諮問会議など安倍総理の周辺では、規制緩和をすればオーストラリアと競争できる農業が日本に育つ、こういう急進的な農業改革を迫る発言が相次いでいるからであります。豚肉の差額関税についても、常に方針が揺らいでおります。農地を含めた農業改革の全体像と改革の進め方を示す工程表は、参議院選挙前はやばい、参議院選挙の後に取りまとめよう、こんなふうに臨時閣議で決まったと聞いております。
 さかのぼりまして、農林水産省が今年の2月26日に発表した、2国間自由貿易協定締結による関税撤廃が国内農業にどのような影響を与えるか、これを試算して発表いたしております。国内市場に安い輸入農産物が流入することによって、現在の農業総産出額約8兆5,000億円の42%に相当する3兆5,959億円が破壊されてしまう。食料自給率、カロリーベースでは、現在の40%から何と12%にまでに低下してしまう。品目別では、お米は加工、外食向けが格安の輸入米にほとんどシフトして、国内生産は42%落ち込んでしまう。最終的には、一部のこだわり国産米だけが生き残り、9割は輸入品に市場を奪われていく。
 この農林水産省が試算した結果が何を一体示しているか。1つは、海外との価格差が大きい小麦や砂糖など5品目はほぼ全滅、99%なくなってしまう。2つには、乳製品の原料となる生乳や牛肉、豚肉など6品目は、本当に一部の高級品を除いて6割ないし9割が輸入品に市場を奪われる。このほか、鶏卵や鳥肉、お茶など8品目が1ないし4割減少していく。
 これらの試算の結果が示している恐るべき内容、これを砺波市農業に置きかえたらどのような結果になるか、その試算数値をぜひ示していただきたいのであります。
 国が財界の代弁者としてこのまま突き進めば、関税の撤廃で国内農業生産はほぼ壊滅していきます。食料の9割を輸入に頼ることになっていきます。ごくごく一部の高級品生産だけが残る、そういう日本農業に大リストラという結果が待っています。
 安倍政府は小泉政府からの継承で農業改革を断行中ですが、農地や補助金をごく一部の担い手農家に集中し、9割の農家は結果として切り捨てられざるを得ない状況にどんどん追い詰められていくでしょう。約300万戸の農家は40万戸ぐらいに減らしていく、こういう大リストラの計画が着々と進んでいるとも思えるのです。砺波市農業をそのようながけっ縁に追い込まないために、砺波市としての主体的な考えを県、国に押し上げていくべき大事なときではないでしょうか。
 2つ目は、株式会社の農地の所有と利用を自由化する規制緩和、そして構造改革、この流れにやっぱり反対をしていただきたい、この点でございます。
 先に申し上げましたが、市場原理による採算性第一で低コストの農業に強引に転換させようとする財界の意向に沿って、というのは、1戸当たり2,000ヘクタールも営農しているオーストラリアの農業と自由に対等に貿易できると思いますか。できるわけがないんですよ。でも、財界はそこまで今迫ってきております。株式会社に農地の所有と利用を自由化するこの規制緩和や構造改革は、農業、農地の守り手であり、農業振興策を提案してきた自治体の農業委員会、この役割を全くないがしろにするものであるとともに、農地の利用や管理の上で農村社会に大きな混乱や不安を招き、国民食料の安定供給が確保できなくなるばかりか、国土の保全をも危うくし、農村社会に大きなダメージを与えかねません。ぜひとも市長会等を通じてこのような流れに異議を唱えていただきたいのであります。
 3点目は、特別養護老人ホームの待機者の状況などについてお伺いしたいと思います。
 高齢者が安心して暮らせるようにしていくというのは市でも大変大きな課題になっているわけですが、特別養護老人ホームの状況は、定員を上回る待機者がおられる。待っても待っても待っても順番が来ない、いつになったら入所できるのか、みんな不安でいっぱいでございます。
 要介護度別の待機者数はどれくらいになっているか。高齢者が高齢者を見守るという老老介護、本当に限界の状態にあります。そういう老老介護になっている待機者数はどれくらいあるのか。あるいは、ずっと長く待機状態が続いて、在宅で長期に頑張っておられる、こういう待機者数はどれくらいになるのか、その内訳などを詳しく御説明いただきたいと思うのであります。
 そして、最後に、国が進めているこの介護療養病床の全廃、この動向と今後の対応策についてであります。
 介護保険制度の改悪の1つでもある介護療養病床の全廃、これによって追い出される高齢者の受け皿はどうなるかと、本当に市民の心配が絶えない、たくさん御心配があるわけです。老人ホームは軒並み待機者があふれているわけです。このままベッド数だけが減っていくというようなことになれば、行き場を失った高齢者は無数に放出されることになっていくからであります。
 介護の仕事にかかわっておられる方からこんなお話がありました。65歳で脳梗塞で倒れた。この動けなくなった人などは、本当に行き場がなくなりますよ。リハビリも打ち切られますよ。病院も転々と回されて、最後には在宅にといってほうり出されるではないですかと本当に心配しておられました。
 在宅になったときに問題にならないように介護保険で一生懸命やっていただいておるはずなのでありますが、やっぱり介護疲れで自殺に追い込まれているような、こういう現実が一方にあるわけですね。どんな問題に在宅でぶつかるか。医者に行こうにもお金がない、1週間のケアプランを順番にやっていったら、もう年金は空っぽになる、医者にかかる医療費が払えない、こういう方々が少なからずおられる、医者にもかかれないという。あるいは、孤独死がもっと増えるのではないか。国はそれからじゃないと動かないんでしょう、こんな返事がありました。老人保健施設や特養の増床がもっと必要になっていると思われます。ケアハウスやグループホームも足りません。配食サービスによる声かけなどの拡充ももっと必要になるでしょう。
 厚生労働省は、38万床のうち23万床を廃止する受け皿として、16ないし18万床を見込んでいたわけなんです。ところが、今年の3月時点での全国療養型病院の調査の結果では、老人保健施設に転換すると回答した病床はわずか8.5%しかなかった。医療型病床として残したいという希望は49.6%に達している。一般病床への転換は5.2%、介護型病床が8.9%、まだ決めかねているというのが30%。これと同時に行われた療養型病床の入院患者への聞き取り調査というのもあるんですが、その世帯構成の実態は、高齢者のひとり暮らしが24.1%、高齢者のみ世帯というのが17.5%、合わせて41.6%の人がおられる。自宅療養への転換はほとんど不可能に近いという数字が出ているわけです。
 こういう調査結果を踏まえて、このほどまた新しい提案を決めております。新型の老健施設を創設するというわけです。今までの老健施設よりももうちょっと医療レベルを上げるというふうな、新しいタイプの病床数を確保しますという提案ですね。国は、このようにして制度をころころと変えてきました。開業医さんも一生懸命国の制度の変更に合わせて設備投資もされ、まだ借金の返済も終わっていない、そんな中でまた新たな提案が出ているわけですけれども、自宅療養への転換対策では24時間体制の在宅支援診療、こういうものも打ち出されておりますが、うちのところでやりますと手を挙げている医療機関はほとんどまだないと、こういう現実です。
 こんな状態で、医療も介護も受けられずにほうり出されるのではないかという市民の不安に本当にこたえていけるのかどうか、大変危惧されるのであります。今後、介護事業主や診療所への詳しい聞き取りや調整が進められ、県や福祉圏域で新たな基盤整備の目標なども検討され、固まっていくものと推察されるところでありますが、少なくとも、私ども砺波市としてはどうしたいかという主体的な方針をしっかり練り固めることがまず第一ではないでしょうか。市はどのような手順でこの砺波市案というものを確立していくのか、現時点での考えをお聞かせいただきたいのであります。
 簡単ですが、以上で質問を終わります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 前田議員にお答えをいたします。
 関税削減によって砺波市の農業の影響はどうなのか。現状を述べられましたが、市に対しても、どうこれから対応するのか大変難しい話でありまして、いずれにしましても、内閣の経済財政諮問会議で中間報告でありますが、骨太か骨細か知りませんけれども、2007年の関税撤廃をしようということですね。いささか遺憾に私は思います。
 経済至上主義の皆さんだけ寄ってやると、恐らくそうでしょう。ただし、農村どころにあるこの砺波市にとっては大変なことですよ。農業、農村を知らないといいますか、農業、農村出身の代議士の皆さんも指をくわえて黙って見ているというのは、いささか腑に落ちない。先日発表になって、早速農業団体から抗議が出ておりますし、新聞でも論評のあったところであります。
 そこで、前田議員から、関税削減による砺波市の農業の影響の指数を示せ、なかなか難しいんですが、少し前語りをいたしますと、昭和17年に食糧管理法が制定されて、米の生産、流通、消費のあり方が進めてずーっときたわけですね。一時は食管堅持ということで、昭和時代はそれを堅持してきたわけです。ただし、その後、平成に入りまして、今お話がございましたように、ウルグアイ・ラウンド農業合意、食管制度がぐらっと揺らぎました。御存じのように、食糧管理法は実は廃止になったわけであります。
 そして、平成7年には新しい食糧法というのが出ました。これは食糧を守るという意味じゃなくて、国が管理したやつを今度は全部民間でやれと、そういう食糧法なんです。そして、新しく先般は経営所得安定対策大綱が出て、担い手がないとおまえのところの米は買わんぞと、そういう趣旨の要綱が出たわけですね。
 だから、少なくとも、担い手のいないときには集落営農をやって何とか頑張ろうじゃないか。企業農家はいいですよ。30、40ヘクタールやっていますからいいんですが、これまで自ら自己完結型の皆さん、4町歩以上なきゃだめだ、担い手もなきゃだめだ、カウントせないかん。これは崩壊につながりますよ。だから、今、営農集落等をつくり上げておるわけであります。
 そのような形でずーっと変化をしてまいりまして、農政はその意味では猫の目が変わるといいますか、そんな状況でずっと来たわけであります。
 そして、いよいよグローバルな時代になりましたから、アメリカやオーストラリアから自由化を求め、関税を下げろと、こう言われている。確かに日本は工業立国ですから、それも受け入れたいだろうと思います。しかし、農林本省そのものはやっぱり農業が大事だということを認識しているんですよ。今お話がありましたように、食料の自給率、今カロリー計算で40%、この間示された農林本省は少なくとも50%でしたよ。そのときには、農業の皆さんにしっかり生産物を出していただいて、その上に新鮮野菜など地域特産のものをどんどん出そうじゃないかという施策も実は出てきたわけです。それはそれでいいんですけれども、国際競争力、市場主義経済の皆さんは、関税を撤廃しようじゃないか。この間もう出したんですね、中間報告で。そんな状況でございます。
 そして、この富山県、富山県というよりも砺波市の影響はどうかと、指数を示せと言われても、これはなかなか難しい話で、砺波市のものを示すことはできませんけれども、富山県生産農業所得統計から推計して、県が実は推計をいたしました。その算定によりますと、米では22億9,000万円、畜産では2億7,000万円が減少されると発表いたしました。したがいまして、そのことを理解していただくならば、砺波市農業にとってもむろん大影響があると、このように認識をしておるところであります。この経済の連携協定やら、あるいは自由貿易交渉、これによりますと、今申しましたように富山県がこれだけの打撃でございますから、砺波市の農業への影響も大きいものと思っております。
 先般、農協の総大会に参りまして、あいさつをする機会がございましたが、農協の総代会でも、このような国の骨太方針について反対、オーストラリアとの交渉もやめてくれ、関税削減をやめろ、こういう決議がされたところでございます。
 特に砺波市の皆さんは、猫の目が変わるような農政でも今も転作にちゃんと応じているんですよ。東北、北海道に行ったら、言うことを聞かん農家もたくさんおられるんです。富山県は本当にまじめなんです。100%消化をして何とか守りたい、そのためには我々も米をつくらないで転作をすると完璧に消化をしてきたんですけれども、このまじめな農家に大打撃を与えるというのはいかがなものか、そのように私は思っておるところでございます。
 いずれにしてでも、厳しい事態になりますが、砺波市として、おまえ、何か考えておけと、いうこういうことですが、今のところ考える手だてさえ私はないところであります。そのような形で、もし手だてをやるというなら、国の方針に全部刃向かうと、全部拒否すると、それしか手だてがないんです。ただし、そんなことを私がここで申し上げてもいかがなものかと思って、言うてしまったんですけれども、そのように感じておるところでございまして、それは言明できませんが、ただ気持ちはそうです。おまえ、何か態度を示せと、こうおっしゃってでも、このような状況で国の方針が決まってくるとなると、随分厳しい状況だと思います。そのことを理解していただきたいと思っておるところでございます。
 次に、株式会社の農地所有と合理化といいますか、自由化の問題であります。これも出てまいりました。農地を守り、美田を守ることは、特に砺波市の場合、すばらしい田園空間がありますから、これはやっぱり将来とも守りたいというのが私の信念であります。しかし、この前は、不耕作田、それをリースで企業が農業に使わせてくれ、それならいいよという法律が実は通ったんです。それはいいと思っています。不耕作田ですから、それを借りて農業をやると、そういう方針ができたわけです、農地法の改正で。
 今度はそうじゃないんです。株式会社は所有権を持ってもいいよということです。これは、もともと農地法の3条で、農地から農地に移転する、それはあるんですね。ただし今度は、4条ぐらいになるんですかね、この3条を撤廃して農地を企業に売り渡す。農業をやりますというのは表向きそうだけども、登記してしまって自分のものになったら、会社になったら、必ず転用ですよ、これは。安く買いたたいて自分のものにして、少なくとも1年か2年、米をつくったり野菜をつくったりするかもしれません。しかし、所有権を移転しますから、今の民法からいうと転用できるんでしょう。それが始まるのですよ。
 これまで農地法をきちっと守ったから、今日の田園空間が守れたんです。これは守れなくなります。そうすると、前田さんの心配される状況が出てまいります。今、景観を守ろうと思って一生懸命調査して、研究して、これから皆さんの意見を聞きたいと思いますが、もうあちこちで転用が始まるということになると、どうなるんでしょうかね。そんなことなど、この農地の保全というのは私は難しくなると思っておりますので、何か少し歯どめがこの砺波の場合は必要ではないかと。
 もちろん今も、農振除外をやって自分のものにして、付近の皆さんの合意をとって、判こをもらって、会社、工場をつくるのはそれはあるんですよ。だから、そのルールでしたら農業委員会も通ると思う。農振地域にあって、田んぼを売りたいと、買うと、買うについては付近の皆さんの同意をとって、土地改良区の皆さんの、排水をどうする、用水をどうする、付近に迷惑をかけないというふうな条件でそれぞれ転用されておることは間違いないんですが、今度はそんなことでないんですね。
 そうなりますと、従来の不耕作田のリース等については、一つの緑を守るという意味からでしたらいいと私は思いますけれども、今度は自由にそのように所有権移転ということになると、問題でございます。そのことについて、おまえ、市長会で頑張れま、こうおっしゃっておられるんですが、市長会はさまざまなんです。都市近郊の都市があります。我々のような田園都市もございます。だから、市長会はまとまらないんです、これ。ある市長は、農業委員会をなくしてしまえというひどい市長もおりますから、この点ではなかなかまとまりませんので、前田さんがおっしゃるように、市長会で頑張って阻止しなさいといっても、これはもう三々五々で、ちょっとこの辺は難しいところであります。よくこの辺のところを議会でも議論をしていただいてやらなければいけないなと、こう思っております。
 その裏返しに、あんまり評判がよくないんですが、いわゆる農地・水・環境を守る施策が出てきたわけです。表現は大変いいんですよ。もともとやってきた江ざらいを法制化したんですからいいんですけれども、ただ、作業をするのは大変ですよ、これ。農業者にあれだけのことを強いるというのは、ちょっと農林水産省もどうかなと私は思うんです。それぞれ今半分ほどやることになっておりますが、恐らく苦情が市のほうへ出てくるのではないか。金もたっぷり来ますので、それなりに職員を雇ってもいいことになるかもしれませんが、なかなか難しいんですね。だから、表向きは、農地を守るために非農家の皆さんも参画してやれと、こういうことなんですけれども、裏には、農地をどんどん売りなさい、開放しなさい、農業委員会もなくしなさいと。これはどうなっておるのか、私に言わせると、むちゃくちゃと言わざるを得ないと思っております。
 何よりも私は心配なのは、農村コミュニティー、これがなくなるのが心配なんですよ。こんなにいいコミュニティーがあるんですよ。そのコミュニティーが、福祉の問題でもコミュニティーは大事なんですが、これがみんな壊されると、そういう事態が発生することが私は大変心配をしておるところでございます。
 いずれにしても、これらにつきましては、農業委員会とも提携をしながら、阻止をするという立場に立ちたいと思います。そうしなければこの田園都市は守れないと、このように思っておるところでございます。
 少し長くなりましたが、私の意見を申し上げたところでございます。
 次に、介護療養病床の廃止についてでございます。
 これも遺憾な方法であります。地方の実態をよく知らないで、医療法改正と同時に療養病床をなくしようというんだからね。療養病床の病院の皆さんに言わせると、この間できてまだ借金も払っておらんがに、何で転換せんならん、おかしいのうと。私、そう言ったから、あんたたちは医師会を通じて一生懸命自由民主党を応援したからこんなことになられたら、弱った顔をしておられた。あんたたち、ちょっとおかしいんやないがやけと言うて冷やかしておりました。
 ただし、こんな形でかっと変わりますから、それよりも、ドクターの皆さんよりも入っておられる皆さんが困るんですよ、出て行けというんだから。それを今度は砺波市、前田さんに言わせると、おまえ、どうすんがやと。私も困りますよ、そんなの。この三、四年の間にそんな形になりますが、覚悟しなきゃいかんと思う。ついては、老健施設、ケアハウス、これの充実しかないと思う。そこで、在宅になりましたら、在宅介護、その2つが必要になってくるのではないかと、私はそう思っております。
 市長会を通じまして、こんな拙速なやり方、無謀なやり方があるかという、これは厳しいです。これはどこの市町村も、農地と違いまして全部そう言っているんですけれども、なかなか言うことを聞かない。おっしゃるとおり、介護難民が生まれます。そのことを我々もまだ訴えておると。
 この際ですから、少し詳しく申し上げますと、砺波市の場合、調査をしたんですけれども、あおい病院があります。砺波サンシャイン病院があります。砺波誠友病院、となみ三輪病院の4病院がこれにかかわるわけであります。病床数が約400ございますが、その半分は介護病床であります。だから、その半分の、みんな満床ですから、待機者がおるぐらいですから、それが今度出て行けということになるんでしょう。やっぱり患者さんもそうでありますが、それを支える家族の皆さんが困ると思う。私は、このことについては、昨年9月に井上議員からも質問があって申し上げておったわけでありますけれども、この再編の方法としては、富山県もどうするか、そのことについて、この体制づくりのために今協議会が開かれております。まだまだ明確な答えは出てきておりませんが、先ほど申し上げました、市町村としてもこのことをよく考えて、特養の充実、あるいはケアハウス、そしてショートステイ体制も必要になってくると思う。療養からうちに帰ると、どうしてもショートステイが出てくると思う。その意味で、ショートステイ体制も早急に進める必要があると思います。
 前田さんからもおっしゃいましたが、在宅療養支援診療所というのをつくってもいいことになりまして、砺波市は1つできましたが、さらに医療機関にお願いをして、こういう診療所の対応もしていきたいと思っております。
 なお、新しく新制度も出たということですが、昨日の新聞報道、市長会や都道府県からも介護難民についてそれぞれ申し上げてきたわけですが、新型の老健施設ということで、医療機関が特養を認めるということになる。特養というのは福祉法人しかつくれなかったんです。法改正で、医療機関がつくってもいいぞ。だから、従来は市町村、自治体か、あるいは社会福祉法人をつくって特養をつくってきたんですが、今度は医療機関がつくってもいいという、ころっと変わったんですよ、ついこの間から。
 そうすると、今度、福祉法人、自治体で持っておる特養が混乱すると私は思う。だから、実際に見ると、うちのやなぜ苑が特養でしょう。これは福祉法人で積み上げて今日まで来た。今度は医療機関が特養という形でやりますと、これは競争原理が働きます。国は競争原理が大好きかもしれませんが、そうしますと、私はコムスンになると思う、大資本がだっと入ってきますから。あんないいかげんな大資本で、しかも、言うことも聞かないようなコムスンでありますから、民間、民間というとそういう人たちが入ってくるんですよ、今度は。入っておる特養の皆さんは混乱すると私は思う。ただ、きのう、おとといの報道でこの後決まるようですが、そういう方針が決まるようでございます。
 いずれにしても、先ほどの農政、あるいは年金、医療介護、そして今、市税が高くなったものだから、市税、みんな混乱して、市町村いじめばっかり。こんなばかな内閣があっていいのですかね、本当。この批判は私だけではないと思う。市長会でも議論しておりますけれども、そんな批判を実はしておるところでございます。
 民間がいい、民間がいい、大資本のコムスンが撤退でしょう、悪いことをして。うそばっかりついて。民間というのはそんなところですよ。自分でもうけなきゃいかんから、資本を出していますから。実際あったじゃないですか。そういう福祉法人は自らやって、自ら経営をやっているわけです。今度は医療機関がやるんですよ。医療機関はもうけなきゃいかんですよ、民間ですから。うちの総合病院がやるんだったらこれはいいですよ。私が管理者ですからいいですけれども、そんな形になろうかと私は想像していますので。
 いずれにしてでも、いろいろ変わってまいりますが、大変な時代を迎え、そして、しわ寄せは全部市町村長。市の職員は私は大変だと思うが、頑張ってやっていきたいなと、こんなことを思う次第でございます。
 具体的な待機者等につきましては担当部長からお答えします。
 以上であります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 福祉市民部長 藤沢まゆみ君。
  〔福祉市民部長 藤沢まゆみ君 登壇〕

◯福祉市民部長(藤沢まゆみ君) 私からは、3番目、特別養護老人ホームの待機者の状況についてお答えいたします。
 現在、砺波市民の特別養護老人ホーム入所者数は、市内外の施設を合わせておよそ160人であります。また、市内には特別養護老人ホームが2施設あり、本年3月末の入所申し込み状況の調査では、市内に住所を有する方の待機者数は193人でございます。ここ数年は200人前後で推移いたしております。
 また、県内の特別養護老人ホームは入所者基準が明確であり、申込者の緊急性やひとり暮らしなどの優先性、さらには介護度の重度化が考慮され、入所順位が決められております。市内の待機者のうち、介護度が4、5の重度の方は76人であり、そのうち在宅サービス利用の方は26人、そのほかの50人の方は老人保健施設、療養型医療施設、または病院に入院中であります。また、介護度3の中度の方は60人、介護度1、2の軽度の方は57人でありますが、中軽度の方は入所検討委員会での評価点数が低く、施設入所できないのが現状でございます。
 したがって、在宅での長期の待機者状況については、中軽度の方では3年から4年前からの申込数が半数以上はおられます。また、重度の在宅の待機者で長期の場合は、本人の介護度に変化があったり、病院への入退院を繰り返しているなどの理由のある方がほとんどであります。
 いずれにしましても、在宅での待機者の方々は、ホームヘルプサービス、デイサービス、あるいは月の半分はショートステイなどを組み合わせて利用しておられますけれども、実際には、家族の方の介護負担、特に3分の2は老老介護でありますので、相当に負担が大きいであろうと推察いたしております。
 市といたしましても、月1回、市内の居宅介護支援事業者──ケアマネジャーさんですけれども──を集めてケアプラン検討会を実施し、介護関係者の質の向上に努めておりますが、今後も、在宅サービス利用者とそれを支える家族の方々とも十分に相談体制をしっかりしながら、本人の体及び家族の介護力などを十分に考慮した、利用者の皆さんに喜んでもらえるケアプランが提供できるように努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) この際、暫時休憩いたします。

 午前11時41分 休憩

 午後 1時00分 再開

◯議長(林 忠男君) 休憩前に引き続き会議を開き、市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を続けます。
 通告により発言を許します。
 4番 岡本晃一君。
  〔4番 岡本晃一君 登壇〕

◯4番(岡本晃一君) ボートピアは、公営競技の一つである競艇の場外舟券発売所であります。これが五郎丸の地に計画されました。具体的に言えば、ホテルアンバーとパチンコダイナムの間に計画されました。御承知のとおり、この地は第四常会ととなみ野五番街の住宅街に接しております。
 平成16年4月に、相澤建設の実質モーテルができて以来、閑静な住宅街が一変し、喧騒と夜は原色の閃光がきらめく、とても住むことのできない地と化してしまいました。アンバーには、住宅地側の照明を下げてほしいことと、その前を通る道路の見通しが悪く危険なので見通せるよう、ほんの幅一、二メートルだけ垣根を低くしてほしいこと、また湯来楽には、駐車場の照明が深夜隣の住宅にまともに差し込むので改善してほしいと両方に申し入れをいたしましたが、一切聞き入れてもらえません。
 狭い道路に車があふれ、また、そのモーテルで女子高生と土木作業員のみだらな行為をしたことで警察署に逮捕されたりと、表ざたになるのは氷山の一角にすぎません。現状は、風紀、防犯上ゆゆしいことになっています。
 平成16年に、五番街自治会、五鹿屋振興会で、通学路がモーテルの前を通っているのはおかしいから、新しい道を建設し、通学路を変更するように市に申し入れをしました。そして、平成18年12月15日に、五鹿屋、東野尻の両振興会長、地元の常会長等で、市長に市などで該当土地を活用してもらえないかお願いいたしましたが、どれも財政的に余裕がないと断られました。
 第四常会、五番街自治会とも、ボートピアと他の民間の新たな開発行為と比較検討され、苦渋の選択として、行政も加わってきっちりと地元の環境対策に取り組んでもらえるボートピアを選択されたものであります。
 連合婦人会を初めとする各種団体で、ボートピアだけをとらえて建設反対を唱えておられます。イメージダウン、青少年育成上に問題がありと。現状でもそうなのではないでしょうか。その環境の中での問題が起きているわけで、この砺波の玄関口である場所をどうすることが必要か、どうあるべきかがだれ一人として訴えていないのではないですか。該当地区住民だけでは解決できる問題ではありません。砺波市全体の問題であり、解決していかなければならないことではないでしょうか。地元の方々の考えも聞かずにただ反対では、単なる烏合の衆ではないですか。いま一度、市長としてどうあるべきかについて、反対表明だけでなく、具体的にどうするかについて答弁をお願いしたい。これが該当地区の皆さんが一番聞きたいことと考えておりますので、真摯にお答えお願いします。
 該当施設と離れているところの人々が言うのではなく、だれよりも接していて、非常に不都合をこうむるであろう人々、第四常会、五番街自治会がボートピアの受け入れを決断されたことについて、五鹿屋地区としては大変重く受けとめています。第四常会、五番街自治会の人たちを、当然地区を挙げて応援してあげることに決定をいたしました。
 市長はボートピアの建設に反対であるとのことですが、この住宅街のことで今までいろいろ苦情を訴えましたが、住民の力で解決してくださいだけでありました。第四常会、五番街自治会が、民間施設が来た場合、住環境が今まで以上に悪くなるのではないかという心配に、どのような施策でもって対応されるのか質問いたします。その施策を実行すれば、以前のような閑静な住宅街に戻ると期待してよろしいのですか。
 また、関連で次のことも質問いたします。
 先日のテレビで、ダービーを皇太子殿下が見に来ておられましたが、競馬と競艇は、馬とボートの違いのほかに根本的に違うと考えておられるのかどうか。違うとすればどう違うのか、お尋ねいたします。
 第四常会、五番街自治会は、連合婦人会の陳情書にある、1つ、安心・安全な地区、2つ、青少年の健全育成にとって良好な地区、3つ、モーテルがあるが、イメージが落ちていない地区とお考えかどうかもお尋ねします。
 ボートピア反対を議員提案されると予想されますが、反対理由が事実と違っていることを幾つか指摘しておきます。
 治安の悪化、交通量の増大による事故の増加や渋滞、周辺地域への公害問題等々、健全で文化的な市民の暮らしが脅かされるといろいろ心配されているようですが、開催日には50人くらいの人が車の誘導、整備、清掃に当たり、そのような心配は当たらない。風紀、防犯、青少年への対応については、場内を20人の警備員が巡回し、トラブルを未然に防いだり、18歳未満は入場できないことになっており、入り口に警備員を配し、必要に応じて年齢確認を行っています。青少年の健全育成が脅かされると言っておられるが、何ら根拠のないことであります。それよりも、ボートピア以外の民間施設が来た場合こそ、そのような心配をしなければなりません。
 太平洋戦争の末期に、沖縄のひめゆりの塔など、たくさんの少女たちが命を落とした悲惨な事件はなぜ起きたのでしょうか。それは、指揮官が心理的なものも利用して、捕らわれたら辱められると間違った情報を伝えたからだと思います。間違った情報ほど人々を不幸に陥れ、後で取り返しのつかない結果になります。
 連合婦人会など、署名を集めるために根拠のない間違った情報を流したり、ボートピアは市民憲章に違反していると言っておられますが、どの項目に抵触するのですか。やくざが運営しているとか、人を服装によって差別する感覚、市議会議員の署名をもらうのに、封建時代の徳川幕府がキリシタン弾圧のために行った踏み絵的な手法を用いたり、また、ボートピア反対の一部議員の主張は、殊さらにボートピアに対する差別と偏見に満ちたもので、家庭崩壊をもたらすほどのギャンブルにのめり込む人は、ボートピアに限らず、宝くじでも、競馬でも、競輪でも、みな同じ比率で発生します。該当住民の方々がなぜボートピアに賛成したのか、そこをもっと深く深く考えていただきたい。それは、ボートピア側の提案が、今までの苦しい住環境を少しでも住みよい環境に変えてもらえると期待したからだと思います。全国どこでもボートピア建設に地元が反対が普通なのに、どうしてか砺波は地元が賛成という現象は不思議だ、よほど行政の光が当たっていない地区だったのですかとボートピア関係の人に言われました。現代の世情は大変複雑な中で、ボートピアさえなければ青少年が健全に育つと短絡的に考えておられるのでしょうか。独善的、扇動的な行動が目立ったのが残念でした。
 居間に超薄型テレビを置いておられる勝ち組の人たちには無縁かもしれませんが、パチンコは1時間に2万円くらい必要であり、その点、ボートピアは100円券で遊ぶことができる。ボートピアがあるところは青少年の犯罪率が高いとか、そのようなデータでもあるのですか。もし市当局で把握しておられるのなら、教えていただきたい。
 たくさんの人たちが寄ってたかって少数の人たちに自分らの考えを押しつけるのは、いじめそのものであります。富山県出身の坂東眞理子さんの今話題の著書に『女性の品格』がありますが、その中に、相手の立場のことを考えて行動する。そして、相手のことを自然な形で思いやられるのは女性の長所です。それを大切にすることで品格のある行動もとれると書いてあります。この活動の主導的な人たちに、元教職にあった人、学校関連の人が多いのも非常に悲しく感じられます。物事の本質を見ない、実態をつかんでいない、表面だけで処理をする体質は、今話題の社会保険庁の役人の体質とよく似ている思います。しかし、そのような方々は少数で、大部分の教職の方々は思慮深く、思いやりのある立派な人たちだと信じております。
 以上で、質問を終わります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 岡本議員にお答えをいたします。
 ボートピア建設問題につきましては、広く市民の皆さんが不安を抱えておられるところであります。
 今、質問があったわけですが、言い方は悪いんですけれども、独善的といいますか、誤解の多いところもあったようでありますので、少し長くなるかもしれませんが、私の所感を述べてお答えといたしたいと思います。
 まず1つは、民間の新たな開発と比較検討されて、苦渋の選択としてボートピアを選択されたことにつきましては、理解にまず苦しみます、私は。この問題は、今申しましたように、接近している住民だけではございませんので、砺波市全体の問題であるということをまず岡本さんに理解してほしいと思う。とりわけ地元が決めたとおっしゃったことについては、私は理解しておりません。現実、地元の第四常会、五番街の方からも、賛成できない旨のことをおっしゃっておられます。問い合わせますと、皆さんで議論したらどうだ。現状では意見を述べる雰囲気ではないということです。もし意見を申し上げたら、いじめられるそうです。岡本さんはそのことを知っておられるのかどうか知りませんよ。異常事態だとおっしゃっておるんです、地元の方が。私はその意味で、岡本さん、灯台もと暗しではないかと思うんです。岡本さんがそういう意味で地元の賛成を集約されたと言いますけれども、この地元についてもそのように反対されておることを私は直接聞いておりますので、少しその辺をよく考えていただきたいと思う。
 そして、今回は多くの皆さんが建設の反対の陳情、なおまた、議会でもそれぞれ反対意見があったことは御承知だと思います。その上、近くには教育施設もありますし、医療施設もあるわけです。子どもたちの通学路もあるわけですね。そのことを十分考えていただきたいと思います。五番街、五鹿屋、四常会だけが地元でないんですよ。東野尻地区もありますし、深江もありますし、出町もあるんですよ。そういうことから推察をしまして、このように多くの陳情が出ていることについては、私は到底同意することはできないんです。そのことを申し上げておきたいと思います。
 もう一つは、モーターボート競走法が改正されて、事務の一部を民間に委託することになったことは御承知だと思います。だれが管理運営するんですか。どの方とお話し合いをされているんですか。そのことを全然おっしゃっておられない。このように、誘導された相手がだれか何にもわからない、そういう不安も実はあるわけでございまして、岡本さんはそのだれかわからない人と本当に相談されて、きっちり話し合いをされて、警備の話から何から言われたけれども、本当にお聞きなんですかね。私は聞いておりません。
 それから、インター周辺で玄関口であることは間違いございません。そこで、1つその話もされましたので申し上げますが、インターの出口の359まで、これは地元の皆さんが土地区画整理をつくって、自ら土地を出して道路用地、公園用地を出してまちづくりをされたんです、用途地域ですから。私は皆さんで解決してほしかったのはそこなんです。裏側のその土地だけ放置したわけではございませんが、しかし、嶋村さんにも説明したように、あそこの地は準工業地域、どなたでもどのような施設もつくられるわけですが、それはやっぱり用地の地主の皆さんが我々の都市計画決定について賛成をされて、同意を求められて、付近の皆さんも同意をされて、何の反対もなかったわけですね。それは先日申し上げました。それらは、やっぱり利用、活用するような形で地元が立ち上がっていただければよかったのではないかと。
 今、不必要な施設等が来た。そのためにはボートピアをつくると、なお、かえって混乱するんじゃないですか。今の話だと、今混乱しておるそういう地域にボートピアが来ると、きれいに整理されるような話ですが、こんなこと私は到底考えられません。そのような言い方があるのかどうかということであります。
 さて、いろいろ岡本さんからも、新しい道路をつくれ、通学路を変えろ等々の申し入れがあったことは間違いがございません。そして、また、あの当地を市役所に買うてくれという話もありました。批判のある施設を、自らやったんじゃないですけれども、ある土地に、批判のある土地に、そういう批判される施設に対して、市がそれに利益をもたらすような形で投資ができますか。それこそ笑い物になります。といいますのも、建築確認するときに、現状の道路に沿ってその敷地について建築確認をしたんでしょう。その確認をしたら自らが道路整備等々をすべきであって、開発行為でもみんなその手をとっているんですけれども、あそこは何もしなかったんですよ。それを市役所に対して、道路幅を多くせい、水路が危ないからどうせいと、それはちょっと言いがかりというものですよ。その施設に対する利益を供与することになりますから、できないわけです。
 それから、用地の買収問題ですが、聞くところによると、転売、転売でしょう。無償でいただくのだったら話は別よ。それを市に買ってくれだって、転売、転売で、どこかの単価よりももっと高い。それこそ議会でしかられますよ。そんなことできますか。そんなに簡単に用地を購入することはできないと思いますので、その点を理解してほしいということを私は申し上げたんです。そのことについて言いがかりをつけて、ボートピアが来ると環境を整備せよと、それは絶対になりませんよ。自ら岡本さんおっしゃったでしょ。来ることによって整備の人間がいくら、あれがいくら、会社がいくら、それだけの人たちを雇うような施設ですから、もっともっと混乱する。そのことを理解されてはどうかと、私はそのように思います。
 なお、施設等については確かに申し出もありまして、明かりの問題、環境の問題、いろいろございましたので、それなりに生活環境課等々、何遍も注意をしております。いわゆる公安委員会にも働きをかけております。そのことによって逮捕者も出たようでありますが、常に監視をしていただいておるという実態がございます。そのことも1つ申し上げておきたいと思います。
 それから、競馬と競艇はどう違うのかという質問では、大変難しい質問でありますが、国の所管は競馬については農林水産省、競艇については国土交通省、そういった差がございます。この施行者はそれぞれ総務大臣が指定する地方公共団体であります。それぞれの地方公共団体。ただし、競艇につきましては国土交通省でございますけれども、モーターボート競走法では、特殊法人の日本船舶振興会、これが運営することになっておりまして、法改正によりまして、舟券売り場については私、私の人ですね、委託することができることになっておるわけであります。その相手が、先ほど言いましたように、どなたなのかということです。
 なお、また、競馬等については皇太子云々ありましたが、競馬には天皇賞もあることもちゃんと知っていますよ。
 そこで、船舶振興会でありますが、今、財源のほうは、前はB&G財団、市のほうも海洋センターをつくってお世話になりました。毎年1回、実は首長もしくは教育長が呼ばれているんです。会議に出ております。そのときに、日本財団からいろいろ船舶についてのPRがございます。そのときに舟券売り場の写真もあるんです、説明。あれはすごいですね。私どもが会議に出て、今年の計画は、こういう仕事をしたら補助金をやる、修繕についてはこの程度だったら面倒を見てやるというのは、実は船舶が出してくれているんですね。ただし、そのときには首長もしくは教育長が行かないと丸をつけてくれないんです。私も出てきますので、それなりに状況は把握をしておりますし、なおまた、船舶振興会、今、資金管理は日本財団でありますが、福祉に対する補助、融資、その他やってくれております。だから、広く福祉に関しては船舶の御協力をいただいておりまして、それは感謝を申し上げますが、ただ、舟券売り場等については、あのスライドを見ると、到底じゃないが私は引き受ける気持ちにはなっておりません。私は承知しておりますので、あえてこのことを申し上げておきたいと思っておるところであります。
 まだいろいろございますけれども、婦人会が署名を集めたら、坂東さんから『女性の品格』という本が出ました。私は全部読んでいないんですよ。書評を読んで、安い本ですからいずれ手に入ると思うが、坂東さんは男女協働参画の推進者なんです。婦人団体の皆さんが今やったことは、男女協働参画の最たるものだと私は思う。しかも、この本の内容を全部読んでおりませんけれども、従来の古い伝統的な道徳ではなく、もっと女性も正義感を持て、倫理観を持つ、責任感を持つ、そのことが、いいですか、これからの美徳なんだということをおっしゃっておりますよ。岡本さんは十分読んでいないんじゃないですかね。今、私は書評を読んでそのように感じておりますし、坂東さんそのものというのは男女協働参画の第一人者ですから、スクラムをスタートしたんですから、今、連合婦人会と婦人団体の皆さんのやったことを賞賛してくれると、私はそう思っております。だから、私は今のおっしゃり方は間違いだと思う。
 そして、幾つかの市民団体が矢継ぎ早に実は反対決議をされ、もちろん議論されたと思う。そして、署名となって議会への請願にもなっておると思っております。したがいまして、これらの要望書は私の手元に来ておりますので、極めて重要に受け付けておりますので、烏合の衆という言葉は返上させてもらいます。
 多くの市民の皆さんが渡しに来ているわけでしょう。ぽちょん、ぽちょん、ぽちょんと来たから、おまえら烏合の衆なんて、そんな言葉がありますか。1万人を超す署名なんですよ。しかも、五鹿屋地区の皆さんも多いんですよ。そのことを理解されておりますか。そして、私が烏合の衆なんて言われる言葉は返上させていただきます。
 いずれにしても、青少年の健全育成のために、そして、田園都市砺波のイメージアップのためにもこれは私は絶対に反対いたしますので、御理解をいただきたいと思っております。
 なお、また、議会に対する種々御意見もありました。私は言葉を差し挟む何物も持っておりませんが、婦人会等にも間違った情報などもあって、そんな発言をして吹聴されたということなどございますが、これは適正ではないと、私はそう思っておりますので、お返しをしたいと思います。
 いずれにしましても、不適切な開発行為に対しましては、今回のように市民運動が盛り上がり、議会と行政が一体となって対応することが大切だと私は思っておりますので、岡本さんに対しては真っ向から私は反対をするということで、お答えをさせていただきたい。
 以上であります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 教育長 堀田良男君。
  〔教育長 堀田良男君 登壇〕

◯教育長(堀田良男君) 岡本議員にお答えをいたします。
 御質問の、ボートピアが設置されている地域は青少年の犯罪率が高いとか、そういうデータをとることは困難であります。しかしながら、ボートピアの設置許可基準の第1番目に、文教上または衛生上著しく支障を来すおそれのない場所とうたってあります。犯罪率という問題よりも、それ以前の文教上という言葉に私は強く引かれました。文教上支障のない場所、それが現在の場所とは到底考えることができません。平成17年12月に議員提出議案で青少年健全育成都市宣言を行っております。今このときこそ、この宣言の趣旨をいま一度確認すべきであります。
 ちょうど来月、7月8日に社会を明るくする富山県シンポジウム、この大大会が砺波市文化会館の大ホールで開かれます。時あたかも、砺波安念市長がその主催者であります。これは意図的にやったのではありません。法務省がそういうサイクルを回して、砺波市が7月8日にやることはもう去年のうちに決まっておったわけでございます。このときは、宇治少年院の総括監察官が基調講演をなさいます。そして、シンポジウムもあります。犯罪や非行のないまちづくりの機運が一層盛り上がるものと期待しております。
 このような運動も大切にしながら、ボートピア建設に当たりましては、ただいま市長がはっきりと反対の意思表明をなさいました。これをもとに、地元関係者のみならず市内各般の皆様方の意見をしっかり受けとめて、事を進めていくことが大切だと思っております。
 以上です。

◯議長(林 忠男君) 再質問については、答弁漏れについてのみ質問を許します。
 4番 岡本晃一君。
  〔4番 岡本晃一君 登壇〕

◯4番(岡本晃一君) ただいまは、市長さんから答弁をいただきました。しかし、最初のほうに述べたボートピア以外の民間施設について、どのように具体的に取り組まれるかということは、ちょっと私が聞き漏らしたのかもしれませんけども、もう一度はっきりと御返事願いたいと思います。
 それにつけ加えて、先ほど市長さんが言われました、第四常会の人にも反対の人がいる。何か市長さんの話では、第四常会の大部分の人が反対みたいな印象を受けましたけど、決してそのようなことはありません。今年の4月15日に第四常会の常会を開かれまして、無記名で採決をされたと、私はそのように聞いております。賛成が36票、反対が16票、白紙が3票であったということを聞いております。だから、16人の方の反対は、これはあったということは間違いありません。私は全員が賛成したとは言っておりません。そういうことを言ったら切りがないんじゃないかと私は思います。出町地区でも東野尻地区でも、各地区にボートピアに賛成の方も私は知っております。そういうことを一々、あそこにも賛成がおる、反対がおると言うたら切りがない。ちゃんとした常会でとられた決というのはそれでいいんじゃないかなと、私はそのようにとらえております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 第1点は、ボートピア以外の民間施設についてどう取り組むかということです。
 そのことについては、岡本さんからも何度か市長室へお越しいただいて提案がありました。それは申し上げたとおり、必要なものについては、照度の関係についてはルクスが幾らと決まっていますので、そのことについての話もしてあります。
 幾つか言われたとおり、施設については提案があることについては申し上げておりますが、ただ、片一方は営業妨害だという話が出てくるわけであります。そのことについて、それ以上の問題でしたら公安委員会等で進める手しかないのではないか、私はそう思っております。その点は取り組んでいないわけでございませんので、取り組んでおるということでございます。
 ただし、法規制その他ございますので、なかなか難しい面があると思う。その辺を私は皆さんに申し上げたように、いわゆる地域の力で、それをやっぱり言わざるを得ないんじゃないんですかということを私が岡本さんに申し上げたことを覚えていますので、やっぱり地域のコミュニティーをしっかり持って、そのように対応していただきたい。なかなか行政では難しい問題があるということを何度か申し上げたわけです。
 それから、第四常会の話については、私が聞いたところによりますと、出席者の賛成は多かったようです。それは聞きました。だから、反対もちゃんとあると。だから、岡本さんが、みんな第四常会も五番街もまるで賛成だという言い方が間違っているんじゃないかということ。
 もう一つ、その人は、全体が出席していないんだと。行けない人もおったんだと。そのとき集まった人だけの過半数で、第四常会が過半数とは言えないという話もつけ加えていただいておりますので。多数決原理です。出席者だけの民主主義ではないと私は思う。常会に出席されなかった。そんなもの行かんわという人もおったと思う。ただし、その人たちを本当に含めてやったのかどうか。ただし、岡本さんが、さも第四常会、五番街全部賛成みたいな話をされるから、違いますよ。だから、灯台もと暗しじゃないですかというのがそこにあるんです。そのことを申し上げておきたいと思う。
 確かに、数字がどうのこうのという議論ではないかもしれない。そんなことではいけないと思っておりますので、他の皆さんが別に会合をしてどうのこうのという話は聞いておりませんが、大半今回の署名でその意思表示があったものと思っておりますので、そのようにお答えをしておきます。
 以上であります。

◯議長(林 忠男君) 以上で、通告による質問並びに質疑は終わりました。
 ほかに質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 質疑なしと認めます。
 これをもって、市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終結いたします。

               議案の常任委員会付託

◯議長(林 忠男君) ただいま議題となっております議案第40号から議案第46号まで、平成19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外6件について、及び報告第3号 先決処分の承認を求めることについては、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれの所管の各常任委員会に付託いたします。

                  日程第2
      請願書・場外舟券売場(ボートピア)誘致反対について外3件

               請願の常任委員会付託

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第2 請願書・場外舟券売場(ボートピア)誘致反対について外3件は、お手元に配付してあります請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。

◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明6月22日から6月28日までの7日間は、議案等審査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、明6月22日から6月28日までの7日間は議案等審査のため休会することに決しました。
 なお、次回の本会議は6月29日午後2時から開会いたします。
 本日はこれをもちまして散会いたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 1時46分 閉議



平成19年6月 本会議 定例会(第3号) 議事日程・名簿

        平成19年6月砺波市議会定例会会議録(第3号)

1.議事日程
   第1 市政一般に対する質問、並びに議案第40号から議案第46号まで、平成
      19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外6件について、及び報告第
      3号から報告第8号まで、専決処分の承認を求めることについて外5件に
      ついて
      (一般質問、質疑、委員会付託)
   第2 請願書・場外舟券売場(ボートピア)誘致反対について外3件
      (委員会付託)

1.本日の会議に付した事件
   議事日程に同じ

1.開議及び閉議の日時
    6月21日  午前10時00分  開議
    6月21日  午後 1時46分  閉議

1.出席議員(21名)
   1番 大 楠 匡 子 君     2番 今 藤 久 之 君
   3番 村 岡 修 一 君     4番 岡 本 晃 一 君
   5番 瘧 師 富士夫 君     6番 福 島 洋 一 君
   7番 稲 垣   修 君     8番 井 上 五三男 君
   9番 嶋 村 信 之 君    10番 飯 田 修 平 君
  11番 寺 井 武 彦 君    12番 山 田 幸 夫 君
  13番 林   忠 男 君    14番 江 守 俊 光 君
  15番 松 本   昇 君    16番 高 田 隼 水 君
  17番 村 中 昭 二 君    18番 堀 田 信 一 君
  19番 山 森 文 夫 君    20番 山 岸 銀 七 君
  21番 前 田 喜代志 君    22番 池 田 守 正 君

1.欠席議員(なし)

1.説明のため議場に出席した者の職・氏名

 市  長 安 念 鉄 夫 君    副市長  吉 田 俊 和 君

 会  計              企画総務
 管理者  堀   秋 博 君    部  長 吉 田 孝 夫 君

 福祉市民              商工農林
 部  長 藤 沢 まゆみ 君    部  長 小 幡 和日出 君

 建設水道              庄  川
 部  長 安 念   茂 君    支所長  米 田 俊 一 君

 企画総務部             企画総務部
 次  長 五 嶋 親 秀 君    次  長 老 松 邦 雄 君

 企画総務部             福祉市民部
 次  長 前 野   久 君    次  長 斉 藤 一 夫 君

 商工農林部             建設水道部
 次  長 金 平   正 君    次  長 牛 古 一 善 君

 建設水道部             会計管理者
 次  長 野 村   猛 君    室  長 原 田 和 見 君

 庄川支所
 次  長 庄 下   中 君    病院長  杉 本 立 甫 君

 病  院              教  育
 事務局長 島 田 正 広 君    委員長  山 森 一 雄 君

 教育長  堀 田 良 男 君    教育次長 戸 田   保 君

                   監  査
 監査委員 水 木 保 男 君    事務局長 竿 田   実 君

 1.職務のため議場に出席した事務局職員

                   議事調査
 事務局長 喜 田 豊 明      課  長 石 黒   勉

 主  幹 浅 田 章 敬



平成19年6月 本会議 定例会(第2号) 本文

1.会議の経過
 午前10時04分 開議

◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第2号のとおりであります。
 これより本日の日程に入ります。

                  日程第1
    市政一般に対する質問、並びに提出案件に対する質疑(一般質問)

◯議長(林 忠男君) 日程第1 市政一般に対する質問、並びに議案第40号から議案第46号まで、平成19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外6件について、及び報告第3号から報告第8号まで、専決処分の承認を求めることについて外5件についてを議題といたします。
 これより、市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。
 通告により発言を許します。
 9番 嶋村信之君。
  〔9番 嶋村信之君 登壇〕

◯9番(嶋村信之君) 先人の言葉に、木を植えるときは10年先を見よ、人を育てるときには次の時代を見よという極めて重い大切な教えがあります。今、国民の間に不安が広がっている年金未統合問題等もその一例であるかと思います。
 最初に、笑顔があふれるまちづくりについてお尋ねいたします。
 まず、砺波市五郎丸地内に建設計画があるというボートピアについてであります。
 昨年9月の定例会等で市長は、ボートピア建設について、砺波市には必要のない施設と反対、明言されましたが、私も全く同感であります。今月4日、市民有志でつくる青少年の健全な育成を願う会と市女性団体連絡協議会等から、ボートピア建設反対の署名を添付し、請願書が本議会に提出されております。
 その背景には、昨年3月、地元の五鹿屋第4常会と五番街自治会に対して業者からボートピア建設計画が伝えられ、常会、自治会とも、9月、それぞれ反対の意向を表明。さらに、当該用地で別の業者による集会場建設計画が持ち上がり、この施設の利用目的が不明なことから住民に不安が広がりました。その後、五番街自治会は、昨年末にボートピア建設に賛意を表明。五鹿屋第4常会は、今年に入って集会場の建設が許可されたとの情報により、4月、ボートピア建設同意を常会の意思とすることを決めたのであります。両地区民を不安に陥れたのは、集会施設とは言っているが、わけのわからない法人が使用し、周囲に混乱が起きることを恐れたためではないかと思われます。
 一方、行政に対して地域住民のさまざまな不信があると聞き及んでおります。その1つは、平成15年5月12日、ホテルアンバーの確認申請が提出され、ビジネスホテルかと思われていたところ、それとは異なる情報が入り、該当する3地区振興会が反対運動を行いました。議会においても、同年8月11日、臨時議会を招集し、砺波市青少年健全のための建築等の規制に関する条例を制定いたしましたが、結果的には、ホテルアンバーは翌年3月12日、検査申請を提出、市は受理したのであります。また、昨年、パチンコダイナム砺波店は隣接地に営業を開始、スーパー銭湯湯来楽ができ、交通量も増大。その上、外灯照明が明るく、砺波の散居村の景観や星座を鑑賞し、楽しむことができないなどと住民は嘆いているのであります。
 その上、年々住環境が悪化しております。五番街に進入する市道の幅員が狭く、交通事故数も多くなり、市当局に道路の整備等をお願いいたしましたが、一向に改善されておりません。結果的には、市や議会に対し不満が向けられ、今回のボートピア建設問題につながっていると思われるのであります。大切なことは、ボートピア建設反対であるとの姿勢は大事であります。その上で、日々そこで生活をしている住民の皆様が安心して快適な生活ができるよう施策をとることが市当局の務めであるかと思います。市長の御所見をお聞かせください。
 なお、冒頭、先人の言葉の重さ、大切さについて申し述べましたが、その観点から、行政面の処置についてではなく、広く人づくりの観点から、あわせて教育委員会を代表する委員長の御所見を御披露ください。
 次に、笑顔があふれる福祉のまちづくりの健康・福祉面からお尋ねいたします。
 最初に、障害者福祉計画についてであります。
 このたび、当市では、障害者基本法に基づき、障害者の自立及び社会参加のための施策を総合的かつ計画的に推進し、障害者の福祉を増進することから、基本方針「笑顔があふれる福祉のまちづくり」に基づき、自立を目指す障害者福祉の充実を目標に、障害者福祉計画が策定されました。計画の理念の趣旨は、すべての人が一人の人間としてとうとばれる社会をつくる。また、すべての人が安全、快適に地域で生き生きと暮らす社会をつくる。また、一人一人お互いに理解し合い、協力し合える社会をつくるとの観点から作成されたものと認識をいたしております。
 障害者の自立、また障害者の雇用という問題の中に、今の社会が抱えるさまざまな問題が凝縮されていると思います。さらに、障害者の問題は将来の社会を映し出す鏡になっていると思います。また、障害者も含め、だれもが生き生きと働き、普通に暮らせる社会であれば、高齢化がますます進む日本においてだれもが働きやすく、だれもが暮らしやすい社会になると考えます。
 さて、障害者にとっての自立というのは、必ずしも経済的自立や身辺自立のみを指すものでなくて、どのように生きていきたいのか、できる限り自分の意思に基づいて自分の生き方が選択できることであると思います。自治体には民間にできない役割というものがあると思います。
 具体的な例を1つ挙げます。以前にも提案いたしましたが、入札等で障害者雇用などを含めて社会的に高い価値を積極的に推進している事業者、民間の事業者等を優先して評価する。そして、それが一般的に普及していけば、そこで初めて条件とすることができるものと考えます。これは談合の根絶だけではなく、企業活動が公正でかつ価値的なものに変わっていくきっかけとなると思います。この点からも総合評価入札を検討していく必要があるのではないでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
 2点目に、障害者と教育現場の接点についてお尋ねいたします。
 だれもがかけがえのない存在であって、かつ大切な役割があります。そして、相手の立場を自分のこととして感じ取ることのできる心、これを私流の心のユニバーサルデザインと仮に呼ばせていただきます。また、特定の障害のある人へのバリアフリー化だけではなく、あらかじめだれにとっても快適な環境をつくるというユニバーサルデザインの考え方をもって、文化、言語の違い、障害の有無、年齢差別にかかわらず、多様な人々が利用できるよう、都市や生活環境の設計を進めることが大切であると考えております。
 障害者の自由な社会生活を阻害するさまざまなバリアを取り除くことを促進しなければなりません。また、心のバリアフリーを促進するために、市民一人一人が障害や障害のある人のことをよく知った上で理解や行動をしていくことが重要ですから、障害者週間を契機とした啓発活動や広報となみ等による啓発活動を実施し、障害の理解、または障害者に対する理解を深めていく必要があると思います。
 特に精神障害者については、精神障害福祉地域交流事業等による講演会を実施するなど、啓発事業に努めていく必要があると思います。今後、障害者自身が自らの生き方を追求し、それを社会全体で支援し、バックアップし実現していくことが大変重要なことであると考えております。そこで、今後どのような施策の展開をお考えなのか、お聞かせください。あわせて、障害者と当市の小中学校の児童生徒との交流内容等についてお答えください。
 次に、地域がん診療連携拠点病院の取り組みについてお尋ねいたします。
 がん対策基本法が本年4月に施行されたことを受け、対策の重点項目を織り込む国のがん対策推進基本計画について論議が進められております。基本法に基づき、全国どこでも同じ水準の医療が受けられる体制づくりが急がれ、国を挙げて取り組む姿勢が国民にアピールされております。
 日本人のがんは、1981年以後、死亡原因の第1位を占め、今では3人に1人ががんで亡くなっております。近い将来には、2人に1人ががんで亡くなることも予想されております。がん対策基本法は、手術を主流とする日本のがん治療を放射線治療医の育成を進めることで、欧米諸国並みに選択の幅を広げ、がん患者自身が治療方法を選択できる社会の構築を目指します。
 また、がんの罹患率を低下させる上で、特に重要視される喫煙対策があります。がんで死亡した男性の約4割、女性の5%がたばこが原因と考えられるとする推計を厚生労働省の研究班がまとめ、年間8万人がたばこでがん死したことになります。また、急性心筋梗塞では、喫煙による発症率が男性4倍、女性では8倍の調査結果が出ております。
 当院は本年2月、県より地域がん診療連携拠点病院に指定を受けましたが、次のことについてお尋ねをいたします。
 1点目に、当病院が目指す診療体制についてお答えください。
 2点目に、地域がん診療連携拠点病院指定要件の診療体制の中に喫煙対策の推進を上げており、当院も4月1日より施設内全面禁煙措置をとりました。これほど喫煙リスクが高いのに、当市庁舎は言うまでもなく、すべての公共施設において、いまだ対応策が講じていないのは大変残念に思う次第であります。特に市庁舎では、市長室、部長室等は接客のためとの大義名分のもと喫煙されておりますが、5万市民への健康増進法第25条の受動喫煙防止の啓発や医療費の抑制、健康長寿の観点から、病院長としての御所見をお聞かせください。
 たばこは嗜好品ではなくニコチン依存症、すなわち病気ではないかと推測しますが、いかがでしょうか。あわせて、喫煙治療のニコチンパッチの効果等について、また、当院は肝がんのみの指定を受けておりますが、現在のがん治療体制についてお答えください。
 3点目に、病院機能評価認定についてお尋ねいたします。
 医療サービスは、医師、看護師等さまざまな専門職種の多くの職員が連携し、医療の受け手である患者のニーズを踏まえ、質の高い医療を効率的に提供していくためには、医療機関の自らの努力が最も重要であります。こうした努力をさらに効果的なものにするために、第三者による評価を導入し、当院の改善点、問題点を明らかにし、それに対する的確な取り組みを可能にするために、本年3月、日本医療機能評価機構による第三者評価を受けましたが、前回と比較してどのような病院機能評価認定がなされたのか。また、今後、当院の医療サービスの向上をどう図られるのか、あわせてお答えください。
 次に、庄川と散居に広がる快適なまちづくりについてお尋ねいたします。
 今、日本はいつどこでも地震災害が起きる状態にあり、当市においてもしかりであります。地震が起きないと思われていた能登で、今年3月25日、震度6の地震が発生いたしましたが、能登では耐震補強を施していたおかげで助かった事例が報告され、改めて日本全国どこでも耐震対策が必要であることを思い知らされました。耐震改修が減災にとって重要なかぎであるにもかかわらず、耐震化が進んでいると言いがたい状況であります。
 1つ目に、住宅の耐震診断、耐震改修の促進についてお尋ねいたします。
 平成18年1月に施行された改正耐震改修促進法に基づいて国は基本方針を作成し、自治体も耐震改修促進計画を作成して、計画的に耐震化を推進することになっております。耐震改修促進計画の策定を義務づけられている都道府県では、今年3月末までに全都道府県で計画の策定をされております。しかし、市町村では努力義務となっているため、ほぼ半数かと思われます。幸い本市においては、本定例会において補正予算に耐震化促進計画策定費が計上されておりますが、その概要についてお答えください。
 また、当市では、耐震診断、耐震改修に関する補助制度の実施を平成17年度からスタートしております。本年3月までの状況は、耐震診断3件、耐震改修1件と聞いております。いつ何どき地震が発生しないかはわかりません。自主防災組織も各地区では結成されておりますが、より一層の普及拡大を推進する必要があるかと思います。いかがでしょうか。
 また、能登半島地震による当市の震度は4でありましたが、当日の行政当局としてとられた対応について、次の3点を踏まえてお答えください。
 1、震度4以上の地震が発生した場合、震災対応対策を強力に推進するため、市長は速やかに配備体制を確立することになっておりますが、第1非常配備でどのように対応がなされたのか。
 2、市内全域の災害の情報収集や災害の対応はどのようになされたのか。
 3、現在、地区の自主防災組織が結成されておりますが、当日、自主防災組織の機能は有効かつ適切に働いていたのでしょうか。また、市当局との連携はどのようになされたのか、あわせてお答えください。
 2つ目に、学校等の耐震化の促進についてお尋ねいたします。
 公立学校の施設は、地震等の非常災害時に児童生徒の生命を守るとともに、地域住民の緊急避難場所としての役割も果たすことから、その安全性の確保が不可欠であります。文部科学省が今年3月29日に発表した公立学校施設の耐震改修状況調査の結果にその深刻さがあらわれております。それによりますと、各都道府県における耐震診断実施率は、小中学校では約8割、文部科学省としては平成18年末までに耐震診断を完了するよう求めていたにもかかわらず、いまだ完了していない実態が明らかになりました。
 文部科学省は調査結果を踏まえ、耐震診断を完了していないところには早急に完了するよう促すとともに、学校ごとの診断状況について公表するよう求めるなど、公立学校施設の耐震化を強力に推進しております。今後、限られた財政の中で、できるだけ短期間に多くの学校施設の耐震化を向上させるため、改築だけでなく耐震補強という方法も導入されるべきかと思います。本市の小中学校12校のうち、耐震構造になっているのは出町小学校、東部小学校等の5校のみであります。今後の耐震化の計画についてお答えください。
 また、市民の安全のため、避難場所の確保について市の公共施設の耐震化率を100%にすべきだと思いますが、いかなる計画をお持ちでしょうか。一方、確かに災害時の避難場所の表示はされておりますが、実に簡略にされております。とりわけ冬期間、積雪時を含め、行政当局としての対応策、地区住民への事前、事後の周知徹底についてどのように考えておられるのか、関係当局からあわせてお答えください。
 以上で一般質問を終わりますが、誠意ある答弁を期待いたします。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 嶋村議員にお答えをいたします。
 まず最初に、ボートピア建設問題でございます。
 福祉のまちづくりについて、ボートピアについては、青少年の健全育成等の観点から建設に反対されることについて敬意を表したいと思っております。ボートピアの建設問題につきましては、現状など嶋村議員からおっしゃいました同じ場所で計画されている集会施設等、使用目的が不明確なことや住環境の悪化、住民の皆さんが大きな不安を抱いておられることは御推察を申し上げたいと思っております。
 住環境の問題につきましては、これまで議論のありましたホテルやパチンコ店の建築確認、いろいろございまして議論はありましたけれども、このことについては、それなりに申し入れもしましたし、内容も精査をしてきたところでございますが、特に風俗営業の担当では公安委員会が担当しております。そこにも実は働きかけをいたしたところでございますが、今の現法律体系の中では規制が難しいわけであります。その後、市では議会からも御意見もあったり、地元からも要請もございまして、指導したり、あるいは明かり等の問題についても実は申し入れをしてきたところであります。
 残念ながら市町村には権限がないんです、残念ながら。少しは聞き入れていただいたのではないかと思いますが、その意味では議員もその点御理解をいただきたいと思います。確かに地元からいろいろ申し出があって、それなりに指導、あるいは申し入れをしたのでありますけれども、十分に聞き入れられていないというのが現状であると思っておるところであります。その面でなおこの地域における不安といいますか、それは十分理解をするところであります。
 また、この地域については、御存じのようにインター周辺でございます。この際、嶋村さんに申し上げておきますけれども、準工業地域なんですね。準工業地域、工業地域というのは、住宅専用であったり、二種住宅専用であったり、住宅のみですよ、そうでないわけです。どんなものも実はつくれるわけです。ただし、この指定につきましては、大分以前になりますけれども、地元の皆さんの同意が全部要ったわけですね。地主の同意も要ったわけです。その同意に基づいて、準工業地帯等に実は設定をしたわけであります。したがいまして、あそこの地面は、歴史を振り返りますと、私も実は買収に入りましたが、ニチマの第2工場ということで地元の皆さんに御協力をいただいて、あのインターを含め全体の敷地をそういう工場用地でやったわけです。
 その後、ニチマは麻袋の生産等については全部外国へシフトしましたから、必要なくなった。ついては、インターチェンジを導入したわけですね。その残地が実はそのまま工業用地、準工業用地としてなったわけでありましたので、実は何でも建設できるそういう場所なんですね。これは勝手にうちがやったんじゃなくて、そういう買収をした経緯があって、インターが来て、その地域はそのままになっておりました。そのままの地域指定をしたわけであります。したがいまして、ニチマはその後ゴルフ場なんかもつくったわけでありますね。そんなこともございまして、いろんな開発のできる実は用地であるということを認識していただきたいと思っておるところであります。
 したがって、私の言いたいのは、この地域全体、ここからこっちは農振地域ですよ、ここはこっちから準工業地域ですよ、それは付近の同意もちゃんといただいて用途地域を実は設定したということであります。だから、五鹿屋の皆さんもそれは十分御承知でございますし、また五鹿屋の皆さんの用地を実は買収したんですね。そんな経緯があるということを御理解して、質問になかったんですけれども、この地域についての状況を申し上げておきたいと思っておるところでございます。
 なお、ちょっと触れられましたが、地元から道路整備などについてという話がございました。ただし、私はそういう皆さんが歓迎できない施設に新たな道路をつくったり、道路を拡幅したりする。そういうところへ公費が入れられるかどうかと。よく考えてくださいということでお引き取りを願った経緯はございます。その不満からボートピア建設につながるというのは、これは、私はいささか問題違いではないかと。そのことをよく地元の皆さんが理解されているのかどうかはわかりませんけれども、私はその意味で、このボートピアというのは近隣の皆さんの問題だけじゃなくて、砺波市全体の問題であるということを御理解いただきたいと思っております。
 中身の経緯については、今申し上げましたように、そういう歴史的な土地であること、そのことを理解していただいて、しかもこのことについては、いわゆる告示をして公表して、皆さんに理解を求めて、印鑑をもらってでき上がった地域であるということを理解していただきたい。
 そのこともございますので、もう一つは、それらに対する道路整備や我々の不満に対して市役所は何にもこたえてくれない。それは、1つは法律の問題があって、市町村では規制できないということが1つ。もう一つは、そのようなだれも歓迎しない施設が来たからといって、そこに新しい道路をつけろ、水路を直そう、こんなことができるかと。公費をつぎ込んだら、恐らく市民から私は反対にしかられると思う。それこそ泥棒に追い銭という公費になるのではないか、私はそう判断して引き取ってもらったことを御理解いただきたいと思っておるわけでございます。
 その後、このボートピア建設に対しての反対陳情がたくさん出てまいりました。これは、反対される皆さんは、このすばらしい砺波市をよくしていこうという意味の陳情であると思いますので、そしてお互いに快適な生活を過ごそうという意味の熱意ある署名運動だと思っておりますので、これを私も歓迎したいと、このように思っておるところであります。
 一部には、ギャンブルは公営事業だからよいのではないかという声もあるようでありますが、これはあくまでもギャンブルは射幸心をあおるそういう行為でございますので、教育上も、あるいは安全・安心の生活の面からいってでも、これは必要ない施設であるということをこの際改めて申し上げておきたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。
 次に、障害者雇用の推進についてお答えいたします。
 先般、議会全員協議会でも説明いたしましたが、このたび障害者が住みなれた地域で安心して自立した生活を送ることができるよう、砺波市障害者福祉計画を策定したわけであります。この障害者福祉計画はもともとございましたが、自立支援法ができた。その法に対して市町村はどうすべきかという、そういう意味で柱立てをいたしました。
 1つは、身近な地域で相談支援体制をしっかりしよう。ハンディを持っておられる皆さんは恐らく相談事もあると思う。家族の皆さんが心配しておられると思います。その相談体制をしっかりしよう。相談体制になると、それはマンパワーであります。職員が多いの少ないという話がありますが、これに対応する福祉に関する職員というのは大切にして、しかも職員そのものも勉強しなきゃいかんと、私はそう思って第1の柱といたしました。
 それから、今の法律は、嶋村さん御存じのように、施設におったらうちへ帰れということでしょう。そんな文言ではないですよ。ただし、施設介護というのは金がかかるから、いいかげんに引き取ってくださいという、そういう法律なんです。嶋村さんお勉強されておるからわかると思いますが、ちょっとひど過ぎる、この法律は。しかし、法律が出た以上は、我々は在宅サービスをどうするか。市町村としては在宅サービスをどうするか。ちょっと文言の中にありましたが、バリアフリー等々の問題もございますので、そういう在宅に対するサービスの充実をしたいと思う。
 3点目の大きい問題は、就労支援体制であります。どうお仕事についていただくかと。いろいろハンディのある方、その人たちについてどのような職業がいいのか、その整備をしなきゃいけないと思います。これも実は就労の権限は厚生労働省なんですよ。ハローワークを中心として、その指導、助言の権限は全部国に持っています。しかし、地方としてでもそれをフォローアップしなきゃいかん。そういう意味で、3つの柱立てをしたということを御理解いただきたいと思っておるところでございます。
 そして、できるならば、この障害者の皆さんに、働くんだぞ、あんたの生活は働くことによって楽しみも増えるんだよという、そういう心のサービスも我々としてはしなけりゃいけませんので、これは行政だけの仕事ではないと思う。社会全体でこのことを支えてやらないといけないのではないかと思う。ぜひその意味では、嶋村議員の応援を私はお願い申し上げたいと思っておるところでございます。
 いずれにしましてでも、この受け入れしてくれる企業、理解をしてほしいと思う。だから、そのことのために、厚生労働省は今は若干の補助金がありますよ。ありますけれども、もっときめ細かな指導、いわゆる中小企業庁等あたりと話をして、やっぱり一人前に取り扱うようなそういう体制づくりをしなきゃいかんと思う。
 今、経済、経済、経済でしょう。もうける企業は一生懸命でしょう。そのときにどうですか。ハンディを負った労務者、まだまだ理解が不足ですよ。このときには、歯どめは私は法律しかないと思う。その法律が私は十分ではないと思う。地方の労働局や労働基準監督署や、そこへしっかりした指導と法改正に基づいて体制づくりをしないと、私は障害者の生きていく道は難しいと思う。ただし、今申しましたように、3つの柱を我々は行政として、地方としてやるべきことはやっていきたいと、こんなことを実は思っておりますので、御理解をいただきたいと思うところであります。
 嶋村議員は障害者に対して熱心な方でございます。御意見はよくわかりますが、今説明を申し上げました幾つかのハードルがございます。ハードルがございますけれども、地方は地方としてこの計画を立てましたので、その精神で対応していかなければいけないと思うんです。国は口ばっかり言って自立支援法を出しました。あとフォローアップの省令、その他ございません。もっとそのことを考えなきゃいかんと思っています。その意味では、末端市町村には権限がございませんけれども、私は国に対して今言われております地方分権、地方分権に一番現場をよく知っておる地方に対して権限を与えること、それが地方分権法の改革ではないかと思っております。ぜひそのことにつきまして、ちょっと別のところに触れますけれども、このことについても応援をしていただきたいと思っております。
 さて、入札に関して、障害者雇用を積極的に取り入れることについて入札にどんどん参加させろ。そのとおりだと思う。法律改正がない。ただし、せめてそういう障害者を雇用できる、した企業については、特に今、入札に参加する業者について、今、正式なそんな文書も流れていないんですよね。議論はしております。そんな意見もあります。私は、でき得れば、これは指名審査委員会の中での議論の中にその1項もやっぱり考えるべきだと、そう思っております。ただ、業者間で受け入れをするかどうかわかりませんよ。もし、雇用をしていただくならば社会的貢献だと。そのことを含めて、私ども入札に参加をしていただくというのは大変いいことではないでしょうか。
 今、議論していますよ。県でも今そのような協議がございます。そして、そのことを評価の項目に入れたらどうかという提案をそれぞれ今いたしております。いずれにしましても、入札参加者についての評点として一部取り入れるということも私はいいことだと思う。そのことによって、地域の皆さんも理解をし、企業の皆さんも理解し、そして障害者の皆さんも楽しく働ける場であるとすれば、こんないいことは私はないと思いますので、特に行政、公的事業に携わる私どもとしてはそのことを考え、今、嶋村さんの提案を取り入れてまいりたい。あした、あさってというわけにはまいりませんけれども、少し要綱なども変えなきゃいけませんので、検討してまいることをお約束いたしたいと思います。
 その他、副市長及び関係部署からお答えをいたします。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 副市長 吉田俊和君。
  〔副市長 吉田俊和君 登壇〕

◯副市長(吉田俊和君) 私からは、能登半島地震の対応について申し上げたいと存じます。
 嶋村議員御指摘のとおり、当市の地域防災計画におきましては、震度4以上の地震が発生した場合には3段階の非常配備体制により対応することとなっております。まず、職員の配備基準につきましては、震度4の場合、第1非常配備といたしまして総務課職員と庄川支所職員4名以上の配備を予定いたしまして、震度5弱、または震度5強の場合、第2非常配備といたしまして各課2名以上の配備を行うこと。そして、震度6以上の場合には、第3非常配備といたしまして全職員を配備することになってございます。
 そこで、能登半島地震の際は、砺波市の震度が4でございましたので、まず第1非常配備体制をとっておりますが、御案内のとおり富山県で震度5との報道があったことから、職員が自主的に参集をしてまいりまして、事実上各課2名以上の第2非常配備体制に近い形になってございます。参集した職員は登庁途中の被害状況などについて報告をいたしまして、その後、担当する施設の被害状態の把握、あるいは災害時要援護者などの状況把握に努めるとともに、その他関係機関との情報交換を行っております。そして、情報収集活動を概ね午後1時ごろまでに整えまして、災害のおそれがなくなったという判断に基づき、午後1時30分に非常配備体制を解除いたしたところでございます。
 次に、市内全域の情報収集とその対応について申し上げたいと存じます。
 被害情報につきましては、まず先ほど申し上げましたとおり、参集する職員が当庁途上での被害状況を把握し、報告することに相なってございます。当日は85名の職員が参集をいたしまして、被害状態に関する報告をまず行っております。その後、道路などライフラインの被害状況につきましては、担当課、土木課、上水道課、下水道課等が現地パトロールを行いまして、被害状況の把握に努めております。
 加えまして、ひとり暮らしや寝たきり高齢者など、災害時要援護者の状況につきましては、社会福祉事務所が主体となりまして、民生委員、ホームヘルパー、ケアマネジャーなどの御協力を得ながら、自宅訪問等によりまして状況の把握を行い、あわせて、社会福祉協議会におきましても、ボランティアグループの協力を得ながら、ふれあい電話などを活用いたしまして安否確認をいたしたところでございます。同時に、砺波消防署におきましては、全職員を非常招集するとともに、全消防分団に警戒体制を要請いたし、被害状況の把握に努めたところでございます。
 また、各公共施設につきましては、職員が各施設を点検し、被害の有無を確認いたしておりますが、そのほか停電の有無、それから庄川上流部のダムや和田川共同用水への状況などについて、関係機関に報告を求め、状況の把握を行ったところでございます。そして、これら情報収集活動の結果、災害が拡大するおそれがなくなったということで判断をいたしたところでございます。なお、今回の地震におきましては、一部公共施設におきましてエレベーターの自動停止など軽微な事案が発生をいたしておりますが、直ちに応急措置を講じまして事なきを得たところでございます。
 最後に、自主防災組織との連携についてでございます。能登半島地震の際には、情報収集活動の結果、早い段階でほとんど被害はなく、災害の発生のおそれはないと判断ができましたので、自主防災組織との連絡体制をとるまでには至っておりません。なお、第2非常配備体制以上の状況となりまして、災害警戒本部や災害対策本部を設置した場合には、各自主防災組織と連絡を取り合いながら、情報収集や応急活動などの連携を図ってまいりたいというふうに考えております。なお、また、おかげさまをもちまして、多くの自主防災組織の設立を見ておりますので、それぞれの自主活動等を活用しながら避難場所の事前確認等に努めてまいりたいというふうに考えております。
 私からは以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 教育委員長 山森一雄君。
  〔教育委員長 山森一雄君 登壇〕

◯教育委員長(山森一雄君) ボートピア建設に関連して、人づくりの観点から私の所見をお尋ねでございますので、お答え申し上げます。
 人を育てるときには次の時代を見よというお言葉がありましたが、そのとおりだと私も思います。しかし、それをしっかり見通すにはなかなか至難のわざでないかというふうに考えます。やはり将来を見据えるには、古きをたずねて新しきを知るという精神で、歴史に学ぶことが肝要かなというふうに思います。古今東西の歴史事象を見るとき、その中に学ぶヒントが内存しているのではないかと考えるからであります。
 次に、子どもの教育と生活環境についての所感を述べたいと思います。
 人間が成長、発達していく上で、その取り巻く環境の及ぼす影響ははかり知れないものがあると思います。子どもにとって、家庭、地域、学校という3つの大きな社会環境が考えられます。影響の最も大きいのはやはり家庭であり、その重要性から先の改正教育基本法に新しく家庭教育が取り入れられました。当教育委員会でも、家族の子育ての輪というチラシを各家庭に配付して、家庭教育のポイントを示し、その実践を促しているところであります。
 次に、地域社会です。昔から向こう三軒両隣といって、相互の助け合いの精神で親密な人間関係を築いてきました。ところが、近年、個人主義を誤って解釈し、利己主義がはびこり、隣は何をする人ぞのごとく、地域の人間関係密度が希薄化し、社会での規範意識が低下しているのではないかと思われます。そこで、公民館や各種団体の協力を得て、地域社会の教育力アップを図り、子どもたちの健全育成に邁進しているところであります。
 さて、このような状況の中で、子どもたちにとって好ましい生活環境を整えることこそ大切であって、あえて子どもたちの健全育成にプラスになるとは考えられない施設などを持ち込むことは教育上好ましくないというふうに思います。
 以上で答弁を終わります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 教育長 堀田良男君。
  〔教育長 堀田良男君 登壇〕

◯教育長(堀田良男君) 嶋村議員御質問の学校施設の耐震化についてお答えをいたします。
 議員御指摘の文部科学省の耐震改修状況調査の公表データにおける耐震診断実施率につきましては、当市は耐震化優先度調査を含めて100%であります。その結果に基づいて、計画的に耐震改修を実施していきたいと考えております。また、改修方法につきましては、議員御指摘のとおり改築だけではなくて、耐震補強もあわせて検討しております。
 当市の学校施設におきまして、すべての棟が耐震改修の必要のない学校は、出町小学校、鷹栖小学校、砺波南部小学校、庄西中学校及び現在増改築工事を続けております砺波東部小学校の5校でございます。今後の計画につきましては、本年度中に庄川中学校の補強計画実施設計を行って、平成20年度に耐震補強工事を実施したいと考えております。また、残る6校につきましては、総合計画に基づいて安全で安心な教育環境づくりのために速やかに耐震化を図っていきたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 病院長 杉本立甫君。
  〔病院長 杉本立甫君 登壇〕

◯病院長(杉本立甫君) 私からは、地域がん診療連携拠点病院の取り組みについてと、病院機能評価認定の2点についてお答えいたします。
 まず、地域がん診療連携拠点病院の取り組みについてでありますが、厚生労働省が定めた地域がん診療連携拠点病院整備指針に基づき、県は県民のすべてのがんによる死亡率の低減のため、県下全域に高度ながん医療が行き届くよう富山型がん診療体制の整備を進めているもので、その特徴としましては、県下4つの医療圏ごとに原則複数の病院をがん診療連携拠点病院に指定し、それぞれの拠点病院に特徴を持たせたいとの考えで、当院を肝がんに対応する拠点病院と位置づけたものでございます。当院としましては、肝がんのみならず、他のがん治療においても死亡率の低減化に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 なお、当院では、肝がんの一般的治療法である外科的手術、冠動脈塞栓術、ラジオ波焼灼術、持続的動注療法、放射線療法はすべて可能でありまして、肝臓の状態、肝がんの大きさ、個数によって治療法を決定しております。ただ、肝がんのほとんどがB型慢性肝炎、C型慢性肝炎の患者さんから発生するため、B型肝炎、C型肝炎を治療することにより、他のがんと異なり予防ができるため、B型肝炎、C型肝炎の治療に力を注いでまいりたいと考えております。そのことによって、肝がんを予防することにつなげるわけでございます。
 また、当院の治療体制としましては、これまでの緩和病床の活用と緩和ケアチームの体制強化、がん科学療法室の新設などにより、がんの集学的治療体制を構築し、地域がん診療連携拠点病院としての体制整備を図ったところでございます。今後は、がん治療を行う上で、砺波医療圏域内の住民の安心・安全になお一層寄与してまいりたいと考えております。
 次に、公共施設における禁煙対策の推進についてでございますが、議員も述べられておられますように、たばこは健康に百害あって一利なしと言われる体によくない嗜好品であります。そして、受動喫煙防止の意味からも、公共施設の全面禁煙とすべきとのお考えは私も同感でございます。市の施設内はすべて禁煙になるよう願うものでございますが、それができないようであれば、必要な場所に分煙対策を講じて、受動喫煙を防ぐ手だてを行うべきでないかと考えるところでございます。
 次に、ニコチン依存症からの離脱を助けるニコチンパッチの効果につきましては、昨年6月の議会においてもお答えしましたように、ニコチン置換療法として禁煙を成功させたという事例が多数あると伺っております。なお、当院では今後、常勤の呼吸内科医師がまだいませんので、配置でき次第、禁煙外来の設置も検討したいと考えております。
 次に、病院機能評価認定についてお答えいたします。
 当院は平成14年に初めて認定を受けましたが、今回はこの更新のために受審したもので、以前に比べ審査項目は患者の権利の尊重や医療の安全確保の体制、医療倫理などの評価について大変厳しくなっております。その評価内容は、1、病院組織の運営と地域における役割、2、患者の権利と安全確保の体制、3、療養環境と患者サービス、4、医療提供の組織と運営、5、医療の質と安全のためのケアプロセス、6、病院運営管理の合理性、7、精神科に特有な病院機能の7つの領域の579項目について、7名のサーベイヤーによる詳細な評価が行われました。
 当院では、機能評価を受けるまでに現状把握と問題解決に向けての諸準備を行い、医療の質の向上と効果的なサービス提供に向けての改善に努めてきたところでございます。そして、当院ホームページによる情報提供の見直しや患者権利の明示、説明手順の改善、プライバシーへの配慮、敷地内禁煙などの対策を講じたところでございます。
 その結果、本年4月23日に日本医療機能評価機構から認定証の交付決定の連絡を受け、砺波総合病院として備えている地域の基幹病院としての高次の医療環境に評価をいただいたものでございます。そして、早々ホームページ等で信頼のあかしをいただいたことをお知らせしております。これからも今回の評価に基づき、さらなる改善を行うとともに、職員一丸となって信頼される質の高い医療の提供を目指し、より一層の医療サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 福祉市民部長 藤沢まゆみ君。
  〔福祉市民部長 藤沢まゆみ君 登壇〕

◯福祉市民部長(藤沢まゆみ君) 私のほうからは、まず初めに障害者を社会全体で支える施策についてお答えいたします。
 このたびの障害者福祉計画の策定に合わせ、障害者の皆さんを対象としたアンケート調査の中で、差別、偏見について尋ねたところ、半数以上の方が障害者に対して理解がされていないと答えています。この中には、障害者を特別視することによる不公平な対応や偏見があると言えます。障害者に対して理解を深めていくことは、障害者を特別扱いせず、一人の人間として接し、できるだけ普通の生活ができるようにすることが大切であると考えています。
 具体的な施策といたしましては、障害者の皆さんの活動の紹介や交流事業を進めるほか、本年度は全地区を対象に地域での障害者を初めとする要援護者の助けあいささえあい活動である、見守り事業、いわゆるケアネット事業を展開し、地域全体で要援護者に対するバックアップ体制を確立していきたいと考えております。
 次に障害者と小中学生との交流につきましては、教育委員会を初め関係機関と連携しながら、中高校生を対象に夏休み期間中に知的障害者施設での交流と体験学習を行う福祉施設体験学習や市内の全小中学校ボランティア推進校として指定し、各学校で手話の学習や施設訪問、各種行事への参加を通じて福祉教育を推進しております。また、地域学習として、小学校において、特別支援学校の生徒の皆さんを数日から1週間程度受け入れし、普通授業や学級集会などで交流を図っております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 建設水道部長 安念 茂君。
  〔建設水道部長 安念 茂君 登壇〕

◯建設水道部長(安念 茂君) 私のほうからは、嶋村議員御質問の庄川と散居に広がる快適なまちづくりのうち、このたび策定しようとしております砺波市耐震改修促進計画の概要についてお答えします。
 議員御指摘のとおり、改正耐震改修促進法の施行にあわせ、国では建築物の耐震診断及び耐震改修の促進を図るための基本的な方針が告示され、平成27年度までに死者数及び経済被害を想定より半減させるため、住宅及び多数のものが利用する特定建築物の耐震化率を現状の75%から90%にすることを目標としています。また、本年度末に策定されました富山県耐震改修促進計画では、全国と比較して古い住宅が多いことから、平成27年度までの住宅の耐震化努力目標を現状の63%から85%に、特定建築物については72%から90%としています。今回策定いたします砺波市耐震改修促進計画は、国の耐震化に係る基本方針や県の耐震改修促進計画の内容を勘案の上作成していきたいと考えております。
 具体的には、第1点目として、建築物の耐震化の現状把握、2点目は、平成27年度まで建築物の耐震化努力目標の設定、第3点目は、優先的に耐震化に着手すべき建築物や重点的に耐震化すべき区域の設定、第4点目として、地域住民などとの連携による啓発活動などについて砺波市固有の状況を考慮し作成してまいりたいと存じます。
 特に市民の避難場所として使用される施設の耐震化につきましては、公立施設の割合が多いことから、財源等も考慮に入れながら計画的に進めていくものとし、目標設定をしていきたいと考えております。なお、避難場所につきましては、平成20年度に予定しております防災ハザードマップを作成する過程において、地域の皆さんとともに風水害や地震など、災害種別に応じた避難場所や避難経路について改めて検証し、周知徹底を図ってまいりたいと考えているところでございます。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 6番 福島洋一君。
  〔6番 福島洋一君 登壇〕

◯6番(福島洋一君) 議長の許可をいただきましたので、2項目について順次質問したいというように思っております。
 最初に、散居村ミュージアムと砺波市の観光との結びつきの件でございます。
 となみ野田園空間博物館推進協議会の総会が、砺波市、南砺市、県関係者等が出席し、5月29日に開催されたと新聞報道を目にし、開館以来1年がたったことを理解いたしました。その間、全く新しい発想のもと、館長以下スタッフの皆さんも大変御苦労されたことと存じます。今年10月に開催予定であります全国散居村サミットに向け大変な日々が続くと存じますが、それまでの景観保全、活用について論議を深め、散居村を全国に発信したいとの目標達成に向けよろしくお願いしたいと存じます。
 また、決定された児童生徒の地域学習を支援するなど、散居村に関連した研修、学習のソフト事業を重点にした新年度事業が決定されたと報道がありました。そのように有意義に活用、運営なされ、地域に根づいたとなみ野田園空間施設としての位置づけが確立され、県内外の方に情報発信のいわゆる核になる施設になってほしいと思う一人であります。
 このたび知人を通し、石川県のある地域の婦人会が散居村ミュージアムを見学したいという問い合わせを受けました。しかしながら、単に散居村ミュージアムだけの見学では本当の砺波、そして散居村の魅力、景観のすばらしさを体感、理解していただくにはちょっと無理があると感じました。となみ野全体が田園空間博物館であって、その核になる施設だけを見ていただいても無理があるのかなというものであります。
 となみ野全体は無理としてでも、せめて砺波市内の点と点とを結び、砺波市の本当の景観のよさを実感していただくにはどうすればよいかを考えました。そのことは、私たちが県外の何とかミュージアム、何とか博物館と聞けば、そちらへ行けば大体のことが理解できるものと思って出かけます。旅行案内業者もそのようにします。大半がそうだと理解しております。一般にはそのようなイメージを持つのが普通だと存じます。
 県内外の観光客の方は、散居村ミュージアムへ行けばパンフレットにあるような砺波の散居村の景観を堪能でき、理解ができることを楽しみに来られるはずであります。ミュージアムに散居景観を臨むことのできる展望台とか、タワーとか、あるいは大型スクリーンに映し出される景観を楽しむことのできる施設でもあれば話は別でありますが、現在は、アズマダチの家、それを現代風にリフォームした家、昔の農機具の展示、パネル、ビデオ映像だけでは不満があるというものであります。私たちでさえもそう感じます。
 散居村ミュージアムとは、この施設が核施設で、全体を見てほしいと思うのは設置者の勝手な思いであります。来場者はせっかく砺波平野のすばらしい景観を楽しみに来られたのに、施設だけを見てさようならではあまりにも申しわけないと思うものであります。また、本当の景観のすばらしさを実感していただけません。そこで、このたびせっかく砺波に来られますので、ミュージアムの館長さんと相談、調整をし、5時間程度のルートをつくっていただき、お昼の食事以外のお世話をいただきました。
 観光ボランティアの方の手配、当然、観光案内がないと理解をしていただくには無理があります。せめてわかる方が案内することにより、初めて理解され感じ入られるものと思います。施設の中でも、あるいは砺波市内の他の施設、風景、景観に至るまで当然必要であります。そのような思いで、ミュージアムの各施設、散居景観、アズマダチ、屋敷林、1年中チューリップの花を見ることのできるチューリップ四季彩館、そして時期が7月でありますので、当然庄川のアユも堪能してもらう。そして、最後に閑乗寺公園から散居景観、パノラマを目に焼きつけていただいて帰ってもらうコースをつくっていただきました。まさに富山県の新しい観光キャンペーンのキャッチフレーズのとおり、「パノラマ キトキト 富山に来られ」であります。もちろん庄川水記念公園に寄っていただいて砺波のお土産を買っていただこうと思っております。
 このように点在する田園空間を見ていただくには、点と点を結んだ面としてのとなみ野の空間を案内すべく手法が絶対に必要でございます。ミュージアムの事務所の中でも、時間配分をしたモデルコースを幾つかつくり、問い合わせにこんなモデルコースがあり、砺波の田園空間を実感できますよ、どうでしょうかと提案ができるようにしていただいて、観光ボランティアの手配など最大限となみ野を満喫していただけるシステムづくりが今後絶対に必要と感じました。館長さんの言葉の中にもありました。施設の中のパネルを見て、この写真のような景色はどこへ行けば見られるのとの問い合わせが幾つもあるそうです。そちらのポイントへ道案内しようにも、初めての方にはわかりにくく、返答に困っている現実を伺ったときに、そこに基本的な問題点があると感じざるを得ません。
 事態を前向きにとらえ、事前打ち合わせがあれば、観光ボランティアの方のあっせんをし、せっかく砺波を見たいと訪れていただいた県内外の方に堪能していただけるシステムづくりが絶対に必要であり、そうでないと申しわけなく、落胆があっても感動がないと思われます。
 田園空間、散居景観を砺波のメーンテーマとして打ち出して、観光施策を推し進めようとしている砺波市として避けて通れないことであります。また、チャンスであります。と同時に、チューリップ四季彩館、中島家、郷土資料館、チューリップ公園との連携をも視野に入れ、せっかくの観光資源の活用も含め、安念市長の所見を伺いたいと存じます。
 次に、高速道路の草刈りのことでございます。市の行政サイドからは直接関係のないことかもしれませんが、迷惑をこうむっているのが砺波市民であります。それであえて訴え、お伺いいたします。
 県米作改良対策本部は、6月1日、米の品質を下げる原因となるカメムシ類の繁殖を防ぐため、国道ののり面や河川の堤防などの雑草を7月10日までに刈るよう関係機関に要請したとの報道がありました。要請先は、県道路公社、国土交通省富山河川国道事務所やJR西日本富山工務管理センターなどであるそうであります。草刈りが遅れますとカメムシが水田に入ってしまうので、早目に草刈りを求められました。それを受けて県道路公社では、管理する能越自動車道ののり面について6月下旬から草刈り作業を開始されるとありました。
 北陸高速道路の現状を見ますと、6月初旬から庄下地区から一部作業が始まっております。延長が長いからなのか、いつもやかましく指摘されるところなのかわかりませんが、刈らないよりはましかと理解すべきなのでしょうか。しかしながら、農家の皆さんがいま一つ苦しんでおりますあぜ際のグズバのつるの処理、肝心なフェンス際の刈り取りが不十分であります。側道のある部分はあぜと離れておりますが、その側道は、砺波市内におきましては、先日現地を見てまいりましたら約3分の1くらいが側道でございました。
 問題は、フェンスとあぜが接している部分、いわゆる側道のないところでございます。フェンスを超えて伸びてくるつるの刈り取りに、農家の皆さんは草刈り機に巻きつき、取り払うのに一々機械をとめなくてはならず、頻繁に起きるため大変なストレスを持つものであります。経験された方にしか理解できないことでありますが、刈り取りの業者もその辺の面倒さを避け、体面を保っているのでなかろうかと思われます。もっとしっかりフェンス際まですっきり刈っていただきたいものです。
 なおかつ大きな草が一部残ってみえるのはなぜでしょうか。また、防音壁のある部分、いわゆる道路から見えない部分に至っては、2年に1回程度しか刈られていないところもあるそうであります。庄川の河川ののり面に至りましては、1年に2回の刈り取りが実施されております。それを見ますと、あまりにもずさんな管理と言わざるを得ないと感じます。また、せっかくの側道に至っては、排水路の管理の未徹底も目に余るものがあるそうであります。高速道路からの雨水が鉄砲水になり落ちているのに清掃ができていなく、たまらず近くの農家の方が自分で排水路の掃除を自主的に行っておられるところもあると聞いております。側道の管理はどの部署が受け持っているのか、その辺もお聞きしたいと存じます。
 高速道路は、今の自動車社会において大変重要な位置づけを持っております。しかし、弱い農家、そして個人の犠牲の上で管理体制がなっていることは大変問題であります。維持管理にお金がかかるのは現実の問題であり、予算がないからその辺適当にでは、農業行政の変化などでいろんな意味で農家が苦しんでいるのに、まだ不安要素、カメムシ等の害虫の害を受け、余計な防除費や虫の被害による減収の不安にさらされることのないよう、そして農家の皆さんは月1回のペースで自分たちの田のあぜ草の刈り取りにいそしんでおる、苦労している現状を知っていただいて、せっかく対策本部が要望活動をしてもなしのつぶてにならないよう、市民の安心・安全、住みよい砺波の見地からも、砺波市の行政管轄の問題ではありませんが、あえて高速道路のり面の草刈りの徹底、側道管理事業体の確認、実施を市当局として確認要請をお願いしたいと存じます。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 福島議員にお答えをいたします。
 散居村ミュージアムと観光についてでございます。
 質問の中に、点と点を結ぶ、そして景観を見てもらう、そんな提案、もう一つはモデルコースをつくったらどうか。観光ボランティアの配置などを望まれまして、これは絶対にやるべきだと、こういう御意見であります。その熱弁になかなかこたえられないのが現状であります。率直に言って、農林水産省がてこ入れしてくれた施設なんですね。福島さんがおっしゃる気持ちはわかるんですが、観光の拠点ではないんですね。
 私は、この農林水産省が目玉事業でやってくれた経緯を、うまく福島さんがおっしゃるように観光に乗せることも大切だと思います。思いますが、あまり強調されますとしかられますのでぐあいが悪いんですけれども、あまり観光拠点として、観光として全国へ発信をするという、そういう施設ではないと、このように理解してほしいんです。気持ちはわかります。
 今の施設だけ見ますと、福島議員がおっしゃるように不満だらけだと思う。その辺のところはひとつ我慢していただきたいんですが、砺波の田園空間博物館として、砺波圏域の中で南もつくりました、福野も西山のほうもつくりました、福光もつくった、井口もつくった。それを結びつけるという形での砺波平野における田園空間は博物館全体であると。その拠点施設を実はどんと砺波にくれたわけであります。もともと砺波が拠点施設の場ではなかったんですね。どんなぐあいか我がほうへ転がってきたわけでありますけれども、いわゆる農業農村を守るそれぞれの施設であるという認識をまずしてほしいんですね。だから、あまり観光、観光といいますと補助金を返せと、こういう話になりますので、その点は、利用することはいいと思いますけれども、御理解をいただきたいと思います。
 しかし、福島さん随分不満があるようでありますが、随分人気があって、オープンして1年たちましたけれども、たくさんお客さんが来られました。だから、チューリップフェアにおいても、第2会場的なそういう場にいたしました。おかげさまで食生活改善グループや茶道グループの皆さんも協力をしていただいて、伝統料理の試食会やお茶の接待、皆さんに喜んでいただいて、そのこともございまして、1ヘクタールの圃場をつくってある。フェアの会場の前にですけど、随分喜んでいただきました。今後そういうフェアの第2会場的な要素をここでセットをしていきたいと、このように思っておるところでございます。
 ミュージアムを見学した後、少し物足りないので、どこか紹介してくれという話、それもそのとおりだと思います。その意味では、砺波の散策マップや、あるいは観光ロードマップ、広域圏でつくっておりますので、それらを実は紹介しておるところでございます。今、建物が3つあって、大きい池があって、その程度でありますけれども、これはカイニョが大きくなったら、もう少し時間をかしてほしいんですけれども、姿が変わると。ぜひその時期まで待ってほしい。雰囲気も随分変わると思う。今、植栽をしておりますが、まだ小さいですから、これが大きくなりますと、いろんな樹種を植えて表示をしていけば雰囲気も随分変わると思いますので、そのことでもう少し時間をかしてほしいと思っております。
 福島議員がいろいろおっしゃいますけれども、まず1点は観光施設でないということを理解して、そしてこのすばらしい砺波平野をみんなで守る拠点施設なんだという理解に先に立ってほしい。議員さんの場合、特にそれを認識してほしいと私は思っております。この砺波地方のよさをアズマダチの中で認識をしてもらう。そして、カイニョの中で空想してもらう。
 そして、私はもう一つ生活体験をしてほしいと思う。何人かはおやりになって喜んでおられたようですが、ただ旅館にするわけにまいりませんが、主体をこちらにして、そして昔のアズマダチ、そして新しく改良したハウスがありますので、おふろもございますし、そこで田舎の家の体験をしてもらう。そのことによって実感がわくと思う。そんなことを今思っておりますので、今職員も一生懸命やってくれております。もうちょっと落ちついてからその辺のところを進めさせていただきたいと思っておるところでございますので、御理解をいただきたいと思っておるところでございます。
 したがいまして、家族連れなど来られますと、お父さんやお母さんだけではなくて、子どもたちが砺波のよさを知ってもらうために、今たくさんあります民具、農具、あるいは幾つかの貴重な資料もございますので、それを勉強する場、そこでスクリーンなんかを見て、今おっしゃったように、あんなところで展望台はつくれませんから、展望台のかわりに映写をしたりしてする教室なども配置すれば子どもの勉強になりますし、雰囲気も味わってもらえるのではないか。その意味では、地元の協力もいただいて、博物館的な要素の施設を今議論していただいております。
 できれば出町小学校の1棟を、あそこの材料も聞くところによると、あの当時としては最高の材料を使っておられて、合掌づくりだそうでありますから、移築は私はそんなに難しくないと思います。なお、壁等いろいろございますが、それはやっぱり博物館的な形で腰板等は考えなきゃいかんと思う。それらの意見を今求めておりますので、雰囲気に合った形のそういうものをつくると。そうすることによって、実際に農家の体験を自らする。それが都市と農村の交流にもつながれば、そして砺波というよさを認識してもらう、そういう拠点だと思います。
 しかし、おっしゃるように、この観光ボランティアまではいきませんけれども、砺波を紹介されるそういう意味でのボランティアとして、今この散居村ミュージアムで散居村学習講座、散居の景観であるとか、生活であるとか、文化であるとか、伝統であるとか、そんなことなど今勉強会を開催しておりますし、ファンクラブもできたようでありますから、その皆さんにでき得ればそういう観光ボランティアといっていいのかどうか知りませんが、そういう趣旨の皆さんを育てることによって広く紹介もできると思います。だから、おっしゃることについては全部否定しませんので、その気持ちは十分持ちながら、つくられた経緯もございますので、その基本を大事にして利活用をしてもらいたいと。
 いずれにしても、まだ十分に木が育っておりませんから、おっしゃるように不満だらけでしょう、わかる人は。ただ、多くの皆さんも来て人気があることは間違いないんですから、そこをうまく利用、活用するというのが大切ではないかと思っておりますので、そのことをよく、おっしゃったことについては理解できますので、ひとつ今後対応してまいりたいと、このように思っております。よろしくお願いを申し上げまして、私からの答弁といたします。
 以上であります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 商工農林部長 小幡和日出君。
  〔商工農林部長 小幡和日出君 登壇〕

◯商工農林部長(小幡和日出君) 私のほうからは、高速道路ののり面管理についてお答えをいたします。
 草刈りの必要性につきましては十分認識しており、景観の保全及び農作物に悪影響を及ぼす害虫の生息地とならないよう、平成9年度から県内一斉の取り組みを行っているところであります。特に近年、水田の畦畔及びその周辺の雑草地において、斑点米被害の原因となるカメムシ類が発生し、米の品質、食味を左右する大きな問題となっております。
 富山県米作改良対策本部においては、去る6月11日に水田畦畔等の草刈りの徹底のため、7月の7日と8日を県内一斉草刈り日として、各関係機関に対して呼びかけているところであります。本市においても、国道、県道、市道、高速道路の各管理者及び土地改良区、用水土地改良区に対して打ち合わせを行うとともに、各地区の自治振興会長、水田農業推進協議会長に対して要請を行ったところであります。
 砺波市内の高速道路の草刈りにつきましては、6月初旬より小矢部市方面から始まり、順次のり面、側道部分について実施されると聞いており、7月8日までに全線が実施されると聞いております。今後とも、のり面等の除草につきましては、砺波市農業技術者協議会を通じて各関係機関に要請してまいりたいと存じます。
 また、大きな草が残ってみえるとの御指摘でありますが、これはアベリア、ムクゲ等の花木が植栽してあるためであり、中日本高速道路株式会社に確認したところ、CO2削減のため国の指導により植栽したとのことでありました。なお、昭和51年当時の日本道路公団との協定を結び、側道及び水路敷地については砺波市に譲渡されております。側道延長は7.9キロメートルあり、そのうち6.3キロメートルを市道認定し、残りは農道となっております。また、附帯施設である水路等については、その用途に応じ各土地改良区に管理していただいているところであります。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) この際、暫時休憩をします。

 午前11時39分 休憩

 午後 1時00分 再開

◯議長(林 忠男君) 休憩前に引き続き会議を開き、市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を続けます。
 通告により発言を許します。
 2番 今藤久之君。
  〔2番 今藤久之君 登壇〕

◯2番(今藤久之君) 今回、私は、安全・安心の施策について質問をさせていただきます。
 最初に、砺波市国民保護計画についてです。
 冷戦終結後、世界的規模の武力紛争が勃発する可能性は低くなったと考えられていますが、一方で、宗教や民族の違いなどによる紛争やテロ攻撃が世界各地で後を絶たない状況であります。特に平成13年に起きた米国同時多発テロは大変衝撃的な出来事でありました。航空機がまるで特撮映画のように高層ビルに激突、炎上、やがてその高層ビルが崩落するさまは、今思い返してみましてもとても現実の出来事とは思えず、心が凍りつくようなそんな恐怖を覚える出来事でありました。
 日本においても、同年12月、九州南西沖に武装不審船が出現し、言いようのない不安を感じたのを覚えております。そうした中、平成15年6月に武力攻撃事態対処法、安全保障会議設置法の一部改正法、自衛隊法等の一部改正法の有事関連三法が成立いたしました。
 この武力攻撃事態対処法は、武力攻撃が発生したときの対処に関して、基本理念と国や地方公共団体の責務等の基本事項を定め、事態への対処姿勢を整備し、必要な個別法の整備について定めておりますが、基本的な枠組みを示したプログラム法という性質のもので、この枠組みに沿って国民の生命、身体、財産の保護をし、国民生活への影響を最小にするための措置を定めたものが、武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全確保に関する法律、いわゆる国民保護法であります。
 この国民保護法は、ほかの有事6法とともに平成16年6月に成立、9月に施行されました。想定される武力攻撃の類型や警報の発令、避難の指示、被災者等の救援、武力攻撃への対処等の総合的な推進に関する事項、国民保護に関する計画、または業務計画の基準となるべき事項などの基本指針を国が示し、それに基づき指定行政機関、都道府県が国民保護に関する計画を策定し、指定公共機関は国民保護に関する業務計画を内閣総理大臣に報告する。さらに、市町村においては、国民の保護計画を市町村長が策定をして都道府県知事に協議するとのことで、当市においては、本年3月26日付で県との協議、同意となり、砺波市国民保護計画ができ上がったわけであります。
 そこで、お伺いいたします。
 県内各市町村においては、当然のことながら立地条件、地形、施設など、それぞれに異なった状況にあるわけですが、砺波市国民保護計画作成に当たり、特にモデル計画と比較して特徴のある項目や内容を具体的に御答弁願います。
 さて、私は、昨年1月、富山国際会議場において富山県と消防科学総合センター主催による富山県国民保護シンポジウムに出席させていただく機会を持ちました。石井県知事の開会あいさつ、そして富山県国民保護計画素案の説明に続いて、独立総合研究所の青山氏による、演題が「有事における住民と自治体の新たな役割」、サブタイトルとして「有事とは何か、そのとき私たちはどうなるか、何をやるか」と題した基調講演がありました。その基調講演の中で、さまざまな武力攻撃についての説明がありましたが、私が一番印象に残ったものはNBC攻撃についての説明でありました。NBCとは核兵器、生物兵器、化学兵器の頭文字をとったものですが、特に生物兵器の脅威は今後大きなものがあるとのことでした。
 例え話として、ある国から兵器として特化した天然痘ウイルスに感染したたった1人のテロリストが飛行機に乗り込むと、閉ざされた空間であるので、せきやくしゃみをすることで容易に同乗者を感染させることができる。その感染した同乗者の集団が国内の空港に降り立ち、それぞれが国内線や電車などを使い全国に散らばる。その間も感染の連鎖は広がり、結果として全国的に大変な事態となる可能性があるとのことでした。
 砺波市国民保護計画の第5章、市国民保護計画が対象とする事態を見てみますと、武力攻撃事態、緊急対処事態の項目、あるいは当市で想定される武力攻撃事態等の記述にも、それぞれ今私が申し上げた対NBC、対テロ攻撃についての記述がありますが、特に当市で想定される武力攻撃事態等の項目はあまりにも簡潔であり、実はこの項目とその対応こそが砺波市国民保護計画の屋台骨といっても過言ではないと私は考えております。
 そこで、確認の意味も込めましてお尋ねいたしますが、当市において想定される事態とその対応についてお答えください。また、避難マニュアルの整備、作成についての言及もなされておりますが、いつごろまでにどのような手法でなされるのかもあわせてお伺いいたします。
 次に、警報及び避難指示についてお尋ねいたします。
 風水害、地震などの自然災害に対して備える災害対策基本法と比べて、武力攻撃等によって被害が生じる国民保護法では対応主体が異なります。例えば、災害対策基本法においては、市町村長権限で避難指示を行いますが、国民保護では、国が避難の措置を県知事に指示をするとされております。
 砺波市国民保護計画を見てみましても、県対策本部の通知が市対策本部へ、そして各部署へ伝達や通知が行われることとなっております。これは市町村が対応するまでに国・県と2つの段階を経ることとなり、対策に遅れが出るのではないかという懸念が生じるものであります。また、国からの指示が果たして現場の状況に即しているのかということも案じられるのであります。この警報及び避難指示について、市当局の見解をお聞かせください。
 次に、大きい項目の2つ目、自然災害に対する備えについてお伺いいたします。
 天災は忘れたころにやってくると申しますが、今や天災は忘れぬうちにやってくると考えるべきであるようであります。ここ数年という単位で見てみましても、近隣県での集中豪雨や地震の被害があり、当市においても平成16年の台風23号は記憶に新しいものであります。
 本年3月25日午前9時42分、マグニチュード6.9、震度6強の直下型地震が石川県で発生いたしました。後に平成19年能登半島地震と気象庁によって名づけられたこの地震により死者1名、負傷者318名、全壊家屋595棟、半壊家屋1万1,609棟、道路の崩落、電気、ガス、水道などのライフラインの寸断などと甚大な被害が発生いたしました。また、富山県内でも震度5を記録しましたが、1930年以来77年ぶりの出来事となり、砺波市においても震度4を記録いたしました。
 砺波市地域防災計画によりますと、震度4の地震が発生した場合は第1非常配備(準備体制)、震度5弱もしくは5強の地震発生時は第2非常配備(警戒体制)、震度6以上の地震発生時には第3非常配備(非常体制)と配備基準がありますが、今回の能登半島地震ではまさしく第1非常配備に該当し、日曜日でありましたので、勤務時間外の非常配備となったわけであります。このとき市当局は具体的にどのような対応をなさったのか。また、どんな教訓があったのかをお聞かせください。
 砺波市は、本年5月末現在、自治体や企業などと15の災害協定を締結しています。大変よいことであると考えておりますが、今後もこのような協定を積極的に進めていく考えを持っておられるのかもあわせてお答えください。
 災害時の対応の1つとして、現在市内21地区のうち18地区に自主防災組織が設立されておりますが、残る3地区の設立予定、また市当局と自主防災組織の災害時における連携についてもお聞かせください。
 次に、防災無線についてお尋ねいたします。
 災害時において重要なものの1つに情報の伝達があります。避難勧告は言うに及ばす、被害情報の報告や防災担当者間の情報伝達等々、多方面にわたり情報のやり取りが発生するわけであります。能登半島地震の際でも経験いたしましたが、固定電話、携帯電話も一時使えない状態になりました。災害が大きくなればなるほど、通信手段の持つ役割は大きくなる一方で、逆に通常の通信手段では用を足さなくなるおそれが大きくなります。そのようなときに威力を発揮するのが防災行政無線や衛星電話であろうと思います。
 前段に申し上げた武力攻撃事態等における警報だけではなく、気象情報、緊急地震情報など、地域住民に防災情報を即時に発信することも可能になり、早期の避難や被害の最小化に大きな貢献が期待できると思います。砺波市では、通信手段の整備ということで、将来的に衛星電話や全地区に同報系防災行政無線の整備、あるいは全国瞬時警報システム(J―ALERT)導入などの構想はあるのでしょうか。御答弁をお願いいたします。
 最後に、今後の対応として災害時要支援者対策についてお尋ねいたします。
 報道によりますと、能登半島地震の際、被害の大きかった輪島市門前町は高齢化率47%と全国平均を大きく上回る状況でしたが、平成7年の阪神・淡路大震災で相次いだ高齢者の孤独死を教訓に、県の指導のもと高齢者マップを作成いたしました。県の要請では、ひとり暮らし、夫婦のみなど家族構成を丸や三角などの記号で分けるというものでしたが、門前町では、一目でわかるようにと地図上の各戸を寝たきりの高齢者、ひとり暮らしの高齢者、高齢者夫婦と、それぞれピンク色、黄色、緑色で塗り分けて町独自の高齢者マップを作成してあったことで、民生委員がこれを活用して町内の高齢者宅を個別訪問し、震災発生から4時間余りで高齢者全員の状況把握が完了したとのことであります。
 災害弱者である高齢者や障害者を支援するには、市役所各課、さらには各種団体の連携が必要になると思います。個人情報の問題もあるとは思いますが、砺波市では、災害時要支援者対策についてどのような考えをお持ちなのかをお尋ねいたしまして、今回の質問を終わります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 企画総務部長 吉田孝夫君。
  〔企画総務部長 吉田孝夫君 登壇〕

◯企画総務部長(吉田孝夫君) 今藤議員の安全・安心の施策についてお答えをいたします。
 まず砺波市国民保護計画についてでございますが、この計画の特徴といたしましては4点ございます。1つ、散居村、中山間地域といった地域特性を踏まえ、避難情報の伝達が必要であること。2つには、道路交通網等が整備されていることから、避難の受け入れ地域としての対応が考えられること。3つには、陸上自衛隊富山駐屯地があり、陸上自衛隊の活動に伴う幹線道路の使用が考えられることから、市道や農道を使った避難誘導が必要になること。4つ、チューリップフェアの会期中に武力攻撃などを受けた場合の幹線道路の渋滞や一時避難所の混乱を想定し、対応することなどでございます。
 次に、市の国民保護計画において想定している事態ですが、当市に直接被害が発生し、要避難地域となる武力攻撃事態としましては、富山県国民保護計画において想定される事態のうち、弾道ミサイルによる攻撃、あるいはテロ攻撃について想定をいたしております。また、要避難地域に指定された場合は、散居村、中山間地域といった地域特性を踏まえ、避難情報を対象地区の全世帯に漏れなく伝達するため、市消防機関及びその他の関係機関による広報並びに自主防災組織などの協力を得まして、住民への呼びかけやサイレンの使用などを行うこととしているところであります。なお、避難マニュアルにつきましては、平成20年度までに整備を予定する災害時避難マニュアルを準用いたし、対処してまいりたいと考えております。
 警報及び避難指示の発令につきましては、御指摘ではございますが、国から県へ、そして市へと順次手続をとることが法律に規定をされているところでございます。これは、武力攻撃などが外交と密接に関係することから、第一義的には国が事態を認定し、必要に応じて警報を発令した場合は都道府県知事に対し通知、テレビ、ラジオなどで放送するとともに、首長に通知されることとなっているものであります。一方、この警報や避難指示の発令、通知、伝達の連絡体制とは別に、首長は武力攻撃災害が発生するおそれがあり、これに対処する必要があると認めるときは速やかに知事に通報し、知事が必要と認める場合は速やかに緊急通報を発令する手続も定められているところでございます。
 次に、自然災害に対する備えについてでございますが、嶋村議員の御質問に副市長がお答えしましたとおり、能登半島地震の際、砺波市の震度は4であったことから、砺波市地域防災計画に基づき第1非常配備をとっております。その際の状況を時系列で申し上げます。
 まず、3月25日午前9時42分に輪島市沖を震源とする地震が発生いたしております。9時50分、総務課職員が本庁舎に登庁し情報収集を開始し、同時に第1非常配備体制をひきました。9時52分、庄川支所におきましても情報収集を開始いたしました。午前10時、土木課、上水道課、下水道課などの職員により市内パトロールを開始いたしております。10時10分、四季彩館からの被害なしの報告を皮切りに、概ね午後1時ごろまでに市内公共交通施設や関係機関などから被害の有無につきまして報告が入っております。10時26分、消防本部から市内の人的被害なしの報告が、そして次いで36分には、砺波消防署から各消防分団より被害なしの報告ありとの連絡がございました。10時43分、安城市から、また11時45分、下田市から状況確認の連絡がございました。12時に消防分団の警戒体制が解除され、次いで12時30分、消防署の非常体制が解除された旨連絡がありました。午後1時30分、災害の発生するおそれがなくなったことから、第1非常配備体制を解除しております。
 この地震における教訓でございますが、まず電話による連絡が非常にとりにくくなったことでございます。このことにつきましては、防災行政無線の活用度を高めるとともに、災害時優先電話の再確認を行い、その他地域イントラネットや衛星電話、内線電話などの活用など、複合的に情報を伝達できるよう検討してまいりたいというふうに存じております。
 次に、職員の参集につきましては、第1非常配備により各自登庁してきたところでございますが、参集後の行動について、個々の判断もあったりして、適切さが十分でない面が見られましたので、それらを整理し、非常配備に関して迅速な準備を整えられるよう災害時職員行動マニュアルを策定してまいります。
 次に、自主防災組織や他団体との連携についてでございますが、まず今後の自主防災組織の設立予定につきましては、これから予定いたします3地区のうち、1地区は7月に設立され、ほかの2地区につきましても、概ね今年度ないし平成20年度内に設立される予定とお聞きしておりますが、一日も早い設立を働きかけてまいります。
 災害時における市と自主防災組織との連携でございますが、次の各点について連携を深めていく必要があると考えております。第1点に、避難準備情報や避難指示などの伝達であります。第2点に、避難誘導や被災者の救助業務、それから、3点目は炊き出しや救援物資の分配、4点目は、避難所の運営と秩序維持、5点目は、被害状況の調査などであり、これらの情報を迅速に把握し、状況判断を踏まえまして連携を図らなければならないと考えております。今後、こうした連携が図られるよう、市の総合防災訓練などにおいて訓練項目とするとともに、自主防災組織においても定期的に訓練を行っていただくよう依頼してまいります。
 次に、災害協定についてお尋ねでございますが、まず他市町村との相互応援協定につきましては、既にフラワー都市交流協議会参加の10市町のほか、安城市、鵡川町、小矢部市、南砺市と締結いたしており、心強く思っております。今後も申し出があった場合は、地域などを考慮いたしまして、必要に応じて締結していきたいと考えております。
 市内の関係機関や企業との協定につきましては、現在までにJAとなみの、砺波市石油商業組合、各郵便局など9団体と協定を結んでおり、今年度に入ってからも4株式会社と締結したところでございます。今後も災害に強い都市づくりを目指し、関係機関や企業との協定を締結していきたいと考えており、今月22日には砺波市建設業協会と、次いで28日には砺波観光事業協同組合と協定の締結を行う予定にいたしております。
 次に、砺波市では、非常時などの通信手段として防災行政無線を設置しておりますが、アナログ通信からデジタル通信への移行を平成23年5月までに完了しなければならないこととなっております。このことから、現行の総合計画において、合併特例債を利用して防災行政無線の再整備を行うこととしておりますが、多額の事業費を伴うものでございまして、平成17年度より市域内の電波の伝わり状況の調査を行うなど、どのような整備体系が効果的であるか、基礎調査を行っております。
 その上で、衛星電話や御意見にありました同報系防災行政無線を活用した全国瞬時警報システムなど、砺波市に適した防災行政無線の整備について検討してまいりたいと考えております。
 次に平成16年7月の梅雨前線豪雨、それから一連の台風などにおける被害者の多くが高齢者や障害者などのいわゆる災害時要援護者であったことから、平時からこうした面の取り組みが肝要かと考えております。そのため市では、平成19年度に県の災害時要援護者支援事業に取り組んでまいります。この事業では地域防災関係機関、行政における情報の共有が極めて大切であると考えており、民生児童委員さん方が平成18年度に取り組んでこれらました災害時一人も見逃さない運動や社会福祉協議会で取り組んでいるケアネットワーク、そして地域住民と行政が緊密に連携することにより、安否確認や避難時に効果が発揮されるものでございます。そのため、災害時要援護者に対する情報の整理、共有化を進め、対策マニュアルの作成、そして避難支援計画などを立てるとともに、災害時要援護者の確認マップの作成に取り組むなど、自助、地域の共助を基本とした支援体制を構築してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 5番 瘧師富士夫君。
  〔5番 瘧師富士夫君 登壇〕

◯5番(瘧師富士夫君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い質問をさせていただきます。
 まず初めに、魅力ある地方の実現を掲げる安陪首相の肝いり施策の1つであり、交付税措置の目玉と言われている頑張る地方応援プログラムについて質問いたします。
 このプログラムは、やる気のある地方が自由に独自の施策を展開することにより、魅力ある地方に生まれ変わるよう地方独自のプロジェクトを自ら考え、前向きに取り組む地方自治体に対し、地方交付税等の支援措置を講ずるものであります。
 私が理解する範囲でこのプログラムの基本的な枠組みを申し上げますと、財政支援を受けたい市町村がまちづくりや少子化対策などで特色を生かした活性化計画を策定し、そのプロジェクトの経費について国が3年間支援いたします。さらに、計画を進めた結果、製造品出荷額や出生率などの成果指標をもとに、さらに頑張りの成果が上がった地方自治体には交付税の上乗せ配分が受けられるということであります。我が砺波市においても期待の持てる財政的措置につながるものと思います。
 5月の中旬の新聞報道では、県内約10市町が5月末締め切りの1次募集に向け準備を進めていることや、具体的な応募内容についても一部伝えられたところであります。応募期間の関係で、どうしても計画が既存事業を組み合わせた内容にならざるを得ないことは否めませんが、計画の中で具体的な数値目標を掲げることや内容を住民に公表する義務がありますので、既存事業をより推進させるモチベーションになるのではないかと思います。
 砺波市でも、目指すまちづくりの将来像に向けて頑張りの成果を上げなくてはならない事業が多くあるのではないでしょうか。例えば、東海北陸自動車道の全線開通に伴う交流人口の増加を見込んだ観光事業、散居景観の保全や快適な農村環境の創造を目的とした散居村ミュージアムのソフト事業、チューリップ球根生産量アップと生産者の育成を図るためのソフト事業、健康増進を図るスポーツの交流や健康センターの利用促進、あるいは少子化対策のための地域の子育て支援の充実などなどが思いつくままに浮かんでくるわけであります。
 つい先日のことでありますが、砺波市の取り組みがホームページに発表されたばかりであります。散居と花のまち砺波観光プロジェクト、そして子育て応援プロジェクトの2本立てとなっておりました。厳しい財政状況の中、市当局におかれましては、さまざまな財政支援策を講じて、住みよいまち、住んでみたいまちづくりに邁進していただいているところでございますが、改めて今回の総務省が募集する頑張る地方応援プログラムにおいてどのような考え方でどんな取り組みを予定されておられるのか。また、どれぐらいの交付税算入が期待できるのか、企画総務部長にお伺いします。
 次に、パブリックコメント制度の導入について伺います。
 自治体での住民参加という言われ方が始まったのは、もう30年以上にもさかのぼると聞きますが、地方分権改革が進む中、ますます自治体間の格差が広がる今日、まちづくりは住民が主体となって市と協働して推進されるのが理想であり、市民との情報共有、市民の市政参画が重要課題と思われます。
 パブリックコメント制度とは、この住民と協働で進めるまちづくりを目的理念とし、政策形成の過程において、住民の意見、意思を幅広く取り込む機会を設け、政策に反映させる住民参加の手法の1つであります。既に県内で採用の自治体がありますが、このほど砺波市にもこの制度を導入してはどうかと、現在、企画調整課で検討中と伺っております。
 この制度の一般的な流れとしては、まず市が条例や計画、基本的な施策の素案を作成します。これを市のホームページや広報紙等で広く市民の皆さんに公表し、あわせて意見募集をいたします。寄せられた意見、提案が素案に反映させることが可能かどうかを検討し、その結果についても市の考え方を公表するといった手順であります。計画段階から市民に政策が見えるように、プロセスの情報提供をするものであります。
 現在、砺波市のホームページでは、市民の意見を取り入れる手段として、市長への手紙が電子メールで活用されています。パブリックコメント制度は、このインターネットホームページというだれでも簡単に閲覧ができ、かつ電子メールという、これもまた容易な操作で市政に直接意見が述べられるという方法をとりますから、いわば時代の流れに沿った制度と言えます。市民にとっては、まさに情報の共有化で政策決定の透明性が確保され、市政への参加意識が高まることが期待できます。
 また、市民の代表者である市議会議員にすれば、議会審議前に施策の素案が議案になるまでの過程を知ることができますし、さらに市民の反応を参考にして理解を深めた上で議会に臨むことができますので、より密度の濃い議論が可能となるかもしれません。いずれにしても、市民の視点でよりよい案、よりよい条例をつくり上げる努力が必要であります。
 そこで、質問をさせていただきます。
 この情報公開と市民の市政への直接参加を図る制度であるパブリックコメントについて、先進地の事例などを研究され、現在検討段階にあると思いますが、この制度の行政側のメリット、また、うまく運用されなかった場合に想定されるであろうデメリットについてどのように認識されておられるのか。現時点での報告をお伺いします。
 また、現時点でこの制度を砺波市が取り入れるお考えはあるのでしょうか。あるとすれば、いつから実施される予定であるのか、企画総務部長にお聞きします。
 次に、砺波市青少年健全育成のための建築等の規制に関する条例の一部改正について御提案申し上げます。
 午前中もお話がありましたが、砺波インターチェンジ付近にギャンブル施設であるボートピア進出の計画がこの春から再浮上してきた経緯を知らされ驚いているところでございます。昨年この進出の話が持ち上がったときは、市長が反対表明をされ、また地元地域からも子どもたちへの影響を考えると不適切な施設と、そういう認識で反対の意向が示され、一件落着したものとたかをくくっていたわけであります。
 砺波市に必要のない施設と一貫して反対の意思を示されている安念市長の毅然とした姿勢が、市内の各種団体を後押しして、ボートピア進出に反対する全市的な署名運動に広がったと思います。これまで砺波市議会では、教育環境や住環境の観点から建設反対の議論がございましたが、私は、市民の精神の健康を考え、論を進めるものでございます。
 ギャンブルは身近にある落とし穴であります。奈良時代のすごろく賭博から始まったとされる日本のギャンブルは時代とともに多様化し、私たちの暮らしの周辺にはんらんしております。ストレス解消やちょっとした息抜きの遊びであれば、深刻な弊害をもたらすことはないでしょう。しかし、人間とは元来誘惑に弱い生き物であり、遊び方に節度を保てなくなってのめり込んでしまうケースが少なくないのが現状であります。
 ギャンブルをして負け続けている間はあきらめもつくんですが、何度か勝ってしまいますと、いつまでも過去の体験した甘い蜜を追い求めてしまう。これは人間の悲しいさがというべきであります。この症状は、ギャンブル依存症と呼ばれる1980年代にアメリカで精神疾患の1つとして分類されたれっきとした病気であります。この病気は経済的、社会的、精神的な不利益をこうむるにもかかわらず、ギャンブルをやめられない状態を示します。ちなみに、私はギャンブルには興味はございません。
 自分の許される経済力を超えてのめり込んでしまいますと、やがて借金を繰り返し、返済の催促は過酷をきわめまして、いずれ家族や友人をも巻き込みます。やがては職場への不適応から退職を迫られ、配偶者や子どもたちの信頼も損なわれて家庭崩壊へとつながるケースもあるでしょう。当事者は何とかこの状況を打開しようと、さらにギャンブルで起死回生の一発逆転をねらいますが、結果は借金を増やすだけとなり、悪循環を繰り返すうちにうつ病や不眠、焦燥感などの精神病状に陥ることになります。
 そして、問題なのは、こうした深刻な状況にあっても、当事者は自分が病気であることを認めたがらないことだそうです。日本のギャンブル依存症者は三百数十万にも上ると推計され、最近は精神科の受診者が増加傾向にあると聞いています。このことからも、決して一部の限られた人の問題でないことが理解できると思います。ある精神科医の先生のお話によれば、依存症を根本的に予防するかぎは家族にあるということであります。本来あるべき確かな夫婦のきずな、親子のきずなに支えられた健康な家庭の存在が何よりも大切であることがおわかりいただけると思います。
 ここで確認しておきたいのですが、砺波市の目指すまちづくりの将来像とは何だったでしょうか。それは、庄川と散居に広がる健康フラワー都市、お互いに健康で支え合い、安心して暮らせる住みよいまちづくりであります。したがって、家庭生活や社会生活を破綻させる、そういう病気を誘発させやすい施設の建設は、砺波市にとって全くふさわしくないものと判断すべきであります。何よりもまちづくりは人づくりでございます。ギャンブルにはパチンコ、あるいはパチスロ店など、民間の施設も数多くあるわけですが、ボートピアは公営であるからこそ自治体の力で進出をとめることが可能であります。現にこれまでも県内の幾つかの市町村で進出の動きがありましたが、いずれも自治体の反対により阻止されてきたのであります。
 そこで提案でございますが、今後市内のいずれの地区においてもこのような施設の建設がなされないように、平成16年に施行された砺波市青少年健全育成のための建築等の規制に関する条例におきまして、現条例の規制対象である「旅館等及びゲームセンター」に「ギャンブルのための場外券売り場」を加え、規制枠を広げるよう条例の一部改正を行ってはと考えます。このことについて市長の御所見を伺いまして、私の質問を終わります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 瘧師議員にお答えをいたします。
 青少年健全育成条例の改正についての提案がございました。その先にギャンブルについての理論的な解説をいただきました。おっしゃるとおり、健康的、精神的、経済的、社会的な見地から申し上げられたと思いますが、拝聴させていただきました。
 ついては、ボートピアの設置については、今おっしゃった瘧師理論が底辺にあると思います。したがいまして、省令では、この当該施設から1キロメートル以内にある文教施設、医療施設の位置、名称、そして見取り図をつけること、そしてこの省令に基づいて地元が賛成すること、首長が反対していないこと、議会が反対していないことなどをつけることが要請されておるんです。だから、瘧師さんがおっしゃったとおり、底辺にはそういうことがあるんです。だから、おっしゃるとおり、私は反対をするという立場に立ったことを御理解いただきたいと思います。
 そこで、議員が提案されました青少年健全育成のための建築等の規制に関する条例、このギャンブルのための場外券売り場を規制の対象に加えたらどうかと。そのとおりだと思う。ただ、場外券売り場につきましては、先ほども申し上げましたように、国土交通省の省令で定められておるわけですね。首長の同意、議会の同意、議会の同意でなくて反対されていないという、そういう立場でないと受け付けないということでございますから、今、新たにこの条例に船券売り場という言葉を書いておってでも、実はこの条例改正の実効性に合わないわけですね。
 よくわかるんです。書いておけばいいじゃないかと。ただし、上に法律と省令がありますから、そうするとうちの条例がいかに変わっても全然だめなので、全然だめという言い方は悪いんですけれども、気持ちはわかりますけれども、実効性が伴わないということでございますので、これは、特にこの条例につきましては、市議会が随分熱心に議論されて、臨時会で実は通った条例でございます。したがいまして、これらを補足するような立場でさらに意見等があるとするならば、このボートピアの問題だけではなくて、もっとこれも規制すべきだという御意見等があれば、十分また議会とも協議しながら、議会の発議も大切にして改正する必要があるのではないかと、このように思っておるところでございます。そのように私は考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
 その他の質問については、企画総務部長から実はお答えいたします。
 私に対する質問ではなかったのですが、ちょっと思い当たることもございますので、この際ひとつ頑張る地方応援プログラムについて少し申し上げたいと思います。
 先般北信越市長会がございました。議長会でも議論があったかどうかわかりませんけれども、もう専らこのことについては反対であります。どこかの市町村が頑張らない市町村があるかと。みんな市町村長は頑張っているんだよと。そして、それぞれマニフェストを出して公約をして、住民に公表して、そのことについて血のにじむような、お互いに頑張っているんだと。地方財政が苦しい中で、それこそみんな頑張っているんだと。何が頑張る地方応援プログラムかと。そんな勝手な言い方があるのかというのが実は趣旨なんですね。
 それで、この間、実は市長会の後、総務省へ行ってまいりました。前の市町村課長、財政課長をしていた黒野さんが今そこのプロジェクトにおります。6人ほどおられました。何が頑張るのかと、いろいろ話しました。こっそりですが、彼自身もまだわからんと言いましたね。そこで、私どもの一番気に食わないのは、今、交付税を削減しているんですよ。それで、交付税を余計やるというのは、内枠から出すというんでしょう。内枠から。これを外枠から出すんならまだ話はわかる。そんなけちけちしたやり方では、それはやっぱりみんな反対しますよ、そのやり方は。しかも、評点、比較をどうするのか。どう甲乙つけるのか、明確でないでしょう。
 北信越市長会ではこんな話もありました。長岡の山古志村、随分大変なことになっている。こういう皆さんにこそ頑張る、そういう形を、ただしそれは外枠だと。もちろん災害ですからね、外枠でやるべきではないかと、こういうことなんですよ。だから、私は、このプログラムについては今の政府のやり方は間違いだと思う。そうかといって、提示されたものだから、知らん顔をするわけにはいきませんので、実は提案をいたしております。これは内輪もめのけんかになると思う、市長会でも。
 そうかといって、市町村、安念市長だけぼっとしておったと、こう言われても困りますので、幾つか今お話ししますけれども、一応提案をしていただいてあります。ただし、認めてくれるかどうかはわかりません。ただし、原則は、何度も申し上げますが、どこの市町村長も歯を食いしばって頑張っているんですよ。それを勝手に内閣府が、地方のこともわからないで、それを勝手に詮索して、しかも交付税は内枠から切ってそこへ配付するんでしょう。そんなやり方っていうのはありますか。それが格差解消につながるんならいいけれども、また格差を、さらに格差を呼び起こすようなことになるんじゃないですか。その意味でひとつ批判をさせていただきました。詳細につきましては、企画総務部長からお答えします。
 以上であります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 企画総務部長 吉田孝夫君。
  〔企画総務部長 吉田孝夫君 登壇〕

◯企画総務部長(吉田孝夫君) 私からは、頑張る地方応援プログラムへの対応とパブリックコメント制度の導入につきましてお答えいたします。
 まず、頑張る地方応援プログラムにつきましては、地方自治体が地域の特色を生かしたまちづくりのプロジェクトを自ら考え取り組む場合に、国がこれを支援しようとするものでございます。具体的な支援措置といたしましては、プロジェクトの取り組みに要する一般財源について、1市町村当たり単年度に3,000万円の定額で3年間、特別地方交付税が措置されるものでございます。さらに、行政改革指標や農業産出額、製造品出荷額など9つの成果指標に従って頑張ることで、総額2,200億円程度を普通交付税として自治体へ配分する計画でございますが、詳細につきましては総務省において現在検討中でございます。
 5月末現在の県の集計によりますと、13市町村がプロジェクトを提出済みでありますが、砺波市においては、散居と花のまち砺波観光プロジェクトと子育て応援プロジェクトと題した2つの策定をして応募いたしておりまして、現在、先ほど議員さんがおっしゃったとおり、市のホームページ上で公表いたしております。
 このうち、散居と花のまち砺波観光プロジェクトにつきましては、日本の農村の原風景と言われる散居村形態と市の花であるチューリップを中心とする花のまちづくりを生かした観光交流プロジェクトを掲げるものでございまして、核となる施設の砺波散居村ミュージアムの事業展開や出町子供歌舞伎曳山会館の建設、さらには特産のチューリップ等農業体験を通じた都市と農村の交流を深める農業体験ツアー開催など、地域固有の資源を生かしたプロジェクトとして構成いたしておるものでございます。
 また、子育て応援プロジェクトにつきましては、県内他市町村に先駆けて幼保一体化の運営方式を実践するとともに、子育て支援センター、ファミリーサポートセンターの開設、子育ての施設を統合し、市民にわかりやすい子ども課の開設や砺波医療圏急患センターにおける小児内科の急患診療の実施、あるいは民間保育所新設支援などを構成事業としているものでございます。このように本制度は地方の特色を生かした独自のプロジェクトに対する財政支援の一環であると位置づけられておりますので、現在展開している施策により応募を行ったものでございます。
 次に、パブリックコメントに関するお尋ねでございますが、議員も述べられたとおり、パブリックコメントとは、計画や条例など政策の策定に際してあらかじめその案と資料を公表して、それに対する意見や情報を募集し、その意見などに対する実施機関の考え方を公表する一連の手続を指すものでございます。
 制度導入のメリットといたしましては、市民が従来は知り得なかった政策の策定過程やその根拠などを素案の段階で把握することができ、必要に応じて行政機関に直接意見を述べて、その反応を得ることができる点でございます。また、市広報やホームページで公表していくことから、公正性や透明性に資することができる点などが上げられるものであり、新砺波市総合計画に掲げる基本方針の1つである市民と行政が協働するまちづくりをさらに進める制度と考えております。
 デメリットに関しましては、運用上あまり否定的なものはないと想定いたしますが、従来よりも施策の決定までに時間を要することや、せっかく制度を実施しても、意見などがなかった場合がありますと制度の効果は薄いものとなります。また、いわゆる住民投票のように賛否を問うものではなく、あるいは提出された意見が必ずしも市民の大方の意見を代弁していない場合も生じることに留意いたしまして運用をすべきものと感じております。
 さて、パブリックコメントの導入につきましては、砺波市行政改革推進計画の中で市民との協働による市政の推進及び公正で透明な市政の運営のための施策として位置づけ、平成19年度より実施要綱を整備して、一定の試行、周知を行った後、運用状況を検証して本格実施につなげていきたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 3番 村岡修一君。
  〔3番 村岡修一君 登壇〕

◯3番(村岡修一君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い市政一般について質問をいたします。
 最初に、スポーツを通して市民の健康づくりについてお伺いします。
 昨年11月に新砺波市総合計画が策定されました。これを受け、今年5月に作成され、先般配付されました「となみスポーツプラン 健やかで明るく過ごすために」策定は、総合計画に基づき、新しい砺波市のスポーツ振興計画を平成19年度から平成23年度までの5カ年を計画期間とするものとなっております。
 具体的には、成人の週1回以上の運動、スポーツ実施率を50%にする。2点目として、全国レベルの大会で活躍する選手の育成、3点目として、小中学生の体力テストでの数値の低下防止など、以上3項目を目標としており、これらを達成するために強力な推進体制と優秀な指導者、市民の盛り上がりが不可欠であると思います。幸い私も現在体育振興会のお世話をさせていただいている立場で、スポーツを通して日ごろから感じていることを述べたいと思います。
 第55回2000年富山国体開催を機に、砺波市では、市民1人1スポーツを市民に広く提唱し、だれでも気軽にスポーツを楽しめる環境づくりに今日まで努めてきたことは既に御承知のとおりであります。一方、これまで市民の健康増進と体力向上を図るため、公民館体育部会を活動主体とした依存体質から独立した活動組織として、各地区に体育振興会設立を掲げ取り組んできました。その結果、去る6月13日に開催された体育振興会連絡協議会第1回研修会議の席上で、市内21地区に組織がこのほど結成されたとの報告をお聞きいたしました。
 また、平成4年に法人化された砺波市体育協会は、スポーツ競技力の向上と体力向上を目的に、大きなスポーツイベントとして現在21地区対抗で市民体育大会が開催されております。しかし、最近の傾向では、競技数が多く、出場選手の確保が大変難しく、地区によってはチームが編成できず、不参加の競技が目立ってきているのも現実として深刻な問題となっています。開催趣旨でありますとおり、できるだけ多くの選手、地区代表が参加できるよう早急に検討が必要と考えられます。
 こうした中で、昨年から実施しておりますチャレンジデーinとなみは2年目を迎え、今年はウオーキング運動の推進を中心に、年間を通しての活動を目標に、各地区体育振興会などを中心に積極的に取り組んだ結果、砺波市の参加率は54.5%で、対戦相手の島根県雲南市は53.7%となり、その差0.8%の僅差で2年連続勝利することができました。しかしながら、昨年度に比較し、報告箇所ごとの参加率は残念ながら前回よりもいずれもダウンしたことは大いに反省しなければなりませんが、2年連続勝利を得たことは市民とともに喜びたいと思います。また、今回の参加率が50%を超えたことで、規定により大会本部より金メダルを受賞することが決定したとの報告を受け、二重の喜びの中で終了することができました。
 そこで、市当局にお尋ねいたします。
 チャレンジデーinとなみと体育振興会連絡協議会組織について、今後どのように考えておられるのか、次の3点についてお聞かせください。
 1点目として、チャレンジデーinとなみへの取り組みについて、来年度はどのように考えていらっしゃるのか。
 2点目として、年1回の活動となっていますが、定期的な活動に向けてはどうか。
 3点目として、組織に対する指導や支援体制についてお伺いをいたします。
 次に、少し視点は変わりますが、高齢者に人気のあるゲートボールやグラウンドゴルフ競技大会を開催する場合、市内にはそれぞれ施設は整っておりますが、最近よく聞く声として、市内にパークゴルフ場を建設していただきたいとの声を聞き、愛好者の方からもぜひとの強い要望もありますが、いかがでしょうか。パークゴルフの発祥は、自然を大切に、三世代交流のスポーツである安全で楽しいスポーツであるとの考えで昭和58年に誕生し、愛好者が今日50万人、コースは全国約800コースが開設されています。県内には、公認コースとして富山市に1カ所、射水市に3カ所、計4つのコースが開場しております。市内でも愛好者が年々増加する中で、日々の練習や競技大会を開催する場合、専用コースがなく、その都度市外に足を向け、競技を開催しなければならないと伺っております。
 身近な話として、先日開催されたスポレク大会でも、南砺市に会場を依頼して確保したとのことです。そこで、以前に専用のグラウンドゴルフ場の建設の要望があったとお聞きしておりますが、これを機に市内にパークゴルフ場の建設をしていただきたいと強く要望するものであります。設置場所としては、既存の公園や河川敷、あるいはスキー場の緩斜面などありますが、市内には散居村が展望できる庄東丘陵地や庄川河川敷など有望な場所が数多く存在すると思いますが、市長さんのお考えをお聞かせください。
 次に、幼稚園の園児数適正化についてお尋ねいたします。
 現在、開設されている12の保育所と幼稚園10施設の園児数について、実態を調査してみましたところ、保育所においては、市内には民間も含め12施設があり、新たにチューリップ保育所の開設が現在予定されています。総定員数は1,330人に対し1,250人となっています。内訳として、ゼロ歳児が23人、1歳児が143人、2歳児が230人、3歳児が281人、4歳児が272人、5歳児が300人となっています。このままで推移いたしますと、平成23年ごろまで施設での園児数が確保されますが、その後は園児数が極端に減少していくことが予想されます。
 一方、幼稚園の園児数では、私立も含め10施設がありますが、定員に対する園児数の実態調査では、中野、高波、般若、栴檀野の4つの幼稚園が現在定員不足となっています。具体的には、中野幼稚園が定員60名に対し22名、高波幼稚園が定員60名に対し29名、栴檀野幼稚園が同じく定員60名に対し13名で、他の5施設に対し定員数に対し園児数が少ない状況となっております。おかげさまで般若幼稚園は今年4月に新園舎が完成しましたが、園児数は現在定員90名に対し3歳児と4歳児がいずれも各6名、5歳児が10名の合計22名で、ここでも定員に対し園児数が極端に少ない状況となっております。
 原因はいろいろ考えられますが、最近の特徴として、車社会の中で夫婦共稼ぎから通勤経路重視による園児の通園先が一部に集中することもある程度理解ができますが、現実を真摯に受けとめ、問題解決に取り組んでいただきたいと思います。このままでは、将来小学校や中学校、高等学校の運営にも影響してくるのは確実であります。園児数減少による幼稚園施設の健全化運営に向け多くの問題や諸課題を克服しなければならないと思いますが、今後の対応や改善策を早期に要求するものであります。園児数の適正化について、例えば通園区域の弾力化や見直し、2点目として、保護者への実態調査など検討課題は多くあると思いますが、今後の対応について、市当局の考えをお聞かせください。
 以上で私の質問を終わります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 村岡議員にお答えをいたします。
 私から、パークゴルフ場の建設についてお答えをいたします。
 村岡議員からも発言がございましたように、近年は高齢者向けのレクリエーションスポーツが盛んになっております。中でもグラウンドゴルフ、ターゲットバードゴルフ、パットゴルフ、そしてパークゴルフ、いわゆるゴルフ形式の人口が大きく伸びておるようであります。これらの競技の中で、パットゴルフ、パークゴルフはいわゆる競技の形態から専用施設が必要になってくるわけでございます。御存じのように、当市にはパットゴルフ場がございます。このパークゴルフ等につきましては、熱心な愛好者から強い要望がございます。結構メンバーもおられるようでありまして、それぞれ市外、県外まで行っておられるようであります。今後、高齢化を迎えて考えなければいけないと思っております。
 さて、この施設につきましては、合併当時の話し合いがあったんです。庄川町から提案がございまして、今のパットゴルフ場の隣接したところで一緒につくったら、実は基本図まで大体できておりまして、議論されて合意に実は達しておりました。しかし、台風23号でパットゴルフ場が半分削られたわけです。そんなこともあって、国土交通省もちょっと見合せということになりまして浮上しなかったわけであります。だから、もともと協議の中で提案をされておりましたので、俎上にのっておりましたので、このことをもう一遍考え直して、国土交通省にもう一遍話し合いをせないかんわけですね。
 そこで、私は、今、教育委員会の体育課、河川の関係では土木課、公園管理では都市整備課、そして庄川支所等々でプロジェクトチームをつくってやらなきゃいかんなと思って、そのように今指示を出しました。もう少し時間がかかると思いますが、まず何よりも河川敷水辺空間整備事業という形で今訴えておりますので、そのときにはそれなりのある程度のやってもいい感触をつかみたいと思っておりますので、それなりに協議を進めさせていただきたいと思っております。
 つきましては、前の調整もあったので、恐らく反対はされないと思う。ただ、台風23号の関係もございましたので、十分な面積はあるんですけれども、恐らく護岸の関係もありますから、いろいろもう少し協議せないかんだろうと思っております。なお、その地域が難しいということになれば、さてどこにつくるのか。これはやっぱり18ホールとか決まっていますので、ある程度面積が必要なんですね。美田をつぶすわけにもまいりませんし、おっしゃるように丘陵地といったって、これはまた工事費が随分かかると思いますので、その辺のところを考えるときにはやっぱり庄川水辺プラザ整備という形で進めたほうがどうかなと、こんなことを実は思っておるところであります。
 いずれにしても、合併時に協議をしておりますので、これは合併特例債を使いたいと思っております。そのことによって市民も理解をしていただけるのではないかということで、いましばらく調整に時間を要しますが、調整ができましたら平成20年度の事業といたしたいと、このように思っておりますので、御了解をいただきたいと思います。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 教育長 堀田良男君。
  〔教育長 堀田良男君 登壇〕

◯教育長(堀田良男君) 村岡議員の御質問にお答えをいたします。
 最初に、市民体育大会の競技についてでございます。
 御存じのとおり、現在の市民大会は冬季のスキー競技会、それと夏季の大会とに分けて開催をしております。今年の夏季大会につきましては23種目、そのうち20種目が地区対抗となっております。この実施につきましては、市の体育協会に加盟をしております各競技協会が主体となって運営しております。競技力の向上だとか、あるいは人材の発掘、育成などの点から極めて大切な大会であります。種目によっては、県民体育大会の選考を兼ねている大会もございます。
 議員御発言のとおりに、市民体育大会の開催方法につきましてはいろいろな御意見があります。一方では、このような全市民、全地区が一堂に会して覇を競うという、こういう大会のできることも1つの特徴で、誇るべきことであるということでございますので、これがベストだというものをやるとすれば片方がまた問題が出てくる。そういうことで、体育協会を中心にもう数年にわたってこのことを議論しております。それで、このたび体育振興会というものができましたので、この方々の御意見も入れながら、何が一番今の砺波市にとって体育大会としてふさわしいのかということを議論していきたいと思っております。
 そこで、このたび策定いたしましたとなみスポーツプランにおいても、具体的な取り組みとして、市民体育大会の開催方法の検討をもう既にスポーツプランの中で掲げております。もう少し時間をかけて検討をして実施したいんですけれども、ゆっくりしていることはできないと思います。
 次に、チャレンジデーの御質問についてお答えをいたします。
 チャレンジデーは、となみスポーツプランの大きな目標でありますスポーツの日常化に向けての大変有効な手だてであると。来年度も引き続き挑戦したいと考えているところであります。村岡議員さんには、チャレンジデーの運営委員の一人として随分お世話になりました。引き続いて御協力を賜りますようお願いをいたします。
 次に、年間を通じての定期的な活動についてのお尋ねでございますが、確かに年1度の取り組みで本来の目的が達成できるのかという御意見もありますが、関係各位の御尽力によりまして現在砺波市の全地区に砺波市体育振興会が設置されました。目的を同じくする各地区の体育振興会の取り組みを期待し、今後の充実を考えていきたいと思っております。
 次に、地区体育振興会や体育振興会連絡協議会の指導、支援体制についてお答えをいたします。
 おかげさまで、チャレンジデーにつきましては昨年に引き続きまして勝利をいたしました。また、チャレンジデー運営委員会でのアンケート、これをやりましたところ、今年から地区体育振興会の会長さんに運営委員になっていただいたということが大変よかったと、この意見が非常に多うございました。できれば、来年度以降につきましても今年と同じような体制でもって進めていきたいと考えております。
 それから、さらにこのチャレンジデーの運営につきましては、市体育協会、地区体育振興会等が一体となって取り組んでいけば必ずや参加率が上がってくると、こういうふうに考えております。
 次に、幼稚園の園児数の適正化についての問題でございます。
 このことにつきましては、教育委員会としましては一番頭の痛いところでございます。そして、議員さん御存じのように、市街地の幼稚園、あるいは北部、太田子ども園につきましては、非常に膨らんでおります。そして、村部の市から、いわゆる外郭部のその地区の幼稚園の定数がうんと下がっているということですね。こういう構造的な姿がずっとここ10年ほど前から続いておるわけですね。
 ところで、その外郭部の幼稚園というのは、学校統廃合によりまして旧の地区の学校が皆、幾つか寄りましたために、その幼稚園が地区の文化のセンター的な要素になっております。したがって、簡単に統合したり、あるいは通学路、通学の枠を変えたりするということは、地区のコミュニティー形成という面からも問題があると思います。大変難しい問題でございます。
 そこで、幼稚園では、1クラスの定員を4歳、5歳児では35名以内、3歳児では25名以内、また保育所では、幼児の年齢に応じて保育士の1人当たりの園児数が決められております。各園の定数は、部屋数と園舎の規模や地域の状況に応じて定めております。
 本年4月1日現在の幼稚園、保育所の在園園児数は、幼稚園のほうでは10幼稚園、私立が1つありますけれども、950名の定員に対して595名、62.6%の在籍率ですね。12保育所、保育所では公立が11、私立が1つですけれども、1,330人に対して1,248人、93.8%、数字的にはちょうどでございますけれども、これも市街地のところに固まっております。このような状況の原因は、夫婦共稼ぎの世帯で勤務条件や通学路に合わせた幼稚園、保育所の選択があると思います。これは人間だれしも都合のいいことを考えると思います。このことについては、保護者の経済状況、あるいは家庭状況などを考えるとやむを得んことかと思っております。
 この解決策として、小規模の幼稚園では、地区の3歳児未満、これから幼稚園へ上がってこようとするお子さんを対象に、遊びの広場と称して1週間に1回、保護者とその3歳児未満のお子さんをお招きして、幼稚園の現況を理解していただいて遊んでいただいております。また、午後6時までの延長保育や長期の休業中、夏休みとか、お正月休みとか、そういうときの拠点保育を実施したことによって、お子さんを長期の休みの期間でも預けることができるということを理解していただいたので、保育所から幼稚園のほうへ選択される保護者も見受けられております。営業努力といったらおかしいですけれども、幼稚園の特徴を理解させるそういうPRがやはり大切かと思っております。今後ともこれらの取り組みを継続して、保護者に対して幼稚園教育の意味合い、保育所と大きくは違っていないんですけれども、幼稚園には幼稚園教育という意味合いがございます。これを浸透させていく必要があると思っております。
 また、幼稚園、保育所では、保護者の生活状況などは入園のときにそれを、およそでございますけれども、把握をしております。あまり深く聞くことはプライバシーの侵害になりますので、それはできませんけれども、保護者の状況などは保育する意味で知っておく必要がありますので、それは入園のときに概要を聞いております。砺波市内の幼稚園、保育所の総定数は、平成20年度では、今度は民間保育所が1つできますので、2つ合わせて2,370名のお子さんを預かることになります。各園の定員につきましては、新規の保育所への入園状況や地域ごとの乳児や幼児の人口動態を見極めながら研究すべきものと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) この際、10分間休憩いたします。

 午後 2時33分 休憩

 午後 2時45分 再開

◯議長(林 忠男君) 休憩前に引き続き、市政全般に対する質問を続行します。
 10番 飯田修平君。
  〔10番 飯田修平君 登壇〕

◯10番(飯田修平君) 市立砺波総合病院の緑花について伺います。本年3月に市民と行政の協働による花と緑のまちづくり計画として「新砺波市グリーンプラン」が策定されました。そのプランによりますと、私たちの暮らしの中で、花や緑は生活に魅力を感じさせ、精神的な充足感を与えるとともに、快適な環境をつくってくれるなど、大きな要素を持っているとし、緑花から受ける機能として、環境維持、改善、防災、健康、レクリエーション、精神的な充足、景観形成の5つの機能に大別し、緑花の大切さを呼びかけております。そして、行動計画の4つの柱の第1番目にいやしの緑花を位置づけ、その活動目標として、公共施設の緑花、道路の緑花等を行い、花や緑が持ついやしの効果を活用しますというプランであります。
 さて、ちょうど5年前の6月議会で、病院の緑花計画について質問をさせていただきました。そのころは増改築工事の真っ最中でもあり、入院患者が潤いと安らぎを享受できる質の高い緑地の確保とその整備計画について問うたのであります。
 このとき、安念市長は、病院など公的施設、あるいは道路は緑花を導入すべきと考えている。したがって、緑地保全事業やまちづくり支援事業など環境問題もあるので、今後100年を展望するデザインを考慮すべきと考えているとの御答弁をされております。また、当時の北野病院長からは、緑地の確保については、将来の駐車場整備計画や精神科病棟の跡地利用計画の中で十分検討したいと、細部について具体的な答弁もいただいたわけであります。
 しかしながら、増改築工事が平成16年10月に竣工して約3年経過したわけですが、依然としてそのプランはほとんど実行されていないというのが現状であります。庄川と散居に広がる健康フラワー都市を目標に、快適で安心な生活環境のために、緑花によるまちづくりを市民と協働で目指すならば、早速とプラン実施に向けてアクションを起こすべきと思いますが、いかがでしょうか。
 病院の建設が現在地のため敷地的に狭いこと、そして病院経営の財政基盤の強化、医療機能の向上対策等、大変重要な課題が山積していることは重々承知しているところでありますが、砺波の公共施設の代表格として、また中心市街地のオアシスとして、今こそ利用者の皆さんに快適で安心ないやしを提供していただきたいのであります。また、そうすることが新砺波市グリーンプランの推進に大きく貢献することになると考えております。病院の緑花計画について病院長の御所見を伺いたいと思います。
 次に、行政改革の推進について伺います。
 行政改革の実施に当たっては、平成18年3月に行政改革大綱が策定され、3つの大きな改革の視点を踏まえつつ、スリムで効率的な市政の実現を目指し、事務事業の見直し、職員の意識改革の推進、組織機構の見直し、経常経費の節減などの行財政改革に、スピード感を持って積極的に取り組んでいただいているところであります。
 さて、平成16年11月1日の合併により新市が誕生したわけですが、この合併を最大の行政改革の機会と位置づけ、合併協議の中で行財政システムの見直し等が進められてきたわけであります。しかしながら、三位一体改革に伴う地方交付税の削減、税収の伸び悩み、また少子高齢化の進展、環境問題等、厳しい財政環境のもと、新たな行政サービスへの需要がますます高まってきております。
 このような経済社会情勢の変化に対応し、市民の目線に立ち、スピード重視の質の高い市政を推進していくために、簡素・効率化の観点から市の組織機構を見直さなければなりません。今後も、新たな政策課題や市政の総合的な取り組みが必要な課題に戦略的かつ迅速に対応するため、必要な体制の整備を図るほか、事業の進捗や市民の価値観やニーズの変化に合わせ組織の見直しを行うことが求められていると思います。
 そこで、第1点として、行政改革大綱を踏まえて、平成18年度における行政改革の実施状況と財政効果について伺います。なお、財政効果については、平成17年度に取り組んだ行政改革による経費節減額もお示し願いたいと思います。
 2点目に、平成19年度における行政改革事項、事務改善事項の新たな取り組みの概要についてお聞かせ願います。
 砺波市健康プランの見直しについて伺います。
 21世紀の砺波市において、すべての市民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会を目指し、市民一体となった健康づくり運動を推進するため、平成15年9月に今後10年間の砺波市の健康づくり基本計画である砺波市健康プラン21が策定されました。このプランの基本目標は、1つには壮年期死亡の減少であり、がんや脳卒中、心臓病などの生活習慣病等による働き盛りの死亡を予防しようというものであり、いま一つは健康寿命の延伸であり、単に平均寿命の伸びを重視するのではなく、寝たきり、痴呆等を予防し、健康で自立した豊かな生活を目指そうというものであります。
 そこで、まずプラン策定から約4年が経過した現在、この2つの基本目標がどこまで達成できたのかについてどう評価されているのか、伺います。
 次に、現状の評価を踏まえて、基本目標を達成するためにプランの見直しの中で特に検討が必要とされる点について、そして、またそれらについて具体的にどう取り組もうというお考えなのか、伺います。
 次は、健康づくり推進の考え方についてであります。
 市民一人の健康づくりとして、自分の健康は自分で守りつくることを基本とし、すべての市民が生涯を通じて健康で生き生きと過ごすことができるように取り組むとし、また、個人を支える地域の健康づくりとして、個人の自助努力に加えて個人を取り巻く家庭、学校、職場、地域などが個人と一体になって健康づくりを実践できるような個人を支える地域づくりを推進するとしております。つまり、健康づくりのための市が取り組むこと及び地域と市民の行動指針を示すことで、関係機関、団体を初めとして、市民参加による健康づくりを推進しようとするものであります。
 そこで、健康づくり推進施策について、市民参加の現状と地域の取り組み状況についてお伺いをいたします。
 また、健康を支援する環境づくりとして、市民が日常生活の中で健康や健康づくりに関心を持ち、望ましい生活習慣を手軽に実践でき、健康の保持増進につながるよう、市民の健康づくりを支援する社会環境の整備を推進するとしておりますが、この点についてこれまでの具体的な成果についてお聞きしたいと思います。
 チャレンジデーについて伺います。
 先ほど村岡議員の質問もございましたけれども、砺波市のイベントとして大変重要な行事ということであえて質問をさせていただきたいと思います。
 5月30日、全市を挙げてチャレンジデーinとなみ2007の取り組みが行われました。チャレンジデーは、元気となみの健康まちづくりをスローガンに、地区常会、体育振興会や学校、スポーツ施設、事業所、サークル等が主体となり、ウオーキング、ラジオ体操など、15分以上継続のスポーツや運動をして参加率を競い合うスポーツイベントであります。
 昨年は約3万人、62.6%の参加者があり、対戦相手の徳島県の三好市に勝利いたしました。今年度は島根県の雲南市を対戦相手に、昨年以上の成果がおさめられるように、各地区、職場、学校、スポーツ施設等で取り組まれました。対戦の結果については、砺波市が勝利をおさめることができました。しかし、昨年に比べ約8ポイント参加率が低下しているというのが気になりますけれども、地区の参加率向上のため、大変微力でございましたが、お世話をさせていただいた中で、多くの住民の皆さんの参加をいただき、昨年以上の盛り上がりがあったと、少なからず手ごたえを感じた一人でございます。
 市民のだれもが気軽に楽しく参加し、健康づくりのため、スポーツ振興のため、地域や組織の連帯感の強化、そして生き生きとした明るいまちづくりのためにも、引き続きチャレンジデーに取り組んでいくべきと考えているところであります。そこで、本年度の成果を踏まえ、来年度の挑戦に向けた豊富について伺いたいと思います。
 次に、となみスポーツプランについて伺います。
 このプランの内容については、広報6月号やホームページ等で市民に示されているところでありますが、改めてその基本構想についてお聞きしたいのであります。
 このプランの性格と役割として、関係団体と連携し、活力ある21世紀のスポーツ振興に取り組むため、市民共通の目標と方策を掲げ、その実現のための指針を定めたものであるとし、計画期間を平成19年度から5年間としております。また、プランの最終的な目標は、生涯スポーツ社会の実現であり、これは市民1人1スポーツを目指す中で実現されていくものとしております。
 自分の健康や体力について関心を持ち、健康で豊かな人生を送るために定期的に運動したり、市や団体等が企画するスポーツ行事に参加したりすることや、また自らスポーツ振興に参画していくなど、目標実現に向け市民挙げての取り組みが必要であるとしております。そのために、スポーツ振興について、現状を踏まえながら大きく3つの目標を掲げ、その目標達成のための6つの基本施策を進めていこうというものであります。
 この目標については、繰り返しとなりますが、大変重要なポイントでございますので、改めて申し上げたいと思います。目標の第1は、成人の週1回以上の運動スポーツの実施率現状33%を50%に高めること。第2は、競技スポーツにおいて全国レベルの大会で活躍する選手を増加させる。第3に、小中学生の体力テスト数値の低下を全項目でストップさせる。この3つの目標を達成するための基礎となるのは生涯スポーツの推進であり、市民のだれもがそれぞれの体力、年齢、技術や興味、関心に応じて、いつでも、どこでも、いつまでも、楽しくスポーツに親しむことができる環境づくりこそ最も大切なことだろうと思っております。
 そこで、生涯スポーツ社会の実現に向けて、市民一人一人のスポーツ実践とスポーツプランへの参画を促し、余暇を楽しむ健康の保持、増進を目指すために、となみスポーツプラン全体構想の中で、行政の果たすべき役割とスポーツに親しめる環境づくりについての基本的な考えについて、そして、計画期間を5年とされた根拠について伺いたいと思います。
 最後に、自動体外式除細動器(AED)について伺います。
 AEDの使用が医療従事者以外の一般市民にも認められて3年近くがたち、学校や公共施設、スポーツ施設など、人が集まる場所を中心に設置が進み、一般企業や個人で購入するケースも増えており、設置数は昨年末現在で約9万台、その半分は昨年の増加分で、設置は加速しているというのが現状であります。
 ここで重要なことは、どれだけの人が使いこなせるかであります。AEDによる救命事例はこれまで少なくとも40例程度あると見られるが、一方で、AEDがあったのに使われなかったケースもあると聞いております。これでは宝の持ち腐れであり、使い方を間違えたらどうしようと躊躇する人も圧倒的に多いというのが実態のようであります。
 AEDの最大の特徴は、2枚の電極パッドを患者の胸の所定の位置に張りさえすれば、機械が心電図を自動的に解析し、必要な操作手順を音声で教えてくれる点であります。電気ショックを与えることが適当でない状況では、誤ってボタンを押しても作動しないようになっており、素人でも簡単かつ安全に使えるということであります。より多くの人がAEDの恩恵を受けるには、設置の支援はもちろんでございますが、講習会等の啓発を積極的に進めることが不可欠だろうと思います。
 本市においても、2月に全小中学校に配備されましたし、新たに砺波体育センター、庄川体育センター、砺波総合運動公園、B&G海洋センターのそれぞれの施設に設置されたところであります。各施設でAEDが身近なものとなりつつありますが、操作に必要な知識の普及、啓発が十分に行われているのかどうか、その現状について伺います。
 また、AEDが普及しても、いざというときに設置場所がわからなければ救命につながりませんし、患者の発生現場から最も近い設置場所はどこか、一目で把握できるようなAEDマップづくりも今後視野に入れるべきと考えます。また、設置場所から離れたスポーツ会場等に一時的にレンタルが可能となるような方法も考えていくべきと考えております。当局の御所見を伺いたいと思います。
 以上、質問をいたします。御清聴ありがとうございました。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 教育長 堀田良男君。
  〔教育長 堀田良男君 登壇〕

◯教育長(堀田良男君) 飯田議員の御質問にお答えをいたします。
 初めに、今年度の成果を踏まえた上での来年度のチャレンジデーに向けた取り組みについてお答えをいたします。
 議員の御発言にもあるとおり、今年度は参加率は低下したものの、対戦相手の島根県雲南市の参加率を、わずかですが上回ることができました。関係各位の御協力のたまものであります。厚く御礼を申し上げます。また、チャレンジデーの本来の目的である住民の健康づくりや自治体の活性化などのきっかけづくりになって成果が上がったものだと考えております。今回の特徴の1つは、事実上の地区の実行組織であるチャレンジデー運営委員を地区体育振興会長さんに御委嘱をいたしました。その方々の御努力によりまして、地区活動が非常に円滑に運営されたのではないかと考えております。
 来年度につきましては、先ほど村岡議員の御質問にお答えしたように、今年度の反省や新たな課題を整理して、より高い参加率を求めて挑戦していきたいと思っております。また、飯田議員も、運営委員のお一人として大変お世話になりましてありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。
 次に、となみスポーツプランの全体構想における行政の果たすべき役割とスポーツに親しめる環境づくりについての基本的な考え方についての御質問にお答えをいたします。
 スポーツプランの3つの目標、6つの施策につきましては、今ほど議員さんの御質問の中にありましたので省かせていただきますが、この砺波スポーツプランの実行を実行に移すために行政が果たすべき役割についてですが、これは基本的には市民が楽しくスポーツに親しむことができる環境を整備してあげることだと、そう考えております。それを具体化するために、安心してスポーツを楽しむことができる施設整備、そして気軽にスポーツに参加できる機会や指導者、指導体制を充実すること。そして、市民の要望に応じてスポーツに関する情報の提供、これらが重要だと思っております。施設整備、指導体制、情報の提供、この3本をうまくミックスしながら市民の皆さんに提供していくべきだと考えております。
 それを実現するためには、砺波市の体育協会、それから幼稚園、保育所、小中学校の教育関係者、さらには公民館、地区体育振興会、さらにはスポーツクラブの関係の皆さん、さらには老人クラブ、婦人会等各種団体がございます。その方々とも連携を密にしていかなければならないと思っておりますので、この連携の仕方について、いま一度整理をしていわゆる構造図をつくってみたいと思っております。
 そこで、ちょっと今日はひとつその情報提供の一例を御紹介いたしますと、来る7月15日ですね。日本人として初めてサッカーのワールドカップで主審を務めた上川徹さん、皆さん御存じだと思います。とにかく日本人でワールドカップのピッチに審判で立ったのはこの人が初めてなんですね。その方の講演会や小中学生向けの実技講習会などを庄川ふれあいセンターにおいて7月15日に行います。議員さん初め多くの市民の参加をお待ちしております。これもスポーツに関する情報の提供の1つだと思っております。
 次に、このスポーツプランの計画期間を平成19年度から平成23年度までの5年間としたこの根拠についてでございますが、基本的には、砺波市新総合計画の前期がこの5年間でございます。それに合わせたということでございます。さらにもう一つ、平成18年から、去年からですね。国のスポーツ振興計画が改定されまして、平成22年までの5年間と、こういうふうに国は指定してきております。それらも勘案しながら、5年間でもってこの目標を達成しようと、こういうふうにもくろんだわけでございます。御理解を賜りたいと思います。終わります。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 企画総務部長 吉田孝夫君。
  〔企画総務部長 吉田孝夫君 登壇〕

◯企画総務部長(吉田孝夫君) 私からは、行政改革の推進についてお答えをいたします。
 まず行政改革の実施状況と財政効果についてでございますが、行政改革の実施に当たりましては、市民福祉の向上に大きくつながる事項や経費節減に大きな効果がある事項、そして経営基盤の強化につながる事項を行政改革事項とし、それ以外の事務の合理化などの比較的小さな事項を事務改善事項として整理いたしております。
 平成18年度の行政改革事項につきましては、子育て支援の推進として、県内他市町村に先駆けて、出産時に出産費用を準備していただく負担の軽減を図る出産育児一時金の受け取り代理制度の開始や職員数の削減による定員の適正化など27項目を、事務改善事項では、事務手続の簡素化として、口座振替依頼書を自宅などで記入し、市へ郵送することで手続が完了する口座振替の手続の簡素化と利用の推進を図ることなど30項目の改善に取り組んだところでございます。
 なお、これらの取り組みによるここ2年間の財政効果につきまして、平成17年度では、歳出面で経常的経費の要求限度額の設定による約1億8,000万円の縮減、管理職手当の5%引き下げによる約650万円の削減、職員数削減による約8,400万円の削減などにより、総計で約2億9,400万円の歳出削減に努めたところでございます。また、歳入面では、職員駐車場の料金納入対象職員の拡大による970万円などにより1,000万円余の歳入増につながったところでございます。
 さらに、平成18年度では、歳出面で特殊勤務手当の見直しによる約3,390万円、職員数削減による約1億1,200万円の削減、それから指定管理者制度の導入による約4,136万円の削減などにより、総計で約2億1,000万円の歳出削減に努めたところでございます。また、歳入面につきましては、市税等徴収嘱託員の採用による市税等の徴収確保による1,263万円、未利用の市有地の売却による2,622万円などにより3,950万円余の歳入増につながったところでございます。
 次に、平成19年度の取り組みにつきましても、市の集中改革プランとして策定しております砺波市行政改革推進計画に基づき着実に進めてまいります。行政改革事項といたしまして、引き続き計画的な定員の適正化に努めるとともに、市政への市民参画や市民との協働による行政運営の拡充を進めるため、試行として今度取り組みますパブリックコメント制度の導入など29項目にわたり、また、事務改善事項では、広報広聴の充実に関する審議会等、会議の開催結果の公表など32項目を掲げております。このほか今後さらに職員からの提案や行政改革市民会議委員の提案、提言もいただきながら、行財政改革に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 福祉市民部長 藤沢まゆみ君。
  〔福祉市民部長 藤沢まゆみ君 登壇〕

◯福祉市民部長(藤沢まゆみ君) まず、砺波市健康プラン21の達成状況についてお答えいたします。
 健康プランを策定してから4年が経過いたしました。見直しに当たり、壮年期死亡の減少と健康寿命の延伸の2つの目標が達成されたかどうか検証いたしました。まず、壮年期死亡の減少について、策定前の平成14年と平成17年の25歳から64歳までの死亡率を比較したところ、人口10万対、男性320.0が268.9に、女性178.4が161.4にそれぞれ減少しております。しかし、死亡原因別疾患では、脳血管疾患、自殺、糖尿病、腎不全による死亡がそれぞれ増加してきております。
 次に、健康寿命の延伸について、平成14年と平成18年を比較したところ、男性では76.06歳が77.12歳と1歳延び、女性では80.31歳が80.57歳と3.12カ月延びております。これらのことから、壮年期死亡は減少してきてはおりますが、脳血管疾患や糖尿病などの生活習慣病と自殺で死亡する人が増加しており、また、健康寿命の延びもわずかであることから、壮年期死亡の減少と健康寿命の延伸の2つの目標に向けた取り組みが今後も引き続き重要であると考えております。
 次に、砺波市健康プラン21の見直しについてお答えいたします。
 プラン見直しに当たり、壮年期死亡の減少と健康寿命の延伸の2つの目標が達成されたかどうかの評価を踏まえ、目標を達成するために2つの柱を考えております。1つは、脳血管疾患や糖尿病などの生活習慣病の中でも、医療制度改革の柱であるメタボリック症候群の発生を減少させることです。そのため、地区のさまざまな組織の皆さんや健康ボランティアなどの協力を得て、積極的に健康診査と保健指導を受けていただくよう、広く市民への啓発普及を図るとともに、今回のプランでは、壮年期の対策として、企業などへの働きかけも積極的に進めていきたいと考えております。
 2つ目は、自殺防止対策を推進することであります。このほど国は自殺対策基本法に基づき初めての指針となる自殺総合対策大綱を閣議決定し、2016年までには自殺死亡率を20%以上減少させると発表いたしました。このことから、当市においても砺波健康センターなどと協力して、今年7月から8月に市内の事業所の事業主、従業員への生活習慣調査を実施し、職場のストレス状況やうつ状態の実態を把握するとともに、個別調査も行い、現状を分析した上で具体的な対策を盛り込みたいと考えております。
 次に、健康づくり推進策の現状についてお答えいたします。
 健康センターでは、食生活改善推進員、母子保健推進員、ヘルスボランティアなどの健康ボランティアの皆さんや広報、ケーブルテレビを通じて健康づくりを展開してきております。1つの例ですが、昨年の公民館まつりでは、各地区それぞれに健康ボランティアがメタボリック症候群を予防するためとして、来所者に腹囲測定のためのリボンを配付するなど、積極的に啓発普及活動に取り組みました。その結果、2,489人の参加がありました。また、毎年テーマを決めて健康フォーラムを開催し、健康づくりを推進しております。さらに、地区の老人会や生き生きサロンなどへの出前講座や健康教育に出席し、高齢者への健康づくりに努めており、平成18年度には7,674人の市民参加があったところでございます。
 一方、各地域の取り組みといたしましては、毎年砺波市保健衛生協議会の事業報告からは、21地区すべてにおいて各種健康教室やスポーツ教室、ラジオ体操、歩こう会などの健康体力づくり事業を、地域を挙げて工夫し、積極的に健康づくりに取り組んでおられます。今回の健康プランには、このような地区の皆さん方の健康づくりに対する自主的な取り組みを支援する内容をできるだけ多く盛り込んでいきたいと考えております。
 次に、健康づくりを支援する社会環境の整備についてお答えいたします。
 具体的な成果といたしましては、公共の場所での分煙の徹底が進められ、当市でも禁煙、分煙がかなりのスピードで進み、公共施設はすべて分煙となっております。特に市立砺波総合病院では、今年度から敷地内がすべて禁煙となるなど整備されてきております。
 また、運動環境の整備の1つとして、当市では、平成15年度健康ボランティアが中心となり、市内ウオーキングコースとして、1つは庄川川べりコース、2つには増山城址和田川ダムコース、3つには舟戸公園コースをそれぞれ調査し、県がそれを健康情報マップとしてまとめ、広く市民に活用していただいているところでございます。さらに、今年5月に策定されたとなみスポーツプランにはウオーキングの推進も盛り込まれており、今後は体育課とも連携して、現在整備されている社会教育施設、体育施設などを有効に活用して、運動を取り入れた健康づくりを積極的に推進していくように努めてまいりたいと考えております。
 以上、健康づくりに関しての環境整備は健康センターだけでは取り組めない課題でもありますので、今後、関係課や地域の皆さんとともに協力して推進していきたいと考えております。
 次に、AEDの普及について、AEDの操作に必要な知識の普及、啓発の現状についてお答えいたします。
 AEDの特徴は、飯田議員さんが述べられたとおり、音声メッセージの指示により簡単で確実かつ安全に操作できることです。一度でも操作を習っておけば、躊躇せず使うことができるものであり、講習の機会を増やしていくことが重要だと考えます。
 現在、砺波消防署によるAED操作を含めた心肺蘇生法の講習が実施されており、平成18年度は市民、企業関係などを対象に204回、5,055名に講習会が行われました。また、教育委員会では、小中学校、保育所職員を対象に13回、296名に、部活動指導者、スポーツ少年団関係者などを対象に4回、105名に講習会を行いました。現在も受講啓発のためにケーブルテレビや広報となみでPRしているところであり、一人でも多くの市民がAED操作をできるように努めたいと考えております。
 次に、AEDマップの作成についてお答えいたします。
 砺波消防署の調査では、平成19年6月現在、AEDが設置されている市内の施設は39カ所、40台です。内訳は、病院2、医院5、介護福祉施設3、学校16、保育所1、公共施設2、体育施設5、企業3、接客娯楽施設2であります。平成17年3月の把握台数は9台でしたので、大幅に増加いたしております。また、富山県医師会では、富山県医師会AEDマップを作成し、インターネットで公開しております。今後AED設置情報を市民に提示できるように、砺波市AEDマップ作成を検討していきたいと考えております。
 また、AEDのスポーツ会場への一時的なレンタル方法については、現在、砺波医師会AEDマップによると、市内では砺波サンシャイン病院、高田医院の2カ所で貸し出しをしており、スポーツ大会などで借りたい場合は直接医療機関へ連絡することとなっております。また、砺波消防署でも1台設置しており、貸し出しをしております。今後、これらの情報を広報、ケーブルテレビなどでPRし、利用促進につなげたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 答弁を求めます。
 病院事務局長 島田正広君。
  〔病院事務局長 島田正広君 登壇〕

◯病院事務局長(島田正広君) 飯田議員の御質問の総合病院の緑花計画についてお答えいたします。
 病院の緑花整備につきましては、花や緑を少しでも確保するため、病院周辺の狭い空間ではありますが、植栽や花壇づくりなどの環境整備に努めてまいりました。特に病院正面付近では、松やハナミズキなどの高木、ヤマボウシやツツジなどの中低木を植栽し、池の周りには藤棚等ベンチを置き、わずかではありますが、いやしの空間といたしました。
 そのほか、病院前には、出町自治振興会の皆さんによるふれあい花壇が整備されております。それから、山王川沿いの空間には、病院ボランティアの皆さんによる四季折々の花が患者さんに安らぎを与えています。さらに、昨年度は、病院東側駐車場の一角にツツジやキンモクセイなどの植樹帯を整備いたしましたし、今年度はさらに20本程度の桜の苗木を病院周辺に植樹したいと考えております。ただ、東側駐車場周辺は現在区画整理事業中でありますので、本換地が完了した段階で病院全体の緑花計画を検討したいというふうに考えております。
 それから、旧精神科病棟の跡地利用の御質問につきましては、非常に厳しい状況下で病院経営の改善が求められておりますので、現在は財政健全化を優先といたしたく、今後の課題として考えております。
 以上でございます。

◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程を終了いたします。
 次回は、明6月21日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもちまして散会いたします。
 どうも御苦労さまでございました。

 午後 3時26分 閉議



平成19年6月 本会議 定例会(第2号) 議事日程・名簿

        平成19年6月砺波市議会定例会会議録(第2号)

1.議事日程
   第1 市政一般に対する質問、並びに議案第40号から議案第46号まで、平成
      19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外6件について、及び報告第
      3号から報告第8号まで、専決処分の承認を求めることについて外5件に
      ついて
      (一般質問)

1.本日の会議に付した事件
   議事日程に同じ

1.開議及び閉議の日時
    6月20日  午前10時04分  開議
    6月20日  午後 3時26分  閉議

1.出席議員(22名)
   1番 大 楠 匡 子 君     2番 今 藤 久 之 君
   3番 村 岡 修 一 君     4番 岡 本 晃 一 君
   5番 瘧 師 富士夫 君     6番 福 島 洋 一 君
   7番 稲 垣   修 君     8番 井 上 五三男 君
   9番 嶋 村 信 之 君    10番 飯 田 修 平 君
  11番 寺 井 武 彦 君    12番 山 田 幸 夫 君
  13番 林   忠 男 君    14番 江 守 俊 光 君
  15番 松 本   昇 君    16番 高 田 隼 水 君
  17番 村 中 昭 二 君    18番 堀 田 信 一 君
  19番 山 森 文 夫 君    20番 山 岸 銀 七 君
  21番 前 田 喜代志 君    22番 池 田 守 正 君

1.欠席議員(なし)

1.説明のため議場に出席した者の職・氏名

 市  長 安 念 鉄 夫 君    副市長  吉 田 俊 和 君

 会  計              企画総務
 管理者  堀   秋 博 君    部  長 吉 田 孝 夫 君

 福祉市民              商工農林
 部  長 藤 沢 まゆみ 君    部  長 小 幡 和日出 君

 建設水道              庄  川
 部  長 安 念   茂 君    支所長  米 田 俊 一 君

 企画総務部             企画総務部
 次  長 五 嶋 親 秀 君    次  長 老 松 邦 雄 君

 企画総務部             福祉市民部
 次  長 前 野   久 君    次  長 斉 藤 一 夫 君

 商工農林部             建設水道部
 次  長 金 平   正 君    次  長 牛 古 一 善 君

 建設水道部             会計管理者
 次  長 野 村   猛 君    室  長 原 田 和 見 君

 庄川支所
 次  長 庄 下   中 君    病院長  杉 本 立 甫 君

 病  院              教  育
 事務局長 島 田 正 広 君    委員長  山 森 一 雄 君

 教育長  堀 田 良 男 君    教育次長 戸 田   保 君

                   監  査
 監査委員 水 木 保 男 君    事務局長 竿 田   実 君

 1.職務のため議場に出席した事務局職員

                   議事調査
 事務局長 喜 田 豊 明      課  長 石 黒   勉

 主  幹 浅 田 章 敬



平成19年6月 本会議 定例会(第1号) 本文

 1.会議の経過
  午前10時05分 開会

               開 会 の 宣 告
◯議長(林 忠男君) ただいまの出席議員は全員であります。定足数に達しておりますので、これより、平成19年6月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 地方自治法第243条の3第2項の規定に基づく公益法人等の経営状況説明書について、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団、財団法人砺波市農業公社より、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。
 また、監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                  日程第1
               会議録署名議員の指名

◯議長(林 忠男君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
 2番 今 藤 久 之 君
 3番 村 岡 修 一 君
 4番 岡 本 晃 一 君
を指名いたします。

                  日程第2
                会期の決定について

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本6月定例会の会期は、本日から6月29日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から6月29日までの18日間と決定いたしました。

                  日程第3
        施政方針並びに議案第40号から議案第46号まで、
            及び報告第3号から報告第8号まで

◯議長(林 忠男君) 次に、日程第3 施政方針並びに議案第40号から議案第46号まで、平成19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)外6件について、及び報告第3号から報告第8号まで、専決処分の承認を求めることについて外5件についてを議題といたします。

           (施政方針表明並びに提案理由の説明)

◯議長(林 忠男君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) おはようございます。提案理由の説明を行います。
 本日、ここに、一般会計補正予算案を初め当面必要となってまいりました議案等につきまして御審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、御多忙中にもかかわらず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 まず、平成18年度一般会計の決算見込みについて申し上げます。
 歳出では、継続事業であった庄川健康プラザや北部苑が完成するとともに、砺波東部小学校増改築事業につきましても校舎棟が完成したところであり、歳出全体として事業の効率的な執行と経費の削減に努め、限られた財源の活用に配慮したところであります。
 一方、歳入では、税収や地方交付税などの財源確保に努めてまいりました。
 このようなことから、平成18年度一般会計歳入歳出を差し引きしますと、実質収支は黒字決算となる見込みであります。
 しかし、国の改革により地方交付税などの削減が続けば、ますます自治体間の格差は広がる一方であり、基本的な運営にも支障を来すことが予想されます。地方の自主性を確保し、財源の均衡を図るという地方交付税制度の根幹を守ることこそが重要であると考えております。つきましては、市長会等を通じまして、地方分権改革の推進を含めて地方財政の健全化を強く要請いたしているところであります。
 以下、主な事業の進捗状況について申し上げます。
 まず、社会福祉事業について申し上げます。
 高齢者福祉につきましては、本年4月に開所いたしました北部苑並びに北部デイサービスセンターは、広く地域の方々に利用されております。また、北部苑内に設置しました地域包括支援センターの北部サブセンターには、毎日午後に保健師1名を配置し、地域における高齢者や障害者の相談、介護予防の推進に努めております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 平成18年度の決算見込みにつきましては、診療報酬のマイナス3.16%の改定や臨床研修医制度などの影響に加え、増改築事業に伴う減価償却費の増加などの要因から、厳しい経営状況にあります。今後、一層の経営の効率化を進めながら、公的病院として、市民の皆さんの安心安全の確保のため、信頼される医療の提供に努めてまいりたいと考えております。
 次に、環境行政について申し上げます。
 去る4月1日、5月27日及び30日の3日間、早朝から市民ごみゼロ運動に協力いただき、約10.4トンのごみを回収しました。市民の皆さんの積極的な御協力に感謝を申し上げたいと存じます。
 また、循環型社会を築いていくため、市民の皆さんの御理解と御協力により、平成18年度のプラスチック製容器の回収量は合計210.7トンとなっており、前年度と比較しますと5.8%増加し、また、ペットボトルの回収量は合計64.6トンとなり、前年度と比較しますと8.8%の増加となっております。
 次に、交通安全対策について申し上げます。
 本年の当市における交通事故の発生件数は、5月末時点で人身事故が116件と前年に比べて3件増加しておりますが、幸い死亡事故は発生していない状況にあります。
 交通安全対策につきましては、交通安全活動団体等と連携して交通安全教育やキャンペーン活動を推進し、市民の交通事故防止と交通安全意識の高揚を図っていきたいと存じます。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 月例経済報告においては、景気は回復基調と言われておりますが、地域間格差や企業間格差が拡大するなど、地方においては引き続き厳しい経営環境にあるものと存じております。
 このたび、地方への企業立地促進支援のための富山県地域産業活性化協議会が開催され、県を初め市町村及び関係団体により組織されたものであり、全県的に地域経済活性化のための支援体制の整備に向けて動き出したものであります。
 また、来る8月4日、5日には出町市街地において、新たなまちづくりイベントが開催されることとなっております。このイベントは、砺波商工会議所が主体のまちづくり検討委員会が主管し、町なかへの集客を図ろうとするものであり、今後とも中心市街地活性化のために支援してまいります。
 次に、観光関係について申し上げます。
 今月初旬に開催されました庄川観光祭やとなみ夜高まつりは、県内トップを切っての庄川峡花火大会、庄川音頭街流しや夜高のぶつかり合い、突き合わせなど、多くの人出がありまして、盛況でありました。
 そして、第22回目を迎える花しょうぶ祭りが、今週末の15日から24日まで10日間、県民公園頼成の森で開催されます。会場におきましては、国内最大級の600品種、70万株のハナショウブを観賞できるほか、多彩な催しが繰り広げられます。
 また、8月4日、5日には、流木乗り選手権をメーンイベントとした庄川水まつりが庄川水記念公園を中心に開催されるほか、夏休み期間中には砺波チューリップ公園においてカンナフェスティバルが予定されるなど、年間を通じてさまざまなイベントを開催しながら、より一層魅力のある観光のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
 次に、農林業関係について申し上げます。
 まず、水稲につきましては、米政策改革対策が進められ、産地間競争がますます激化する中、高品質で売れる米づくりに関係機関等とともに総力を挙げて取り組んでいるところであります。
 その一つとして、コシヒカリの田植え時期を5月10日以降に実施するよう関係機関と協力しながら指導してきたところ、本年度は、水田面積の約75%で実施されました。
 また、本年度から始まりました品目横断的経営安定対策の加入状況につきましては、順調に申請手続が進んでおり、今後、多くの経営体が加入されるよう担い手の育成とともに推進してまいりたいと考えております。
 また、本年度から取り組まれている農地・水・環境保全向上対策につきましては、4月27日に砺波市の地域協議会が設立され、北陸農政局の承認を受けて活動が進められているところであり、積極的に支援してまいります。
 次に、国営総合農地防災事業、庄川左岸地区につきましては、本年度から全体実施設計に着手されたところであり、平成21年度の着工に向け、地質調査や測量等の作業が進められることになっております。
 また、水と緑の森づくり税を活用した新たな森林整備事業につきましては、市が実施する里山再生整備事業及び県が実施するみどりの森再生事業の箇所づけがそれぞれあったところであり、土地所有者と県、市の三者で協定を締結して事業を推進することとしております。
 次に、土木事業について申し上げます。
 国道整備につきましては、一般国道156号金屋自歩道事業は、引き続き金屋交差点から小牧方向への用地取得並びに物件移転が進められております。
 一般国道359号砺波東バイパス事業につきましては、庄川に新たにかかる橋の上部工事が発注済みであり、10月ごろから現場での取りつけ工事が始まると伺っております。なお、橋の名称につきましては、となみ野大橋と決定されたところであります。
 また、庄東地域におきましては、現在、主要地方道新湊庄川線までの用地取得が行われるとともに、このほど芹谷野河岸段丘の通過工法が庄東振興協議会の調整において高架橋案となり、現在、地元説明並びに関係機関との協議が進められております。
 次に、県道整備の主なものにつきましては、主要地方道富山庄川線の藤橋上部工の入札が終わり、平成21年度末の完成が見込まれております。
 市道整備の主なものにつきましては、示野上中野線、福山栃上線、小杉狐島線及び千保線の4路線について現在測量中であり、順次関係機関と設計協議を行い、進めてまいりたいと考えております。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 杉木土地区画整理事業につきましては、ほぼ計画どおり進捗しており、引き続き、物件移転を初め都市計画道路の築造など、事業の促進に向け技術的支援を進めてまいります。
 出町東部第2土地区画整理事業につきましては、関係各位の御尽力のもと、物件移転交渉が進められているところであり、今後、物件の移転が完了した後、都市計画道路や区画道路など工事が進められることとなっております。
 また、中神地区の区画整理事業につきましては、準備委員会において事業調査が進められており、平成20年中の組合設立に向け、支援を行ってまいります。
 また、(仮称)出町子供歌舞伎曳山会館につきましては、基本設計をもとに、今後、実施設計に着手することとしております。
 次に、上水道事業について申し上げます。
 湯山配水池の紫外線滅菌設備の設置につきましては、去る4月23日に水道法の規定に基づく事業変更認可を受けて工事を発注し、10月末の完成に向け、事業を進めているところであります。
 老朽管更新事業につきましては、下水道事業に関連する工事を4月早々に発注いたしました。残る工事につきましても、早期発注に努めてまいります。
 また、平成18年度の決算見込みにつきましては、給水件数の増加に伴う増収やその他費用の節減などにより、黒字決算となる見込みであります。
 次に、工業用水道事業について申し上げます。
 平成18年度収益的収支の決算見込みにつきましては、費用の節減などにより、黒字決算となる見込みであります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 杉木・出町東部地区の公共下水道事業及び柳瀬地区、太田地区の特定環境保全公共下水道事業につきましては、それぞれ工事を進めており、両方合わせて当初予算の50%強の発注を終えたところであります。残る工事につきましても、早期発注に努めてまいります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 砺波東部小学校増改築事業につきましては、校舎棟新築工事が3月に竣工し、4月からの新学期を新校舎でスタートしたところであります。引き続き昇降口棟及び渡り廊下の工事に着手したところであり、平成20年3月の全体工事完了を目指しているところであります。
 また、庄川中学校の大規模改造事業につきましては、耐震診断及び補強設計の業務委託を発注したところであり、平成20年度の着工に向け、事業の推進を図ってまいります。
 また、子どもの居場所づくり対策につきましては、本年度から、国の放課後こどもプランによる放課後子ども教室推進事業を15教室で取り組んでおります。
 文化財の保護につきましては、一般国道359号砺波東バイパス建設事業に伴い、頼成地内の遺跡の発掘調査事業に取りかかったところであります。また、散村に係る文化的景観調査事業は2年目を迎え、良好な散村形態が残っている地域を中心に、保護と活用に向けた住民の意識調査などを進めてまいります。
 次に、スポーツの振興について申し上げます。
 このほど、教育委員会において、新砺波市総合計画前期基本計画に合わせ、平成23年度までの5カ年を計画期間とするとなみスポーツプランを策定いたしました。
 次に、チャレンジデーについて申し上げます。
 去る5月30日に、昨年に引き続き、チャレンジデーinとなみ2007を開催いたしましたところ、各地区体育振興会等を中心に積極的な取り組みを賜りまして、当市の参加率は54.5%となり、対戦相手の島根県雲南市の参加率53.7%を上回り、今年度も勝利をおさめることができました。
 次に、日中友好都市卓球交歓大会への選手団派遣につきまして申し上げます。
 この大会は、日本と中国との友好都市がそれぞれペアで卓球チームを編成し、交歓試合を行うもので、今回、日中国交正常化35周年記念として、8月1日から6日までの間、北京市において開催されるものです。
 以上、主な事業の進捗状況等について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出いたしました議案等につきまして御説明申し上げます。
 まず、議案第40号 平成19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ4,274万2,000円を追加補正し、歳入歳出予算の総額は200億5,274万2,000円となるところであります。
 歳出予算の増額の主なものは、
  林道治山事業費              300万円
  都市計画事務費              680万円
  まちづくり交付金事業費      1億2,300万円
  市営住宅管理費              300万円
などであり、その他当面必要となってまいりましたやむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
 また、民間保育所育成費につきましては、平成18年度で追加補正いたしましたので、今回、平成19年度予算を減額するものであります。
 これらの歳出補正に対する財源といたしまして増額するものは、
  国庫支出金         8,246万1,000円
  県支出金            322万3,000円
であり、減額するものは、
  繰越金           2,034万2,000円
  市債                 2,260万円
であります。
 次に、議案第41号 平成19年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、平成18年度の医療費の確定により、支払基金交付金及び県負担金を清算するものであります。
 次に、条例関係につきましては、いずれも法令の改正に伴うものであり、砺波市議会議員及び砺波市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正について外2件であります。
 条例関係以外の案件につきましては、除雪ドーザの更新に係る財産の取得について外1件であります。
 次に、報告第3号 平成19年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、平成18年度の老人医療費が確定し、歳入不足が生じたことにより繰上げ充用が必要となりましたので、専決処分したものであります。
 次に、報告第4号 継続費の逓次繰り越しにつきましては、一般会計における砺波東部小学校増改築事業など継続事業について、それぞれ平成19年度へ逓次繰り越しをしたものにつきまして、法令の定めるところにより、議会に報告するものであります。
 次に、報告第5号から報告第7号につきましては、一般会計、下水道事業特別会計及び水道事業会計において、やむを得ず平成19年度へ繰り越した事業費につきまして、法令の定めるところにより、議会に報告いたすものであります。
 次に、報告第8号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 さらに、公益法人等の経営状況につきましては、法の定めるところによりまして、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団及び財団法人砺波市農業公社の各経営状況につきまして報告書を提出いたしたものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ慎重に御審議の上、可決、承認賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(林 忠男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明6月13日から6月19日までの7日間は、議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君) 御異議なしと認めます。よって、明6月13日から6月19日までの7日間は、議案調査のため休会することに決定いたしました。
 次回は、6月20日午前10時から開会いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時31分 閉議



平成19年6月 本会議 定例会(第1号) 議事日程・名簿

        平成19年6月砺波市議会定例会会議録(第1号)

1.議事日程
   第1 会議録署名議員の指名
   第2 会期の決定について
   第3 施政方針、並びに議案第40号から議案第46号まで、平成19年度砺波
      市一般会計補正予算(第1号)外6件について、及び報告第3号から報告
      第8号まで、専決処分の承認を求めることについて外5件について
      (提案理由説明)

1.本日の会議に付した事件
   議事日程に同じ

1.開議及び閉議の日時
    6月12日  午前10時05分  開議
    6月12日  午前10時31分  閉議

1.出席議員(22名)
   1番 大 楠 匡 子 君     2番 今 藤 久 之 君
   3番 村 岡 修 一 君     4番 岡 本 晃 一 君
   5番 瘧 師 富士夫 君     6番 福 島 洋 一 君
   7番 稲 垣   修 君     8番 井 上 五三男 君
   9番 嶋 村 信 之 君    10番 飯 田 修 平 君
  11番 寺 井 武 彦 君    12番 山 田 幸 夫 君
  13番 林   忠 男 君    14番 江 守 俊 光 君
  15番 松 本   昇 君    16番 高 田 隼 水 君
  17番 村 中 昭 二 君    18番 堀 田 信 一 君
  19番 山 森 文 夫 君    20番 山 岸 銀 七 君
  21番 前 田 喜代志 君    22番 池 田 守 正 君

1.欠席議員(なし)

1.説明のため議場に出席した者の職・氏名

 市  長 安 念 鉄 夫 君    副市長  吉 田 俊 和 君

 会  計              企画総務
 管理者  堀   秋 博 君    部  長 吉 田 孝 夫 君

 福祉市民              商工農林
 部  長 藤 沢 まゆみ 君    部  長 小 幡 和日出 君

 建設水道              庄  川
 部  長 安 念   茂 君    支所長  米 田 俊 一 君

 企画総務部             企画総務部
 次  長 五 嶋 親 秀 君    次  長 老 松 邦 雄 君

 企画総務部             福祉市民部
 次  長 前 野   久 君    次  長 斉 藤 一 夫 君

 商工農林部             建設水道部
 次  長 金 平   正 君    次  長 牛 古 一 善 君

 建設水道部             会計管理者
 次  長 野 村   猛 君    室  長 原 田 和 見 君

 庄川支所
 次  長 庄 下   中 君    病院長  杉 本 立 甫 君

 病  院              教  育
 事務局長 島 田 正 広 君    委員長  山 森 一 雄 君

 教育長  堀 田 良 男 君    教育次長 戸 田   保 君

                   監  査
 監査委員 水 木 保 男 君    事務局長 竿 田   実 君

 1.職務のため議場に出席した事務局職員

                   議事調査
 事務局長 喜 田 豊 明      課  長 石 黒   勉

 主  幹 浅 田 章 敬



平成19年6月 本会議 定例会 目次

        平成19年6月砺波市議会定例会会議録目次

★第1号(6月12日)
  議事日程 ……………………………………………………………………………  1
  本日の会議に付した事件 …………………………………………………………  1
  開議及び閉議の日時 ………………………………………………………………  1
  出・欠席議員の氏名 ………………………………………………………………  1
  説明のため議場に出席した者の職・氏名 ………………………………………  2
  職務のため議場に出席した事務局職員 …………………………………………  2
  開会の宣告 …………………………………………………………………………  3
  会議録署名議員の指名 ……………………………………………………………  3
  会期の決定について ………………………………………………………………  3
  施政方針並びに議案第40号から議案第46号まで、及び報告第3号から報
  告第8号まで
   施政方針表明並びに提案理由の説明 ………(安念市長)…………………  4

★第2号(6月20日)
  議事日程 …………………………………………………………………………… 13
  本日の会議に付した事件 ………………………………………………………… 13
  開議及び閉議の日時 ……………………………………………………………… 13
  出・欠席議員の氏名 ……………………………………………………………… 13
  説明のため議場に出席した者の職・氏名 ……………………………………… 14
  職務のため議場に出席した事務局職員 ………………………………………… 14
  市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑(一般質問)
    9番  嶋村 信之 議員 ………………………………………………… 15
      ・笑顔があふれる福祉のまちづくりについて
      ・笑顔があふれる福祉のまちづくり(福祉・健康)について
      ・庄川と散居に広がる快適なまちづくりについて
    6番  福島 洋一 議員 ………………………………………………… 32
      ・散居村ミュージアムと観光について
      ・高速道路ののり面の管理について
    2番  今藤 久之 議員 ………………………………………………… 39
      ・安全安心の施策について
    5番  瘧師 富士夫 議員 ……………………………………………… 47
      ・頑張る地方応援プログラムへの対応について
      ・パブリックコメント制度導入について
      ・砺波市青少年健全育成のための建築等の規制に関する条例の一部
       改正について
    3番  村岡 修一 議員 ………………………………………………… 54
      ・スポーツを通した市民の健康づくりについて
      ・幼稚園の園児数(定員)適正化について
   10番  飯田 修平 議員 ………………………………………………… 62
      ・市立総合病院の緑花計画について
      ・行政改革の推進について
      ・砺波市健康プランの見直しについて
      ・2007チャレンジデーについて
      ・となみスポーツプランについて
      ・AEDの普及について

★第3号(6月21日)
  議事日程 …………………………………………………………………………… 75
  本日の会議に付した事件 ………………………………………………………… 75
  開議及び閉議の日時 ……………………………………………………………… 75
  出・欠席議員の氏名 ……………………………………………………………… 75
  説明のため議場に出席した者の職・氏名 ……………………………………… 76
  職務のため議場に出席した事務局職員 ………………………………………… 76
  市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑(一般質問)
    1番  大楠 匡子 議員 ………………………………………………… 77
      ・総合病院の運営について
      ・自殺予防対策について
      ・「となみスポーツプラン」に基づく市民の体力向上策について
      ・砺波市民の歌の制定について
   21番  前田 喜代志 議員 ……………………………………………… 91
      ・国の「骨太の方針2007」に示された関税削減等の砺波市農業
       への影響について
      ・「株式会社の農地の所有と利用を自由化」する規制緩和・構造改革
       について
      ・特別養護老人ホームの待機者の状況について
      ・介護療養病床全廃の動向と今後の対応策について
    4番  岡本 晃一 議員 …………………………………………………102
      ・ボートピアについて
   議案の常任委員会付託(議案第40号から議案第46号まで、
             及び報告第3号) ……………………………………112
  請願書・場外舟券売場(ボートピア)誘致反対について外3件
   請願の常任委員会付託 …………………………………………………………112

★第4号(6月29日)
  議事日程 ……………………………………………………………………………115
  本日の会議に付した事件 …………………………………………………………115
  開議及び閉議の日時 ………………………………………………………………115
  出・欠席議員の氏名 ………………………………………………………………115
  説明のため議場に出席した者の職・氏名 ………………………………………116
  職務のため議場に出席した事務局職員 …………………………………………117
  議案第40号から議案第46号まで、及び報告第3号
   各常任委員会の審査報告 ………………………………………………………117
   質 疑 ……………………………………………………………………………124
   討 論 ……………………………………………………………………………124
   採 決 ……………………………………………………………………………124
  請願4件
   請願書・場外舟券売場(ボートピア)誘致反対について
    質 疑 …………………………………………………………………………125
    討 論 …………………………………………………………………………125
    採 決 …………………………………………………………………………125
   アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し、国内での全頭検査を維持する
   予算措置の継続を求める請願
    質 疑 …………………………………………………………………………126
    討 論 …………………………………………………………………………126
    採 決 …………………………………………………………………………126
   日豪、日米などFTA・EPA促進路線の転換と、自給率向上にむけた施
   策の強化を求める請願
    質 疑 …………………………………………………………………………126
    討 論 …………………………………………………………………………127
    採 決 …………………………………………………………………………127
   場外舟券売場(ボートピア)の進出を認めないことを求める請願
    質 疑 …………………………………………………………………………127
    討 論 …………………………………………………………………………127
    採 決 …………………………………………………………………………128
  議員提出議案第3号
   提案理由の説明 ………(堀田議員)…………………………………………128
   討 論
   反対討論 ………(岡本議員)…………………………………………………129
   採 決 ……………………………………………………………………………130
  砺波広域圏事務組合議会議員の補欠選挙について………………………………131
  庄川右岸水害予防組合議会議員の選挙について…………………………………131
  議員の派遣について…………………………………………………………………132
  所管事務調査に係る閉会中の継続審査 …………………………………………133
  閉会のあいさつ ……………………………………………………………………133
  閉会の宣告 …………………………………………………………………………134
  請願審査結果 ………………………………………………………………………137



平成19年6月 本会議 定例会 議案一覧

      本定例会に付議された議案等の件名

議案第40号 平成19年度砺波市一般会計補正予算(第1号)
議案第41号 平成19年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)
議案第42号 砺波市議会議員及び砺波市長の選挙における選挙運動の公費負担に関
       する条例の一部改正について
議案第43号 砺波市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例
       の一部改正について
議案第44号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について
議案第45号 財産の取得について
議案第46号 砺波地区老人福祉施設組合の規約変更について
報告第 3号 専決処分の承認を求めることについて
 専決処分第5号 平成19年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)
報告第 4号 継続費の逓次繰越しについて
報告第 5号 歳出予算の繰越しについて
報告第 6号 歳出予算の繰越しについて
報告第 7号 支出予算の繰越しについて
報告第 8号 専決処分の報告について
 損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について
議員提出議案第3号 ボートピア建設に反対する決議
砺波広域圏事務組合議会議員の補欠選挙
庄川右岸水害予防組合議会議員の選挙
請     願 請願書・場外舟券売場(ボートピア)誘致反対について
請     願 アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し、国内での全頭検査を維持
        する予算措置の継続を求める請願
請     願 日豪、日米などFTA・EPA促進路線の転換と、自給率向上にむけ
        た施策の強化を求める請願
請     願 場外舟券売場(ボートピア)の進出を認めないことを求める請願



平成19年第3回 本会議 臨時会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時 7分 開議

                開 会 の 宣 言
◯議長(江守俊光君) ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、これより、平成19年第3回砺波市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程のとおりであります。
 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。監査委員より、地方自治法第235条の2第3項の規定に基づく例月出納検査の結果報告について、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                   日程第1
                会議録署名議員の指名

◯議長(江守俊光君) これより本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長において
  21番  前 田 喜代志 君
  22番  池 田 守 正 君
   1番  大 楠 匡 子 君 を指名いたします。

                   日程第2
                会 期 の 決 定

◯議長(江守俊光君)次に、日程第2 会期の決定について、を議題といたします。お諮りいたします。本臨時会の会期は本日1日といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(江守俊光君)御異議なしと認めます。よって、本臨時会の会期は本日1日と決定いたしました。
 〔副議長 林 忠男君 退場〕

              (副 議 長 の 辞 職)

◯議長(江守俊光君)ただいま副議長林 忠男君より、副議長の辞職願が提出されました。
 お諮りいたします。この際、副議長辞職の件を日程に追加し、ただちに議題にいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(江守俊光君)御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。副議長辞職の件を議題といたします。
 まず、辞職願を朗読させます。

◯議会事務局長(喜田豊明君)
             辞 職 願
 この度、一身上の都合により、副議長を辞職したいから、許可されるよう願い出ます。
 平成19年5月10日
                   砺波市議会副議長 林 忠男
 砺波市議会議長 殿

◯議長(江守俊光君)お諮りいたします。林 忠男君の副議長の辞職を許可することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(江守俊光君)御異議なしと認めます。よって、林 忠男君の副議長の辞職を許可することに決しました。
 〔13番 林 忠男君 入場〕

◯議長(江守俊光君)ただいま、林 忠男君から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 〔13番 林 忠男君 登壇〕

◯議員(林 忠男君)副議長を辞任するに当たりまして、ひと言ごあいさつを申し上げます。平成18年5月16日の臨時会で、皆さんのご推挙により副議長の要職に就任してから今日まで、皆さんのご支持とご協力により、大過なく務めることができました。ここにあつく御礼申し上げます。私自身今後とも市政発展に汗を流す覚悟でございます。変わらぬご指導ご協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げまして退任のご挨拶といたします。どうもありがとうございました。

              (副 議 長 の 選 挙)

◯議長(江守俊光君)ただいま、副議長が欠員となりました。
 お諮りいたします。この際、副議長の選挙を日程に追加し、ただちに選挙を行いたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(江守俊光君)御異議なしと認めます。よって、この際、副議長の選挙を日程に追加し、副議長の選挙をただちに行います。
 選挙は投票により行いたいと思います。
 これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(江守俊光君)御異議なしと認めます。よって、投票により行うことに決しました。

◯議長(江守俊光君)議場の閉鎖を命じます。
                (議 場 閉 鎖)

◯議長(江守俊光君)ただいまの出席議員は22名であります。
 お諮りいたします。会議規則第31条第2項の規定により、開票立会人に、1番大楠匡子君、2番今藤久之君を指名したいと思います。
 これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(江守俊光君)御異議なしと認めます。よって、開票立会人は、1番大楠匡子君、2番今藤久之君といたします。
 投票用紙を配布させます。
                (投票用紙の配布)

◯議長(江守俊光君)投票用紙の配布漏れはございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(江守俊光君)配布漏れなしと認めます。
 投票箱を改めさせます。
               (投 票 箱 点 検)

◯議長(江守俊光君)異状なしと認めます。ただ今から投票を行いますが、念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。
 投票用紙に被選挙人の指名を記載の上、事務局長の点呼に応じて順次投票を願います。
 それでは点呼を命じます。

◯事務局長(喜田豊明君)それでは順にお名前を申し上げますので、登壇の上投票をお願いいたします。投票用紙にご記入の上、準備をお願いいたします。
  1番 大楠匡子議員、  2番 今藤久之議員、   3番 村岡修一議員、
  4番 岡本晃一議員、  5番 瘧師富士夫議員、  6番 福島洋一議員、
  7番 稲垣 修議員、  8番 井上五三男議員、  9番 嶋村信之議員、
 10番 飯田修平議員、 11番 寺井武彦議員、  12番 山田幸夫議員、
 13番 林 忠男議員、 15番 松本 昇議員、  16番 高田隼水議員、
 17番 村中昭二議員、 18番 堀田信一議員、  19番 山森文夫議員、
 20番 山岸銀七議員、 21番 前田喜代志議員、 22番 池田守正議員、
 14番 江守俊光議長

◯議長(江守俊光君)投票漏れはございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(江守俊光君)投票漏れなしと認めます。投票を終了いたします。

◯議長(江守俊光君)開票を行います。
 1番大楠匡子君、2番今藤久之君 開票の立ち合いをお願いいたします。
                (開      票)

◯議長(江守俊光君)それでは選挙の結果を御報告申し上げます。
 投票総数   22票
  有効投票   21票
  無効投票    1票
 有効投票中
  山田幸夫君  21票
 以上のとおりであります。
 この選挙の法定得票数は6票であります。よって、山田幸夫君が副議長に当選となりました。
 議場の閉鎖を解きます。
                (議 場 開 鎖)

◯議長(江守俊光君) ただいま副議長に当選されました山田幸夫君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により当選の告知をいたします。
 それでは、副議長に当選されました山田幸夫君からごあいさつがあります。
 山田幸夫君。
 〔副議長 山田幸夫君 登壇〕

◯副議長(山田幸夫君)ご挨拶を申し上げます。只今議員各位のご推挙により、砺波市議会副議長に選ばれましたことは、この上のない光栄に存じております。もとより浅学非才の身でございますが議員各位、行政当局の皆さん、市民の皆様方のご指導を得まして、議長とともに砺波市のために微力ではありますが、職責を全うしたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。本日はどうもありがとうございました。

◯議長(江守俊光君)この際、暫時休憩いたします。
            暫 時 休 憩
         [休憩/午後 2時25分]
         [再開/午後 2時26分]

 〔議長 江守俊光君 退場〕
               (議 長 の 辞 職)

◯副議長(山田幸夫君)休憩前に引き続き会議を開きます。
 ただ今議長江守俊光君から、議長の辞職願が提出されました。
 お諮りいたします。この際、議長辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯副議長(山田幸夫君)御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。議長辞職の件を議題といたします。
 まず、辞職願を朗読させます。

◯議会事務局長(喜田豊明君)
             辞 職 願
 この度、一身上の都合により、議長を辞職したいから、許可されるよう願い出ます。
 平成19年5月10日
                    砺波市議会議長 江守 俊光
 砺波市議会副議長 殿

◯副議長(山田幸夫君)お諮りいたします。江守俊光君の議長の辞職を許可することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯副議長(山田幸夫君)御異議なしと認めます。よって、江守俊光君の議長の辞職を許可することに決しました。
 〔14番 江守俊光君 入場〕

               (議 長 の 選 挙)

◯副議長(山田幸夫君)ただ今、江守俊光君から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 江守俊光君。
 〔14番 江守俊光君 登壇〕

◯14番(江守俊光君)議長退任にあたり、ひと言ご挨拶を申し上げます。省みますれば、平成17年皆様の温かいご推挙によりまして2年間、議長をさせていただきました。本当にありがとうございました。衷心よりお礼申し上げます。静かに振り返ってみますれば、2年間の間には議会の品位を高めなければならない。そしてまた、議会の改革をしなければならない。そしてまた、明るく開けた議会にしなければならないと私は一生懸命熱中してまいりました。まだ、途中ではございますが皆様の温かいご指導によりそしてまた、いろいろな面につきまして本当によくやっていただきましたことを心から感謝を申し上げます。議長を退任いたしましても私は皆さんと一緒にこれからの市政の発展、そしてまた住民福祉の面について皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。本当に今日はありがとうございました。

◯副議長(山田幸夫君)ただいま議長が欠員となりました。
 お諮りいたします。この際、議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。
 これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯副議長(山田幸夫君)御異議なしと認めます。よって、この際、議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行います。
 選挙は投票により行いたいと思います。
 これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯副議長(山田幸夫君)御異議なしと認めます。よって、投票により行うことに決しました。
 議場の閉鎖を命じます。
                (議 場 閉 鎖)

◯副議長(山田幸夫君)ただいまの出席議員は22名であります。
 お諮りいたします。
 会議規則第31条第2項の規定により、開票立会人に、3番村岡修一君、4番岡本晃一君を指名いたしたいと思います。
 これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯副議長(山田幸夫君)御異議なしと認めます。よって、開票立会人は、3番村岡修一君、4番岡本晃一君といたします。
 投票用紙を配布させます。
                (投票用紙の配布)

◯副議長(山田幸夫君)投票用紙の配布漏れはございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯副議長(山田幸夫君)配布漏れなしと認めます。
 投票箱を改めさせます。
                 (投票箱点検)

◯副議長(山田幸夫君)異状なしと認めます。
 ただ今から投票を行いますが、念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。
 投票用紙に被選挙人の指名を記載の上、事務局長の点呼に応じて順次投票を願います。
 点呼を命じます。

◯事務局長(喜田豊明君)それでは順にお名前を申し上げますので、登壇の上投票をお願いいたします。投票用紙にご記入の上、準備をお願いいたします。
  1番 大楠匡子議員、  2番 今藤久之議員、   3番 村岡修一議員、
  4番 岡本晃一議員、  5番 瘧師富士夫議員、  6番 福島洋一議員、
  7番 稲垣 修議員、  8番 井上五三男議員、  9番 嶋村信之議員、
 10番 飯田修平議員、 11番 寺井武彦議員、  13番 林 忠男議員、
 14番 江守俊光議員、 15番 松本 昇議員、  16番 高田隼水議員、
 17番 村中昭二議員、 18番 堀田信一議員、  19番 山森文夫議員、
 20番 山岸銀七議員、 21番 前田喜代志議員、 22番 池田守正議員、
 12番 山田幸夫副議長

◯副議長(山田幸夫君)投票漏れはございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯副議長(山田幸夫君)投票漏れなしと認めます。投票を終了いたします。
 開票を行います。3番村岡修一君、4番岡本晃一君 開票の立ち合いを願います。
                (開     票)

◯副議長(山田幸夫君)選挙の結果を報告いたします。
 投票総数    22票
  有効投票   21票
  無効投票    1票
 有効投票中
  林 忠男君  20票
  堀田 信一君  1票
 以上のとおりであります。
 この選挙の法定得票数は6票であります。よって、林忠男君が議長に当選されました。議場の閉鎖を解きます。
                (議 場 開 鎖)

◯副議長(山田幸夫君)ただいま議長に当選されました林忠男君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により当選の告知をいたします。
 それでは議長に当選されました林 忠男君からごあいさつがあります。
 〔議長 林 忠男君 登壇〕

◯議長(林 忠男君)一言議長就任のごあいさつを申し上げます。このたび不肖私に、議員の皆様方のご推挙をいただき砺波市議会議長の要職に就任させていただくことになりましたことは、身に余る巧栄でございます。私は議員経験も浅くまた浅学非才でありますが、ここに皆様のご推挙を受けましたうえは、身を挺してそのご厚情に対し、お受けする覚悟を新たにしているところでございます。議会運営につきましては、議会運営委員会の意見を尊重しながら、言論の府として市議会が円満に運営されますよう誠心誠意努力する所存であります。議員各位におかれましては、今後より一層のご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 私は、多様化する社会において市民のニーズに応えるよう、執行機関と議会が一体となって本市の発展と住民福祉の向上を目指し、職責を全うする覚悟でありますので、重ねて皆さんのご支援ご協力をお願い申し上げまして就任のご挨拶といたします。本日はありがとうございました。

◯副議長(山田幸夫君)この際、10分間休憩いたします。
                 暫 時 休 憩
              [休憩/午後 2時43分]
              [再開/午後 2時56分]

                   日程第3
              常任委員会委員の選任について

◯議長(林 忠男君)休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第3 常任委員会委員の選任について、を議題といたします。お諮りいたします。常任委員会委員の選任につきましては、委員会条例第7条 第1項の規定により、議長において指名いたしたいと思います。これに、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決しました。
 それでは、総務病院常任委員会委員に、
   1番  大楠 匡子  君
   2番  今藤 久之  君
   6番  福島 洋一  君
  11番  寺井 武彦  君
  16番  高田 隼水  君
  17番  村中 昭二  君
  18番  堀田 信一  君
  20番  山岸 銀七  君 以上8名を、
 民生文教常任委員会委員に、
   4番  岡本 晃一  君
   7番  稲垣  修  君
  10番  飯田 修平  君
  12番  山田 幸夫  君
  14番  江守 俊光  君
  19番  山森 文夫  君
  21番  前田喜代志  君 以上7名を、
 産業建設常任委員会委員に、
   3番  村岡 修一  君
   5番  瘧師富士夫  君
   8番  井上五三男  君
   9番  嶋村 信之  君
  13番  林  忠男  君
  15番  松本  昇  君
  22番  池田 守正  君 以上7名を、
 それぞれ指名いたしたいと思います。これに、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました以上の諸君を、それぞれの常任委員会委員に選任することに決しました。

                   日程第4
             議会運営委員会委員の選任について

◯議長(林 忠男君)次に、日程第4 議会運営委員会委員の選任について、を議題といたします。お諮りいたします。議会運営委員会委員の選任につきましては、委員会条例第7条 第1項の規定により、
  10番  飯田 修平  君
  14番  江守 俊光  君
  17番  村中 昭二  君
  18番  堀田 信一  君
  19番  山森 文夫  君
  22番  池田 守正  君 以上6名を、
指名いたしたいと思います。これに、ご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました以上の諸君を、議会運営委員会委員に選任することに決しました。

           (特別委員会委員の辞任・選任について)

◯議長(林 忠男君)次に、ただいま1番大楠匡子君 外6名の諸君から、特別委員会委員を辞任したい旨の願い出がありました。
 お手元に配付いたしてあります「特別委員会委員辞任申出一覧表」のとおりであります。
 お諮りいたします。この際、特別委員会委員の辞任について、を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、この際、特別委員会委員の辞任について、を日程に追加し、議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付いたしてあります「特別委員会委員辞任申出一覧表」のとおり、特別委員会委員の辞任を許可することに、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、特別委員会委員の辞任を許可することに決しました。

◯議長(林 忠男君)次に、お諮りいたします。
 特別委員会委員の辞任に伴う新たな委員の選任につきましては、委員会条例第7条第1項の規定により、お手元に配付いたしてあります「特別委員会委員選任一覧表」のとおり、それぞれ指名いたしたいと思います。これに、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、ただいま配付のとおり指名いたしました諸君を、それぞれ特別委員会委員に選任することに決しました。
 この際、各常任委員会、議会運営委員会及び各特別委員会を開催し、正副委員長を互選するため、暫時休憩いたします。
                 暫 時 休 憩
              [休憩/午後 3時01分]
              [再開/午後 3時39分]

       (各常任委員会及び特別委員会の正副委員長の互選結果報告)

◯議長(林 忠男君)休憩前に引き続き、会議を開きます。本日の会議時間は、議事の都合により、会議終了まで延長いたします。
 この際、報告事項を申し上げます。
 各特別委員会から、それぞれの委員会において、委員長及び副委員長の辞職を許可した旨の報告がありました。
 また、議会運営委員会、各常任委員会及び各特別委員会から、委員長及び副委員長の当選者の報告がありましたので、ご報告申し上げます。
  議会運営委員長に      池田 守正 君
   同   副委員長に    江守 俊光 君
  総務病院常任委員長に    寺井 武彦 君
   同   副委員長に    福島 洋一 君
  民生文教常任委員長に    稲垣  修 君
   同   副委員長に    山森 文夫 君
  産業建設常任委員長に    井上五三男 君
   同   副委員長に    瘧師富士夫 君
  企業誘致・経済振興
      対策特別委員長に  福島 洋一 君
   同   副委員長に    堀田 信一 君
  環境保全対策特別委員長に  瘧師富士夫 君
   同   副委員長に    嶋村 信之 君
  下水道対策特別委員長に   飯田 修平 君
   同   副委員長に    岡本 晃一 君
  広報編集特別委員長に    瘧師富士夫 君
   同   副委員長に    大楠 匡子 君
が、それぞれ当選されました。

                   日程第5
         議案第37号から議案第38号まで、工事請負契約の
         締結について外1件、並びに報告第2号 専決処分の
         承認を求めることについて

◯議長(林 忠男君)次に、日程第5 議案第37号から議案第38号まで、工事請負契約の締結について外1件、並びに、報告第2号 専決処分の承認を求めることについて、を議題といたします。本案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。

              (提 案 理 由 説 明)
 〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君)第3回市議会臨時会の提案理由を申し上げます。本日、ここに当面必要となりました議案等につきましてご審議願いたく、市議会臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には、ご多忙中にもかかわらず、ご出席を賜り厚く御礼申し上げます。
 先ほど来、議会組織が円満裏にそれぞれ選出をされ、新しく当選されました林議長さん、山田副議長さんのご就任をお祝い申し上げます。また、各正副委員長の各位にもお祝いを申し上げたいと存じております。
 なお、前議長の江守さん、副議長の林さんをはじめ、各正副委員長さんには、それぞれのお立場で大変ご苦労をいただきましたことに深く感謝を申し上げます。
 まず、議案説明に先立ち、最近の事務事業の進捗状況等について申し上げます。去る3月25日に能登半島地震が発生し、輪島市や七尾市など関係自治体では大きな被害があったところであり、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 当市におきましては、震度4を記録いたしましたが、幸い大きな被害もなく安堵いたしております。
 なお、被災地に対する当市の対応といたしましては、県看護協会の要請に基づき、被災地に6名の看護師を派遣するとともに、石川県災害対策本部へ職員互助会や市長会から義援金を送付したところであります。
 また、4月23日には、市議会議長ご臨席のもと、北海道むかわ町と災害時相互応援協定を締結するとともに、相互の支援・協調関係の強化に合わせて、姉妹都市提携の再調印を行い、友好関係の一層の強化を図ったところであります。
 防災対策に関連いたしましては、今後とも市全地区での自主防災組織設立に取り組むなど、市民の皆様とともに防災体制の拡充に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、となみ庄川清流マラソンについて申し上げます。4月29日、砺波総合運動公園並びに庄川水辺ふれあいロードを会場に、第3回となみ庄川清流マラソンを開催いたしました。昨年を上回る参加者があり、快晴のもと、それぞれのペースで力走されたところであります。
 次に、となみチューリップフェアについて申し上げます。本年で56回目を迎えた2007となみチューリップフェアは、「花・水・散居村」をテーマに、4月20日から5月6日までの17日間にわたり開催いたしました。当初、暖冬の影響を心配しましたが、3月から4月にかけて低温が続いたため、促成栽培のチューリップを補充するなどの対応により開幕を迎え、5月2日には満開となり、会期末まできれいな花をご覧いただけたものと存じます。また、昨年開館いたしました「となみ散居村ミュージアム」とシャトルバスで結ぶとともに、庄川水記念公園の「庄川木工まつり」や夢の平のスイセン畑との連携も図ったほか、前回に引き続きチューリップナイターを実施したところであります。そのほか、イベントにおきましては、中心市街地で開催された「タピ・ドゥ・フルーとなみ」やフェア会場における曳山車での子供歌舞伎など、多くの皆さんのご尽力をいただくとともに、運営面においては、小学生から高齢者まで3,000人以上のボランティアのご協力など、市民参加のチューリップフェアとして盛り上げていただいたことに深く感謝を申し上げます。入場者数につきましては、会期前半の低温傾向から開花が遅れ、大型連休の後半に満開となったことなどから、予想を下回る26万人の入り込みとなったところであります。
 以上、近況を申し上げましたが、これより、本日提出いたしました議案につきましてご説明申し上げます。
 まず、議案第37号 工事請負契約の締結につきましては、砺波東部小学校増改築事業に係る工事請負契約を締結するため、法令の定めるところにより、議会の議決を求めるものであります。
 次に、議案第38号 市道路線の認定につきましては、となみ散居村ミュージアムへのアクセス道路が完成いたしましたので、市道路線として認定しようとするものであります。
 次に、報告第1号 専決処分の承認を求めることについてであります。専決処分いたしたものは、予算関係では、平成18年度砺波市一般会計補正予算(第5号)及び砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)の2件であり、いずれも3月の市議会定例会後、国庫補助金の追加に伴う補助費の増額並びに国保療養給付費の増額など、各会計において所要の補正を要しましたので専決処分をいたしたものであります。予算以外では、砺波市税条例の一部改正についてであり、関係法令等の改正に伴い所要の措置を講じたものであります。以上をもちまして、本日提案いたしました議案等の説明といたします。
 なにとぞ慎重にご審議の上、可決、承認を賜りますようお願い申し上げます。

                 (質    疑)

◯議長(林 忠男君)これより、ただいま議題となっております案件に対する質疑に入ります。質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)質疑なしと認めます。

               (委 員 会 付 託)

◯議長(林 忠男君)ただいま議題となっています議案第37号から議案第38号まで、工事請負契約の締結について外1件、並びに、報告第2号 専決処分の承認を求めることについては、お手元に配付いたしてあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。
                 暫 時 休 憩
              [休憩/午後 3時49分]
              [再開/午後 5時11分]

              (各常任委員会の審査報告)

◯議長(林 忠男君)休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより付託案件に対する、各委員長の審査結果の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 井上五三男君。
 〔産業建設常任委員長 井上五三男君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(井上五三男君)産業建設常任委員会の審査結果とその概要について、ご報告申し上げます。
 今第3回臨時会におきまして、当委員会に付託されました、議案1件について審査をするため、本日、市長をはじめ、関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
 それでは、本臨時会において、産業建設常任委員会に付託されました案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、議案第38号 市道路線の認定について 以上、議案1件であります。市当局から議案についての詳細な説明を受け、慎重に審査いたしました結果、付託議案については、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、産業建設常任委員会の報告といたします。

◯議長(林 忠男君)民生文教常任委員長 稲垣 修君。
 〔民生文教常任委員長 稲垣 修君 登壇〕

◯民生文教常任委員長(稲垣 修君)民生文教常任委員会の審査結果とその概要について、ご報告申し上げます。
 今第3回臨時会におきまして、当委員会に付託されました、報告1件について審査をするため、本日、市長をはじめ、関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
 それでは、本臨時会において、民生文教常任委員会に付託されました案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、報告第2号 専決処分の承認を求めることについて(所管部分)以上、報告1件であります。
 市当局から案件について詳細な説明を受け、慎重に審査いたしました結果、付託案件については、原案のとおり承認することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、民生文教常任委員会の報告といたします。

◯議長(林 忠男君)総務病院常任委員長 寺井武彦君。
 〔総務病院常任委員長 寺井武彦君 登壇〕

◯総務病院常任委員長(寺井武彦君)
 総務病院常任委員会の審査結果とその概要について、ご報告申し上げます。
 今第3回臨時会におきまして、当委員会に付託されました、議案1件及び報告1件について審査をするため、本日、市長をはじめ、関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。
 それでは、本臨時会において、総務病院常任委員会に付託されました案件の審査結果をご報告いたします。
 付託案件は、議案第37号 工事請負契約の締結について、報告第2号 専決処分の承認を求めることについて(所管部分)以上、議案1件及び報告1件であります。
 市当局から案件について詳細な説明を受け、慎重に審査いたしました結果、付託案件については、いずれも、原案のとおり「可決」及び「承認」することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、総務病院常任委員会の報告といたします。

◯議長(林 忠男君)以上をもって、各委員長の審査結果の報告を終わります。

                  (質  疑)

◯議長(林 忠男君)これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)質疑なしと認めます。

                  (討  論)

◯議長(林 忠男君)これより討論に入ります。討論はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)討論なしと認めます。

                  (採  決)

◯議長(林 忠男君)これより、議案第37号から議案第38号まで、工事請負契約の締結について外1件、並びに報告第2号 専決処分の承認を求めることについて、を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 以上の案件に対する各委員長の報告は、原案のとおり「可決」及び「承認」であります。
 以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕

◯議長(林 忠男君)起立全員であります。よって、以上の案件は、各委員長の報告のとおり可決及び承認されました。

                (監査委員の選任)

◯議長(林 忠男君)次に、お諮りいたします。
 ただいま市長から議案第39号 砺波市監査委員の選任について、が提出されました。
 〔18番 堀田信一君 退場〕

◯議長(林 忠男君)お諮りいたします。この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、議案第39号を日程に追加し議題とすることに決定いたしました。
 本案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。

◯市長(安念鉄夫君)ただいま、追加提案いたしました議案第39号 砺波市監査委員の選任についてご説明申し上げます。議員のうちから選任されておりました池田守正氏から平成19年5月9日付けで辞職願が提出されましたので、これを承認し後任の砺波市監査委員に堀田信一氏を選任いたしたく、議会の同意を求めるものであります。何卒慎重にご審議いただき、ご同意を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(林 忠男君)お諮りいたします。本案につきましては事情十分御了承のことと存じますので、この際直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、本案はこの際直ちに採決することに決しました。
 これより議案第39号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第39号 砺波市監査委員の選任については、本案に同意することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、議案第39号 砺波市監査委員の選任については、本案に同意することに決しました。
 〔18番 堀田信一君 入場〕

                   日程第6
         庄川左岸水害予防組合議会議員の補欠選挙について

◯議長(林 忠男君)次に、日程第6 庄川左岸水害予防組合議会議員の補欠選挙について、を議題といたします。
 これより、庄川左岸水害予防組合議会議員の補欠選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選により行いたいと思います。これに、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は、指名推選によることに決しました。
 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって指名の方法は、議長において指名することに決しました。
 庄川左岸水害予防組合議会議員に佐藤 靖君を、指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました佐藤 靖君を、庄川左岸水害予防組合議会議員の当選人と定めることに、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました佐藤 靖君が、庄川左岸水害予防組合議会議員に当選されました。

                   日程第7
                議員の派遣について

◯議長(林 忠男君)次に、日程第7 議員の派遣についてを議題といたします。地方自治法第100条第12項及び会議規則第159条の規定により、派遣する議員については、お手元にお配りいたしました議員の派遣についてのとおりであります。
 お諮りいたします。地方自治法第100条第12項及び会議規則第159条の規定により、お手元の配付文書のとおり議員を派遣することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(林 忠男君)御異議なしと認めます。よって、議員の派遣についての配付文書のとおり、議員を派遣することに決しました。
 以上で、本臨時会に付議されました全案件を議了いたしました。

                 閉会のあいさつ

◯議長(林 忠男君)市長から、ご挨拶がございます。
 〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君)第3回の臨時会の閉会に当たりまして、ご挨拶を申し上げます。本日は東部小学校建設に係る請負契約の締結など、3件あり臨時会を招集させていただきました。提出案件それぞれ可決、承認いただきました。御礼を申し上げたいと存じます。なお、このたびは議会役員の交替もされまして円滑にそれぞれ新しくご就任され、お祝いを申し上げます。おかげさまで平成19年度もスタートいたしております。最大イベントのチューリップフェアをはじめそれぞれ業務を推進いたしております。今、少子高齢化の時代でございます。市民ニーズも高度化しております。地方財政も厳しいわけでございますが、さらに地方自治の取り組む課題も多く、また、これからも問題となります地方分権等の時代も到来すると思っております。新しい視点に立って市民の幸せのために、体制作りを推進して参りたいとこのように存じておる次第でございます。つきましては新議長さん、並びに議員各位には、なにとぞよろしくお願いを申し上げまして閉会に当たりましてのご挨拶といたします。ありがとうございました。

                  閉会の宣告

◯議長(林 忠男君)これをもちまして、平成19年第3回砺波市議会臨時会を閉会いたします。どうもご苦労さまでございました。
                            [午後 5時25分 閉議閉会]

地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。

  平成19年  月  日

    議  長   林   忠 男

    署名議員   前 田 喜代志

    署名議員   池 田 守 正

    署名議員   大 楠 匡 子



平成19年第3回 本会議 臨時会(第1号) 議事日程・名簿

     平成19年第3回砺波市議会臨時会会議録

1.議事日程
  第1 会議録署名議員の指名
  第2 会期の決定について
  追加日程
     副議長辞職の件
     副議長の選挙
     議長辞職の件
     議長の選挙
  第3 常任委員会委員の選任について
  第4 議会運営委員会委員の選任について
  追加日程
     特別委員会委員の辞任・選任について
     各常任委員会及び特別委員会の正副委員長の互選結果について
  第5 議案第37号から議案第38号まで、工事請負契約の締結について外1件、
     並びに報告第2号 専決処分の承認を求めることについて
     (提案理由説明、質疑、委員会付託、委員長報告、質疑、討論、採決)
  追加議案
     議案第39号砺波市監査委員の選任について
  第6 庄川左岸水害予防組合議会議員の補欠選挙について
  第7 議員の派遣について

1.本日の会議に付した事件
   議事日程に同じ

1.開議及び閉議の日時
   5月10日  午後 2時 7分 開議
   5月10日  午後 5時25分 閉議

1.出席議員(22名)
   1番 大 楠 匡 子 君      2番 今 藤 久 之 君
   3番 村 岡 修 一 君      4番 岡 本 晃 一 君
   5番 瘧 師 富士夫 君      6番 福 島 洋 一 君
   7番 稲 垣   修 君      8番 井 上 五三男 君
   9番 嶋 村 信 之 君     10番 飯 田 修 平 君
  11番 寺 井 武 彦 君     12番 山 田 幸 夫 君
  13番 林   忠 男 君     14番 江 守 俊 光 君
  15番 松 本   昇 君     16番 高 田 隼 水 君
  17番 村 中 昭 二 君     18番 堀 田 信 一 君
  19番 山 森 文 夫 君     20番 山 岸 銀 七 君
  21番 前 田 喜代志 君     22番 池 田 守 正 君

1.欠席議員(なし)

1.説明のため議場に出席した者の職・氏名

 市  長  安 念 鉄 夫 君   副市長   吉 田 俊 和 君

                   企画総務
 会計管理者 堀   秋 博 君   部  長  吉 田 孝 夫 君

 福祉市民              商工農林
 部  長  藤 沢 まゆみ 君   部  長  小 幡 和日出 君

 建設水道              庄  川
 部  長  安 念   茂 君   支所長   米 田 俊 一 君

 企画総務部             企画総務部
 次  長  五 嶋 親 秀 君   次  長  老 松 邦 雄 君

 企画総務部             福祉市民部
 次  長  前 野   久 君   次  長  斉 藤 一 夫 君

 商工農林部             建設水道部
 次  長  金 平   正 君   次  長  牛 古 一 善 君

 建設水道部             会計管理者
 次  長  野 村   猛 君   室  長  原 田 和 見 君

 庄川支所              病  院
 次  長  庄 下   中 君   副院長   大 橋 雅 広 君

 病  院              教  育
 事務局長  島 田 正 広 君   委員長   山 森 一 雄 君

 教育長   堀 田 良 男 君   教育次長  戸 田   保 君

                   監  査
 監査委員  水 木 保 男 君   事務局長  竿 田   実 君

1.職務のため議場に出席した事務局職員
 事務局長  喜 田 豊 明     議事調査課長  石 黒  勉
 主  幹  浅 田 章 敬